JP2505466Y2 - フォ―カルプレ―ンシャッタ - Google Patents

フォ―カルプレ―ンシャッタ

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JP2505466Y2
JP2505466Y2 JP6979790U JP6979790U JP2505466Y2 JP 2505466 Y2 JP2505466 Y2 JP 2505466Y2 JP 6979790 U JP6979790 U JP 6979790U JP 6979790 U JP6979790 U JP 6979790U JP 2505466 Y2 JP2505466 Y2 JP 2505466Y2
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彰 鈴木
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株式会社コパル
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案はフォーカルプレーンシャッタに関し,より詳
細にはフォーカルプレーンシャッタを構成する各々の羽
根群のアドバンスエンドにおける衝撃を簡単な構造で効
果的に吸収できる様にした緩衝機構を供えるフォーカル
プレーンシャッタに関する。
【従来の技術】
近年の一眼レフカメラ用のフォーカルプレーンシャッ
タは,高速露出秒時の安定化やストロボ同調速度の高速
化のために,幕速の高速化を図っており,例えば,数年
前には画枠縦長24mmを約7msで走行するものが一般的で
あったのに対して,近年では3ms前後で走行するように
なっている。 一方,幕速の増大はアドバンスエンドでの作動音の増
大や振動の増大,更に耐久性の劣化等を招くことは周知
の通りであり,幕速の速いフォーカルプレーンシャッタ
の場合,効果的な緩衝機構が必要とされる。 従来の緩衝機構としては,摩擦板と板バネで圧接され
たブレーキレバーを羽根駆動部材の通過経路上に配設
し,羽根駆動部材の追突により上記ブレーキレバーを回
転せしめ,羽根駆動部材やシャッタ羽根の運動エネルギ
を上記摩擦板とブレーキレバーの摩擦による熱エネルギ
に変換して衝撃を吸収する様にしたもの等が一般的に知
られている。
【考案が解決しようとする問題点】
しかしながら,この様な摩擦方式の衝撃吸収機構は,
部材間の摩擦係数が温度変化や経年変化の影響を受ける
ため,緩衝性能も変動しやすいという問題があり,ま
た,シャッタ駆動機構の他に衝撃吸収用のブレーキレバ
ーや摩擦機構を配設するためのスペースを必要とし,更
に,チャージ動作時にはシャッタ駆動機構の他に衝撃吸
収機構もチャージしなければならず,チャージ力量が増
大するという問題もある。
【問題点を解決するための手段】
本考案はこの様な問題点に鑑みてなされたものであ
り,緩衝性能が安定しており,設置スペースも小さく,
チャージ力量を増大させる必要性もない衝撃吸収機構を
供えるフォーカルプレーンシャッタを提供することを目
的とする。 要約すれば,本考案のフォーカルプレーンシャッタ
は:シャッタ地板に揺動自在に軸着されるとともに,複
数の分割羽根から構成される羽根群と連結され,該羽根
群を展開状態と重畳状態の間で走行させる駆動レバー
と;該駆動レバー上における該駆動レバー自身の旋回軸
とは異なる位置に設けられた軸に揺動自在に軸着され,
前記駆動レバーの前進方向に向けての前記駆動レバーに
対する相対的な旋回限が規制された反転レバーと;固定
端が前記駆動レバー外に設けられ,作動端が前記反転レ
バーの自由端に係合され,該反転レバーを前記駆動レバ
ーの前進限に向けて付勢する付勢手段と;前記反転レバ
ー上に,該反転レバーの揺動軸と前記付勢手段の係合点
との中間部に設けられたカムフォロアとを備えるととも
に;前記駆動レバーの走行動作の前半領域において前記
カムフォロアを前記駆動レバーの揺動軸を中心とした円
弧状軌跡に沿って導く円弧状部と、前記駆動レバーの走
行動作の後半領域において前記カムフォロアの前記駆動
レバーの揺動軸を中心とした旋回動作を抑制する直動領
域とを有する溝カムを前記シャッタ地板に対して形成し
たことを特徴とするものであり,より望ましくは上記を
前提として;前記溝カムの前記円弧状部から前記直動部
への変化点における双方の接線が鈍角で交叉する様にな
されている。
【作用】
即ち,本考案のフォーカルプレーンシャッタによれ
ば,反転レバーは,駆動レバーの前進限に向けて付勢さ
れており,且つ,駆動レバーの前進限に向けての駆動レ
バーに対する相対的な旋回限が規制されているので,反
転レバーに加えられる付勢力によって反転レバーは駆動
レバーを伴って駆動レバーの前進限に向けて走行する。
この走行過程において反転レバーに設けられたカムフォ
ロアはシャッタ地板に形成された溝カムに沿って移動す
る。溝カムの円弧状部を通過する間は反転レバーと駆動
レバーとは一体となって回転する。駆動レバーが前進限
に到達する以前にカムフォロアは溝カムの直動領域に到
達し,この直動領域からは反転レバーは駆動レバーとの
軸着部が先行して走行する。 そして,カムフォロアは反転レバーと駆動レバーとの
軸着部と付勢手段との係合点の中間部に設けられている
ので,カムフォロアが前記直動部に到達した後には上記
の付勢手段の付勢力はカムフォロアの箇所を支点として
反転されて駆動レバーに伝達されるので,駆動レバーに
は制動力が加わり,前進限での衝撃や振動が緩和され
る。 又,円弧状部と直動部の接線が鈍角交叉するので,カ
ムフォロアが円弧状部から直動部に移行する時の衝撃や
振動も少ないものですむ。
【実施例】
以下図面を参照して本考案の1実施例を詳細に説明す
る。 第1図は本考案の1実施例に係るフォーカルプレーン
シャッタの先羽根1及び後羽根2を構成する羽根群列び
に先羽根1を走行させるための連結レバー3・4及び後
羽根2を走行させるための連結レバー5・6の初期状態
を示す平面図であり,地板7の中央部に形勢された露出
用のアパーチュア7aは初期状態では先羽根1によって遮
蔽されている。 先ず,連結レバー3は軸8によって,連結レバー4は
軸9によって,各々地板7に揺動自在に支持されてい
る。 先羽根1を構成する羽根1a・1b・1c・1dは,各々ビス
3a・3b・3c・3dによって連結レバー3に回転カシメされ
るとともに,各々ビス4a・4b・4c・4dによって連結レバ
ー3に回転カシメされている。 又,地板7に形勢されたスロット7bを貫通した曲げ部
10が連結レバー3に係合されており,曲げ部10をスロッ
ト7bに沿って下降させると連結レバー3は軸8を中心に
右旋し,これに連動して連結レバー4も軸9を中心にし
て右旋するので,先羽根1を構成する羽根1a・1b・1c・
1dは下方に走行してアパーチュア7aを開口する。 同様に,連結レバー5は軸11によって,連結レバー6
は軸12によって,各々地板7に揺動自在に支持されてい
る。 後羽根2を構成する羽根2a・2b・2c・2dは,各々ビス
5a・5b・5c・5dによって連結レバー5に回転カシメされ
るとともに,各々ビス6a・6b・6c・6dによって連結レバ
ー6に回転カシメされている。 又,地板7に形成されたスロット7cを貫通した曲げ部
30が連結レバー5に係合されており,曲げ部30をスロッ
ト7cに沿って下降させると連結レバー5は軸11を中心に
右旋し,これに連動して連結レバー6も軸12を中心にし
て右旋するので,後羽根2を構成する羽根2a・2b・2c・
2dは下方に走行してアパーチュア7aを遮蔽する。 さて,第1図に示すフォーカルプレーンシャッタにお
いては,先羽根1が走行を開始してから後羽根2が走行
を開始する迄の時間差が露出秒時に対応するが,高速露
出秒時を安定させるとともにストロボ同調速度を高速化
させる為には先羽根1及び後羽根2の幕速自体を高速化
させる必要がある。 しかしながら,幕速を上昇させた場合には各羽根の作
動終了時に大きな衝撃や振動が発生し,本考案のフォー
カルプレーンシャッタはシャッタの作動終了時の衝撃を
吸収するために新規な衝撃吸収機構を具備するものであ
り,その具体的な構成を第2図乃至第9図に示す。 尚,これらの図面中で,第2図はシャッタチャージを
終了した直後の状態を,第3図は先羽根の走行開始直前
の状態を,第4図は先羽根及び後羽根が前進限で係合さ
れた状態を,第5図は先羽根の前進限での係合が解除さ
れた状態を,第6図は後羽根の前進限での係合が解除さ
れた状態を各々示す。又,第7図は先羽根1の振動機構
の部分を示す拡大図であり,第8図は第7図の断面図,
第9図は後羽根2の駆動機構の部分を示す拡大図であ
る。更に,第2図乃至第8図中に示す機構要素中にはス
プリングによって付勢されている要素が多く存在する
が,図面の煩雑化を避けるため本考案にとって重要なス
プリング以外は矢印によって単に付勢方向のみを表示す
る。更に,図面の煩雑化を避けるために,第3図乃至第
6図においては各々の動作状態の説明時に明細書本文で
言及する要素に関してのみ符号を付す。 先ず,先羽根の駆動機構に関して説明する。 地板7上の軸14には裏面に既述の曲げ部10が形成され
た先羽根駆動レバー15が揺動自在に支持され,この先羽
根駆動レバー15の裏面の軸15aには先羽根1の走行動作
の前半領域においては先羽根1に対して駆動力を伝達す
るとともに,先羽根1の走行動作の後半領域においては
先羽根1に対して制動力を伝達する反転レバー16が揺動
自在に軸着されている。 反転レバー16の先端部に形勢された曲げ部16aは先羽
根駆動レバー15に形成された孔部15bを貫通しており,
この曲げ部16aには駆動用の捻りバネ17の自由端17aが係
合されており,捻りバネ17の固定端は図外のカメラボデ
ィに対して固着されたピン18と係合されている。 従って,捻りバネ17が反転レバー16に対して及ぼす力
は曲げ部16a及び孔部15bのエッジ15cを介して先羽根作
動レバー15に対して軸14を中心とした右旋力として伝達
され得る様になされている。 反転レバーの裏面には軸15aと曲げ部16aの中間部にセ
ットローラを兼用した回転カム19が回転自在に軸着され
ており,地板7には回転カム19が従動する溝カム20が形
成されている。 この溝カム20の前半部分には回転カム19を軸14を中心
とした円弧上に導く円弧状部20aが形成され,溝カム20
の後半部分には軸14を中心とした回転カム19の旋回動作
を抑制する直動部20bが形成されている。 そして,この点に関しては後述の動作説明においてよ
り明瞭となるが,先羽根駆動レバー15が右旋時に前進限
まで走行する以前に回転カム19が溝カム20の円弧状部20
aから直動部20bに到達する様に溝カム20の形状が形成さ
れている点,及び,円弧状部20aと直動部20bの接合箇所
において双方の接線が鈍角になっている点が,本実施例
の特徴点として指摘することができる。 次に,後羽根の駆動機構に関して説明する。 尚,本実施例においては後羽根の駆動機構は先羽根の
駆動機構と本質的に同様であるので,後羽根の駆動機構
中の要素は先羽根駆動機構中の同種の要素に対して付し
た符号に20を算術的に加えた符号を付して説明を簡素化
する。 地板7上の軸34には裏面に既述の曲げ部30が形成され
た後羽根駆動レバー35が揺動自在に支持され,この後羽
根駆動レバー35の裏面の軸35aには反転レバー36が揺動
自在に軸着されている。 反転レバー36の先端部に形勢された曲げ部36aは孔部3
5bを貫通して捻りバネ37の自由端37aが係合され,捻り
バネ37の固定端はピン38と係合されている。 従って,捻りバネ37が反転レバー36に対して及ぼす力
は曲げ部36a及び孔部35bのエッジ35cを介して後羽根作
動レバー35に対して軸34を中心とした右旋力として伝達
され得る様になされている。 反転レバー36の裏面には回転カム39が軸着されてお
り,地板7には回転カム39が従動する溝カム40が形成さ
れている。 溝カム40の前半部分には回転カム39を軸34を中心とし
た円弧上に導く円弧状部40aが形成され,溝カム40の後
半部分には軸34を中心とした回転カム39の旋回動作を抑
制する直動部40bが形成されている。 次に,41はシャッタ機構を初期セットするためのセッ
トレバーである。 セットレバー41は軸42に揺動自在に支持され,セット
リンク43を介してセットカム44と連結されおり,スプリ
ングの付勢力に抗してセットレバー41を軸42を中心に右
旋させると,セットカム44は軸45を中心に右旋する。 セットカム44に形成されたカム面44aは上述の回転カ
ム19と当接し,セットカム44の右旋時に先羽根駆動レバ
ー15を左旋させる。又,セットカム44に形成されたカム
面44bは上述の回転カム39と当接し,セットカム44の右
旋時に後羽根駆動レバー35を左旋させる。 次に,46は先羽根が走行を終了した時点で先羽根駆動
レバー15を係合する先羽根バウンドストッパであり,
又,47は後羽根が走行を終了した時点で後羽根駆動レバ
ー35を係合する後羽根バウンドストッパである。先羽根
バウンドストッパ46は軸48に,後羽根バウンドストッパ
47は軸49に各々軸着されている。尚,先羽根バウンドス
トッパ46及び後羽根バウンドストッパ47のより詳細な構
造は後述の動作説明において明かとなろう。更に,50・5
1は電磁レリーズ用のマグネットを示す。 次に,上記事項を参照して本実旋例の動作を説明す
る。 先ず,初期状態においてシャッタ羽根の周辺機構は第
1図に示す状態にあり,その駆動機構は第2図に示す状
態にある。 そして,この初期状態ではセットレバー41に対してス
プリングから与えられる左旋方向の付勢力はセットリン
ク43を介してセットカム44に対して左旋力として伝達さ
れているが,セットカム44は図外のレリーズレバーに係
合されてセットカム44の左旋は第1図の状態で規制され
ている。 さて,第2図の状態からセットカム44が図外のレリー
ズレバーから解放されると,セットレバー41に対してス
プリングから与えられる左旋力がセットリンク43を介し
てセットカム44に伝達され,セットカム44は左旋する。 このセットカム44の左旋によって,セットカム44のカ
ム面44aと先羽根側の回転カム19は離反し,同様にセッ
トカム44のカム面44bと後羽根側の回転カム39は離反す
る。 従って,反転レバー16は捩じりバネ17の付勢力によっ
て軸15aを中心に左旋して曲げ部16aが先羽根駆動レバー
15に形成された孔部15bのエッジ15cと当接し,先羽根駆
動レバー15に対して右旋力を及ぼす。同様に,反転レバ
ー36は捩じりバネ37の付勢力によって軸35aを中心に左
旋して曲げ部36aが後羽根駆動レバー35に形成された孔
部35bのエッジ35cと当接し,後羽根駆動レバー35に対し
て右旋力を及ぼす。 この時の状態が第3図に示す状態であるが,第3図の
状態では,先羽根駆動レバー15に設けられた鉄片15dが
マグネット50に,又,後羽根駆動レバー35に設けられた
鉄片35dがマグネット51に各々吸着されているので,先
羽根1及び後羽根2は初期状態を維持している。 さて,セットカム44が解放された後にマグネット50及
び51が露出秒時に対応した時間差で順次消磁される。 先羽根側を中心に説明すると,スプリング17の付勢力
が反転レバー16の曲げ部16a及び孔部のエッジ15cを介し
て先羽根駆動レバー15に伝達され,先羽根駆動レバー15
は軸14を中心にして右旋する。 従って,先羽根駆動レバー15の裏面に形成された曲げ
部10はスロット7bに沿って下降するので,連結レバー3
は軸8を中心に右旋し,これに連動して連結レバー4も
軸9を中心にして右旋するので,先羽根1を構成する羽
根1a・1b・1c・1dは下方に走行してアパーチュア7aを開
口する。 ところで,溝カム20の前半部分には軸14の位置を中心
とした円弧状部20aが形成されているので,回転カム19
が円弧状部20a内を通過している限りは,反転レバー16
は先羽根駆動レバー15と一体となって軸14の周囲を旋回
する。 反転レバー16が先羽根駆動レバー15と一体となって旋
回する過程で先羽根駆動レバー15が前進限まで到達する
以前に回転カム19は溝カム20の円弧状部20aから直動部2
0bに差し掛かる。回転カム19が直動部20bに到達した後
にも先羽根駆動レバー15は自身の慣性力や先羽根1の関
連機構の慣性力によって前進限まで旋回を続けており,
従って,反転レバー16の軸15aの部分は先羽根駆動レバ
ー15と一体に旋回を続ける。 一方,回転カム19の部分の旋回動作は直動部20bによ
って規制されるので,反転レバー16は軸15aを中心にし
て先羽根駆動レバー15に対して相対的に右旋することに
なり,反転レバー16に形成された曲げ部16aは先羽根駆
動レバー15の孔部のエッジ15cから離反するので,先羽
根駆動レバー15に対しては捩じりバネ17からの右旋力は
伝達されなくなる。 しかも,この時点でも捩じりバネ17の自由端は反転レ
バー16の曲げ部16aと係合されたままであるので,捩じ
りバネ17が反転レバー16の曲げ部16aに対して及ぼす力
は回転カム19を支点として反転レバー16の軸15aに対し
て伝達されることになる。そして,この力は先羽根駆動
レバー15に対して軸14を中心とした左旋力として作用す
ることになる。 この様に,本実施例では,回転カム19が溝カム20の円
弧状部20aから直動部20bに差し掛かった後にも,先羽根
駆動レバー15は自身や先羽根関連機構の慣性力によって
前進限まで走行するが,回転カム19が溝カム20の円弧状
部20aから直動部20bに差し掛かった時点以降は捩じりバ
ネ17からの右旋力を受けなくなるばかりか,捩じりバネ
17の力が反転レバー16によって反転されて制動力として
伝達されるので,走行終了時の衝撃や振動は大きく緩和
されることになる。 そして,先羽根駆動レバー15に形成された係合突片15
eが先羽根バウンドストッパ46に係合されて先羽根駆動
レバー15は停止する。 又,後羽根側の駆動機構の作用も先羽根側と全く同様
であり,後羽根駆動レバー35に形成された係合突片35e
が後羽根バウンドストッパ47に係合されて後羽根駆動レ
バー35も停止する。 尚,この時の状態が第4図に示された状態である。 さて,上記の如くして一回の露出動作が終了した後
に,モータによる或いは手動によるフィルム巻き上げ動
作に連動してセットレバー41がスプリングの付勢力に抗
して軸42を中心にして右旋すると,セットリンク43を介
してセットカム44が右旋する。 セットカム44の右旋に伴って,セットカム44に形成さ
れたカム面44cが先羽根バウンドストッパ46を軸48を中
心に左旋せしめるので,先羽根バウンドストッパ46と先
羽根駆動レバー15の係合突片15eとの係合が解除され
る。この時点では先羽根駆動レバー15には,捩じりバネ
17の力が回転カム19を支点として反転レバー16によって
反転されて伝達されているので,上記の如くして先羽根
バウンドストッパ46による係合が解除されると,先羽根
駆動レバー15は孔部のエッジ15cが反転レバー16の曲げ
部16aに接触するまで左旋する。この時の状態が第5図
に示される状態である。 続いて,セットカム44が更に右旋すると,セットカム
44に形成されたカム面44dが後羽根バウンドストッパ47
を軸49を中心に左旋せしめるので,後羽根バウンドスト
ッパ47と後羽根駆動レバー35の係合突片35eとの係合が
解除される。従って,後羽根駆動レバー35も捩じりバネ
37の付勢力によって孔部のエッジ35cが反転レバー36の
曲げ部36aに接触するまで左旋する。この時の状態が第
6図に示す状態である。 尚,本実施例では先羽根側の係合解除と後羽根側の係
合解除に若干の時間差を設けているので,羽根の復帰時
に露出用アパーチュアが露呈される危険はない。 その後,更にセットカム44が右旋すると,セットカム
44に形成されたカム面44aが先羽根側の回転カム19と当
接し,又,セットカム44に形成されたカム面44bが後羽
根側の回転カム39と当接して,先羽根駆動レバー15及び
後羽根駆動レバー35を各々左旋させて第2図に示す初期
位置に至る。
【効果】
以上説明した様に,本考案によれば,単一のバネを,
シャッタ羽根の走行動作の途中まではシャッタ羽根の走
行用の駆動力源として使用するとともに,シャッタ羽根
の走行動作の途中からはシャッタ羽根の制動用の力源と
して使用しているので,制動用のバネを別途設ける必要
が無くなり,制動機構の設置スペースが低減される。 又,本考案によれば,シャッタ羽根の制動のために摩
擦を伴う部材が存在しないので,温度変化に伴う摩擦係
数の変動の影響は受けず,カメラの使用環境に関わりな
く安定したシャッタの開口特性を得ることができ,磨滅
による衝撃吸収能力の低下もない。 又,上記の様に本考案ではシャッタの駆動用のバネが
シャッタ制動用の力源を兼用しているので,制動機構を
シャッタ駆動機構と別にチャージする必要がなく,チャ
ージ力量の増大も防止できる。 又,本考案の場合には回転カムが通過するカムの円弧
状部から直動部への変換点における回転カムの入射角が
鈍角となるので,実質的に追突を伴う部材がなく,追突
による磨滅も極めて少ない。 更に,本考案の場合,機構的に付加される部材は反転
レバーのみであるので,構造的にも極めて簡単なものと
なるとともに,溝カムの形状の若干の調整によって制動
特性を自由に設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例に係るフォーカルプレーンシ
ャッタの羽根周辺機構の平面図,第2図は本考案の1実
施例に係るシャッタ駆動機構のシャッタチャージ状態を
示す平面図,第3図は第2図に示す機構の先羽根の走行
開始直前の状態を示す平面図,第4図は第2図及び第3
図に示す機構の先羽根及び後羽根が前進限で係合された
状態を平面図,第5図は第2図乃至第4図に示す機構の
先羽根の前進限での係合が解除された状態を示す平面
図,第6図は第2図乃至第5図に示す機構の後羽根の前
進限での係合が解除された状態を示す平面図,第7図は
先羽根側の駆動機構の拡大図,第8図は第7図の断面
図,第9図は後羽根側の駆動機構の拡大図。 1……先羽根 1a・1b・1c・1d……羽根 2……後羽根 2a・2b・2c・2d……羽根 3・4・5・6……連結レバー 7……地板、7a……アパーチュア 7b・7c……スロット、10……曲げ部 15……先羽根駆動レバー、15b……孔部 15c……エッジ、16……反転レバー 16a……曲げ部、17……捩じりバネ 19……回転カム、20……カム溝 20a……円弧状部、20b……直動部 30……曲げ部、35……先羽根駆動レバー 35b……孔部、35c……エッジ 36……反転レバー、36a……曲げ部 37……捩じりバネ、39……回転カム 40……カム溝、40a……円弧状部 40b……直動部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタ地板に揺動自在に軸着されるとと
    もに,複数の分割羽根から構成される羽根群と連結さ
    れ,該羽根群を展開状態と重畳状態の間で走行させる駆
    動レバーと, 該駆動レバー上における該駆動レバー自身の旋回軸とは
    異なる位置に設けられた軸に揺動自在に軸着され,前記
    駆動レバーの前進方向に向けての前記駆動レバーに対す
    る相対的な旋回限が規制された反転レバーと, 固定端が前記駆動レバー外に設けられ,作動端が前記反
    転レバーの自由端に係合され,該反転レバーを前記駆動
    レバーの前進限に向けて付勢する付勢手段と, 前記反転レバー上に,該反転レバーの揺動軸と前記付勢
    手段の係合点との中間部に設けられたカムフォロアとを
    備えるとともに, 前記駆動レバーの走行動作の前半領域において前記カム
    フォロアを前記駆動レバーの揺動軸を中心とした円弧状
    軌跡に沿って導く円弧状部と,前記駆動レバーの走行動
    作の後半領域において前記カムフォロアの前記駆動レバ
    ーの揺動軸を中心とした旋回動作を抑制する直動領域と
    を有する溝カムを前記シャッタ地板に対して形成したこ
    とを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項記載のフォ
    ーカルプレーンシャッタにおいて, 前記溝カムの前記円弧状部から前記直動部への変化点に
    おける双方の接線が鈍角で交叉することを特徴とするフ
    ォーカルプレーンシャッタ。
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