JP3607995B2 - 指操作式クラッチレバー - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、管理機等の農業機械の、ハンドル部に付設する指操作式クラッチレバーの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、管理機等の農業機械においては、押し引きによってクラッチを入切りするクラッチワイヤを連結した主クラッチレバーをハンドル部に設け、更にハンドルを握ったままの状態で指で該主クラッチレバーを操作できるように、ハンドルのグリップ部分に指クラッチレバーを付設していたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、クラッチレバーを入切位置に切り換える指操作式クラッチレバーの機構は複雑となり、指操作式クラッチレバーにおいては、従来、「入」用と「切」用の2つの指クラッチレバーを設けており、指を「入」操作と「切」操作で、位置を変えて操作しなければならず、クラッチの入切りを断続的に行わなければならない作業においては、「入」「切」操作を取り違えてしまうおそれもあり、指の操作も煩わしくなっていた。
そこで、指クラッチレバー一個にて入切り操作のできる指操作式クラッチレバーが望まれていたのである。
【0004】
そして、更に問題となるのは、指による指クラッチレバーの押し操作のみでクラッチワイヤを連結する主クラッチレバーを回動するのであるから、押し操作に要する指の押圧力は相当なものである。クラッチレバーの回動量を多くすれば該押圧力は少なくてすむが、位置的な問題もあり、指の回動量も決まっているので、該クラッチ回動幅は限定されている。
結局、一回の押し操作における指の押圧力は限定されてしまう。
そこで、少しでも操作感覚をよくするには、一回の押し操作における該押圧力を分散させることが考えられる。該クラッチ操作は、クラッチより延設されるクラッチワイヤの押し引きによってクラッチを入切りするのであり、前方に押し込んだ状態がクラッチ「入」状態、ハンドルのグリップ側に引っ張った状態がクラッチ「切」状態となるもので、該クラッチワイヤは、前方に押し込む方向に付勢されていて、引っ張る時、即ちクラッチを切る時に荷重がかかる。
従って、従来の指操作式クラッチレバーにおいては、指クラッチレバーを押してクラッチを切る時に、クラッチワイヤの引っ張り力に抗して、指押し操作が進むほどに増大してしまうのである。そこで、一回の指押し操作における力の配分を比較的均等にすることによって、該押し操作における操作感覚を向上させることが考えられるのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の如き課題を解決するために、次のような手段を用いるものである。
管理機等のハンドル13に付設し、指の押し方向の操作のみにて、クラッチを入切りする指操作式クラッチレバーAにおいて、該指操作式クラッチレバーAは、主クラッチレバー2と、該主クラッチレバー2の回動軸2dの周囲で回動する中間部材3と、ワイヤ枢支部5aにクラッチワイヤ11を枢支し、前記回動軸2dとは別の回動軸5bにおいて枢支されて回動する回動部材5と、主クラッチレバー2及び回動部材5の回動軸とは別の回動軸1cにおいて枢支する指クラッチレバー1と、主クラッチレバー2と指クラッチレバー1の間に介装するリンク部材4により構成し、前記中間部材3に設けたローラー3aと、指クラッチレバー1のローラー押当部1bとが接当すべく構成し、前記リンク部材4は板状部材4aと棒状部材4bにより構成し、該板状部材4aを、指クラッチレバー1の回動軸1cの周囲に枢支し、棒状部材4bの端部を、主クラッチレバー2のリンク枢支部2eに枢支し、前記板状部材4aと指クラッチレバー1の間に戻しバネ7を介装し、中間部材3と板状部材4aの間にバネ6を介装し、該回動部材5は、クラッチワイヤ11を枢支するワイヤ枢支部5aを、該主クラッチレバー2の具備する長孔2c内に嵌入し、該回動部材5は回動軌跡内において、その両端Y1・Y2が主クラッチレバー2の回動軸2dに押当して回動が規制され、該主クラッチレバーの回動軸2d押当時には、該クラッチワイヤ11の付勢力にて押当位置に維持されるように構成し、該指クラッチレバー1の指押し操作にて、中間部材3に設けたローラー3aを押して主クラッチレバー2を「入」位置と「切」位置に回動し、クラッチの「入」位置と「切」位置で該ローラー3aの該指クラッチレバー1のローラー押当部1bへの押当位置X1・X2を切換えたものである。
【0006】
【作用】
クラッチ「切」状態より指クラッチレバーを指で押すと、中間部材のローラーを介して中間部材を回動させ、それとともに主クラッチレバーをクラッチ「入」位置に回動させ、クラッチワイヤを枢支する回動部材を回動させる。
このクラッチ「入」操作における指押し操作においては、指押し開始時に中間部材のローラーを押す荷重がかかるが、該操作の終了時直前においては、回動部材の支点越えによってクラッチワイヤの付勢力により自然に回動部材が回動し、主クラッチレバーの回動軸に押当して主クラッチレバーをクラッチ「入」位置に固定するのであり、この時点での指押し荷重を低減している。
【0007】
そして、クラッチが入って指を離すと、バネの力にて中間部材が回動して、中間部材がクラッチ「入」状態における設定位置になり、ローラーの指クラッチレバーに対する押当位置が切り換えられるのである。
【0008】
更に、クラッチ「入」状態より指クラッチレバーを押すと、クラッチ「入」位置にて指クラッチレバーに押当していたローラーが押されて中間部材が回動し、ある位置まで指押しすると、その後は回動部材の支点越えにより、クラッチワイヤの付勢力によって回動部材が回動し、これに主クラッチレバーが連動して、クラッチ「切」位置に回動し、該回動部材が主クラッチレバーを「切」位置に維持するのである。
【0009】
【実施例】
本発明の構成の実施例を添付の図面を用いて説明する。
図1は本発明の指操作式クラッチレバーAを具備した管理機の全体平面図、図2は本発明の指操作式クラッチレバーAにおけるクラッチ「切」状態の側面図、図3はクラッチを入れるための指押し操作の途中の側面図、図4は同じく指押し操作の終了時の側面図、図5はクラッチ「入」状態で指クラッチレバー1が元に戻った状態の側面図、図6はクラッチを切るための指押し操作の途中の側面図、図7は同じく指押し操作の終了時の側面図、図8は指操作式クラッチレバーAの平面図、図9は同じく正面図である。
【0010】
図1より管理機の全体構成について説明する。
管理機は、前方に位置するボンネット15内にエンジンを内蔵し、その後方にミッションケース、その下方に駆動輪を懸架し、該ボンネット15の後部上方にハンドル13が突設しており、該ハンドル13にて操向操作しながら駆動輪の駆動にて走行するものであり、該ミッションケースの後方にはロータリー耕耘装置等の作業装置を装着し、圃場上にて該管理機を走行させることにより、該作業装置にて圃場上の農作業を行うのである。
【0011】
そして、該ハンドル13の左右グリップ部13a・13aにおいて、右側のグリップ部近傍にはアクセルレバー14が配設され、該アクセルレバー14の操作にてエンジンの回転数を調節し、管理機の速度調節や作業機の回転数調節を行うのである。
そして、左側のグリップ部13a近傍には、本発明の指操作式クラッチレバーAが配設されており、該指操作クラッチレバーAを指一本にて操作することにより管理機の動力クラッチの入切りを行うのである。
【0012】
本発明の指操作式クラッチレバーAの構成について、図2乃至図9より説明する。
まず、ハンドル13のグリップ部13aのやや前方位置で、該ハンドル13の下部に、該指操作式クラッチレバーAを取付ける取付板材8を固設している。また該ハンドル13の内側側面より、指クラッチレバー用ストッパー9及び主クラッチレバー用ストッパー10を突設している。
【0013】
該取付板材8には、グリップ部13a側より、指クラッチレバー1の回動軸1c、回動部材5の回動軸5b、及び主クラッチレバー2の回動軸2dを枢支している。指クラッチレバー1は、指操作部1aとローラー押当部1bとが一体に回動軸1cにて枢支されている。
主クラッチレバー2は、レバー部2aと板状部2bとが一体に回動軸2dにて枢支されており、該板状部2bには長孔2cが穿設されており、レバー部2aの基部には、後記リンク部材4の棒状部材4bを枢支するためのリンク枢支部2eが固設されている。
そして、回動部材5は、半円状の板材が回動軸5bを支点に回動するよう構成されており、クラッチワイヤ11を枢支するワイヤ枢支部5aが突設されており、該ワイヤ枢支部5aが、該主クラッチレバー2の長孔2c内に嵌挿されて、主クラッチレバー2の回動に伴って回動部材5が回動できるように構成している。
また、該回動部材5の両端Y1・Y2は、図2、図4、図5及び図7に示すように、主クラッチレバー2の回動軸2dに押当して回動が規制されている。なおクラッチは、クラッチワイヤ11がハンドル13のグリップ13a側(指クラッチレバー1側)に引っ張られた時に「入」状態となり、前方に押し込まれた時に「切」状態となる。また、クラッチワイヤ11は、前方に押し込まれる方向(「切」位置)に付勢されており、引っ張る時に荷重がかかるようになっている。
【0014】
指クラッチレバー1の回動軸1cは、リンク部材4の板状部材4aの回動軸ともなっており、リンク部材4は板状部材4aと棒状部材4bとを枢着してなる。更に、棒状部材4bの他端は、前記主クラッチレバー2のリンク枢支部2eに枢支されて、該リンク部材4が、指クラッチレバー1と主クラッチレバー2との間の連結リンクとなっているのである。
また、板状部材4aにはバネ取付部4cが突設されており、後記中間部材3との間にバネ6を介設している。更に、該回動軸1cには戻しバネ7が巻回されており、戻しバネ7の一端が該指クラッチレバー1のローラー押当部1bに係止され、他端が前記指クラッチレバー用ストッパー9に当節されており、指操作部1aを指にて押し下げた指クラッチレバー1が、指を離すと元の位置に戻るように付勢している。
【0015】
そして、主クラッチレバー2の回動軸2dは、中間部材3の回動軸ともなっている。該中間部材3の端部にはローラー3aが枢支されており、該ローラー3aが該指クラッチレバー1のローラー押当部1bの縁部に押当している。
押当位置は、クラッチ「切」位置からクラッチ「入」操作にて指クラッチレバー1を押し下げている時は、図2乃至図4の如くローラー押当部1bのX1部分、クラッチ「入」位置からクラッチ「切」操作にて指クラッチレバー1を押し下げている時は、図5乃至図7の如くローラー押当部1bのX2部分となっている。
また、中間部材の主クラッチレバー2のレバー部2a基部付近には、該主クラッチレバー2のリンク枢支部2eに押当する「切」側押当部3b、及び「入」側押当部3cが突出しており、更に、ハンドル13の下方に押当して中間部材3の一定以上の回動を停止する(図6)ためのストッパー部3eが突設されている。
また、バネ取付部3dが突設されていて、前記の如く、リンク部材4の板状部材4aのバネ取付部4cとの間にバネ6を介設している。以上のように構成された指操作式クラッチレバーが、図2及び図8の如く、ハンドル13の上部よりカバー12にて被覆されているのである。
【0016】
次に、クラッチの入切り操作における指操作式クラッチレバーAの各部材の動きとその働きについて説明する。
まず最初に、図2に示されるクラッチ「切」状態について説明すると。
主クラッチ2は、ハンドル13のグリップ部13a側の「切」位置となっており、クラッチワイヤ11が押し込まれた状態となって、回動部材5のY1が主クラッチレバー2の回動軸2dに押当して、主クラッチレバー2の回動を停止しており、更に主クラッチレバー2のリンク枢支部2eが、中間部材3の「切」側押当部3bに、また、中間部材3のローラー3aが指クラッチレバー1のローラー押当部1bのX部分に押当しており、指クラッチレバー1の指操作部1aが戻しバネ7にて引き上げられた状態で指クラッチレバー用ストッパー9に押当しているのである。
【0017】
そして、クラッチを入れるために指クラッチレバー1の指操作部1aを下方に押し下げると、図3乃至図4の如く、該指クラッチレバー1のローラー押当部1bがX部分にて中間部材3のローラー3aを押し上げてゆき、それに伴って、「切」側押当部3bがリンク枢支部2eを押して、主クラッチレバー2を「入」側へと回動させていく。
この主クラッチレバー2の回動とともに、長孔2c内にワイヤ枢支部5aを嵌挿した回動部材5が回動し、ワイヤ枢支部5aが指クラッチレバー1側に引っ張られるので、クラッチワイヤ11が引っ張られてゆき、ついに図4の如く主クラッチレバー2のレバー部2aが主クラッチレバー用ストッパー10に押当し、該回動部材5のY2部分が該主クラッチレバー2の回動軸2dに押当して、クラッチ「入」位置にて停止し、クラッチワイヤ11が引っ張られた状態となって、クラッチが入るのである。
【0018】
そして、この指クラッチレバー1の押し下げ操作において指にかかる荷重については、最初の指操作部1aの押し始めにおいては、ローラー押当部1bがローラー3aを押し上げなければならないので、比較的荷重がかかるが、該押し操作の終末付近では、回動部材5のワイヤ枢支部5aが、回動軸5bの中心よりも上方位置となって支点越えをするために、逆にクラッチワイヤ11の引っ張り荷重がなくなり、その分荷重が低減される。
従来は、クラッチワイヤを引っ張るほど荷重がかかるので、指押し操作の終末付近になると、一気に荷重がかかって、作業者にとっては感覚的に負荷を感じるようになっていたが、回動部材5の支点越え作用によって、押し操作の終末付近における引っ張り荷重を低減しただけ、作業者にはさほど負荷を感じないのである。
【0019】
こうして、クラッチ「入」操作における指押し操作が終了し、図4の状態から指を離すと、戻しバネ7の付勢力にて指クラッチレバー1が引き上げられ、指操作部1aが指クラッチレバー用ストッパー10に押当して元の位置に戻る。更に指押し操作に伴い、図2乃至図4の如く、リンク部材4のバネ取付部4cより中間部材3のバネ取付部3eとの間のバネ6が伸長しており、指を離すと、伸長したバネ6の収縮力によって、指クラッチレバー1のローラー押当部1bの下方への回動とともにローラー3aを介して下方に回動し、ついには図5のように「入」押当部3cがリンク枢支部2eに押当して中間部材3が停止する。
この時、ローラー3aは、該ローラー押当部1bのX2部分に押当している。また、主クラッチレバー2は、クラッチワイヤ11の付勢力にて前方に付勢されている回動部材5のY2部分が回動軸2dに押当しているので、回動することなくクラッチ「入」位置に維持されている。
【0020】
次に、クラッチ「入」状態よりクラッチを切る場合にも、指クラッチレバー1の指操作部1aを指で押してクラッチを切るのである。即ち、図5の状態より指クラッチレバー1の指操作部1aを指で下方に押すと、ローラー押当部1bが前部上方に回動して、ローラー3aがローラー押当部1bのX2部分を下方に回転移動し、中間部材3を回動させ、該中間部材3の「切」側押当部3cがリンク枢支部2eを押して、主クラッチレバー2を回動させ、回動部材4を回動させる。
そして、該中間部材3のストッパー部3eがハンドル13の下部に押当して、中間部材3が停止し、従って、ローラー3aに押当するローラー押当部1bも停止し、指クラッチレバー1全体が、図6の状態で停止する。
【0021】
この状態になった時に、図6の如く、回動部材5のワイヤ枢支部5aが回動軸5bの中心より下方位置となって支点越えするため、クラッチワイヤ11の前方への付勢力により回動部材5が回動し、それに伴って、主クラッチレバー2も回動する。リンク部材4の板状部材4aと棒状部材4bとは枢着構造のために、リンク部材4が折曲され、主クラッチレバー2の回動を自由にしているのである。
そして、ついに図7の如く、主クラッチレバー2のレバー部2aがクラッチ「切」位置まで回動した時に、回動部材5のY1部分が主クラッチレバー2の回動軸2dに押当して、回動部材4及び主クラッチレバー2の回動が停止される。
【0022】
以上のように、クラッチ「切」操作における指押し操作においては、最初の指押し時に指クラッチレバー1のローラー押当部1bが中間部材3のローラー3aを押す荷重がかかるが、図6の位置まで指操作部1aを押し下げると、あとはクラッチワイヤ11の付勢力によって自然に主クラッチ2を「切」位置まで回動してクラッチを切ることができるので、非常に指押し操作における荷重は軽くてすむのである。
【0023】
こうして、指押し操作によってクラッチを切った後、指を離すと、指クラッチレバー1が戻しバネ7の付勢力によって上方に引き上げられ、指クラッチレバー用ストッパー9に押当して元に戻る。この指クラッチレバー1の回動に伴い、ローラー押当部1bが後部下方に回動してローラー3aが該ローラー押当部1bのX2部分を上方に回転移動して、ついにX1部分に達し、この時に該中間部材3の「入」側押当部3bが主クラッチレバー2のリンク枢支部2eに押当して停止する。
なお、指クラッチレバー1が引き上がる間に、主クラッチレバー2は、回動部材5のY1部分が回動軸2dに押当しているので、「切」位置に維持されているのである。こうして、図2のクラッチ「切」状態に戻るのである。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したことにより、次のような効果を奏するものである。
即ち、従来、クラッチを入れるためのレバーと切るためのレバーを別個に設けなければならなかった指クラッチレバーが、主クラッチレバーとの間に介設する中間部材のローラー位置を切り換えるように構成し、また、クラッチ「入」「切」各操作の終了時に指を離すと、主クラッチレバーを各位置に固定したまま指クラッチレバーが元の位置に戻ることにより、指クラッチレバー1個にて「入」「切」操作ができるようになり、クラッチを入れる時と切る時で指の位置を違える必要がなく、クラッチ操作が容易となり、操作ミスもなくなる。
【0025】
そして、指クラッチレバーの指押し操作において、押し始めは指クラッチレバーが中間部材のローラーを押すので、負荷を感じるが、一定の回動量まで指クラッチレバーを押すと、回動部材の枢支するクラッチワイヤが支点越えをし、自然に付勢方向に引っ張られて、主クラッチレバーの回動軸に押当して該主クラッチレバーを固定するので、指押し操作の終了時付近においては、あまり指に荷重がかからない。従って、指押し操作において感ずる負荷が軽減され、作業者にとって操作のし易さを感じる指操作式クラッチレバーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の指操作式クラッチレバーAを具備した管理機の全体平面図である。
【図2】本発明の指操作式クラッチレバーAにおけるクラッチ「切」状態の側面図である。
【図3】クラッチを入れるための指押し操作の途中の側面図である。
【図4】同じく指押し操作の終了時の側面図である。
【図5】同じく指クラッチレバーが元に戻った時の側面図である。
【図6】クラッチを切るための指押し操作の途中の側面図である。
【図7】同じく指押し操作の終了時の側面図である。
【図8】操作式クラッチレバーAの平面図である。
【図9】同じく正面図である。
【符号の説明】
A 指操作式クラッチレバー
1 指クラッチレバー
1a 指操作部
1b ローラー押当部
1c 回動軸
2 主クラッチレバー
2a レバー部
2b 板状部
2c 長孔
2d 回動軸
3 中間部材
3a ローラー
3b 「切」側押当部
3c 「入」側押当部
3d バネ取付部
3e ストッパー部
4 リンク部材
4a 板状部材4a
4b 棒状部材
4c バネ取付部
5 回動部材
5a ワイヤ枢支部
5b 回動軸
6 バネ
7 戻しバネ
8 取付板材
9 指クラッチレバー用ストッパー
10 主クラッチレバー用ストッパー
11 クラッチワイヤ
13 ハンドル
Claims (1)
- 管理機等のハンドル13に付設し、指の押し方向の操作のみにて、クラッチを入切りする指操作式クラッチレバーAにおいて、
該指操作式クラッチレバーAは、主クラッチレバー2と、該主クラッチレバー2の回動軸2dの周囲で回動する中間部材3と、ワイヤ枢支部5aにクラッチワイヤ11を枢支し、前記回動軸2dとは別の回動軸5bにおいて枢支されて回動する回動部材5と、主クラッチレバー2及び回動部材5の回動軸とは別の回動軸1cにおいて枢支する指クラッチレバー1と、主クラッチレバー2と指クラッチレバー1の間に介装するリンク部材4により構成し、
前記中間部材3に設けたローラー3aと、指クラッチレバー1のローラー押当部1bとが接当すべく構成し、
前記リンク部材4は板状部材4aと棒状部材4bにより構成し、該板状部材4aを、指クラッチレバー1の回動軸1cの周囲に枢支し、棒状部材4bの端部を、主クラッチレバー2のリンク枢支部2eに枢支し、前記板状部材4aと指クラッチレバー1の間に戻しバネ7を介装し、中間部材3と板状部材4aの間にバネ6を介装し、
該回動部材5は、クラッチワイヤ11を枢支するワイヤ枢支部5aを、該主クラッチレバー2の具備する長孔2c内に嵌入し、該回動部材5は回動軌跡内において、その両端Y1・Y2が主クラッチレバー2の回動軸2dに押当して回動が規制され、該主クラッチレバーの回動軸2d押当時には、該クラッチワイヤ11の付勢力にて押当位置に維持されるように構成し、
該指クラッチレバー1の指押し操作にて、中間部材3に設けたローラー3aを押して主クラッチレバー2を「入」位置と「切」位置に回動し、クラッチの「入」位置と「切」位置で該ローラー3aの該指クラッチレバー1のローラー押当部1bへの押当位置X1・X2を切換えたことを特徴とする指操作式クラッチレバー。
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