JP3923119B2 - 携帯型端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリを収納して固定する携帯型端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は、従来の回動蓋の開閉構造を説明するための図で、同図(a)に示したように、箱体としての装置筐体31は表面板32及び側面板33、底面板34を備えて構成されている。また、装置筐体31には、側面板33側(側面側)の一側に開口が設けられ、同開口の内部にはバッテリ35を収容するバッテリ収容部36が設けられている。そして、前記開口には、同開口の蓋をするための回動蓋としてのバッテリカバー37が取り付けられている。このバッテリカバー37は板部で構成され、同板部の上端には軸穴38が形成されている。一方、表面板32の凹部39には、同凹部39の相対する一対の内壁(内壁40及びこれに相対する内壁)には、回転用軸穴38に対応する位置にそれぞれ支軸(図示せず)が設けられており、この支軸を軸穴38に挿入することにより、バッテリカバー37が回動自在に装置筐体31に支持されている。尚、バッテリカバー37の下端には係止爪41が形成され、装置筐体31の底面板34には前記係止爪41に相対峙するようにして係止爪受け部42が設けられ、バッテリカバー37の板部の下端部を外側から押圧するようにして係止爪受け部42に係止爪41を嵌入し、これによって係止爪受け部42に係止爪41を係止すれば、バッテリカバー37を装置筐体31にロックすることができるように構成されている。また、バッテリ収容部36の底面板34の係止爪受け部42の近傍を外側から押圧しながらバッテリカバー37の下端を外側に引けば係止爪41を係止爪受け部42から抜去することができ、これによってバッテリカバー37のロックが解除され、バッテリカバー37を開けることができるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の回動蓋としてのバッテリカバーの開閉構造によれば、バッテリ収容部36にバッテリ35が収容されていて、且つ、バッテリカバー37をロックした状態において、運用時に同図(b)に示したように、例えば、誤った操作によりバッテリカバーを開けてしまったり、あるいは、例えば、装置筐体31の落下等によって、該装置筐体31に外部からの衝撃が加えられ、前記バッテリ35がバッテリカバー36を内側から押圧し、バッテリ35の重量によって係止爪41の係止が解かれてバッテリカバー37が開くことがある。
【0004】
このような場合にバッテリ35が装置筐体31から抜去され、例えば、装置筐体31に搭載されているメモリ等のバッテリバックアップが解かれ、同メモリのデータが破壊されてしまうという問題を有していた。また、このような事態において、前述した衝撃によってバッテリカバー37や係止爪41が破損してしまうという問題を有していた。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置筐体に対して衝撃等が加わった場合であっても回動蓋としてのバッテリカバーが容易に開かないようにすることにより、メモリのデータが破壊されることがなく、また、バッテリカバーの係止爪等が破損することのない信頼性の高い携帯型端末装置を提供することである。
【0006】
本発明の携帯型端末装置は、請求項1に記載の通り、バッテリ12を収容する収容凹部5を内部に有する箱体1と、該箱体1に設けられ前記収容凹部5への前記バッテリ12の出し入れを可能にする開口7と、該開口7を開閉自在にすべく一端を中心に回動自在に設けられた回動蓋9と、を備えた携帯型端末装置であって、前記回動蓋9の近傍に、前記回動蓋9の開成方向への回動を阻止すべく前記回動蓋9と当接して前記回動蓋9を閉状態にロックするロック部材10を設け、該ロック部材10は、前記箱体1の表面板2側に設けた埋没溝に埋没して格納された状態で前記回動蓋9と当接して前記回動蓋9を閉状態にロックする第1位置と、前記当接を解除して前記回動蓋9の回動を可能にする第2位置との間で移動自在であることを特徴としている。
【0007】
このような構成によれば、携帯機器の収容凹部5にバッテリ12を収容した状態で回動蓋9を閉じ、ロック部材10、19、27を上記第1位置に移動させれば、このロック部材が回動蓋9と当接して、回動蓋9が閉状態にロックされた状態となる。この状態で、例えば携帯機器の箱体1に外部から衝撃等が加わってバッテリ12が外へ飛び出そうとしても、回動蓋9がロック部材10、19、27によって確実にロックされているため、バッテリ12は依然として収容凹部5内に収容されたままとなり、外へ飛び出してしまうような事態が回避される。一方、ロック部材10、19、27を上記第2位置に移動させれば、回動蓋9との当接状態が解除されるので、回動蓋9を開いて、中のバッテリ12を取り出すことが可能となる。
【0008】
なお、上記課題は、請求項8に記載の携帯型端末装置によっても同様に解決される。この携帯型端末装置は、バッテリ12を収容する収容凹部5を内部に有する箱体1と、該箱体1に設けられ前記収容凹部5への前記バッテリ12の出し入れを可能にする開口7と、該開口7を開閉自在にすべく一端を中心に回動自在に設けられた回動蓋9と、を備えた携帯型端末装置であって、前記箱体1に前記凹部8から連続して設けられた、前記収容凹部5へ貫通する貫通溝26を有し、前記箱体1の表面板2側に位置する埋没溝と、該埋没溝によって、前記回動蓋9の回動中心軸に平行な方向に摺動自在に案内される摺動片23、及び該摺動片23に一体に設けられ前記貫通溝26を介して前記収容凹部5へ突出する補強板25を有し、前記埋没溝に埋没したロック部材と、を備え、該ロック部材は、前記補強板25が前記バッテリ12と当接して前記収容凹部5からの前記バッテリ12の脱出を阻止する第1の位置と、前記補強板25が前記バッテリ12と当接する位置から退避して前記収容凹部5からの前記バッテリ12の脱出を可能にする第2の位置とをとり得ることを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、携帯機器の収容凹部5にバッテリ12を収容した状態で回動蓋9を閉じ、摺動片23を上記第1位置に移動させれば、この摺動片23に一体に設けられた補強板25が回動蓋9と当接して、収容凹部5からのバッテリ12の脱出が阻止された状態となる。この状態で、例えば携帯機器の箱体1に外部から衝撃等が加わってバッテリ12が外へ飛び出そうとしても、バッテリ12の脱出しようとする動きが補強板25によって確実に阻止されるため、バッテリ12が回動蓋9に突き当たることもなく、バッテリ12は依然として収容凹部5内に収容されたままとなり、外へ飛び出してしまうような事態が回避される。一方、摺動片23を上記第2位置に移動させれば、補強板25のバッテリ12との当接状態が解除されるので、回動蓋9を開いて、中のバッテリ12を取り出すことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明による回動蓋のロック装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の第1の実施例の全体を示す斜視図である。図2は同じく要部構成を示す図であり、(a)は回動蓋のロック装置としてのバッテリロックの斜視図、(b)は箱体としての装置筐体のバッテリロック取付部とその周辺部の斜視図である。図3は同じく要部構成を示す図であり、(a)は装置筐体のバッテリロックとその周辺部分の断面図、(b)はバッテリロックの側面図である。図4は同じくバッテリロックの動作を説明するための図である。まず、図1を参照する。同図は携帯用端末装置の外観を示している。1は箱体としての装置筐体で、同装置筐体1は、表面板2及びその四方に連続するように形成された側面板3と底面板4を一体的に備えて構成されている。同装置筐体の内部には収容凹部としてのバッテリ収容部5及び電子回路等が収容される電装箱6が設けられている。収容凹部としてのバッテリ収容部5の側面板3にはバッテリ挿入口7が開設されており、同バッテリ挿入口7の上側の表面板2には凹部8が形成され、同凹部8には前記バッテリ挿入口7を閉塞する開閉可能な回動蓋としてのバッテリカバー9と、同バッテリカバー9を閉じた状態で固定する回動蓋のロック装置としてのバッテリロック10が取り付けられている。凹部8は、図2(b)及び図3(a)に示すように、内壁11、11にバッテリカバー9を軸支する支軸11a、11aと、前記内壁11、11に連続する相対向する内壁の奥部にバッテリロック10を軸支する支軸11b、11bが設けられている。バッテリカバー9の板部9aの上端の左右には、回転用軸穴9b、9bが設けられ、この回転用軸穴9b、9bに前記内壁11、11の支軸11a、11aを挿入することにより、バッテリカバー9が回動自在に装置筐体1に軸支されている。
【0012】
尚、バッテリカバー9の板部9aの下端には前記挿入口7に面して係止爪9cが設けられており、この係止爪9cに対応するように底面板4には係止爪受け部4aが設けられ係止爪受け部4aに係止爪9cを係止することによって、バッテリカバー9を閉じた状態でロックするともに、このバッテリカバー9によってバッテリ12がバッテリ収容部5に固定される。
【0013】
一方、バッテリロック10は、図2(a)及び図3(b)に示されるように、板部10aで構成され、同板部10aの両側面には前記支軸11b、11bを嵌入して、該板部10aを回動可能とする軸穴10b、10bが形成され、バッテリロック10を凹部8に出没自在とするように構成されている。
【0014】
ついで、図4を参照して、バッテリロック10の動作について説明する。先ず、同図(a)に示すように、バッテリカバー9を閉じ、さらにバッテリロック10の該バッテリカバー9に対面する側を押下して凹部8に嵌入すると、バッテリロック10の板部10aがバッテリカバー9の上端9dに当接する。
【0015】
この状態で装置筐体1に外方から衝撃力等が加わると支軸11a、11aを中心にバッテリカバー9が回動しようとする。ところが、前記支軸11a、11aの反対側にはバッテリロック10の板部10aがバッテリカバー9の上端9dに当接しているために、このバッテリロック10の板部10aが支軸11a、11aの反対側から前記衝撃力を打ち消す方向にバッテリカバー9を押すためバッテリカバー9は開かない。これに対し、バッテリカバー9を開ける必要がある場合は、同図(b)のように、先ず、バッテリロック10の板部10aの先端を軸穴10bを中心に上方に引き上げ、バッテリロック10の板部10aのバッテリカバー9の上端9dに対面する側が該バッテリカバー9の上端9dと当接しないようにする。この状態で底面板4の係止爪受け部4aの近傍を外側から押圧すれば係止爪9cが係止爪受け部4aから解除されバッテリカバー9を開けることができるようになる。このようにして、外方からの衝撃等によっては容易に開かず、ユーザの希望に応じてバッテリカバー9を自由に開閉することができる携帯端末装置が提供される。尚、バッテリカバー9を軸支する支軸11a、11aをバッテリカバー9側に設け、回転用軸穴9b、9bを内壁11、11側に設けるようにしてもよい。また、バッテリロック10を軸支する支軸11b、11bをバッテリロック10側に設け、回転用軸穴10b、10bを内壁11、11側に設けるようにしてもよい。
【0016】
図5は本発明による第2の実施例を説明する図で、同図において板部10aの中央部にコ字状のキリコミ10cが形成されている。また、同キリコミ10cの奥部は下方に向かって奥側に傾斜するようになっている。このようにバッテリロック10を構成したので、キリコミ10cに指先等を挿入すればバッテリロック10は容易に凹部8から抜き出すことができるようになり便利である。
【0017】
図6は本発明による第3の実施例を説明する図で、同図(a)、(b)において内壁11、11に連続する相対向する内壁の奥部にバッテリロック10を軸支する支軸11b、11bが設けられている。一方、バッテリロック10の板部10aの両側面のそれぞれの中央部には前記支軸11b、11bを嵌入して、該板部10aを回動可能とする軸穴10b、10bが形成されている。上記のように構成したので、バッテリロック10は支軸11b、11bを中心にシーソ状に回動することができ、これによって該バッテリロック10の前方または後方を押下すれば同バッテリロックを容易に回動させることができるようになる。
【0018】
図7、8、9、10、11、12は本発明による第4の実施例を説明する図で、図7は、全体を示す斜視図である。図8、9は、同じく要部構成を示す図であり、図10、11、12は、同じくバッテリロックの動作を説明するための図である。まず、図7を参照する。同図は携帯用端末装置の外観を示している。バッテリ挿入口7の上側の表面板2には凹部8が形成され、同凹部8には前記バッテリ挿入口7を閉塞する開閉可能なバッテリカバー9と、同バッテリカバー9を固定するバッテリロック19が設けられている。凹部8は、図8(b)及び図9(a)に示されているように、内壁11、11にはバッテリカバー9を軸支する支軸11a、11aと、同支軸11aと直角となる方向にバッテリロック19を軸支する支軸20が設けられている。また、バッテリカバー9の板部9aの上端の左右には、回転用軸穴9b、9bが設けられている。この回転用軸穴9b、9bに支軸11a、11aを挿入することにより、バッテリカバー9が回動自在に装置筐体1に軸支されている。バッテリロック19は、図8(a)及び図9(b)、(c)、(d)に示されているように、板部19aで構成され、該板部19aの一側の幅が狭く形成されている部分には軸穴19bが形成され、板部19aの他側の幅は略凹部8の幅と同程度に広く形成されている。また、バッテリロック19は前記軸穴19bに支軸20を挿入し、同支軸20の側とは反対側を押圧すれば僅かな力で大きな押圧力を生じさせることができるように振込式となっている。
【0019】
ついで、図10、図11、図12を参照して、バッテリロック19の動作について説明する。先ず、図10に示されているように、バッテリカバー9を閉じ、さらにバッテリロック19を凹部8内に嵌入すると、バッテリロック19の板部19aがバッテリカバー9の上端9dに当接する。この状態において、バッテリカバー9を開けようとする衝撃力等が板部9aに加わった場合に、軸穴9bの反対側から前記バッテリロック19の板部19aが該衝撃力を打ち消すのでバッテリカバー9は開かないようにすることができる。一方、バッテリカバー9を開ける必要がある場合は、図11、図12に示したたように、バッテリロック19の板部19aを軸穴19bを中心に回動させる。 板部19aに軸穴19bが形成されている側は、その幅が他側の幅より狭く形成され、常にバッテリカバー9の上端9dと当接しないようになっているので、回動によって板部19aの全体がバッテリカバー9の上端9dと当接しないようになり、バッテリカバー9を開けることが可能になる。このようにして、ユーザの希望に応じてバッテリカバー9を自由に開閉することができる携帯端末装置が提供される。尚、バッテリロック19を軸支する支軸20をバッテリロック19側に設け、回転用軸穴19bを内壁11側に設けるようにしても良い。
【0020】
図13は、本発明の第5の実施例を示し、同図において、バッテリロック19の板部19aの下面には、バッテリロック19と平行になるように補強板21が設けられている。従って、外部から衝撃が加わることによってバッテリ12が装置筐体1から抜け出そうとしても、バッテリ12がバッテリカバー9に達する前に補強板21の当接部21aがバッテリ12の端部に当接し、バッテリ12の抜け出しを防止するように働く。
【0021】
図14は、本発明の第6の実施例を示し、同図においてバッテリロック19の板部19aの下面にパッキン22が設けられている。バッテリロック19は振込式となっているため、支軸20に軸支されている側の反対側を押圧すれば僅かな力によって大きな押圧力を生じ、この大きな押圧力によってパッキン22を凹部8に嵌入することが可能になる。このようにして凹部8はパッキン22によって密封され、装置筐体1の内部の機密性が向上し、防滴性能の高い携帯端末装置を提供することができる。
【0022】
図15は、本発明の第7の実施例を示し、同図において板部19aの軸穴19bの反対側の先端部にはコ字状のキリコミ19cが形成され、同キリコミ19cの奥部は下方に向かうにしたがって軸穴19b側に傾斜するようになっている。このように構成したので、このキリコミ19cに上方から指先等を挿入することによって該バッテリロック19を容易に凹部8から抜去することが可能となる。
【0023】
図16は、本発明の第8の実施例を示し、同図(a)において、バッテリロックは断面が略T字状の摺動片23から構成され、この摺動片23の上部24の上面にはカマボコ状の突起24aが形成され、その下部には前記上部24と連続するように垂下し、且つ、下側が上側よりも狭くなるように扇状に形成された補強板25が一体に設けられている。また、同図(b)に示したように、表面板2には、バッテリカバー9と並行に前記摺動片23を挿入するための断面がT字状の貫通孔26が形成されている。このように形成された貫通孔26に前記摺動片23を挿入し、前記摺動片23を互いに接近させるようにして、開口7の内側に移動させると、摺動片23によって開口7の両側が閉塞されるのでバッテリ12がバッテリ収容部5から抜け出すのを防止することができる。さらに、同図(c)に示したように、それぞれの摺動片23が互いに遠ざかるように(矢印A、Bの方向に)して開口7の外側に摺動させるとともに、バッテリカバー9を矢印Cのように開くとバッテリ12を矢印Dの方向にバッテリ収容部5に出没自在とすることができる。
【0024】
尚、摺動片23の上部24の表面に形成されているカマボコ状の突起24aは、摺動片23を摺動するに際に指先当のスベリを防止するためのものである。
図17は、本発明の第9の実施例の要部構成を示し、同図(a)において、バッテリロックは断面が略T字状の摺動片27から構成され、この摺動片27の上部28は略L字状に形成されている。また、下部には前記上部28と連続し、且つ、該上部28と直角をなすようにして垂下するともに、下側が上側よりも狭くなるように扇状に形成された補強板29が一体に設けられている。また、同図(b)に示したように、表面板2には、バッテリカバー9と並行に前記摺動片27を挿入するための断面がT字状の貫通孔30が形成されている。このように形成された貫通孔30に前記摺動片27を挿入し、前記摺動片27を互いに接近させるようにして、開口7の内側に移動させると開口7の両側が閉塞されるのでバッテリ12がバッテリ収容部5から抜け出すのを防止することができる。さらに、この状態で装置筐体1に外方から衝撃力等が加わると支軸11a、11aを中心にをバッテリカバー9が回動しようとする。ところが、この場合貫通孔30の上部の一側は表面板2の凹部8と連続する部分に当接しているので、この摺動片27の上部28が支軸11a、11aの反対側から前記該衝撃力を打ち消す方向にバッテリカバー9を押すためバッテリカバー9を開かないようにすることができる。さらに、同図(c)に示したように、それぞれの摺動片27が互いに(矢印E、Fの方向に)遠ざかるようにして開口7の外側に摺動させるとともに、バッテリカバー9を矢印Gの方向に開くとバッテリ12を矢印Hの方向にバッテリ収容部5に出没自在とすることができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、外部からの衝撃が加わった場合でも回動蓋としてのバッテリカバーが開かないので、該バッテリカバーの係止爪等の破損を防止することができ、構造的に優れた筐体構造を得ることができる。また、装置筐体からバッテリが外れることがなくなるので、該バッテリのバックアップが完全なものになり、メモリに保存したデータの信頼性が向上する。さらに、バッテリロックに設けたパッキンによって装置筐体の機密性が向上するので防滴構造の優れた携帯用端末装置を提供することができる等、その効果は多大なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例の全体を示す斜視図である。
【図2】本発明による第1の実施例の要部構成を示す図であり、(a)はバッテリロックの詳細を示す斜視図、(b)は装置筐体のバッテリロック取付部とその周辺部の斜視図ある。
【図3】本発明による第1の実施例の要部構成を示す図であり、(a)は装置筐体のバッテリロック取付部とその周辺部の断面図で、(b)はバッテリロックの側面図である。
【図4】本発明による第1の実施例におけるバッテリカバーの開閉動作を説明するための図であり、(a)はバッテリロックが閉じた状態の断面図、(b)はバッテリロックが開いた状態を示す断面図である。
【図5】本発明による第2の実施例のバッテリロックの斜視図である。
【図6】本発明による第3の実施例の要部構成を示す図で、(a)はバッテリロックの斜視図、(b)は装置筐体のバッテリロック取付部とその周辺部の斜視図である。
【図7】本発明による第4の実施例の全体を示す斜視図である。
【図8】本発明による第4の実施例の要部構成を示す図で、(a)はバッテリロックの斜視図、(b)は装置筐体のバッテリロック取付部とその周辺部の斜視図である。
【図9】本発明による第4の実施例の要部構成を示す図で、(a)は装置筐体のバッテリロックとその周辺部の断面図、(b)はバッテリロックを縦方向から見た側面図、(c)はバッテリロックを横方向から見た正面図、(d)はバッテリロックの上面図である。
【図10】本発明による第4の実施例のバッテリロックが閉じている状態の斜視図である。
【図11】本発明による第4の実施例のバッテリロックが開いている状態の斜視図である。
【図12】本発明による第4の実施例のバッテリロックが開いている状態の断面図である。
【図13】本発明によるバッテリロックの第5の実施例で、(a)はバッテリロックを横方向から見た正面図、(b)はバッテリロックを縦方向から見た側面図である。
【図14】本発明によるバッテリロックの第6の実施例の横方向から見た断面図である。
【図15】本発明によるバッテリロックの第7の実施例の斜視図である。
【図16】本発明によるバッテリロックの第8の実施例で、(a)はバッテリロックの斜視図、(b)、(c)は装置筐体のバッテリロック取付部とその周辺部の斜視図である。
【図17】本発明によるバッテリロックの第9の実施例の図で、(a)はバッテリロックの斜視図、(b)、(c)は装置筐体のバッテリロック取付部とその周辺部の斜視図である。
【図18】従来の回動蓋の動作を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 箱体
2 表面板
3 側面板
4 底面板
5 収容凹部
6 電装箱
7 開口
8 凹部
9 回動蓋
10 ロック装置
11 内壁
11a 支軸
11b 支軸

Claims (8)

  1. バッテリを収容する収容凹部を内部に有する箱体と、該箱体に設けられ前記収容凹部への前記バッテリの出し入れを可能にする開口と、該開口を開閉自在にすべく一端を中心に回動自在に設けられた回動蓋と、を備えた携帯型端末装置であって、
    前記回動蓋の近傍に、前記回動蓋の開成方向への回動を阻止すべく前記回動蓋と当接して前記回動蓋を閉状態にロックするロック部材を設け、
    該ロック部材は、前記箱体の表面板側に設けた凹部に埋没して格納され前記回動蓋と当接して前記回動蓋を閉状態にロックする第1位置と、前記当接を解除して前記回動蓋の回動を可能にする第2位置との間で移動自在であることを特徴とする携帯型端末装置。
  2. 前記箱体は前記表面板及びその四方に連続するように形成された側面板を一体に備えて構成され、前記側面板に前記開口が設けられ、前記開口の上部に前記表面板側及び前記側面板側の2方向が開放された前記凹部が設けられ、該凹部の相対向する内壁に前記回動蓋が回動自在に軸支され、更に、前記回動蓋のロック状態においては、前記回動蓋は前記箱体に埋没していることを特徴とする請求項1記載の携帯型端末装置。
  3. 前記ロック部材は、前記凹部に出没自在なように、該凹部の相対向する内壁に前記回動蓋の回動中心軸と平行な回動中心軸を有するよう回動自在に軸支され、該ロック部材が前記凹部に埋没した位置を前記第1位置とし、該ロック部材が前記凹部から脱出した位置を前記第2位置とすることを特徴とする請求項2記載の携帯型端末装置。
  4. 前記ロック部材は、前記凹部に出没自在なように、該凹部の奥部の一側の内壁に前記回動蓋の回動中心軸と直角をなす回動中心軸を有するよう回動自在に軸支され、該ロック部材が前記凹部に埋没した位置を前記第1位置とし、該ロック部材が前記凹部から脱出した位置を前記第2位置とすることを特徴とする請求項2記載の携帯型端末装置。
  5. 前記ロック部材の下面にパッキンが設けられ、前記ロック部材が前記第1位置にある時に前記凹部が前記パッキンによって密封されることを特徴とする請求項4記載の携帯型端末装置。
  6. 前記ロック部材は、前記回動蓋の回動中心軸に平行な方向に摺動自在に案内される摺動片であり、該摺動片が前記回動蓋と当接すべく前記凹部の中央寄りへ案内された位置を前記第1位置とし、前記回動蓋との当接位置から離れて前記凹部の外側寄りへ案内された位置を前記第2位置とすることを特徴とする請求項記載の携帯型端末装置。
  7. 記摺動片には前記表面板に前記凹部から連続して設けられた貫通孔を介して前記収容凹部へ突出する補強板が一体に設けられ、前記摺動片が前記第1位置にある時には、前記回動蓋と当接して前記回動蓋を前記閉状態にロックすると共に、前記補強板が前記バッテリと当接して前記収容凹部からの前記バッテリの脱出を阻止し、前記摺動片が前記第2位置にある時には、前記回動蓋との当接を解除して前記回動蓋の回動を可能にすると共に、前記補強板が前記バッテリと当接する位置から退避して前記収容凹部からの前記バッテリの脱出を可能にすることを特徴とする請求項6記載の携帯型端末装置。
  8. バッテリを収容する収容凹部を内部に有する箱体と、該箱体に設けられ前記収容凹部への前記バッテリの出し入れを可能にする開口と、該開口を開閉自在にすべく一端を中心に回動自在に設けられた回動蓋と、を備えた携帯型端末装置であって、
    前記箱体に設けられた、前記収容凹部へ貫通する貫通孔と
    貫通孔によって、前記回動蓋の回動中心軸に平行な方向に摺動自在に案内される摺動片、及び該摺動片に一体に設けられ前記貫通孔を介して前記収容凹部へ突出する補強板を有し、前記貫通孔に埋没したロック部材と、を備え、
    該ロック部材は、前記補強板が前記バッテリと当接して前記収容凹部からの前記バッテリの脱出を阻止する第1の位置と、前記補強板が前記バッテリと当接する位置から退避して前記収容凹部からの前記バッテリの脱出を可能にする第2の位置とをとり得ることを特徴とする携帯型端末装置。
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