JP3517378B2 - 流体通路の開閉機構および該開閉機構を用いた圧力調理器 - Google Patents

流体通路の開閉機構および該開閉機構を用いた圧力調理器

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JP3517378B2 JP2000008947A JP2000008947A JP3517378B2 JP 3517378 B2 JP3517378 B2 JP 3517378B2 JP 2000008947 A JP2000008947 A JP 2000008947A JP 2000008947 A JP2000008947 A JP 2000008947A JP 3517378 B2 JP3517378 B2 JP 3517378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体通路の開閉機
構および該開閉機構を用いた圧力調理器に関し、主に蒸
し器や炊飯器等の圧力調理器に適用するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧力調理器は、調理鍋内
と外部(大気)とを連通する流体通路を備え、この流体
通路の開閉機構を搭載することにより、前記調理鍋内を
大気圧以上に昇圧して、希望する食材を調理するもので
ある。
【0003】前記流体通路の開閉機構としては、前記流
体通路の一部に形成した連通口を所定の重量で閉塞する
ボールからなる弁体と、プランジャを進退可能に配設し
たソレノイドと、前記弁体を動作させる動作部を備えた
樹脂製のスライド部材とからなるものが公知である。
【0004】前記プランジャとスライド部材の取付構造
は、例えば、プランジャに挿入孔を穿設するとともに、
前記スライド部材に突起を設け、該突起を前記挿通孔に
挿入固定することによって取り付けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記流
体通路の開閉機構では、スライド動作の度にスライド部
材の突起の基部に曲げ応力が加わるため、経時的に破損
する可能性がある。また、直径が小さいプランジャに挿
通孔を穿設するという加工作業は、非常に困難であるた
めコスト高である。
【0006】さらに、前記スライド部材の動作部と弁体
との位置関係に必要な精度は非常に高い。そして、前記
取付構造では、プランジャに対してスライド部材は、移
動不可能な状態に取り付けられる。そのため、プランジ
ャを配設するソレノイドの設置位置は、±0.05mmとい
う高い精度が必要になり、組立時の作業性が悪い。
【0007】そこで、本発明では、破損の可能性、およ
び、コストの低減を図ることができるとともに、組立作
業時の精度を低減することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の流体通路の開閉機構は、流体通路を閉塞ま
たは開放する弁体と、所定位置に環状部材を設けたプラ
ンジャを進退可能に配設したソレノイドと、前記ソレノ
イドを内部に収容する枠状体からなり、その内側面に前
記環状部材の少なくとも一面に係止する係止部を設け、
該プランジャを中心として移動可能に取り付けた樹脂製
のスライド部材とからなるように構成している。
【0009】前記開閉機構によれば、プランジャに設け
た環状部材にスライド部材に設けた係止部を係止するた
め、プランジャには微小な直径の挿通孔を穿設する必要
がない。そのため、製造コストの低減を図ることができ
る。また、スライド部材のスライド動作の際には、従来
と同様に、これらの係止箇所に力が加わるが、従来例の
ような微小な突起ではないため、経時的に破損すること
を防止できる。さらに、スライド部材をソレノイドのプ
ランジャに対して移動可能に取り付けるため、前記プラ
ンジャを配設するソレノイドの設置位置は、高い精度を
必要としない。
【0010】前記開閉機構では、前記弁体は、前記流体
通路の一部に設けた連通口を自重で閉塞するボールであ
ることが好ましい。
【0011】また、前記スライド部材に、前記弁体を動
作させる動作部を設けることが好ましい。このようにす
れば、スライド部材が移動可能に取り付けられているこ
とにより、前記動作部と弁体との位置関係を調節でき
る。その結果、ソレノイドの組付時の作業性を大幅に向
上することができる。
【0012】さらに、環状部材は、前記プランジャの所
定位置に設けた環状溝に係合させるE形止め輪であるこ
とが好ましい。このようにすれば、組立時の作業性を向
上できる。
【0013】また、前記いずれかの開閉機構は、調理鍋
と、該調理鍋を収容する本体と、前記調理鍋を加熱する
加熱手段と、前記本体に開閉可能に取り付けられ前記調
理鍋の開口部を閉塞する蓋体と、該蓋体に設けられ前記
調理鍋内と外部とを連通する流体通路を閉塞または開放
する開閉機構とを備えた圧力調理器に用いることができ
る。
【0014】この圧力調理器では、前述のように、開閉
機構は、スライド部材の動作部と弁体との位置関係を調
節できるため、前記プランジャを配設するソレノイドの
設置位置は、高い精度を必要としない。そのため、圧力
調理器を組み立てる際の作業性の向上を図ることができ
る。
【0015】前記圧力調理器では、前記開閉機構は、前
記ソレノイドのプランジャを退避または進出させること
により、前記弁体を動作させて前記流体通路を閉塞する
もので、前記スライド部材の退避位置または進出位置で
前記蓋体の開放操作部を操作不可能とするロック部を設
けることが好ましい。このようにすれば、圧力調理器の
動作中において、調理鍋内に大気以上の圧力を投入して
いる状態で蓋体が開放される恐れが無くなるため、安全
性の向上を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は本発明の第1実施形態の開閉
機構25を用いた圧力調理器である圧力制御方式の炊飯
器1を示す。この炊飯器1は、内鍋2と、該内鍋2を収
容する本体3と、該本体3に回動可能に取り付けられる
蓋体8とからなる。
【0017】調理鍋である前記内鍋2は、熱伝導率が高
いアルミ等からなる鍋母材の外面に、後述する誘導加熱
コイル6への高周波電流の通電時に生じる渦電流によっ
て電磁誘導加熱される強磁性材料をコーティングや接合
等を施したものである。
【0018】前記本体3は、有底筒形状をなす胴体4の
内部に、前記内鍋2を収容する非導電性材料からなる保
護枠5を備えている。これら胴体4と保護枠5との間に
は、加熱手段である誘導加熱コイル6と、内鍋用温度セ
ンサ7と、マイコン48を実装した制御基板47とが配
設されている。
【0019】前記誘導加熱コイル6は、前記保護枠5の
下面に配設され、高周波電流が通電されることにより、
前記内鍋2を電磁誘導加熱するものである。
【0020】前記内鍋用温度センサ7は、前記保護枠5
の側部に配設され、その先端の検出部を前記保護枠5に
設けた貫通孔を通して内鍋2の側面に接触させ、該内鍋
2の温度をマイコン48に出力するものである。
【0021】前記蓋体8は、前記本体3に開閉可能に取
り付けられ、この本体3の開口部を閉塞するもので、上
板9と、下板11と、該下板11の底面に着脱可能に取
り付けられ内鍋2の開口部を密閉する内蓋14とからな
る。そして、この蓋体8の内部には、図示しない蓋用の
温度センサと、安全弁16と、内鍋2の内部と外部(大
気)とを連通する流体通路17と、該流体通路17の開
閉機構25と、該蓋体8のロック機構43とが設けられ
ている。
【0022】前記上板9には、炊飯時に内鍋2内の圧力
が設定圧力を越えると、その圧力とともに蒸気を外部
(大気)に排気する排気口10が設けられている。
【0023】前記下板11には、従来と同様に下面に放
熱板12が配設されるとともに、該放熱板12と下板1
1との間に蓋ヒータ13が配設されている。この下板1
1は、後述する開閉機構25を構成する弁体収容機構2
7の取付部分が開口されている。
【0024】前記内蓋14には、内鍋2の上端縁に圧接
して該内鍋2内を密閉するパッキン15が全周にかけて
配設されている。また、この内蓋14には、前記下板1
1の開口と対応する位置が開口され、この開口の上部に
開閉機構25の弁体収容機構27が一体に取り付けられ
ている。
【0025】前記蓋用温度センサは、内鍋2の上部の温
度を検出することによって、炊飯する米の温度(飯温)
を検出し、その検出温度を後述する制御手段に出力する
ものである。
【0026】前記安全弁16は、何等かの要因で前記内
鍋2の内圧が設定値以上である異常圧力に昇圧すること
を防止するもので、前記内鍋2の内部を臨むように前記
内蓋14に配設されている。
【0027】前記流体通路17は、前記下板11の開口
の縁より立ち上がるように一体に成形した収容部18
と、該収容部18の下部に設けられ、その上端が前記上
板9の排気口10の下縁に配置されるダクト21とから
なる。前記収容部18には、後述する開閉機構25を構
成するソレノイド33を配設する側に、弁体26を動作
させるための動作部38を挿通させる挿通口19が設け
られ、この挿通口19の縁に内鍋2からの蒸気の漏れを
防止するシール部材20が配設されている。前記ダクト
21の上端縁には、上板9の下面に圧接されるパッキン
22が配設されている。
【0028】前記開閉機構25は、内鍋2内の圧力を調
節するもので、大略、前記流体通路17を閉塞または開
放する弁体26と、駆動機構であるソレノイド33と、
該ソレノイド33に取り付けられる樹脂製のスライド部
材37と、該スライド部材37を進出位置に保持するス
プリング42からなる。
【0029】前記弁体26は、前記流体通路17の一部
に形成した後述する連通口31を自重で閉塞するボール
からなる。この弁体26は、前記内蓋14に一体に取り
付けられる弁体収容機構27内に転動自在に収容されて
いる。なお、本実施形態では、内鍋2内の圧力が約1.
25atmを越えると、その圧力で浮き上がる重さのも
のを使用している。
【0030】前記弁体収容機構27は、逆止弁28と、
台座部材30と、キャップ32とからなり、前記内鍋2
内を大気圧以上に維持するものである。前記逆止弁28
は、内蓋14の開口に固定されるもので、その中央には
内鍋2内に臨む流入口29が設けられている。前記台座
部材30は、前記流入口29を囲繞する大きさの上下開
口の筒体からなる。この台座部材30の上端開口は開口
面積を狭めるように縮径され、この開口が前記弁体26
によって流体通路17を閉塞または開放する連通口31
となる。前記キャップ32は、前記弁体26を内部に収
容した状態で台座部材30に着脱可能に取り付けられる
もので、後述するソレノイド33のプランジャ34を挿
通する挿通孔と、ダクト21に連通する多数の通気口が
設けられている。
【0031】前記ソレノイド33は、内部の孔にプラン
ジャ34を進退可能に配設したもので、前記蓋体8の下
板11における収容部18の側部に配設されている。前
記プランジャ34には、図2および図3に示すように、
ソレノイド33の端部より突出した所定位置に全周にか
けて環状溝35が刻設されている。この環状溝35に
は、環状部材である周知のE形止め輪36が着脱可能に
配設される。
【0032】前記スライド部材37は、前記プランジャ
34に取り付け、該プランジャ34の動作により前記弁
体26を動作させるものである。具体的には、このスラ
イド部材37は、前記プランジャ34を含むソレノイド
33を囲繞するように収容する矩形枠状体からなり、前
記弁体26を配設する側となる端部には、弁体26を動
作させる動作部38が形成されている。このスライド部
材37の内側両面には、前記E形止め輪36の一面に係
止する厚肉の係止部39が対向するように設けられてい
る。これら係止部39の間の隙間Sは、前記プランジャ
34を中心として、前記弁体26の収容部18の挿通口
19に対する取付誤差を吸収可能な範囲で移動可能な大
きさとされている。前記隙間Sは、各係止部39の突端
からプランジャ34の側部までの間隔が1mmとなるよ
うにし、左右方向に1mm程度移動可能としている。ま
た、該スライド部材37を下板11上に載置した状態
で、前記動作部38の突出位置を若干下方に位置させる
ことにより、上下方向にも移動可能としている。
【0033】また、前記スライド部材37には、両側下
端に進退方向に延びるガイド片40が設けられている。
このガイド片40は、前記下板11に一体または別体で
設けた逆L字形状のガイドレール41内において上下お
よび左右方向に若干移動可能な肉厚および突出量とされ
ている。さらに、このスライド部材37は、前記動作部
38と反対側端部37aが、後述するロック機構43の
ロック部を構成するようになっている。
【0034】前記スプリング42は、一端をソレノイド
33の端面に当接させるとともに、他端を前記スライド
部材37の係止部39に当接させることにより、その付
勢力でスライド部材37およびプランジャ34の進出状
態を維持するものである。
【0035】前記ロック機構43は、下板11における
開放側端部であるスライド部材37の退避方向側に設け
られている。このロック機構43は、下板11に回動可
能に取り付けられた断面逆L字形のフック44を備えて
いる。このフック44は、下板11と上部44aとの隙
間は、前記スライド部材37の端部37aが進入可能な
大きさとされ、この進入状態(スライド部材の退避状
態)で、該フック44の回動を不可能とするようになっ
ている。また、フック44の下端縁には、本体3に回動
可能に取り付けられた周知の蓋体8の開放操作部45の
回動を不可能とする舌片46が突設されている。
【0036】前記開閉機構25を蓋体8に組み付ける場
合には、例えば、前記ロック機構43のフック44を取
り付ける前に、図3に示すように、まず、矢印Aで示す
ように、ソレノイド33の内部空間に配設したプランジ
ャ34にスプリング42を配置する。
【0037】次に、スプリング42を弾性的に収縮させ
て環状溝35をスプリング42の端部から露出させ、こ
の状態で、矢印Bで示すように、E形止め輪36を環状
溝35に嵌め込む。
【0038】ついで、前記スプリング42を組み付けた
ソレノイド33を、矢印Cで示すように、スライド部材
37の内部に配置する。この際、環状部材であるE形止
め輪36をスライド部材37の係止部39の一面(動作
部38側)に係止するとともに、前記スプリング42を
弾性的に収縮させて係止部39の他面に係止させる。
【0039】その後、前記組み付けた弁体26を除く開
閉機構25を、下板11上に配置し、ガイドレール41
内にガイド片40が挿通されるようにスライドさせて下
板11に組み付けた後、周知の方法でソレノイド33を
下板11に固定する。なお、組付方法は前記工程に限ら
れず、種々の変形が可能である。
【0040】この際、スライド部材37は、上下および
左右方向に移動可能である。そのため、弁体26を配設
した収容部18の挿通口19と若干の位置ずれが生じて
いる場合には、その取付誤差を吸収し、前記挿通口19
に弁体26の動作部38を確実に挿通することができ
る。
【0041】このように、本発明の開閉機構25は、ス
ライド部材37の動作部38と弁体26との位置関係を
調節できるため、前記プランジャ34を配設するソレノ
イド33の設置位置は、高い精度を必要としない。ま
た、プランジャ34にはE形止め輪36を組み付けるこ
とによってスライド部材37との取付状態を維持するよ
うにしているため、組立時の作業性がよい。そのうえ、
プランジャ34には、微小な直径の挿通孔を穿設する必
要がないため、製造コストの低減を図ることができる。
【0042】次に、前記開閉機構25の動作について説
明する。まず、炊飯器が炊飯動作を実行しない場合、お
よび、炊飯動作を実行した直後には、開閉機構25のソ
レノイド33には電力が通電されない。
【0043】この状態では、開閉機構25は、スプリン
グ42の延び方向の付勢力でスライド部材37およびプ
ランジャ34の進出状態を維持する。これにより、スラ
イド部材37の動作部38がボールからなる弁体26を
連通口31上から退避させ、流体通路17を開放する。
【0044】そして、炊飯動作が進行して内鍋2内に圧
力を投入する圧力炊飯工程に移行すると、ソレノイド3
3に電力を通電する。
【0045】これにより、プランジャ34は退避する方
向に移動する。その結果、E形止め輪36がスライド部
材37の係止部39を退避方向に押圧することにより、
該係止部39の他面に係止したスプリング42を押圧
し、該スプリング42を付勢力に抗して収縮させる。
【0046】そうすると、弁体26は、スライド部材3
7の動作部38が退避することにより、連通口31上に
転動し、該連通口31を自身の自重によって閉塞し、流
体通路17を閉塞する。また、ロック機構43のフック
44内にスライド部材37の端部37aが進入すること
により、ユーザが蓋体8の開放操作部45を操作して
も、該開放操作部45を回動させることができず、蓋体
8を開放することはできない。
【0047】そして、圧力炊飯工程が終了すると、ソレ
ノイド33への通電を遮断する。これにより、プランジ
ャ34を退避する方向に移動させる力が絶えるため、ス
プリング42の付勢力によりスライド部材37の係止部
39を押圧し、該スライド部材37が進出する方向に移
動する。これにより、前記係止部39を介してE形止め
輪36が進出方向に移動し、プランジャ34が進出す
る。この結果、スライド部材37の動作部38がシール
部材20を介して弁体26を押圧し、該弁体26が連通
口31上より退避する。
【0048】前記のようにスライド部材37が進退方向
に移動する際には、該スライド部材37に形成した係止
部39に力が加わる。しかし、この係止部39は、従来
例のように、プランジャに設けた微小な挿通孔に挿通す
る小さな突起ではないため、経時的に破損することを防
止できる。
【0049】このように、前記開閉機構25を用いた炊
飯器は、経時的に破損する恐れがないうえ、内鍋2内に
圧力を投入して動作する状態では、蓋体8の開放操作部
45を操作不可能とするロック機構43の一部として作
用するため、安全性の向上を図ることができる。
【0050】図4は第2実施形態の開閉機構25を示
す。この第2実施形態では、スライド部材37を略U字
形状の枠状体とし、その開放側の端部にE形止め輪36
の両面に係止するように一対の係止部39a,39bが
設けられている。そして、その一側に第1実施形態と同
様に、弁体26を動作させる動作部38が設けられた点
で第1実施形態と相違している。
【0051】図5は第3実施形態の開閉機構25を示
す。この第3実施形態では、第2実施形態と同様にスラ
イド部材37を略U字形状の枠状体とし、その開放側の
端部にE形止め輪36の一面に係止する係止部39が設
けられている。そして、前記第1および第2実施形態に
示す弁体26を動作させる動作部38は設けず、プラン
ジャ34を長尺とすることにより、該プランジャ34で
弁体26を直接動作させるようにした点で第1および第
2実施形態と相違している。
【0052】図6(A),(B)は第4実施形態の開閉
機構25を示す。この第4実施形態では、ソレノイド3
3に電力を通電することにより、プランジャ34を進出
するものを適用した点で、前記各実施形態と特に相違し
ている。
【0053】具体的には、この第4実施形態のスライド
部材37は略U字形状の枠状体からなり、その開放側の
端部に係止部39が設けられている。そして、一方の側
部には、弁体26を収容した収容部18を迂回するよう
に略L字形状のアーム37bを設け、該アーム37bに
ソレノイド33とは逆側から弁体26を動作させる動作
部38が設けられている。また、下板11には、前記ス
ライド部材37の開放側端部を臨むように、略L字形状
に突出するスプリング42のストッパ50が設けられて
いる。
【0054】このように、本発明の開閉機構25は、種
々の変形が可能であり、各実施形態は、いずれも第1実
施形態と同様の作用、効果を得ることができる。
【0055】なお、前記各実施形態では、ソレノイド3
3に電力を通電することにより、弁体26を連通口31
上に転動させる構成としたが、ソレノイド33への非通
電時に弁体26で連通口31を閉塞し、通電時に弁体2
6で連通口31を閉塞するように構成することもでき
る。
【0056】また、前記実施形態では、いずれも圧力調
理器である炊飯器1に適用したが、流体通路17を弁体
26によって開閉する機器であれば、いずれでも適用可
能である。
【0057】さらに、前記実施形態では、環状部材とし
てE形止め輪36を着脱可能に取り付けるようにした
が、プランジャ34に環状部材をフランジ状に一体成形
してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の流体通路の開閉機構では、プランジャに設けた環状部
材にスライド部材に設けた係止部を係止するため、プラ
ンジャには微小な直径の挿通孔を穿設する必要がない。
そのため、製造コストの低減を図ることができる。ま
た、スライド部材のスライド動作の際には、従来と同様
に、これらの係止箇所に力が加わるが、従来例のような
微小な突起ではないため、経時的に破損することを防止
できる。さらに、スライド部材をソレノイドのプランジ
ャに対して移動可能に取り付けるため、前記プランジャ
を配設するソレノイドの設置位置は、高い精度を必要と
しない。特に、このスライド部材に、弁体を動作させる
動作部を設ければ、動作部と弁体との位置関係を調節で
きるため、ソレノイドの組付時の作業性を大幅に向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の開閉機構を適用した
圧力調理器である炊飯器の断面図である。
【図2】 図1の炊飯器の蓋体において上板を取り外し
た状態を示す斜視図である。
【図3】 第1実施形態の開閉機構の分解斜視図であ
る。
【図4】 第2実施形態の開閉機構の分解斜視図であ
る。
【図5】 第3実施形態の開閉機構の分解斜視図であ
る。
【図6】 第4実施形態の開閉機構を示し、(A)は分
解斜視図、(B)は組付状態の平面図である。
【符号の説明】
1…炊飯器(圧力調理器)、2…内鍋(調理鍋)、3…
本体、6…誘導加熱コイル、8…蓋体、9…上板、10
…排気口、11…下板、14…内蓋、17…流体通路、
25…開閉機構、26…弁体、27…弁体収容機構、3
3…ソレノイド、34…プランジャ、35…環状溝、3
6…E形止め輪(環状部材)、37…スライド部材、3
7a…反対側端部(ロック部)、38…動作部、39…
係止部、42…スプリング。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路を閉塞または開放する弁体と、 所定位置に環状部材を設けたプランジャを進退可能に配
    設したソレノイドと、 前記ソレノイドを内部に収容する枠状体からなり、その
    内側面に前記環状部材の少なくとも一面に係止する係止
    部を設け、該プランジャを中心として移動可能に取り付
    けた樹脂製のスライド部材とからなることを特徴とする
    流体通路の開閉機構。
  2. 【請求項2】 前記弁体は、前記流体通路の一部に設け
    た連通口を自重で閉塞するボールであることを特徴とす
    る請求項1に記載の流体通路の開閉機構。
  3. 【請求項3】 前記スライド部材に、前記弁体を動作さ
    せる動作部を設けたことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の流体通路の開閉機構。
  4. 【請求項4】 環状部材は、前記プランジャの所定位置
    に設けた環状溝に係合させるE形止め輪であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の
    流体通路の開閉機構。
  5. 【請求項5】 調理鍋と、該調理鍋を収容する本体と、
    前記調理鍋を加熱する加熱手段と、前記本体に開閉可能
    に取り付けられ前記調理鍋の開口部を閉塞する蓋体と、
    該蓋体に設けられ前記調理鍋内と外部とを連通する流体
    通路を閉塞または開放する開閉機構とを備えた圧力調理
    器において、前記請求項1乃至請求項4のいずれか1項
    に記載の開閉機構を用いたことを特徴とする圧力調理
    器。
  6. 【請求項6】 前記開閉機構は、前記ソレノイドのプラ
    ンジャを退避または進出させることにより、前記弁体を
    動作させて前記流体通路を閉塞するもので、前記スライ
    ド部材の退避位置または進出位置で前記蓋体の開放操作
    部を操作不可能とするロック部を設けたことを特徴とす
    る請求項5に記載の圧力調理器。
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