JP2001332874A - 蓋体の開閉機構 - Google Patents

蓋体の開閉機構

Info

Publication number
JP2001332874A
JP2001332874A JP2000147144A JP2000147144A JP2001332874A JP 2001332874 A JP2001332874 A JP 2001332874A JP 2000147144 A JP2000147144 A JP 2000147144A JP 2000147144 A JP2000147144 A JP 2000147144A JP 2001332874 A JP2001332874 A JP 2001332874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
opening
lid
housing
closing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000147144A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyasu Terahara
利安 寺原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP2000147144A priority Critical patent/JP2001332874A/ja
Publication of JP2001332874A publication Critical patent/JP2001332874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 美観に優れ、筐体の内部にゴミ等が入り込み
にくい電子機器を得ることができる蓋体の開閉機構を提
供する。 【解決手段】 蓋体9に設けられる一対の回転軸11
が、第一筐体7の一部16と第二筐体6の一部14とを
接合することによって略鉛直方向に長い長孔形状の一対
の軸受12を形成する過程で挿入される。これにより、
従来のように蓋体9を弾性的に変形させることなく回転
軸11を軸受12に挿入することができるので、組み付
け時に蓋体9を損傷することがなくなる。また、蓋体9
の開放の際には回転軸位置決め機構18,21による各
回転軸11の位置決めを解除し、蓋体9の開放に伴って
各回転軸11を各軸受12の長孔形状に沿って下方に逃
がすようにしたことにより、蓋体9と筐体とが開閉の際
に干渉しないように蓋体9と筐体との間に大きな隙間を
設ける必要がなくなるので、美観に優れ、筐体の内部に
ゴミ等が入り込みにくい電子機器を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の筐体に
形成される開口部を閉塞する蓋体の開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すように、POS(Poin
t of Sales:販売時点管理)端末100のような電子機
器には、例えば記録媒体であるメモリカードが第三者に
より盗難されてしまうのを防止することや誤って電源ス
イッチが押下されてしまうのを防止すること等を目的と
し、そのメモリカードや電源スイッチを覆い隠すための
蓋体であるカバー101が備えられていることが多い。
そして、このようなカバー101は、筐体102に対し
て開閉自在に取り付けられるのが一般的である。
【0003】また、図7に示すように、チケットプリン
タ200のような電子機器にも、蓋体であるカバー20
1が筐体202に対して開閉自在に取り付けられている
ことがある。このチケットプリンタ200のカバー20
1は、前述したPOS端末100と同様に誤って電源ス
イッチが押下されてしまうのを防止すること等を目的と
する他、チケット用紙の切断の際に発生する紙片や紙粉
を筐体202の内部から回収するための回収口を閉塞す
る役目も果たしている。
【0004】次いで、POS端末100のカバー101
やチケットプリンタ200のカバー201の取付構造に
ついて説明する。なお、以下においては、チケットプリ
ンタ200について例示的に説明する。ここで、図8は
チケットプリンタ200のカバー201の取付構造を分
解して示す縦断側面図である。チケットプリンタ200
の筐体202には、凹形状の開口部203が形成され、
この開口部203の凹形状の側壁204の上部には、軸
受205がそれぞれ形成されている。なお、これらの軸
受205は金型上で食い切り形状とされている。
【0005】一方、カバー201は開口部203の開口
面積と略同一の面積を有する蓋体であって、このカバー
201には一対の側壁206が形成されており、それら
の側壁206の上部には、回転軸207がそれぞれ突出
形成されている。これらの回転軸207は、筐体202
の軸受205に回転自在に嵌合するものである。また、
カバー201には、開口部203の側壁204に沿って
摺動させるための突起であるダボ208を有するアーム
209が形成されている。さらに、開口部203の側壁
204には、ダボ208が乗越えることによりカバー2
01の開放方向への回転を規制するロック部210が設
けられている。
【0006】このような構成により、図9(a)に示す
ように、カバー201の側壁206を弾性的に変形させ
て回転軸207を筐体202の軸受205に嵌め込むこ
とにより、各回転軸207を回転中心としてカバー20
1が開閉自在に取り付けられることになる。そして、カ
バー201を閉塞方向に回転させて(図9(b)参
照)、カバー201のダボ208がロック部210を乗
越えた場合には(図9(c)参照)、カバー201の開
放方向への回転が規制されてロックされることになる。
このようにカバー201がロックされている状態では、
図7に示すように、カバー201によって開口部203
の内部が外部から視覚的に遮断される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9(a)
に示すように、カバー201は開口部203の上部にお
いて開閉自在とされており、かつ、その回転角度は略9
0度とされている。そのため、筐体202の軸受205
は、カバー201と筐体202とが開閉の際に干渉しな
いような位置に形成されている。したがって、図7や図
9(c)に示すように、筐体202に対してカバー20
1を閉塞状態にした場合であってもカバー201と筐体
202との間には大きな隙間aが形成されてしまう。そ
して、このような隙間aが形成されることにより、チケ
ットプリンタ200の表面には凹凸状のラインが生じて
しまい、外観的に好ましいものではなかった。また、カ
バー201と筐体202との間の大きな隙間aから筐体
202の内部へとゴミ等が入り込みやすくなるという問
題もある。
【0008】加えて、カバー201の側壁206を弾性
的に変形させて回転軸207を筐体202の軸受205
に嵌め込まなければならないために、その組み付け時に
おいてカバー201を損傷しやすいという問題もあっ
た。さらに、その組み付け作業も面倒である。
【0009】本発明の目的は、蓋体と筐体との間に凹凸
等を生じない美観に優れた電子機器を得ることができる
蓋体の開閉機構を提供することである。
【0010】本発明の目的は、筐体の内部にゴミ等が入
り込みにくい蓋体の開閉機構を提供することである。
【0011】本発明の目的は、蓋体を損傷することがな
く筐体に組み付けることができる蓋体の開閉機構を提供
することである。
【0012】本発明の目的は、蓋体の組み付け作業が容
易な蓋体の開閉機構を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電子機器の筐体に形成される開口部を閉塞する蓋体の開
閉機構であって、前記筐体を構成し、前記開口部を有す
る第一筐体と、前記筐体を構成し、前記第一筐体上に設
けられる第二筐体と、前記第一筐体の一部と前記第二筐
体の一部とを接合することによって前記開口部の近傍に
形成され、略鉛直方向に長い長孔形状の一対の軸受と、
前記蓋体に設けられ、前記各軸受に配置される一対の回
転軸と、前記蓋体の閉塞時には前記各回転軸を前記各軸
受の上方に位置させる回転軸位置決め機構と、を備え、
前記蓋体の開放の際には前記回転軸位置決め機構による
前記各回転軸の位置決めを解除し、前記蓋体の開放に伴
って前記各回転軸を前記各軸受の長孔形状に沿って下方
に逃がすようにした。
【0014】したがって、蓋体に設けられる一対の回転
軸が、第一筐体の一部と第二筐体の一部とを接合するこ
とによって略鉛直方向に長い長孔形状の一対の軸受を形
成する過程で挿入される。これにより、従来のように蓋
体を弾性的に変形させることなく回転軸を軸受に挿入す
ることができるので、組み付け時に蓋体を損傷すること
がなくなる。また、分解による蓋体の取り外しも容易で
ある。さらに、部品製作の上でも金型構造を簡略化でき
るようになる。さらにまた、蓋体の開放の際には回転軸
位置決め機構による各回転軸の位置決めを解除し、蓋体
の開放に伴って各回転軸を各軸受の長孔形状に沿って下
方に逃がすようにしたことにより、蓋体と筐体とが開閉
の際に干渉しないように蓋体と筐体との間に大きな隙間
を設ける必要がなくなるので、美観に優れ、かつ、筐体
の内部にゴミ等が入り込みにくい電子機器を得ることが
可能になる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の蓋
体の開閉機構において、前記開口部を略全開放した状態
で前記蓋体を保持する保持機構を備える。
【0016】したがって、例えば開口部内に電源スイッ
チ等を設けた場合に、その操作性が向上する。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の蓋体の開閉機構において、前記開口部を閉塞した状
態で前記蓋体をロックするロック機構を備える。
【0018】したがって、開口部が確実に閉塞される。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一記載の蓋体の開閉機構において、前記開口
部を閉塞した前記蓋体の押し込み方向への動きを規制す
る位置決め機構を備える。
【0020】したがって、開口部を閉塞した状態で蓋体
を筐体と略同一面上に位置させることが可能になるの
で、さらに美観に優れた電子機器を得ることが可能にな
る。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか一記載の蓋体の開閉機構において、前記蓋体
の回転軌跡をガイドする回転軌跡ガイド機構を備える。
【0022】したがって、蓋体の開閉動作が容易にな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図5に基づいて説明する。本実施の形態の蓋体の開閉
機構は、POS端末に接続されて使用される電子機器で
あるチケットプリンタに用いられる蓋体の開閉機構に適
用した一例である。
【0024】ここで、図1はチケットプリンタ1を示す
外観斜視図である。本実施の形態のチケットプリンタ1
には、プリンタユニット(図示せず)を収納する上面開
口の筐体であるプリンタケース2と、このプリンタケー
ス2の開口部分を開放・閉塞自在とするプリンタカバー
3とが備えられている。プリンタカバー3は閉じられた
状態ではプリンタユニットによって印字されるチケット
等を発行するチケット排出口4を形成する。また、プリ
ンタカバー3の上部には、ディスプレイや各種のキーが
集合する操作部5が設けられている。
【0025】また、プリンタケース2は、第一筐体であ
るボトムカバー7と、このボトムカバー7の上方に設け
られる第二筐体であるトップカバー6とによって形成さ
れている。
【0026】加えて、操作者から見てボトムカバー7の
手前側には、プリンタユニットにおけるチケット用紙の
切断の際に発生する紙片や紙粉をプリンタケース2の内
部から回収するためにプリンタケース2の内部に連通す
る開口部である紙片回収口8が形成されている。そし
て、この紙片回収口8には、紙片回収口8を閉塞するた
めの蓋体であるカバー9が開閉自在に取付けられてい
る。なお、特に図示しないが、紙片回収口8の内部に
は、カバー9を開放させた状態でON/OFF操作が可
能な電源スイッチが設けられている。
【0027】次に、カバー9の取付構造について説明す
る。ここで、図2はプリンタケース2に対するカバー9
の取付構造を分解して示す縦断側面図である。カバー9
は紙片回収口8の開口部分の面積と略同一の面積を有す
る蓋体であって、このカバー9には一対の側壁10が形
成されており、それらの側壁10の上部には、回転軸1
1がそれぞれ突出形成されている。これらの回転軸11
は、プリンタケース2に形成される後述する一対の軸受
12(図3参照)において回転自在に保持されるもので
ある。
【0028】回転軸11を回転自在に保持する軸受12
は、略鉛直方向に長い長孔形状であって、トップカバー
6とボトムカバー7とを接合することによって紙片回収
口8の近傍に形成される。詳細には、この軸受12は、
トップカバー6とボトムカバー7とが接合されることに
より、トップカバー6に一定の間隔を有して設けられる
一対のリブ13に形成される軸受形成切欠14と、ボト
ムカバー7に一定の間隔を有して設けられる一対のリブ
15に形成される軸受形成切欠16とが組み合わされて
形成されるものである。なお、ボトムカバー7に設けら
れるリブ15間の間隔は、トップカバー6に設けられる
リブ13間の間隔に比べてやや短く、プリンタケース2
のやや内側寄りに設けられている。
【0029】また、カバー9の側壁10には突起である
ダボ17がそれぞれ形成されている。これらのダボ17
は、ボトムカバー7に設けられる一対のリブ15にそれ
ぞれ所定の抵抗力を有して摺動するような間隔で形成さ
れている。そして、ダボ17は、カバー9が閉塞状態に
ある場合には回転軸11の略鉛直上に位置するととも
に、カバー9の開放に伴う回転角度が略90度となった
場合においては、ダボ17がリブ15にそれぞれ入り込
み所定の抵抗力を有して摺動することになるので、カバ
ー9を略90度だけ回転された状態で保持することにな
る。つまり、カバー9の側壁10に形成されたダボ17
とリブ15とによって、紙片回収口8を略全開放した状
態でカバー9を保持する保持機構が構成されている。
【0030】さらに、カバー9の底面18には、取っ手
19が設けられているとともに、ロック爪20が設けら
れている。このロック爪20は、ボトムカバー7に形成
されるロック爪受け21に対して弾発的に係合すること
により、カバー9の開放方向への回転を規制し、紙片回
収口8を確実に閉塞するものである。つまり、ロック爪
20とロック爪受け21とによって、紙片回収口8を閉
塞した状態でカバー9をロックするロック機構が構成さ
れている。なお、ロック機構を構成するロック爪20と
ロック爪受け21とは、弾発的に係合するものには限ら
ず、カバー9の自重によって係合するものであっても良
い。
【0031】加えて、ボトムカバー7には、カバー9の
閉塞時においてそのカバー9の側壁10に当接する規制
部材22が設けられている。この規制部材22により、
紙片回収口8を閉塞したカバー9の押し込み方向への動
きが規制され、カバー9の閉塞時におけるカバー9の表
面がトップカバー6及びボトムカバー7の表面と略同一
面上に位置決めされることになる。つまり、カバー9の
側壁10と規制部材22とによって、紙片回収口8を閉
塞したカバー9の押し込み方向への動きを規制する位置
決め機構が構成されている。
【0032】また、規制部材22に当接するカバー9の
側壁10の部分はR形状のガイド部23とされており、
このガイド部23はカバー9の開放・閉塞時においてボ
トムカバー7に形成されるロック爪受け21上を摺動す
ることになる。つまり、ロック爪受け21とガイド部2
3とによって、カバー9の回転軌跡をガイドする回転軌
跡ガイド機構が構成されている。
【0033】このような構成により、カバー9は、プリ
ンタケース2に対して以下の手順により組み付けられ
る。まず、カバー9のロック爪20をボトムカバー7に
形成されるロック爪受け21上に位置させるとともに、
カバー9の回転軸11をボトムカバー7に設けられるリ
ブ15の軸受形成切欠16上に位置させる。次に、この
状態のボトムカバー7にトップカバー6を組み付ける過
程において、カバー9の回転軸11をトップカバー6に
設けられるリブ13に形成される軸受形成切欠14とボ
トムカバー7に設けられるリブ15に形成される軸受形
成切欠16とによって挟み込むことにより、図3に示す
ように、カバー9の回転軸11が軸受12によって回転
自在に保持されることになる。なお、図4に示すよう
に、カバー9が閉塞状態にあって、カバー9の底面18
がロック爪20とロック爪受け21との係合により位置
決めされている場合には、カバー9の回転軸11は軸受
12の上方に位置することになる。つまり、カバー9の
底面18とロック爪受け21とによって、カバー9の閉
塞時には各回転軸11を各軸受12の上方に位置させる
回転軸位置決め機構が構成されている。
【0034】したがって、従来のようにカバー9の側壁
10を弾性的に変形させることなく回転軸11を軸受1
2に挿入することができるので、組み付け時にカバー9
を損傷することがなくなる。また、分解によるカバー9
の取り外しも容易である。さらに、部品製作の上でも金
型構造を簡略化できるようになる。
【0035】続いて、カバー9の開閉の際の動きについ
て図5を参照して説明する。図5(a)に示すように、
閉塞状態のカバー9の取っ手19を引っ張ることにより
ロック爪20を撓ませ、ロック爪20とロック爪受け2
1との係合を解除することで、紙片回収口8の開放方向
へとカバー9を回転させることが可能な状態となる。な
お、ロック爪20とロック爪受け21との係合が解除さ
れた直後においては、カバー9の回転軸11は軸受12
の上部に位置したままである。また、ロック爪20とロ
ック爪受け21との係合が解除された直後においては、
トップカバー6のX部分(図4参照)とボトムカバー7
のY部分(図4参照)とが当接することになる。
【0036】さらに取っ手19を引っ張り続けると、ト
ップカバー6のX部分とボトムカバー7のY部分との当
接位置を支点としてカバー9の側壁10のガイド部23
がロック爪受け21上を摺動しながら、カバー9は開放
方向に動くことになる。この際、ガイド部23はR形状
とされていることにより、図5(b)に示すように、回
転軸11は軸受12の内部を下方へとガイド部23のR
形状に沿って徐々に移動することになる。そして、図5
(c)に示すように、回転軸11が軸受12の最下点に
到達した場合には、カバー9の側壁10のガイド部23
がロック爪受け21から外れ、軸受12の最下点を回転
中心としてカバー9が開放され、紙片回収口8が出現す
ることになる。
【0037】ここで、図5(d)は、カバー9の開放に
伴う回転角度が略90度となった状態を示している。こ
のようにカバー9の開放に伴う回転角度が略90度とな
った状態においては、前述したようにボトムカバー7に
設けられるリブ15はトップカバー6に設けられるリブ
13に比べ、プリンタケース2のやや内側寄りに設けら
れていることから、カバー9の側壁10に形成されたダ
ボ17がリブ15にそれぞれ入り込み所定の抵抗力を有
して摺動することになり、カバー9は略90度だけ回転
された状態で保持されることになる。これにより、紙片
回収口8を略全開放した状態で維持しつづけることが可
能になるので、紙片等の回収や電源スイッチのON/O
FF操作の操作性が向上する。
【0038】一方、カバー9を開放状態から閉塞状態に
回転させる場合には、図5(b)に示すように、カバー
9の回転軸11は、側壁10のガイド部23のR形状に
沿って軸受12の内部を上方へと徐々に移動することに
なる。そして、最終的には、カバー9のロック爪20を
ボトムカバー7に形成されるロック爪受け21に対して
弾発的に係合させて、カバー9を閉塞状態にすることに
なる。なお、このような閉塞状態においては、ボトムカ
バー7には規制部材22が設けられていることから、紙
片回収口8を閉塞したカバー9の押し込み方向への動き
が規制され、カバー9の表面がトップカバー6及びボト
ムカバー7の表面と略同一面上に位置決めされることに
なる。
【0039】ここに、カバー9の開放の際には回転軸位
置決め機構18,21による各回転軸11の位置決めを
解除し、カバー9の開放に伴って各回転軸11を各軸受
12の長孔形状に沿って下方に逃がすようにしたことに
より、カバー9とプリンタケース2とが開閉の際に干渉
しないようにカバー9とプリンタケース2との間に大き
な隙間を設ける必要がなくなることから、カバー9とプ
リンタケース2との間の隙間A(図1、図3参照)は微
小になるので、美観に優れ、かつ、プリンタケース2の
内部にゴミ等が入り込みにくいチケットプリンタ1を得
ることが可能になる。
【0040】なお、本実施の形態においては、電子機器
としてチケットプリンタ1に適用したが、これに限られ
るものではなく、POS端末等の他の電子機器に適用す
ることが可能である。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電子機器
の筐体に形成される開口部を閉塞する蓋体の開閉機構で
あって、前記筐体を構成し、前記開口部を有する第一筐
体と、前記筐体を構成し、前記第一筐体上に設けられる
第二筐体と、前記第一筐体の一部と前記第二筐体の一部
とを接合することによって前記開口部の近傍に形成さ
れ、略鉛直方向に長い長孔形状の一対の軸受と、前記蓋
体に設けられ、前記各軸受に配置される一対の回転軸
と、前記蓋体の閉塞時には前記各回転軸を前記各軸受の
上方に位置させる回転軸位置決め機構と、を備え、前記
蓋体の開放の際には前記回転軸位置決め機構による前記
各回転軸の位置決めを解除し、前記蓋体の開放に伴って
前記各回転軸を前記各軸受の長孔形状に沿って下方に逃
がすようにし、蓋体に設けられる一対の回転軸が、第一
筐体の一部と第二筐体の一部とを接合することによって
略鉛直方向に長い長孔形状の一対の軸受を形成する過程
で挿入されることにより、従来のように蓋体を弾性的に
変形させることなく回転軸を軸受に挿入することができ
るので、組み付け時に蓋体を損傷することがなくなる。
また、分解による蓋体の取り外しも容易である。さら
に、部品製作の上でも金型構造を簡略化できるようにな
る。さらにまた、蓋体の開放の際には回転軸位置決め機
構による各回転軸の位置決めを解除し、蓋体の開放に伴
って各回転軸を各軸受の長孔形状に沿って下方に逃がす
ようにしたことにより、蓋体と筐体とが開閉の際に干渉
しないように蓋体と筐体との間に大きな隙間を設ける必
要がなくなるので、美観に優れ、筐体の内部にゴミ等が
入り込みにくい電子機器を得ることができる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の蓋体の開閉機構において、前記開口部を略全開放し
た状態で前記蓋体を保持する保持機構を備えることによ
り、例えば開口部内に電源スイッチ等を設けた場合に、
その操作性を向上させることができる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の蓋体の開閉機構において、前記開口部を閉塞
した状態で前記蓋体をロックするロック機構を備えるこ
とにより、開口部を確実に閉塞することができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3のいずれか一記載の蓋体の開閉機構において、前
記開口部を閉塞した前記蓋体の押し込み方向への動きを
規制する位置決め機構を備えることにより、開口部を閉
塞した状態で蓋体を筐体と略同一面上に位置させること
ができるので、さらに美観に優れた電子機器を得ること
ができる。
【0045】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4のいずれか一記載の蓋体の開閉機構において、前
記蓋体の回転軌跡をガイドする回転軌跡ガイド機構を備
えることにより、蓋体の開閉動作を容易にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のチケットプリンタを示
す外観斜視図である。
【図2】プリンタケースに対するカバーの取付構造を分
解して示す縦断側面図である。
【図3】閉塞状態のカバーを示す縦断側面図である。
【図4】その回転軸付近を拡大して示す縦断側面図であ
る。
【図5】(a)はロック爪とロック爪受けとの係合状態
が解除された直後のカバーを示す縦断側面図、(b)は
回転軸が軸受の略中心部にある状態のカバーを示す縦断
側面図、(c)は回転軸が軸受の最下点に到達した状態
のカバーを示す縦断側面図、(d)は回転角度が略90
度となった状態のカバーを示す縦断側面図である。
【図6】従来の電子機器の一例であるPOS端末を示す
外観斜視図である。
【図7】従来の電子機器の一例であるチケットプリンタ
を示す外観斜視図である。
【図8】従来のチケットプリンタのカバーの取付構造を
分解して示す縦断側面図である。
【図9】(a)は回転角度が略90度となった状態のカ
バーを示す縦断側面図、(b)はロックされる直前のカ
バーを示す縦断側面図、(c)は閉塞状態のカバーを示
す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 電子機器 2 筐体 6 第二筐体 7 第一筐体 8 開口部 9 蓋体 11 回転軸 12 軸受 10,22 位置決め機構 15,17 保持機構 18,21 回転軸位置決め機構 20,21 ロック機構 21,23 回転軌跡ガイド機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の筐体に形成される開口部を閉
    塞する蓋体の開閉機構であって、 前記筐体を構成し、前記開口部を有する第一筐体と、 前記筐体を構成し、前記第一筐体上に設けられる第二筐
    体と、 前記第一筐体の一部と前記第二筐体の一部とを接合する
    ことによって前記開口部の近傍に形成され、略鉛直方向
    に長い長孔形状の一対の軸受と、 前記蓋体に設けられ、前記各軸受に配置される一対の回
    転軸と、 前記蓋体の閉塞時には前記各回転軸を前記各軸受の上方
    に位置させる回転軸位置決め機構と、を備え、 前記蓋体の開放の際には前記回転軸位置決め機構による
    前記各回転軸の位置決めを解除し、前記蓋体の開放に伴
    って前記各回転軸を前記各軸受の長孔形状に沿って下方
    に逃がすようにした蓋体の開閉機構。
  2. 【請求項2】 前記開口部を略全開放した状態で前記蓋
    体を保持する保持機構を備える請求項1記載の蓋体の開
    閉機構。
  3. 【請求項3】 前記開口部を閉塞した状態で前記蓋体を
    ロックするロック機構を備える請求項1又は2記載の蓋
    体の開閉機構。
  4. 【請求項4】 前記開口部を閉塞した前記蓋体の押し込
    み方向への動きを規制する位置決め機構を備える請求項
    1ないし3のいずれか一記載の蓋体の開閉機構。
  5. 【請求項5】 前記蓋体の回転軌跡をガイドする回転軌
    跡ガイド機構を備える請求項1ないし4のいずれか一記
    載の蓋体の開閉機構。
JP2000147144A 2000-05-19 2000-05-19 蓋体の開閉機構 Pending JP2001332874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000147144A JP2001332874A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 蓋体の開閉機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000147144A JP2001332874A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 蓋体の開閉機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001332874A true JP2001332874A (ja) 2001-11-30

Family

ID=18653359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000147144A Pending JP2001332874A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 蓋体の開閉機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001332874A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008106621A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Shin Daiwa Kogyo Co Ltd カバーの取付構造
JP2010105234A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2011242511A (ja) * 2010-05-17 2011-12-01 Oki Data Corp 筐体係合構造及び画像形成装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57201876U (ja) * 1981-06-18 1982-12-22
JPS61196583U (ja) * 1985-04-19 1986-12-08
JPH04279457A (ja) * 1991-03-07 1992-10-05 Fujitsu Ltd 蓋取り付け構造
JPH0620057U (ja) * 1992-08-18 1994-03-15 セイコーエプソン株式会社 印字装置
JPH0644186U (ja) * 1992-11-09 1994-06-10 デイエツクスアンテナ株式会社 電子機器用ケ−スのカバ−開閉機構
JPH07235779A (ja) * 1994-02-22 1995-09-05 Hitachi Ltd 電子機器の扉構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57201876U (ja) * 1981-06-18 1982-12-22
JPS61196583U (ja) * 1985-04-19 1986-12-08
JPH04279457A (ja) * 1991-03-07 1992-10-05 Fujitsu Ltd 蓋取り付け構造
JPH0620057U (ja) * 1992-08-18 1994-03-15 セイコーエプソン株式会社 印字装置
JPH0644186U (ja) * 1992-11-09 1994-06-10 デイエツクスアンテナ株式会社 電子機器用ケ−スのカバ−開閉機構
JPH07235779A (ja) * 1994-02-22 1995-09-05 Hitachi Ltd 電子機器の扉構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008106621A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Shin Daiwa Kogyo Co Ltd カバーの取付構造
JP2010105234A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2011242511A (ja) * 2010-05-17 2011-12-01 Oki Data Corp 筐体係合構造及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0611345Y2 (ja) 開閉装置
JP2004234194A (ja) 電子機器
JP2001332874A (ja) 蓋体の開閉機構
JPH05267858A (ja) 蓋開閉機構
JP4173400B2 (ja) 開閉部材のロック装置
JP2925533B1 (ja) 回転式ドアパネル
JP2001311330A (ja) 磁石利用のロック装置
JP3923119B2 (ja) 携帯型端末装置
JP2000259972A5 (ja)
JPH0230863Y2 (ja)
JP7049939B2 (ja) 分電盤ハウジング
JPH0122871Y2 (ja)
JP3187771B2 (ja) ハンドル機構
JP2736209B2 (ja) 蓋開閉装置
JP2599066Y2 (ja) 蓋等のロック装置
JPH051571Y2 (ja)
JPH11284364A (ja) 筐体の蓋体開閉装置
JP2965420B2 (ja) テープカセット蓋体装置
JPH10270867A (ja) 蓋開閉構造
JPH11312874A (ja) 電子機器
JPH11163547A (ja) 蓋体構造及び蓋体開閉システム
JP3573002B2 (ja) 高周波加熱装置
JPH0626706Y2 (ja) 自動車の小物入れロック構造
JP2824562B2 (ja) 合成樹脂製パチンコ機の施錠装置
JPH08284490A (ja) ラッチ逆配置型平面ハンドル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060314