JP3518078B2 - 電気自動車のモータルーム内部品搭載構造 - Google Patents

電気自動車のモータルーム内部品搭載構造

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JP3518078B2
JP3518078B2 JP20701695A JP20701695A JP3518078B2 JP 3518078 B2 JP3518078 B2 JP 3518078B2 JP 20701695 A JP20701695 A JP 20701695A JP 20701695 A JP20701695 A JP 20701695A JP 3518078 B2 JP3518078 B2 JP 3518078B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気自動車のモータ
ルーム内部品搭載構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車にあっては、バッテリ電圧を
駆動モータへ給電するコントロールユニットが大型であ
るため、該コントロールユニットをモータルーム内に搭
載するようにしている。
【0003】コントロールユニットは前述のように大型
であると共に可成りの重量があるため、このコントロー
ルユニットをモータルーム内に搭載する場合、その取付
剛性を十分に確保する必要がある。
【0004】そこで、従来は例えば実開昭57−139
431号公報に示されているように、モータとトランス
アクスルからなるモータユニットの上方で、モータルー
ムの左右両側部に前後方向に配設した強度骨格部材のサ
イドメンバに跨って、剛体構造とした部品搭載フレーム
を溶接又はボルト・ナット締結等によって結合し、この
部品搭載フレームの上面にコントロールユニットと、エ
アコンコンプレッサ、パワーステアリングポンプ等のモ
ータ補機類を固定して集合的に搭載するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】重量のあるコントロー
ルユニットおよびモータ補機類は、左右両側のサイドメ
ンバに跨設した剛体構造の部品搭載フレーム上に固定し
てあるため、車両の前面衝突時に該部品搭載フレームが
サイドメンバの圧潰変形を規制して、該サイドメンバの
潰れ変形の有効ストロークが狭められてしまう。
【0006】そこで、本発明は車両の前面衝突時にコン
トロールユニット搭載部分でサイドメンバの圧潰変形を
規制することがなく、該サイドメンバの潰れ変形ストロ
ークを十分に確保することができる電気自動車のモータ
ルーム内部品搭載構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、前
後一対の部品搭載メンバの各両側端部を下方に曲折成形
し、これら前後の部品搭載メンバ上に跨ってコントロー
ルユニットを略水平に固定すると共に、前後の部品搭載
メンバの両側端部をモータルーム両側部のサイドメンバ
に締結固定して、コントロールユニットの固定点と、前
後の部品搭載メンバの固定点とを上下方向にオフセット
して設定し、かつ、少なくとも前後何れか一方の部品搭
載メンバの固定点と、該部品搭載メンバ上のコントロー
ルユニットの固定点とを前後方向にオフセットして設定
して、該部品搭載メンバをその固定点とコントロールユ
ニット固定点との間で前後方向に傾斜して配置したこと
を特徴としている。
【0008】この請求項1の構成によれば、車両の前面
衝突時にコントロールユニットに衝突入力が作用する
と、前後の部品搭載メンバはそれらの両側端部の固定点
がコントロールユニットの固定点よりも下方にオフセッ
トしているため、これら前後の部品搭載メンバの両側端
部の固定点に回転モーメントが作用してそれぞれ後方へ
回動し、コントロールユニットが後退移動して前側の部
品搭載メンバの固定点と、後側の部品搭載メンバの固定
点との間でのサイドメンバの圧潰変形を許容する。
【0009】また、このコントロールユニットの後退移
動に際しては、前後何れか一方の部品搭載メンバはその
固定点と、該部品搭載メンバ上のコントロールユニット
の固定点とが前後方向にオフセットしているため、該部
品搭載メンバの後方回動によりそのコントロールユニッ
ト固定点が上方又は下方に移動してコントロールユニッ
トが前上がり又は後ろ上がりの回動が伴ってコントロー
ルユニット前端部と障害物との干渉をやわらげる。
【0010】請求項2にあっては、請求項1に記載のコ
ントロールユニットの重心位置を車体中心線に略合わせ
て搭載したことを特徴としている。
【0011】この請求項2の構成によれば、走行安定性
および操安性を確保できることはもとより、車両の前面
衝突時に前後の部品搭載メンバの各両側端部の固定点に
作用する回転モーメントを左右均等にして、これら前後
の部品搭載メンバの後方回動によるコントロールユニッ
トの後退移動をスムーズに行わせることができる。
【0012】請求項3にあっては、請求項1,2に記載
の前後の部品搭載メンバ上に跨って左右一対の補機載置
プレートを結合し、これら補機載置プレート上にモータ
補機類を固定したことを特徴としている。
【0013】この請求項3の構成によれば、左右一対の
補機載置プレート上にモータ補機類を左右に重量配分し
て搭載することができて、車両の前面衝突時に前後の部
品搭載メンバの後方回動をスムーズに行わせることがで
きる。
【0014】請求項4にあっては、請求項3に記載の左
右の補機載置プレートに前後方向に複数個の易屈曲部を
設けたことを特徴としている。
【0015】この請求項4の構成によれば、車両の前面
衝突時に左右の補機載置プレートの易屈曲部分からの前
後方向の圧潰変形が促進されて、サイドメンバの圧潰変
形をスムーズに行わせることができる。
【0016】請求項5にあっては、請求項3,4に記載
の左右の補機載置プレートを車体中心の前面衝突入力に
対する抗力を略同一に設定したことを特徴としている。
【0017】この請求項5の構成によれば、車体中心の
前面衝突入力によって補機載置プレートの圧潰変形に左
右の偏寄りを生じることがなく、以て、左右両側のサイ
ドメンバを略均等に圧潰変形させることができる。
【0018】請求項6にあっては、請求項3〜5に記載
の前後の部品搭載メンバ上に跨って予めコントロールユ
ニットを固定すると共に、左右の補機載置プレート上に
モータ補機類を固定してユニットアッセンブリを構成
し、該ユニットアッセンブリをモータルーム内に下側か
ら挿入して前後の部品搭載メンバの両側端部をサイドメ
ンバに締結固定したことを特徴としている。
【0019】この請求項6の構成によれば、コントロー
ルユニットとモータ補機類を一挙にモータルーム内に搭
載できて、これらモータルーム内部品の搭載作業工数を
著しく削減することができると共に、この搭載作業をユ
ニットアッセンブリをリフトアップする簡単なリフター
を用いてモータルームの下側から容易に行うことができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に詳述する。
【0021】図1〜5において、1は左右のフードリッ
ジパネル2,2と後側のダッシュパネル3および前側の
図外のラジエータコアサポートパネルとで囲繞されたモ
ータルームを示し、左右のフードリッジパネル2,2の
下側部には前後方向の強度骨格部材であるサイドメンバ
4,4を接合配置してある。
【0022】5,6は前後一対の丸パイプ材からなる部
品搭載メンバで、何れも両側端部を下方に曲折成形して
ある。
【0023】部品搭載メンバ5,6の両側端部は水平に
延びて各端末にブラケット7,8を接合固定してあると
共に、各部品搭載メンバ5,6の中間部分の両側部にブ
ラケット9,10を接合固定してある。
【0024】11はバッテリ電圧を図外のモータユニッ
トへ給電するコントロールユニットを示し、前後下縁の
両側部に設けたブラケット12を前述の前後の部品搭載
メンバ5,6のブラケット9,10上に載置してボルト
・ナット13により略水平に締結固定してある。
【0025】前後の部品搭載メンバ5,6はそれらの両
側端部のブラケット7,8をサイドメンバ4,4の下面
に重合してボルト・ナット14により締結固定して、こ
れら部品搭載メンバ5,6の両側端部のボルト・ナット
14による固定点と、部品搭載メンバ5,6上のコント
ロールユニット11のボルト・ナット13による固定点
を上下方向にオフセットして設定してある。
【0026】この実施形態にあっては後側の部品搭載メ
ンバ6を後傾配置して、その固定点14を該部品搭載メ
ンバ6上のコントロールユニット11の固定点13より
も前方にオフセットして設定してある。
【0027】また、前後の部品搭載メンバ5,6に跨っ
て左右一対の補機載置プレート15,16を接合配置し
てある。
【0028】コントロールユニット11は右側後部に切
欠部11aが形成されて平面視して左右非対称に形成さ
れているが、該コントロールユニット11はその重心位
置Gを車体中心線0に略合わせて載置してある。
【0029】また、右側の補機載置プレート16はその
後部が丁度コントロールユニット11の切欠部11aに
位置してその上面にモータ補機としてのエアコンコンプ
レッサ17を締結固定するようにしてある一方、左側の
補機載置プレート15はコントロールユニット11の側
方に配置されてその後部上面にモータ補機としてのパワ
ーステアリングポンプ18を締結固定するようにしてあ
る。
【0030】このように、左右の補機載置プレート1
5,16はコントロールユニット11の平面形状および
その搭載位置によって、左側補機載置プレート15は車
体中心線0から遠く、右側補機載置プレート16は車体
中心線0に近く、該車体中心線0に対して左右非対称位
置に配置されるが、この場合、車体中心線0に近い右側
の補機載置プレート16を車体中心線0から遠い左側の
補機載置プレート15よりも幾分幅寸法を大きくして剛
性を強めることによって、これら左右の補機載置プレー
ト15,16の車体中心の前面衝突入力に対する抗力が
略同一となるようにしてある。
【0031】また、これら左右の補機載置プレート1
5,16の補機載置面には、前後方向に複数個の易屈曲
部15a,16aを設けて、これら易屈曲部15a,1
6aによって圧潰変形が促進されるようにしてある。
【0032】易屈曲部15a,16aとしては、例えば
図1,2に示すように半円状のビード部を下向きにして
車幅方向にエンボス成形して構成することができる。
【0033】コントロールユニット11は前述のように
予め前後の部品搭載メンバ5,6に跨ってボルト・ナッ
ト13によって締結固定すると共に、エアコンコンプレ
ッサ17およびパワーステアリングポンプ18も予め補
機載置プレート15,16上に図外のボルト・ナットに
よって締結固定してユニットアッセンブリ19を構成し
ている。
【0034】ユニットアッセンブリ19のモータルーム
1内への搭載に際しては、該ユニットアッセンブリ19
を図外のリフター等に載置してモータルーム1の下側の
所定の位置でユニットアッセンブリ19をリフトアップ
してモータルーム1内に挿入する。
【0035】このユニットアッセンブリ19のリフトア
ップにより前後の部品搭載メンバ5,6の各両側端部の
ブラケット7,8がサイドメンバ4,4の下面に当接す
るようになるから、これらブラケット7,8をサイドメ
ンバ4,4の下面にボルト・ナット14により締結固定
する。
【0036】これにより、前後の部品搭載メンバ5,6
がサイドメンバ4,4にしっかりと結合され、コントロ
ールユニット11をモータ補機類17,18と共にモー
タルーム1内に下方から一挙に搭載することができる。
【0037】以上の実施形態の構造によれば、車両の前
面衝突時には衝突入力により左右両側のサイドメンバ
4,4が前端側から潰れ変形するようになる。
【0038】これらサイドメンバ4,4の前端側の潰れ
変形が進行して、コントロールユニット11の前端部に
障害物Mが干渉して該コントロールユニット11に衝突
入力が作用すると、前後の部品搭載メンバ5,6はそれ
らの両側端部の固定点14,14がコントロールユニッ
ト11の固定点13,13よりも下方にオフセットして
いるため、これら前後の部品搭載メンバ11の両側端部
の固定点14,14に回転モーメントが作用してそれぞ
れ後方へ回動し、図5に示すようにコントロールユニッ
ト11が後退移動して前側の部品搭載メンバ5の固定点
14と、後側の部品搭載メンバ6の固定点14との間で
のサイドメンバ4,4の圧潰変形が許容され、これらサ
イドメンバ4,4の有効潰れ変形ストロークを確保する
ことができる。
【0039】また、このコントロールユニット1の後退
移動に際しては、後側の部品搭載メンバ6は後傾状態に
配置されていて、該部品搭載メンバ6上のコントロール
ユニット11の固定点13が、部品搭載メンバ6のサイ
ドメンバ4への固定点14よりも後方にオフセットして
いて、該部品搭載メンバ6が後方下向きの回動指向性が
付与されているため、コントロールユニット11はその
後端部側が部品搭載メンバ6の回動と共に沈み込んで前
上がりの回動が伴って、コントロールユニット11の前
端部と障害物Mとの干渉をやわらげ、該コントロールユ
ニット11の損傷を最小にとどめることができる。
【0040】このように、車両の前面衝突時にはコント
ロールユニット11は後退移動と共に前上がりの回動が
伴うため、例えば図5の鎖線で示すようにコントロール
ユニット11の前端部の前側部品搭載メンバ5からのオ
ーバーハング量が大きい場合、該コントロールユニット
11の前上がりの回動によりその前端部でエンジンフー
ド20の中間部分を上方へくの字状に曲折させて、該エ
ンジンフード20の後端が車室内へ進入するのを回避さ
せることもできる。
【0041】ここで、前述のようにコントロールユニッ
ト11はその重心位置Gを車体中心線0に略合わせて搭
載してあることと併せて、前後の部品搭載メンバ5,6
に跨って左右一対の補機載置プレート15,16を接合
配置し、これら補機載置プレート15,16上にモータ
補機類17,18を左右に重量配分して搭載できるよう
にしてあるから、走行安定性および操安性を確保できる
ことはもとより、車両の前面衝突時にコントロールユニ
ット11およびモータ補機類17,18の重量が左右何
れか一方に偏寄ることがなく、前後の部品搭載メンバ
5,6の各両側端部の固定点14,14に作用する回転
モーメントを左右均等にして、これら部品搭載メンバ
5,6の後方回動によるコントロールユニット11の後
退移動をスムーズに行わせることができる。
【0042】また、補機載置プレート15,16はそれ
らの補機載置面に前後方向に複数個の易屈曲部15a,
16aを設けてあるため、サイドメンバ4,4の圧潰変
形が進行した際にはこれら補機載置プレート15,16
も易屈曲部15a,16aからの圧潰変形が促進されて
サイドメンバ4,4の圧潰変形をスムーズに行わせるこ
とができる。
【0043】しかも、これら補機載置プレート15,1
6は車体中心の前面衝突入力に対する抗力を略同一に設
定してあるため、前述のこれら補機載置プレート15,
16の圧潰変形に左右の偏寄りを生じることがなく、左
右両側のサイドメンバ4,4を略均等に圧潰変形させて
衝突エネルギ吸収特性を向上することができる。
【0044】一方、このような衝突エネルギ吸収効果と
は別に、コントロールユニット11とモータ補機類1
7,18は、予め前後の部品搭載メンバ5,6および左
右の補機載置プレート15,16上にそれぞれ固定して
ユニットアッセンブリ19を構成してあって、このユニ
ットアッセンブリ19をモータルーム1の下側から挿入
して前後の部品搭載メンバ5,6の両側端部のブラケッ
ト7,8をサイドメンバ4,4の下面にボルト・ナット
14により締結固定するようにしてあるから、コントロ
ールユニット11とモータ補機類17,18を一挙にモ
ータルーム1内に搭載できて、これらモータルーム内部
品の搭載作業工数を著しく削減することができる。
【0045】また、この搭載作業はユニットアッセンブ
リ19をリフトアップする簡単なリフターを用いてモー
タルーム1の下側から容易に行えるから作業性を改善す
ることができる。
【0046】図6〜8は本発明の第2実施形態を示すも
ので、この第2実施形態にあっては、前側の部品搭載メ
ンバ5を後傾配置してその両側端部の固定点14を、該
部品搭載メンバ5上のコントロールユニット11の固定
点13よりも前方にオフセットして設定してある一方、
後側の部品搭載メンバ6を前傾配置してその両側端部の
固定点14を、該部品搭載メンバ6上のコントロールユ
ニット11の固定点13よりも後方にオフセットして設
定してある。
【0047】他の構造については前記第1実施形態と同
様である。
【0048】従って、この第2実施形態の構造によれ
ば、車両の前面衝突時にコントロールユニット11に衝
突入力が作用すると、前後の部品搭載メンバ5,6がそ
れらの両側端部の固定点14,14を支点に後方へ回動
してコントロールユニット11が後退移動し、サイドメ
ンバ4,4の有効潰れ変形ストロークを拡大できる点は
前記第1実施形態の場合と同様である。
【0049】ここで、このコントロールユニット11の
後退移動に際しては、前側の部品搭載メンバ5が後傾状
態に配置されて後方下向きの回動指向性が付与されてい
ることと、後側の部品搭載メンバ6が前傾状態に配置さ
れて後方上向きの回動指向性が付与されているため、コ
ントロールユニット11はその前端部側が沈み込んで前
下がりになると共に後端部側が持ち上げられて後ろ上が
りになる回動が伴って、コントロールユニット11の前
端部と障害物Mとの干渉をやわらげる。
【0050】このように、コントロールユニット11の
後退移動時にその後端部側が後ろ上がりとなることによ
って、該コントロールユニット11の後端部と、ダッシ
ュパネル3の上端部で車幅方向に延在する車体フロント
ウエスト部の強度骨格部材であるカウルボックス21と
の干渉が回避され、該カウルボックス21の変形により
車室フロント部の居住空間が狭められるのを回避するこ
とができる。
【0051】なお、前後の部品搭載メンバ5,6の傾斜
配置は前述の実施形態に限定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に述べる効果を
奏せられる。
【0053】請求項1によれば、車両の前面衝突時にコ
ントロールユニットに衝突入力が作用した場合、前後の
部品搭載メンバはそれらの両側端部の固定点がコントロ
ールユニットの固定点よりも下方にオフセットしてい
て、これら前後の部品搭載メンバの固定点に回転モーメ
ントが作用し、それぞれ後方へ回動してコントロールユ
ニットが後退移動するから、前側の部品搭載メンバの固
定点と、後側の部品搭載メンバの固定点との間でのサイ
ドメンバの圧潰変形が許容され、以て、サイドメンバの
有効潰れ変形ストロークを確保できて衝突エネルギ吸収
特性を向上することができる。
【0054】また、このコントロールユニットの後退移
動に際しては、メンバ固定点とコントロールユニット固
定点との前後方向のオフセット設定によってコントロー
ルユニットの前上がり又は後ろ上がりの回動が伴うた
め、該コントロールユニットの前端部と障害物との干渉
をやわらげて、コントロールユニットの損傷を最小にと
どめることができる。
【0055】請求項2によれば、コントロールユニット
の重心位置を車体中心線に略合わせて搭載してあるか
ら、走行安定性および操安性を確保できることはもとよ
り、車両の前面衝突時の部品搭載メンバ固定点に作用す
る回転モーメントを左右均等にして、コントロールユニ
ットの後退移動をスムーズに行わせ、サイドメンバの圧
潰変形を安定して行わせることができる。
【0056】請求項3によれば、前後の部品搭載メンバ
に跨設した左右一対の補機載置プレート上にモータ補機
類を左右に重量配分して搭載できるから、重量が左右何
れか一方に偏寄ることがなくより一層サイドメンバの圧
潰変形を安定して行わせることができる。
【0057】請求項4によれば、左右の補機載置プレー
トはサイドメンバの圧潰変形の進行に伴って易屈曲部か
らの圧潰変形が促進されるから、サイドメンバの圧潰変
形をスムーズに行わせることができる。
【0058】請求項5によれば、左右の補機載置プレー
トは車体中心の前面衝突入力に対する抗力を略同一に設
定してあるため、左右補機載置プレートの圧潰変形に左
右の偏寄りを生じることがなく、サイドメンバの圧潰変
形をより一層スムーズに行わせることができる。
【0059】請求項6によれば、コントロールユニット
およびモータ補機類を前後の部品搭載メンバおよび左右
の補機載置プレート上に予め固定してユニットアッセン
ブリを構成しているから、これらコントロールユニット
とモータ補機類とを一挙にモータルーム内に搭載でき
て、搭載作業工数を著しく削減することができる。
【0060】また、この搭載作業はユニットアッセンブ
リをリフトアップする簡単なリフターを用いてモータル
ームの下側から容易に行えるから作業性を改善できてコ
ストダウンにも大きく寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す分解斜視図。
【図2】同実施形態の平面図。
【図3】同実施形態の正面図。
【図4】同実施形態の側面図。
【図5】同実施形態の前面衝突時の側面図。
【図6】本発明の第2実施形態を示す平面図。
【図7】同実施形態の側面図。
【図8】同実施形態の前面衝突時の側面図。
【符号の説明】
1 モータルーム 4 サイドメンバ 5,6 部品搭載メンバ 11 コントロールユニット 13 コントロールユニットの固定点 14 部品搭載メンバの固定点 15,16 補機載置プレート 15a,16a 易屈曲部 17 エアコンコンプレッサ(モータ補機類) 18 パワーステアリングポンプ(モータ補機類) 19 ユニットアッセンブリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 1/00 - 8/00 B60K 17/04 B62D 21/00 F16M 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後一対の部品搭載メンバの各両側端部
    を下方に曲折成形し、これら前後の部品搭載メンバ上に
    跨ってコントロールユニットを略水平に固定すると共
    に、前後の部品搭載メンバの両側端部をモータルーム両
    側部のサイドメンバに締結固定して、コントロールユニ
    ットの固定点と、前後の部品搭載メンバの固定点とを上
    下方向にオフセットして設定し、かつ、少なくとも前後
    何れか一方の部品搭載メンバの固定点と、該部品搭載メ
    ンバ上のコントロールユニットの固定点とを前後方向に
    オフセットして設定して、該部品搭載メンバをその固定
    点とコントロールユニット固定点との間で前後方向に傾
    斜して配置したことを特徴とする電気自動車のモータル
    ーム内部品搭載構造。
  2. 【請求項2】 コントロールユニットの重心位置を車体
    中心線に略合わせて搭載したことを特徴とする請求項1
    に記載の電気自動車のモータルーム内部品搭載構造。
  3. 【請求項3】 前後の部品搭載メンバ上に跨って左右一
    対の補機載置プレートを結合し、これら補機載置プレー
    ト上にモータ補機類を固定したことを特徴とする請求項
    1,2記載の電気自動車のモータルーム内部品搭載構
    造。
  4. 【請求項4】 左右の補機載置プレートに前後方向に複
    数個の易屈曲部を設けたことを特徴とする請求項3記載
    の電気自動車のモータルーム内部品搭載構造。
  5. 【請求項5】 左右の補機載置プレートの車体中心の前
    面衝突入力に対する抗力を略同一に設定したことを特徴
    とする請求項3,4記載の電気自動車のモータルーム内
    部品搭載構造。
  6. 【請求項6】 予め前後の部品搭載メンバ上に跨ってコ
    ントロールユニットを固定すると共に、左右の補機載置
    プレート上にモータ補機類を固定してユニットアッセン
    ブリを構成し、該ユニットアッセンブリをモータルーム
    内に下側から挿入して前後の部品搭載メンバの両側端部
    をサイドメンバに締結固定したことを特徴とする請求項
    3〜5の何れかに記載の電気自動車のモータルーム内部
    品搭載構造。
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