JP3531296B2 - カメラ用シャッタのブレーキ機構 - Google Patents

カメラ用シャッタのブレーキ機構

Info

Publication number
JP3531296B2
JP3531296B2 JP17424095A JP17424095A JP3531296B2 JP 3531296 B2 JP3531296 B2 JP 3531296B2 JP 17424095 A JP17424095 A JP 17424095A JP 17424095 A JP17424095 A JP 17424095A JP 3531296 B2 JP3531296 B2 JP 3531296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive pin
brake lever
curtain
brake
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17424095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH095829A (ja
Inventor
雅徳 蓮田
隆 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP17424095A priority Critical patent/JP3531296B2/ja
Priority to US08/614,018 priority patent/US5664247A/en
Publication of JPH095829A publication Critical patent/JPH095829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3531296B2 publication Critical patent/JP3531296B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B9/00Exposure-making shutters; Diaphragms
    • G03B9/08Shutters
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B9/00Exposure-making shutters; Diaphragms
    • G03B9/08Shutters
    • G03B9/10Blade or disc rotating or pivoting about axis normal to its plane
    • G03B9/18More than two members

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ用シャッタのブ
レーキ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラのシャッタの羽根走行機構のブレ
ーキが、例えば特開昭61−251830号公報の第7
図に開示されている。そこでは、ブレーキレバーに摩擦
トルクが付加するように構成し、羽根走行機構の動作終
了近くで、駆動ピンがブレーキレバーに当接し、摩擦ト
ルクにより羽根走行機構にブレーキをかけるようにして
いる。ブレーキレバーは、皿ばねの力によりワッシャに
押しつけられて、摩擦トルクが発生するように構成され
ている。ブレーキレバーの表面硬度と駆動ピンの表面硬
度の関係において、従来は、ブレーキレバーの表面硬度
をHv450〜550程度に設定し、駆動ピンの表面硬
度を700〜800程度に設定していた。なお、表面硬
度はいわゆるビッカース硬度(Hv)であり、100g
荷重による値である。表面硬度に関しては、以下このビ
ッカース硬度による。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、シャッタの最高
秒時や同調速度のアップ等の高速化の要求が高まり、そ
のために羽根走行機構の走行速度を上げる必要がある。
これに伴い、シャッタの羽根が破損する現象が、頻発す
るようになった。シャッタ羽根の破損は、羽根自体の強
度にも依存するが、最も強く影響を及ぼすと考えられる
ブレーキについては、羽根の走行速度を上げるに従って
ブレーキ機構も強力にする必要がある。そのため、皿ば
ねの力を強めて発生する摩擦トルクを大きくすると、羽
根走行機構の動作終了近くで駆動ピンがブレーキレバー
と当接するため、駆動ピンが高速でブレーキレバーに衝
突することとなる。その結果、単にブレーキレバーの摩
擦トルクを大きくしただけでは、駆動ピンとブレーキレ
バーが損傷し、ブレーキ機構の性能が低下し、シャッタ
の耐久性が損なわれる結果となる。
【0004】実際に、幕速2.9msの羽根走行時間で
走行させたとき、ブレーキレバーおよび駆動ピンに上記
のような損傷が生じなかったものが、幕速2.5msよ
り高速になった場合に、シャッタの作動回数が少ない状
態からブレーキレバーおよび駆動ピンに損傷が見られる
ようになる。特に、幕速が2.2msより高速になる
と、それらの損傷が顕著に発生し、シャッタ羽根が破損
する現象が頻発する。なお、幕速とはシャッタ羽根のス
リットエッジが画面を通過する時間であり、その時間が
短いほどシャッタ羽根の速度は速くなる。
【0005】従来のように、ブレーキレバー表面硬度が
駆動ピン表面硬度より小さいとすると、ブレーキレバー
の損傷が激しく、これが原因でシャッタ羽根に加わる衝
撃力が増大し、羽根破損の発生頻度も増大するのではな
いかとの推論を立てた。
【0006】そしてこれらの損傷の程度は、ブレーキレ
バーの厚さと表面硬度、および駆動ピンの表面硬度に依
存するが、例えばブレーキレバーの厚さを厚くすれば、
ブレーキレバーと駆動ピンの接触面積が増大するので、
ブレーキレバーおよび駆動ピンの損傷を低下させること
ができる。また、ブレーキレバーと駆動ピンの表面硬度
を上げることによっても、それらの損傷を低下させるこ
とができる。しかし、ブレーキレバーの厚さを厚くする
ことはシャッタの大型化を招き、一方、ブレーキレバー
と駆動ピンの表面硬度を上げると耐衝撃性が低下し、駆
動ピンはブレーキレバーに速い速度で衝突するため、ブ
レーキレバーや駆動ピンの割れが発生するという新たな
問題が生じる。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、耐久性のあるブレーキ機構を提供し、それによ
ってシャッタ羽根の破損を防止して、シャッタの耐久性
を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1のカメラ用シャッタのブレーキ機構は、シ
ャッタ羽根と、シャッタ羽根を保持するアームと、アー
ムに連結され、アームを駆動することによってシャッタ
羽根を移動させる駆動ピンと、駆動ピンと当接して、駆
動ピンの走行に制動力を与えるブレーキレバーとを具備
し、ブレーキレバーを100g荷重測定時にビッカース
硬度500以上および駆動ピンの硬度を100g荷重測
定時にビッカース硬度400以上とし、かつブレーキレ
バーのビッカース硬度を駆動ピンのビッカース硬度より
も高くしたことを特徴とする。請求項2のカメラ用シャ
ッタのブレーキ機構は、請求項1に記載のカメラ用シャ
ッタのブレーキ機構において、ブレーキレバーのビッカ
ース硬度を、100g荷重測定時にHv500乃至Hv
900に設定し、駆動ピンのビッカース硬度を、100
g荷重測定時にHv400乃至Hv800に設定したこ
とを特徴とする。請求項3のカメラ用シャッタのブレー
キ機構は、シャッタ羽根と、シャッタ羽根を保持するア
ームと、アームに連結され、アームを駆動することによ
ってシャッタ羽根を移動させる駆動ピンと、駆動ピンと
当接して、駆動ピンの走行に制動力を与えるブレーキレ
バーとを具備し、駆動ピンは、ブレーキレバーと当接す
る当接部と、ブレーキレバーと当接しない非当按部とを
備え、当接部の径は、非当接部の径よりも大きいことを
特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成のカメラ用シャッタのブレーキ機構に
おいては、ブレーキレバーの硬度を、駆動ピンの硬度よ
りも高く設定することによって、ブレーキレバーの損傷
の程度を低下させたので、ブレーキ機構の耐久性を向上
して、シャッタ羽根の破損を防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は、本発明によるカメラ用シャッタの
ブレーキ機構の一実施例を示す平面図であり、シャッタ
チャージ後で露光動作前の状態を示している。
【0012】図1において、基板1には露光用の開口部
1aが開けられている。先幕駆動レバー2は、基板1に
植設された先幕駆動レバー軸3の周りに回転可能に取り
付けられている。先幕駆動レバー2の先端には、先幕駆
動ピン4が取り付けられている。先幕駆動ピン4は基板
1を貫通しており、基板1の先幕駆動ピン4の作動範囲
には三日月状の穴1bが開けられている。先幕ブレーキ
レバー5は、基板1に植設された先幕ブレーキ軸6の周
りに回転可能に取り付けられ、公知の機構により摩擦ト
ルクが付加されている。先幕ブレーキレバー5は、先幕
駆動レバー2の時計方向回転の走行終了付近で先幕駆動
ピン4と面5aで当接する位置にあり、先幕駆動レバー
2にブレーキをかけるように構成されている。7は先幕
ブレーキストッパで、先幕ブレーキレバー5の時計方向
回転を制限する。
【0013】後幕駆動レバー8は、基板1に植設された
後幕駆動レバー軸9の周りに回転可能に取り付けられて
いる。後幕駆動レバー8の先端には、後幕駆動ピン10
が取り付けられている。後幕駆動ピン10は基板1を貫
通しており、基板1の後幕駆動ピン10の作動範囲には
三日月状の穴1cが開けられている。
【0014】後幕ブレーキレバー11は、基板1に植設
された後幕ブレーキ軸12の周りに回転可能に取り付け
られ、公知の機構により摩擦トルクが付加されている。
後幕ブレーキレバー11は、後幕駆動レバー8の時計方
向回転の走行終了付近で後幕駆動ピン10と面11aで
当接する位置にあり、後幕駆動レバー8にブレーキをか
けるように構成されている。15は後幕ブレーキストッ
パで、後幕ブレーキレバー11の時計方向回転を制限す
る。
【0015】先幕駆動ばね17は、一端を先幕駆動レバ
ー2に取り付けられ、他端を基板1に取り付けられてい
る。先幕駆動ばね17は、先幕駆動レバー2を時計方向
に付勢している。後幕駆動ばね18は、一端を後幕駆動
レバー8に取り付けられ、他端を基板1に取り付けられ
ている。後幕駆動ばね18は、後幕駆動レバー8を時計
方向に付勢している。先幕機構19は、複数の分割羽根
を2本のアームで支持し、公知の4節リンク機構を構成
している。先幕機構19は、先幕駆動ピン4と連結され
て先幕駆動レバー2の動きに応じて基板1の開口部1a
を開閉する。後幕機構23は、先幕機構19と同様に、
複数の分割羽根を2本のアームで支持し、公知の4節リ
ンク機構を構成している。後幕機構23は、後幕駆動ピ
ン10と連結されて、後幕駆動レバー8の動きに応じて
基板1の開口部1aを開閉する。なお不図示の機構によ
り、先幕駆動レバー2および後幕駆動レバー8は、それ
ぞれ先幕駆動ばね17および後幕駆動ばね18の付勢力
に抗して、図1の位置に保持されている。
【0016】図2は、図1のシャッタの露光動作終了後
の状態を示した平面図である。図3は、ブレーキ機構の
部分の断面図である。なお先幕ブレーキ機構と後幕ブレ
ーキ機構は同様の構造であるため、括弧付き番号で後幕
ブレーキ機構を示した。
【0017】次に、以上のように構成されたシャッタの
動作を説明する。
【0018】まず先幕駆動レバー2の保持が解除され、
先幕駆動ばね17の付勢力によって先幕駆動レバー2が
時計方向に回転走行し、先幕機構19が開口部1aを開
放し露光が開始される。先幕駆動レバー2の走行終了付
近で、先幕駆動ピン4が先幕ブレーキレバー5の面5a
に当接し、先幕ブレーキレバー5を時計方向に回転させ
る。その時発生する先幕ブレーキレバー5の摩擦トルク
によって、先幕駆動レバー2の走行にブレーキがかけら
れる。先幕ブレーキレバー5が先幕ブレーキストッパ7
に当接した位置で、先幕駆動レバー2の走行が終了す
る。
【0019】所定の露光時間後に、後幕駆動レバー8の
保持が解除され、後幕駆動ばね18の付勢力によって後
幕駆動レバー8が時計方向に回転走行し、後幕機構23
が開口部1aを覆い始める。後幕駆動レバー8の走行終
了付近で、後幕駆動ピン10が後幕ブレーキレバー11
の面11aに当接し、後幕ブレーキレバー11を時計方
向に回転させる。その時発生する後幕ブレーキレバー1
1の摩擦トルクによって、後幕駆動レバー8の走行にブ
レーキがかけられる。後幕ブレーキレバー11が後幕ブ
レーキストッパ15に当接した位置で、後幕駆動レバー
8の走行が終了する。この状態を図2に示す。以上で露
光動作が終了し、不図示のチャージ機構によりチャージ
動作が行われ図1の状態に復帰する。
【0020】次に、図3に戻ってブレーキ機構について
さらに説明する。図示したように先幕駆動ピン4は、先
幕ブレーキレバー5の面5aと当接するが、走行終了付
近であるために先幕駆動ピン4の速度はかなり速く、ま
た先幕ブレーキレバー5は停止した状態であるので、当
接した瞬間の衝撃力はかなり大きな力である。すなわち
先幕ブレーキレバー5の面5aに先幕駆動ピン4が衝突
し、へこみや傷等の損傷が発生する。また先幕駆動ピン
4側にも同様に損傷が発生するが、先幕ブレーキレバー
5の損傷が先幕駆動ピン4の損傷よりも大きくなると、
ブレーキ性能が低下し、シャッタ羽根の破損の頻度が増
大し、シャッタの耐久性を損なう結果となる。これは後
幕ブレーキ機構に関しても同様である。
【0021】そこで、先幕ブレーキレバー5の厚さと表
面硬度および先幕駆動ピン4の表面硬度を種々組み合わ
せて実験を行った。先幕ブレーキレバー5の厚さが0.
4mm〜1.0mmの範囲で、先幕ブレーキレバー5の
表面硬度が先幕駆動ピン4の表面硬度以上となるよう
に、まず第1の構成として先幕ブレーキレバー5の表面
硬度をHv700〜900に設定し、先幕駆動ピン4の
表面硬度をHv500〜700に設定した。また第2の
構成として先幕ブレーキレバー5の表面硬度Hvを50
0〜700に設定し、先幕駆動ピン4の表面硬度をHv
400〜500に設定した。
【0022】ここで表面硬度を調整する方法としては、
例えば浸炭、窒化、またはメッキ等種々の方法があり、
いずれの方法でも構わない。本実施例では、ブレーキレ
バーおよび駆動ピン共に鉄系材料を使用して各部材を作
り、それに液体浸炭を施した。液体浸炭法は、通常70
0〜800゜Cの塩浴中に材料を浸漬し、材料に窒素や
炭素を侵入させ、その後焼入れ焼戻しを行う。その際、
焼戻し温度を適宜変更することにより、所望の硬度が得
られるので、以上の方法により表面硬度の調整を行うこ
とができる。またブレーキレバーと駆動ピンの両方に同
じ液体浸炭処理を行ったのち、ブレーキレバーにNiメ
ッキを施して、表面硬度をブレーキレバーだけ表面硬度
を高めることもできる。
【0023】ブレーキレバーおよび駆動ピンの表面硬度
をこのように設定してシャッタを構成して耐久試験を行
ったところ、第1および第2の構成とも、幕速2.2m
s以上の高速においても、先幕ブレーキレバー5の損傷
はほとんど発生せず、一方先幕駆動ピン4のへこみや傷
もわずかであり、割れ等の発生は起こらなかった。その
結果、シャッタ羽根の破損も発生しなかった。後幕ブレ
ーキレバー11および後幕駆動ピン10に関しても同様
の結果が得られた。
【0024】ここで比較例として、ブレーキレバーの表
面硬度を従来のHv450〜550からHv600〜7
00に変更し、駆動ピンの表面硬度をHv700〜80
0のままに設定した場合には、ブレーキレバーに損傷が
発生し、羽根破損が起こった。このようにブレーキレバ
ー表面硬度を従来より上げただげでは、羽根破損を防止
することができず、ブレーキレバーの表面硬度を駆動ピ
ンの表面硬度より高く設定することが必要であることが
初めてわかった。第1および第2の構成と、比較例の
2.2msでのシャッタユニットの走行試験結果を表1
に示す。
【0025】またブレーキレバーの表面硬度をHv90
0より高く設定すると、割れが生じることもわかった。
なお、幕速2.9msの場合においても本発明を適用す
ることができ、その場合にはより耐久性が向上したシャ
ッタユニットが得られる。
【表1】
【0026】図4は本発明の別の実施例の図であり、図
3と同様にブレーキ機構の断面を示した図である。な
お、先幕ブレーキ機構と後幕ブレーキ機構は同様の構造
であるため、括弧付き番号で後幕ブレーキ機構を示し
た。図3と異なるところは、先幕駆動ピン4に関して段
部4aを設けた点であるが、これは図示したように先幕
駆動レバー2と基板1との間の範囲内であって、少なく
とも先幕ブレーキレバー5の面5aとの当接部を含む範
囲であって、この段部4aの径を先幕機構19との連結
部4bの径よりも太く設定したものである。後幕駆動ピ
ン10に関しても同様に段部10aが形成されている。
【0027】このように構成することにより、先幕駆動
ピン4が先幕ブレーキレバー5の面5aに当接した瞬間
の先幕ブレーキレバー5に対する衝撃力を小さくするこ
とができる。したがって、先幕ブレーキレバー5のへこ
み、傷等の損傷を防止する事ができ、ブレーキ性能を低
下させることもなく、シャッタの耐久性を向上させるこ
とができる。これは、後幕駆動ピン10に関しても同様
である。
【0028】なお先幕駆動ピン4の段部4a、後幕起動
ピン10の段部10aの径を太くすることは、それぞれ
のブレーキレバーの厚さを厚くすることよりもブレーキ
レバーの損傷を防止することに関してより効果的であ
る。さらに前記したように駆動ピンの太くする部分もブ
レーキレバーと当接する部分のみで良いため、質量の増
加も少なくて済み、したがって、先幕機構19や後幕機
構23を駆動させるためのエネルギの増加もわずかで済
む。
【0029】ここで先幕駆動ピン4および先幕ブレーキ
レバー5の表面硬度を前記した処理方法によってHv5
00〜700に設定し、また先幕駆動ピン4の段部4a
の径を2.6〜3.5mmに設定し、また、先幕ブレー
キレバー5の厚さを0.4mm〜1.0mmに設定して
シャッタを構成し耐久試験を行ったところ、幕速2.2
ms以上の高速においても、先幕ブレーキレバー5の損
傷はほとんど発生せず、一方先幕駆動ピン4のへこみ、
傷もわずかであり、割れ等の発生は起こらなかった。そ
の結果シャッタ羽根の破損も発生しなかった。後幕ブレ
ーキレバー11および後幕駆動ピン10に関しても同様
の結果が得られた。
【0030】このように駆動ピンの段部の径を上記のよ
うに設定することによって、駆動ピンとブレーキレバー
の表面硬度が同程度であってもブレーキレバーの損傷を
効果的に防止することができるが、前記したようにブレ
ーキレバーの表面硬度を駆動ピンの表面硬度より高く設
定することにより、さらにブレーキレバーの損傷を防止
することができ、より一層シャッタの耐久性を向上する
ことが可能である。さらに幕速2.9msの場合におい
ても、本発明を適用することができ、その場合にはより
耐久性が向上したシャッタユニットが得られる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明のカメラ用シャッ
タのブレーキ機構によれば、ブレーキレバーの硬度を、
駆動ピンの硬度よりも高く設定することによって、ブレ
ーキレバーの損傷の程度を低下させたので、ブレーキ機
構の耐久性を向上して、シャッタ羽根の破損を防止する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラ用シャッタのブレーキ機構
の一実施例を示す平面図である。
【図2】本発明によるカメラ用シャッタのブレーキ機構
の一実施例を示す平面図である。
【図3】本発明によるカメラ用シャッタのブレーキ機構
の一実施例を示す断面図である。
【図4】本発明によるカメラ用シャッタのブレーキ機構
の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 10 後幕駆動ピン 2 先幕駆動レバー 11 後幕ブレーキレ
バー 3 先幕駆動軸 12 後幕ブレーキ軸 4 先幕駆動ピン 15 後幕ブレーキス
トッパ 5 先幕ブレーキレバー 17 先幕駆動ばね 6 先幕ブレーキ軸 18 後幕駆動ばね 7 先幕ブレーキストッパ 19 先幕機構 8 後幕駆動レバー 23 後幕機構 9 後幕駆動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 9/00 - 9/54

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタ羽根と、 該シャッタ羽根を保持するアームと、 該アームに連結され、該アームを駆動することによって
    前記シャッタ羽根を移動させる駆動ピンと、 該駆動ピンと当接して、該駆動ピンの走行に制動力を与
    えるブレーキレバーとを具備し、該ブレーキレバーを100g荷重測定時にビッカース硬
    度500以上および前記駆動ピンの硬度を100g荷重
    測定時にビッカース硬度400以上とし、かつ 前記ブレ
    ーキレバーのビッカース硬度を前記駆動ピンのビッカー
    ス硬度よりも高くしたことを特徴とするカメラ用シャッ
    タのブレーキ機構。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のカメラ用シャッタのブレ
    ーキ機構において、 前記ブレーキレバーのビッカース硬度を、100g荷重
    測定時にHv500乃至Hv900に設定し、 前記駆動ピンのビッカース硬度を、100g荷重測定時
    にHv400乃至Hv800に設定したことを特徴とす
    るカメラ用シャッタのブレーキ機構。
  3. 【請求項3】シャッタ羽根と、 前記シャッタ羽根を保持するアームと、 前記アームに連結され、該アームを駆動することによっ
    て前記シャッタ羽根を移動させる駆動ピンと、 前記駆動ピンと当接して、該駆動ピンの走行に制動力を
    与えるブレーキレバーとを具備し、 前記駆動ピンは、前記ブレーキレバーと当接する当接部
    と、該ブレーキレバーと当接しない非当按部とを備え、
    該当接部の径は、前記非当接部の径よりも大きいことを
    特徴とするカメラ用シャッタのブレーキ機構。
JP17424095A 1995-06-15 1995-06-15 カメラ用シャッタのブレーキ機構 Expired - Lifetime JP3531296B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17424095A JP3531296B2 (ja) 1995-06-15 1995-06-15 カメラ用シャッタのブレーキ機構
US08/614,018 US5664247A (en) 1995-06-15 1996-03-12 Shutter brake mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17424095A JP3531296B2 (ja) 1995-06-15 1995-06-15 カメラ用シャッタのブレーキ機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH095829A JPH095829A (ja) 1997-01-10
JP3531296B2 true JP3531296B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=15975171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17424095A Expired - Lifetime JP3531296B2 (ja) 1995-06-15 1995-06-15 カメラ用シャッタのブレーキ機構

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5664247A (ja)
JP (1) JP3531296B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6351580B1 (en) * 2000-03-27 2002-02-26 Jds Uniphase Corporation Microelectromechanical devices having brake assemblies therein to control movement of optical shutters and other movable elements
JP2002244178A (ja) * 2001-02-20 2002-08-28 Seiko Precision Inc フォーカルプレーンシャッタ
CN1220910C (zh) * 2001-10-25 2005-09-28 日本电产科宝株式会社 幕帘式快门装置
JP2004264468A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Nidec Copal Corp カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP4191528B2 (ja) * 2003-04-22 2008-12-03 日本電産コパル株式会社 フォーカルプレンシャッタ
JP4753651B2 (ja) * 2005-07-29 2011-08-24 日本電産コパル株式会社 カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP5798910B2 (ja) * 2011-12-20 2015-10-21 セイコープレシジョン株式会社 フォーカルプレーンシャッタ及びそれを備えた光学機器
JP2014186126A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Seiko Precision Inc フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器
JP2015129821A (ja) * 2014-01-06 2015-07-16 セイコープレシジョン株式会社 フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器
US10534241B2 (en) * 2016-03-01 2020-01-14 Sony Corporation Blade opening/closing apparatus and image pickup apparatus
JP6623458B2 (ja) * 2016-06-29 2019-12-25 セイコーホールディングス株式会社 羽根駆動装置及び光学機器

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4657366A (en) * 1985-04-30 1987-04-14 Nippon Kogaku K.K. Shutter device for camera
US4829329A (en) * 1987-01-14 1989-05-09 Canon Kabushiki Kaisha Brake device for a shutter
JPS6429825A (en) * 1987-07-24 1989-01-31 Canon Kk Brake device for shutter
JPH0624826Y2 (ja) * 1988-10-11 1994-06-29 株式会社コパル フォーカルプレンシャッターのブレーキ装置
JPH0329839U (ja) * 1989-07-28 1991-03-25
JPH05257190A (ja) * 1992-03-10 1993-10-08 Nikon Corp フォーカルプレーンシャッタ
JP3276202B2 (ja) * 1993-04-19 2002-04-22 日本電産コパル株式会社 カメラ用フォーカルプレンシャッタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH095829A (ja) 1997-01-10
US5664247A (en) 1997-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3531296B2 (ja) カメラ用シャッタのブレーキ機構
JP3702359B2 (ja) ブレードテンショナ
CN101105207A (zh) 汽车发动机用链
US20030156357A1 (en) Plated base plate for suspension assembly in hard disk drive
JP2002244178A (ja) フォーカルプレーンシャッタ
EP1452771B1 (en) Chain
KR100866851B1 (ko) 금속 부품을 표면 경화하기 위한 방법
JP2000291800A (ja) ピストンリング
JPH07280037A (ja) 遠心振り子式吸振器
EP1199495B1 (en) Toroidal continuously variable transmission and a process for producing the toroidal continuously variable transmission
JP4603184B2 (ja) 遊技機用入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP3524978B2 (ja) カムフォロワ用ローラ
JP3628930B2 (ja) 車両用ドアハンドル装置
JPH09197478A (ja) カメラ用シャッタのブレーキ機構
JP3794131B2 (ja) ウインドレギュレータ装置
JPH09235651A (ja) 耐磨耗性材料及び耐磨耗性機械部品
CN214601199U (zh) 一种钢板折弯机构
JPH0950064A (ja) フォーカルプレーンシャッタ
JP3519713B2 (ja) フォーカルプレーンシャッター装置
JPS59183007A (ja) ころがり式ロツカア−ム
JPS611424A (ja) 板ばねの製造装置
JP2808795B2 (ja) ドットラインプリンタ
JP2508736B2 (ja) 傾斜型スプリングシ−ト面付き動弁機構
JPH066475U (ja) 編機用選針装置及びそのフインガ並びにそのフインガストッパー
JP3701170B2 (ja) リッド保持機構

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term