JP3276202B2 - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

カメラ用フォーカルプレンシャッタ

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JP3276202B2
JP3276202B2 JP11533293A JP11533293A JP3276202B2 JP 3276202 B2 JP3276202 B2 JP 3276202B2 JP 11533293 A JP11533293 A JP 11533293A JP 11533293 A JP11533293 A JP 11533293A JP 3276202 B2 JP3276202 B2 JP 3276202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ用フォーカルプ
レンシャッタの羽根衝突防止機構に関し、より詳細に
は、後スリット形成羽根の形成端が画枠形成部材の開口
縁に衝突するのを防止する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図を用いて説明する。図3は、
従来より用いられているカメラ用フォーカルプレンシャ
ッタの一般的な構成を示す分解斜視図である。複数の羽
根からなる先羽根群11は、地板12に回転可能に軸支
された複数の先アーム(図示しない)に枢着されてい
る。地板12には、撮影時に光路となる開口12aが形
成されている。羽根13a,13b,13c,13d,
13eからなる後羽根群13は、地板12に回転可能に
軸支された後アーム14,15に枢着されている。後羽
根群13のうち、特に、13aは後スリット形成羽根
で、撮影時において露光スリットを形成する。先羽根群
11および後羽根群13を、地板12とで挟むように、
地板12とは反対の側に覆板16が配されている。覆板
16に形成された開口16aは、撮影時に光路となる。
先羽根群11と後羽根群13との間には、撮影時に光路
となる開口17aが形成された隔板17が配されてい
て、それぞれの羽根群の作動空間を形成している。
【0003】地板12と先羽根群11との間に配された
先羽根押え板18は、羽根の揺れやバウンド現象を緩和
・防止するためのものであり、各羽根の先端、つまり先
アームに支持された側とは反対の羽根端部を押さえてい
る。同様に、覆板16と後羽根群13との間に配された
後羽根押え板19は、各羽根の先端、つまり後アーム1
4,15に支持された側とは反対の端部を押さえてい
る。
【0004】ところで、近年、さらなる高速シャッタ秒
時の要求により、薄くてより軽量な羽根材料が求めら
れ、従来のアルミニウム、樹脂材料といった素材のみな
らず、炭素等による繊維強化樹脂材料等が用いられるよ
うになった。しかしながら、このような材料を用いて高
速化を行った場合には、羽根の走行停止時の衝撃の影響
は、従来とは比較にならない程に大きなものとなり、問
題であった。
【0005】特に、後羽根群13の後スリット形成羽根
13aに関しては、その問題は深刻であった。覆板16
と後羽根押え板19との位置関係は、図4に示すように
なっていて、図4(A)は平面図、図4(B)は側面図
である。後スリット形成羽根13aは、後羽根押え板1
9により規制される構造となっているが、走行終了付近
でのバウンド現象により、後羽根押え板19によって規
制される前に、覆板16の開口16aの縁16bと接触
・衝突するといった事態が発生し、覆板16の方が後ス
リット形成羽根13aより硬度または強度が大きいた
め、後スリット形成羽根13aが破損する結果となり、
高速化を図る上で不都合であった。また、後羽根押え板
19が後スリット形成羽根13aのバウンド現象を抑制
・規制した場合においても、後スリット形成羽根13a
と後羽根押え板19との硬度または強度がほぼ同じなた
め、後スリット形成羽根13aが後羽根押え板19と接
触したことにより、後スリット形成羽根13aに擦れ傷
が生じたりする問題もあり、不都合であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、上述の接触や衝突の問題、擦れ傷・破損等の問題を
解消することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、複
数の羽根からなりアームに枢着された先羽根群および後
羽根群と、撮影時に光路となる開口が形成されていて先
羽根群と後羽根群とを仕切る隔板と、撮影時に光路とな
る開口が形成されていて隔板とで後羽根群を挟むように
配された覆板と、覆板と後羽根群との間に配された後羽
根押え板とを備えたカメラ用フォーカルプレンシャッタ
において、前記覆板は後羽根群が走行到達する側の開口
縁が傾斜形状にて形成され、前記後羽根押え板は覆板の
開口縁の傾斜形状と一致する部位を有する規制部が設け
られた延長部が後羽根群が走行到達する側に形成されて
いるとともに、該延長部の硬度は後スリット形成羽根の
硬度よりも小さくしたものである。また、該延長部の強
度は後スリット形成羽根の強度よりも小さくするように
したものである。
【0008】
【作用】上記の構成により、後羽根群がバウンド現象を
起こして後スリット形成羽根にたわみが生じても、後羽
根押え板の延長部は、後スリット形成羽根を規制して後
スリット形成羽根が覆板の開口縁に接触や衝突するのを
防止して、その破損を防止する。また、後羽根押え板の
硬度または強度が後スリット形成羽根の硬度または強度
よりも小さいため、後羽根押え板が後スリット形成羽根
のたわみを規制するときの両部材の接触による後スリッ
ト形成羽根の擦れ傷を防止する。
【0009】
【実施例】以下に、図を用いて、本発明の実施例につい
て説明する。図1は、本発明によるカメラ用フォーカル
プレンシャッタの構成を示す分解斜視図である。先羽根
群1は複数の羽根からなっており、地板2に回転可能に
軸支された複数の先アーム(図示しない)に枢着されて
いる。地板2には、撮影時に光路となる開口2aが形成
されている。後羽根群3は羽根3a,3b,3c,3
d,3eから構成されており、地板2に回転可能に軸支
された後アーム4,5に枢着されている。後羽根群3の
うち、特に、3aは後スリット形成羽根で、撮影時にお
いて露光スリットを形成する。先羽根群1および後羽根
群3を、地板2とで挟むように、地板2とは反対の側に
覆板6が配されている。覆板6に形成された開口6a
は、撮影時に光路となる。開口6aの後羽根群3が走行
到達する側の開口縁6bは傾斜形状にて形成されてい
て、羽根の先端側が、開口が小さくなるように傾斜され
ている。先羽根群1と後羽根群3との間には、撮影時に
光路となる開口7aが形成された隔板7が配されてい
て、それぞれの羽根群の作動空間を形成している。ま
た、傾斜形状とされた7bが形成されている。
【0010】地板2と先羽根群1との間に配された先羽
根押え板8は、羽根の揺れやバウンド現象を緩和・防止
するためのものであり、各羽根の先端、つまり先アーム
に支持された側とは反対の羽根端部を押さえている。覆
板6と後羽根群3との間に配置された後羽根押え板9
は、各羽根の先端、つまり後アーム4,5に支持された
側とは反対の端部を押さえている。
【0011】また、後羽根押え板9は、図2(A)に示
すように、覆板6の開口縁6bと同形状に傾斜された規
制部9bを有する延長部9aが形成されている。そし
て、延長部9aの硬度が、後スリット形成羽根3aの硬
度よりも小さくなるように形成されている。この硬度
は、それぞれの材質等により調整可能である。または、
延長部9aの強度が、後スリット形成羽根3aの強度よ
りも小さくなるように形成されている。この強度は、そ
れぞれの板厚等により調整可能である。
【0012】このような構造で、繊維強化樹脂材料等を
用いたシャッタを高速走行させると、図2(B)に示す
ように、後スリット形成羽根3aは、バウンド現象を起
こしても、まず、後羽根押え板9の規制部9bに接触・
衝突するので、覆板6には接触・衝突しない。そして、
規制部9bを形成している延長部9aの硬度・強度が、
後スリット形成羽根3aの硬度・強度より小さくなるよ
うに形成されているので、後スリット形成羽根3aが後
羽根押え板9の規制部9bに接触・衝突しても、擦れ傷
を生じることがない。
【0013】
【発明の効果】上述のように、本発明においては、後羽
根押え板9の延長部9aに設けられた規制部9bは、覆
板6の開口縁6bの傾斜形状と一致するように形成され
ていて、かつ、規制部9bを形成している延長部9aの
硬度または強度が、後スリット形成羽根3aの硬度また
は強度より小さくなるように形成されているので、後ス
リット形成羽根3aのバウンド現象による覆板6の開口
縁6bへの接触・衝突を防止することができるととも
に、後スリット形成羽根3aが後羽根押え板9の規制部
9bに接触・衝突しても、擦れ傷を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラ用フォーカルプレンシャッ
タの構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明によるカメラ用フォーカルプレンシャッ
タの主要部位を示す平面図および側面図である。
【図3】従来のカメラ用フォーカルプレンシャッタの構
成を示す分解斜視図である。
【図4】従来のカメラ用フォーカルプレンシャッタの主
要部位を示す平面図および側面図である。
【符号の説明】
1 先羽根群 2 地板 3 後羽根群 4、5 後アーム 6 覆板 7 隔板 8 先羽根押え板 9 後羽根押え板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の羽根からなりアームに枢着された
    先羽根群および後羽根群と、撮影時に光路となる開口が
    形成されていて先羽根群と後羽根群とを仕切る隔板と、
    撮影時に光路となる開口が形成されていて隔板とで後羽
    根群を挟むように配された覆板と、覆板と後羽根群との
    間に配された後羽根押え板とを備えたカメラ用フォーカ
    ルプレンシャッタにおいて、前記覆板は後羽根群が走行
    到達する側の開口縁が傾斜形状にて形成され、前記後羽
    根押え板は覆板の開口縁の傾斜形状と一致する部位を有
    する規制部が設けられた延長部が後羽根群が走行到達す
    る側に形成されているとともに、該延長部の硬度は後ス
    リット形成羽根の硬度よりも小さくしたことを特徴とす
    るカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 【請求項2】 延長部の強度を後スリット形成羽根の強
    度よりも小さくすることとした請求項1記載のカメラ用
    フォーカルプレンシャッタ。
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