JP3500220B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

Info

Publication number
JP3500220B2
JP3500220B2 JP06697095A JP6697095A JP3500220B2 JP 3500220 B2 JP3500220 B2 JP 3500220B2 JP 06697095 A JP06697095 A JP 06697095A JP 6697095 A JP6697095 A JP 6697095A JP 3500220 B2 JP3500220 B2 JP 3500220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
vehicle speed
speed
steering assist
zero
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06697095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08230705A (ja
Inventor
友保 嘉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP06697095A priority Critical patent/JP3500220B2/ja
Publication of JPH08230705A publication Critical patent/JPH08230705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3500220B2 publication Critical patent/JP3500220B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動アクチュエータに
より駆動されるポンプからの圧油によって操舵補助力を
発生させるパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】電動アク
チュエータにより駆動されるポンプと、そのポンプから
の圧油により操舵補助力を発生させる油圧アクチュエー
タとを備えるパワーステアリング装置においては、その
ポンプを常に操舵補助に必要な速度に保持しようとする
と、その電動アクチュエータの電源となるバッテリーの
エネルギーを無駄に消費することになる。
【0003】そこで、そのポンプを電動アクチュエータ
により操舵補助条件の充足時に操舵補助速度に増速する
と共に操舵補助解除条件の充足時に待機速度に減速する
手段を備え、操舵時のみ操舵補助速度にまで増速し、直
進時すなわち舵角中点近傍においては待機速度まで減速
することで省エネルギー性を向上することが図られてい
る。さらに、その操舵補助速度を低車速では大きくし、
高車速では小さくすることで、低車速において操舵補助
力を大きくして車庫入れや据え切り時の旋回性を向上
し、高車速において操舵補助力を小さくして走行安定性
を向上することが図られている(特開昭56‐9985
9号公報、特開平3‐132474号公報)。
【0004】しかし、操舵時に電動アクチュエータによ
ってポンプを待機速度から操舵補助速度まで増速する場
合、停車時や低速時は操舵補助速度が大きいため、その
電動アクチュエータの応答遅れによって操舵補助に遅れ
が生じ、操舵フィーリングが低下するという問題があ
る。特に、停車時に据え切りを行なう場合は大きな操舵
補助力を必要とするため、急操舵を行なったような場合
に操舵補助の遅れを生じ易い。
【0005】また、その待機速度を零よりも大きくし、
常にある程度の流量の圧油をポンプにより送り出し、操
舵補助の遅れの防止を図っている。そのため、操舵を行
なわない場合に無駄なエネルギーを消費するという問題
があった。
【0006】また、停車時や極低速時にポンプを駆動す
るモータを停止させて待機速度を零にするものが提案さ
れている(特開昭59‐18066号公報、特開平5‐
270424号公報)。この従来例では、ステアリング
ホイールの操舵が有ったことをセンサにより検知すると
操舵補助を行なうものであるため、停車時に据え切りを
行なうような場合の操舵補助の遅れを解消することはで
きる。しかし、例えば、直進走行時であっても路面の凹
凸に対する応答のための操舵時や、緩やかなカーブのコ
ーナリング時や、ステアリングホイールを遊びの範囲で
操作する場合に、不必要に操舵補助を行なうことにな
り、無駄なエネルギーを消費するという問題がある。
【0007】また、操舵補助速度から待機速度に減速す
る場合の操舵補助解除条件は、操舵角度が設定時間だけ
設定値以下の時に充足されるのが一般的であった。これ
は、コーナリング時に操舵補助が解除されてしまうのを
防止するためである。しかし、その設定値を超える角度
で停車してアイドリング状態を続けるような場合、操舵
が行なわれないにも拘らず操舵補助が解除されず、無駄
なエネルギーを消費するという問題があった。また、ロ
ータリーエンコーダ等によってステアリングホイールの
回転角度に応じたパルス信号を検知し、そのパルス信号
から操舵角度を検知する場合、その検知される操舵角度
は相対的なものであり、舵角中点を基準とする絶対的な
ものではない。そのため、そのパルス信号からコンピュ
ータ等により舵角中点の決定が行なわれる(特開平2‐
197465号公報、特公平6‐43188号公報参
照)。従来、操舵中点が決定されないと操舵補助解除条
件を充足しているか否かを判断できないため、操舵中点
が決定される前は常に電動アクチュエータによりポンプ
を操舵補助速度で駆動していた。しかし、その舵角中点
を決定するには操舵を行なう必要があるため、その決定
までに停車してアイドリング状態を続けるような場合、
無駄なエネルギーを消費するという問題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決することのでき
るパワーステアリング装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動アクチュ
エータにより駆動されるポンプからの圧油によって操舵
補助力を発生させる油圧アクチュエータと、そのポンプ
を電動アクチュエータにより操舵補助条件の充足時に操
舵補助速度に増速すると共に操舵補助解除条件の充足時
に待機速度に減速する手段と、その操舵補助速度を車速
に応じ変化させる手段とを備えるパワーステアリング装
置において、車速の検知手段と、車速の相違に応じて互
いに相違する複数の操舵補助条件を設定する手段とを備
え、検知した車速に対応する操舵補助条件の充足時に電
動アクチュエータによりポンプを操舵補助速度に増速す
ることを特徴とする。
【0010】本発明のパワーステアリング装置におい
て、操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方を検知する
手段を備え、少なくとも一つの操舵補助条件は、車速が
零の場合にステアリングホイールの操舵が有ることで充
足され、別の少なくとも一つの操舵補助条件は、車速が
零を超える場合に絶対操舵角度と操舵角速度の少なくと
も一方が、零以外の設定値を超えることにより充足され
るのが好ましい。この場合、車速が零の時の待機速度
を、車速が零を超える時の待機速度よりも小さくする手
段を備えるのが好ましい。
【0011】また、本発明のパワーステアリング装置に
おいて、操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方を検知
する手段を備え、各操舵補助条件は操舵角度と操舵角速
度の少なくとも一方が設定値を超えることにより充足さ
れ、その設定値は車速に応じ変化するのが好ましい。
【0012】さらに、本発明のパワーステアリング装置
において、車速の相違に応じて互いに相違する複数の操
舵補助解除条件を設定する手段を備え、各操舵補助解除
条件それぞれの充足時に電動アクチュエータを介してポ
ンプを待機速度に減速し、少なくとも一つの操舵補助解
除条件は、車速が零の場合にステアリングホイールが設
定時間だけ操舵されないことにより充足され、別の少な
くとも一つの操舵補助解除条件は、車速が零を超える場
合に絶対操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方が、設
定時間だけ、零以外の設定値以下の時に充足されるのが
好ましい。
【0013】
【発明の作用および効果】本発明が適用されるパワース
テアリング装置は、電動アクチュエータによってポンプ
を操舵時のみ操舵補助速度にまで増速し、直進時すなわ
ち舵角中点近傍においては待機速度まで減速することで
省エネルギー性を向上する。また、その操舵補助速度を
低車速では大きくし、高車速では小さくすることで、低
車速において操舵補助力を大きくして車庫入れや据え切
り時の旋回性を向上し、高車速において操舵補助力を小
さくして走行安定性を向上する。
【0014】本発明の構成によれば、停車時における操
舵補助条件と、それよりも車速が大きい場合の操舵補助
条件とを異ならしめることで、操舵力の大きな停車時に
おいて、操舵時点に対する操舵補助の開始時点を、早く
して操舵補助に遅れが生じるのを防止し、操舵フィーリ
ングを向上でき、且つ、走行中に不必要に操舵補助を行
なうのを防止できる。
【0015】また、車速が零の場合、ステアリングホイ
ールの操舵が有ったこと、すなわち相対操舵角度あるい
は操舵角速度が零を超えたことの検知により操舵補助条
件を充足することで、操舵時点に対する操舵補助の開始
時点を可及的に早めることができ、大きな操舵補助力を
必要とする据え切り時の操舵補助の遅れを防止できる。
また、操舵時点に対する操舵補助の開始時点を可及的に
早めることができるので、舵角中点が決定される前に常
に操舵補助を行なう必要性をなくせる。しかも、車速が
零を超える場合は、絶対操舵角度と操舵角速度の少なく
とも一方が、零以外の設定値を超えることにより操舵補
助条件を充足することにより、例えば、直進走行時であ
っても路面の凹凸に対する応答のための操舵時や、緩や
かなカーブのコーナリング時や、ステアリングホイール
を遊びの範囲で操作する場合に、不必要に操舵補助を行
なうことをなくし、省エネルギー化を図ることができ
る。また、待機速度を、車速が零の場合に車速が零を超
える場合よりも小さくすることで、操舵を行なわない場
合に無駄なエネルギーを消費するのを防止でき、この場
合、車速が零で上記のように操舵時点に対する操舵補助
の開始時点を早めるので、操舵補助の遅れが問題になる
ことはない。
【0016】車速が零の場合に、ステアリングホイール
が設定時間だけ操舵されないことによって絶対操舵角度
に拘らず操舵補助解除条件が充足されることにより、設
定値を超える絶対操舵角度で停車してアイドリング状態
を続けるような場合に、操舵補助を解除して無駄なエネ
ルギー消費を防止できる。また、車速が零を超える場合
に、絶対操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方が、設
定時間だけ、零以外の設定値以下の時に操舵補助解除条
件が充足されることにより、一定操舵角度でのコーナリ
ング時に操舵補助が解除されてしまうのを防止できる。
【0017】
【実施例】以下、図1〜図7を参照して本発明の実施例
について説明する。
【0018】図1に示すラックピニオン式パワーステア
リング装置1は、ステアリングホイールHに連結される
入力軸2と、この入力軸2にトーションバー3を介し連
結される出力軸4とを備えている。そのトーションバー
3はピン5を介し入力軸2に連結され、また、セレーシ
ョン6を介し出力軸4に連結されている。その出力軸4
にピニオン7が形成され、このピニオン7に噛み合うラ
ック8が操舵用車輪(図示省略)に連結されている。そ
の入力軸2はベアリング9を介しバルブハウジング10
aに支持され、また、ブッシュ11を介し出力軸4に支
持されている。その出力軸4はベアリング12、13を
介しラックハウジング10bに支持されている。これに
より、操舵による入力軸2の回転がトーションバー3を
介しピニオン7に伝達されてラック8が車両幅方向に移
動し、このラック8の移動により車輪が操舵される。な
お、その入出力軸2、4とバルブハウジング10aとの
間にオイルシール14、15が設けられている。また、
そのラック8を支持するサポートヨーク16が設けら
れ、このサポートヨーク16はバネ17の弾性力により
ラック8に押し付けられている。
【0019】操舵補助力を付与する油圧アクチュエータ
として油圧シリンダ18が設けられている。その油圧シ
リンダ18はラックハウジング10bにより構成される
シリンダチューブと、ラック8に一体に形成されたピス
トン20とを備え、そのピストン20により仕切られる
一対の油室21、22が形成されている。各油室21、
22にロータリー式油圧制御弁23が接続されている。
その制御弁23は、筒状の第1バルブ部材24と、この
第1バルブ部材24に相対回転可能に挿入される第2バ
ルブ部材25とを備えている。その第1バルブ部材24
は出力軸4にピン26を介し同行回転可能に取り付けら
れている。その第2バルブ部材25は入力軸2の外周に
一体に形成されている。
【0020】図2に示すように、第1バルブ部材24の
内周と第2バルブ部材25の外周とに軸方向に沿う複数
の凹部が周方向等間隔に形成されている。その第1バル
ブ部材側凹部は、互いに周方向等間隔に位置する4つの
右操舵用凹部27と、互いに周方向等間隔に位置する4
つの左操舵用凹部28とで構成される。その第2バルブ
部材側凹部は、互いに周方向等間隔に位置する4つの圧
油供給用凹部29と、互いに周方向等間隔に位置する4
つの圧油排出用凹部30とで構成される。各右操舵用凹
部27と各左操舵用凹部28とは周方向に交互に配置さ
れ、各圧油供給用凹部29と各圧油排出用凹部30とは
周方向に交互に配置される。各右操舵用凹部27は、第
1バルブ部材24に形成された第1流路31およびバル
ブハウジング10aに形成された第1ポート32を介
し、図1に示すように油圧シリンダ18の一方の油室2
1に通じ、各左操舵用凹部28は、第1バルブ部材24
に形成された第2流路33およびバルブハウジング10
aに形成された第2ポート34を介し油圧シリンダ18
の他方の油室22に通じる。各圧油供給用凹部29は、
第1バルブ部材24に形成された第3流路35およびバ
ルブハウジング10aに形成された入口ポート36を介
し、図1に示すようにポンプ37に通じる。そのポンプ
37は、モータ(電動アクチュエータ)50により駆動
され、例えば、回転速度に応じた流量の圧油を吐出する
ベーンポンプにより構成できる。各圧油排出用凹部30
は、第2バルブ部材25に形成された第1排出路38、
入力軸2とトーションバー3の内外周間の通路47、図
1に示す入力軸2に形成された第2排出路39、及びバ
ルブハウジング10aに形成された排出ポート40を介
しタンク41に通じる。これにより、そのポンプ37、
タンク41、及び油圧シリンダ18の各油室21、22
が第1バルブ部材24と第2バルブ部材25の内外周間
の弁間流路42を通じ連通する。その弁間流路42にお
ける第1バルブ部材側凹部と第2バルブ部材側凹部の間
は、両バルブ部材24、25の相対回転により開度が変
化する絞り部A、B、C、Dとされ、その絞り部A、
B、C、Dの開度変化により油圧シリンダ18に作用す
る油圧が制御される。
【0021】図2は、操舵が行なわれていない舵角中点
での両バルブ部材24、25の相対位置を示しており、
この状態においては各圧油供給用凹部29と各圧油排出
用凹部30とが全絞り部A、B、C、Dを介し連通する
ため、ポンプ37から供給された圧油は直接タンク41
へ還流し操舵補助力は発生せず、そのため、ポンプ37
を操舵補助に必要な操舵補助速度で駆動する必要はな
い。舵角中点から右方へ操舵すると、操舵トルクに応じ
トーションバー3は捩じれ、両バルブ部材24、25は
相対回転する。その結果、各右操舵用凹部27と各圧油
供給用凹部29との間の絞り部Aの開度および各左操舵
用凹部28と各圧油排出用凹部30との間の絞り部Bの
開度が大きくなり、各左操舵用凹部28と各圧油供給用
凹部29との間の絞り部Cの開度および各右操舵用凹部
27と各圧油排出用凹部30との間の絞り部Dの開度が
小さくなる。これにより、ポンプ37から油圧シリンダ
18の一方の油室21へ圧油が供給され、油圧シリンダ
18の他方の油室22からタンク41へ圧油が還流さ
れ、車両の右方への操舵補助力がラック8に作用する。
舵角中点から左方へ操舵すると、各絞り部A、B、C、
Dの開度は右方へ操舵した場合と逆に変化するので、車
両の左方への操舵補助力がラック8に作用する。
【0022】図1に示すように、ステアリングホイール
Hの操舵角度を検出するセンサ51が、コンピュータに
より構成される制御装置52に接続されている。そのセ
ンサ51は、ステアリングホイールHの回転角度に応じ
た信号を制御装置52に送るもので、例えばロータリー
エンコーダによりステアリングホイールHの回転角度に
応じたパルス信号を制御装置52に送るものや、ポテン
ショメータを介して得られるステアリングホイールHの
回転角度に応じた電気信号を、A/D変換器によりデジ
タル信号に変換して制御装置52に送るものにより構成
できる。なお、ロータリーエンコーダ等によってステア
リングホイールHの回転角度に応じたパルス信号から操
舵角度を検知する場合、その検知されるステアリングホ
イールHの回転角度は舵角中点を基準とするものではな
い相対的な操舵角度であるので、制御装置52により舵
角中点の決定を行なうことで舵角中点を基準とする絶対
操舵角度を検知する必要がある。そのような舵角中点の
決定のため、例えば特開平2‐197465号公報に開
示されているように、操舵トルクは舵角中点において小
さくなることを利用し、操舵トルクを検出するセンサを
設けて制御装置52に接続し、操舵トルクが設定値より
も小さくなる時を舵角中点として決定するためのプログ
ラムを制御装置52に記憶してもよい。また、特公平6
‐43188号公報に開示されているように、検出され
るセンサからのパルス信号の出現頻度の統計的分布は舵
角中点において最大になるような正規分布になることを
利用し、そのパルス信号の出現頻度の統計的分布に基づ
き舵角中点を決定するためのプログラムを制御装置52
は記憶してもよく、その決定手段は特に限定されない。
また、ポテンショメータを介して得られるステアリング
ホイールHの回転角度に応じた電気信号から操舵角度を
検知する場合は、パワーステアリング装置の組み立て時
に舵角中点に対応する電気信号の基準値を制御装置52
に記憶することで、制御装置52により舵角中点の決定
を行なうことなく、その基準値からの変化に応じて絶対
操舵角度を検知できる。なお、本実施例においては制御
装置52により舵角中点の決定を行なうものとする。
【0023】その制御装置52に、車速センサ53と、
前記ポンプ駆動用モータ50とが接続される。その制御
装置52は、モータ50の制御プログラムを記憶する。
その制御プログラムの一部として、車速の相違に応じて
互いに相違する二つの操舵補助条件と、車速の相違に応
じて互いに相違する二つの操舵補助解除条件とを記憶す
る。さらに、本実施例では、車速に拘らず、舵角中点が
決定されていない場合の操舵補助条件を記憶する。ま
た、その制御装置52は制御プログラムに従い、センサ
51によって検知されるステアリングホイールHの操舵
角度を時系列に読み込み、その操舵角度の変化に要する
時間から操舵角速度を演算することで、操舵角速度を検
知する。
【0024】第1の操舵補助条件は、車速が零の場合に
ステアリングホイールの操舵が有ることで充足される。
本実施例では、車速が零の場合に、センサ51から制御
装置52にステアリングホイールHの回転角度に応じた
信号の入力変化があったことにより、すなわち相対操舵
角度が零を超えたことの検知により、制御装置52は第
1の操舵補助条件が充足されたと判断する。
【0025】第2の操舵補助条件は、車速が零を超える
場合に絶対操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方が、
零以外の設定値を超えることにより充足される。図3は
本実施例の第2操舵補助条件を示す絶対操舵角度と時間
との関係であり、破線Aは操舵角速度の設定値を示し、
その設定値よりも操舵角速度が実線Bで示すように小さ
い場合は、絶対操舵角度が一点鎖線で示す設定値θaを
超えた時点(Ta)で、制御装置52は第2の操舵補助
条件が充足されたと判断する。また、その設定値よりも
操舵角速度が実線Cで示すように大きい場合は、その操
舵角速度が設定値を超えていることを制御装置52が検
知した時点(Tb)で、制御装置52は第2の操舵補助
条件が充足されたと判断する。その絶対操舵角度の設定
値θaは、例えば、ステアリングホイールHの舵角中点
からの遊び角度とされる。その操舵角速度の設定値は、
例えば、絶対操舵角度が設定値θaを超えてからポンプ
37の増速を開始した場合に、操舵補助の遅れが問題に
ならない操舵角速度に基づき設定できる。具体例とし
て、絶対操舵角度の設定値θaを左右各操舵方向に関し
て舵角中点から15度程度、操舵角速度の設定値を左右
各操舵方向に関して舵角中点から90度/秒程度に設定
できる。
【0026】第3の操舵補助条件は、舵角中点が決定さ
れていない場合に、ステアリングホイールの操舵が有る
ことで充足される。
【0027】第1の操舵補助解除条件は、車速が零の場
合にステアリングホイールHが設定時間だけ操舵されな
いことにより充足される。本実施例では、センサ51か
ら制御装置52にステアリングホイールHの回転角度に
応じた信号の入力変化がない状態になった後に、設定時
間が経過することにより、制御装置52は第1の操舵補
助解除条件は充足されたと判断する。その設定時間は、
無駄なポンプ37の増速を可及的に少なくできるように
経験的に判断して設定でき、例えば1秒とされる。
【0028】第2の操舵補助解除条件は、車速が零を超
える場合に、絶対操舵角度と操舵角速度の少なくとも一
方が、設定時間だけ、零以外の設定値以下の時に充足さ
れる。本実施例では、絶対操舵角度が前記設定値θa以
下になった後に、前記設定時間が経過することにより、
制御装置52は第2の操舵補助解除条件は充足されたと
判断する。
【0029】制御装置52は、検知した車速に対応する
操舵補助条件の充足時に、操舵補助信号をモータ50に
パワーアンプ(図示省略)を介して送り、これにより、
モータ50を操舵補助信号に応じた制御電圧で駆動し、
ポンプ37を待機速度から操舵補助速度まで増速する。
そのモータ50の駆動用電源として、車両に搭載される
バッテリーが用いられる。すなわち、車速が零を超える
場合、図4の(1)に示すように、絶対操舵角度と操舵
角速度の少なくとも一方が、零以外の設定値を超えるこ
とにより、操舵補助信号が制御装置52に送られ、車速
が零の場合、図4の(2)に示すように、相対操舵角度
が零以外の場合に操舵補助信号が制御装置52に送られ
る。また、制御装置52は、各操舵補助解除条件それぞ
れの充足時に、モータ50に送る操舵補助信号を解除す
ることでポンプ37を待機速度に減速する。
【0030】制御装置52は、車速センサ53により検
知される車速に応じ、操舵補助時のモータ50の制御電
圧を変化させる。すなわち、操舵補助時におけるモータ
50の制御電圧に対応するポンプ37の操舵補助速度
は、図5において実線Kで示すように車速に比例して減
少し、車速が零において最大値Nmaxとされ、予め設
定した車速Va以上では最小値Nminとされる。これ
により、ポンプ37の操舵補助速度を車速に応じ変化さ
せ、低車速では操舵補助力を大きくして車両の旋回性能
を向上し、高速では操舵補助力を小さくして車両の走行
安定性を向上している。また、制御装置52は、待機速
度を、車速が零の場合に車速が零を超える場合よりも小
さくする。本実施例では、待機時におけるモータ50の
制御電圧に対応するポンプ37の待機速度は、図5に示
すように、車速が零の場合に零とされ、車速が零を超え
る場合は一点鎖線Lで示すように操舵補助時における最
小値Nminとされる。なお、車速が零の場合に、待機
速度を零よりも大きく操舵補助時における最小値Nmi
n未満の値としてもよい。
【0031】図6、図7のフローチャートを参照し、ポ
ンプ37の制御手順を説明する。
【0032】まず、エンジンを始動し(ステップ1)、
車速を検知し(ステップ2)、モータ50によるポンプ
37の駆動速度を検知した車速に応じた待機速度にする
(ステップ3)。すなわち、車速が零では待機速度は零
とされ、車速が零を超える場合は操舵補助時における最
小値Nminとされる。次に、車速が零であれば、操舵
の有無を判断する(ステップ4、5)。操舵が無ければ
ステップ2に戻り、操舵が有れば第1の操舵補助条件を
充足したと判断する。ステップ4において車速が零でな
い場合、舵角中点が決定されているか否かを判断し(ス
テップ6)、舵角中点が決定されていなければステップ
5に戻り、そこで操舵が有れば第3の操舵補助条件を充
足したと判断する。舵角中点が決定されていれば、時系
列に検知した操舵角度から操舵角速度を検知し(ステッ
プ7)、その検知した操舵角速度が設定値以下か否かを
判断する(ステップ8)。設定値以下でなければ第2の
操舵補助条件を充足したと判断する。設定値以下であれ
ば、絶対操舵角度を検知し(ステップ9)、その検知し
た絶対操舵角度が設定値θa以下か否かを判断する(ス
テップ10)。設定値以下でなければ第2の操舵補助条
件を充足したと判断する。設定値θa以下であればステ
ップ2に戻る。
【0033】上記ステップ5、8、10において操舵補
助条件を充足したと判断されると、車速に応じた操舵補
助速度にモータ50によってポンプ37を増速し、操舵
補助を行なう(ステップ11)。次に車速を検知し(ス
テップ12)、車速が零か否かを判断する(ステップ1
3)。車速が零であれば操舵の有無を判断し(ステップ
14)。操舵が有ればステップ11に戻り、操舵が無け
れば設定時間が経過したか否かを判断する(ステップ1
5)。なお、その設定時間が経過したか否かを判断する
計時の進行途中に、ステップ13において車速が零でな
いと判断された場合、若しくはステップ14において操
舵有りと判断された場合、その計時の進行はキャンセル
され、再度ステップ14において操舵無しと判断されて
から新たに計時が進行する。その設定時間が経過してい
なければステップ11に戻る。その設定時間が経過して
いれば第1の操舵補助解除条件を充足したと判断し、ス
テップ2に戻って車速を検知し、ステップ3においてモ
ータ50によってポンプ37を車速に応じた待機速度に
減速して操舵補助を解除する。
【0034】ステップ13において車速が零でない場
合、舵角中点が決定されているか否かを判断し(ステッ
プ16)、舵角中点が決定されていなければステップ1
1に戻り、舵角中点が決定されていれば、絶対操舵角度
を検知し(ステップ17)、その検知した絶対操舵角度
が設定値θa以下か否かを判断する(ステップ18)。
設定値θa以下でなければステップ11に戻り、設定値
θa以下であれば設定時間が経過したか否かを判断する
(ステップ19)。なお、その設定時間が経過したか否
かを判断する計時の進行途中に、ステップ13において
車速が零であると判断された場合、若しくはステップ1
8において絶対操舵角度が設定値θa以下ではないと判
断された場合、その計時の進行はキャンセルされ、再度
ステップ18において絶対操舵角度が設定値θa以下で
あると判断されてから新たに計時が進行する。その設定
時間が経過していなければステップ11に戻る。その設
定時間が経過していれば第2の操舵補助解除条件を充足
したと判断し、ステップ2に戻って車速を検知し、ステ
ップ3においてモータ50によってポンプ37を車速に
応じた待機速度に減速して操舵補助を解除する。
【0035】上記構成によれば、停車時における第1の
操舵補助条件と、それよりも車速が大きい場合の第2の
操舵補助条件とを異ならしめることで、操舵力の大きな
停車時において、操舵時点に対する操舵補助の開始時点
を、早くして操舵補助に遅れが生じるのを防止し、操舵
フィーリングを向上でき、且つ、走行中に不必要に操舵
補助を行なうのを防止できる。また、車速が零の場合、
ステアリングホイールHの操舵が有ったこと、すなわち
相対操舵角度が零を超えたことの検知により操舵補助条
件を充足することで、操舵時点に対する操舵補助の開始
時点を可及的に早めることができ、大きな操舵補助力を
必要とする据え切り時の操舵補助の遅れを防止できる。
また、舵角中点が決定されるまでは、操舵時点に対する
操舵補助の開始時点を可及的に早めることができるの
で、舵角中点の決定前に常に操舵補助を行なう必要性を
なくせる。しかも、車速が零を超える場合は、絶対操舵
角度と操舵角速度の一方が設定値を超えることにより操
舵補助条件を充足することにより、例えば、直進走行時
であっても路面の凹凸に対する応答時や、緩やかなカー
ブのコーナリング時や、ステアリングホイールを遊びの
範囲で操作する場合に、不必要に操舵補助を行なうこと
をなくし、省エネルギー化を図ることができる。また、
待機速度を、車速が零の場合に零とすることで、操舵を
行なわない場合に無駄なエネルギーを消費するのを防止
でき、この場合、車速が零で上記のように操舵時点に対
する操舵補助の開始時点を早めるので、操舵補助の遅れ
が問題になることはない。さらに、車速が零の場合に、
ステアリングホイールHが設定時間だけ操舵されないこ
とにより操舵補助解除条件が充足されることにより、設
定値を超える絶対操舵角度で停車してアイドリング状態
を続けるような時に、操舵補助を解除して無駄なエネル
ギー消費を防止できる。また、車速が零を超える場合、
絶対操舵角度が、設定時間だけ設定値θa以下の時に第
2の操舵補助解除条件が充足されることにより、一定操
舵角度でのコーナリング時に操舵補助が解除されてしま
うのを防止できる。
【0036】図8は、第1変形例におけるポンプ37の
制御手順を示すフローチャートである。上記実施例にお
ける第1の操舵補助条件は、ステップ5において車速が
零の場合にステアリングホイールの操舵が有ることで充
足されたが、本第1変形例における第1の操舵補助条件
は、ステップ5a〜ステップ5dにおいて、車速が零の
場合に操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方が第2設
定値を超えることにより充足される。すなわち、車速が
零の場合、時系列に検知した相対的な操舵角度から操舵
角速度を検知し(ステップ5a)、その検知した操舵角
速度が第2設定値以下か否かを判断する(ステップ5
b)。第2設定値以下でなければ第1の操舵補助条件を
充足したと判断する。第2設定値以下であれば、相対的
な操舵角度を検知し(ステップ5c)、その検知した相
対的な操舵角度が第2設定値以下か否かを判断する(ス
テップ5d)。第2設定値以下でなければ第1の操舵補
助条件を充足したと判断する。第2設定値以下であれば
ステップ2に戻る。本第1変形例における第1の操舵補
助条件に関し設定される操舵角速度の第2設定値は、車
速が零を超える場合の第2の操舵補助条件に関し設定さ
れた前記値未満とされ、例えば、第2の操舵補助条件に
つき左右各操舵方向に関して舵角中点から90度/秒程
度に設定したとすれば、第1の操舵補助条件については
左右各操舵方向に関して任意点から3度/秒程度に設定
できる。また、本第1変形例における第1の操舵補助条
件に関し設定される相対的な操舵角度の第2設定値は、
車速が零を超える場合の第2の操舵補助条件に関し設定
された前記絶対的な値未満とされ、例えば、第2の操舵
補助条件につき絶対操舵角度の設定値θaを左右各操舵
方向に関して舵角中点から15度程度に設定したとすれ
ば、第1の操舵補助条件については左右各操舵方向に関
して任意点から3度程度に設定できる。他は上記実施例
と同様である。
【0037】図9、図10は第2変形例におけるポンプ
37の制御手順を示すフローチャートである。上記実施
例においては制御装置52により舵角中点を決定した
が、本第2変形例は、制御装置52により舵角中点の決
定を行なうことなく絶対操舵角度を検知する場合に対応
する。この場合、上記実施例における中点決定がなされ
たか否かの判断は不要であり、本第2変形例のステップ
1〜10は、上記実施例のフローチャートのステップ1
〜11からステップ6を除いた手順に対応する。また、
本変形例では操舵補助解除条件は単一とされ、上記実施
例におけるフローチャートのステップ17〜19に対応
するステップ11〜13により条件充足が判断される第
2の操舵補助解除条件のみとされている。他は上記実施
例と同様である。
【0038】なお、本発明は上記実施例や変形例に限定
されるものではない。例えば、上記実施例で車速が零の
場合と零を超える場合とに対応する二つの操舵補助条件
を例示したが、さらに、車速が零を超える値を超える場
合に対応する操舵補助条件を加えてもよく、その場合、
絶対操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方が上記第2
の操舵補助条件の設定値を超える設定値を超えることに
より充足されるようにすることで、車速が比較的大きな
領域での操舵補助条件を厳しくし、より省エネルギー化
を図ることができる。また、操舵補助条件を、絶対操舵
角度のみ、あるいは操舵角速度のみが設定値を超えるこ
とで充足されるものとしてもよい。また、操舵補助解除
条件を、絶対操舵角度と操舵補助速度の双方が設定され
た時間だけ継続して設定された値以下の時に充足される
ものとしてもよい。また、各操舵補助条件につき設定さ
れる絶対操舵角度および操舵角速度の値と、各操舵補助
解除条件につき設定される絶対操舵角度および操舵角速
度の値とを相異なるものとしてもよい。また、上記実施
例では、本発明をラックピニオン式パワーステアリング
装置に適用したが、ボールスクリュー式パワーステアリ
ング装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の油圧パワーステアリング装置
の縦断面図
【図2】図1のII‐II線断面図
【図3】実施例のパワーステアリング装置の絶対操舵角
度と時間との関係を示す図
【図4】実施例のパワーステアリング装置の(1)は車
速が零を超える場合の操舵補助条件と操舵補助信号との
関係を示す図、(2)は車速が零の場合の操舵補助条件
と操舵補助信号との関係を示す図
【図5】実施例のパワーステアリング装置のポンプ速度
と車速との関係を示す図
【図6】実施例のパワーステアリング装置のポンプの制
御手順を示すフローチャート
【図7】実施例のパワーステアリング装置のポンプの制
御手順を示すフローチャート
【図8】第1変形例のパワーステアリング装置のポンプ
の制御手順を示すフローチャート
【図9】第2変形例のパワーステアリング装置のポンプ
の制御手順を示すフローチャート
【図10】第2変形例のパワーステアリング装置のポン
プの制御手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 パワーステアリング装置 18 油圧シリンダ 37 ポンプ 50 ポンプ駆動用モータ 51 舵角センサ 52 制御装置 53 車速センサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−206572(JP,A) 特開 平3−132474(JP,A) 特開 平5−270424(JP,A) 特開 昭59−18066(JP,A) 特開 昭56−99859(JP,A) 特開 平2−197465(JP,A) 特開 平8−230706(JP,A) 特開 平7−81594(JP,A) 特開 平5−338549(JP,A) 実開 平3−51680(JP,U) 特公 平6−43188(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/00 - 6/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動アクチュエータにより駆動されるポン
    プからの圧油によって操舵補助力を発生させる油圧アク
    チュエータと、そのポンプを電動アクチュエータにより
    操舵補助条件の充足時に操舵補助速度に増速すると共に
    操舵補助解除条件の充足時に待機速度に減速する手段
    と、その操舵補助速度を車速に応じ変化させる手段とを
    備えるパワーステアリング装置において、 車速の検知手段と、車速の相違に応じて互いに相違する
    複数の操舵補助条件を設定する手段とを備え、検知した
    車速に対応する操舵補助条件の充足時に電動アクチュエ
    ータによりポンプを操舵補助速度に増速し、 操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方を検知する手段
    を備え、少なくとも一つの操舵補助条件は、車速が零の
    場合にステアリングホイールの操舵が有ることで充足さ
    れ、別の少なくとも一つの操舵補助条件は、車速が零を
    超える場合に絶対操舵角度と操舵角速度の少なくとも一
    方が、零以外の設定値を超えることにより充足され、 車速が零の時の待機速度を、車速が零を超える時の待機
    速度よりも小さくする手段を備える ことを特徴とするパ
    ワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】電動アクチュエータにより駆動されるポン
    プからの圧油によって操舵補助力を発生させる油圧アク
    チュエータと、そのポンプを電動アクチュエータにより
    操舵補助条件の充足時に操舵補助速度に増速すると共に
    操舵補助解除条件の充足時に待機速度に減速する手段
    と、その操舵補助速度を車速に応じ変化させる手段とを
    備えるパワーステアリング装置において、 車速の検知手段と、車速の相違に応じて互いに相違する
    複数の操舵補助条件を設定する手段とを備え、検知した
    車速に対応する操舵補助条件の充足時に電動アクチュエ
    ータによりポンプを操舵補助速度に増速し、 車速の相違に応じて互いに相違する複数の操舵補助解除
    条件を設定する手段を備え、各操舵補助解除条件それぞ
    れの充足時に電動アクチュエータを介してポンプを待機
    速度に減速し、少なくとも一つの操舵補助解除条件は、
    車速が零の場合に、ステアリングホイールが設定時間だ
    け操舵されないことにより充足され、別の少なくとも一
    つの操舵補助解除条件は、車速が零を超える場合に、絶
    対操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方が、設定時間
    だけ、零以外の設定値以下の時に充足されることを特徴
    とする パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方を
    検知する手段を備え、各操舵補助条件は操舵角度と操舵
    角速度の少なくとも一方が設定値を超えることにより充
    足され、その設定値は車速に応じ変化する請求項1また
    2に記載のパワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】車速の相違に応じて互いに相違する複数の
    操舵補助解除条件を設定する手段を備え、各操舵補助解
    除条件それぞれの充足時に電動アクチュエータを介して
    ポンプを待機速度に減速し、少なくとも一つの操舵補助
    解除条件は、車速が零の場合に、ステアリングホイール
    が設定時間だけ操舵されないことにより充足され、別の
    少なくとも一つの操舵補助解除条件は、車速が零を超え
    る場合に、絶対操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方
    が、設定時間だけ、零以外の設定値以下の時に充足され
    請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】操舵角度と操舵角速度の少なくとも一方を
    検知する手段を備え、少なくとも一つの操舵補助条件
    は、車速が零の場合にステアリングホイールの操舵が有
    ることで充足され、別の少なくとも一つの操舵補助条件
    は、車速が零を超える場合に絶対操舵角度と操舵角速度
    の少なくとも一方が、零以外の設定値を超えることによ
    り充足される請求項2に記載のパワーステアリング装
    置。
JP06697095A 1995-02-28 1995-02-28 パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP3500220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06697095A JP3500220B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06697095A JP3500220B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08230705A JPH08230705A (ja) 1996-09-10
JP3500220B2 true JP3500220B2 (ja) 2004-02-23

Family

ID=13331399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06697095A Expired - Fee Related JP3500220B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3500220B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100969101B1 (ko) 2008-05-20 2010-07-09 현대자동차주식회사 모터제어식 유압파워스티어링 시스템의 소비전류 저감 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08230705A (ja) 1996-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2604620B2 (ja) 車両用動力操舵装置の制御装置
US7164978B2 (en) Vehicle electro-hydraulic power steering unit
US6073721A (en) Method for limiting hydraulic assist in a power assist steering system
JPH09156526A (ja) 車両用操舵制御装置
JPH0616145A (ja) ハイドロスタティック・パワーステアリング装置
WO1999010218A1 (fr) Dispositif de direction assistee
JP3547558B2 (ja) パワーステアリング装置
JP3500220B2 (ja) パワーステアリング装置
JP3500221B2 (ja) パワーステアリング装置
JP2000142436A (ja) パワーステアリング装置
JP3505258B2 (ja) パワーステアリング装置
JP3609897B2 (ja) パワーステアリング装置
JP3579489B2 (ja) パワーステアリング装置
JP3032849B2 (ja) 動力舵取装置
JPH11255134A (ja) 電動油圧パワーステアリング装置
JPH08198129A (ja) 車両の舵角中点決定装置およびパワーステアリング装置
JPH0971254A (ja) パワーステアリング装置
JPH10250613A (ja) パワーステアリングポンプ制御装置
JPH03112778A (ja) 動力舵取装置の制御装置
JPH1143063A (ja) 動力舵取装置
JPH03189274A (ja) 動力舵取装置
KR0131567B1 (ko) 자동차의 조향 제어장치 및 그의 제어방법
JPH02127168A (ja) 車両用動力操舵装置の制御装置
JPH05272466A (ja) 油圧ポンプ装置
JPS6328767A (ja) 車両の4輪操舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees