JP2000173288A - チャージポンプ回路 - Google Patents

チャージポンプ回路

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JP2000173288A JP34842798A JP34842798A JP2000173288A JP 2000173288 A JP2000173288 A JP 2000173288A JP 34842798 A JP34842798 A JP 34842798A JP 34842798 A JP34842798 A JP 34842798A JP 2000173288 A JP2000173288 A JP 2000173288A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成によって、低電圧化に際して
発生する「バックゲート効果による損失増大」,「コストの
増大」および「ラッチアップやチャージ漏れの危険性」等
の問題を解決する。 【解決手段】 ポンプセル31は、nMOSトランジス
タM1〜M3と、容量C1,C2とで構成している。また、
入力ノードINに補助容量Cを接続し、さらにこの補助容
量Cに各nMOSトランジスタM1〜M3のpウェル部を
接続し、各pウェル部と出力ノードOUTとの間にnMO
SトランジスタM3を介設し、M3のゲートには入力ノー
ドINを接続している。こうして、補助容量Cを用いるだ
けの簡単な回路構成で、pウェル電位の突き下がりの電
位差を大きくして、電源電圧の低電圧化に際してバック
ゲート効果によるポンプ効率の低下を無くすと共に、ラ
ッチアップやチャージ漏れを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電源電圧を昇圧
または降圧して、例えば不揮発性半導体記憶装置の書き
込み電圧あるいは消去電圧等を発生させるチャージポン
プ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代フラッシュメモリに対しては、現
在よりも一層の低電圧化・小電力化・低コスト化(回路の
小型化)が求められる。特に、メモリセルにデータを書
き込み・消去する際に必要とする高電圧を発生させるチ
ャージポンプ回路は、チップ面積の多くを占めるために
小型化を図ることが重要である。
【0003】上記チャージポンプ回路は、電源電圧を昇
圧または降圧して、電源電圧より高い電圧または負電圧
を発生する回路である。NOR型フラッシュメモリにお
いてブロック消去時に使用する負電圧を発生させるチャ
ージポンプ(以下、負電圧チャージポンプという)では、
電源電圧(3Vまたは5V)から−11V程度の負電圧を
発生させる。ところが、従来の負電圧チャージポンプの
回路構成では、低電圧化のために更に低い電源電圧から
同じ出力を得るためには加速度的により大きな回路が必
要となり、低コスト化の障害となっている。
【0004】従来より、上記負電圧チャージポンプ回路
の回路構成の一つとして、電位を降下させる部分の回路
を、Pチャネルトランジスタで構成する方法がある。以
下、このPチャネルトランジスタを用いた負電圧チャー
ジポンプの簡単な説明と、Pチャネルトランジスタを用
いた場合の問題点について述べる。
【0005】上記Pチャネルトランジスタを使用した負
電圧チャージポンプ回路の一例を図11に示す。図中、
点線で囲まれた部分は、チャージポンプの基本単位とな
るポンプセル1であり、このポンプセル1を幾つか直列
に接続することによって負電圧チャージポンプ回路が構
成される。
【0006】各ポンプセル1の各クロック入力端子CLK1
〜CLK4の夫々には、図12に示すような波形のクロック
clk1〜clk4が入力される。すなわち、1段目のポンプセ
ル1のクロック入力端子CLK1,CLK2にはクロックclk1,cl
k2が入力され、2段目のポンプセル1のクロック入力端
子CLK3,CLK4にはクロックclk3,clk4が入力され、3段目
のポンプセル1のクロック入力端子CLK1,CLK2にはクロ
ックclk1,clk2が入力される。以下、同様に、奇数段目
のポンプセル1のクロック入力端子CLK1,CLK2にはクロ
ックclk1,clk2が入力される。これに対して、偶数段目
のポンプセル1のクロック入力端子CLK3,CLK4には、ク
ロックclk1,clk2の位相を180度ずらしたクロックclk
3,clk4が入力されるのである。
【0007】以下、上記ポンプセル1の動作を、図11
におけるステージ2を例に上げて説明する。ステージ2
の入力であるノードOUT1の電圧は、前段のステージ1の
キャパシタC4とこのキャパシタC4に入力されるクロッ
クclk2との作用によって、図13にout1で示すようにク
ロックclk2に略同期して電源電圧Vccの振幅で振動す
る。一方、ステージ2の出力であるノードOUT2の電圧
は、ステージ2内部のキャパシタC6とこのキャパシタ
C6に入力されるクロックclk4との作用によって、図1
3にout2で示すようにクロックclk4に略同期して電源電
圧Vccの振幅で振動する。
【0008】上記ノードOUT1とノードOUT2との間には、
両ノードOUT1,OUT2との間で電荷をトランスファする役
割を持つトランジスタM7が設けられている。図11中
におけるノードBの電位は、クロックclk4が“L”でト
ランジスタM6が導通している場合には、図13に破線
Bで示すように、ノードOUT1と同じ電位で推移する。こ
れに対して、クロックclk4が“H”でトランジスタM6
が非導通の場合には、ノードBに接続されているキャパ
シタC5とこのキャパシタC5に入力されるクロックclk3
との作用によって、クロックclk3に略同期して推移す
る。
【0009】そのために、上記ノードOUT1の電位がキャ
パシタC4によって突き下げられており、且つ、ノードO
UT2の電位がキャパシタC6によって突き上げられている
状態の時に、ノードBがトランジスタM7のソース電位
よりも低電位となってトランジスタM7が開いて電荷の
受け渡しがなされることになる。そして、その他の状態
の時にはトランジスタM7は閉じている。したがって、
上記構成を有するポンプセル1を直列に接続して負電圧
チャージポンプを構成することによって、負電圧Vneg
を取り出すことができるのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の負電圧チャージポンプ回路には、以下のような問題
がある。すなわち、1段のポンプセル1に付き、入力電
位を(Vcc−α)(α>0)だけ降圧する能力がある。しか
しながら、上記αの値は、そのポンプセル1内の電位に
より各ポンプセル1によって変化するのである。その理
由は、トランスファ用のトランジスタM5,M7,M9が、
バックゲート効果の影響を受けるためである。トランジ
スタは、そのソース−ウェル間の電位差が大きければ大
きいほどバックゲート効果によってそのトランジスタの
閾電圧が大きくなる。ここで、トランスファ用のトラン
ジスタM5,M7,M9を構成するPチャネルトランジスタ
は、そのnウェル部の電位は基板電位(0V)より低くす
ることはできない。一方、そのソース電位は後段のポン
プセル1ほど低くなる。したがって、チャージポンプの
後段になればなるほどソース−ウェル間の電位差が大き
くなってバックゲート効果の影響が大きくなるのであ
る。すなわち、i段目のポンプセル1iのαの値をα
i(i=1,2,…,n)とすると、 0≦α1≦α2≦…≦αn となる。
【0011】上記チャージポンプの後段では1段のポン
プセル1当たりの出力電圧の電位低下が小さくなるの
で、その分だけポンプセル1の段数を多くする必要があ
る。また、電源電圧が低くなればなるほど、ポンプセル
1の段数を増やす必要がある。ところが、上述のよう
に、ポンプセル1の段数を増やせばその分だけバックゲ
ート効果による電圧損失が増え、その電圧損失を補うた
めに更にポンプセル1の段数を増やす必要が生ずる。こ
うして、電源電圧Vccの低電圧化によって、チャージポ
ンプ回路のチップ面積が加速度的に増大されるのであ
る。
【0012】また、上述のように、電源電圧Vccを低め
た場合、i段目のポンプセル1iで Vcc−αi<0 となる場合がある。その場合には幾らポンプセル1を接
続しても出力電圧Vnegの電位は低下しなくなる。例え
ば、Vcc=1.8Vの場合には、ポンプセル1を幾ら接
続しても負電圧チャージポンプの出力Vnegは−8V程
度しか出ないのである。そのため、低電源電圧で高電圧
または絶対値の大きい負電圧を発生させるためには、何
らかの工夫が必要なのである。
【0013】上述のようなポンプセルの段数を増やせば
その分だけバックゲート効果による電圧損失が増えると
いう問題を解決する方法として、ポンプセル1に入力す
るクロックclkの振幅を何らかの方法で電源電圧Vccよ
り大きくし、バックゲート効果による損失を少なくする
方法がある。
【0014】例えば、特開平6−208798号公報に
おいては、補助ポンプによって主ポンプのクロック振幅
を大きくする方法が提案されている。すなわち、図14
に示すように、補助ポンプ5によって、電源電圧Vccよ
りも高く、チャージポンプ出力Vppよりも低い中間電圧
を生成し、この中間電圧をクロックドライバ6の電源と
して用いる。こうして、電源電圧Vccよりも振幅の大き
なクロック信号を得るのである。そして、この電源電圧
Vccよりも振幅が大きなクロック信号を、主ポンプ7の
クロック信号として使用することによって、主ポンプ7
におけるポンプセルの段数を減らす効果と、1段のポン
プセル当たりのバックゲート効果による電圧損失を相対
的に小さくする効果とを得るのである。このようにし
て、電源電圧Vccが低いために引き起こされるバックゲ
ート効果の影響が増大するという問題を回避している。
【0015】また、図11に示す負電圧チャージポンプ
回路では、トランスファ用のトランジスタM5,M7,M9
における閾電圧の上昇が問題となるので、上記トランス
ファ用トランジスタのクロックにのみブートストラップ
回路を追加する方法がある。図15は、図11に示す負
電圧チャージポンプ回路における上記クロック入力端子
CLK1,CLK3にブートストラップ回路11,12を接続した
負電圧チャージポンプ回路である。
【0016】この図15に示す負電圧チャージポンプ回
路は、以下のように動作する。すなわち、図15(b)に
示すように、ブートストラップ回路12の入力clkinの
論理的レベルが“L”の場合には、トランジスタ13が
導通して出力clkoutは0Vとなる。同時に、ノード14
は、トランジスタ15を通して(Vcc−Vthn)(Vthn:
閾値電圧)の電位まで充電される。次に、上記入力clkin
の論理的レベルが“H”になると、上記トランジスタ1
3は非導通となり且つキャパシタC15の作用によって、
上記ノード14が電源電圧Vccよりも高い電圧に昇圧さ
れるのである。例えば、ノード14に接続されている負
荷容量の合計をCload(Cload=C18+…+C20)とし、
キャパシタC15の容量をC15とすると、ノード14の電
圧は、ブートストラップ回路12における容量C15と容
量Cloadとの容量比によって、理想的には Vcc−Vthn+Vcc・C15/(C15+Cload) …(1) まで昇圧される。この昇圧されたノード14の電位が、
トランジス夕18を通してclkoutとして出力される。
【0017】以上の作用により、上記ブートストラップ
回路11,12にクロックclkinを入力すると、振幅をV
ccよりも大きくしたクロックを取り出すことができるの
である。そして、この振幅がVccより大きいクロックcl
koutを上記トランスファ用のトランジスタに与えるクロ
ックclkとして使用することによって、クロックclkの振
幅を大きくした分だけバックゲート効果による影響を緩
和することができるのである。尚、上記式(1)によれ
ば、ブートストラップ回路11,12における容量C15
を大きくすればするほど、ブートストラップ回路11,
12が出力するクロックclkoutの振幅は大きくなり、バ
ックゲート効果による影響を低減する効果も大きくな
る。
【0018】上述した2つの例では、上記バックゲート
効果によるトランジスタの閾値電圧上昇に起因するポン
プ効率の低下を解決している。しかしながら、何れの方
法も補助ポンプ5やブートストラップ回路11,12等
の新たな回路を追加する必要がある。したがって、回路
面積の増加、延いてはコストアップに繋がるという問題
がある。補助ポンプ5及びブートストラップ回路11,
12は共に昇圧のためのキャパシタが必要であり、この
キャパシタは主ポンプ内のキャパシタよりも大きい容量
(つまり、大きな面積)にしなければ上述の効果は少な
い。したがって、上述した2つの例では、かなりのコス
トアップになるのである。さらに、上述の2つの例で
は、上記バックゲート効果の影響を緩和することはでき
るが、バックゲート効果を無くすわけではない。
【0019】上記バックゲート効果が起きないようにす
る方法として、トリプルウェル方式のNチャネルトラン
ジスタを負電圧チャージポンプに使用する方法がある。
図16は、トリプルウェル方式のNチャネルトランジス
タを用いた負電圧チャージポンプ回路の回路図である。
以下、図16に従って、この負電圧チャージポンプの基
本動作を説明する。
【0020】図11に示すPチャネルトランジスタを使
用した負電圧チャージポンプの場合と同様に、点線で囲
まれたポンプセル21には、図17に示すような波形の
クロックclk1〜clk4を入力する。ステージ2の入力であ
るノードOUT1の電圧は、前段のポンプセル21のキャパ
シタC10とこのキャパシタC10に入力されるクロックcl
k2との作用によって、図18にout1で示すようにクロッ
クclk2に略同期して電源電圧Vccの電位差で振動する。
一方、ステージ2の出力であるノードOUT2の電圧は、キ
ャパシタC12とこのキャパシタC12に入力されるクロッ
クclk4との作用によって、図18にout2で示すようにク
ロックclk4に略同期して電源電圧Vccの電位差で振動す
る。図16中におけるノードCの電位は、入力信号out1
のレベルが“H”でトランジスタM12が導通している場
合には、図18に破線Cで示すように、ノードOUT2と同
じ電位で推移する。これに対して、入力信号out1のレベ
ルが“L”でトランジスタM12が非導通である場合に
は、ノードCに接続されているキャパシタC11とこのキ
ャパシタC11に入力されるクロックclk3との作用によっ
て、クロックclk3と略同様に推移する。
【0021】そのために、上記ノードOUT2の電位がキャ
パシタC11によって突き上げられており、且つ、ノード
OUT1の電位がキャパシタC10によって突き下げられてい
る状態の時に、ノードCがトランジスタM13 のソース
電位よりも高電圧となってトランスファ用のトランジス
タM13が開いて電荷を伝達する。
【0022】ところで、当該負電圧チャージポンプ回路
においては、各トランジスタのpウェル電位はソースか
ら取っている。そのためウェル−ソース間の電位差が略
0Vであり、バックゲート効果は無視できる。したがっ
て、バックゲート効果によるポンプ効率の低下は全く発
生しないのである。
【0023】しかしながら、この負電圧チャージポンプ
回路においては、各トランジスタのpウェル電位を単純
に同じトランジスタのソースから取っているため、ポン
プセル21内の各トランジスタにおいて Vsource=Vpwell>Vdrain+Vbi となる期間が存在すると(Vbiはpウェル−ソース間の
電位障壁)、Nチャネルトランジスタ内に寄生するサイ
リスタ構造がアクティブとなって、ラッチアップまたは
チャージ漏れが引き起こされる。例えば、図18中にお
ける時点tBでは out1の電位<out2の電位 となっており、図16におけるトランジスタM13に関し
ては Vsource=Vpwell>Vdrain となる。そして、チャージポンプ回路が定常状態にある
場合には、out1の電位とout2の電位との間には平均で約
Vccの電位差があり、両信号out1,out2は夫々約Vccの
電位差で振動している。そのため、時点tBでの(V
source−Vdrain)の値は小さく、ラッチアップやチャー
ジ漏れの危険は少ない。
【0024】ところが、ポンプ始動時の場合には、総て
のノードが同電位になっているために、(Vsource−V
drain)の値は大きく、時点tBのタイミングで Vsource−Vdrain>Vbi となる可能性が大きい。すなわち、当該負電圧チャージ
ポンプ回路は、ポンプ始動時にラッチアップまたはチャ
ージ漏れが引き起こされる可能性が大きく、危険な回路
であると言えるのである。
【0025】ところで、上記Nチャネルトランジスタを
使用した負電圧チャージポンプ回路においてラッチアッ
プまたはチャージ漏れが起きないようにするためには、
各トランジスタのpウェル電位がドレイン電位およびソ
ース電位よりも確実に低くなるようにすれば良い。この
方法の一つとして、図19に示すような構成を有する負
電圧チャージポンプ回路がある。
【0026】図19に示す負電圧チャージポンプ回路で
は、図20に示す回路構成を有するポンプセル22を直
列に接続して主ポンプ23を構成している。ポンプセル
22には、図20に示すように、pウェル電位を入力す
るための入力端子WELLを設けて、この入力端子WELLに主
ポンプ23とは別の補助ポンプ24の出力端子を接続し
ている。そして、主ポンプ23を駆動するに先立って、
予め補助ポンプ24によって主ポンプ23を構成する各
ポンプセル22中のNチャネルトランジスタのpウェル
電位を下げるのである。こうして、ポンプ始動時には必
ずpウェルの電位がドレイン電位およびソース電位より
も低くなるようにして、ラッチアップやチャージ漏れの
危険を回避するのである。
【0027】尚、上記補助ポンプ24は、主ポンプ23
を構成する各ポンプセル22のpウェルを充電するだけ
なので電流供給能力は必要とはしない。しかしながら、
主ポンプ23のpウェル電位を確実に低くするために
は、主ポンプ23における後段のポンプセル22にpウ
ェル電位を入力する補助ポンプ24のサブポンプの降圧
能力は、主ポンプ23の対応するポンプセル22の降圧
能力よりも高くなければならない。そのために、当該負
電圧チャージポンプ回路は、安全ではあるが比較的大掛
かりな追加回路(補助ポンプ24)を必要とするので、回
路面積が増大し、コストアップが避けられないと言う問
題がある。
【0028】上述したように、図11に示すような従来
の負電圧チャージポンプ回路では、電源電圧を低電圧化
すると、バックゲート効果による損失が相対的に増大し
てチャージポンプ効率が低下するという問題がある。そ
して、この問題を回避するために上述したような種々の
負電圧チャージポンプ回路があるが、何れの回路でも
「コストの増大」および「ラッチアップやチャージ漏れの
危険性」の2つの問題をクリアすることはできない。
【0029】そこで、この発明の目的は、簡単な回路構
成によって、低電圧化に際して発生する「バックゲート
効果による損失増大」,「コストの増大」および「ラッチア
ップやチャージ漏れの危険性」等の問題を解決できるチ
ャージポンプ回路を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、直列に接続された少なくと
も一つのポンプセルを有して,奇数段のポンプセルは第
1クロック信号および第2クロック信号に基づいて入力
電圧に対してチャージポンプ動作を行う一方,偶数段の
ポンプセルは第3クロック信号および第4クロック信号
に基づいてチャージポンプ動作を行なうことによって上
記入力電圧を昇圧した出力電圧を得るチャージポンプ回
路において、上記ポンプセルは、入力ノードに,第1ト
ランジスタのドレインと第2トランジスタのゲートとを
接続し、出力ノードに,上記第1トランジスタのソース
と第2トランジスタのソースと第1容量の一方の電極と
を接続し、上記第1トランジスタのゲートに接続された
ノードに,上記第2トランジスタのドレインと第2容量
の一方の電極を接続し、第1容量および第2容量の他方
の電極に,上記各クロック信号の何れかが入力されるク
ロック入力ノードを接続し、上記入力ノードに第3容量
の一方の電極を接続し、上記第3容量の他方の電極に上
記各トランジスタのウェル部を接続し、上記ウェル部と
出力ノードとの間を電気的に接続または切断するスイッ
チング手段を備えた構成を有することを特徴としてい
る。
【0031】上記構成によれば、入力ノードと出力ノー
ドとの電位差が所定電位差になると上記入力ノードから
の入力信号によって第2トランジスタがオフされる。そ
うすると、第1トランジスタのゲートにノードを介して
接続された第2容量とこの第2容量に入力されるクロッ
ク信号との作用によって、上記第1トランジスタがオン
される。こうして、上記入力ノードと出力ノードとが電
気的に接続されて両ノードの間で電荷が受け渡される。
【0032】また、上記各トランジスタのソースおよび
ドレインの電位と上記ウェル部との電位差が所定電位差
になると、スイッチング手段によって上記ウェル部と出
力ノードとの間が電気的に切断されて上記ウェル部がフ
ローティング状態になる。その際に、上記第3容量の容
量値が最適に設定されることによって、上記ウェル部の
電位と上記各トランジスタのソースおよびドレインの電
位との大小関係が所定の関係になるように設定される。
【0033】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明のチャージポンプ回路において、上記ポンプセ
ルに、当該チャージポンプ回路が非稼働時に、上記入力
ノード,出力ノード,ノードおよびウェル部を同電位に設
定する電位設定手段を設けたことを特徴としている。
【0034】上記構成によれば、当該チャージポンプ回
路の動作開始直後における上記入力ノード,出力ノード,
ノードおよびウェル部の電位が同電位になる。したがっ
て、当該チャージポンプ回路の運転時における上記各所
定の電位差や所定の大小関係が正しく設定される。
【0035】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
係る発明のチャージポンプ回路において、上記ポンプセ
ルを構成する各トランジスタは、nMOSトランジスタ
であることを特徴としている。
【0036】上記構成によれば、上記クロック信号に基
づく上記入力ノードおよび出力ノードの振動中におい
て、上記入力ノードの電位が低下する一方、上記出力ノ
ードの電位が上昇して、(入力ノードの電位)−(出力ノ
ードの電位)が上記所定電位差よりも小さくなると、上
記第2トランジスタがオフされる。そして、上述のよう
にして上記入力ノードと出力ノードとの間で電荷が受け
渡された後、上記入力ノードの電位は上昇する一方、上
記出力ノードの電位は下降する。こうして、上記出力ノ
ードの電位が入力ノードの電位よりも低く保たれる。す
なわち、当該チャージポンプ回路は、負電圧チャージポ
ンプ回路として機能するのである。
【0037】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
係る発明のチャージポンプ回路において、上記スイッチ
ング手段は、上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力
ノードの電位よりも低い電位である場合には上記ウェル
部と出力ノードとの間を電気的に接続する一方、上記ポ
ンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも
高い電位である場合には上記ウェル部と出力ノードとの
間を電気的に切断して,上記ウェル部をフローティング
状態にするようになっていることを特徴としている。
【0038】上記構成によれば、上記総てのトランジス
タのソースおよびドレインの電位以上である場合にフロ
ーティング状態になった上記ウェル部の電位が、上記入
力信号の突き下げによって上記ソースおよびドレインの
電位よりも低く設定される。こうして、上記ウェル部の
電位が、上記ポンプセルを構成する総てのnMOSトラ
ンジスタのソースおよびドレインの電位よりも低く保た
れる。また、上記ウェル部の電位とソースの電位との電
位差は小さい。したがって、電源電圧の低電圧化を図る
際における各トランジスタのバックゲート効果の発生が
抑制される。
【0039】また、請求項5に係る発明は、請求項3に
係る発明のチャージポンプ回路において、上記第3容量
の容量値は、上記ポンプセルの運転状態の如何に拘わら
ず、上記ウェルの電位が上記ポンプセルを構成する総て
のトランジスタのソースおよびドレインの電位よりも低
くなるように設定されていることを特徴としている。
【0040】上記構成によれば、当該チャージポンプ回
路が運転開始直後であっても定常運転状態であっても、
各nMOSトランジスタにおいてラッチアップやチャー
ジ漏れが引き起こされることはない。
【0041】また、請求項6に係る発明は、請求項1に
係る発明のチャージポンプ回路において、上記ポンプセ
ルを構成する各トランジスタは、pMOSトランジスタ
であることを特徴としている。
【0042】上記構成によれば、上記クロック信号に基
づく上記入力ノードおよび出力ノードの振動中におい
て、上記入力ノードの電位が上昇する一方、上記出力ノ
ードの電位が低下して、(出力ノードの電位)−(入力ノ
ードの電位)が上記所定電位差よりも小さくなると、上
記第2トランジスタがオフされる。そして、上述のよう
にして上記入力ノードと出力ノードとの間で電荷が受け
渡された後、上記入力ノードの電位は下降する一方、上
記出力ノードの電位は上昇する。こうして、上記出力ノ
ードの電位が入力ノードの電位よりも高く保たれる。す
なわち、当該チャージポンプ回路は、正電圧チャージポ
ンプ回路として機能するのである。
【0043】また、請求項7に係る発明は、請求項6に
係る発明のチャージポンプ回路において、上記スイッチ
ング手段は、上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力
ノードの電位よりも高い電位である場合には上記ウェル
部と出力ノードとの間を電気的に接続する一方、上記ポ
ンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位よりも
低い電位である場合には上記ウェル部と出力ノードとの
間を電気的に切断して,上記ウェル部をフローティング
状態にするようになっていることを特徴としている。
【0044】上記構成によれば、上記総てのトランジス
タのソースおよびドレインの電位以下である場合にフロ
ーティング状態になった上記ウェル部の電位が、上記入
力信号の突き上げによって上記ソースおよびドレインの
電位よりも高く設定される。こうして、上記ウェル部の
電位が、上記ポンプセルを構成する総てのpMOSトラ
ンジスタのソースおよびドレインの電位よりも高く保た
れる。また、上記ウェル部の電位とソースの電位との電
位差は小さい。したがって、電源電圧の低電圧化を図る
際における各トランジスタのバックゲート効果の発生が
抑制される。
【0045】また、請求項8に係る発明は、請求項6に
係る発明のチャージポンプ回路において、上記第3容量
の容量値は、上記ポンプセルの運転状態の如何に拘わら
ず、上記ウェルの電位が上記ポンプセルを構成する総て
のトランジスタのソースおよびドレインの電位よりも高
くなるように設定されていることを特徴としている。
【0046】上記構成によれば、当該チャージポンプ回
路が運転開始直後であっても定常運転状態であっても、
各pMOSトランジスタにおいてラッチアップやチャー
ジ漏れが引き起こされることはない。
【0047】また、請求項9に係る発明は、請求項1に
かかる発明のチャージポンプ回路において、上記直列に
接続されたポンプセルのうちの少なくとも一つのポンプ
セルは、同じ構成を有する他のポンプセルと並列に接続
されていることを特徴としている。
【0048】上記構成によれば、上記ポンプセルを並列
に接続することによって、電流供給能力の増大化あるい
は出力インピーダンスの低減化が図られる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。 <第1実施の形態>図2は本実施の形態のチャージポン
プ回路における回路図であり、図1は図2におけるポン
プセル31の詳細な回路構成を示す。
【0050】本実施の形態におけるチャージポンプ回路
は、図2に示すように、n段のポンプセル31を直列に
接続して、基準電位(0V)から負電圧Vnegを得るもの
である。図2において、左端に位置する1段目のポンプ
セル(ステージ1)31の入力ノードINは基準電位(0V)
に接続されている。一方、出力ノードOUTは、2次段目
のポンプセル(ステージ2)31の入力ノードINに接続さ
れている。そして、2段目のポンプセル31の出力ノー
ドOUTは、3次段目のポンプセル(ステージ3)31の入
力ノードINに接続されている。以下、同様にして、各ポ
ンプセル31が接続されて、n段目のポンプセル(ステ
ージn)31の出力ノードOUTから負電圧Vnegが出力さ
れる。
【0051】次に、クロックジェネレータ32は、図3
に示すような4種類のクロック信号clk1〜clk4を発生す
る。クロック信号clk1,clk2は、奇数段のポンプセル3
1のクロック入力ノードCLK1,CLK2に入力される。ま
た、クロック信号clk3,clk4は、偶数段のポンプセル3
1のクロック入力ノードCLK1,CLK2に入力される。尚、
このクロック信号の発生については、従来技術の項でも
一部触れられているが、既知の技術であるので、ここで
の説明は省略する。
【0052】図1に示すように、上記ポンプセル31の
入力ノードINは、nMOS(金属酸化膜半導体)トランジ
スタM1のドレインと、nMOSトランジスタM2のゲー
トと、nMOSトランジスタM3のゲートと、補助容量
Cの一方の電極とに接続されている。また、nMOSト
ランジスタM1のソースと、nMOSトランジスタM2の
ソースと、nMOSトランジスタM3のソースと、容量
C2の一方の電極とは、出力ノードOUTに接続されてい
る。
【0053】上記容量C2の他方の電極は、クロック入
力ノードCLK2に接続されている。また、nMOSトラン
ジスタM1のゲートは、nMOSトランジスタM2のドレ
インと、容量C1の一方の電極とに接続されている。そ
して、容量C1の他方の電極はクロック入力ノードCLK1
に接続されている。さらに、nMOSトランジスタM3
のドレインは、補助容量Cの他方の電極と、nMOSト
ランジスタM1のpウェル部と、nMOSトランジスタ
M2のpウェル部と、nMOSトランジスタM3自身のp
ウェル部とに接続されている。
【0054】上記構成のチャージポンプ回路は、以下の
ように動作する。尚、本実施の形態におけるチャージポ
ンプ回路における各段のポンプセル31の構成および動
作は同一であるので、2段目のポンプセル(ステージ2)
31の動作で代表して説明する。
【0055】上記ポンプセル31の入力ノードINには、
前段(1段目)のポンプセル(ステージ1)31からの出力
信号out1が入力される。また、当該ポンプセル31は偶
数段目に位置しているため、クロック入力ノードCLK1に
はクロック信号clk3が入力され、クロック入力ノードCL
K2にはクロック信号clk4が入力される。
【0056】ここで、上記入力ノードINに入力される信
号out1は、前段のポンプセル(ステージ1)31内の容量
C2とこの容量C2に入力されるクロック信号clk2(前段
のポンプセルは奇数段目に位置しているため、クロック
入力ノードCLK2にはクロック信号clk2が入力されてい
る)との作用によって、図4に示すように、上記クロッ
ク信号clk2に略同期して振動する。この振動の電位差
は、トランジスタ内の寄生容量を無視すると、定常状態
下におけるチャージポンプ31では、式(2)で表わされ
る。
【0057】 {C2/(2C+C2)}×Vcc …(2) ここで、 C:補助容量Cの容量値 C2:容量C2の容量値
【0058】一方、上記出力ノードOUTから出力信号out
2が出力される。この出力信号out2は、当該ポンプセル
(ステージ2)31内の容量C2とこの容量C2に入力され
るクロック信号clk4との作用によって、図4に示すよう
に、上記クロック信号clk4に略同期して振動する。この
振動の電位差は、定常状態下における当該チャージポン
プ31では、信号out1の場合と同様に、上記式(2)で表
わされる。
【0059】上記信号out1がゲートに入力されるnMO
SトランジスタM2は、上記入力ノードINの電位(つま
り、図4における信号out1の電位)が出力ノードOUTの電
位(図4における信号out2の電位)よりも高電位の場合に
導通し、その他の期間は非導通となる。すなわち、図4
において、時点tlから時点t2までの間は、nMOSト
ランジスタM2は非導通であり、それ以外の期間では導
通するのである。そして、nMOSトランジスタM2が
導通している期間は、図1におけるノードAの電位は、
nMOSトランジスタM2のオン抵抗を無視すれば、図
4に示すように出力ノードOUTの出力信号(信号out2)と
同電位で推移する。
【0060】一方、上記nMOSトランジスタM2が非
導通の期間(時点tl〜時点t2)においては、ノードAは
フローティング状態となる。ところが、ノードAに接続
されている容量C1とこの容量C1に入力されるクロック
信号clk3との作用によって、図4に示すように、クロッ
ク信号clk3の論理的レベルが“H”(Vccのレベル)にな
った時にノードAの電位は突き上げられる。こうして、
ノードAの電位が突き上げられるとnMOSトランジス
タM1のゲート電位が上がり、nMOSトランジスタM1
が導通するのである。そして、このnMOSトランジス
タM1の導通によって、両ノードIN,OUTのイコライズが
行われることになる。その結果、図4に示すように、ク
ロックclk3が“H”レベルである期間(ノードAの電位
が突き上がっている期間)に、信号out1と信号out2とが
略同電位になるのである。
【0061】そして、この信号out1と信号out2が略同電
位になるnMOSトランジスタM1の導通期間において
は、入力ノードINの電位(信号out1の電位)が最も低い状
態であり、且つ、出力ノードOUTの電位(信号out2の電
位)が最も高い状態である。したがって、以上のことか
ら、上記出力ノードOUTの全期間を通しての平均電位(信
号out2の平均電位)は入力ノードINの平均電位(信号out1
の平均電位)よりも、理想的には、式(2)で示される電
位差だけ低い電位となる。こうして、上記入力ノードIN
への入力信号out1の電位が信号out2の電位に低下され
て、出力ノードOUTから出力されるのである。
【0062】次に、上記各nMOSトランジスタM1,M
2,M3のpウェル電位の推移について説明する。上記時
点tl〜時点t2以外の期間では、出力ノードOUTの電位
(信号out2の電位)よりも入力ノードINの電位(信号out1
の電位:nMOSトランジスタM3のゲート電位でもあ
る)の方が高いために、nMOSトランジスタM3が導通
する。その結果、nMOSトランジスタM3のオン抵抗
を無視すれば、各nMOSトランジスタM1,M2,M3の
pウェル電位は、図4に示すように出力ノードOUTの電
位(信号out2の電位)と同電位で推移する。
【0063】一方、上記時点tl〜時点t2間において
は、出力ノードOUTの電位(信号out2の電位)よりも入力
ノードINの電位(信号out1の電位:nMOSトランジス
タM3のゲート電位でもある)の方が低いか或は同電位で
あるため、nMOSトランジスタM3は非導通状態にな
る。その結果、各nMOSトランジスタM1,M2,M3の
pウェル部はフローティング状態となる。尚、この期間
における上記pウェル部の電位は、以下のようにして決
まる。
【0064】上記時点tlにおいては、上記入力ノードI
Nの入力信号(信号out1)が突き下がる。そして、この信
号out1は、前段のポンプセル(ステージ1)31の出力で
あって、クロック信号clk2に同期して出力される。この
信号out1の突き下がりと、nMOSトランジスタM1の
pウェル−ドレイン間容量、nMOSトランジスタM2
のpウェル−ゲート間容量、nMOSトランジスタM3
のpウェル−ゲート間容量、および、補助容量Cの作用
によって、上記pウェル部の電位は突き下げられるので
ある。
【0065】この後、上記クロック信号clk3の立ち上が
りによるノードAの電位上昇によって、nMOSトラン
ジスタM1のpウェル−ゲート間容量およびnMOSト
ランジスタM2のpウェル−ドレイン間容量の作用によ
って、上記pウェル部の電位は突き上げられるのであ
る。
【0066】次に、上記クロックclk3が立ち下がると、
それに伴ってノードAの電位も下がり、nMOSトラン
ジスタM1のpウェル−ゲート間容量およびnMOSト
ランジスタM2のpウェル−ドレイン間容量の作用によ
って、上記pウェル電位は下がる。最後に、上記時点t
2において、クロック信号clk2に同期して、入力ノードI
Nの電位(信号out1の電位)が上昇し、出力ノードOUTの電
位(信号out2の電位)よりも高くなるとnMOSトランジ
スタM3が導通して、上記pウェル部の電位は出力ノー
ドOUTの電位(信号out2の電位)と同一電位になる。
【0067】上記一連の過程において、上記各nMOS
トランジスタM1,M2,M3のpウェル部の電位が(V
drain+Vbi)および(Vsource+Vbi)より高くなると、
上述したようにラッチアップまたはチャージ漏れが引き
起こされるので、そのようなことはあってはならない。
尚、Vbiはpウェル−ソース間の電位障壁である。
【0068】本実施の形態におけるポンプセル31の補
助容量Cは、時点tlにおけるpウェル電位の突き下が
りの電位差を大きくする役割を持っている。したがっ
て、補助容量Cの容量値を大きくすればする程、上記p
ウェル部の突き下がり電位は大きくなる。ところが、一
方においては、式(2)から分かるように、この補助容量
Cの容量値を大きくすればする程、出力電圧の絶対値は
小さくなる。そこで、補助容量Cの容量値を、時点tl
におけるpウェル電位の突き下がりの時点のpウェルと
信号out1との電位差を時点t3におけるpウェル電位の
突き上がりの電位差よりも大きくするのに必要最小限な
大きさに設定するのである。こうすることによって、上
述のpウェル電位の制約条件を必ず満たすことができ、
上記ラッチアップまたはチャージ漏れを起こすことのな
い、安全かつ信頼性の高いチャージポンプ回路を構成す
ることができる。
【0069】以下、上述のことを、さらに詳細に検証し
てみる。図1に示すポンプセル31の回路構成におい
て、nMOSトランジスタM1のpウェル−ソース間の
容量、pウェル−ドレイン間の容量、pウェル−ゲート
間の容量を、夫々CBS1,CBD1,CBG1とする。同様に、
nMOSトランジスタM2に係る各容量をCBS2,CBD2,
BG2とし、nMOSトランジスタM3に係る各容量をC
BS3,CBD3,CBG3とする。尚、各nMOSトランジスタ
M1,M2,M3におけるpウェル−nウェル間の容量は非
常に小さいため、ここでは無視する。ここで、図1にお
いては上記nウェル部は記載されていないが、図1にお
けるnMOSトランジスタは、P型基板の上にnウェル
部を構築し、そのnウェル部上にnMOSトランジスタ
のpウェル部を構築したトリプルウェル構造をとってい
る。
【0070】さらに、上記nMOSトランジスタM1に
おけるゲートから見た容量の合計をCG1とし、ドレイ
ンから見た容量の合計をCD1とし、ソースから見た容
量の合計をCS1とする。同様に、nMOSトランジス
タM2に係る容量の合計を各々CG2,CD2,CS2と
し、nMOSトランジスタM3に係る容量の合計を各々
CG3,CD3,CS3とする。
【0071】上記設定された各寄生容量を、図1のポン
プセル31に当てはめると、nMOSトランジスタM3
が非導通状態である期間、すなわち時点tl〜時点t2
期間におけるpウェル電位を決定するモデルとして、図
5に示す容量モデルで近似することができる。これは、
さらに、図6に示す等価回路に変換できる。
【0072】以下、図4に示すようなポンプセル内部の
電位推移の状況において、pウェル電位が、(Vdrain
bi)および(Vsource+Vbi)よりも高い電位にならな
いための条件を求めてみる。
【0073】上記入力ノードINの入力信号(信号out1)が
立ち下がる途中でnMOSトランジスタM3は非導通と
なり、pウェル部はフローティング状態となる。そし
て、pウェル部がフローティング状態となってからさら
に入力ノードINの入力信号(信号out1)が立ち下がる電位
差をVS1とする。また、入力ノードINの入力信号(信号o
ut1)が立ち下がった後の出力ノードOUTの出力信号(信号
out2)と入力ノードINの入力信号(信号out1)との電位差
をV1とする。さらに、ノードAにおける電圧の振幅を
S2とする。
【0074】ここで、上述の条件を満たすには、時点t
3における上記pウェル部の電位が(信号out1の電位+
bi)よりも低ければよいので、この条件は式(3)によ
って近似できる。 (−C23/Ctot)×VS1+(C24/Ctot)×VS2<−V1+Vbi …(3) 但し、 C23=C+CBD1+CBG2+CBG3 C24=CBG1+CBD2 C25=CBS1+CBS2+CBS3 Ctot=C23+C24+C25
【0075】さらに、上記各変数の値を、例えば次の値
とした場合における補助容量Cの容量値を算出してみ
る。 Vbi=0.6[V] Vbi:pウェル−ソース間の電位
障壁 CBG1=50[fF] CBD1=CBS1=15[fF] CBG2=25[fF] CBD2=CBS2=7.5[fF] CBG3=15[fF] CBD3=CBS3=4.5[fF] CG1=60[fF] CD1=20[fF] CG2=30[fF] CD2=10[fF] CG3=17.5[fF] C1=500[fF] C1:容量C1の容量値 C2=5000[fF] C2:容量C2の容量値
【0076】まず、上記チャージポンプ回路が定常状態
にある場合について考える。定常状態では、以下の条件
が得られる。 V1=0[V] VS1=Vthn=0.6[V] Vthn:トランジスタM1,
M2,M3の閾値電圧 VS2={C1/(C1+CG1+CD2)}×Vcc したがって、Vcc=1.8[V]とすると、上記各変数
の値および条件を式(3)に代入することによって、補助
容量Cの値は C>−21.6[fF] …(4) となる。この結果は、定常状態のみを考えた場合には、
補助容量Cは必要ないことを表している。
【0077】次に、上記チャージポンプ回路が始動直後
の状態である場合について考える。ここでは、チャージ
ポンフ回路の始動時には総てのノードが同電位であるこ
とに着目して、時点tlの直前において、入力ノードIN
の電位(信号out1の電位)と出力ノードOUTの電位(信号ou
t2の電位)とが同電位であり、さらに、時点tlで、入力
ノードINの電位(信号out1の電位)が立ち下がる場合を考
える。
【0078】この場合、次のような条件が得られる。 VS1=V1={C2/(C2+C26)}×Vcc VS2={C1/(C1+CG1+CD2)}×Vcc 但し、C26=CG1+CD1+2CG2+2CG3+2
C したがって、Vcc=1.8[V]とすると、上記各変数
の値および条件を式(3)に代入することによって、補助
容量Cの値は C>236.3[fF] となる。
【0079】以上の結果より、本実施の形態において
は、補助容量Cの容量値を236.3[fF]以上に設
定すれば、定常状態は勿論のこと、始動時も含めて、p
ウェル部の電位は、(Vdrain+Vbi)および(Vsource
bi)よりも低くなり、上記ラッチアップやチャージ漏
れを引き起こすことはないのである。
【0080】以上のごとく求められた容量値を有する補
助容量Cを内蔵した図1の回路構成を有するポンプセル
31を、図2に示すように直列に接続してチャージポン
プ回路を構成することによって、最終段のポンプセル3
1の出力ノードOUTから所望の負電圧Vnegを得ることが
できるのである。
【0081】例えば、上記ポンプセル31を直列にn段
接続してチャージポンプ回路を構成した場合には、式
(2)より、 {−C2/(2C+C1)}×Vcc×n の負電圧Vnegをn段目のポンプセル31の出力ノードO
UTから得ることができるのである。
【0082】このように、本実施の形態においては、上
記チャージポンプ回路を構成するポンプセル31を次の
ように構成している。すなわち、入力ノードINには、n
MOSトランジスタM1のドレインとnMOSトランジ
スタM2のゲートとが接続されている。また、出力ノー
ドOUTには、nMOSトランジスタM1のソースとnMO
SトランジスタM2のソースと容量C2の一方の電極とが
接続されている。また、ノードAには、nMOSトラン
ジスタM1のゲートとnMOSトランジスタM2のドレイ
ンと容量C1の一方の電極とが接続されている。また、
容量C1および容量C2の他方の電極にはクロック入力端
子が接続されている。
【0083】したがって、上記ノードAの電位は、nM
OSトランジスタM2と容量C1とによって、前段から入
力ノードINへの出力信号out1の電位が出力ノードOUTか
ら次段への出力信号out2の電位以下の場合であって、容
量C1にクロック信号が入力された場合に突き上げられ
る。そして、ノードAの電位の突き上げによってnMO
SトランジスタM1がオンして、入力ノードINから出力
ノードOUTへの電荷の転送が行われる。
【0084】さらに、上記入力ノードINには補助容量C
の一方の電極が接続され、この補助容量Cの他方の電極
には各nMOSトランジスタM1,M2,M3のpウェル部
が接続されている。さらに、上記各pウェル部と出力ノ
ードOUTとの間には上記スイッチング手段としてのnM
OSトランジスタM3が介設され、このnMOSトラン
ジスタM3のゲートには入力ノードINが接続されてい
る。
【0085】したがって、上記nMOSトランジスタM
1,M2,M3のpウェル部の電位は、nMOSトランジス
タM3によって、出力信号out1の電位が出力信号out2の
電位以下の場合にはフローティング状態となる。その場
合に、入力ノードINとpウェル部との間に設置された補
助容量Cの容量を上記式(3)に基づいて最適に求めるこ
とによって、出力信号out1の電位の突き下がりに基づく
pウェル電位の突き下がりの電位差を大きくでき、始動
時や定常状態に拘わらず(Vdrain+Vbi)及び(Vsource
+Vbi)よりも低くできる。その結果、上記ラッチアッ
プやチャージ漏れを引き起こすことはないのである。ま
た、トランジスタM1におけるpウェル電位とソース電
位との電位差を最小限に抑えることができるので、電源
電圧の低電圧化を図る際におけるバックゲート効果のポ
ンプ効率の低下に対する影響を殆ど無くすことができる
のである。
【0086】このように、本実施の形態においては、図
19に示すNチャネルトランジスタを用いた負電圧チャ
ージポンプ回路の場合のように、上記Nチャネルトラン
ジスタのpウェル電位を下げる補助ポンプ24のような
大掛かりな追加回路を必要とはせず、入力ノードINとN
チャネルトランジスタM1,M2,M3のpウェル部との間
に補助容量Cを介設するだけの簡単な回路構成で、上記
ラッチアップやチャージ漏れの危険を回避できるのであ
る。
【0087】<第2実施の形態>図7は、本実施の形態
のチャージポンプ回路を構成するポンプセルの回路図で
ある。本実施の形態におけるポンプセル41は、図1に
示す第1実施の形態におけるポンプセル31にノードリ
セット回路を追加したものである。
【0088】nMOSトランジスタM21〜M23と容量C
31,C32と補助容量C33は、図1におけるnMOSトラ
ンジスタM1〜M3と容量C1,C2と補助容量Cと同様に
接続されて同様に機能する。ノードリセット回路42
は、3つのnMOSトランジスタM24,M25,M26等によ
って構成される。
【0089】以下、主に、上記ノードリセット回路42
の部分について説明する。nMOSトランジスタM24の
ソースはノードA(図2に示すポンプセル31のノード
Aに対応)に接続される一方、ドレインは基準電位(0
V)に接続されている。また、nMOSトランジスタM2
5のソースはnMOSトランジスタM23のドレイン(すな
わち、nMOSトランジスタM21〜M23のpウェル部)
に接続される一方、ドレインは基準電位(0V)に接続さ
れている。また、nMOSトランジスタM26のソースは
出力ノードOUTに接続される一方、ドレインは基準電位
(0V)に接続されている。そして、各nMOSトランジ
スタM24,M25,M26のゲートは、ノードENBに接続され
ている。
【0090】上記ノードENBに入力される信号enbは本チ
ャージポンプ回路のリセットを制御する信号であり、本
チャージポンプ回路の出力電位と同じ電位の状態とそれ
よりも高い電位の状態との2つの状態を持つ。そして、
本チャージポンプ回路が稼働中(定常状態)の場合には、
信号enbの電位は出力電位Vnegとなって、各nMOSト
ランジスタM24,M25,M26はオフ状態となる。一方、本
チャージポンプ回路が停止中の場合には、信号enbの電
位は、例えば電源電圧Vccとなる。これによって各nM
OSトランジスタM24,M25,M26をオンし、ポンプセル
41におけるノードA,pウェル部および出力ノードOUT
をGNDレベルにする。
【0091】このように、本実施の形態によれば、上記
ノードリセット回路42の動作によって、本チャージポ
ンプ回路の昇圧動作始動直後におけるポンプセル41内
の各ノードA,pウェル部および出力ノードOUTを同電位
にして、上記式(3)によってモデル化した状態を実現で
きるのである。したがって、本チャージポンプ回路が如
何なる状態にあっても、ポンプセル41内の各ノードの
電位がNチャネルトランジスタのpウェル部の電位が高
くなることを更に防止して、より確実に信頼性を確保で
きるのである。
【0092】<第3実施の形態>第1,第2実施の形態
においては、この発明を負電圧チャージポンプ回路に適
用した場合について説明している。本実施の形態では、
この発明を正電圧チャージポンプ回路に適用した場合に
ついて説明する。この正電圧チャージポンプ回路は、上
述した負電圧チャージポンプ回路中のnMOSトランジ
スタをpMOSトランジスタに置き換えることによって
構成できる。
【0093】図8は本実施の形態の正電圧チャージポン
プ回路における回路図であり、図9は図8におけるポン
プセル45の詳細な回路構成を示す。
【0094】本実施の形態における正電圧チャージポン
プ回路は、図8に示すように、n段のポンプセル45を
直列に接続して、電源電圧(Vcc)から正電圧Vposを得
るものである。図8において、左端に位置する1段目の
ポンプセル(ステージ1)45の入力ノードINは電源電圧
(Vcc)に接続されている。一方、出力ノードOUTは、2
次段目のポンプセル(ステージ2)45の入力ノードINに
接続されている。そして、2段目のポンプセル45の出
力ノードOUTは、3次段目のポンプセル(ステージ3)4
5の入力ノードINに接続されている。以下、同様にし
て、各ポンプセル45が接続されて、n段目のポンプセ
ル(ステージn)45の出力ノードOUTから正電圧Vposが
出力される。
【0095】次に、クロックジェネレータ46は、図1
0に示すような4種類のクロック信号clk1〜clk4を発生
する。そのうちのクロック信号clk1,clk2は、奇数段の
ポンプセル45のクロック入力ノードCLK1,CLK2に各々
入力される。また、クロック信号clk3,clk4は、偶数段
のポンプセル31のクロック入力ノードCLK1,CLK2に各
々入力される。
【0096】次に、上記ポンプセル45は、図9に示す
ように構成されている。すなわち、入力ノードINは、p
MOSトランジスタM31のドレインと、pMOSトラン
ジスタM32のゲートと、pMOSトランジスタM33のゲ
ートと、補助容量C43の一方の電極とに接続されてい
る。また、pMOSトランジスタM31のソースと、pM
OSトランジスタM32のソースと、pMOSトランジス
タM33のソースと、容量C42の一方の電極とは、出力ノ
ードOUTに接続されている。
【0097】上記容量C42の他方の電極は、クロック入
力ノードCLK2に接続されている。また、pMOSトラン
ジスタM31のゲートは、pMOSトランジスタM32のド
レインと、容量C41の一方の電極とに接続されている。
そして、容量C41の他方の電極はクロック入力ノードCL
K1に接続されている。さらに、pMOSトランジスタM
33のドレインは、補助容量C43の他方の電極と、pMO
SトランジスタM31のnウェル部と、pMOSトランジ
スタM32のnウェル部と、pMOSトランジスタM33自
身のnウェル部とに接続されている。
【0098】上記構成のポンプセル45の動作について
は、第1,第2実施の形態における図4に示すクロック
信号clkや信号out1や信号out2等の電位の推移を反転し
て考えればよい。ここでは、説明を省略する。
【0099】本実施の形態における正電圧チャージポン
プ回路の場合でも、第1,第2実施の形態における負電
圧チャージポンプ回路の場合と同様にして補助容量C43
の容量値を設定することによって、各pMOSトランジ
スタM31〜M33のnウェル電位を夫々のトランジスタの
ドレイン電位およびソース電位よりも確実に高くするこ
とができる。また、トランジスタM31におけるnウェル
電位とソース電位との電位差を最小限に抑えることがで
きるので、電源電圧の低電圧化の際におけるバックゲー
ト効果によるポンプ効率低下が無く、ラッチアップやチ
ャージ漏れを引き起こすことのない安全且つ信頼性の高
い正電圧チャージポンプ回路を構成することができるの
である。
【0100】また、図7に示すノードリセット回路42
に相当するノードリセット回路を追加することも可能で
ある。その場合におけるノードリセット回路は、図7に
示すノードリセット回路42におけるnMOSトランジ
スタM24〜M26をpMOSトランジスタに置き換えた構
成となる。尚、その場合におけるノードENBに入力され
る信号enbは、チャージポンプが停止状態ではGNDレ
ベルに切り換えて上記pMOSトランジスタをオンさせ
る一方、チャージポンプが稼働状態では、本正電圧チャ
ージポンプ回路の出力電位Vposのレベルに切り換え
て、上記pMOSトランジスタをオフさせるようにす
る。こうすることによって、上記ノードリセット回路に
よって、正電圧の昇圧動作始動直後のポンプセル45内
の上記各ノードを同電位にすることができる。
【0101】上記各実施の形態におけるチャージポンプ
回路の出力VnegやVposは、例えばフラッシュメモリ装
置のワードデコーダや消去回路等を介して、アドレス信
号や消去信号に従って所定のメモリセルのコントロール
ゲート等に印加され、当該メモリセルのプログラムやイ
レースに使用される。その場合、当該メモリセル等が負
荷となるために、一般的に出力VnegおよびVposの負荷
容量は大きく、出力電圧波形は平坦化している。
【0102】また、図2や図8に示すチャージポンプ回
路においては、ポンプセル31,41,45を直列のみに
接続して構成されているが、更なる電流供給能力の増大
あるいは出力インピーダンスの低減が必要な場合には、
ポンプセル31,41,45を並列に接続してもよい。上
記並列接続とは、複数のポンプセルの対応するノードを
接続して並列化するものである。その場合に、各段ごと
に出力を接続してもよいし、各段の出力は独立にして最
終段の出力のみ接続してもよい。尚、上記ポンプセルの
並列接続は、設計の面からも有効である。一般に、CA
D(コンピュータ援用設計)による回路設計を行う際に
は、論理セルを設計してライブラリ化したものを使用す
ることで設計の効率化並びに迅速化を図るようにしてい
る。そこで、上記回路構成のポンプセル31,41,45
の設計内容を上記ライブラリに登録しておけば、必要な
電流供給能力を勘案して複数個のポンプセルの並列接続
を設計することによって設計の負担を軽減でき、また設
計ミスも防止できるのである。
【0103】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明のチャージポンプ回路は、当該チャージポンプ回
路を構成するポンプセルを、第1トランジスタのドレイ
ンと第2トランジスタのゲートに入力ノードを接続し、
上記第1,第2トランジスタのソースと第1容量の一方
の電極に出力ノードを接続し、上記第1トランジスタの
ゲートに接続されたノードに上記第2トランジスタのド
レインと第2容量の一方の電極を接続し、第1容量およ
び第2容量の他方の電極にクロック入力ノードを接続し
た構成に成したので、上記入力ノードと出力ノードとの
電位差が所定電位差になると入力信号によって第2トラ
ンジスタをオフし、上記第2容量に入力されるクロック
信号によって第1トランジスタをオンして、上記入力ノ
ードと出力ノードとの間で電荷を受け渡すことができ
る。
【0104】さらに、第3容量の一方の電極に上記入力
ノードを接続する一方、他方の電極に上記各トランジス
タのウェル部を接続し、上記ウェル部と出力ノードとの
間を電気的に接続または切断するスイッチング手段を備
えた構成に成したので、上記各トランジスタのソースお
よびドレインの電位と上記ウェル部との電位差が所定電
位差になると上記ウェル部をフローティング状態にでき
る。その際に、上記第3容量の容量値を最適に設定すれ
ば、上記ウェル部の電位と上記各トランジスタのソース
およびドレインの電位との大小関係を所定の関係に設定
できる。
【0105】また、請求項2に係る発明のチャージポン
プ回路は、上記ポンプセルに、当該チャージポンプ回路
が非稼働時に上記入力ノード,出力ノード,ノードおよび
ウェル部を同電位に設定する電位設定手段を設けたの
で、当該チャージポンプ回路の動作開始直後における上
記入力ノード,出力ノード,ノードおよびウェル部の電位
を同電位にして、当該チャージポンプ回路の運転時にお
ける上記各所定の電位差や所定の大小関係を正しく設定
できる。
【0106】また、請求項3に係る発明のチャージポン
プ回路は、上記ポンプセルを構成する各トランジスタは
nMOSトランジスタであるので、上記入力ノードの電
位が低下する一方、上記出力ノードの電位が上昇して、
(入力ノードの電位)−(出力ノードの電位)が上記所定電
位差よりも小さくなった場合に上記第2トランジスタを
オフして、上記入力ノードと出力ノードとの間で電荷を
受け渡すことができる。したがって、当該チャージポン
プ回路を負電圧チャージポンプ回路として機能させるこ
とができる。
【0107】また、請求項4に係る発明の負電圧チャー
ジポンプ回路における上記スイッチング手段は、上記ウ
ェル部の電位が上記総てのトランジスタのソースおよび
ドレインの電位以上である場合には上記ウェル部と出力
ノードとの間を電気的に切断して上記ウェル部をフロー
ティング状態にするので、上記第3容量の作用により上
記ウェル部の電位を上記ソースおよびドレインの電位よ
りも低く保つことができる。また、上記ウェル部の電位
と上記ソースの電位との電位差を小さくすることができ
る。したがって、電源電圧の低電圧化を図る際に、各ト
ランジスタにおけるバックゲート効果の発生を抑制する
ことができる。
【0108】また、請求項5に係る発明の負電圧チャー
ジポンプ回路における上記第3容量の容量値は、上記ポ
ンプセルの運転状態の如何に拘わらず、上記ウェルの電
位が上記ポンプセルを構成する総てのトランジスタのソ
ースおよびドレインの電位よりも低くなるように設定さ
れるので、当該チャージポンプ回路が運転開始直後であ
っても定常運転状態であっても、各nMOSトランジス
タにおいてラッチアップやチャージ漏れが引き起こされ
ることを防止できる。
【0109】また、請求項6に係る発明のチャージポン
プ回路において、上記ポンプセルを構成する各トランジ
スタはpMOSトランジスタであるので、上記入力ノー
ドの電位が上昇する一方、上記出力ノードの電位が下降
して、(出力ノードの電位)−(入力ノードの電位)が上記
所定電位差よりも小さくなった場合に上記第2トランジ
スタをオフして、上記入力ノードと出力ノードとの間で
電荷を受け渡すことができる。したがって、当該チャー
ジポンプ回路を正電圧チャージポンプ回路として機能さ
せることができる。
【0110】また、請求項7に係る発明の正電圧チャー
ジポンプ回路における上記スイッチング手段は、上記ウ
ェル部の電位が上記総てのトランジスタのソースおよび
ドレインの電位以下である場合には上記ウェル部と出力
ノードとの間を電気的に切断して上記ウェル部をフロー
ティング状態にするので、上記第3容量の作用により上
記ウェル部の電位を上記ソースおよびドレインの電位よ
りも高く保つことができる。また、上記ウェル部の電位
と上記ソースの電位との電位差を小さくすることができ
る。したがって、電源電圧の低電圧化を図る際に、各ト
ランジスタにおけるバックゲート効果の発生を抑制する
ことができる。
【0111】また、請求項8に係る発明の正電圧チャー
ジポンプ回路における上記第3容量の容量値は、上記ポ
ンプセルの運転状態の如何に拘わらず、上記ウェルの電
位が上記ポンプセルを構成する総てのトランジスタのソ
ースおよびドレインの電位よりも高くなるように設定さ
れているので、当該チャージポンプ回路が運転開始直後
であっても定常運転状態であっても、各nMOSトラン
ジスタにおいてラッチアップやチャージ漏れが引き起こ
されることはない。
【0112】また、請求項9に係る発明のチャージポン
プ回路は、上記直列に接続されたポンプセルのうちの少
なくとも一つのポンプセルは、同じ構成を有する他のポ
ンプセルと並列に接続されているので、電流供給能力の
増大化あるいは出力インピーダンスの低減化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のチャージポンプ回路に用いられる
ポンプセルの回路構成図である。
【図2】 図1に示すポンプセルを用いた負電圧チャー
ジポンプ回路の回路図である。
【図3】 図2に示すチャージポンプ回路に供給される
クロック信号の波形を示す図である。
【図4】 図1における各ノードの電圧波形を示す図で
ある。
【図5】 図1に示すポンプセルの容量モデル図であ
る。
【図6】 図5に示す容量モデルの等価回路図である。
【図7】 図1とは異なるポンプセルの回路構成図であ
る。
【図8】 この発明の他の例としての正電圧チャージポ
ンプ回路の回路図である。
【図9】 図8に示す正電圧チャージポンプ回路に用い
られるポンプセルの回路構成図である。
【図10】 図8に示すチャージポンプ回路に供給され
るクロック信号の波形を示す図である。
【図11】 従来のPチャネルトランジスタを使用した
負電圧チャージポンプ回路の回路図である。
【図12】 図11に示すチャージポンプ回路に供給さ
れるクロック信号の波形を示す図である。
【図13】 図11における各ノードの電圧波形を示す
図である。
【図14】 図11とは異なる従来の負電圧チャージポ
ンプ回路の回路図である。
【図15】 図14および図11とは異なる従来の負電
圧チャージポンプ回路の回路図である。
【図16】 従来のNチャネルトランジスタを使用した
負電圧チャージポンプ回路の回路図である。
【図17】 図16に示すチャージポンプ回路に供給さ
れるクロック信号の波形を示す図である。
【図18】 図16における各ノードの電圧波形を示す
図である。
【図19】 図16とは異なる従来のNチャネルトラン
ジスタを使用した負電圧チャージポンプ回路の回路図で
ある。
【図20】 図19におけるポンプセルの回路構成図で
ある。
【符号の説明】
31,41,45…ポンプセル、32,46…クロックジ
ェネレータ、 42…ノードリセット回路、M1〜M3,
M21〜M26…nMOSトランジスタ、C,C33,C43…補
助容量、C1,C2,C31,C32,C41,C42…容量、IN…入
力ノード、 OUT…出力ノード、CLK
1,CLK2…クロック入力ノード、 M31〜M33…pM
OSトランジスタ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された少なくとも一つのポン
    プセルを有して、奇数段のポンプセルは第1クロック信
    号および第2クロック信号に基づいて入力電圧に対して
    チャージポンプ動作を行う一方、偶数段のポンプセルは
    第3クロック信号および第4クロック信号に基づいてチ
    ャージポンプ動作を行なうことによって、上記入力電圧
    を昇圧した出力電圧を得るチャージポンプ回路におい
    て、 上記ポンプセルは、 入力ノードに、第1トランジスタのドレインと第2トラ
    ンジスタのゲートとを接続し、 出力ノードに、上記第1トランジスタのソースと第2ト
    ランジスタのソースと第1容量の一方の電極とを接続
    し、 上記第1トランジスタのゲートに接続されたノードに、
    上記第2トランジスタのドレインと第2容量の一方の電
    極を接続し、 第1容量および第2容量の他方の電極に、上記各クロッ
    ク信号の何れかが入力されるクロック入力ノードを接続
    し、 上記入力ノードに、第3容量の一方の電極を接続し、 上記第3容量の他方の電極に、上記各トランジスタのウ
    ェル部を接続し、 上記ウェル部と出力ノードとの間を電気的に接続または
    切断するスイッチング手段を備えた構成を有することを
    特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のチャージポンプ回路に
    おいて、 上記ポンプセルに、 当該チャージポンプ回路が非稼働時に、上記入力ノー
    ド,出力ノード,ノードおよびウェル部を同電位に設定す
    る電位設定手段を設けたことを特徴とするチャージホン
    プ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のチャージポンプ回路に
    おいて、 上記ポンプセルを構成する各トランジスタは、nMOS
    トランジスタであることを特徴とするチャージポンプ回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のチャージポンプ回路に
    おいて、 上記スイッチング手段は、 上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位
    よりも低い電位である場合には上記ウェル部と出力ノー
    ドとの間を電気的に接続する一方、 上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位
    よりも高い電位である場合には上記ウェル部と出力ノー
    ドとの間を電気的に切断して、上記ウェル部をフローテ
    ィング状態にするようになっていることを特徴とするチ
    ャージポンプ回路。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のチャージポンプ回路に
    おいて、 上記第3容量の容量値は、 上記ポンプセルの運転状態の如何に拘わらず、上記ウェ
    ルの電位が上記ポンプセルを構成する総てのトランジス
    タのソースおよびドレインの電位よりも低くなるように
    設定されていることを特徴とするチャージポンプ回路。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のチャージポンプ回路に
    おいて、 上記ポンプセルを構成する各トランジスタは、pMOS
    トランジスタであることを特徴とするチャージポンプ回
    路。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のチャージポンプ回路に
    おいて、 上記スイッチング手段は、 上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位
    よりも高い電位である場合には上記ウェル部と出力ノー
    ドとの間を電気的に接続する一方、 上記ポンプセルの出力ノードの電位が入力ノードの電位
    よりも低い電位である場合には上記ウェル部と出力ノー
    ドとの間を電気的に切断して、上記ウェル部をフローテ
    ィング状態にするようになっていることを特徴とするチ
    ャージポンプ回路。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のチャージポンプ回路に
    おいて、 上記第3容量の容量値は、 上記ポンプセルの運転状態の如何に拘わらず、上記ウェ
    ルの電位が上記ポンプセルを構成する総てのトランジス
    タのソースおよびドレインの電位よりも高くなるように
    設定されていることを特徴とするチャージポンプ回路。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のチャージポンプ回路に
    おいて、 上記直列に接続されたポンプセルのうち少なくとも一つ
    のポンプセルは、同じ構成を有する他のポンプセルと並
    列に接続されていることを特徴とするチャージポンプ回
    路。
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