JPH09197478A - カメラ用シャッタのブレーキ機構 - Google Patents

カメラ用シャッタのブレーキ機構

Info

Publication number
JPH09197478A
JPH09197478A JP8027278A JP2727896A JPH09197478A JP H09197478 A JPH09197478 A JP H09197478A JP 8027278 A JP8027278 A JP 8027278A JP 2727896 A JP2727896 A JP 2727896A JP H09197478 A JPH09197478 A JP H09197478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
brake
driving
front curtain
curtain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8027278A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Hasuda
雅徳 蓮田
Takashi Matsubara
隆 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP8027278A priority Critical patent/JPH09197478A/ja
Publication of JPH09197478A publication Critical patent/JPH09197478A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッタ機構におけるバウンド現象を防止す
る。 【解決手段】 シャッタの開閉を行う駆動部材(2、
8、4、10)と、駆動部材と当接し、駆動部材に負荷
を与えるブレーキ部材(5、11)とを備え、駆動部材
とブレーキ部材が当接した状態で、駆動部材に作用する
駆動力を、ブレーキ部材の負荷より大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ用シャッタ
のブレーキ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラのシャッタの羽根走行機構のブレ
ーキは、例えば特開昭61−251830公報の第7図
に示されているように、ブレーキレバーに摩擦トルクを
付加するように構成し、羽根走行機構の動作終了近くで
駆動ピンがブレーキレバーに当接し、摩擦トルクにより
羽根走行機構にブレーキをかけるように構成されてい
た。ブレーキレバーは皿ばねの力によりワッシャに押し
付けられて、摩擦トルクが発生するように構成されてい
る。ブレーキレバーの負荷と駆動ピンに作用する静的な
駆動力とは、駆動ピンがブレーキレバーに当接した状態
において従来は、(ブレーキレバーの負荷)>(駆動ピ
ンに作用する駆動力)の関係になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年シャッタの最高秒
時や同調速度のアップ等高速化の要求が高まり、そのた
めには羽根走行機構の走行速度を上げる必要があるが、
これに伴い、シャッタの羽根が破損する現象が頻発する
ようになった。シャッタ羽根の破損は、羽根自体の強度
にも依存するが、最も強く影響を及ぼすと考えられるブ
レーキについては、羽根の走行速度を上げるに従ってブ
レーキ機構も強力にする必要があると考えられていた。
そのため上述した皿ばねの力を強めて発生する摩擦トル
クを大きくするが、このようにブレーキ力を強化すると
羽根のバウンドが発生してしまう。これはブレーキ力を
強化しても、ブレーキが作用するストロークが短いと短
時間に大きな力が作用するためと考えられる。特に1/
8000以上の高速シャッタにおいては、バウンド現象
は頻繁に発生する。そのためブレーキの作用するストロ
ークを長くすると、バウンド現象は抑えられるが、その
ためにシャッタが大型化するという欠点が生じる。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、シャッタ機構におけるバウンド現象を防止する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のカメラ用シャッタのブレーキ機構は、シャ
ッタの開閉を行う駆動部材(2、8、4、10)と、駆
動部材と当接し、駆動部材に負荷を与えるブレーキ部材
(5、11)とを備え、駆動部材とブレーキ部材が当接
した状態で、駆動部材に作用する駆動力が、ブレーキ部
材の負荷より大きい関係にあるように構成されている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0007】図1は、本発明によるカメラ用シャッタの
ブレーキ機構の一実施例を示す平面図である。
【0008】図1において、基板1には露光用の開口部
1aが開けられている。2は先幕駆動レバーであり、基
板1に植設された先幕駆動レバー軸3の周りに回転可能
に取り付けられている。先幕駆動レバー2の先端には、
先幕駆動ピン4が取り付けられている。この先幕駆動ピ
ン4は基板1を貫通しており、基板1の先幕駆動ピン4
の作動範囲には、三日月状の穴1bが開けられている。
5は先幕ブレーキレバーであり、基板1に植設された先
幕ブレーキ軸6の周りに回転可能に取り付けられてい
る。ここで先幕ブレーキ軸6は、先幕駆動レバー軸3と
異なる位置にある。先幕ブレーキレバー5には、後述す
る機構により摩擦トルクが付加されている。先幕ブレー
キレバー5は、先幕駆動レバー2の時計方向回転の走行
終了付近で先幕駆動ピン4と面5aで当接する位置にあ
り、先幕駆動レバー2にブレーキをかけるように構成さ
れている。7は先幕ブレーキストッパで、先幕ブレーキ
レバー5の時計方向回転を制限する。
【0009】8は後幕駆動レバーであり、基板1に植設
された後幕駆動レバー軸9の周りに回転可能に取り付け
られている。後幕駆動レバー8の先端には、後幕駆動ピ
ン10が取り付けられている。後幕駆動ピン10は基板
1を貫通しており、基板1の後幕駆動ピン10の作動範
囲には、三日月状の穴1cが開けられている。
【0010】11は後幕ブレーキレバーであり、基板1
に植設された後幕ブレーキ軸12の周りに回転可能に取
り付けられている。ここで後幕ブレーキ軸12は、後幕
駆動レバー軸9と異なる位置にある。後幕ブレーキレバ
ー11には、後述する先幕ブレーキ機構と同様の機構に
より、摩擦トルクが付加されている。後幕ブレーキレバ
ー11は、後幕駆動レバー8の時計方向回転の走行終了
付近で後幕駆動ピン10と面11aで当接する位置にあ
り、後幕駆動レバー8にブレーキをかけるように構成さ
れている。15は後幕ブレーキストッパで、後幕ブレー
キレバー11の時計方向回転を制限する。
【0011】17は先幕駆動ばねで、一端を先幕駆動レ
バー2に取り付けられ、一端を基板1に取り付けられて
いる。先幕駆動ばね17は、先幕駆動レバー2を時計方
向に付勢している。18は後幕駆動ばねで、一端を後幕
駆動レバー8に取り付けられ、一端を基板1に取り付け
られている。後幕駆動ばね18は、後幕駆動レバー8を
時計方向に付勢している。なお不図示の機構により、先
幕駆動レバー2および後幕駆動レバー8は、それぞれ先
幕駆動ばね17および後幕駆動ばね18の付勢力に抗し
て、図1の位置に保持されている。
【0012】19は、複数の分割羽根を2本のアームで
支持し、4節リンク機構を構成した公知の先幕機構であ
り、先幕駆動ピン4と連結されて先幕駆動レバー2の動
きに応じて基板1の開口部1aを開閉するように構成さ
れている。23は、先幕機構19と同様に、複数の分割
羽根を2本のアームで支持し、4節リンク機構を構成し
た公知の後幕機構であり、後幕駆動ピン10と連結され
て後幕駆動レバー8の動きに応じて基板1の開口部1a
を開閉するように構成されている。
【0013】図2は、図1のシャッタの露光動作終了後
の状態を示した平面図である。図3は、先幕駆動ピン4
が先幕ブレーキレバー5の面5aに当接した状態での先
幕ブレーキ機構の断面を示した断面図である。
【0014】先幕ブレーキ軸6に回転可能に取り付けら
れた先幕ブレーキレバー5は、摺動材25および26を
介して、押さえ板28と回り止め27に挟まれている。
摺動材25および26は、それぞれ先幕ブレーキ軸6に
挿入され、少なくともその軸方向に移動可能に取付られ
ている。押さえ板28は、ねじ30で先幕ブレーキ軸6
に固定されている。回り止め27は、その端部27aが
基板1の穴1dに挿入されており、先幕ブレーキ軸6の
軸方向には移動可能であるが回転しないように構成され
ている。さらに回り止め27と基板1の間に皿ばね29
が配置され、回り止め27を先幕ブレーキ軸6の軸方向
に付勢している。皿ばね29の付勢力によって、回り止
め27、摺動材26、先幕ブレーキレバー5、および摺
動材25が、押さえ板28に押さえ付けられている。そ
の結果、摺動材25および26と先幕ブレーキレバー5
との間に摩擦力が発生し、先幕ブレーキレバー5に摩擦
トルク(先幕駆動ピン4に対する負荷となる)が発生す
る。なお後幕ブレーキ機構も同様の機構で、後幕ブレー
キレバー11に摩擦トルク(後幕駆動ピン10に対する
負荷となる)を発生させる。
【0015】次に、以上のように構成されたシャッタの
動作を説明する。
【0016】まず先幕駆動レバー2の保持が解除され、
先幕駆動ばね17の付勢力によって先幕駆動レバー2が
時計方向に回転走行し、先幕機構19が開口部1aを開
放し露光が開始される。先幕駆動レバー2の走行終了付
近で先幕駆動ピン4が先幕ブレーキレバー5の面5aに
当接し、それを時計方向に回転させ、その時発生する摩
擦トルクによって、先幕駆動レバー2の走行にブレーキ
がかけられる。先幕ブレーキレバー5が先幕ブレーキス
トッパ7に当接した位置で、先幕駆動レバー2の走行が
終了する。
【0017】次いで、ある決められた露光時間後、後幕
駆動レバー8の保持が解除され、後幕駆動ばね18の付
勢力によって後幕駆動レバー8が時計方向に回転走行
し、後幕機構23が開口部1aを覆い始める。後幕駆動
レバー8の走行終了付近で後幕駆動ピン10が後幕ブレ
ーキレバー11の面11aに当接し、後幕ブレーキレバ
ー11を時計方向に回転させ、その時発生する後幕ブレ
ーキレバー11の摩擦トルクによって、後幕駆動レバー
8の走行にブレーキがかけられる。後幕ブレーキレバー
11が後幕ブレーキストッパ15に当接した位置で、後
幕駆動レバー8の走行が終了する。この状態を図2に示
す。
【0018】以上で露光動作が終了し、不図示のチャー
ジ機構によりチャージ動作が行われ図1の状態に復帰す
る。
【0019】先幕ブレーキレバー5の負荷と先幕駆動ピ
ン4にかかる駆動力を種々組み合わせて、実験を行っ
た。先幕駆動ピン4にかかる駆動力を幕速で3.0ms
〜1.8msの範囲となるように設定し、各幕速に対し
て先幕ブレーキレバー5にかかる負荷を先幕駆動ピン4
が先幕ブレーキレバー5と当接した状態で、かつ静的な
力関係として 第1構成:(先幕駆動ピン4の駆動力)>(先幕ブレー
キレバー5の負荷) 第2構成:(先幕駆動ピン4の駆動力)≦(先幕ブレー
キレバー5の負荷) の2通りに設定した。
【0020】第1構成は、先幕駆動ピン4が先幕ブレー
キレバー5と静かに当接させた状態で、先幕駆動ばね1
7による駆動力が先幕ブレーキレバー5の負荷に打ち勝
って先幕ブレーキレバー5を先幕駆動ピン4の駆動方向
へ移動させることができる力関係である。第2構成は先
幕ブレーキレバー5の負荷により、先幕駆動レバー4を
停止状態にすることができる力関係である。
【0021】第1構成において、先幕ブレーキレバー5
の負荷は先幕駆動レバー2に換算したトルクで、幕速の
範囲内で600g・cm以下の値となる。
【0022】皿ばね29の付勢力を変えることによっ
て、先幕ブレーキレバー5の負荷を変えることができ
る。さらに先幕駆動ばね17の付勢力を変えることによ
って、先幕駆動ピンの駆動力を変えることができ、上記
第1および第2構成を設定することができる。
【0023】先幕駆動ピン4に作用する駆動力と先幕ブ
レーキレバー5の負荷をこのように設定してシャッタを
構成して耐久試験を行ったところ、第1構成においては
先幕機構19にバウンドは発生しなかったが、第2構成
においてはバウンドの発生がみられた。また第1および
第2構成とも、羽根の破損は無かった。
【0024】後幕駆動ピン10に作用する駆動力と後幕
ブレーキレバー11の負荷に関しても、同様の関係があ
る。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明のカメラ用シャッ
タのブレーキ機構によれば、シャッタの開閉を行う駆動
部材(2、8、4、10)と、駆動部材と当接し、駆動
部材に負荷を与えるブレーキ部材(5、11)とを備
え、駆動部材とブレーキ部材が当接した状態で、駆動部
材に作用する駆動力が、ブレーキ部材の負荷より大きく
なるようにしたので、駆動部材(2、8、4、10)が
ブレーキ部材(5、11)と当接した時のバウンド現象
を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラ用シャッタのブレーキ機構
の一実施例を示す平面図である。
【図2】本発明によるカメラ用シャッタのブレーキ機構
の一実施例を示す平面図である。
【図3】本発明によるカメラ用シャッタのブレーキ機構
の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 先幕駆動レバー 3 先幕駆動軸 4 先幕駆動ピン 5 先幕ブレーキレバー 6 先幕ブレーキ軸 7 先幕ブレーキストッパ 8 後幕駆動レバー 9 後幕駆動軸 10 後幕駆動ピン 11 後幕ブレーキレバー 12 後幕ブレーキ軸 15 後幕ブレーキストッパ 17 先幕駆動ばね 18 後幕駆動ばね 19 先幕機構 23 後幕機構 25 摺動材 26 摺動材 27 回り止め 28 押さえ板 29 皿ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタの開閉を行う駆動部材(2、8、
    4、10)と、 前記駆動部材と当接し、駆動部材に負荷を与えるブレー
    キ部材(5、11)とを備え、 前記駆動部材と前記ブレーキ部材が当接した状態で、前
    記駆動部材に作用する駆動力が、ブレーキ部材の負荷よ
    り大きいことを特徴とするカメラ用シャッタのブレーキ
    機構。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記駆動部材は駆動レバーと該駆動レバー上に設けられ
    た駆動ピンとを含み、 前記ブレーキレバーの負荷を前記駆動レバーのトルクに
    換算して、600g・cm以下にしたことを特徴とする
    カメラ用シャッタのブレーキ機構。
JP8027278A 1996-01-22 1996-01-22 カメラ用シャッタのブレーキ機構 Pending JPH09197478A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8027278A JPH09197478A (ja) 1996-01-22 1996-01-22 カメラ用シャッタのブレーキ機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8027278A JPH09197478A (ja) 1996-01-22 1996-01-22 カメラ用シャッタのブレーキ機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09197478A true JPH09197478A (ja) 1997-07-31

Family

ID=12216613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8027278A Pending JPH09197478A (ja) 1996-01-22 1996-01-22 カメラ用シャッタのブレーキ機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09197478A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH095829A (ja) カメラ用シャッタのブレーキ機構
JPH09197478A (ja) カメラ用シャッタのブレーキ機構
US4847649A (en) Brake device for shutter
JPS6343454Y2 (ja)
JP3500436B2 (ja) シャッタのブレーキ装置
CN107448511B (zh) 一种车轮制动器
JP3484239B2 (ja) シャッタのブレーキ装置
US4298265A (en) Light-intercepting device in a camera
US4757403A (en) Pinch roller compressive mechanism
US5172152A (en) Focal plane shutter
JP2917226B2 (ja) フォーカルプレーンシャッタ
JP3347207B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP3106362B2 (ja) フォーカルプレーンシャッタの制動機構
JP2518341Y2 (ja) フォーカルプレーンシャッタ
JP2505467Y2 (ja) フォ―カルプレ―ンシャッタ
JP3340895B2 (ja) 媒体搬送機構
JPH0624826Y2 (ja) フォーカルプレンシャッターのブレーキ装置
JP4021055B2 (ja) フォーカルプレンシャッタのブレーキ装置
JPS60231957A (ja) カセツト着脱装置
JP2505466Y2 (ja) フォ―カルプレ―ンシャッタ
JPS62173659A (ja) ピンチロ−ラ圧着装置
JPH08297311A (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタの制動装置
JPH04101535U (ja) フオーカルプレーンシヤツタの制動機構
JPH0483236A (ja) シャッター
JPH0542423Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060411