JP3500436B2 - シャッタのブレーキ装置 - Google Patents

シャッタのブレーキ装置

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JP3500436B2
JP3500436B2 JP19987094A JP19987094A JP3500436B2 JP 3500436 B2 JP3500436 B2 JP 3500436B2 JP 19987094 A JP19987094 A JP 19987094A JP 19987094 A JP19987094 A JP 19987094A JP 3500436 B2 JP3500436 B2 JP 3500436B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ用シャッタのブ
レーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラのシャッタ羽根走行機構の
ブレーキ装置は、例えば特開昭61−251830の第
7図に示されているように、ブレーキレバーは皿ばねの
付勢力によりワッシャーに押しつけられることによっ
て、摩擦トルクが付加されるように構成されている。そ
してこのブレーキ装置は、羽根走行機構の羽根走行終了
近くで、羽根走行機構のピンがブレーキ装置のブレーキ
レバーに当接し、ブレーキレバーの摩擦トルクにより羽
根走行機構にブレーキがかかるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年シャッタの最高秒
時や同調速度のアップ等、高速化の要求が高まってきて
いる。その要求を満足させるためには、羽根走行機構の
走行速度を上げる必要があるが、その結果、耐久性を確
保する必要が生じてきた。それに加えて、羽根走行機構
を停止させるためのブレーキ装置も強力にする必要が生
じてきている。しかしながら、その対策として前記皿ば
ねの力を単に強めて、発生する摩擦トルクを大きくした
場合には、ブレーキレバーとワッシャとの間の摩擦力が
大きくなり、皿ばねとの接触部分にかじり等の機械的な
問題が従前より起こり易くなる。それによって、ブレー
キ自体の耐久性が損なわれ易くなるという問題点があっ
た。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、耐久性
のある強力なシャッタのブレーキ装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、シャッタのブレーキ装置において、第1
軸と、該第1軸に回転自在に嵌合する第1ブレーキレバ
ーを含みシャッターを制動する第1ブレーキ機構と、前
記第1軸と所定距離をおいて配置された第2軸と、該第
2軸に回転自在に嵌合する第2ブレーキレバーを含む第
2ブレーキ機構と、前記第1ブレーキ機構と前記第2ブ
レーキ機構とを連結し一体的に連動させる連結機構と、
を有することを第1の課題解決の手段とするものであ
る。
【0006】また、前記第1軸から前記連結機構の連結
部までの距離をL1、前記第2軸から前記連結機構の連
結部までの距離をL2としたとき、L1>L2となるよ
うに構成したことを第2の課題解決の手段とし、さら
に、前記第1ブレーキ機構、前記第2ブレーキ機構のい
ずれか一方に設けられ、前記L1及び前記L2を変更さ
せる連結部材を有することを第3の課題解決の手段と
し、前記第1ブレーキ機構、前記第2ブレーキ機構のい
ずれか一方に形成されたブレーキ特性を変更させる前記
連結部材に係合する係合部を有することを第4の課題解
決の手段とし、前記連結機構の連結部に緩衝機能をもた
せたことを第5の課題解決の手段とし、先幕の駆動レバ
ー軸と後幕の駆動レバー軸を結ぶ線の一方の側に第1軸
を、他方の側に第2軸を配置したことを第6の課題解決
の手段とし、前記第1軸を基板の露光開口部側に配置し
たことを第7の課題解決の手段とするものである。
【0007】
【作用】本発明においては、シャッタのブレーキ装置に
おいて、第1の軸と、その第1の軸に回転自在に嵌合さ
せた第1のブレーキ機構と、第1の軸と所定距離をおい
て配置した第2の軸と、第2の軸に回転自在に嵌合させ
た第2のブレーキ機構と、第1のブレーキ機構と第2の
ブレーキ機構とを連結させて一体的に連動させる連結機
構を設けることによって、ブレーキ機構を複数に分割し
たので一つのブレーキで発生させるブレーキ力を小さく
することができる。また、耐久性を損なわずにブレーキ
力を上げることが可能となる。
【0008】また、第1の軸から連結機構の連結部まで
の距離をL1、第2の軸から連結機構の連結部までの距
離をL2としたとき、L1>L2となるように構成した
のでより効果的に制動力を得ることができる。さらに、
第1のブレーキ機構、第2のブレーキ機構のいずれか一
方にL1及びL2を変更させる連結部材を設けたので、
必要に応じた制動力を得ることができる。
【0009】また、第1のブレーキ機構、第2のブレー
キ機構のいずれか一方にブレーキ特性を変更させる係合
部を形成したので、制動のタイミングに合わせた制動力
を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参酌して詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例を説明する模式図で
あり、シャッタチャージ後における露光動作開始前の状
態を示した図である。図1において、1は基板であり、
基板1には露光用の開口部1aが形成されている。2は
基板1に植設された先幕駆動レバー軸3に嵌合して、軸
回りに回転可能に取り付けられた先幕駆動レバーであ
る。先幕駆動レバー2の先端には先幕駆動ピン4が取り
付けられている。この先幕駆動ピン4は基板1に形成さ
れた略三日月状の穴1bを貫通しており、先幕駆動ピン
4の作動範囲は穴1bによって規制されている。5は基
板1に植設された先幕ブレーキ軸6に嵌合して、軸回り
に回転可能に取り付けられた先幕ブレーキレバーであ
り、皿ばね、摩擦板等で構成される公知の機構により摩
擦トルクが付加されている。尚、先幕ブレーキレバー5
は前記先幕駆動レバー2の時計方向回転の走行終了付近
で先幕駆動ピン4と当接する位置にあり、先幕駆動レバ
ー2にブレーキをかけるように構成されている。7は先
幕ブレーキストッパで、先幕ブレーキレバー5の時計方
向の回転を制限している。
【0011】8は基板1に植設された後幕駆動レバー軸
9に嵌合して、軸回りに回転可能に取り付けられた後幕
駆動レバーであり、後幕駆動レバー8の先端には後幕駆
動ピン10が取り付けられている。この後幕駆動ピン1
0は基板1に形成された略三日月状の穴1cを貫通して
いる。基板1の後幕駆動ピン10の作動範囲は略三日月
状の穴1cに規制されている。
【0012】11は基板1に植設された後幕主ブレーキ
軸12に嵌合して、軸回りに回転可能に取り付けられた
後幕主ブレーキレバーであり、皿ばね、摩擦板等で構成
される公知の機構によって摩擦トルクが付加されてい
る。尚、後幕ブレーキレバー11は前記後幕駆動レバー
8の時計方向回転の走行終了付近で後幕駆動ピン10と
当接する位置にあり、後幕駆動レバー8にブレーキをか
けるように構成されている。15は後幕ブレーキストッ
パで、後幕主ブレーキレバー11の時計方向回転を制限
している。13は基板1に植設された後幕補助ブレーキ
軸14に嵌合して軸回りに回転可能に取り付けられた後
幕補助ブレーキレバーであり、基板1の裏側に配置され
ている。後幕補助ブレーキレバー13には溝部13aが
形成されており、その溝部13aに前記後幕主ブレーキ
レバー11の一端に取り付けられたブレーキ連結ピン1
6が摺動嵌合している。したがってこの連結によって両
ブレーキレバーは一体的に作動するように構成されてい
る。尚、基板1には、ブレーキ連結ピン16が貫通する
穴1dが形成されており、その穴1dにブレーキ連結ピ
ン16が貫通して前記溝部13aと係合するごとく構成
されている。従って、ブレーキ連結ピン16は作動範囲
を穴1dに規制されている。また、ブレーキ連結ピン1
6は先幕駆動レバー軸3と後幕駆動レバー軸9を結ぶ線
に関して後幕主ブレーキ軸12と反対側に位置してい
る。
【0013】17は先幕駆動ばねで、一端を先幕駆動レ
バー2に他端を基板1に取り付けられ、先幕駆動レバー
2を時計方向に付勢している。18は後幕駆動ばねで、
一端を後幕駆動レバー8に他端を基板1に取り付けら
れ、後幕駆動レバー8を時計方向に付勢している。19
は複数の分割羽根を2本のアームで支持し4節リンク機
構を構成した公知の先幕機構であり、前記先幕駆動ピン
4と連結されて先幕駆動レバー2の動きに応じて基板1
の開口部1aを開閉するように構成されている。
【0014】23は先幕機構19と同様に、複数の分割
羽根を2本のアームで支持し4節リンク機構を構成した
公知の後幕機構であり、前記後幕駆動ピン10と連結さ
れて後幕駆動レバー8の動きに応じて基板1の開口部1
aを開閉するように構成されている。なお不図示の機構
により先幕駆動レバー2、後幕駆動レバー8はそれぞれ
先幕駆動ばね17、後幕駆動ばね18の付勢力に抗して
図1の位置に保持されている。
【0015】図2は図1のシャッタの露光動作終了後の
状態を示した図である。図3は図1のA−A矢視断面図
であり、後幕ブレーキ機構を詳細に説明した図である。
図3で11は後幕主ブレーキレバー、12は後幕主ブ
レーキレバー軸、13は後幕補助ブレーキレバー、14
は後幕補助ブレーキレバー軸、16はブレーキ連結ピン
である。
【0016】まず、後幕主ブレーキ機構について説明す
ると、後幕主ブレーキ軸12に基板1側からそれぞれ円
盤状の皿ばね30、回り止め31、摩擦板A32、後幕
主ブレーキレバー11、摩擦板B33が挿入されてお
り、さらに押さえ板34が止めねじ35によって後幕主
ブレーキ軸に固定されている。回り止め31はその一端
31aが基板1に形成された穴1eに挿入されており、
それによって後幕主ブレーキ軸12の軸方向には移動可
能であるが回転は阻止される如く構成されてている。こ
の状態で皿ばね30は自由状態よりたわんで軸方向に力
を付勢しており、回り止め31、摩擦板A32、後幕主
ブレーキレバー11、摩擦板B33が押さえ板34に押
しつけられている。したがって後幕主ブレーキレバー1
1と摩擦板A32、摩擦板B33との間に働く摩擦力に
よって、後幕主ブレーキレバー11は前述したように摩
擦トルクを得られる。
【0017】後幕補助ブレーキ機構も同様に、後幕補助
ブレーキ軸14に基板1側からそれぞれ円盤状の皿ばね
36、回り止め37、摩擦板C38、後幕補助ブレーキ
レバー13、摩擦板D39が挿入されており、さらに押
さえ板40が止めねじ41によって後幕補助ブレーキ軸
14に固定されている。ここで回り止め37はその一端
37aが基板1の穴1fに挿入され、後幕補助ブレーキ
軸14の軸方向には移動可能であるが回転は阻止される
如く構成されている。この状態で皿ばね36は自由状態
よりたわんで軸方向に力を付勢しており、回り止め3
7、摩擦板C38、後幕補助ブレーキレバー13、摩擦
板D39が押さえ板40に押しつけられている。したが
って後幕補助ブレーキレバー13と摩擦板C37、摩擦
板D38との間に働く摩擦力によって、後幕補助ブレー
キレバー13は前述したように摩擦トルクが得られる。
【0018】尚、摩擦板の材質としては、専らPET
(ポリエチレンテレフタレート)が使用されている。以
上のように構成されたシャッタの動作を説明する。ま
ず、先幕駆動レバー2の前記保持が解除される。保持が
解除されると、先幕駆動ばね17の付勢力によって先幕
駆動レバー2は時計方向に回転走行する。その走行によ
って、先幕機構19は開口部1aを開放し、露光が開始
される。そして、先幕駆動レバー2の走行終了付近で、
先幕駆動ピン4が先幕ブレーキレバー5に当接する。こ
の当接によって、先幕ブレーキレバー5を時計方向に回
転させる。その時発生する摩擦トルクによって先幕駆動
レバー2の走行にブレーキがかけられる。この一連の動
作の後に、先幕ブレーキレバー5が先幕ブレーキストッ
パ7に当接した位置で先幕駆動レバー2の走行が終了す
る。
【0019】次に所定の露光時間経過後、後幕駆動レバ
ー8の前記保持が解除される。保持が解除されると、後
幕駆動ばね18の付勢力によって後幕駆動レバー8が時
計方向に回転走行する。その走行によって幕機構23が
開口部1aを覆い始める。そして後幕駆動レバー8の走
行終了付近で後幕駆動ピン10が後幕主ブレーキレバー
11に当接する。この当接によって、後幕主ブレーキレ
バー11を時計方向に回転させる。さらに、ブレーキ連
結ピン16を介して後幕補助ブレーキレバー13も反時
計方向に回転させ、その時発生する両後幕ブレーキレバ
ー11の摩擦トルクによって後幕駆動レバー8の走行に
ブレーキがかけられる。そして後幕主ブレーキレバー1
1が後幕ブレーキストッパ15に当接した位置で後幕駆
動レバー8の走行が終了する。この状態が前記の如く図
2に示した状態となる。
【0020】以上のように露光動作が終了しすると、不
図示のチャージ機構によりチャージ動作が行われ図1の
状態に復帰する。ここで図3に戻って後幕ブレーキ機構
について詳細に説明する。後幕主ブレーキ軸12とブレ
ーキ連結ピン16の距離をL1、後幕補助ブレーキ軸1
4とブレーキ連結ピン16の距離(後幕ブレーキレバー
13の回転に伴って変化するがその平均的な距離とす
る)をL2とすると、本実施例では L1>L2 に設定されている。ここで後幕補助ブレーキレバーの摩
擦トルクをT2とすると、それを後幕主ブレーキレバー
に換算したトルクは T2×(L1÷L2) であるため、T2より大きな摩擦トルクが得られること
になる。従って、後幕補助ブレーキレバー13で発生さ
せる摩擦トルクは小さくて良く、その結果ブレーキを小
型化したり、また、皿ばね36の発生力を小さくしてブ
レーキ自体の耐久性を向上させることが可能となる。
【0021】またブレーキ連結ピン16を、一例として
偏心ピンを用いることによって、後幕主ブレーキレバー
に距離L1を変更可能に取り付ければ、上記距離L1,
L2を可変にする事ができるため、ブレーキ力を調整可
能に構成する事ができる。通常は皿ばねを入れ換えた
り、摩擦板や回り止めの厚さを変えて皿ばね力を変化さ
せ、ブレーキ力を調整するが、この様な調整方法ではブ
レーキを分解しなければならないので、調整に手間がか
かる。しかし、上記一例の如く偏心ピンを用いてL1,
L2を調整する方法であれば、分解する必要がないため
容易にブレーキ力の調整を行うことができる。
【0022】また、後幕補助ブレーキレバー13の溝部
13aの形状を変えることにより、ブレーキのかかり
方、即ち、後幕主ブレーキレバー11の回転に伴うL1
とL2の比の変化のしかたを調整することもできる。以
下、この調整の内容を詳述する。図5(a),図5
(b)は補助ブレーキ片13の溝部を変えたものであ
る。
【0023】図5(a)の溝部13aはその中心線の延
長が後幕補助ブレーキ軸14の中心に一致するように構
成されているが、図5(b)の溝部13bはその中心線
の延長が後幕補助ブレーキ軸14の中心と距離dの分だ
け離れた構造となっている。この2枚の後幕補助ブレー
キ片13を、本発明の一実施例に組み込んでブレーキ特
性を求めてみると、図6に示したグラフとなる。ここで
言うブレーキ特性とは、後幕主ブレーキレバーを回転さ
せたとき、後幕主ブレーキを回転させるために必要なト
ルク(後幕主ブレーキの負荷と後幕補助ブレーキの負荷
の合計になる)をその回転角に対して求めたものであ
る。これは図6に示したように、図5(a)の後幕補助
ブレーキレバーでは、回転の早い段階で負荷トルクのピ
ークが現れ、図5(b)の後幕補助ブレーキレバーで
は、図5(a)に比べて回転の遅い段階で負荷トルクの
ピークが現れる。これは溝部13aの形成位置を変えた
ことにより、後幕主ブレーキレバー11の回転に伴う前
記L1 、L2 の比の変化のしかたが異なるためである。
このようにしてブレーキ特性(ブレーキのかかり方)を
変化させることができる。
【0024】尚、溝部の形成位置、及び形状は図示した
ものに限らず、ブレーキ特性の要望により種々のものが
選択できる。また、逆にシャッタとしての所望のブレー
キ特性から、溝部の形状を設定して、最適なブレーキと
することも可能である。 さらに、本実施例では後幕補
助ブレーキレバー13を含む後幕補助ブレーキ機構を基
板1の裏側に配置したが、後幕主ブレーキレバー11と
同じ側に配置してもよい。
【0025】また、後幕補助ブレーキ機構の基板1上の
位置も任意に選ぶことができるが、基板1の裏側に配置
する場合には本実施例の位置であれば、先幕機構19や
後幕機構23と干渉しないので好ましい。図4は本発明
の他実施例である。図4はブレーキ連結ピン16の後幕
補助ブレーキレバー13の溝部13aと摺動嵌合する部
分に緩衝部材42をとりつけた構成であり、その他は図
3と同じ構成である。このように構成することによりブ
レーキ機構に緩衝機能を持たせることができ、羽根走行
系のブレーキ時の衝撃を緩和することができる。
【0026】緩衝部材の材質としては、ウレタンゴム、
イソプレンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴムや、ポリ
ウレタンエラストマー、ポリエステル系エラストマー、
オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、
塩ビ系エラストマーさらにポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、液晶ポリマー、ポリ
イミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケ
トン及びこれらの複合化材や繊維強化材等が使用でき
る。
【0027】なお、本発明はシャッタの後幕のブレーキ
に適用したが、先幕のブレーキに適用することも可能で
あることは勿論である。また、本発明の実施例では後幕
主ブレーキレバー11にブレーキ連結ピン16を設け、
後幕補助ブレーキレバー13に溝部13aを形成したが
これにこだわるものではなく、後幕主ブレーキレバー1
1に溝部を形成し、後幕補助ブレーキレバー13にブレ
ーキ連結ピンを設けてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シャッタ
のブレーキ装置において、第1の軸と、その第1の軸に
回転自在に嵌合させた第1のブレーキ機構と、第1の軸
と所定距離をおいて配置した第2の軸と、第2の軸に回
転自在に嵌合させた第2のブレーキ機構と、第1のブレ
ーキ機構と第2のブレーキ機構とを連結させて一体的に
連動させる連結機構を設けることによって、ブレーキ装
置を分散したので、1つの摩擦式のブレーキだけで無理
して摩擦力を上げることなく、無理無くより大きなブレ
ーキ力が得られるので、ブレーキ装置自体の耐久性を損
なうことなくブレーキ力を向上させることができるとい
う効果を奏する。
【0029】また、主ブレーキと補助ブレーキの連結部
分のピンの位置や連結溝の配置及び形状を変えるだけで
ブレーキ力やブレーキのかかり方を調整できるため、分
解せずに調整できたり、容易に最適なブレーキ力特性を
得られるという効果もある。さらに、主ブレーキと補助
ブレーキの連結部に緩衝機構を付加することにより、緩
衝機能を備えたブレーキ機構とすることができるため、
シャッタの耐久性をより向上することが出来るという効
果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する模式図であり、シ
ャッタチャージ後における露光動作開始前の状態を示し
た図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する模式図であり、露
光動作終了時の状態を示した図である。
【図3】図1のA−A矢視断面図である。
【図4】本発明の他実施例である。
【図5】本発明の一実施例の補助ブレーキ片13の溝部
を変えたものである。
【図6】ブレーキ特性を説明する図である。
【符号の説明】
1 基板 2 先幕駆動レバー 3 先幕駆動軸 4 先幕駆動ピン 5 先幕ブレーキレバー 6 先幕ブレーキ軸 7 先幕ブレーキストッパ 8 後幕駆動レバー 9 後幕駆動軸 10 後幕駆動ピン 11 後幕主ブレーキレバー 12 後幕主ブレーキ軸 13 後幕補助ブレーキレバー 14 後幕補助ブレーキ軸 15 後幕ブレーキストッパ 16 ブレーキ連結ピン 17 先幕駆動ばね 18 後幕駆動ばね 19 先幕機構 23 後幕機構 30 皿ばね 31 回り止め 32 摩擦板A 33 摩擦板B 34 押さえ板 35 止めねじ 36 皿ばね 37 回り止め 38 摩擦板C 39 摩擦板D 40 押さえ板 41 止めねじ 42 緩衝部材

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1軸と、該第1軸に回転自在に嵌合する
    第1ブレーキレバーを含みシャッターを制動する第1ブ
    レーキ機構と、前記第1軸と所定距離をおいて配置され
    た第2軸と、該第2軸に回転自在に嵌合する第2ブレー
    キレバーを含む第2ブレーキ機構と、前記第1ブレーキ
    機構と前記第2ブレーキ機構とを連結し一体的に連動さ
    せる連結機構と、を有することを特徴とするシャッタの
    ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記第1軸から前記連結機構の連結部まで
    の距離をL1、前記第2軸から前記連結機構の連結部ま
    での距離をL2としたときL1>L2となるように構成
    したことを特徴とする請求項1記載のシャッタのブレー
    キ装置。
  3. 【請求項3】前記第1ブレーキ機構、前記第2ブレーキ
    機構のいずれか一方に設けられ、前記L1及び前記L2
    を変更させる連結部材を有することを特徴とする請求項
    1記載のシャッタのブレーキ装置。
  4. 【請求項4】前記第1ブレーキ機構、前記第2ブレーキ
    機構のいずれか一方に形成されたブレーキ特性を変更さ
    せる前記連結部材に係合する係合部を有することを特徴
    とする請求項1記載のシャッタのブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記連結部材に緩衝機能をもたせたことを
    特徴とする請求項1記載のシャッタのブレーキ装置。
  6. 【請求項6】先幕の駆動レバー軸と後幕の駆動レバー軸
    を結ぶ線の一方の側に第1軸を、他方の側に第2軸を配
    置したことを特徴とする請求項1記載のシャッタのブレ
    ーキ装置。
  7. 【請求項7】前記第1軸を基板の露光開口部側に配置し
    たことを特徴とする請求項6記載のシャッタのブレーキ
    装置。
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