JP3547558B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動アクチュエータにより駆動されるポンプからの圧油によって操舵補助力を発生させるパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブラシ付直流モータにより駆動されるポンプと、そのポンプからの圧油により操舵補助力を発生させる油圧アクチュエータとを備えるパワーステアリング装置において、そのブラシ付直流モータを常に操舵補助に必要な速度に保持した場合、そのブラシ付直流モータの電源となるバッテリーのエネルギーを無駄に消費することになる。
【0003】
そこで、そのブラシ付直流モータの回転速度を操舵補助時のみ操舵補助速度にし、操舵補助解除時においては待機速度にすることで、車両の燃費を低減することが図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ブラシ付直流モータによりポンプを駆動する場合、長期間の使用によるブラシ摩耗に基づく故障が発生する可能性があった。
【0005】
また、従来の構成において待機速度を低く設定した場合、待機速度から操舵補助速度になるまでの時間が長くなり、その結果、操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下が生じる。そのため、従来は待機速度を低く設定することができず、車両の燃費を充分に低減することができなかった。
【0006】
また、待機速度から操舵補助速度になるまでの時間が長い場合でも操舵補助用の圧油を確保するため、油圧系にアキュムレータを設けることが提案されている。しかし、油圧系が複雑化するためコストが増大する。
【0007】
本発明は、上記課題を解決することのできるパワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電動モータにより駆動されるポンプからの圧油によって操舵補助力を発生させる油圧アクチュエータと、そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度にすると共に、操舵補助解除時に待機速度にする手段とを備えるパワーステアリング装置に適用される。
【0009】
そのポンプ駆動用モータとしてブラシレスモータを用いることにより、ブラシ摩耗に基づく故障をなくすことができる。また、その待機速度を零または低速とする場合に、モータロータの慣性モーメントが大きいことによる待機速度から操舵補助速度になるまでの時間を、ポンプ駆動用モータとしてブラシ付直流モータを用いる場合よりも短くできる。これにより、操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下を防止でき、しかも、車両の燃費を充分に低減できる。
【0010】
そのポンプ駆動用モータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度よりも大きな最高速度にした後に操舵補助速度にすることにより、そのポンプから送り出される圧油の流量が操舵補助に必要な流量になるまでの時間が短縮され、操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下を防止できる。また、その最高速度にした後に操舵補助速度にするので、不必要に操舵補助用の圧油流量が多くなることはなく、車両の燃費が悪化するのを防止できる。
【0011】
また、操舵速度を求める手段を備え、その求めた操舵速度に応じて前記最高速度を変化させるのが好ましい。さらに、その求めた操舵速度に応じてモータの回転速度が前記最高速度になってから操舵補助速度になるまでの時間を変化させるのが好ましい。これによって、操舵速度が大きい場合、すなわち急操舵がなされた場合は、ポンプから送り出される圧油の流量が操舵補助に必要な流量になるまでの時間をより短縮し、操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下を防止できる。また、操舵速度が小さい場合は、不必要に操舵補助用の圧油流量が多くなることはなく、車両の燃費が悪化するのを防止できる。
【0012】
そのポンプとしてギヤポンプを用いるのが好ましい。これは、ギヤポンプにおいて、圧油の吐出流量が操舵補助に必要な流量になるまでの時間が短いからである。例えばベーンポンプにおいては、モータにより駆動軸が駆動された後に、遠心力により圧油送り出し用ベーンが径方向外方に変位するまでは、圧油の吐出が開始されない。これに対し、ギヤポンプにおいては、モータにより駆動軸が駆動されると同時に、圧油送り出し用ギヤが回転するため、圧油の吐出が開始される。これにより、操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下を防止できる。また低温状態において、ベーンポンプの場合圧油送り出し用ベーンが径方向外方に変位するまでの時間が、油の粘性抵抗増大のため常温状態よりさらに遅れる。一方ギヤポンプの場合、低温による圧油の吐出遅れは生じないため、操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下を防止できる。
【0013】
また、そのモータの操舵補助速度を車速の増加に応じて減少させ、そのモータの最高速度を車速の増加に応じて減少させるのが好ましい。これにより、低車速で車両の旋回性能を向上して高車速で車両の走行安定性を向上する場合に、モータの最高速度を必要最小限にできるので、燃費を低減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1に示すラックピニオン式パワーステアリング装置1は、ステアリングホイールHに連結される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー3を介し連結される出力軸4とを備えている。そのトーションバー3はピン5を介し入力軸2に連結され、また、セレーション6を介し出力軸4に連結されている。その出力軸4にピニオン7が形成され、このピニオン7に噛み合うラック8が操舵用車輪(図示省略)に連結されている。その入力軸2はベアリング9を介しバルブハウジング10aに支持され、また、ブッシュ11を介し出力軸4に支持されている。その出力軸4はベアリング12、13を介しラックハウジング10bに支持されている。これにより、操舵による入力軸2の回転がトーションバー3を介しピニオン7に伝達されてラック8が車両幅方向に移動し、このラック8の移動により車輪が操舵される。なお、その入出力軸2、4とバルブハウジング10aとの間にオイルシール14、15が設けられている。また、そのラック8を支持するサポートヨーク16が設けられ、このサポートヨーク16はバネ17の弾性力によりラック8に押し付けられている。
【0016】
操舵補助力を付与する油圧アクチュエータとして油圧シリンダ18が設けられている。その油圧シリンダ18は、ラックハウジング10bにより構成されるシリンダチューブと、ラック8に一体に形成されたピストン20と、そのピストン20により仕切られる一対の油室21、22とを備える。各油室21、22にロータリー式油圧制御弁23が接続されている。その制御弁23は、筒状の第1バルブ部材24と、この第1バルブ部材24に相対回転可能に挿入される第2バルブ部材25とを備えている。その第1バルブ部材24は出力軸4にピン26を介し同行回転可能に取り付けられている。その第2バルブ部材25は入力軸2の外周に一体に形成されている。
【0017】
図2に示すように、第1バルブ部材24の内周と第2バルブ部材25の外周とに、軸方向に沿う複数の凹部が周方向等間隔に形成されている。
その第1バルブ部材側凹部は、互いに周方向等間隔に位置する4つの右操舵用凹部27と、互いに周方向等間隔に位置する4つの左操舵用凹部28とで構成される。
その第2バルブ部材側凹部は、互いに周方向等間隔に位置する4つの圧油供給用凹部29と、互いに周方向等間隔に位置する4つの圧油排出用凹部30とで構成される。
各右操舵用凹部27と各左操舵用凹部28とは周方向に交互に配置され、各圧油供給用凹部29と各圧油排出用凹部30とは周方向に交互に配置される。
各右操舵用凹部27は、第1バルブ部材24に形成された第1流路31およびバルブハウジング10aに形成された第1ポート32を介し、図1に示すように油圧シリンダ18の一方の油室21に通じる。各左操舵用凹部28は、第1バルブ部材24に形成された第2流路33およびバルブハウジング10aに形成された第2ポート34を介し、油圧シリンダ18の他方の油室22に通じる。
各圧油供給用凹部29は、第1バルブ部材24に形成された第3流路35およびバルブハウジング10aに形成された入口ポート36を介し、図1に示すようにポンプ37に通じる。そのポンプ37は、ブラシレスモータ50により駆動され、例えば、そのモータ50の回転速度に応じた流量の圧油を吐出するベーンポンプやギヤポンプにより構成できる。
各圧油排出用凹部30は、第2バルブ部材25に形成された第1排出路38、入力軸2とトーションバー3の内外周間の通路47、図1に示す入力軸2に形成された第2排出路39、及びバルブハウジング10aに形成された排出ポート40を介して、タンク41に通じる。
これにより、そのポンプ37、タンク41、及び油圧シリンダ18の各油室21、22は、第1バルブ部材24と第2バルブ部材25の内外周間の弁間流路42を通じ連絡する。
その弁間流路42における第1バルブ部材側凹部と第2バルブ部材側凹部の間は、両バルブ部材24、25の相対回転により開度が変化する絞り部A、B、C、Dとされ、その絞り部A、B、C、Dの開度変化により油圧シリンダ18に作用する油圧が制御される。
【0018】
図2は、操舵が行なわれていない舵角中点での両バルブ部材24、25の相対位置を示す。この状態において、各圧油供給用凹部29と各圧油排出用凹部30とは全絞り部A、B、C、Dを介し連絡するため、ポンプ37から供給された圧油は直接タンク41へ還流し操舵補助力は発生せず、そのため、上記ブラシレスモータ50を操舵補助に必要な操舵補助速度で駆動する必要はない。
【0019】
舵角中点から右方へ操舵すると、操舵トルクに応じてトーションバー3は捩じれ、両バルブ部材24、25は相対回転する。その結果、各右操舵用凹部27と各圧油供給用凹部29との間の絞り部Aの開度および各左操舵用凹部28と各圧油排出用凹部30との間の絞り部Bの開度が大きくなり、各左操舵用凹部28と各圧油供給用凹部29との間の絞り部Cの開度および各右操舵用凹部27と各圧油排出用凹部30との間の絞り部Dの開度が小さくなる。これにより、ポンプ37から油圧シリンダ18の一方の油室21へ圧油が供給され、油圧シリンダ18の他方の油室22からタンク41へ圧油が還流され、車両の右方への操舵補助力がラック8に作用する。
【0020】
舵角中点から左方へ操舵すると、各絞り部A、B、C、Dの開度は右方へ操舵した場合と逆に変化するので、車両の左方への操舵補助力がラック8に作用する。
【0021】
図1に示すように、上記ブラシレスモータ50はコントローラ60に接続される。図3に示すように、そのコントローラ60は制御回路61と駆動回路62とを有する。
その制御回路61はコンピュータにより主構成され、そのブラシレスモータ50における回転子の位置検知用センサ70と、ステアリングホイールHの舵角中点からの操舵角度を検出する舵角センサ51と、車速センサ53とに接続され、記憶した制御プログラムに従って指示信号を駆動回路62に出力する。
その駆動回路62は、上記ブラシレスモータ50の固定子捲線とバッテリー電源63とに接続され、制御回路61からの指示信号に対応する電流を固定子巻線に流すことでブラシレスモータ50を駆動するもので、電力制御用スイッチング素子としてFET等のトランジスタを含む公知のものを用いることができる。
【0022】
図8の(1)、(2)に示すように、そのコントローラ60のハウジング60aはモータ50のハウジング50aに直結され、そのモータ50のハウジング50aはポンプ37のハウジング37aに直結され、そのポンプ37のハウジング37aはタンク41に直結されている。さらに、そのコントローラ60の駆動回路62を構成するFET等の電力制御用スイッチング素子62aは、そのタンク41に接触するものとされている。パワーステアリング装置における圧油タンク41内の油温は、最大でも80℃〜90℃程度であることから、そのスイッチング素子62aの発熱を、そのタンク41を介して放熱できる。これにより、駆動回路62と制御回路61とを同一ハウジング60に内蔵することで、ハーネスやコネクタによる電圧降下による出力低下を減少させることができると共に、スイッチング素子62aの発熱により制御回路61が悪影響を受けるのを防止できる。なお、図8の(1)に示す矢印は、ポンプ37からの油の吐出方向とタンク41への油の戻り方向を示す。
【0023】
図4に示すフローチャートを参照し、上記制御回路61によるブラシレスモータ50の制御手順を説明する。
まず、制御回路61は操舵の有無を判断する(ステップ1)。例えば、予め設定した基準操舵角度を記憶する。その基準操舵角度は、例えば、ステアリングホイールHの舵角中点からの遊び角度とされる。上記舵角センサ51によって検知されるステアリングホイールHの操舵角度が、その基準操舵角度以上の場合に操舵有りと判断する。また、舵角の変化がない場合や、舵角が遊びの範囲に戻ってから所定時間経過した場合は、操舵無しと判断する。
ステップ1において操舵有りと判断した場合、ブラシレスモータ50の回転速度を操舵補助速度とする指示信号を駆動回路62に出力中か否かを判断する(ステップ2)。その操舵補助速度は、上記ポンプ37から送り出される圧油の流量が操舵補助に必要な流量になるように予め設定される定常速度である。例えば図5に示すように、そのブラシレスモータ50の操舵補助速度Naは、設定車速に達するまでは車速に比例して減少するものとされる。これにより、低車速では操舵補助力を大きくして車両の旋回性能を向上し、高車速では操舵補助力を小さくして車両の走行安定性を向上できる。その車速は上記車速センサ53により検知される。
ステップ2において操舵補助速度とする指示信号を出力していない場合、ブラシレスモータ50の回転速度を最高速度とする指示信号を駆動回路62に出力中か否かを判断する(ステップ3)。そのブラシレスモータ50の最高速度は、上記操舵補助速度よりも大きな値に設定する。さらに、その最高速度は操舵速度に応じて変化する。例えば図6に示すように、そのブラシレスモータ50の最高速度Nmaxは、操舵速度に比例して増加するものとされる。なお、その操舵速度は、上記舵角センサ51により検知される舵角の単位時間当たりの変化から演算できる。
ステップ3において最高速度とする指示信号を出力していない場合、ブラシレスモータ50の回転子の位置検知用センサ70からの信号と、操舵速度とに基づいて、ブラシレスモータ50の回転速度を最高速度Nmaxとする指示信号を駆動回路62に出力する(ステップ4)。その指示信号により、駆動回路62はブラシレスモータ50の固定子巻線に、回転速度が最高速度Nmaxになるように電流を流す。
次に、処理を終了するか否かを判断する(ステップ5)。例えば、車両のイグニッションスイッチがオフとなった場合は処理を終了し、そうでない場合はステップ1に戻る。
ステップ3において最高速度とする指示信号を出力している場合、その指示信号を出力してから設定時間が経過したか否かを判断する(ステップ6)。その設定時間は、ブラシレスモータ50の回転速度が待機速度から最高速度Nmaxになるまでに要する時間に基づき決定する。その待機速度は、上記操舵補助速度よりも小さな予め設定される速度であって、零とされる。
ステップ6において設定時間が経過していなければステップ5に戻る。
ステップ6において設定時間が経過している場合、ブラシレスモータ50の回転子の位置検知用センサ70からの信号と、車速センサ53により検知される車速とに基づいて、ブラシレスモータ50の回転速度を操舵補助速度Naとする指示信号を駆動回路62に出力し(ステップ7)、ステップ5に戻る。その指示信号により、駆動回路62はブラシレスモータ50の固定子巻線に、回転速度が操舵補助速度Naになるように電流を流す。
ステップ2においてブラシレスモータ50の回転速度を操舵補助速度Naとする指示信号を出力している場合はステップ5に戻る。
ステップ1において操舵無しと判断した場合、ブラシレスモータ50の回転速度を最高速度とする指示信号を駆動回路62に出力中か否かを判断する(ステップ8)。
ステップ8において最高速度とする指示信号を出力している場合はステップ6に戻る。
ステップ8において最高速度とする指示信号を出力していない場合、ブラシレスモータ50の回転速度を操舵補助速度Naとする指示信号を出力してから設定時間が経過したか否かを判断する(ステップ9)。その設定時間は、トーションバー3のねじれ弾性変形が復元するのに要する時間よりも長く、且つ、ポンプ37の無駄な駆動時間を可及的に少なくできるように決定すればよい。
ステップ9において設定時間が経過している場合、ブラシレスモータ50の回転速度を待機速度すなわち零とする停止信号を駆動回路62に出力し(ステップ10)、ステップ5に戻る。その指示信号により、駆動回路62はブラシレスモータ50への電流を遮断し、これにより操舵補助は解除される。
【0024】
上記構成によれば、ポンプ37をブラシレスモータ50により駆動することで、長期間の使用によるブラシ摩耗に基づく故障をなくすことができる。また、その待機速度を零または低速とする場合に、モータロータの慣性モーメントが大きいことによる待機速度から操舵補助速度になるまでの時間を、ポンプ駆動用モータとしてブラシ付直流モータを用いる場合よりも短くできる。これにより、操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下を防止でき、しかも、車両の燃費を充分に低減できる。
【0025】
さらに、そのブラシレスモータ50の回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度Naよりも大きな最高速度Nmaxにした後に操舵補助速度Naにしているので、ポンプ37から送り出される圧油の流量が操舵補助に必要な流量になるまでの時間が短縮され、操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下を防止できる。
例えば、図7における破線Aは、ブラシレスモータ50の回転速度を最高速度Nmaxにすることなく操舵補助速度Naにした場合の時間と回転速度との関係を示し、破線Bは、その場合のポンプ37から送り出される圧油の流量と時間との関係を示す。この場合、時間t1においてモータの増速が開始され、時間t3においてポンプ37から送り出される圧油の流量が操舵補助に必要な流量Qaになる。
図7における実線Cは、ブラシレスモータ50の回転速度を最高速度Nmaxにした後に操舵補助速度Naにした場合の時間と回転速度との関係を示し、実線Dは、その場合のポンプ37から送り出される圧油の流量と時間との関係を示す。この場合、時間t1においてモータ50の増速が開始され、時間tmにおいてモータ50の回転速度が最高速度Nmaxになり、時間t2においてポンプ37から送り出される圧油の流量が操舵補助に必要な流量Qaになり、時間t4においてモータ50の回転速度が操舵補助速度Naになる。
すなわち、ポンプ37から送り出される圧油の流量が操舵補助に必要な流量Qaになるまでの時間を、t3−t2だけ短縮できる。また、その回転速度を最高速度Nmaxにした後に操舵補助速度Naにするので、不必要に操舵補助用の圧油流量が多くなることはなく、車両の燃費が悪化するのを防止できる。
【0026】
図7において上記破線Bの特性を示すポンプ37はベーンポンプである。図7において2点鎖線Eの特性を示すポンプ37はギヤポンプである。なお、その破線Bの特性と2点鎖線Eの特性は、モータ50の特性が上記破線Aである時のものを示す。これにより、そのポンプ37としてギヤポンプを用いることで、ベーンポンプを用いるのに比べて、圧油の吐出流量が操舵補助に必要な流量になるまでの時間を短縮できるのを確認できる。すなわち、ベーンポンプにおいては、モータ50により駆動軸が駆動された後に、遠心力により圧油送り出し用ベーンが径方向外方に変位するまでは、圧油の吐出が開始されない。これに対し、ギヤポンプにおいては、モータ50により駆動軸が駆動されると同時に、圧油送り出し用ギヤが回転するため、圧油の吐出が開始される。これにより、操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下を防止できる。さらに、モータ50の特性が上記実線Cである時に、ポンプ37としてギヤポンプを用いることで、操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下をより確実に防止できる。
【0027】
また、操舵速度に応じて上記ブラシレスモータ50の最高速度Nmaxを変化させることで、操舵速度が大きい場合、すなわち急操舵がなされた場合は、ポンプ37から送り出される圧油の流量が操舵補助に必要な流量Qaになるまでの時間をより短縮し、操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下を防止できる。また、操舵速度が小さい場合は、不必要に操舵補助用の圧油流量が多くなることはなく、車両の燃費が悪化するのを防止できる。
【0028】
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、ブラシレスモータ50の回転速度が最高速度Nmaxになってから操舵補助速度Naになるまでの時間t4−tmを、図6に示すように、操舵速度に比例して増加するものとしてもよい。その時間t4−tmは、上記ステップ6における設定時間により変化させることができる。これによっても、操舵速度に応じてブラシレスモータ50の最高速度Nmaxを変化させた場合と同様の効果を奏することができる。
【0029】
また、図9に示すように、モータ50の操舵補助速度Naを車速の増加に応じて減少させる際に、モータ50の最高速度Nmaxを車速の増加に応じて減少させるのが好ましい。これにより、低車速で車両の旋回性能を向上して高車速で車両の走行安定性を向上する場合に、モータ50の最高速度Nmaxを必要最小限にできるので、燃費を低減できる。
【0030】
また、上記舵角センサ51に代えて操舵トルクを検出するトルクセンサを設け、操舵トルクの値に基づいて操舵の有無を判断してもよい。例えば、操舵トルクの絶対値が、直進操舵状態であるとみなせる設定トルク値(例えば7kgf ・cm)を超えた場合に操舵有りと判断してモータ50を駆動し、その設定トルク値以下の場合に操舵なしと判断してモータ50を停止させる。
図10のフローチャートに示すように、ステップ9におけるモータ50の停止指示は、ステップ1においてトルクセンサからの信号により操舵無しと判断したならば、モータ50の回転速度を操舵補助速度Naとする指示信号を出力してから設定時間が経過したか否かを判断することなしに、即座に行なえる。これに対し、上記実施形態のように舵角に基づいて操舵の有無を検知する場合、舵角の変化とトーションバー3の変化とは必ずしも一致しないため、舵角が中点に戻ったと判断してから所定時間経過後でなければ、モータ50を停止させることができない。これにより、モータ50を不必要に駆動する時間を短くし、燃費を向上できる。なお、図10のフローチャートにおける他の制御手順は上記実施形態と同様である。
また、舵角の変化がなく、且つ、設定時間が経過した場合に、操舵無しと判断すると、据え切りや車庫入れ等を円滑に行なえない場合がある。すなわち、据え切りや車庫入れ等を行なっている最中は、ドライバーがステアリングホイールを保持することで、舵角を変化させない場合がある。その舵角の変化しない時間が上記設定時間よりも長くなると、操舵無しと誤判断してモータ50を停止させてしまう。そうすると、操舵補助力がなくなるため、上記トーションバー3の弾力によりステアリングホイールHが直進位置に向かい回転し、舵角が変化する。その舵角変化により再びモータ50が駆動されるため、ドライバーが作用させている操舵力に操舵補助力が加えられる。これにより、ステアリングホイールHが直進位置から離れる方向に回転し、舵角が変化する。以上の作用が繰り返されるため、ステアリングホイールHが振動し、舵角を一定に保持するのが困難になり、据え切りや車庫入れ等を円滑に行なえなくなる。
これに対し、操舵トルクの値に基づいて操舵の有無を判断する場合、そのような問題が生じることはない。すなわち、据え切りや車庫入れ等を行なっている最中は、ドライバーがステアリングホイールを保持した場合、操舵トルクは低下しないので、操舵無しと誤判断することはない。
【0031】
また、操舵補助を行なう条件や操舵補助を解除する条件は特に限定されず、操舵角速度が設定値を超える場合や方向指示器が作動した場合に操舵補助条件が充足されるものとしたり、操舵角速度が設定時間だけ設定値以下の時に操舵補助解除条件が充足されるものとすることができる。また、上記実施形態では、本発明をラックピニオン式パワーステアリング装置に適用したが、例えばボールスクリュー式パワーステアリング装置にも適用できる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のパワーステアリング装置によれば、ブラシ摩耗による故障をなくして寿命を長くし、メンテナンスフリーとすることができ、コストを増大させることなく操舵補助の遅れや操舵フィーリングの低下を防止でき、車両の燃費を充分に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のパワーステアリング装置の縦断面図
【図2】図1のII‐II線断面図
【図3】本発明の実施形態のパワーステアリング装置のコントローラの構成説明用ブロック図
【図4】本発明の実施形態のパワーステアリング装置の制御手順を示すフローチャート
【図5】本発明の実施形態のパワーステアリング装置におけるブラシレスモータの操舵補助速度と車速との関係を示す図
【図6】本発明の実施形態のパワーステアリング装置におけるブラシレスモータの最高速度と操舵速度との関係、および最高速度から操舵補助速度になるまでの設定時間と操舵速度との関係を示す図
【図7】本発明の実施形態のパワーステアリング装置の特性を示す図
【図8】本発明の実施形態のパワーステアリング装置のポンプ、タンク、モータおよびコントローラの(1)は側面図、(2)は正面図
【図9】本発明の変形例のパワーステアリング装置におけるブラシレスモータの回転速度と車速との関係を示す図
【図10】本発明の変形例のパワーステアリング装置の制御手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 パワーステアリング装置
18 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
37 ポンプ
50 ブラシレスモータ
60 コントローラ
Claims (12)
- 電動モータにより駆動されるポンプからの圧油によって操舵補助力を発生させる油圧アクチュエータと、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度にすると共に、操舵補助解除時に待機速度にする手段とを備えるパワーステアリング装置において、
そのモータとしてブラシレスモータを用い、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度よりも大きな最高速度にした後に操舵補助速度にし、
操舵速度を求める手段を備え、
その求めた操舵速度に応じて前記最高速度を変化させることを特徴とするパワーステアリング装置。 - その求めた操舵速度に応じて前記モータの回転速度が前記最高速度になってから操舵補助速度になるまでの時間を変化させる請求項1に記載のパワーステアリング装置。
- 電動モータにより駆動されるポンプからの圧油によって操舵補助力を発生させる油圧アクチュエータと、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度にすると共に、操舵補助解除時に待機速度にする手段とを備えるパワーステアリング装置において、
そのモータとしてブラシレスモータを用い、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度よりも大きな最高速度にした後に操舵補助速度にし、
操舵速度を求める手段を備え、
その求めた操舵速度に応じて前記モータの回転速度が前記最高速度になってから操舵補助速度になるまでの時間を変化させることを特徴とするパワーステアリング装置。 - そのモータの操舵補助速度を車速の増加に応じて減少させ、そのモータの最高速度を車速の増加に応じて減少させる請求項1〜3の中の何れかに記載のパワーステアリング装置。
- 電動モータにより駆動されるポンプからの圧油によって操舵補助力を発生させる油圧アクチュエータと、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度にすると共に、操舵補助解除時に待機速度にする手段とを備えるパワーステアリング装置において、
そのモータとしてブラシレスモータを用い、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度よりも大きな最高速度にした後に操舵補助速度にし、
そのモータの操舵補助速度を車速の増加に応じて減少させ、そのモータの最高速度を車速の増加に応じて減少させることを特徴とするパワーステアリング装置。 - 電動モータにより駆動されるポンプからの圧油によって操舵補助力を発生させる油圧アクチュエータと、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度にすると共に、操舵補助解除時に待機速度にする手段とを備えるパワーステアリング装置において、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度よりも大きな最高速度にした後に操舵補助速度にし、
操舵速度を求める手段を備え、
その求めた操舵速度に応じて前記最高速度を変化させることを特徴とするパワーステアリング装置。 - その求めた操舵速度に応じて前記モータの回転速度が前記最高速度になってから操舵補助速度になるまでの時間を変化させる請求項6に記載のパワーステアリング装置。
- 電動モータにより駆動されるポンプからの圧油によって操舵補助力を発生させる油圧アクチュエータと、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度にすると共に、操舵補助解除時に待機速度にする手段とを備えるパワーステアリング装置において、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度よりも大きな最高速度にした後に操舵補助速度にし、
操舵速度を求める手段を備え、
その求めた操舵速度に応じて前記モータの回転速度が前記最高速度になってから操舵補助速度になるまでの時間を変化させることを特徴とするパワーステアリング装置。 - そのモータの操舵補助速度を車速の増加に応じて減少させ、そのモータの最高速度を車速の増加に応じて減少させる請求項6〜8の中の何れかに記載のパワーステアリング装置。
- 電動モータにより駆動されるポンプからの圧油によって操舵補助力を発生させる油圧アクチュエータと、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度にすると共に、操舵補助解除時に待機速度にする手段とを備えるパワーステアリング装置において、
そのモータの回転速度を、操舵補助時に操舵補助速度よりも大きな最高速度にした後に操舵補助速度にし、
そのモータの操舵補助速度を車速の増加に応じて減少させ、そのモータの最高速度を車速の増加に応じて減少させることを特徴とするパワーステアリング装置。 - その待機速度が零である請求項1〜10の中の何れかに記載のパワーステアリング装置。
- そのポンプとしてギヤポンプを用いる請求項1〜11の中の何れかに記載のパワーステアリング装置。
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