JP3554497B2 - チャージポンプ回路 - Google Patents

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    • H02M3/073Charge pumps of the Schenkel-type
    • H02M3/075Charge pumps of the Schenkel-type including a plurality of stages and two sets of clock signals, one set for the odd and one set for the even numbered stages

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電源電圧を昇圧または降圧して、例えば不揮発性半導体記憶装置の書き込み電圧あるいは消去電圧等を発生させるチャージポンプ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
次世代フラッシュメモリに対しては、現在よりも一層の低電圧化・小電力化・低コスト化(回路の小型化)が求められる。特に、メモリセルにデータを書き込み・消去する際に必要とする高電圧を発生させるチャージポンプ回路は、チップ面積の多くを占めるために小型化を図ることが重要である。
【0003】
上記チャージポンプ回路は、電源電圧を昇圧または降圧して、電源電圧より高い電圧または負電圧を発生する回路である。NOR型フラッシュメモリにおいてブロック消去時に使用する負電圧を発生させるチャージポンプ(以下、負電圧チャージポンプという)では、電源電圧(3Vまたは5V)から−11V程度の負電圧を発生させる。ところが、従来の負電圧チャージポンプの回路構成では、低電圧化のために更に低い電源電圧から同じ出力を得るためには加速度的により大きな回路が必要となり、低コスト化の障害となっている。
【0004】
従来より、上記負電圧チャージポンプ回路の回路構成の一つとして、電位を降下させる部分の回路を、Pチャネルトランジスタで構成する方法がある。以下、このPチャネルトランジスタを用いた負電圧チャージポンプの簡単な説明と、Pチャネルトランジスタを用いた場合の問題点について述べる。
【0005】
上記Pチャネルトランジスタを使用した負電圧チャージポンプ回路の一例を図11に示す。図中、点線で囲まれた部分は、チャージポンプの基本単位となるポンプセル1であり、このポンプセル1を幾つか直列に接続することによって負電圧チャージポンプ回路が構成される。
【0006】
各ポンプセル1の各クロック入力端子CLK1〜CLK4の夫々には、図12に示すような波形のクロックclk1〜clk4が入力される。すなわち、1段目のポンプセル1のクロック入力端子CLK1,CLK2にはクロックclk1,clk2が入力され、2段目のポンプセル1のクロック入力端子CLK3,CLK4にはクロックclk3,clk4が入力され、3段目のポンプセル1のクロック入力端子CLK1,CLK2にはクロックclk1,clk2が入力される。以下、同様に、奇数段目のポンプセル1のクロック入力端子CLK1,CLK2にはクロックclk1,clk2が入力される。これに対して、偶数段目のポンプセル1のクロック入力端子CLK3,CLK4には、クロックclk1,clk2の位相を180度ずらしたクロックclk3,clk4が入力されるのである。
【0007】
以下、上記ポンプセル1の動作を、図11におけるステージ2を例に上げて説明する。ステージ2の入力であるノードOUT1の電圧は、前段のステージ1のキャパシタC4とこのキャパシタC4に入力されるクロックclk2との作用によって、図13にout1で示すようにクロックclk2に略同期して電源電圧Vccの振幅で振動する。一方、ステージ2の出力であるノードOUT2の電圧は、ステージ2内部のキャパシタC6とこのキャパシタC6に入力されるクロックclk4との作用によって、図13にout2で示すようにクロックclk4に略同期して電源電圧Vccの振幅で振動する。
【0008】
上記ノードOUT1とノードOUT2との間には、両ノードOUT1,OUT2との間で電荷をトランスファする役割を持つトランジスタM7が設けられている。図11中におけるノードBの電位は、クロックclk4が“L”でトランジスタM6が導通している場合には、図13に破線Bで示すように、ノードOUT1と同じ電位で推移する。これに対して、クロックclk4が“H”でトランジスタM6が非導通の場合には、ノードBに接続されているキャパシタC5とこのキャパシタC5に入力されるクロックclk3との作用によって、クロックclk3に略同期して推移する。
【0009】
そのために、上記ノードOUT1の電位がキャパシタC4によって突き下げられており、且つ、ノードOUT2の電位がキャパシタC6によって突き上げられている状態の時に、ノードBがトランジスタM7のソース電位よりも低電位となってトランジスタM7が開いて電荷の受け渡しがなされることになる。そして、その他の状態の時にはトランジスタM7は閉じている。したがって、上記構成を有するポンプセル1を直列に接続して負電圧チャージポンプを構成することによって、負電圧Vnegを取り出すことができるのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の負電圧チャージポンプ回路には、以下のような問題がある。すなわち、1段のポンプセル1に付き、入力電位を(Vcc−α)(α>0)だけ降圧する能力がある。しかしながら、上記αの値は、そのポンプセル1内の電位により各ポンプセル1によって変化するのである。その理由は、トランスファ用のトランジスタM5,M7,M9が、バックゲート効果の影響を受けるためである。トランジスタは、そのソース−ウェル間の電位差が大きければ大きいほどバックゲート効果によってそのトランジスタの閾電圧が大きくなる。ここで、トランスファ用のトランジスタM5,M7,M9を構成するPチャネルトランジスタは、そのnウェル部の電位は基板電位(0V)より低くすることはできない。一方、そのソース電位は後段のポンプセル1ほど低くなる。したがって、チャージポンプの後段になればなるほどソース−ウェル間の電位差が大きくなってバックゲート効果の影響が大きくなるのである。すなわち、i段目のポンプセル1のαの値をα(i=1,2,…,n)とすると、
0≦α≦α≦…≦α
となる。
【0011】
上記チャージポンプの後段では1段のポンプセル1当たりの出力電圧の電位低下が小さくなるので、その分だけポンプセル1の段数を多くする必要がある。また、電源電圧が低くなればなるほど、ポンプセル1の段数を増やす必要がある。ところが、上述のように、ポンプセル1の段数を増やせばその分だけバックゲート効果による電圧損失が増え、その電圧損失を補うために更にポンプセル1の段数を増やす必要が生ずる。こうして、電源電圧Vccの低電圧化によって、チャージポンプ回路のチップ面積が加速度的に増大されるのである。
【0012】
また、上述のように、電源電圧Vccを低めた場合、i段目のポンプセル1
Vcc−α<0
となる場合がある。その場合には幾らポンプセル1を接続しても出力電圧Vnegの電位は低下しなくなる。例えば、Vcc=1.8Vの場合には、ポンプセル1を幾ら接続しても負電圧チャージポンプの出力Vnegは−8V程度しか出ないのである。そのため、低電源電圧で高電圧または絶対値の大きい負電圧を発生させるためには、何らかの工夫が必要なのである。
【0013】
上述のようなポンプセルの段数を増やせばその分だけバックゲート効果による電圧損失が増えるという問題を解決する方法として、ポンプセル1に入力するクロックclkの振幅を何らかの方法で電源電圧Vccより大きくし、バックゲート効果による損失を少なくする方法がある。
【0014】
例えば、特開平6−208798号公報においては、補助ポンプによって主ポンプのクロック振幅を大きくする方法が提案されている。すなわち、図14に示すように、補助ポンプ5によって、電源電圧Vccよりも高く、チャージポンプ出力Vppよりも低い中間電圧を生成し、この中間電圧をクロックドライバ6の電源として用いる。こうして、電源電圧Vccよりも振幅の大きなクロック信号を得るのである。そして、この電源電圧Vccよりも振幅が大きなクロック信号を、主ポンプ7のクロック信号として使用することによって、主ポンプ7におけるポンプセルの段数を減らす効果と、1段のポンプセル当たりのバックゲート効果による電圧損失を相対的に小さくする効果とを得るのである。このようにして、電源電圧Vccが低いために引き起こされるバックゲート効果の影響が増大するという問題を回避している。
【0015】
また、図11に示す負電圧チャージポンプ回路では、トランスファ用のトランジスタM5,M7,M9における閾電圧の上昇が問題となるので、上記トランスファ用トランジスタのクロックにのみブートストラップ回路を追加する方法がある。図15は、図11に示す負電圧チャージポンプ回路における上記クロック入力端子CLK1,CLK3にブートストラップ回路11,12を接続した負電圧チャージポンプ回路である。
【0016】
この図15に示す負電圧チャージポンプ回路は、以下のように動作する。すなわち、図15(b)に示すように、ブートストラップ回路12の入力clkinの論理的レベルが“L”の場合には、トランジスタ13が導通して出力clkoutは0Vとなる。同時に、ノード14は、トランジスタ15を通して(Vcc−Vthn)(Vthn:閾値電圧)の電位まで充電される。次に、上記入力clkinの論理的レベルが“H”になると、上記トランジスタ13は非導通となり且つキャパシタC15の作用によって、上記ノード14が電源電圧Vccよりも高い電圧に昇圧されるのである。例えば、ノード14に接続されている負荷容量の合計をCload(Cload=C18+…+C20)とし、キャパシタC15の容量をC15とすると、ノード14の電圧は、ブートストラップ回路12における容量C15と容量Cloadとの容量比によって、理想的には
Vcc−Vthn+Vcc・C15/(C15+Cload) …(1)
まで昇圧される。この昇圧されたノード14の電位が、トランジス夕18を通してclkoutとして出力される。
【0017】
以上の作用により、上記ブートストラップ回路11,12にクロックclkinを入力すると、振幅をVccよりも大きくしたクロックを取り出すことができるのである。そして、この振幅がVccより大きいクロックclkoutを上記トランスファ用のトランジスタに与えるクロックclkとして使用することによって、クロックclkの振幅を大きくした分だけバックゲート効果による影響を緩和することができるのである。尚、上記式(1)によれば、ブートストラップ回路11,12における容量C15を大きくすればするほど、ブートストラップ回路11,12が出力するクロックclkoutの振幅は大きくなり、バックゲート効果による影響を低減する効果も大きくなる。
【0018】
上述した2つの例では、上記バックゲート効果によるトランジスタの閾値電圧上昇に起因するポンプ効率の低下を解決している。しかしながら、何れの方法も補助ポンプ5やブートストラップ回路11,12等の新たな回路を追加する必要がある。したがって、回路面積の増加、延いてはコストアップに繋がるという問題がある。補助ポンプ5及びブートストラップ回路11,12は共に昇圧のためのキャパシタが必要であり、このキャパシタは主ポンプ内のキャパシタよりも大きい容量(つまり、大きな面積)にしなければ上述の効果は少ない。したがって、上述した2つの例では、かなりのコストアップになるのである。さらに、上述の2つの例では、上記バックゲート効果の影響を緩和することはできるが、バックゲート効果を無くすわけではない。
【0019】
上記バックゲート効果が起きないようにする方法として、トリプルウェル方式のNチャネルトランジスタを負電圧チャージポンプに使用する方法がある。図16は、トリプルウェル方式のNチャネルトランジスタを用いた負電圧チャージポンプ回路の回路図である。以下、図16に従って、この負電圧チャージポンプの基本動作を説明する。
【0020】
図11に示すPチャネルトランジスタを使用した負電圧チャージポンプの場合と同様に、点線で囲まれたポンプセル21には、図17に示すような波形のクロックclk1〜clk4を入力する。ステージ2の入力であるノードOUT1の電圧は、前段のポンプセル21のキャパシタC10とこのキャパシタC10に入力されるクロックclk2との作用によって、図18にout1で示すようにクロックclk2に略同期して電源電圧Vccの電位差で振動する。一方、ステージ2の出力であるノードOUT2の電圧は、キャパシタC12とこのキャパシタC12に入力されるクロックclk4との作用によって、図18にout2で示すようにクロックclk4に略同期して電源電圧Vccの電位差で振動する。図16中におけるノードCの電位は、入力信号out1のレベルが“H”でトランジスタM12が導通している場合には、図18に破線Cで示すように、ノードOUT2と同じ電位で推移する。これに対して、入力信号out1のレベルが“L”でトランジスタM12が非導通である場合には、ノードCに接続されているキャパシタC11とこのキャパシタC11に入力されるクロックclk3との作用によって、クロックclk3と略同様に推移する。
【0021】
そのために、上記ノードOUT2の電位がキャパシタC11によって突き上げられており、且つ、ノードOUT1の電位がキャパシタC10によって突き下げられている状態の時に、ノードCがトランジスタM13 のソース電位よりも高電圧となってトランスファ用のトランジスタM13が開いて電荷を伝達する。
【0022】
ところで、当該負電圧チャージポンプ回路においては、各トランジスタのpウェル電位はソースから取っている。そのためウェル−ソース間の電位差が略0Vであり、バックゲート効果は無視できる。したがって、バックゲート効果によるポンプ効率の低下は全く発生しないのである。
【0023】
しかしながら、この負電圧チャージポンプ回路においては、各トランジスタのpウェル電位を単純に同じトランジスタのソースから取っているため、ポンプセル21内の各トランジスタにおいて
source=Vpwell>Vdrain+Vbi
となる期間が存在すると(Vbiはpウェル−ソース間の電位障壁)、Nチャネルトランジスタ内に寄生するサイリスタ構造がアクティブとなって、ラッチアップまたはチャージ漏れが引き起こされる。例えば、図18中における時点tでは
out1の電位<out2の電位
となっており、図16におけるトランジスタM13に関しては
source=Vpwell>Vdrain
となる。そして、チャージポンプ回路が定常状態にある場合には、out1の電位とout2の電位との間には平均で約Vccの電位差があり、両信号out1,out2は夫々約Vccの電位差で振動している。そのため、時点tでの(Vsource−Vdrain)の値は小さく、ラッチアップやチャージ漏れの危険は少ない。
【0024】
ところが、ポンプ始動時の場合には、総てのノードが同電位になっているために、(Vsource−Vdrain)の値は大きく、時点tのタイミングで
source−Vdrain>Vbi
となる可能性が大きい。すなわち、当該負電圧チャージポンプ回路は、ポンプ始動時にラッチアップまたはチャージ漏れが引き起こされる可能性が大きく、危険な回路であると言えるのである。
【0025】
ところで、上記Nチャネルトランジスタを使用した負電圧チャージポンプ回路においてラッチアップまたはチャージ漏れが起きないようにするためには、各トランジスタのpウェル電位がドレイン電位およびソース電位よりも確実に低くなるようにすれば良い。この方法の一つとして、図19に示すような構成を有する負電圧チャージポンプ回路がある。
【0026】
図19に示す負電圧チャージポンプ回路では、図20に示す回路構成を有するポンプセル22を直列に接続して主ポンプ23を構成している。ポンプセル22には、図20に示すように、pウェル電位を入力するための入力端子WELLを設けて、この入力端子WELLに主ポンプ23とは別の補助ポンプ24の出力端子を接続している。そして、主ポンプ23を駆動するに先立って、予め補助ポンプ24によって主ポンプ23を構成する各ポンプセル22中のNチャネルトランジスタのpウェル電位を下げるのである。こうして、ポンプ始動時には必ずpウェルの電位がドレイン電位およびソース電位よりも低くなるようにして、ラッチアップやチャージ漏れの危険を回避するのである。
【0027】
尚、上記補助ポンプ24は、主ポンプ23を構成する各ポンプセル22のpウェルを充電するだけなので電流供給能力は必要とはしない。しかしながら、主ポンプ23のpウェル電位を確実に低くするためには、主ポンプ23における後段のポンプセル22にpウェル電位を入力する補助ポンプ24のサブポンプの降圧能力は、主ポンプ23の対応するポンプセル22の降圧能力よりも高くなければならない。そのために、当該負電圧チャージポンプ回路は、安全ではあるが比較的大掛かりな追加回路(補助ポンプ24)を必要とするので、回路面積が増大し、コストアップが避けられないと言う問題がある。
【0028】
上述したように、図11に示すような従来の負電圧チャージポンプ回路では、電源電圧を低電圧化すると、バックゲート効果による損失が相対的に増大してチャージポンプ効率が低下するという問題がある。そして、この問題を回避するために上述したような種々の負電圧チャージポンプ回路があるが、何れの回路でも「コストの増大」および「ラッチアップやチャージ漏れの危険性」の2つの問題をクリアすることはできない。
【0029】
そこで、この発明の目的は、簡単な回路構成によって、低電圧化に際して発生する「バックゲート効果による損失増大」,「コストの増大」および「ラッチアップやチャージ漏れの危険性」等の問題を解決できるチャージポンプ回路を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、直列に接続された少なくとも一つのポンプセルを有して,奇数段のポンプセルは第1クロック信号および第2クロック信号に基づいて入力電圧に対してチャージポンプ動作を行う一方,偶数段のポンプセルは第3クロック信号および第4クロック信号に基づいてチャージポンプ動作を行なうことによって上記入力電圧を昇圧した出力電圧を得るチャージポンプ回路において、上記ポンプセルは、入力ノードに,第1トランジスタのドレインと第2トランジスタのゲートとを接続し、出力ノードに,上記第1トランジスタのソースと第2トランジスタのソースと第1容量の一方の電極とを接続し、上記第1トランジスタのゲートに接続されたノードに,上記第2トランジスタのドレインと第2容量の一方の電極を接続し、第1容量および第2容量の他方の電極に,上記各クロック信号の何れかが入力されるクロック入力ノードを接続し、上記入力ノードに第3容量の一方の電極を接続し、上記第3容量の他方の電極に上記各トランジスタのウェル部を接続し、上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に接続または切断するスイッチング手段を備えた構成を有することを特徴としている。
【0031】
上記構成によれば、入力ノードと出力ノードとの電位差が所定電位差になると上記入力ノードからの入力信号によって第2トランジスタがオフされる。そうすると、第1トランジスタのゲートにノードを介して接続された第2容量とこの第2容量に入力されるクロック信号との作用によって、上記第1トランジスタがオンされる。こうして、上記入力ノードと出力ノードとが電気的に接続されて両ノードの間で電荷が受け渡される。
【0032】
また、上記各トランジスタのソースおよびドレインの電位と上記ウェル部との電位差が所定電位差になると、スイッチング手段によって上記ウェル部と出力ノードとの間が電気的に切断されて上記ウェル部がフローティング状態になる。その際に、上記第3容量の容量値が最適に設定されることによって、上記ウェル部の電位と上記各トランジスタのソースおよびドレインの電位との大小関係が所定の関係になるように設定される。
【0033】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のチャージポンプ回路において、上記ポンプセルに、当該チャージポンプ回路が非稼働時に、上記入力ノード,出力ノード,ノードおよびウェル部を同電位に設定する電位設定手段を設けたことを特徴としている。
【0034】
上記構成によれば、当該チャージポンプ回路の動作開始直後における上記入力ノード,出力ノード,ノードおよびウェル部の電位が同電位になる。したがって、当該チャージポンプ回路の運転時における上記各所定の電位差や所定の大小関係が正しく設定される。
【0035】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明のチャージポンプ回路において、上記ポンプセルを構成する各トランジスタは、nMOSトランジスタであることを特徴としている。
【0036】
上記構成によれば、上記クロック信号に基づく上記入力ノードおよび出力ノードの振動中において、上記入力ノードの電位が低下する一方、上記出力ノードの電位が上昇して、(入力ノードの電位)−(出力ノードの電位)が上記所定電位差よりも小さくなると、上記第2トランジスタがオフされる。そして、上述のようにして上記入力ノードと出力ノードとの間で電荷が受け渡された後、上記入力ノードの電位は上昇する一方、上記出力ノードの電位は下降する。こうして、上記出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも低く保たれる。すなわち、当該チャージポンプ回路は、負電圧チャージポンプ回路として機能するのである。
【0037】
また、請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明のチャージポンプ回路において、上記スイッチング手段は、上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも低い電位である場合には上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に接続する一方、上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも高い電位である場合には上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に切断して,上記ウェル部をフローティング状態にするようになっていることを特徴としている。
【0038】
上記構成によれば、上記総てのトランジスタのソースおよびドレインの電位以上である場合にフローティング状態になった上記ウェル部の電位が、上記入力信号の突き下げによって上記ソースおよびドレインの電位よりも低く設定される。こうして、上記ウェル部の電位が、上記ポンプセルを構成する総てのnMOSトランジスタのソースおよびドレインの電位よりも低く保たれる。また、上記ウェル部の電位とソースの電位との電位差は小さい。したがって、電源電圧の低電圧化を図る際における各トランジスタのバックゲート効果の発生が抑制される。
【0039】
また、請求項5に係る発明は、請求項3に係る発明のチャージポンプ回路において、上記第3容量の容量値は、上記ポンプセルの運転状態の如何に拘わらず、上記ウェルの電位が上記ポンプセルを構成する総てのトランジスタのソースおよびドレインの電位よりも低くなるように設定されていることを特徴としている。
【0040】
上記構成によれば、当該チャージポンプ回路が運転開始直後であっても定常運転状態であっても、各nMOSトランジスタにおいてラッチアップやチャージ漏れが引き起こされることはない。
【0041】
また、請求項6に係る発明は、請求項1に係る発明のチャージポンプ回路において、上記ポンプセルを構成する各トランジスタは、pMOSトランジスタであることを特徴としている。
【0042】
上記構成によれば、上記クロック信号に基づく上記入力ノードおよび出力ノードの振動中において、上記入力ノードの電位が上昇する一方、上記出力ノードの電位が低下して、(出力ノードの電位)−(入力ノードの電位)が上記所定電位差よりも小さくなると、上記第2トランジスタがオフされる。そして、上述のようにして上記入力ノードと出力ノードとの間で電荷が受け渡された後、上記入力ノードの電位は下降する一方、上記出力ノードの電位は上昇する。こうして、上記出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも高く保たれる。すなわち、当該チャージポンプ回路は、正電圧チャージポンプ回路として機能するのである。
【0043】
また、請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明のチャージポンプ回路において、上記スイッチング手段は、上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも高い電位である場合には上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に接続する一方、上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも低い電位である場合には上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に切断して,上記ウェル部をフローティング状態にするようになっていることを特徴としている。
【0044】
上記構成によれば、上記総てのトランジスタのソースおよびドレインの電位以下である場合にフローティング状態になった上記ウェル部の電位が、上記入力信号の突き上げによって上記ソースおよびドレインの電位よりも高く設定される。こうして、上記ウェル部の電位が、上記ポンプセルを構成する総てのpMOSトランジスタのソースおよびドレインの電位よりも高く保たれる。また、上記ウェル部の電位とソースの電位との電位差は小さい。したがって、電源電圧の低電圧化を図る際における各トランジスタのバックゲート効果の発生が抑制される。
【0045】
また、請求項8に係る発明は、請求項6に係る発明のチャージポンプ回路において、上記第3容量の容量値は、上記ポンプセルの運転状態の如何に拘わらず、上記ウェルの電位が上記ポンプセルを構成する総てのトランジスタのソースおよびドレインの電位よりも高くなるように設定されていることを特徴としている。
【0046】
上記構成によれば、当該チャージポンプ回路が運転開始直後であっても定常運転状態であっても、各pMOSトランジスタにおいてラッチアップやチャージ漏れが引き起こされることはない。
【0047】
また、請求項9に係る発明は、請求項1にかかる発明のチャージポンプ回路において、上記直列に接続されたポンプセルのうちの少なくとも一つのポンプセルは、同じ構成を有する他のポンプセルと並列に接続されていることを特徴としている。
【0048】
上記構成によれば、上記ポンプセルを並列に接続することによって、電流供給能力の増大化あるいは出力インピーダンスの低減化が図られる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
<第1実施の形態>
図2は本実施の形態のチャージポンプ回路における回路図であり、図1は図2におけるポンプセル31の詳細な回路構成を示す。
【0050】
本実施の形態におけるチャージポンプ回路は、図2に示すように、n段のポンプセル31を直列に接続して、基準電位(0V)から負電圧Vnegを得るものである。図2において、左端に位置する1段目のポンプセル(ステージ1)31の入力ノードINは基準電位(0V)に接続されている。一方、出力ノードOUTは、2次段目のポンプセル(ステージ2)31の入力ノードINに接続されている。そして、2段目のポンプセル31の出力ノードOUTは、3次段目のポンプセル(ステージ3)31の入力ノードINに接続されている。以下、同様にして、各ポンプセル31が接続されて、n段目のポンプセル(ステージn)31の出力ノードOUTから負電圧Vnegが出力される。
【0051】
次に、クロックジェネレータ32は、図3に示すような4種類のクロック信号clk1〜clk4を発生する。クロック信号clk1,clk2は、奇数段のポンプセル31のクロック入力ノードCLK1,CLK2に入力される。また、クロック信号clk3,clk4は、偶数段のポンプセル31のクロック入力ノードCLK1,CLK2に入力される。尚、このクロック信号の発生については、従来技術の項でも一部触れられているが、既知の技術であるので、ここでの説明は省略する。
【0052】
図1に示すように、上記ポンプセル31の入力ノードINは、nMOS(金属酸化膜半導体)トランジスタM1のドレインと、nMOSトランジスタM2のゲートと、nMOSトランジスタM3のゲートと、補助容量Cの一方の電極とに接続されている。また、nMOSトランジスタM1のソースと、nMOSトランジスタM2のソースと、nMOSトランジスタM3のソースと、容量C2の一方の電極とは、出力ノードOUTに接続されている。
【0053】
上記容量C2の他方の電極は、クロック入力ノードCLK2に接続されている。また、nMOSトランジスタM1のゲートは、nMOSトランジスタM2のドレインと、容量C1の一方の電極とに接続されている。そして、容量C1の他方の電極はクロック入力ノードCLK1に接続されている。さらに、nMOSトランジスタM3のドレインは、補助容量Cの他方の電極と、nMOSトランジスタM1のpウェル部と、nMOSトランジスタM2のpウェル部と、nMOSトランジスタM3自身のpウェル部とに接続されている。
【0054】
上記構成のチャージポンプ回路は、以下のように動作する。尚、本実施の形態におけるチャージポンプ回路における各段のポンプセル31の構成および動作は同一であるので、2段目のポンプセル(ステージ2)31の動作で代表して説明する。
【0055】
上記ポンプセル31の入力ノードINには、前段(1段目)のポンプセル(ステージ1)31からの出力信号out1が入力される。また、当該ポンプセル31は偶数段目に位置しているため、クロック入力ノードCLK1にはクロック信号clk3が入力され、クロック入力ノードCLK2にはクロック信号clk4が入力される。
【0056】
ここで、上記入力ノードINに入力される信号out1は、前段のポンプセル(ステージ1)31内の容量C2とこの容量C2に入力されるクロック信号clk2(前段のポンプセルは奇数段目に位置しているため、クロック入力ノードCLK2にはクロック信号clk2が入力されている)との作用によって、図4に示すように、上記クロック信号clk2に略同期して振動する。この振動の電位差は、トランジスタ内の寄生容量を無視すると、定常状態下におけるチャージポンプ31では、式(2)で表わされる。
【0057】
{C2/(2C+C2)}×Vcc …(2)
ここで、 C:補助容量Cの容量値
C2:容量C2の容量値
【0058】
一方、上記出力ノードOUTから出力信号out2が出力される。この出力信号out2は、当該ポンプセル(ステージ2)31内の容量C2とこの容量C2に入力されるクロック信号clk4との作用によって、図4に示すように、上記クロック信号clk4に略同期して振動する。この振動の電位差は、定常状態下における当該チャージポンプ31では、信号out1の場合と同様に、上記式(2)で表わされる。
【0059】
上記信号out1がゲートに入力されるnMOSトランジスタM2は、上記入力ノードINの電位(つまり、図4における信号out1の電位)が出力ノードOUTの電位(図4における信号out2の電位)よりも高電位の場合に導通し、その他の期間は非導通となる。すなわち、図4において、時点tから時点tまでの間は、nMOSトランジスタM2は非導通であり、それ以外の期間では導通するのである。そして、nMOSトランジスタM2が導通している期間は、図1におけるノードAの電位は、nMOSトランジスタM2のオン抵抗を無視すれば、図4に示すように出力ノードOUTの出力信号(信号out2)と同電位で推移する。
【0060】
一方、上記nMOSトランジスタM2が非導通の期間(時点t〜時点t)においては、ノードAはフローティング状態となる。ところが、ノードAに接続されている容量C1とこの容量C1に入力されるクロック信号clk3との作用によって、図4に示すように、クロック信号clk3の論理的レベルが“H”(Vccのレベル)になった時にノードAの電位は突き上げられる。こうして、ノードAの電位が突き上げられるとnMOSトランジスタM1のゲート電位が上がり、nMOSトランジスタM1が導通するのである。そして、このnMOSトランジスタM1の導通によって、両ノードIN,OUTのイコライズが行われることになる。その結果、図4に示すように、クロックclk3が“H”レベルである期間(ノードAの電位が突き上がっている期間)に、信号out1と信号out2とが略同電位になるのである。
【0061】
そして、この信号out1と信号out2が略同電位になるnMOSトランジスタM1の導通期間においては、入力ノードINの電位(信号out1の電位)が最も低い状態であり、且つ、出力ノードOUTの電位(信号out2の電位)が最も高い状態である。したがって、以上のことから、上記出力ノードOUTの全期間を通しての平均電位(信号out2の平均電位)は入力ノードINの平均電位(信号out1の平均電位)よりも、理想的には、式(2)で示される電位差だけ低い電位となる。こうして、上記入力ノードINへの入力信号out1の電位が信号out2の電位に低下されて、出力ノードOUTから出力されるのである。
【0062】
次に、上記各nMOSトランジスタM1,M2,M3のpウェル電位の推移について説明する。上記時点t〜時点t以外の期間では、出力ノードOUTの電位(信号out2の電位)よりも入力ノードINの電位(信号out1の電位:nMOSトランジスタM3のゲート電位でもある)の方が高いために、nMOSトランジスタM3が導通する。その結果、nMOSトランジスタM3のオン抵抗を無視すれば、各nMOSトランジスタM1,M2,M3のpウェル電位は、図4に示すように出力ノードOUTの電位(信号out2の電位)と同電位で推移する。
【0063】
一方、上記時点t〜時点t間においては、出力ノードOUTの電位(信号out2の電位)よりも入力ノードINの電位(信号out1の電位:nMOSトランジスタM3のゲート電位でもある)の方が低いか或は同電位であるため、nMOSトランジスタM3は非導通状態になる。その結果、各nMOSトランジスタM1,M2,M3のpウェル部はフローティング状態となる。尚、この期間における上記pウェル部の電位は、以下のようにして決まる。
【0064】
上記時点tにおいては、上記入力ノードINの入力信号(信号out1)が突き下がる。そして、この信号out1は、前段のポンプセル(ステージ1)31の出力であって、クロック信号clk2に同期して出力される。この信号out1の突き下がりと、nMOSトランジスタM1のpウェル−ドレイン間容量、nMOSトランジスタM2のpウェル−ゲート間容量、nMOSトランジスタM3のpウェル−ゲート間容量、および、補助容量Cの作用によって、上記pウェル部の電位は突き下げられるのである。
【0065】
この後、上記クロック信号clk3の立ち上がりによるノードAの電位上昇によって、nMOSトランジスタM1のpウェル−ゲート間容量およびnMOSトランジスタM2のpウェル−ドレイン間容量の作用によって、上記pウェル部の電位は突き上げられるのである。
【0066】
次に、上記クロックclk3が立ち下がると、それに伴ってノードAの電位も下がり、nMOSトランジスタM1のpウェル−ゲート間容量およびnMOSトランジスタM2のpウェル−ドレイン間容量の作用によって、上記pウェル電位は下がる。最後に、上記時点tにおいて、クロック信号clk2に同期して、入力ノードINの電位(信号out1の電位)が上昇し、出力ノードOUTの電位(信号out2の電位)よりも高くなるとnMOSトランジスタM3が導通して、上記pウェル部の電位は出力ノードOUTの電位(信号out2の電位)と同一電位になる。
【0067】
上記一連の過程において、上記各nMOSトランジスタM1,M2,M3のpウェル部の電位が(Vdrain+Vbi)および(Vsource+Vbi)より高くなると、上述したようにラッチアップまたはチャージ漏れが引き起こされるので、そのようなことはあってはならない。尚、Vbiはpウェル−ソース間の電位障壁である。
【0068】
本実施の形態におけるポンプセル31の補助容量Cは、時点tにおけるpウェル電位の突き下がりの電位差を大きくする役割を持っている。したがって、補助容量Cの容量値を大きくすればする程、上記pウェル部の突き下がり電位は大きくなる。ところが、一方においては、式(2)から分かるように、この補助容量Cの容量値を大きくすればする程、出力電圧の絶対値は小さくなる。そこで、補助容量Cの容量値を、時点tにおけるpウェル電位の突き下がりの時点のpウェルと信号out1との電位差を時点tにおけるpウェル電位の突き上がりの電位差よりも大きくするのに必要最小限な大きさに設定するのである。こうすることによって、上述のpウェル電位の制約条件を必ず満たすことができ、上記ラッチアップまたはチャージ漏れを起こすことのない、安全かつ信頼性の高いチャージポンプ回路を構成することができる。
【0069】
以下、上述のことを、さらに詳細に検証してみる。図1に示すポンプセル31の回路構成において、nMOSトランジスタM1のpウェル−ソース間の容量、pウェル−ドレイン間の容量、pウェル−ゲート間の容量を、夫々CBS1,CBD1,CBG1とする。同様に、nMOSトランジスタM2に係る各容量をCBS2,CBD2,CBG2とし、nMOSトランジスタM3に係る各容量をCBS3,CBD3,CBG3とする。尚、各nMOSトランジスタM1,M2,M3におけるpウェル−nウェル間の容量は非常に小さいため、ここでは無視する。ここで、図1においては上記nウェル部は記載されていないが、図1におけるnMOSトランジスタは、P型基板の上にnウェル部を構築し、そのnウェル部上にnMOSトランジスタのpウェル部を構築したトリプルウェル構造をとっている。
【0070】
さらに、上記nMOSトランジスタM1におけるゲートから見た容量の合計をCG1とし、ドレインから見た容量の合計をCD1とし、ソースから見た容量の合計をCS1とする。同様に、nMOSトランジスタM2に係る容量の合計を各々CG2,CD2,CS2とし、nMOSトランジスタM3に係る容量の合計を各々CG3,CD3,CS3とする。
【0071】
上記設定された各寄生容量を、図1のポンプセル31に当てはめると、nMOSトランジスタM3が非導通状態である期間、すなわち時点t〜時点tの期間におけるpウェル電位を決定するモデルとして、図5に示す容量モデルで近似することができる。これは、さらに、図6に示す等価回路に変換できる。
【0072】
以下、図4に示すようなポンプセル内部の電位推移の状況において、pウェル電位が、(Vdrain+Vbi)および(Vsource+Vbi)よりも高い電位にならないための条件を求めてみる。
【0073】
上記入力ノードINの入力信号(信号out1)が立ち下がる途中でnMOSトランジスタM3は非導通となり、pウェル部はフローティング状態となる。そして、pウェル部がフローティング状態となってからさらに入力ノードINの入力信号(信号out1)が立ち下がる電位差をVS1とする。また、入力ノードINの入力信号(信号out1)が立ち下がった後の出力ノードOUTの出力信号(信号out2)と入力ノードINの入力信号(信号out1)との電位差をVとする。さらに、ノードAにおける電圧の振幅をVS2とする。
【0074】
ここで、上述の条件を満たすには、時点tにおける上記pウェル部の電位が(信号out1の電位+Vbi)よりも低ければよいので、この条件は式(3)によって近似できる。
(−C23/Ctot)×VS1+(C24/Ctot)×VS2<−V+Vbi …(3)
但し、 C23=C+CBD1+CBG2+CBG3
C24=CBG1+CBD2
C25=CBS1+CBS2+CBS3
Ctot=C23+C24+C25
【0075】
さらに、上記各変数の値を、例えば次の値とした場合における補助容量Cの容量値を算出してみる。
bi=0.6[V] Vbi:pウェル−ソース間の電位障壁
BG1=50[fF]
BD1=CBS1=15[fF]
BG2=25[fF]
BD2=CBS2=7.5[fF]
BG3=15[fF]
BD3=CBS3=4.5[fF]
CG1=60[fF]
CD1=20[fF]
CG2=30[fF]
CD2=10[fF]
CG3=17.5[fF]
C1=500[fF] C1:容量C1の容量値
C2=5000[fF] C2:容量C2の容量値
【0076】
まず、上記チャージポンプ回路が定常状態にある場合について考える。定常状態では、以下の条件が得られる。
=0[V]
S1=Vthn=0.6[V] Vthn:トランジスタM1,M2,M3の閾値電圧
S2={C1/(C1+CG1+CD2)}×Vcc
したがって、Vcc=1.8[V]とすると、上記各変数の値および条件を式(3)に代入することによって、補助容量Cの値は
C>−21.6[fF] …(4)
となる。この結果は、定常状態のみを考えた場合には、補助容量Cは必要ないことを表している。
【0077】
次に、上記チャージポンプ回路が始動直後の状態である場合について考える。ここでは、チャージポンフ回路の始動時には総てのノードが同電位であることに着目して、時点tの直前において、入力ノードINの電位(信号out1の電位)と出力ノードOUTの電位(信号out2の電位)とが同電位であり、さらに、時点tで、入力ノードINの電位(信号out1の電位)が立ち下がる場合を考える。
【0078】
この場合、次のような条件が得られる。
S1=V={C2/(C2+C26)}×Vcc
S2={C1/(C1+CG1+CD2)}×Vcc
但し、C26=CG1+CD1+2CG2+2CG3+2C
したがって、Vcc=1.8[V]とすると、上記各変数の値および条件を式(3)に代入することによって、補助容量Cの値は
C>236.3[fF]
となる。
【0079】
以上の結果より、本実施の形態においては、補助容量Cの容量値を236.3[fF]以上に設定すれば、定常状態は勿論のこと、始動時も含めて、pウェル部の電位は、(Vdrain+Vbi)および(Vsource+Vbi)よりも低くなり、上記ラッチアップやチャージ漏れを引き起こすことはないのである。
【0080】
以上のごとく求められた容量値を有する補助容量Cを内蔵した図1の回路構成を有するポンプセル31を、図2に示すように直列に接続してチャージポンプ回路を構成することによって、最終段のポンプセル31の出力ノードOUTから所望の負電圧Vnegを得ることができるのである。
【0081】
例えば、上記ポンプセル31を直列にn段接続してチャージポンプ回路を構成した場合には、式(2)より、
{−C2/(2C+C1)}×Vcc×n
の負電圧Vnegをn段目のポンプセル31の出力ノードOUTから得ることができるのである。
【0082】
このように、本実施の形態においては、上記チャージポンプ回路を構成するポンプセル31を次のように構成している。すなわち、入力ノードINには、nMOSトランジスタM1のドレインとnMOSトランジスタM2のゲートとが接続されている。また、出力ノードOUTには、nMOSトランジスタM1のソースとnMOSトランジスタM2のソースと容量C2の一方の電極とが接続されている。また、ノードAには、nMOSトランジスタM1のゲートとnMOSトランジスタM2のドレインと容量C1の一方の電極とが接続されている。また、容量C1および容量C2の他方の電極にはクロック入力端子が接続されている。
【0083】
したがって、上記ノードAの電位は、nMOSトランジスタM2と容量C1とによって、前段から入力ノードINへの出力信号out1の電位が出力ノードOUTから次段への出力信号out2の電位以下の場合であって、容量C1にクロック信号が入力された場合に突き上げられる。そして、ノードAの電位の突き上げによってnMOSトランジスタM1がオンして、入力ノードINから出力ノードOUTへの電荷の転送が行われる。
【0084】
さらに、上記入力ノードINには補助容量Cの一方の電極が接続され、この補助容量Cの他方の電極には各nMOSトランジスタM1,M2,M3のpウェル部が接続されている。さらに、上記各pウェル部と出力ノードOUTとの間には上記スイッチング手段としてのnMOSトランジスタM3が介設され、このnMOSトランジスタM3のゲートには入力ノードINが接続されている。
【0085】
したがって、上記nMOSトランジスタM1,M2,M3のpウェル部の電位は、nMOSトランジスタM3によって、出力信号out1の電位が出力信号out2の電位以下の場合にはフローティング状態となる。その場合に、入力ノードINとpウェル部との間に設置された補助容量Cの容量を上記式(3)に基づいて最適に求めることによって、出力信号out1の電位の突き下がりに基づくpウェル電位の突き下がりの電位差を大きくでき、始動時や定常状態に拘わらず(Vdrain+Vbi)及び(Vsource+Vbi)よりも低くできる。その結果、上記ラッチアップやチャージ漏れを引き起こすことはないのである。また、トランジスタM1におけるpウェル電位とソース電位との電位差を最小限に抑えることができるので、電源電圧の低電圧化を図る際におけるバックゲート効果のポンプ効率の低下に対する影響を殆ど無くすことができるのである。
【0086】
このように、本実施の形態においては、図19に示すNチャネルトランジスタを用いた負電圧チャージポンプ回路の場合のように、上記Nチャネルトランジスタのpウェル電位を下げる補助ポンプ24のような大掛かりな追加回路を必要とはせず、入力ノードINとNチャネルトランジスタM1,M2,M3のpウェル部との間に補助容量Cを介設するだけの簡単な回路構成で、上記ラッチアップやチャージ漏れの危険を回避できるのである。
【0087】
<第2実施の形態>
図7は、本実施の形態のチャージポンプ回路を構成するポンプセルの回路図である。本実施の形態におけるポンプセル41は、図1に示す第1実施の形態におけるポンプセル31にノードリセット回路を追加したものである。
【0088】
nMOSトランジスタM21〜M23と容量C31,C32と補助容量C33は、図1におけるnMOSトランジスタM1〜M3と容量C1,C2と補助容量Cと同様に接続されて同様に機能する。ノードリセット回路42は、3つのnMOSトランジスタM24,M25,M26等によって構成される。
【0089】
以下、主に、上記ノードリセット回路42の部分について説明する。nMOSトランジスタM24のソースはノードA(図2に示すポンプセル31のノードAに対応)に接続される一方、ドレインは基準電位(0V)に接続されている。また、nMOSトランジスタM25のソースはnMOSトランジスタM23のドレイン(すなわち、nMOSトランジスタM21〜M23のpウェル部)に接続される一方、ドレインは基準電位(0V)に接続されている。また、nMOSトランジスタM26のソースは出力ノードOUTに接続される一方、ドレインは基準電位(0V)に接続されている。そして、各nMOSトランジスタM24,M25,M26のゲートは、ノードENBに接続されている。
【0090】
上記ノードENBに入力される信号enbは本チャージポンプ回路のリセットを制御する信号であり、本チャージポンプ回路の出力電位と同じ電位の状態とそれよりも高い電位の状態との2つの状態を持つ。そして、本チャージポンプ回路が稼働中(定常状態)の場合には、信号enbの電位は出力電位Vnegとなって、各nMOSトランジスタM24,M25,M26はオフ状態となる。一方、本チャージポンプ回路が停止中の場合には、信号enbの電位は、例えば電源電圧Vccとなる。これによって各nMOSトランジスタM24,M25,M26をオンし、ポンプセル41におけるノードA,pウェル部および出力ノードOUTをGNDレベルにする。
【0091】
このように、本実施の形態によれば、上記ノードリセット回路42の動作によって、本チャージポンプ回路の昇圧動作始動直後におけるポンプセル41内の各ノードA,pウェル部および出力ノードOUTを同電位にして、上記式(3)によってモデル化した状態を実現できるのである。したがって、本チャージポンプ回路が如何なる状態にあっても、ポンプセル41内の各ノードの電位がNチャネルトランジスタのpウェル部の電位が高くなることを更に防止して、より確実に信頼性を確保できるのである。
【0092】
<第3実施の形態>
第1,第2実施の形態においては、この発明を負電圧チャージポンプ回路に適用した場合について説明している。本実施の形態では、この発明を正電圧チャージポンプ回路に適用した場合について説明する。この正電圧チャージポンプ回路は、上述した負電圧チャージポンプ回路中のnMOSトランジスタをpMOSトランジスタに置き換えることによって構成できる。
【0093】
図8は本実施の形態の正電圧チャージポンプ回路における回路図であり、図9は図8におけるポンプセル45の詳細な回路構成を示す。
【0094】
本実施の形態における正電圧チャージポンプ回路は、図8に示すように、n段のポンプセル45を直列に接続して、電源電圧(Vcc)から正電圧Vposを得るものである。図8において、左端に位置する1段目のポンプセル(ステージ1)45の入力ノードINは電源電圧(Vcc)に接続されている。一方、出力ノードOUTは、2次段目のポンプセル(ステージ2)45の入力ノードINに接続されている。そして、2段目のポンプセル45の出力ノードOUTは、3次段目のポンプセル(ステージ3)45の入力ノードINに接続されている。以下、同様にして、各ポンプセル45が接続されて、n段目のポンプセル(ステージn)45の出力ノードOUTから正電圧Vposが出力される。
【0095】
次に、クロックジェネレータ46は、図10に示すような4種類のクロック信号clk1〜clk4を発生する。そのうちのクロック信号clk1,clk2は、奇数段のポンプセル45のクロック入力ノードCLK1,CLK2に各々入力される。また、クロック信号clk3,clk4は、偶数段のポンプセル31のクロック入力ノードCLK1,CLK2に各々入力される。
【0096】
次に、上記ポンプセル45は、図9に示すように構成されている。すなわち、入力ノードINは、pMOSトランジスタM31のドレインと、pMOSトランジスタM32のゲートと、pMOSトランジスタM33のゲートと、補助容量C43の一方の電極とに接続されている。また、pMOSトランジスタM31のソースと、pMOSトランジスタM32のソースと、pMOSトランジスタM33のソースと、容量C42の一方の電極とは、出力ノードOUTに接続されている。
【0097】
上記容量C42の他方の電極は、クロック入力ノードCLK2に接続されている。また、pMOSトランジスタM31のゲートは、pMOSトランジスタM32のドレインと、容量C41の一方の電極とに接続されている。そして、容量C41の他方の電極はクロック入力ノードCLK1に接続されている。さらに、pMOSトランジスタM33のドレインは、補助容量C43の他方の電極と、pMOSトランジスタM31のnウェル部と、pMOSトランジスタM32のnウェル部と、pMOSトランジスタM33自身のnウェル部とに接続されている。
【0098】
上記構成のポンプセル45の動作については、第1,第2実施の形態における図4に示すクロック信号clkや信号out1や信号out2等の電位の推移を反転して考えればよい。ここでは、説明を省略する。
【0099】
本実施の形態における正電圧チャージポンプ回路の場合でも、第1,第2実施の形態における負電圧チャージポンプ回路の場合と同様にして補助容量C43の容量値を設定することによって、各pMOSトランジスタM31〜M33のnウェル電位を夫々のトランジスタのドレイン電位およびソース電位よりも確実に高くすることができる。また、トランジスタM31におけるnウェル電位とソース電位との電位差を最小限に抑えることができるので、電源電圧の低電圧化の際におけるバックゲート効果によるポンプ効率低下が無く、ラッチアップやチャージ漏れを引き起こすことのない安全且つ信頼性の高い正電圧チャージポンプ回路を構成することができるのである。
【0100】
また、図7に示すノードリセット回路42に相当するノードリセット回路を追加することも可能である。その場合におけるノードリセット回路は、図7に示すノードリセット回路42におけるnMOSトランジスタM24〜M26をpMOSトランジスタに置き換えた構成となる。尚、その場合におけるノードENBに入力される信号enbは、チャージポンプが停止状態ではGNDレベルに切り換えて上記pMOSトランジスタをオンさせる一方、チャージポンプが稼働状態では、本正電圧チャージポンプ回路の出力電位Vposのレベルに切り換えて、上記pMOSトランジスタをオフさせるようにする。こうすることによって、上記ノードリセット回路によって、正電圧の昇圧動作始動直後のポンプセル45内の上記各ノードを同電位にすることができる。
【0101】
上記各実施の形態におけるチャージポンプ回路の出力VnegやVposは、例えばフラッシュメモリ装置のワードデコーダや消去回路等を介して、アドレス信号や消去信号に従って所定のメモリセルのコントロールゲート等に印加され、当該メモリセルのプログラムやイレースに使用される。その場合、当該メモリセル等が負荷となるために、一般的に出力VnegおよびVposの負荷容量は大きく、出力電圧波形は平坦化している。
【0102】
また、図2や図8に示すチャージポンプ回路においては、ポンプセル31,41,45を直列のみに接続して構成されているが、更なる電流供給能力の増大あるいは出力インピーダンスの低減が必要な場合には、ポンプセル31,41,45を並列に接続してもよい。上記並列接続とは、複数のポンプセルの対応するノードを接続して並列化するものである。その場合に、各段ごとに出力を接続してもよいし、各段の出力は独立にして最終段の出力のみ接続してもよい。尚、上記ポンプセルの並列接続は、設計の面からも有効である。一般に、CAD(コンピュータ援用設計)による回路設計を行う際には、論理セルを設計してライブラリ化したものを使用することで設計の効率化並びに迅速化を図るようにしている。そこで、上記回路構成のポンプセル31,41,45の設計内容を上記ライブラリに登録しておけば、必要な電流供給能力を勘案して複数個のポンプセルの並列接続を設計することによって設計の負担を軽減でき、また設計ミスも防止できるのである。
【0103】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1に係る発明のチャージポンプ回路は、当該チャージポンプ回路を構成するポンプセルを、第1トランジスタのドレインと第2トランジスタのゲートに入力ノードを接続し、上記第1,第2トランジスタのソースと第1容量の一方の電極に出力ノードを接続し、上記第1トランジスタのゲートに接続されたノードに上記第2トランジスタのドレインと第2容量の一方の電極を接続し、第1容量および第2容量の他方の電極にクロック入力ノードを接続した構成に成したので、上記入力ノードと出力ノードとの電位差が所定電位差になると入力信号によって第2トランジスタをオフし、上記第2容量に入力されるクロック信号によって第1トランジスタをオンして、上記入力ノードと出力ノードとの間で電荷を受け渡すことができる。
【0104】
さらに、第3容量の一方の電極に上記入力ノードを接続する一方、他方の電極に上記各トランジスタのウェル部を接続し、上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に接続または切断するスイッチング手段を備えた構成に成したので、上記各トランジスタのソースおよびドレインの電位と上記ウェル部との電位差が所定電位差になると上記ウェル部をフローティング状態にできる。その際に、上記第3容量の容量値を最適に設定すれば、上記ウェル部の電位と上記各トランジスタのソースおよびドレインの電位との大小関係を所定の関係に設定できる。
【0105】
また、請求項2に係る発明のチャージポンプ回路は、上記ポンプセルに、当該チャージポンプ回路が非稼働時に上記入力ノード,出力ノード,ノードおよびウェル部を同電位に設定する電位設定手段を設けたので、当該チャージポンプ回路の動作開始直後における上記入力ノード,出力ノード,ノードおよびウェル部の電位を同電位にして、当該チャージポンプ回路の運転時における上記各所定の電位差や所定の大小関係を正しく設定できる。
【0106】
また、請求項3に係る発明のチャージポンプ回路は、上記ポンプセルを構成する各トランジスタはnMOSトランジスタであるので、上記入力ノードの電位が低下する一方、上記出力ノードの電位が上昇して、(入力ノードの電位)−(出力ノードの電位)が上記所定電位差よりも小さくなった場合に上記第2トランジスタをオフして、上記入力ノードと出力ノードとの間で電荷を受け渡すことができる。したがって、当該チャージポンプ回路を負電圧チャージポンプ回路として機能させることができる。
【0107】
また、請求項4に係る発明の負電圧チャージポンプ回路における上記スイッチング手段は、上記ウェル部の電位が上記総てのトランジスタのソースおよびドレインの電位以上である場合には上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に切断して上記ウェル部をフローティング状態にするので、上記第3容量の作用により上記ウェル部の電位を上記ソースおよびドレインの電位よりも低く保つことができる。また、上記ウェル部の電位と上記ソースの電位との電位差を小さくすることができる。したがって、電源電圧の低電圧化を図る際に、各トランジスタにおけるバックゲート効果の発生を抑制することができる。
【0108】
また、請求項5に係る発明の負電圧チャージポンプ回路における上記第3容量の容量値は、上記ポンプセルの運転状態の如何に拘わらず、上記ウェルの電位が上記ポンプセルを構成する総てのトランジスタのソースおよびドレインの電位よりも低くなるように設定されるので、当該チャージポンプ回路が運転開始直後であっても定常運転状態であっても、各nMOSトランジスタにおいてラッチアップやチャージ漏れが引き起こされることを防止できる。
【0109】
また、請求項6に係る発明のチャージポンプ回路において、上記ポンプセルを構成する各トランジスタはpMOSトランジスタであるので、上記入力ノードの電位が上昇する一方、上記出力ノードの電位が下降して、(出力ノードの電位)−(入力ノードの電位)が上記所定電位差よりも小さくなった場合に上記第2トランジスタをオフして、上記入力ノードと出力ノードとの間で電荷を受け渡すことができる。したがって、当該チャージポンプ回路を正電圧チャージポンプ回路として機能させることができる。
【0110】
また、請求項7に係る発明の正電圧チャージポンプ回路における上記スイッチング手段は、上記ウェル部の電位が上記総てのトランジスタのソースおよびドレインの電位以下である場合には上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に切断して上記ウェル部をフローティング状態にするので、上記第3容量の作用により上記ウェル部の電位を上記ソースおよびドレインの電位よりも高く保つことができる。また、上記ウェル部の電位と上記ソースの電位との電位差を小さくすることができる。したがって、電源電圧の低電圧化を図る際に、各トランジスタにおけるバックゲート効果の発生を抑制することができる。
【0111】
また、請求項8に係る発明の正電圧チャージポンプ回路における上記第3容量の容量値は、上記ポンプセルの運転状態の如何に拘わらず、上記ウェルの電位が上記ポンプセルを構成する総てのトランジスタのソースおよびドレインの電位よりも高くなるように設定されているので、当該チャージポンプ回路が運転開始直後であっても定常運転状態であっても、各nMOSトランジスタにおいてラッチアップやチャージ漏れが引き起こされることはない。
【0112】
また、請求項9に係る発明のチャージポンプ回路は、上記直列に接続されたポンプセルのうちの少なくとも一つのポンプセルは、同じ構成を有する他のポンプセルと並列に接続されているので、電流供給能力の増大化あるいは出力インピーダンスの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のチャージポンプ回路に用いられるポンプセルの回路構成図である。
【図2】図1に示すポンプセルを用いた負電圧チャージポンプ回路の回路図である。
【図3】図2に示すチャージポンプ回路に供給されるクロック信号の波形を示す図である。
【図4】図1における各ノードの電圧波形を示す図である。
【図5】図1に示すポンプセルの容量モデル図である。
【図6】図5に示す容量モデルの等価回路図である。
【図7】図1とは異なるポンプセルの回路構成図である。
【図8】この発明の他の例としての正電圧チャージポンプ回路の回路図である。
【図9】図8に示す正電圧チャージポンプ回路に用いられるポンプセルの回路構成図である。
【図10】図8に示すチャージポンプ回路に供給されるクロック信号の波形を示す図である。
【図11】従来のPチャネルトランジスタを使用した負電圧チャージポンプ回路の回路図である。
【図12】図11に示すチャージポンプ回路に供給されるクロック信号の波形を示す図である。
【図13】図11における各ノードの電圧波形を示す図である。
【図14】図11とは異なる従来の負電圧チャージポンプ回路の回路図である。
【図15】図14および図11とは異なる従来の負電圧チャージポンプ回路の回路図である。
【図16】従来のNチャネルトランジスタを使用した負電圧チャージポンプ回路の回路図である。
【図17】図16に示すチャージポンプ回路に供給されるクロック信号の波形を示す図である。
【図18】図16における各ノードの電圧波形を示す図である。
【図19】図16とは異なる従来のNチャネルトランジスタを使用した負電圧チャージポンプ回路の回路図である。
【図20】図19におけるポンプセルの回路構成図である。
【符号の説明】31,41,45…ポンプセル、
32,46…クロックジェネレータ、 42…ノードリセット回路、
M1〜M3,M21〜M26…nMOSトランジスタ、
C,C33,C43…補助容量、
C1,C2,C31,C32,C41,C42…容量、
IN…入力ノード、 OUT…出力ノード、
CLK1,CLK2…クロック入力ノード、 M31〜M33…pMOSトランジスタ。

Claims (9)

  1. 直列に接続された少なくとも一つのポンプセルを有して、奇数段のポンプセルは第1クロック信号および第2クロック信号に基づいて入力電圧に対してチャージポンプ動作を行う一方、偶数段のポンプセルは第3クロック信号および第4クロック信号に基づいてチャージポンプ動作を行なうことによって、上記入力電圧を昇圧した出力電圧を得るチャージポンプ回路において、
    上記ポンプセルは、
    入力ノードに、第1トランジスタのドレインと第2トランジスタのゲートとを接続し、
    出力ノードに、上記第1トランジスタのソースと第2トランジスタのソースと第1容量の一方の電極とを接続し、
    上記第1トランジスタのゲートに接続されたノードに、上記第2トランジスタのドレインと第2容量の一方の電極を接続し、
    第1容量および第2容量の他方の電極に、上記各クロック信号の何れかが入力されるクロック入力ノードを接続し、
    上記入力ノードに、第3容量の一方の電極を接続し、
    上記第3容量の他方の電極に、上記各トランジスタのウェル部を接続し、
    上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に接続または切断するスイッチング手段を備えた構成を有することを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 請求項1に記載のチャージポンプ回路において、
    上記ポンプセルに、
    当該チャージポンプ回路が非稼働時に、上記入力ノード,出力ノード,ノードおよびウェル部を同電位に設定する電位設定手段を設けたことを特徴とするチャージホンプ回路。
  3. 請求項1に記載のチャージポンプ回路において、
    上記ポンプセルを構成する各トランジスタは、nMOSトランジスタであることを特徴とするチャージポンプ回路。
  4. 請求項3に記載のチャージポンプ回路において、
    上記スイッチング手段は、
    上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも低い電位である場合には上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に接続する一方、
    上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも高い電位である場合には上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に切断して、上記ウェル部をフローティング状態にするようになっていることを特徴とするチャージポンプ回路。
  5. 請求項3に記載のチャージポンプ回路において、
    上記第3容量の容量値は、
    上記ポンプセルの運転状態の如何に拘わらず、上記ウェルの電位が上記ポンプセルを構成する総てのトランジスタのソースおよびドレインの電位よりも低くなるように設定されていることを特徴とするチャージポンプ回路。
  6. 請求項1に記載のチャージポンプ回路において、
    上記ポンプセルを構成する各トランジスタは、pMOSトランジスタであることを特徴とするチャージポンプ回路。
  7. 請求項6に記載のチャージポンプ回路において、
    上記スイッチング手段は、
    上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも高い電位である場合には上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に接続する一方、
    上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも低い電位である場合には上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に切断して、上記ウェル部をフローティング状態にするようになっていることを特徴とするチャージポンプ回路。
  8. 請求項6に記載のチャージポンプ回路において、
    上記第3容量の容量値は、
    上記ポンプセルの運転状態の如何に拘わらず、上記ウェルの電位が上記ポンプセルを構成する総てのトランジスタのソースおよびドレインの電位よりも高くなるように設定されていることを特徴とするチャージポンプ回路。
  9. 請求項1に記載のチャージポンプ回路において、
    上記直列に接続されたポンプセルのうち少なくとも一つのポンプセルは、同じ構成を有する他のポンプセルと並列に接続されていることを特徴とするチャージポンプ回路。
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