JP3533364B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP3533364B2
JP3533364B2 JP2000191054A JP2000191054A JP3533364B2 JP 3533364 B2 JP3533364 B2 JP 3533364B2 JP 2000191054 A JP2000191054 A JP 2000191054A JP 2000191054 A JP2000191054 A JP 2000191054A JP 3533364 B2 JP3533364 B2 JP 3533364B2
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lock
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博之 中川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炊飯器に関し、特
に、炊飯器に開閉可能に取り付けた蓋体のロック解除機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の炊飯器としては、特開平
4−170911号で、蓋体を回動可能に取り付けた炊
飯器本体の外装体に、前記蓋体を開放するための操作部
材の一部が表面に露出するように配設されたものが提供
されている。この蓋体のロック解除機構は、前記操作部
材の操作に連動して回動する回動部材を備え、この回動
部材の上端部に蓋体の受部に係止する係止爪が設けられ
た構成となっている。
【0003】また、特開平11−56616号では、前
記操作部材を外装体に回動可能に取り付け、この操作部
材の上方に蓋体に係止する係止爪を設けた炊飯器が提供
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の炊飯器では、蓋体のロック解除機構を構成する回動部
材によって蓋体の解放方向の回動を規制するため、前記
ロック機構の取付精度が悪い場合には、蓋体と炊飯鍋の
気密性を維持できないという問題がある。また、このロ
ック解除機構を、炊飯鍋内に大気圧以上の圧力を投入し
て炊飯を行う圧力炊飯器に適用した場合には、蓋体と炊
飯器本体との係止部分に高い負荷が加わるため、回動部
材に高い強度が要求され、設計の自由度が狭いという不
都合がある。さらに、操作部材を操作すると、係止爪が
外装体内部に退避して隙間が発生し、その隙間から米等
の異物が炊飯器本体内部に侵入するという不都合があ
る。
【0005】また、これらの炊飯器は、操作部材の操作
によって係止爪を回動させて蓋体との係止を解除する構
成であるため、この係止解除の際に、開放方向に付勢さ
れた蓋体の受部と前記係止爪が擦れ合い、開放動作に抵
抗が生じるため、ユーザに違和感を与えるという不都合
がある。
【0006】そこで、本発明では、炊飯器本体と蓋体と
を確実に密閉した状態に位置決めが可能であり、かつ、
炊飯器本体内への異物の侵入の防止、および、ロック解
除の際の操作性を向上できる炊飯器を提供することを課
題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の炊飯器は、炊飯鍋を収容した炊飯器本体に
蓋体を回動可能に取り付けるとともに、前記蓋体を閉じ
た状態にロックするロック部材と、該ロック部材による
蓋体のロックを解除するロック解除機構とを備えた炊飯
器において、前記ロック部材は蓋体内に回動可能に配設
され、下向きに突出し前記炊飯器本体の外装体に係止す
る係止部と、下向きに突出する受部とを備え、前記ロッ
ク解除機構は前記炊飯器本体の外装体に配設され、少な
くとも一部を表面に露出する操作部材と、該操作部材の
操作に連動して回動し上方に延びるフック部を備えた回
動部材と、前記ロック部材の受部を係止することなく収
容する収容部を備え前記回動部材におけるフック部の上
部に設けたロック解除部材とからなり、前記操作部材の
操作により回動部材を介してロック解除部材を移動さ
せ、該ロック解除部材によって前記受部を押圧すること
によりロック部材をロック解除方向に回動させるように
構成している。
【0008】この炊飯器によれば、蓋体と炊飯器本体の
外装体とはロック部材の係止部の係止によってロック状
態を維持する。そして、このロック状態では、ロック部
材の受部はロック解除部材の収容部内に収容されている
だけで、何等の係止状態もない。そのため、炊飯鍋と蓋
体の気密性を維持するためには、回動可能としたロック
部材と固定状態の外装体との関係のみであるため、高い
取付精度を必要とすることなく、確実に気密性を確保す
ることができる。そのため、このロック部材およびロッ
ク解除機構を圧力炊飯器に適用した場合には、特に好適
である。また、その係止部分の擦れ合いは生じないた
め、ユーザが蓋体の開放操作をする際に違和感を与える
ことを防止できる。
【0009】前記炊飯器では、前記ロック解除部材は、
前記回動部材の回動に連動して水平方向にスライドする
ものであることが好ましい。
【0010】このようにすれば、回動可能に取り付けた
蓋体に対して、ロック解除部材を回動させて係止状態を
解除するのではなく、水平方向のスライド移動により係
止を解除するため、その係止部分の擦れ合いを低減する
ことができる。その結果、ユーザが蓋体の開放操作をす
る際に違和感を与えることを抑制できる。
【0011】この場合、前記回動部材におけるフック部
の上端に断面略円形状の第1装着部を設け、前記ロック
解除部材は、矩形状の枠体に仕切部を設け、その仕切部
の一方を前記第1装着部の被装着部とするとともに他方
を前記収容部とすることにより、前記回動部材の回動に
連動して水平方向にスライドするように構成することが
好ましい。
【0012】さらに、これらの炊飯器では、前記収容部
内に、ロック解除部材の移動方向と逆向きに突出する突
片を設け、蓋体の開放操作をした際にロック解除部材が
移動することによる隙間から炊飯器本体内に異物が侵入
することを防止することが好ましい。
【0013】さらにまた、前記操作部材および回動部材
を、回路基板を取り付けるホルダーに配設し、該ホルダ
ーを介して一体に装着するようにし、製造時の組付作業
性の向上を図ることが好ましい。
【0014】この場合、前記回動部材は、一端に前記ロ
ック解除部材を設けるとともに他端を前記操作部材の装
着部としたフック部に、両側に突出する軸部を設けた略
+字形状をなし、前記軸部の少なくとも一部に切欠部を
設けるとともに、前記ホルダーに、前記切欠部を設けた
軸部の幅より若干広い開口を備えた軸受部を設けること
が好ましい。また、前記操作部材に、前記回動部材の装
着部の離脱を防止する抜止部を設けることが好ましい。
これらのようにすれば、ホルダーに対する組付状態で、
操作部材および回動部材が離脱することを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は本発明の第1実施形態である
誘導加熱方式の炊飯器1を示す。この炊飯器1は、炊飯
鍋2と、該炊飯鍋2を着脱可能に収容する炊飯器本体3
と、該炊飯器本体3に回動可能に取り付けられる蓋体4
8とからなる。
【0016】前記炊飯鍋2は、熱伝導率が高いアルミ等
からなる鍋母材の外面に、本実施形態の加熱手段である
誘導加熱コイル6への高周波電流の通電時に生じる渦電
流によって電磁誘導加熱される強磁性材料をコーティン
グや接合等を施したものである。
【0017】前記炊飯器本体3は、有底筒形状をなす外
装体4の内部に、前記炊飯鍋2を収容する非導電性材料
からなる保護枠5を備えている。これら外装体4と保護
枠5との間には、加熱手段である誘導加熱コイル6と、
炊飯鍋用温度センサ64と、マイコンを実装した第1回
路基板7と、IH回路を実装した第2回路基板8が配設
されている。また、本実施形態では、前記外装体4と保
護枠5の間において、正面側に後述する蓋体48を開放
するためのロック解除機構14が配設されている。
【0018】前記炊飯器本体3の正面には、後述するロ
ック部材60における受部62の下部に位置するよう
に、ロック解除機構14を構成する操作部材15の表面
を露出させる露出孔9が設けられている。この露出孔9
の上部には、図示しない複数のスイッチを配設した操作
回路基板10を配設するための装着部11が設けられ、
この装着部11に後述するロック解除部材31の挿通孔
12が設けられている。また、本実施形態では、この正
面上部から後述するホルダー38を固定するための固定
軸13が3本(図1では1本)下向きに突設され、その
うち、図示の1本は、スイッチレイアウトの自由度を高
めるために一部に切り欠きが施されている。
【0019】前記ロック解除機構14は、操作部材15
と、回動部材22と、ロック解除部材31とからなり、
前記操作部材15および回動部材22をホルダー38に
配設するようにしたものである。
【0020】前記操作部材15は、図1、図2および図
3に示すように、外装体4の表面に沿って湾曲した操作
部16を備え、この操作部16より断面矩形状の挿通部
18を突設したものである。前記操作部16には、炊飯
器1の組立後に初期電力を調節するために前記第1回路
基板7に実装したボリュウム46を調節するための孔1
7が設けられている。前記挿通部18には、上部に回動
部材22を押圧するための突部19が設けられ、この突
部19の下方に回動部材22が進入できるようになって
いる。また、この挿通部18には、略L字形状に突出す
るガイド部20が設けられ、このガイド部20の横枠と
前記突部19との間に回動部材22の一部を配置するよ
うになっている。さらに、前記突部19には、前記ガイ
ド部20との間に挿入した回動部材22の離脱を防止す
るための抜止部21が設けられている。
【0021】前記回動部材22は、若干屈曲した所定幅
のフック部23の屈曲部分に、軸部29を設けた略+字
形状のものである。前記フック部23は、上端をロック
解除部材31を配設する第1装着部24とし、他端を前
記操作部材15に装着する第2装着部25としたもので
ある。前記第1装着部24は、幅方向にかけて略断面円
形状に延びるようにしたものである。前記第2装着部2
5には、後述するホルダー38の側に円形状に突出する
円形状突部26が設けられる。そして、この円形状突部
26には、該回動部材22をロック方向に付勢するスプ
リング27が配設されている。また、操作部材15の側
は、操作部材15の非操作状態で垂直面が形成されるよ
うに切り欠かれ、その切欠面にストッパ部28が設けら
れている。前記軸部29は、一端を除き断面略D字形状
をなすように切欠部30を設けたものである。この切欠
部30は、前記フック部23の第2装着部25が鉛直下
向きに延びるように配置した状態で、その面が水平方向
に延びるように構成している。
【0022】前記ロック解除部材31は、矩形状の枠体
からなり、その一部に仕切部32を設け、その仕切部3
2の一方を前記フック部23の第1装着部24の被装着
部33とするとともに、他方を後述するロック部材60
の受部62を収容する収容部34としている。前記仕切
部32は、全周にかけて延びる溝が設けられ、この溝に
断面略T字形状のシール部材35が配設されている。ま
た、前記収容部34には、ロック解除時における該ロッ
ク解除部材31の移動方向と逆向きに突出する突片36
が設けられ、この突片36によってロック解除時に炊飯
器本体3に隙間が生じることを防止している。なお、図
2中、37はロック解除時の移動を制限するストッパで
ある。
【0023】前記ホルダー38は、前記第1回路基板7
と、前記ロック解除機構14の操作部材15および回動
部材22を取り付け、前記外装体4に一体に装着するも
のである。このホルダー38は、背部および下部を開放
した箱体からなり、その開放した背部に前記第1回路基
板7を取り付けるようになっている。具体的には、この
ホルダー38には、側部に一対のスリットを設け、これ
らの間に第1回路基板7の背面側に係止する係止爪39
aを備えた複数の弾性片39を設けるとともに、正面側
を支持するリブ40が設けられている。また、ホルダー
38の正面側には、前記操作部材15および回動部材2
2を配設するための凹部41が設けられ、この凹部41
における正面側に操作部材15の挿通部18を挿通可能
に囲繞するガイド枠42が設けられている。また、ホル
ダー38の上部には、前記回動部材22の軸部29を回
動可能に装着可能な一対の軸受部43A,43Bが設け
られている。そして、一方の軸受部43Aには、頂部に
全長にかけて延びる挿入部44が開口される一方、他方
の軸受部43Bには、外端部分の一部を残して挿入部4
4が開口されている。ここで、この挿入部44の開口
は、前記軸部29における切欠部30を設けた部分の幅
Wより若干広く、軸部29の直径より狭くなるように
し、挿入部44より軸受部43A,43B内に回動部材
22の軸部29を挿入し、回動させると離脱不可能にな
るように構成している。また、前記軸受部43Bの挿入
部44を設けない部分の幅は、その端部からガイド枠4
2の端部までの距離L、および、回動部材22の挿通す
る側の軸部29の幅と一致するようにし、後述する組立
時の作業性の向上を図っている。なお、図2中、45
は、操作部材15の孔17に対応するボリュウム調節用
の孔であり、第1制御基板にはこれらの孔17,45に
対応するように初期電力を調節するためのボリュウム4
6が回動可能に取り付けられている。また、47は、外
装体4の固定軸13への受部である。
【0024】前記蓋体48は、前記本体3に開閉可能に
取り付けられ、この本体3の開口部を閉塞するもので、
上板と下板とを組み付けたケースの底面に、炊飯鍋2の
開口部を密閉する内蓋49を着脱可能に取り付けたもの
である。そして、この蓋体8の内部には、図示しない蓋
用の温度センサと、炊飯鍋2の内部と外部(大気)とを
連通する排気経路52と、該排気経路17の開閉機構5
5と、該蓋体8のロック機構59とが設けられるととも
に、液晶表示50および該液晶表示50の液晶回路基板
51が配設されている。
【0025】前記排気経路52は、前記内蓋49に一体
に取り付けた後述する開閉機構55の取付部53と、該
取付部53と連通したダクト部材54とからなる。
【0026】前記開閉機構55は、図1および図4に示
すように、炊飯鍋2内に圧力を投入するためのもので、
前記排気経路17を閉塞または開放する調圧ボール56
と、駆動機構であるソレノイド57とからなる。前記ソ
レノイド57は、内部にプランジャ58が進退可能に配
設され、前記取付部53の側部に配設されている。前記
プランジャ58には、後述するロック機構59を構成す
るスライド部材63が取り付けられ、該プランジャ58
の退避動作により、前記調圧ボール56によって排気経
路52を閉鎖するとともに、前記スライド部材63を動
作させるようになっている。
【0027】前記ロック機構59は、蓋体48のヒンジ
接続部と反対の開放側端部に回動可能に配設されたロッ
ク部材60と、前記ソレノイド57のプランジャ58に
取り付けられたスライド部材63とからなる。前記ロッ
ク部材60は断面逆L字形をなし、その下端縁両側に、
前記炊飯器本体3の外装体4の図示しない係止受部に係
止する一対の係止部61が設けられている。また、この
ロック部材60の下端縁中央には、前記ロック解除部材
31の収容部34内に進入し、該ロック解除部材31の
動作を受ける受部62が設けられている。この受部62
の下端は若干前向きに湾曲されている。前記スライド部
材63は樹脂製の枠体からなり、前記プランジャ34の
退避動作により、前記ロック部材60の下部に進入し、
前記ロック部材60の回動を不可能としてロック解除で
きないように構成されている。
【0028】次に、前記ロック解除機構14の組み付け
について説明する。ロック解除機構を前記ホルダー38
に組み付ける場合には、図5(A)に示すように、ま
ず、回動部材22の円形状突部26にスプリング27を
外嵌させて取り付ける。そして、この回動部材22を、
第1装着部24および第2装着部25が水平に位置する
ようにして切欠部30の面を鉛直方向に延びるように位
置させ、ホルダー38における軸受部43A,43Bの
挿入部44に該回動部材22の軸部29を上方から挿入
する。
【0029】ついで、図5(B)に示すように、軸受部
43A,43Bに軸部29を挿入した回動部材22を、
第2装着部25が下側に位置するように回動させる。こ
れにより、切欠部30の面が略水平方向に位置し、回動
部材22の軸部29がホルダー38の軸受部43A,4
3Bから離脱不可能な状態となる。
【0030】また、ホルダー38のガイド枠42に操作
部材15の挿通部18を挿入する。なお、これらの組付
順番は、希望に応じて変更可能である。
【0031】最後に、回動部材22を図5(B)中矢印
の方向にスライドさせる。これにより、回動部材22に
おけるフック部23の第2装着部25が、操作部材15
の抜止部21を乗り越えて突部19とガイド枠42の間
に位置し、簡単には移動不可能な状態になる。
【0032】さらに、ホルダー38の背面側より第1回
路基板7を配置し、該第1回路基板7を弾性片39とリ
ブ40との間に固定する。なお、この第1回路基板7の
固定は、前記回動部材22および操作部材15の組み付
けの前に行ってもよい。
【0033】次に、外装体4の挿通孔12にロック解除
部材31を挿通させて位置決めし、該外装体4を上下逆
向きに配置して、前記第1回路基板7、操作部材15お
よび回動部材22を配設したホルダー38を一体に装着
し、ネジ止めして固定する。この際、回動部材22の第
1装着部24を、前記ロック解除部材31の非装着部内
に進入させる。
【0034】このようにしてロック解除機構14を組み
付けるとともに、全ての部品を組み付けた炊飯器1は、
最後に、図1中一点鎖線で示すように、正面から操作部
材15の孔17,45を通してボリュウム46を回動さ
せて初期電力を調節することにより、作業が完了する。
【0035】このように、本実施形態では、ロック解除
機構14を構成する操作部材15および回動部材22
を、回路基板を取り付けるホルダー38に配設した状態
で、炊飯器本体3に一体に装着するため、組付作業性の
向上を図ることができる。しかも、この組付状態では、
ホルダー38の軸受部43A,43Bと回動部材22の
軸部29の形状、および、操作部材15に設けた抜止部
21により、操作部材15および回動部材22がホルダ
ー38から離脱することを防止できる。
【0036】前記ロック解除機構14を備えた炊飯器1
は、蓋体48を閉じた状態では、図1に示すように、ロ
ック部材60の係止部61と係止受部の係止によって蓋
体48と炊飯器本体3とのロック状態を維持している。
そして、このロック状態では、ロック部材60の受部6
2はロック解除部材31の収容部34内に収容されてい
るだけで、何等の係止状態もない。そのため、炊飯鍋2
と蓋体48は、回動可能としたロック部材60と、固定
状態の外装体4との関係のみでロック状態が維持される
とともに、炊飯鍋2との気密性が維持される。その結
果、ロック部材60を含み、前記ロック解除機構14の
組付時には、高い取付精度を必要とすることなく、確実
に気密性を確保することができる。勿論、炊飯動作を実
行し、炊飯鍋2内に大気圧以上の圧力が投入された状態
でも、確実に気密性を維持することができる。
【0037】また、前記炊飯器1の蓋体48を開放する
際には、炊飯器本体3の外装体4から露出した操作部材
15の操作部16をプッシュ操作する。
【0038】そうすると、図6に示すように、操作部材
15の突部19が回動部材22のフック部23における
第2装着部25を押圧する。これにより、回動部材22
は、軸部29を中心として、図6中、反時計回りに回動
し、フック部23の上端の第1装着部24でロック解除
部材31を、図6中、左方向に押圧する。そうすると、
ロック解除部材31は、回動部材22の回動に連動して
左方向にスライド移動し、蓋体48に回動可能に配設し
たロック部材60の受部62を押圧する。
【0039】その結果、ロック部材60は、受部62が
時計回りに所謂蹴上げられるようにして回動する。そう
すると、該ロック部材60の係止部61が炊飯器本体3
の外装体4の窪んだ図示しない係止受部より離脱し、蓋
体48のヒンジ接続部に配設されたスプリングによって
開放方向に回動する。
【0040】このように、前記ロック解除機構14は、
回動可能に取り付けた蓋体48に対して、従来例のよう
にロック解除部材31を回動させて係止を解除するので
はなく、水平方向のスライド移動により係止を解除する
ため、これらの擦れ合いを低減できる。そのうえ、本実
施形態では、このロック解除部材31とロック部材60
の係止ではないため、より開放操作性が良好である。そ
の結果、ユーザが蓋体48の開放操作をする際に違和感
を感じることはない。
【0041】さらに、前記操作部材15を操作した状態
では、図6に示すように、ロック解除部材31が移動す
ることによる隙間を覆うように突片36が設けられてい
るため、その隙間から米等の異物が炊飯器本体3内に侵
入することを防止できる。
【0042】なお、本発明の炊飯器1は前記実施形態の
構成に限定されるものではない。例えば、前記実施形態
では、回動部材22とロック解除部材31とを別体と
し、ロック解除部材31を水平方向にスライド移動させ
るようにしたが、これらを一体に設けてもよい。このよ
うにすれば、少なくとも蓋体48と炊飯器本体3との気
密性を確実に確保することができる。
【0043】また、前記実施形態のように、回動部材2
2とロック解除部材31とを別体に形成し、ロック解除
部材31を水平方向に移動させる場合には、ロック解除
部材31と蓋体48の係止部61との係止により、閉塞
状態を維持するようにしてもよい。このようにすれば、
少なくとも蓋体48を開放する際の操作性を向上するこ
とができる。
【0044】さらに、前記実施形態では、炊飯鍋2内に
大気圧以上の圧力を投入して炊飯動作を実行する圧力投
入方式で、かつ、誘導加熱方式の炊飯器1にロック部材
60およびロック解除機構14を適用したが、炊飯鍋2
内に大気圧以上の圧力を投入しない方式の炊飯器1、お
よび、ヒータ加熱方式の炊飯器1にも適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の炊飯器では、蓋体と炊飯器本体の外装体とはロック部
材の係止部の係止によってロック状態を維持し、このロ
ック状態では、ロック部材とロック解除部材は何等の係
止状態もないようにしているため、炊飯鍋と蓋体の気密
性を維持するためには、回動可能としたロック部材と固
定状態の外装体との関係のみである。そのため、高い取
付精度を必要とすることなく、確実に気密性を確保する
ことができる。
【0046】また、回動可能に取り付けた蓋体に対し
て、ロック解除部材を回動させて係止を解除するのでは
なく、水平方向のスライド移動により係止を解除するた
め、その部分の擦れ合いを低減することができる。その
結果、ユーザが蓋体の開放操作をする際に違和感を与え
ることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の炊飯器を示す断面図である。
【図2】 図1のロック解除機構を示す分解斜視図であ
る。
【図3】 図3の操作部材の平面図である。
【図4】 蓋体のロック部材を示す斜視図である。
【図5】 (A),(B)は図2のロック解除機構の組
付工程を示す斜視図である。
【図6】 組立状態のロック解除機構を操作した状態を
示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…炊飯器、2…炊飯鍋、3…炊飯器本体、4…外装
体、9…露出孔、12…挿通孔、14…ロック解除機
構、15…操作部材、22…回動部材、23…フック
部、29…軸部、31…ロック解除部材、34…収容
部、35…シール部材、36…突片、38…ホルダー、
42…ガイド枠、43A,43B…軸受部、44…挿入
部、48…蓋体、49…内蓋、50…液晶表示、55…
開閉機構、59…ロック機構、60…ロック部材、61
…係止部、62…受部、63…スライド部材。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−140571(JP,A) 特開 平4−170911(JP,A) 実開 平4−21330(JP,U) 特公 平6−91865(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 103

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯鍋を収容した炊飯器本体に蓋体を回
    動可能に取り付けるとともに、前記蓋体を閉じた状態に
    ロックするロック部材と、該ロック部材による蓋体のロ
    ックを解除するロック解除機構とを備えた炊飯器におい
    て、 前記ロック部材は蓋体内に回動可能に配設され、下向き
    に突出し前記炊飯器本体の外装体に係止する係止部と、
    下向きに突出する受部とを備え、 前記ロック解除機構は前記炊飯器本体の外装体に配設さ
    れ、少なくとも一部を表面に露出する操作部材と、該操
    作部材の操作に連動して回動し上方に延びるフック部を
    備えた回動部材と、前記ロック部材の受部を係止するこ
    となく収容する収容部を備え前記回動部材におけるフッ
    ク部の上部に設けたロック解除部材とからなり、 前記操作部材の操作により回動部材を介してロック解除
    部材を移動させ、該ロック解除部材によって前記受部を
    押圧することによりロック部材をロック解除方向に回動
    させるようにしたことを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記ロック解除部材は、前記回動部材の
    回動に連動して水平方向にスライドするものであること
    を特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記回動部材におけるフック部の上端に
    断面略円形状の第1装着部を設け、 前記ロック解除部材は、矩形状の枠体に仕切部を設け、
    その仕切部の一方を前記第1装着部の被装着部とすると
    ともに他方を前記収容部とすることにより、前記回動部
    材の回動に連動して水平方向にスライドするようにした
    ことを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記収容部内に、ロック解除部材の移動
    方向と逆向きに突出する突片を設けたことを特徴とする
    請求項1または請求項3に記載の炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記操作部材および回動部材を、回路基
    板を取り付けるホルダーに配設し、該ホルダーを介して
    一体に装着するようにしたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれか1項に記載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記回動部材は、一端に前記ロック解除
    部材を設けるとともに他端を前記操作部材の装着部とし
    たフック部に、両側に突出する軸部を設けた略+字形状
    をなし、前記軸部の少なくとも一部に切欠部を設けると
    ともに、前記ホルダーに、前記切欠部を設けた軸部の幅
    より若干広い開口を備えた軸受部を設けたことを特徴と
    する請求項5に記載の炊飯器。
  7. 【請求項7】 前記操作部材に、前記回動部材の装着部
    の離脱を防止する抜止部を設けたことを特徴とする請求
    項6に記載の炊飯器。
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