JP4614447B2 - 車両用ドアハンドル - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアハンドルに関する。
車両のドアには、そのドアを開閉するために、種々の態様の車両用ドアハンドルが備え付けられている。例えば、ドアを開ける際に、フラップ式のハンドル本体を引き起こすと、そのドアが備えるドアロック機構が解除され、そのままハンドル本体を引くことによりドアを開けることができる車両用ドアハンドルが知られている。
図6に示すように、従来の車両用ドアハンドル100は、車両のドアの所定位置に配置され、ドアの開閉が行われる際に操作される把持部102と、その把持部102と一体的に形成された一対のレバー部103とを有するハンドル本体101と、そのハンドル本体101をドアアウタパネル等に装着するためのベース部材104と、ハンドル本体101をベース部材104に回転可能に固定する軸部材105と、ハンドル本体101(把持部102)が操作された際にそのハンドル本体101を元の状態へ戻す方向に付勢するトーションスプリング等からなる弾性部材106とを備え、組み立てられている。
また、図7は、車両用ドアハンドル100の組立作業の一部を説明する図であり、図7に示すように、一対のレバー部103及びベース部材104には、軸部材105が挿入される挿入孔107,108(以下、レバー部挿入孔をレバー孔107、ベース部材挿入孔をベース孔108という)が形成されている。そして、この軸部材105の挿入作業は、レバー孔107とベース孔108との位置が一致した状態で、レバー部材103の外側にベース部材104を配置させ、軸部材105の先端を一方のベース孔108から挿入し、他方側へ突き抜けるように押し込むことによって行われるものである。ここで、レバー孔及びベース孔において、軸部材105が先に挿入される(軸部材105の基端部側)挿入孔をそれぞれレバー孔107a、ベース孔108aとし、後に挿入される(軸部材105の先端部側)挿入孔をレバー孔107b、ベース孔108bとする。
しかしながら、図7に示すように、軸部材105の挿入作業は、ベース孔108a及びレバー孔107aに挿通後、他方のレバー孔107bに挿入する際に、レバー孔107aから長い距離を隔てて行わなければならない。また、作業上レバー孔107bを視認して挿入作業を行うことができない場合もあり、軸部材105の先端がレバー孔107bの開口から少しでもずれるとレバー孔107bの縁部に引っ掛かってしまうため、レバー孔107bに挿入することができず、そこから挿入孔を探して位置を調整しレバー孔107bに挿入することとなり作業の効率を低下させるという問題があった。
図6に戻り、一般に車両用ドアハンドルに使用される弾性部材(トーションスプリング)は横方向慣性力に対して大きな抵抗力を持たせるために、バネ定数の高いものが使用されており、この弾性部材106の両端から延設される脚部の一方が、軸部材105に係止されている。これは、軸部材105の挿入作業の際に、レバー孔107aに挿通後、弾性部材106の脚部を係止するとともに他方のレバー孔107bに軸部材105を挿入するため、弾性部材106のテンションが軸部材105の先端に作用して、軸部材105の先端が安定せずレバー孔107bへの挿入が困難となり、作業の効率をさらに低下させるという問題があった。これを解消するために、弾性部材106を引っ張り等する専用の工具を使用して、挿入した軸部材105に後で脚部を係止させることも考えられるが、製造コストが高くなるという課題が新たに生じてしまう等の問題があった。また、弾性部材106の一方の脚部が軸部材105に係止されているため、車両用ドアハンドル100を操作したときに、その脚部と軸部材105とが擦れ合って異音を発生し、また錆を発生する等の恐れがあった。
本発明の課題は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ベース部材をハンドル本体に組み付けるときに、ベース部材に回転可能に固定する軸部材を各挿入孔に挿入する場合に、簡単に挿入できる組立作業の効率の優れた車両用ドアハンドルを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
上記課題を解決するために、本発明の車両用ドアハンドルは、
車両のドア外側の所定位置に配置され、前記ドアの開閉が行われる際に操作される把持部と、
該把持部とは一体的に型成形され、前記車両のドアのドアロック機構にリンクする一対のレバー部と、
前記把持部を前記車両のドアに装着するために、一対の前記レバー部の外側に配置されて該レバー部と一体的に組み付けられたベース部材と、
前記把持部を前記ベース部材に回転可能に固定するための軸部材と、を備え、
前記ベース部材と前記レバー部とには、前記軸部材が挿入されるベース孔とレバー孔とが形成されており、
前記一対のレバー部において、一方のレバー孔にのぞませた他方のレバー孔の縁部には、その内側に前記レバー孔が延設されるように突出する突出部が形成され、その突出部の端面に前記軸部材の挿入をガイドするための挿入導入部が形成され
前記挿入導入部は、前記軸部材の軸線方向から見たときに周方向の一部に形成され、前記レバー孔の径よりも前記軸部材の基端部側へ行くに連れて径が拡大する拡径部と、前記拡径部と接続し、前記突出部の側壁に達するとともに、前記挿入導入部が型成形されるとき、成形型を抜き取るための切欠部と、を備えることを特徴とする。
上記本発明によれば、一方のレバー孔にのぞませた他方のレバー孔の縁部に、レバー孔よりも大きく拡開した挿入誘導部が形成されているので、例えば一方のレバー孔を挿通した後、他方のレバー孔に挿入する時に軸部材が傾きその先端が挿入孔に対しずれたとしても、他方のレバー孔から拡開した挿入誘導部が形成されているので、軸部材をそのまま押し込むだけで、その挿入誘導部により軸部材の先端がレバー孔に誘導されるので、容易に軸部材を車両用ドアハンドルに組み付けることができる。またその際に、例えば弾性部材の脚部を係止するとともに、他方のレバー孔に挿入する場合にも、その弾性部材のテンションが軸部材の先端に作用して先端が安定せず、ずれた場合でも容易に軸部材を車両用ドアハンドルに組み付けることができる。よって、作業の効率をよくすることができる。
また、本発明の車両用ドアハンドルは、一方のレバー孔にのぞませた他方のレバー孔の縁部に、連続的または断続的に、またその断面が直線的または曲線的に軸部材の基端部側へ行くに連れて径が拡大する拡径部が備えられていることにより、軸部材を挿入したときに、該軸部材の先端がレバー孔からずれてしまった場合でも、その先端は拡径部に当接するので、さらに軸部材を軸線方向に押し込むことで、その先端部は拡径部に沿ってレバー孔へと誘導され簡単に軸部材をレバー孔に挿入することができる。これにより、軸部材をレバー孔に戸惑うことなく確実に挿入することができ、組立作業の効率を良くすることができる。
また、本発明の車両用ドアハンドルは、挿入誘導部を一方のレバー孔にのぞませた他方のレバー孔の縁部の周方向の一部に形成されることにより、ハンドル本体を成形する際に、この挿入誘導部の間で金型を分割する型構成とすることができるので、特別な金型を用いることなく成形することができ、また特別な工程を行うことなく成形することができるので、製造コストを抑えることができる。且つ、所望する位置に挿入誘導部を形成することができるので、軸部材を挿入する際に、軸部材を意図的に挿入誘導部に当接するように押し込むことで、その挿入誘導部に軸部材の先端がレバー孔に誘導され、確実に軸部材をレバー孔に挿入することができる。
また、本発明の車両用ドアハンドルは、突出部の端面に挿入誘導部が形成されているので、換言すれば、端面にレバー孔の開口が形成されているので、一方のレバー孔から突出部で形成される他方のレバー孔との間隔が短くなり、軸部材のレバー孔への挿入に際してのずれ幅を抑えることができる。よって、そのずれ幅を抑えることができるので、例え軸部材がずれた場合でも、より確実に挿入誘導部で軸部材の先端を受け止めることができ、ひいてはレバー孔に誘導して挿入させることができる。
また、本発明の車両用ドアハンドルは、
前記レバー部と前記ベース部材との間に介在し、前記把持部を操作した場合に前記ベース部材に対し当該把持部を元の状態へ戻す方向へと付勢する弾性部材を備え、この弾性部材の一端が前記突出部に係止された構成とすることができる。このように、弾性部材の一端が突出部に係止されるので、従来の車両用ドアハンドルのように軸部材に弾性部材の端部を係止させないので、軸部材を挿入する際に、端部を係止させるという工程を省略することができ、またその端部を軸部材に係止させる専用の工具を必要としないので、組立作業の効率を優れたものとすることができ、製造コストを抑えることができる。また、軸部材に弾性部材の端部を係止させないので車両用ドアハンドルを操作したときに、その脚部と軸部材とが擦れ合うことがないため異音の発生を防止することができ、また錆の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。本実施例は、主として自動車(車両)のドアに用いる車両用ドアハンドルについて例示しているが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルの斜視図及び拡大図、図2は、図1における車両用ドアハンドルの底面図、図3は、図1における車両用ドアハンドルの分解図である。車両用ドアハンドル1は、図1,2に示すように、例えば車両のドアの所定位置に配置され、ドアの開閉が行われる際に操作される把持部2と、その把持部2と一体的に形成された一対のレバー部3とを有するハンドル本体10と、そのハンドル本体10を図示しないドアアウタパネル等に装着するためのベース部材4と、ハンドル本体10をベース部材4に回転可能に固定する軸部材5とを備えている。
また、図3に示すように、ベース部材4には、ハンドル本体10が操作された際にそのハンドル本体10を元の状態へ戻す方向に付勢するトーションスプリング等からなる弾性部材6と、その弾性部材6の一端が係止され図示しないドアロック機構にリンクするベルクランク7と、ハンドル本体10を操作した時に元の状態に復帰した時の衝突を緩衝する緩衝部材8とが組み付けられ、ハンドル本体10には、レバー部3の端部に弾性部材6とのバランスのために設けられたカウンタウエイト9が組み付けられている。
図4は、ハンドル本体を示す底面側斜視図及び要部拡大図,要部拡大平面図である。図4(a)に示すように、ハンドル本体10は、把持部2とレバー部3とが例えばプラスチック材にて一体的に成形されており、把持部2の裏側(底面側)には、例えば操作者の手(指)等が掛けられる手掛け部21が設けられ、その内側に、把持部2を操作した時に、ドアアウタパネルとの間に生じる隙間を手掛け部21の縁部より目視されることを防止する覆部22が形成されている。また、その覆部22の内側(裏側)には、覆部22を補強するリブ部23が形成されている。これにより、例えば、車両用ドアハンドル1を横方向(左右方向に引いて開ける)に配置した場合にも、ドアアウタパネルとの間に生じる隙間を隠すことができ、よりスマートな車両用ドアハンドルとすることができる。ハンドル本体10を形成するプラスチック材としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ナイロン系樹脂、ノリル系樹脂等を使用することができ、これらを単一で使用してもよいし、異なる種類のものを複数使用してもよい。
一対のレバー部3は、軸部材5が先に挿入される側(軸部材5の基端部側)のレバー部3aにレバー部挿入孔31a(以下、単にレバー孔ともいう)が形成され、軸部材5が後に挿入される側(軸部材5の先端部側)のレバー部3bにはレバー孔31aと対応する位置にレバー部挿入孔31bが形成されている。また、レバー部3a,3bとを連結する連結部32が形成され、平面視略U字形状を呈す(図3参照)。そして、レバー部3aの把持部2と反対側の端部には、レバー部31bに対して延出する延出部33が形成され、その延出部33の端部にはカウンタウエイト9を取り付けるための取付穴33aが形成されている。本実施例では、一対のレバー部3の両方が延出してカウンタウエイト9の両側を挟みこんで取り付ける構成をとっておらず、レバー部3の一方(本実施例ではレバー部3a)に延出部33が設けられてカウンタウエイト9が取り付けられているため、他方のレバー部3(本実施例ではレバー部3b)を延出した空間を有効的使用することができるので、所望するカウンタウエイト9の重量を得ることができ、ハンドル本体10のバランスを図ることができる。また、カウンタウエイト9から突出して形成される雄部9aを取付穴33aに挿通し、雌部材9bとを螺合もしくは、雌部材9bを介して雄部9aをカシメ等で固定するだけで、簡単にカウンタウエイト9を取り付けることができる(図3参照)。また、レバー部3には、レバー部3の裏側(底面側)から突出する接触突部36が形成され、車両用ドアハンドル1を組み立てたときに、この接触突部36が後述する弾性部材6の作用によりベルクランク7の接触面部71aと接触(係合)される。ここで、接触突部36は、一対のレバー部3a,3bにそれぞれ突出して形成され、どちらか一方にベルクランク7を係合させることにより、車両の左右どちらのドアにも対応できるようになっているが、一方のみに形成させてもよく、本実施例においては、レバー部3bに形成した接触突部36がベルクランク7の接触面部71aと係合されている。
また、レバー部3bには、レバー孔31b内側の縁部(レバー部3aと対向する面)に突出部34が形成されている。図4(b),(c)に示すように、この突出部34には、レバー部3の上面(表面)と同一面をなす側壁34bが形成され、その側壁34bに対向して横断面略円弧形状をなす側壁34cが形成されている。また、突出部34には、レバー孔31bが延設した状態で端面34aに貫通して形成されている。また、突出部34の端面34aには、軸部材5の挿入を容易にするための挿入誘導部35が形成されている。挿入誘導部35は、レバー孔31bと連続的または断続的に形成され、軸部材5の基端部側へ行くにつれて径が拡大するテーパ形状を呈す拡径部35aで構成され、この拡径部35aが軸部材5の軸線方向から見たときにレバー孔31b周縁部の半周分(ハンドル本体10の表側、図4(c)上では上半分)に設けられている。また、その拡径部35aと対向する半周分には、切欠部35bが形成され、その切欠部35bの両側には拡径部35aのテーパ面と連続して傾斜する傾斜部35cが設けられている。
このように、レバー孔31b内側の縁部(突出部34の端面34a)には、拡径部35aと、切欠部35b及び傾斜部35cとが周方向に対して対向するように形成されているので、この突出部34の間で容易に型開きすることができるため、特別な金型や中子を用いることなく容易に成形することができるため、製造コストを抑えることができる。また、後述するが軸部材5をレバー孔31bに挿入する際に、軸部材5の先端が拡径部35aに当接した場合には、そのテーパ面に沿ってレバー孔31bへと誘導され、また切欠部35bに軸部材35の先端が当接した場合には、傾斜部35cがガイドとなりレバー孔31bへ簡単に挿入することができる。
なお、拡径部35a(挿入誘導部35)は、特別な金型や中子を用いて、レバー孔31bの周縁部を360度すべて取り囲むように形成してもよい。この場合には、軸線方向から見て周方向全てテーパ形状を呈しているので、そのテーパ面に沿って軸部材5の先端が誘導されるので、より確実に軸部材の先端が引っ掛かることなく、簡単に挿入することができる。また、所定の周方向の一部に拡径部35aを形成してもよい。この場合には、例えば後述する弾性部材6の第1脚部62aの係止により軸部材5がずれる方向にのみ拡径部35a(挿入誘導部35)を形成することにより、軸部材5の先端が誘導されるので簡単に挿入することができる。
図1〜3に戻り、ベース部材4には、一対のレバー部3の外側に配置されるベース枠部41が設けられ、そのベース枠部41の下側一部に弾性部材6及びベルクランク7が取り付けられる取付板部42が形成され、ベース枠部41の上側には緩衝部材8が取り付けられるボス部材や締結部材等からなる取付部43が形成されている(ここで、ベース部材4において、把持部2が位置する側を上側、反対側を下側とする(図1参照))。
ベース枠部41は、枠形状をなしレバー部3の外側に配置された時にレバー孔31に対応する位置にベース部材挿入孔41a,41b(以下、単にベース孔ともいう)が形成されている。ここで、ベース孔41a,41bは軸部材5が先に挿入される側(軸部材5の基端部側)をベース孔41aとし、軸部材5が後に挿入される側(軸部材5の先端部側)のベース41bとする。取付板部42には、板厚方向に貫通する貫通孔42aが形成され、また、緩衝部材8を支持する支持部42bが設けられている。取付部43は、ベース枠部41の支持部42bが位置する両側に一対設けられ、緩衝部材8が組み付けられている。貫通孔42aを介して取り付けられる弾性部材6は、例えばトーションスプリングが用いられ、コイル部61とそのコイル部61の両端から延設された第1脚部62aと第2脚部62b(以下、単に脚部62と略すときもある)とで構成され、コイル部61にコイルホルダ63が挿通され、このコイルホルダ63を取付板部42に固定することにより、弾性部材6は保持されている。また、取付板部42の裏側に貫通孔42aを介して取り付けられるベルクランク7は、第一腕部71と第2腕部72とを備え、その2本の腕部の交点に軸穴73が形成され、この軸穴73をワッシャ74a,74bで挟んだ状態で、弾性部材6を取付板部42に保持したコイルホルダ63の先端が挿通され、その先端部が例えばカシメられて軸穴73を回転中心に回転可能に固定されている。
図2に示すように、弾性部材6の第1脚部62aは、レバー部3の突出部34に係止され、第2脚部62bはベルクランク7の第2腕部72に係止されて、ベルクランク7は弾性部材6により矢印P方向に常時付勢されている。また、ベルクランク7の第1腕部71には、弾性部材6の付勢力によりレバー部3の接触突部36に常時当接する接触面部71aが備えられ、第2腕部72には、ドアロック機構にリンクしてドアの解施錠を行うロッドを連結するロッド連結具75を取り付ける取付穴72aが形成されている。
これにより、車両用ドアハンドル1は、通常時(ハンドル本体10が操作されていない状態)には、弾性部材6のバネ力(弾性力)により、ベルクランク7が矢印P方向に常時付勢されており、それに伴いレバー部3の接触突部36が接触面部71aに付勢されるので、ハンドル本体10は軸部材5を回転中心としてベース部材4に通常状態(把持部2が引き起されていない状態)で保持されている。ハンドル本体10が操作されると、レバー部3の接触突部36の作用によってベルクランク7が弾性部材6のバネ力に抗して矢印P方向と逆向き方向に回転させられ、第2腕部72に連結される図示しないドアロック機構にリンクしてドアの解錠が行われる。また、ハンドル本体10の開操作が終わると、弾性部材6のバネ力によりベルクランク7を介してレバー部3が押し戻され、ハンドル本体10は元の状態(通常状態)へと復帰する。このように、ハンドル本体10の運動(操作)に連動して、弾性部材6及びベルクランク7を介してドアロック機構が作動するようになっている。
軸部材5は、レバー孔31及びベース孔41a,41bの径より少し小さい軸径で形成され、基端部には挿入を規制するストッパ部51が設けられとともに、先端部には挿入後に軸部材5本体を固定するためのカシメ部52が設けられている。
次に、以上のとおり構成された車両用ドアハンドルの組み立て工程について説明する。図5は、本発明の一実施形態における車両用ドアハンドル1の組立作業の一部を説明する図である。車両用ドアハンドル1の組立作業は、まず、ハンドル本体10にカウンタウエイト9を組み付け、ベース部材4には、弾性部材6と、ベルクランク7と、緩衝部材8とをそれぞれ所定位置に組み付ける。そして、そのハンドル本体10とベース部材4とを、レバー部3に形成されたレバー孔31a,31bとベース枠部41に形成されたベース孔41a,41bとの位置が一致する状態にハンドル本体10のレバー部3の外側にベース部材4のベース枠部41を配置する。換言すれば、ハンドル本体10(レバー部3)をベース部材4(ベース枠部41)の内側に嵌め込む。
このとき、弾性部材6の第2脚部62bは、ベルクランク7の第2腕部に係止した状態でベース部材4に組み付けられており、第1脚部62aは、ハンドル本体10をベース部材4に嵌め込むと同時にレバー部3に形成された突出部34に係止する(図1参照)。または、ハンドル本体10の外側にベース部材4を配置した後に、第1脚部62aを突出部34に係止するようにしてもよい。これにより、従来のように軸部材を挿入する際に、突出部34のない時にはその軸部材に第1脚部を係止するとともに他方のレバー孔に軸部材を挿入する必要がないので(弾性部材のテンションが軸部材の先端に作用しないので)、安定して軸部材を他方のレバー孔に挿入することができるため、作業性に優れる。また、軸部材を挿通した後、専用の工具を用いて第1脚部を引っ張り軸部材に係止する必要がないので、製造コストも抑えることができる。さらには、軸部材に弾性部材の第1端部を係止させないので車両用ドアハンドルを操作したときに、その脚部と軸部材とが擦れ合うことがないため異音の発生を防止することができ、また錆の発生を防止することができる。
続いて、ハンドル本体10をベース部材4に回転可能に固定するために軸部材5を組み付ける。この軸部材5の組付作業(挿入作業)は、図5(a)に示すように、一方のベース孔41aから挿入し、レバー孔31a、レバー孔31b、ベース孔41bへと順次挿通した後、先端をカシメなどして固定することにより行われ、車両用ドアハンドル1は組み立てられる。このとき、弾性部材6の第1脚部62aは、突出部34に係止されているので、軸部材5に第1脚部62aを係止する必要がなく、簡単にレバー孔31bに軸部材5を挿入することができる。また、突出部34をなくすることもでき、その場合にはレバー部3bのレバー部3aと対向する面上に挿入誘導部35が形成されることとなる。この場合には、軸部材をレバー孔31bに挿入する際に、弾性部材6の第1脚部62aが突出部34に係止されていないので、軸部材5でこの第1脚部62aを係止するとともにレバー孔31bに挿入することとなるが、挿入誘導部35が形成されているので、軸部材5を容易に挿入することができる。さらには、その第1脚部62aの係止により軸部材5がずれる方向にのみ挿入誘導部35を形成することにより、軸部材5をレバー孔31bに容易に挿入することができる。
この軸部材の組立作業(挿入作業)について詳しく説明する。軸部材5の先端を一方のベース孔(本実施例では、ベース孔41a)から挿入し、そのベース孔41aに連続して位置するレバー孔31aを挿通させる。このとき、ベース孔41aの開口縁部は、目視できるので容易に挿入することができる。次に、レバー孔31aから長い距離(所定距離)を隔てて設けられたレバー孔31bに挿入し、そのレバー孔31bに連続して位置するベース孔41bを挿通させる。このとき、軸部材5の径は、各挿入孔の径よりも小さく形成されているため、また、レバー孔31bは、レバー孔31aと長い距離隔てているので、図5(c)に示すように、軸部材5の先端がレバー孔31bに到達した時にずれてしまう場合があり、挿入誘導部35に当接する。
さらにこの状態で軸部材5を軸線方向に押し込むと、軸部材5の先端が挿入誘導部35に沿って、レバー孔31bに誘導され、ベース孔41bも挿通した後、軸部材の先端をカシメて軸部材を組み付けることができる。
また図5(b)に示すように、誘導挿入部35は、軸部材の基端部側に拡大するテーパ形状をなす拡径部35aが周方向の半周分に形成され、その拡径部35aに対向する位置には切欠部35bとその両側に傾斜部35cが形成されているので、切欠部35bに軸部材の先端が当接した場合には、作業者は、レバー孔31bの縁部のどの位置に拡径部35a及び切欠部35bが形成されているか、認識しているので、簡単にレバー孔31bに挿入することができる。このとき傾斜部35cは、切欠部35bのレバー孔31bへのガイドとなっている。
挿入誘導部35は、前述したように拡径部35aが周方向に半周分のみ形成されているため、その突出部34の間で容易に型開きを行うことができ、特別な金型や中子を必要とすることなく成形することができ、製造コストを抑えることができる。また、特別な金型や中子を用いて、拡径部35aを周方向に全周分に形成する場合には、どの方向に軸部材がずれた場合でも、挿入誘導部35(拡径部35a)のテーパ面に沿って誘導されるので、より確実に軸部材5を簡単に挿入することができる。
よって、レバー孔3bに設けられた突出部34は、その端面34aに軸部材5挿入に際しての挿入誘導部35を備え、またその周壁は弾性部材6の第1脚部62aの係止部として機能している。なお、挿入誘導部35をレバー部3bの同一面上に形成した場合に、突出部を弾性部材6の第1脚部62aが係止される所定位置に形成してもよい。また、一端面に挿入誘導部を形成した別部品をレバー孔3bの縁部に取付してもよく、この場合は、金型の設計変更をする必要がなく、汎用性を持たせることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルの斜視図及び拡大図 図1における車両用ドアハンドルの底面図 図1における車両用ドアハンドルの分解図 ハンドル本体の底面側斜視図及び要部拡大図,要部拡大平面図 本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルの組立説明図 従来の車両用ドアハンドルの斜視図及び拡大図 従来の車両用ドアハンドルの組立説明図
符号の説明
1 車両用ドアハンドル
2 把持部
3 レバー部
4 ベース部材
5 軸部材
6 弾性部材(トーションスプリング)
7 ベルクランク
8 緩衝部材
9 カウンタウエイト
10 ハンドル本体
34 突出部
35 挿入誘導部
35a 拡径部

Claims (2)

  1. 車両のドア外側の所定位置に配置され、前記ドアの開閉が行われる際に操作される把持部と、
    該把持部とは一体的に型成形され、前記車両のドアのドアロック機構にリンクする一対のレバー部と、
    前記把持部を前記車両のドアに装着するために、一対の前記レバー部の外側に配置されて該レバー部と一体的に組み付けられたベース部材と、
    前記把持部を前記ベース部材に回転可能に固定するための軸部材と、を備え、
    前記ベース部材と前記レバー部とには、前記軸部材が挿入されるベース孔とレバー孔とが形成されており、
    前記一対のレバー部において、一方のレバー孔にのぞませた他方のレバー孔の縁部には、その内側に前記レバー孔が延設されるように突出する突出部が形成され、その突出部の端面に前記軸部材の挿入をガイドするための挿入導入部が形成され、
    前記挿入導入部は、前記軸部材の軸線方向から見たときに周方向の一部に形成され、前記レバー孔の径よりも前記軸部材の基端部側へ行くに連れて径が拡大する拡径部と、前記拡径部と接続し、前記突出部の側壁に達するとともに、前記挿入導入部が型成形されるとき、成形型を抜き取るための切欠部と、を備えることを特徴とする車両用ドアハンドル。
  2. 前記レバー部と前記ベース部材との間に介在し、前記把持部を操作した場合に前記ベース部材に対し当該把持部を元の状態へ戻す方向へと付勢する弾性部材を備え、この弾性部材の一端が前記突出部に係止されている請求項1に記載の車両用ドアハンドル。
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