JP2016153288A - 燃料電池スタックの搭載構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両重衝突時に燃料電池スタックが乗員室内に侵入するのを確実に抑制する。【解決手段】電動車両1の乗員室2の前方に形成された収容室3内に燃料電池スタック5が搭載される。燃料電池スタックは、収容室内に定置された定置フレーム6に対し、前方スタック支持部材7F及び回転スタック支持部材7Rにより支持される。前方スタック支持部材の前方に可動部材11が配置される。車両重衝突により後向きの衝撃荷重が生じると、可動部材11が後向きに移動し、前方スタック支持部材が破断される。次いで、可動部材の傾斜面11Sにより燃料電池スタックの前端が持ち上げられる方向に燃料電池スタックが回転される。【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池スタックの搭載構造に関する。
電動車両の乗員室の車両長さ方向前方に形成された収容室内にコントロールユニットを搭載するための構造が公知である(例えば、特許文献1参照)。この搭載構造では、収容室内に定置された定置フレームの上方において、コントロールユニットを定置フレームに対し支持する支持部材が設けられる。車両衝突により後向きの衝撃荷重がコントロールユニットに作用すると、支持部材により、コントロールユニットの前端が持ち上げられる方向にコントロールユニットが回転される。
特開平9−052534号公報
ところで、収容室内に燃料電池スタックを収容した電動車両では、車両衝突時に燃料電池スタックが後方に移動して乗員室内に侵入するおそれがある。このため、車両衝突時に燃料電池スタックが乗員室内に侵入するのを確実に抑制できる技術が求められている。
この点、特許文献1に記載の搭載構造を、収容室内に燃料電池スタックを搭載するための構造に適用すれば、車両衝突時に燃料電池スタックの前端が持ち上げられる方向に燃料電池スタックが回転されるので、燃料電池スタックが後方に、すなわち乗員室に向けて移動するのが抑制されると考えられる。
ところが、特許文献1に記載の搭載構造では、車両衝突が生じた後にも、コントロールユニットは支持部材により定置フレームに接続され続けるので、コントロールユニットの回転が支持部材により妨げられ、燃料電池スタックが後方に、すなわち乗員室に向けて移動するおそれがある。このため、特許文献1に記載の搭載構造を燃料電池スタックの搭載構造にただ単に適用しても、車両衝突時に燃料電池スタックが後方に移動するのを、すなわち乗員室内に侵入するのを確実に阻止できるとは限らない。
本発明によれば、電動車両の乗員室の車両長さ方向外方に形成された収容室内に燃料電池スタックを搭載するのに適した燃料電池スタックの搭載構造であって、前記燃料電池スタックは概ね直方体形状をなすと共に高さが長さ及び幅よりも小さい扁平状をなしており、前記収容室内に定置された定置フレームの上方において、前記燃料電池スタックの幅方向軸線又は長さ方向軸線がほぼ車両幅方向に延びると共に前記燃料電池スタックの車両長さ方向外端が前記燃料電池スタックの車両長さ方向内端とほぼ同じ高さ位置にあるか又は該内端よりも高く位置するように、前記燃料電池スタックを前記定置フレームに対し支持するスタック支持部材であって、前記燃料電池スタックの車両長さ方向外端周りにおいて前記燃料電池スタックを支持する外方スタック支持部材と、前記外方スタック支持部材よりも車両長さ方向内方において前記燃料電池スタックを、ほぼ車両幅方向に延びる回転軸線回りに回転可能に支持する回転スタック支持部材と、を含むスタック支持部材と、前記外方スタック支持部材に対面するように前記外方スタック支持部材よりも車両長さ方向外方に配置された可動部材であって、車両長さ方向外方に向けて上向きに拡がる傾斜面を有する可動部材と、を備え、車両重衝突により車両長さ方向内向きの衝撃荷重が生じると、前記衝撃荷重が前記可動部材に作用して前記可動部材が車両長さ方向内向きに移動し、それにより前記可動部材が前記外方スタック支持部材に衝突して前記外方スタック支持部材を破断し、次いで前記可動部材の前記傾斜面が前記燃料電池スタックに当接しつつ前記可動部材が車両長さ方向内向きに更に移動し、それにより前記燃料電池スタックの車両長さ方向外端が持ち上げられる方向に前記燃料電池スタックを前記回転軸線回りに回転させるようにした、燃料電池スタックの搭載構造が提供される。
車両重衝突時に外方スタック支持部材が可動部材により破断されるので、燃料電池スタックの車両長さ方向外端が持ち上げられる方向に燃料電池スタックが十分に回転することが可能となり、したがって車両重衝突時に燃料電池スタックが車両長手方向内向きに移動するのを確実に抑制でき、したがって乗員室内に侵入するのを確実に抑制することができる。
電動車両の部分側面図である。 電動車両の部分平面図である。 燃料電池スタックの概略斜視図である。 移動制限部材の部分拡大断面図である。 本発明による実施例を説明する電動車両の部分側面図である。 本発明による実施例を説明する電動車両の部分側面図である。 本発明による実施例を説明する電動車両の部分側面図である。
図1及び図2において、VLは車両長さ方向、VWは車両幅方向、VHは車両高さ方向をそれぞれ示している。ここで、車両長さ方向VL及び車両幅方向VWは水平方向にそれぞれ一致し、車両高さ方向VHは鉛直方向に一致する。
図1及び図2を参照すると、1は電動車両、2は乗員室、3は収容室、4は乗員室2と収容室3とを互いに分離するダッシュボード、をそれぞれ示している。本発明による実施例では、収容室3は乗員室2の前方に形成される。図示しない別の実施例では、収容室3は乗員室2の後方に形成される。したがって、包括的に表現すると、収容室3は乗員室2の車両長さ方向VLの外方に形成されるということになる。また、本発明による実施例における前方及び後方は車両長さ方向VLの外方及び内方に対応し、上述の別の実施例における前方及び後方は車両長さ方向VLの内方及び外方に対応する。
また、図1及び図2において、1Fは車両1の前端、1Hはフード、1Sはサイドボディ、をそれぞれ示している。したがって、収容室3は車両前端1F、フード1H、サイドボディ1S、及びダッシュボード4により画定される。
収容室3内には燃料電池スタック5が収容される。燃料電池スタック5は電気エネルギを発生し、この電気エネルギは車両1を駆動するのに用いられる。燃料電池スタック5は、複数の燃料電池単セルを積層した積層体と、この積層体を収容するケーシングとから形成される。図3に示されるように、燃料電池スタック5は概ね直方体状をなしている。また、燃料電池スタック5の高さSHは燃料電池スタック5の長さSL及び幅SWよりも小さく、したがって燃料電池スタック5は扁平状をなしている。なお、燃料電池スタック5の各面は必ずしも平坦でなく、多少の凹凸を含む場合もある。なお、図1から図3において、ASLは燃料電池スタック5の長さ方向軸線、ASWは燃料電池スタック5の幅方向軸線、ASHは燃料電池スタック5の高さ方向軸線をそれぞれ示している。図3に示される実施例では、燃料電池単セルは燃料電池スタック5の長さ方向軸線ASLに沿って積層される。
一方、収容室3の例えば底部には、車両幅方向VWに離間しつつ車両長さ方向VLにそれぞれ延びる一対の定置フレーム6が定置される。上述の燃料電池スタック5は、定置フレーム6の上方において、一対のスタック支持部材7により定置フレーム6に対し支持される。各スタック支持部材7は、燃料電池スタック5の前端5F周りにおいて燃料電池スタック5を支持する前方スタック支持部材7Fと、前方スタック支持部材7Fよりも後方において燃料電池スタック5を、ほぼ車両幅方向VWに延びる回転軸線ARS,ARF回りに回転可能に支持する回転スタック支持部材7Rと、を含む。
すなわち、本発明による実施例では、燃料電池スタック5は板状の支持プレート8上に固定され、燃料電池スタック5と支持プレート8とは一体をなしている。燃料電池スタック5の前端5F周りの支持プレート8には、連結部9Fにおいて前方スタック支持部材7Fが連結される。前方スタック支持部材7Fは支持プレート8から下方に延び、連結部10Fにおいて定置フレーム6に連結される。また、前方スタック支持部材7Fはステンレス鋼のような金属から形成される。本発明による実施例では、支持プレート8と前方スタック支持部材7Fとは連結部9Fにおいて、車両幅方向VW方向に延びる回転軸線回りに互いに相対回転可能であり、定置フレーム6と前方スタック支持部材7Fとは連結部10Fにおいて、車両幅方向VW方向に延びる回転軸線回りに互いに相対回転可能である。図示しない別の実施例では、支持プレート8と前方スタック支持部材7Fとは連結部9Fにおいて互いに固定され、定置フレーム6と前方スタック支持部材7Fとは連結部10Fにおいて互いに固定される。
また、支持プレート8には、前方スタック支持部材7Fよりも後方の連結部9Rにおいて、回転スタック支持部材7Rが連結される。回転スタック支持部材7Rは支持プレート8から下方に延び、連結部10Rにおいて定置フレーム6に連結される。本発明による実施例では、支持プレート8と回転スタック支持部材7Rとは連結部9Rにおいて、車両幅方向VW方向に延びる回転軸線ARS回りに互いに相対回転可能であり、定置フレーム6と回転スタック支持部材7Rとは連結部10Rにおいて、車両幅方向VW方向に延びる回転軸線ARF回りに互いに相対回転可能である。図示しない別の実施例では、支持プレート8と前方スタック支持部材7Fとは連結部9Fにおいて互いに相対回転可能であり、定置フレーム6と前方スタック支持部材7Fとは連結部10Fにおいて互いに固定される。図示しない更に別の実施例では、支持プレート8と前方スタック支持部材7Fとは連結部9Fにおいて互いに固定され、定置フレーム6と前方スタック支持部材7Fとは連結部10Fにおいて互いに相対回転可能である。
また、本発明による実施例では、回転軸線ARS,ARFが車両長さ方向VLに関し、燃料電池スタック5の重心5GCの近傍に位置するように、回転スタック支持部材7Rが位置決めされる。図1及び図2に示されるように、回転軸線ARS,ARFは車両長さ方向VLに関し、互いに重なった位置にある。
本発明による実施例では、燃料電池スタック5の幅方向軸線ASWがほぼ車両幅方向VWに延びると共に、平面視において燃料電池スタック5の長さ方向軸線ASLがほぼ車両長さ方向VLに延びるように、燃料電池スタック5が支持される。図示しない別の実施例では、燃料電池スタック5の長さ方向軸線ASLがほぼ車両幅方向VWに延びると共に、平面視において燃料電池スタック5の幅方向軸線ASWがほぼ車両長さ方向VLに延びるように、燃料電池スタック5が支持される。
本発明による実施例では更に、燃料電池スタック5の前端5Fが燃料電池スタック5の後端5Rよりも高く位置するように、燃料電池スタック5が支持される。この場合、図1に示されるように、連結部10Fと連結部10Rとはほぼ高さ位置にあり、前方スタック支持部材7Fの長さが回転スタック支持部材7Rの長さよりも長くなっている。図示しない別の実施例では、前方スタック支持部材7Fの長さと回転スタック支持部材7Rの長さとは互いにほぼ等しく、連結部9Fは連結部9Rよりも高い位置にある。図示しない更に別の実施例では、燃料電池スタック5の前端5Fが燃料電池スタック5の後端5Rとほぼ同じ高さ位置にあるように、燃料電池スタック5が支持される。
また、収容室3内には、ステンレス鋼のような金属から形成された可動部材11が収容される。この可動部材11は上方において傾斜面11Sを有し、この傾斜面11Sは前方に向けて上向きに傾斜している。水平方向に対する傾斜面11Sの傾斜角θは20度から60度に設定される。また、可動部材11は、後端において破断部11Bを有する。本発明による実施例では、破断部11Bは鋭角をなしている。したがって、本発明による実施例の可動部材11は全体としてくさび状をなしている。更に、可動部材11は前方スタック支持部材7Fに対面するように前方スタック支持部材7Fよりも前方に配置される。したがって、上述の破断部11Bは前方スタック支持部材7Fを指向する。更に、可動部材11は保持具12に離脱可能に連結され、保持具12は定置フレーム6に固定される。なお、可動部材11はその前端が定置フレーム6の前端よりも前方に位置しかつ燃料電池スタック5の前端5Fよりも後方に位置するように保持具12に保持される。
更に図1及び図2を参照すると、支持プレート8と定置フレーム6とが一対の移動制限部材13により互いに接続される。移動制限部材13と支持プレート8とは、燃料電池スタック5の後端5R周りの連結部14において、車両幅方向VW方向に延びる回転軸線回りに互いに相対回転可能に連結される。また、移動制限部材13と定置フレーム6とは、定置フレーム6の後端周りの連結部15において、車両幅方向VW方向に延びる回転軸線回りに互いに相対回転可能に連結される。
本発明による実施例では、移動制限部材13は移動制限部材13の長さ方向に伸縮可能になっている。すなわち、例えば図4に示されるように、各移動制限部材13は、支持プレート8に接続されたスタック側部分13Sと、定置フレーム6に接続されたフレーム側部分13Fとを含む。これらスタック側部分13S及びフレーム側部分13Fにはそれぞれの長さ方向に延びる長穴16がそれぞれ形成されており、これら長穴16を貫通する留め具17によりスタック側部分13S及びフレーム側部分13Fが相対移動可能に互いに連結される。なお、長穴16の長さは留め具17の直径よりも大きく設定される。留め具17は例えばボルト及びナットから形成される。
なお、連結部9Rでは、例えば、回転スタック支持部材7R及び支持プレート8のうち一方に設けられたピンが他方に設けられた受容孔内に受容され、それにより回転スタック支持部材7R及び支持プレート8が相対回転可能になっている。他の連結部9F,10F,10R,14,15でも同様である。
さて、電動車両1の前端1Fにおいて車両重衝突が生ずると、車両長さ方向VL内向き、すなわち後向きの衝撃荷重が可動部材11に作用する。すなわち、上述したように可動部材11が燃料電池スタック5よりも前方に配置されているので、後向きの衝撃荷重が燃料電池スタック5に直接的に作用しない。したがって、燃料電池スタック5が乗員室2内に侵入するリスクが低減される。なお、本発明による実施例では、車両重衝突が発生したと判断されたときには乗員室2に設けられているエアバッグが展開され、車両重衝突が発生していないと判断されたときにはエアバッグは展開されない。
可動部材11に車両重衝突による衝撃荷重が作用すると、図5に示されるように可動部材11は保持具12から離脱し、後方に移動する。その結果、可動部材11の破断部11Bが前方スタック支持部材7Fに衝突し、前方スタック支持部材7Fが破断される。この点、車両重衝突時に可動部材11が前方スタック支持部材7Fを破断可能なように、可動部材11及び前方スタック支持部材7Fの形状、剛性等があらかじめ決められている。図示しない別の実施例では、車両重衝突時に可動部材11が衝突する前方スタック支持部材7Fの部分に脆弱部が設けられる。このようにすると、車両重衝突時に前方スタック支持部材7Fが確実に破断する。脆弱部は例えば切り欠きから形成される。
次いで、可動部材11が更に後向きに移動すると、可動部材11の傾斜面11Sが支持プレート8、特に支持プレート8の底面8Bに当接する。その後、可動部材11は、傾斜面11Sが支持プレート8の底面8Bに当接しつつ後向きに更に移動する。その結果、図6に矢印Dで示されるように、燃料電池スタック5の前端5Fが燃料電池スタック5の後端5Rに対し持ち上げられる方向に、回転軸線ARS回りに、燃料電池スタック5が回転される。燃料電池スタック5の重量は比較的大きいので、このように燃料電池スタック5を回転させることにより、後向きすなわち乗員室2に向かう衝撃荷重を低減又は吸収することができる。したがって、燃料電池スタック5が乗員室2内に侵入するリスクが更に低減される。なお、図6では、前方スタック支持部材7Fの図示が省略されている。
この場合、燃料電池スタック5がどの程度回転するかは可動部材11の傾斜面11Sの傾斜角θに依存する。上述したように、傾斜角θは20度から60度が好ましい。傾斜角θが20度よりも小さいと、燃料電池スタック5の前端5Fが持ち上げられる方向に燃料電池スタック5を回転させるのが困難となる。一方、傾斜角θが60度よりも大きいと、燃料電池スタック5が回転軸線ARS,ARF回りにほとんど回転することなく後向きに移動するおそれがある。
次いで、図7に示されるように、燃料電池スタック5は回転軸線ARS回りに回転しながら回転軸線ARF回りにも回転する。その結果、燃料電池スタック5の前端5Fが燃料電池スタック5の後端5Rに対し持ち上げられる。したがって、燃料電池スタック5が乗員室2内に侵入するリスクが更に低減される。また、このように燃料電池スタック5が回転すると、燃料電池スタック5の前方に空間SPが形成される。その結果、燃料電池スタック5よりも前方の収容室3内に配置された要素、例えばラジエータなどが車両重衝突時に後向きに移動したときに、ラジエータなどがこの空間SP内に受容される。したがって、ラジエータなどにより燃料電池スタック5が後向きに移動されるのが更に抑制される。なお、図7では、前方スタック支持部材7F及び可動部材11の図示が省略されている。
本発明による実施例では、車両重衝突時に前方スタック支持部材7Fが破断されるので、前方スタック支持部材7Fが燃料電池スタック5の回転を妨げることがない。すなわち、燃料電池スタック5の前端5Fが持ち上げられる方向に燃料電池スタック5が十分に回転することができる。したがって、燃料電池スタック5が後方に移動するリスク、すなわち乗員室2内に侵入するリスクを確実に低減することができる。しかも、車両重衝突が生じるまでは、前方スタック支持部材7Fによって燃料電池スタック5が確実に支持される。また、回転軸線ARS,ARFが燃料電池スタック5の重心5GC近傍に設けられるので、燃料電池スタック5が容易に回転することができる。
一方、車両重衝突が生じたときに、燃料電池スタック5が定置フレーム6から離脱するのは好ましくない。そこで本発明による実施例では、移動制限部材13を設け、燃料電池スタック5が定置フレーム6に接続され続けるようにしている。すなわち、燃料電池スタック5が定置フレーム6から離脱するのが阻止されている。
燃料電池スタック5が回転軸線ARS,ARF回りに回転すると、連結部14と連結部15との間の距離が変動する。このため、移動制限部材13の長さが一定であると、移動制限部材13が変形し又は破断するおそれがある。移動制限部材13が破断すると、燃料電池スタック5が定置フレーム6から離脱するおそれがある。そこで本発明による実施例では、移動制限部材13を伸縮可能に形成している。その結果、移動制限部材の変形又は破断が抑制され、したがって燃料電池スタック5が定置フレーム6から離脱するのが確実に阻止される。
なお、図6及び図7に示される例では、上述したように、燃料電池スタック5は可動部材11が支持プレート8に当接したときに、まず回転軸線ARF回りにほとんど回転することなく回転軸線ARS回りに回転し、次いで回転軸線ARS回りに回転しながら回転軸線ARF回りに回転する。図示しない別の実施例では、燃料電池スタック5は可動部材11が支持プレート8に当接したときに、まず回転軸線ARS回りにほとんど回転することなく回転軸線ARF回りに回転し、次いで回転軸線ARF回りに回転しながら回転軸線ARS回りに回転する。図示しない更に別の実施例では、燃料電池スタック5は可動部材11が支持プレート8に当接したときに、まず回転軸線ARF回りに回転しながら回転軸線ARS回りに回転する。
1 電動車両
1F 前端
2 乗員室
3 収容室
5 燃料電池スタック
6 定置フレーム
7 スタック支持部材
7F 前方スタック支持部材
7R 回転スタック支持部材
11 可動部材
11S 傾斜面

Claims (6)

  1. 電動車両の乗員室の車両長さ方向外方に形成された収容室内に燃料電池スタックを搭載するのに適した燃料電池スタックの搭載構造であって、
    前記燃料電池スタックは概ね直方体形状をなすと共に高さが長さ及び幅よりも小さい扁平状をなしており、
    前記収容室内に定置された定置フレームの上方において、前記燃料電池スタックの幅方向軸線又は長さ方向軸線がほぼ車両幅方向に延びると共に前記燃料電池スタックの車両長さ方向外端が前記燃料電池スタックの車両長さ方向内端とほぼ同じ高さ位置にあるか又は該内端よりも高く位置するように、前記燃料電池スタックを前記定置フレームに対し支持するスタック支持部材であって、
    前記燃料電池スタックの車両長さ方向外端周りにおいて前記燃料電池スタックを支持する外方スタック支持部材と、
    前記外方スタック支持部材よりも車両長さ方向内方において前記燃料電池スタックを、ほぼ車両幅方向に延びる回転軸線回りに回転可能に支持する回転スタック支持部材と、
    を含むスタック支持部材と、
    前記外方スタック支持部材に対面するように前記外方スタック支持部材よりも車両長さ方向外方に配置された可動部材であって、車両長さ方向外方に向けて上向きに拡がる傾斜面を有する可動部材と、
    を備え、
    車両重衝突により車両長さ方向内向きの衝撃荷重が生じると、前記衝撃荷重が前記可動部材に作用して前記可動部材が車両長さ方向内向きに移動し、それにより前記可動部材が前記外方スタック支持部材に衝突して前記外方スタック支持部材を破断し、次いで前記可動部材の前記傾斜面が前記燃料電池スタックに当接しつつ前記可動部材が車両長さ方向内向きに更に移動し、それにより前記燃料電池スタックの車両長さ方向外端が持ち上げられる方向に前記燃料電池スタックを前記回転軸線回りに回転させるようにした、
    燃料電池スタックの搭載構造。
  2. 前記燃料電池スタックの車両長さ方向内端周りと前記定置フレームとを互いに接続する移動制限部材を更に備える、請求項1に記載の燃料電池スタックの搭載構造。
  3. 前記移動制限部材が前記移動制限部材の長さ方向に伸縮可能である、請求項2に記載の燃料電池スタックの搭載構造。
  4. 前記回転軸線が前記車両長さ方向に関し前記燃料電池スタックの重心近傍に位置するように前記回転スタック支持部材が位置決めされる、請求項1から3までのいずれか一項に記載の燃料電池スタックの搭載構造。
  5. 前記回転スタック支持部材の前記燃料電池スタック側の端部において前記燃料電池スタックが前記回転軸線回りに回転可能に支持される、請求項1から4までのいずれか一項に記載の燃料電池スタックの搭載構造。
  6. 前記回転スタック支持部材の前記定置フレーム側の端部において前記燃料電池スタックが別の回転軸線回りに回転可能に支持される、請求項1から5までのいずれか一項に記載の燃料電池スタックの搭載構造。
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