JP3628930B2 - 車両用ドアハンドル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用ドアハンドル装置、およびこの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カウンタウエイトを備えた車両用ドアハンドル装置としては、特開平10−299297号公報記載のものが知られている。この従来例において、ハンドル本体には一対のハンドルアームが設けられ、ハンドルアーム間に架設するようにしてカウンタウエイトが取り付けられる。カウンタウエイトは一端部に余長部を備えた軸部を、他端に挿通取付軸を有し、軸部の余長部をハンドルアームの嵌合部に嵌合させた後、カウンタウエイトを長手方向に移動させて挿通取付軸をハンドルアームに挿通させ、この後、余長部にクリップを嵌合させて抜け止めして固定される。
【0003】
しかし、上述した従来例においてカウンタウエイトを固定するためには、カウンタウエイト7の装着に加えてクリップによる抜け止め作業を要するために、作業性が悪い上に、部品点数も多くなるという欠点がある。
【0004】
かかる問題を解決するためには、ハンドル本体を初期回転位置(本明細書において、ハンドル本体に操作力を与えない状態でのハンドル本体の回転位置を「初期回転位置」とよぶ。」側に付勢するトーションスプリングの脚をカウンタウエイトの嵌合溝に係止させて抜け止めすることも可能であり、この場合、ハンドル本体をハンドルベースに連結した後、カウンタウエイトを装着し、次いで、トーションスプリングの脚をカウンタウエイトの嵌合溝に係止させるという手順が踏まれる。
【0005】
しかし、カウンタウエイトを装着した状態では脚の移動経路にはカウンタウエイトが横断しているために、該脚を嵌合溝に係止させるためには、カウンタウエイトをかわすようにして脚をカウンタウエイトの中心軸線を越えた反対側に移動させる必要が生じ、きわめて作業性が悪いという問題が発生する。とりわけ、この種ハンドル装置におけるトーションスプリングは横方向慣性力に対して大きな抵抗力を持たせるために、一般にバネ定数が高く、上記作業をより困難にする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の欠点を解消すべくなされたもので、カウンタウエイトを容易に固定することができるようにして組立作業性を向上させた車両用ドアハンドル装置、およびその製造方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記目的は、
ハンドルベース1に回転自在に連結されるハンドル本体2と、
ハンドル本体2を初期回転位置側に付勢するトーションスプリング3と、
両端部をハンドル本体2のウェイト受け部4、4’に挿通させてハンドル本体2に装着され、スプリング嵌合溝5にトーションスプリング3の脚6を受容して抜け止めされるカウンタウェイト7とを有し、
前記ハンドルベース1、またはハンドル本体2のいずれか一方には、前記トーションスプリング3の脚6をカウンタウェイト7の挿通軸線7aをコイル部8の巻き込み角増加方向に越える位置で仮保持する仮保持部9が設けられ、
前記仮保持部9は、前記脚6をカウンタウェイト7の挿通先頭端が挿通可能な位置に仮保持可能であり、
かつ、カウンタウェイト7には、ウェイト受け部4、4’への挿入操作に伴って前記脚6をコイル部8の巻き込み角増加方向に排斥するガイド斜面10が設けられる車両用ドアハンドル装置を提供することにより達成される。
【0008】
仮保持部9はトーションスプリング3の一方の脚6を該トーションスプリング3の弾性復元力に抗してカウンタウエイト7の挿通軸線7a、すなわち、カウンタウエイト7の中心軸線をコイル部8の巻き込み角増加方向に越えた位置に仮保持することができる。
【0009】
カウンタウエイト7は、両端部がハンドル本体2のウエイト受け部4、4’に挿通させて装着され、挿通作業が終了した状態で上記トーションスプリング3の脚6がスプリング嵌合溝5に係止した状態で挿通方向への移動が禁止されて抜け止めされる。
【0010】
カウンタウエイト7の装着前に脚6を仮保持部9に係止させる操作は単に脚6を巻き込み方向に移動させるだけで行うことができ、さらに、カウンタウエイト7の装着操作に先立ってトーションスプリング3の一方の脚6を仮保持部9に係止させておくと、カウンタウエイト7のスプリング嵌合溝5に脚6を係止させるために、該脚6をカウンタウエイト7の中心軸線(挿通軸線7a)を越える位置まで移動させる必要がなくなり、組立の作業性が向上する。しかも、脚6のスプリング嵌合溝5への係止操作もトーションスプリング3の弾性復元力を利用して行うことができるために、カウンタウエイト7の固定作業が容易になる。また、カウンタウエイト7の固定には、特別の部材を要しないために、部品点数が減少し、コスト低減も図ることができる。
【0011】
仮保持部9はハンドル本体2に設けるのが望ましいが、ハンドル本体2の回転軌跡に干渉しないことを条件に、ハンドルベース1に設けることもできる。
【0012】
トーションスプリング3の脚6のスプリング嵌合溝5への係止操作は、カウンタウェイト7をウェイト受け部4、4’に挿通させた後、別途行うことも可能であるが、前述したように、
仮保持部9は、脚6をカウンタウェイト7の挿通先頭端が挿通可能な位置に仮保持可能であり、
かつ、カウンタウェイト7に、ウェイト受け部4、4’への挿入操作に伴って前記脚6をコイル部8の巻き込み角増加方向に排斥するガイド斜面10を設けて構成することにより、カウンタウェイト7の挿通作業時に同時に行うようにすることができる。
【0013】
また、車両用ドアハンドル装置は、
ハンドルベース1に回転自在に連結されるハンドル本体2と、
ハンドル本体2を初期回転位置側に付勢するトーションスプリング3と、
両端部をハンドル本体2のウエイト受け部4、4’に支持させてハンドル本体2に装着され、スプリング嵌合溝5にトーションスプリング3の脚6を受容して抜け止めされるカウンタウエイト7とを有し、
前記ハンドルベース1には、前記トーションスプリング3の脚6を側面視においてウエイト受け部4、4’と重合して交差する位置で仮保持する仮保持部9が設けられるように構成することができる。
【0014】
本発明において、トーションスプリング3の脚6はウエイト受け部4、4’と側面視において重合し、カウンタウエイト7を装着する際に該カウンタウエイト7に干渉する位置に仮保持される。カウンタウエイト7の装着は、カウンタウエイト7により干渉部分に張り出したトーションスプリング3の脚6をコイル部8における巻き込み方向に排斥しながら行うことができ、装着作業性が向上する。
【0015】
さらに、車両用ハンドル装置は、
前記カウンタウエイト7は挿入後尾側端部がトーションスプリング3によりカウンタウエイト7の側方から押圧されるとともに、挿通先頭端とハンドルアームとは、カウンタウエイト7の挿通軸線7a周りの回転操作に伴って接触圧が高くなる圧接部14を介して接触し、
かつ、スプリング嵌合溝5には、前記トーションスプリング3の脚6に係止して圧接部14における高接触圧回転位置を維持するように構成することができる。
【0016】
本発明において、カウンタウエイト7の挿入後尾側端部はトーションスプリング3により、挿通先頭側は圧接部14を介して各々対応するハンドルアームに圧接するために、両端部でのがたつきが発生することがなく、自動車の走行中のガタ音等が防止できる。圧接部14としては、後述するように、ウエイト挿通孔(ウエイト受け部4)内に斜面15aを備えた突起15を設けたり、あるいはカウンタウエイト7のウエイト挿通孔4への挿入部の断面形状を偏心円にしてカウンタウエイト7を回転させると外周の一部がウエイト挿通孔4の内周壁に圧接するようにしたり、適宜の手段を採用できる。また、トーションスプリング3はカウンタウエイト7に係止してカウンタウエイト7に発生する圧接解除方向の回転力に抗し、カウンタウエイト7を圧接部14における高接触圧回転位置に維持する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1ないし3に本発明の実施の形態を示す。この実施の形態における車両用ドアハンドル装置は、車両長手方向に軸方向が向く支軸11によりハンドル本体2を回転自在に連結し、ハンドル本体2を上方に引き上げるようにして回転させてドア開閉操作を行ういわゆるプルアップタイプのハンドル装置であり、車両のドアパネル12に固定されるハンドルベース1と、ハンドルベース1に連結されるハンドル本体2とを有する。
【0018】
ハンドルベース1は主体部1aの裏面から突設される一対のベースアーム1b、1b’を備え、該ベースアーム1b、1b’間に支軸11が架設される。支軸11は長寸の有頭杆体であり、挿入先端側端部にカシメ加工等が施されて脱離が防止される。
【0019】
ハンドル本体2は手掛け部2aの裏面から突設される一対のハンドルアーム2b、2b’を備え、ハンドルアーム2b、2b’に上記支軸11が挿通されてハンドルベース1に回転自在に支持される。また、支軸11にはコイル部8の両端から脚6が延設されたトーションスプリング3が巻装され、一方の脚6を後述するカウンタウエイト7に、他方の脚6’をハンドルベース1の背面にそれぞれ係止させてハンドル本体2を図2、3に示す初期回転位置に付勢する。このトーションスプリング3はカウンタウエイト7に対応する側の脚6(以下、「ウエイト対応脚6」)を一方のハンドルアーム2bに沿わせ、他方の脚6’(以下、「ベース対応脚6’」)がハンドルベース1の幅方向中心近傍に位置させて配置され、ベース対応脚6’はハンドルベース1の規制壁1cに挟まれて、コイル部8の中心軸方向へのずれが防止される。
【0020】
カウンタウエイト7は、所定の比重を有する金属材料により形成される断面円形の杆体で、図1(b)に示すように、一端部に細径部7bを、他端に太径のウエイト部7cを備える。また、カウンタウエイト7には、ウエイト部7c基端から細径部7b側に向けてハンドルアーム2bの厚み方向寸法にほぼ一致する長さの受容部対応部7dが形成され、さらに受容部対応部7dに隣接して、抜け止め部16を構成するスプリング嵌合溝5とガイド斜面10が連設される。ガイド斜面10はスプリング嵌合溝5との境界で細径部7dの径(d7)より太径で、挿通先頭端側に行くにしたがって漸次径が小さくなる錐面をなし、スプリング嵌合溝5の谷径(d5)は、少なくともガイド斜面10の最大径部分、すなわちスプリング嵌合溝5との境界部での径(d10)より小さくされる。また、受容部対応部7dはガイド斜面10の最大径部分と同一か、またはそれより太径に形成される。
【0021】
このカウンタウエイト7は細径部7bの先端を挿入先頭として図1(b)において矢印Aで示すように、一方のハンドルアーム2b(以下、「挿通後尾側アーム)」)に開設されたウエイト受け部4(以下、「挿通後尾側受け部」)に挿通し、この後、軸方向にさらに押し込んで細径部7bを他方のハンドルアーム2b’(以下、「挿通先頭側アーム)」)のウエイト受け部4’(以下、「挿通先頭側受け部」)に挿通させることによりハンドルアーム2b、2b’間に架設される。挿通完了状態では図1(b)に示すように、挿通先頭側受け部4’に細径部7bの先端が挿通するとともに、ウエイト部7c基端が挿通後尾側アーム2bの外側壁面に当接し、さらに、当該挿通後尾側アーム2bの挿通後尾側受け部4に受容部対応部7dが挿通された状態となり、スプリング嵌合溝5が挿通後尾側アーム2bの内側壁に沿う状態で配置される。
【0022】
上記挿通後尾側アーム2bには仮保持部9が形成される。仮保持部9は、挿通後尾側アーム2bの内側壁、すなわち、挿通先頭側アーム2b’に正対する面に突設され、図3(b)に示すように、トーションスプリング3のウエイト対応脚6を支承するバネ受け面9aと、ウエイト対応脚6の脱離を防止するためにバネ受け面9aの上端から突設される庇部9bとを有する。この仮保持部9は、図1に示すように、コイル部8に所定の撓み角αを付与する位置でウエイト対応脚6を仮保持することでき、仮保持状態でウエイト対応脚6は側面視において挿通開始側ウエイト受け部4に重合する位置、正確には、カウンタウエイト7の挿通軸線7aを巻き込み角増加方向に越えた領域(図1(a)における領域A)内に位置する。また、仮保持状態におけるウエイト対応脚6は細径部7bの挿通を許容し、かつ、ガイド斜面10に対しては干渉するようにカウンタウエイト7の挿通領域に侵入している。
【0023】
したがってこの実施の形態において、ドアハンドル装置の組立を行うに際して、まず、ハンドル本体2をハンドルベース1に連結した後、トーションスプリング3のウエイト対応脚6を仮保持部9に係止させる。仮保持部9への係止操作により、コイル部8には、上述したように撓み角αが与えられ、図1(a)において鎖線で示す無負荷位置への弾性復元力が発生する。この状態でカウンタウエイト7を挿通させると、挿通操作終期においてガイド斜面10がウエイト対応脚6に干渉し、該ウエイト対応脚6を巻き込み方向、すなわち、撓み角αが増加する方向に排斥する。ガイド斜面10により排斥されたウエイト対応脚6は図1(a)において位置Bとして示される。次いで、さらにカウンタウエイト7を押し込むと、スプリング嵌合溝5が挿通後尾側アーム2bの内壁に沿って現れ、この状態でウエイト対応脚6は弾性復元力によりスプリング嵌合溝5内に落ち込み、以降、カウンタウエイト7の抜去方向への移動が禁止される。
【0024】
なお、図1ないし3においてガイド斜面10はウエイト部7c近傍に設けられる場合を示したが、例えば、図4に示すように、挿通先頭端に形成することもできる。この場合、ウエイト対応脚6は図4(a)において実線で示すように、カウンタウエイト7の挿通軸線7aよりやや巻き込み側に偏位した位置に仮保持される。
【0025】
図5に本発明の第2の実施の形態を示す。なお、以下の実施の形態の説明において、上述した実施の形態と同一の構成要素は図中に同一符号を付して説明を省略する。この実施の形態においてカウンタウエイト7には挿通後尾側受け部4を挿通可能な干渉部13が設けられる。ウエイト対応脚6は図5(a)に示すように、仮保持部9により細径部7bの通過を許容し、かつ、干渉部13に干渉する位置に保持される。また、ウエイト対応脚6は仮保持部9に沿ってカウンタウエイト7の挿通軸線7a方向に摺動自在とされる。
【0026】
ウエイト対応脚6を仮保持部9に保持した状態でカウンタウエイト7を押し込むと、やがて干渉部13がウエイト対応脚6に干渉し、さらに押し込み操作を続けると、ウエイト対応脚6は干渉部13に押されて仮保持部9上を摺動する。カウンタウエイト7の挿入操作終期においてウエイト対応脚6は仮保持部9から脱落し、脱落経路上に位置するスプリング嵌合溝5に弾発的に係止する。
【0027】
なお、以上において仮保持部9はハンドルアーム2b、2b’の側辺部に形成される場合を示したが、図6に示すように、ハンドルアーム2b、2b’の背面に形成することもできる。すなわち、図6に示す変形例において、トーションスプリング3のウエイト対応脚6は、一旦ハンドルアーム2bの背面に沿って折り曲げられて保持部対応部6aが形成され、ハンドルアーム2bの背面には該保持部対応部6aを係止する仮保持部9が設けられる。保持部対応部6aが不用意に仮保持部9から脱落しないように、保持部対応部6aの先端はさらに挿通後尾側アーム2bの外側壁面に沿って折り曲げられ、コ字形状をなす。
【0028】
カウンタウエイト7の装着前において、脚6は仮保持部9によって図6(b)に示すように、側面視において挿通後尾側受け部4を重合する位置に保持されており、カウンタウエイト7を挿入すると、ガイド斜面10により一旦コイル部8の巻き込み方向に変形した後、弾性復元力により復帰し、図6(c)に示すように、スプリング嵌合溝5に落ち込んで抜け止めされる。
【0029】
このように、仮保持部9をハンドルアーム2b、2b’の背面に設けると、側壁に仮保持部9を設ける場合に比してハンドルアーム2b、2b’の幅方向の寸法Wを小さくすることができために、該ハンドルアーム2b、2b’をドア体内方に挿通させるためにパネルに設けられる挿通穴を小さくすることができる。
【0030】
図7ないし9に本発明の第3の実施の形態を示す。この実施の形態において、カウンタウエイト7は、一端部にウエイト部7cを備え、他端の細径部7bを
挿通後尾側アーム2bの挿通後尾側受け部4に挿通させた後、カウンタウエイト7を挿通軸線7a方向に移動させて挿通後尾側アーム2bの挿通後尾側受け部4に挿通させることにより装着される。
【0031】
上記カウンタウエイト7とハンドルアーム2b、2b’との間には、抜け止め部16に加えて回り止め部17、および圧接部14が構成される。圧接部14はカウンタウエイト7を装着した状態においてカウンタウエイトの挿通先頭端と挿通先頭側アーム2b’とを圧接状態とし、がたつきを防止するために設けられるもので、この実施の形態において、挿通先頭側受け部4’の内周壁に突設される突起15と、カウンタウエイト7側に設けられる圧接面14aから構成される。突起15は、図7に示すように、残余の領域に真円孔部分が残留するように、挿通先頭側受け部4’の挿入始端側に所定の厚さで形成され、挿通先頭側アーム2b’の外側壁面側の壁面に斜面15aを備える。斜面15aは、円周方向に移動するにつれて壁面が漸次挿入先頭側アーム2b’の外側壁面に近付く形状とされる。一方、カウンタウエイト7の挿通先頭端の一部を細径とすることにより、互いに対峙する一対の圧接面14aが形成され、圧接面14aから先端部分には上記突起15が挿通可能なノッチ状の切欠部14bが設けられる。
【0032】
したがってこの実施の形態において、装着状態からカウンタウエイト7を挿通軸線7a周りに回転させると、斜面15aに対応する圧接面14aが斜面15aに接触し、さらに、回転操作を続けると、斜面15aによりカウンタウエイト7は挿通先頭側に移動し、他方の圧接面14aが挿通先頭側アーム2b’の内側壁面に圧接する。
【0033】
回り止め部17は、上記圧接部14において生じるカウンタウエイト7の圧接解除方向の回転力に抗し、カウンタウエイト7を圧接回転位置に維持するために設けられるもので、トーションスプリング3のウエイト対応脚6に設けられるフック状折り曲げ部17aと、カウンタウエイト7のスプリング嵌合溝5の外周に形成されるスプリング係止切欠17bから構成される。スプリング係止切欠17bはフック状折り曲げ部17aが係止可能なVノッチ形状に形成され、圧接部14における接触圧が適当値となる回転位置においてフック状折り曲げ部17aはスプリング係止切欠17b内に弾性復元力により落ち込んで、以降、カウンタウエイト7の挿通軸線7a周りの回転を禁止する。
【0034】
したがってこの実施の形態において、カウンタウエイト7を装着する前に、トーションスプリング3のウエイト対応脚6を、図8(b)に示すように、挿通後尾側アーム2bの内側壁面に突設される仮保持部9に係止させておく。この状態で、トーションスプリング3のコイル部8には、適度の撓み角が付与されて挿通後尾側受け部4に側面視において重合する。この後、図8(a)に示すように、カウンタウエイト7を挿通させると、やがて図9(a)に示すように、トーションスプリング3のウエイト対応脚6はスプリング嵌合溝5に落ち込んで脱離方向への移動が禁止される。次いで、カウンタウエイト7を挿通軸線7a周りに回転させると、圧接部14における接触圧が高まり、適当な回転角度に達すると、図7(a)に示すように、フック状折り曲げ部17aがスプリング係止切欠17b内に落ち込んで、当該回転角度が維持される。
【0035】
この装着状態において、カウンタウエイト7の受容部対応部7dはトーションスプリング3がカウンタウエイト7を側方に押し付ける弾性力により挿通後尾側受け部4の周壁に押し付けられるとともに、挿通先頭端は圧接部14を介して挿通先頭側アーム2b’に圧接しており、車両走行中のがたつきが完全に防止できる。
【0036】
なお、上述した実施の形態において、回り止め部17を構成するために、トーションスプリング3のウエイト対応脚6にフック状折り曲げ部17aを形成する場合を示したが、ウエイト対応脚6を直杆形状とし、スプリング嵌合溝5の周壁に平面状のスプリング係止切欠17bを形成してもよい。また、細径部7bの先端を細くし、切欠部14bに対応する圧接面14aをカウンタウエイト7の外周面に向かってしだいに傾斜する切欠を設けることにより、細径部7bが挿通後尾側受け部4に臨むフック状折り曲げ部17aに干渉することなくカウンタエイト7を挿入することができる。
【0037】
図10ないし12に本発明の第4の実施の形態を示す。この実施の形態は、主としてカウンタウエイト7のウエイト部7cをハンドルアーム2b、2b’間に配置させて車両前後方向の重量バランスを取る必要がある際に有効な変形を示す。
【0038】
上述した各実施の形態において、挿通後尾側受け部4、および挿通先頭側受け部4’はともに周壁が閉塞された透孔形状に形成されていたのに対し、この実施の形態において、挿通後尾側アーム2bのウエイト受け部4は切欠形状に形成され、切欠開放部18から外方に開放される。カウンタウエイト7の挿通先頭端は細径に形成されるとともに、他端部に上記ウエイト受け部4の切欠開放部18からの嵌合が可能な受容部対応部7dが形成され、中間部にウエイト部7cが形成される。受容部対応部7dはさらに後端方向に延設されてウエイト部7cが形成される。
【0039】
一方、トーションスプリング3のウエイト対応脚6は、一旦挿通後尾側アーム2bの背面に沿って折り曲げられた後、その先端部をさらに折り曲げてウエイト押さえ部19が形成される。ウエイト押さえ部19は、図11に示すように、側面視においてウエイト受け部4の切欠開放部18を閉塞する位置に配置される。このウエイト押さえ部19は、受容部対応部7dとカウンタウエイト7の挿通後端のウエイト部7cとの境界に形成されるスプリング嵌合溝5と共働して抜け止め部16を構成する。
【0040】
カウンタウエイト7未装着状態において、トーションスプリング3は、図11に示すように、挿通後尾側アーム2bの背面を仮保持部9として所定の初期撓みを付与されてセットされる。この状態で、ウエイト押さえ部19は上述のように、側面視において切欠開放部18を閉塞する位置を占め、切欠開放部18とウエイト押さえ部19との間には、少なくともカウンタウエイト7の受容部対応部7dの径より狭い挿入スペースが形成される。また、ウエイト押さえ部19はさらに挿入スペースを広げる方向に折り曲げられてガイド部19aが形成される。
【0041】
カウンタウエイト7の装着は、まず、図11(b)に示すように、挿通先頭端を挿通先頭側アーム2b’のウエイト受け部4’に臨ませた状態で、受容部対応部7dを切欠開放部18から挿入後尾側受け部受け部4に嵌合させることにより行われる。受容部対応部7dは図11(a)の状態、すなわち、挿通先頭端が完全に挿通先頭側受け部4’に挿入されない状態でも挿通後尾側アーム2bに対応するように、挿通先頭側に所定長延長されており、受容部対応部7dの嵌合操作により、ウエイト押さえ部19、およびガイド部19aは図12(a)に示すように、受容部対応部7dに押し付けられてコイル部8の撓み方向に変形した後、図12(b)に示すように、受容部対応部7dの挿通後尾側受け部4への嵌合状態において受容部対応部7dを挿通後尾側受け部4の底壁側に付勢する。
【0042】
次いで、カウンタウエイト7を挿通軸線7a方向にスライドさせると、ウエイト押さえ部19は図10に示すように、スプリング嵌合溝5に落ち込んで、以降、カウンタウエイト7の挿通軸線7a方向への移動を禁止する。この状態において、カウンタウエイト7の切欠開放部18からの脱離はウエイト押さえ部19によって阻止されるために、ハンドルアーム2b、2b’への装着状態が維持される。
【0043】
したがって、この実施の形態においては、ハンドルアーム2b、2b’間の中間部の太さは自由に設定できるために、重量の設定時の設計自由度が飛躍的に向上する。
【0044】
図13にこの実施の形態の変形例を示す。この変形例は、トーションスプリング3のウエイト対応脚6の形状を簡単にすることによってコスト低減を図るための変形を示す。この変形例において、カウンタウエイト7のスプリング嵌合溝5とトーションスプリング3のウエイト対応脚6とは挿通後尾側アーム2bの内側壁面に沿う位置に形成される。ウエイト対応脚6は、カウンタウエイト7を装着しない状態においては、挿通後尾側アーム2bに突設される仮保持部9に係止されており、カウンタウエイト7は、上述した手順によりハンドルアーム2b、2b’間に架設される。
【0045】
図14に上記第4の実施の形態の他の変形例を示す。この変形例は、カウンタウエイト7の保持力を高めるための変形であり、挿通後尾側アーム2bの外側壁面にはコイル変形規制用突起20が設けられる。コイル変形規制用突起20は、トーションスプリング3のコイル部8が所定角度以上撓み方向に撓んだ際にウエイト対応脚6の中央部に衝接し、以降のコイル部8の変形を防止する。したがってこの変形例において、図14(b)に示すように、カウンタウエイト7を挿通後尾側受け部4に嵌合させる際、トーションスプリング3はコイル変形規制用突起20から先端方部分、主としてウエイト押さえ部19が弾性変形してカウンタウエイト7を受容する。カウンタウエイト7の受容に際してコイル部8の変形を伴わないために、ウエイト押さえ部19の見かけの弾性係数は向上することとなり、カウンタウエイト7に大きな衝撃が加わっても、不用意に挿通後尾側受け部4から脱離することがなくなる。
【0046】
なお、以上の説明においては、カウンタウエイト7の挿入操作によりウエイト対応脚6が自動的にスプリング嵌合溝5に落ち込むように構成した場合を示したが、カウンタウエイト7を完全に挿通させた後、手作業、あるいは自動機によりウエイト対応脚6をスプリング嵌合溝5への嵌合位置に落とし込ませることもできる。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、カウンタウエイトを容易に固定することができるために、組立作業性が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示す図で、(a)はカウンタ対応脚の動作を示す図1(b)の1A方向矢視図、(b)はカウンタウエイトの装着方法を示す説明図である。
【図2】ドアハンドル装置の全体図で、(a)は正面図、(b)は裏面図である。
【図3】ドアハンドル装置の断面図で、(a)は図2(b)の3A−3A線断面図、(b)は図3(a)の3B−3B線断面図である。
【図4】図1の変形例を示す図で、(a)は図1(a)に対応する図、(b)は図1(b)に対応する図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す図で、(a)は図1(a)に対応する図、(b)は図1(b)に対応する図である。
【図6】図1の変形例を示す図で、(a)は要部裏面図、(b)はカウンタウエイト装着前の(a)の6B−6B線断面図、(c)はカウンタウエイト装着後の(a)の6B−6B線断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す図で、(a)は図8(a)の7A−7A線断面図、(b)は図8(a)の7B−7B線断面図、(c)は図7(b)の7C−7C線断面図である。
【図8】カウンタウエイトの装着方法を示す図で、(a)は要部正面図、(b)は(a)の8B方向矢視図である。
【図9】カウンタウエイトの装着操作途中を示す図で、(a)は図7(a)に対応する図、(b)は図7(b)に対応する図、(c)は図9(b)の9C−9C線断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す図で、(a)は装着完了状態における要部正面図、(b)は(a)の10B−10B線断面図である。
【図11】カウンタウエイトの装着方法を示す図で、(a)は要部正面図、(b)は(a)の11B−11B線断面図である。
【図12】カウンタウエイトの装着操作途中を示す図10(b)に対応する断面図である。
【図13】図10の変形例を示す図で、(a)は要部正面図、(b)は(a)の13B−13B線断面図である。
【図14】図10の他の変形例を示す図で、(a)は図10(b)に対応する断面図、(b)はカウンタウエイトの装着操作途中を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハンドルベース
2 ハンドル本体
3 トーションスプリング
4、4’ ウエイト受け部
5 スプリング嵌合溝
6 脚
7 カウンタウエイト
7a 挿通軸線
8 コイル部
9 仮保持部
10 ガイド斜面
14 圧接部
Claims (5)
- ハンドルベースに回転自在に連結されるハンドル本体と、
ハンドル本体を初期回転位置側に付勢するトーションスプリングと、
両端部をハンドル本体のウェイト受け部に挿通させてハンドル本体に装着され、スプリング嵌合溝にトーションスプリングの脚を受容して抜け止めされるカウンタウェイトとを有し、
前記ハンドルベース、またはハンドル本体のいずれか一方には、前記トーションスプリングの脚をカウンタウェイトの挿通軸線をコイル部の巻き込み角増加方向に越える位置で仮保持する仮保持部が設けられ、
前記仮保持部は、前記脚をカウンタウェイトの挿通先頭端が挿通可能な位置に仮保持可能であり、
かつ、カウンタウェイトには、ウェイト受け部への挿入操作に伴って前記脚をコイル部の巻き込み角増加方向に排斥するガイド斜面が設けられる車両用ドアハンドル装置。 - ハンドルベースに回転自在に連結されるハンドル本体と、
ハンドル本体を初期回転位置側に付勢するトーションスプリングと、
両端部をハンドル本体のウェイト受け部に支持させてハンドル本体に装着され、スプリング嵌合溝にトーションスプリングの脚を受容して抜け止めされるカウンタウェイトとを有し、
前記ハンドルベースには、前記トーションスプリングの脚を側面視においてウェイト受け部と重合して交差する位置で仮保持する仮保持部が設けられる車両用ドアハンドル装置。 - 前記カウンタウェイトは挿入後尾側端部がトーションスプリングによりカウンタウェイトの側方から押圧されるとともに、挿入先頭端とハンドルアームとは、カウンタウェイトの挿通軸線周りの回転操作に伴って接触圧が高くなる圧接部を介して接触し、
かつ、スプリング嵌合溝には、前記トーションスプリングの脚を係止させて圧接部における高接触圧回転位置を維持する請求項1または2記載の車両用ドアハンドル装置。 - ハンドルベースにハンドル本体を回転自在に連結した後、カウンタウェイトをハンドル本体のウェイト受け部に支持、固定する車両用ドアハンドル装置の製造方法であって、
トーションスプリングの一方の脚をカウンタウェイトのウェイト受け部への装着操作時に該カウンタウェイトに干渉する位置に仮保持した後、
前記脚をコイル部の巻き込み角増加方向に排斥しながらカウンタウェイトをウェイト受け部に装着し、
挿入操作終了位置において前記脚をカウンタウェイトのスプリング嵌合溝に弾発係止させてカウンタウェイトの抜け方向の移動を規制する車両用ドアハンドル装置の製造方法。 - ハンドルベースにハンドル本体を回転自在に連結した後、カウンタウェイトをハンドル本体に挿通させて固定する車両用ドアハンドル装置の製造方法であって、
前記カウンタウェイトの挿通操作前にトーションスプリングの一方の脚をカウンタウェイトの挿通先頭端が挿通可能な位置に仮保持し、
カウンタウェイトの挿入操作に伴って、該カウンタウェイトのガイド斜面により前記脚をコイル部の巻き込み角増加方向に排斥し、
挿入操作終了位置において前記脚をカウンタウェイトのスプリング嵌合溝に弾発係止させてカウンタウェイトの抜け方向の移動を規制する車両用ドアハンドル装置の製造方法。
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