JP3509519B2 - スピニングリールの釣り糸案内機構 - Google Patents

スピニングリールの釣り糸案内機構

Info

Publication number
JP3509519B2
JP3509519B2 JP35953197A JP35953197A JP3509519B2 JP 3509519 B2 JP3509519 B2 JP 3509519B2 JP 35953197 A JP35953197 A JP 35953197A JP 35953197 A JP35953197 A JP 35953197A JP 3509519 B2 JP3509519 B2 JP 3509519B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fishing line
line
fixed shaft
roller
guide mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP35953197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11196721A (ja
Inventor
清一 荒武
雄三 川辺
泰生 森瀬
広和 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP35953197A priority Critical patent/JP3509519B2/ja
Priority to TW087118697A priority patent/TW390788B/zh
Priority to DE69822076T priority patent/DE69822076T2/de
Priority to EP98309189A priority patent/EP0916258B1/en
Priority to SG1998004649A priority patent/SG75143A1/en
Priority to MYPI98005149A priority patent/MY121029A/en
Priority to KR10-1998-0048652A priority patent/KR100494233B1/ko
Publication of JPH11196721A publication Critical patent/JPH11196721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3509519B2 publication Critical patent/JP3509519B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K89/00Reels
    • A01K89/015Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K89/00Reels
    • A01K89/01Reels with pick-up, i.e. with the guiding member rotating and the spool not rotating during normal retrieval of the line
    • A01K89/0108Pick-up details
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K89/00Reels
    • A01K89/015Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool
    • A01K89/0183Drive mechanism details

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り糸案内機構、
特に、ロータの1対のロータアームの先端に回動自在に
配置されたベール支持部材の一方に装着され釣り糸をス
プールに案内するためのスピニングリールの釣り糸案内
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】スピニングリールには釣り糸をスプール
に案内する釣り糸案内機構が、スプールとともに回転し
かつ糸開放姿勢と糸巻取り姿勢との間で揺動するベール
支持部材の先端に設けられている。この釣り糸案内機構
は、ベール支持部材の先端にその一端が固定された固定
軸と、固定軸の他端に固定されベールの一端が取り付け
られた固定軸カバーと、固定軸カバーとベール支持部材
との間で固定軸に回転自在に支持されたラインローラと
を備えている。この釣り糸案内機構では、糸放出時には
ベールを糸開放姿勢に揺動させ、スプールの先端側から
釣り糸を繰り出す。また、釣り糸をスプールに巻き取る
際に、ベールを糸巻取り姿勢側に揺動させハンドルを回
すと、釣り糸はベールに誘導されてラインローラの外周
面に接触し、ラインローラに案内されて釣り糸の方向が
変えられスプール外周に巻き取られる。
【0003】スピニングリールでは、糸放出時には釣り
糸が螺旋状になってスプールの先端から繰り出されるの
で、この際に釣り糸に糸よれが発生する。釣り糸をスプ
ールに巻き取る際には、スプールの軸方向からベール及
びラインローラで案内されてスプールの円周方向に釣り
糸が巻き取られるので、繰り出し時とは逆の糸よれが釣
り糸に生じる。たとえば、前方からみて時計回りに釣り
糸を巻き取るスピニングリールの場合、釣り糸をスプー
ルに巻き取ると釣り糸に巻取方向上流側から見て反時計
回りに糸よれが生じる。通常、スピニングリールでは、
スプールから繰り出された釣り糸に糸よれが生じないよ
うに、スプールに糸よれした状態で釣り糸が巻き付けら
れている。ここで、繰り出し時と巻取時で同じ大きさの
糸よれが逆方向に生じるようになっていれば、スプール
に巻き取られた釣り糸には糸よれは残らない。
【0004】ところが、釣り糸がラインローラで案内さ
れている間に、ラインローラと釣り糸との接触に伴って
釣り糸に余分な糸よれが生じることがある。具体的に
は、ラインローラとの接触抵抗で釣り糸に加わる力の大
きさや方向が変動し、釣り糸に予期しない捩れ力や曲げ
力が加わって、前記したような余分な糸よれが生じる。
その結果、スプールに巻き取られた釣り糸に糸よれが残
り、釣り糸のスムーズな繰り出しが行い難くなったり、
仕掛けを正確な方向に投げ出すことができなくなったり
する問題が発生する。
【0005】特開平8−23834号公報及び特開平8
−23836号公報には、この問題を解決するための技
術が開示されている。これらの公報に記載されたスピニ
ングリールには、ラインローラをロータの糸巻取回転方
向(ラインローラの先端側)へ順次拡径するテーパ状に
成形するとともにラインローラのベール支持部材側また
はベール支持部材に糸案内部を設けた釣り糸案内機構が
開示されている。この釣り糸案内機構では、釣り糸をベ
ール支持部材側に付勢するようにラインローラを配置
し、糸案内部に釣り糸を接触させて軸方向への移動を規
制しつつスプールに釣り糸を案内している。これによ
り、ラインローラでの釣り糸の軸方向の振れを抑え、ラ
インローラとベール支持部材との間の糸噛みを防止して
いる。また、ラインローラをロータの糸巻取回転方向へ
順次拡径するテーパ状に成形することで釣り糸とライン
ローラの大径側と小径側とで摩擦力の差を生じさせ釣り
糸に繰り出し時と逆方向の糸よれを発生させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の釣り糸案内
機構では、ベール支持部材側に釣り糸を付勢して糸案内
部に釣り糸を接触させて案内しているので、釣り糸の振
れが抑制され糸噛みは減少する。しかし、ベール支持部
材側にある糸案内部に釣り糸が接触すると、繰り出し時
と同方向の糸よれが生じ、繰り出し時と逆方向の糸よれ
を精度よく発生させることができない。
【0007】また、ロータの糸巻取回転方向(ラインロ
ーラの先端側)へ順次拡径するテーパ状に成形されたラ
インローラの周面において大径側の摩擦力が小径側より
大きいことを利用して繰り出し時と逆方向の糸よれを発
生させているので、精度よく糸よれを発生しにくい。本
発明の課題は、ラインローラを通過する釣り糸に糸繰り
出し時と逆方向の糸よれを精度よく発生できるようにす
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明に係るスピニング
リールの釣り糸案内機構は、ロータの1対のロータアー
ムの先端のそれぞれに回動自在に配置された2つのベー
ル支持部材の一方に装着され釣り糸をスプールに案内す
るための機構であって、固定軸と、固定軸カバーと、ラ
インローラと、逆よれ発生手段とを備えている。固定軸
は、一方のベール支持部材に一端が固定されている。固
定軸カバーは、固定軸の他端にベール支持部材と間隔を
隔てて設けられている。ラインローラは、ベール支持部
材と固定軸カバーとの間で固定軸に回転自在に支持さ
れ、釣り糸巻取操作時に釣り糸をスプールに案内する。
逆よれ発生手段は、ラインローラの周面に固定軸カバー
側が大径となるように形成された鍔状の糸案内部と、釣
り糸巻取操作時にラインローラに案内される釣り糸を糸
案内部側に寄せる付勢手段と、糸案内部に隣接してライ
ンローラの周面に形成され糸案内部側が大径の傾斜面と
を有し、傾斜面の大径側の端部で釣り糸がラインローラ
に接触する位置を位置決めし小径側の端部でスプールに
向けて離脱する位置を位置決めして釣り糸を傾斜面に沿
って斜めに配置することでラインローラに接触した釣り
糸に糸放出時と逆方向のよれを発生させるための手段で
ある。
【0009】この釣り糸案内機構では、釣り糸巻取操作
時には、釣り糸はロータの回転によりラインローラに案
内されて方向が変えられスプール外周に巻き取られる。
このとき釣り糸は、付勢手段により糸案内部側に寄せら
れかつ傾斜面が設けられているので、ラインローラの傾
斜面において大径側の端部で位置決めされ周面に入り、
小径側の端部まで斜めに配置され小径側の端部で位置決
めされてスプールに向かって離脱する。このようにスプ
ールに向かう位置がラインローラの周面上で固定軸カバ
ー側からベール支持部材側にずれることで、糸繰り出し
時と逆方向の糸よれが発生する。また、鍔状の糸案内部
に釣り糸が接触しても、ラインローラの回転による糸案
内部の回転により糸案内部に接触した釣り糸に放出時と
逆方向の糸よれが生じる。ここでは、固定軸カバー側が
大径の糸案内部側に釣り糸が寄せられかつ釣り糸がライ
ンローラに接触する位置とラインローラから離脱する位
置とが傾斜面により位置決めされるので、釣り糸をライ
ンローラの周面で常に固定軸カバー側にずらせて安定し
た糸よれを発生させることができる。しかも、固定軸カ
バー側が大径となるように糸案内部が鍔状に形成されて
いるので、仮に糸案内部に釣り糸が接触しても同方向の
糸よれが発生する。このため、発生する糸よれの方向を
常に糸繰り出し時と逆方向にすることができ、逆方向の
糸よれを精度よく発生させることができる。
【0010】発明に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明に記載の機構において、傾斜面の長さ
はラインローラの最大長さの1%から40%である。こ
の場合には、傾斜面に斜めに配置される釣り糸に対して
糸径に応じた最適な糸よれを発生させることができる。
発明に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発
又はに記載の機構において、傾斜面の傾斜角度は
0.5度から10度である。この場合には、傾斜面の両
端で釣り糸の位置決めを精度よく行える。
【0011】発明に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、ロータの1対のロータアームの先端のそれぞ
れに回動自在に配置された2つのベール支持部材の一方
に装着され釣り糸をスプールに案内するための機構であ
って、固定軸と、固定軸カバーと、ラインローラと、逆
よれ発生手段とを備えている。固定軸は、一方のベール
支持部材に一端が固定されている。固定軸カバーは、固
定軸の他端にベール支持部材と間隔を隔てて設けられて
いる。ラインローラは、ベール支持部材と固定軸カバー
との間で固定軸に回転自在に支持され、釣り糸巻取操作
時に釣り糸をスプールに案内する。逆よれ発生手段は、
釣り糸巻取操作時にラインローラに案内される釣り糸を
位置を位置決めする第1位置決め手段と、ラインローラ
からスプール向けて離脱する釣り糸を位置決めする第2
位置決め手段と、ラインローラに案内される釣り糸を第
1位置決め手段側に付勢する付勢手段とを有し、第2位
置決め手段を第1位置決め手段に対して固定軸方向でベ
ール支持部材側に配置することによってラインローラに
接触する釣り糸に糸放出時と逆方向のよれを発生させる
ための手段である。
【0012】この釣り糸案内機構では、釣り糸巻取操作
時には、釣り糸はロータの回転によりラインローラに案
内されて方向が変えられスプール外周に巻き取られる。
このときラインローラに案内される釣り糸は、付勢手段
により付勢されて第1位置決め手段側に寄せられる。そ
して、スプールに向けて離脱するときには第2位置決め
手段によりベール支持部材側で位置決めされその間ライ
ンローラ上を斜めに移動する。このようにスプールに向
かう位置がラインローラの周面上で固定軸カバー側から
第1ベール支持部材側にずれることで、糸繰り出し時と
逆方向の糸よれが発生する。ここでは、釣り糸がライン
ローラに接触する位置とラインローラから離脱する位置
とが位置決めされるので、釣り糸をラインローラの周面
で常に固定軸カバー側にずらせて安定した糸よれを発生
させることができる。このため、発生する糸よれの方向
を常に糸繰り出し時と逆方向にすることができ、逆方向
の糸よれを精度よく発生させることができる。
【0013】発明に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明に記載の機構において、第1位置決め
手段は、ラインローラの周面に固定軸カバー側が大径と
なるように形成された鍔状の糸案内部である。この場合
には、固定軸カバ側での釣り糸の位置決めを確実に行え
る。発明に係るスピニングリールの釣り糸案内機構
は、発明又はに記載の機構において、第2位置決め
手段は、ラインローラの周面上の変曲点である。この場
合には、簡素の構成で釣り糸を位置決めできるととも
に、釣り糸がベール支持部材側で壁面等に接触しないの
で、釣り糸に糸放出時と同方向の糸よれが発生しない。
【0014】発明に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1からのいずれかに記載の機構におい
て、付勢手段は、ラインローラに掛け渡される釣り糸と
固定軸の軸芯に平行な直線とで形成される平面内におい
て釣り糸と直線とのなす角度が鋭角になるように一方の
ベール支持部材に固定された固定軸を含む。この場合に
は、固定軸がラインローラに掛け渡される釣り糸と直線
とのなす角度が鋭角になるように一方のベール支持部材
に固定されているので、ラインローラを通る釣り糸に張
力が作用すると、釣り糸に固定軸カバー側へ寄せられ糸
案内部に接触する。ここでは、固定軸の一方のベール支
持部材への取付姿勢を設定するだけで釣り糸を固定軸カ
バー側に簡単に寄せることができる。
【0015】発明に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明に記載の機構において、付勢手段は、
他端側が一端側に比べてスプールに近接するように一方
のベール支持部材に固定されたした固定軸を含む。この
場合には、他端側がスプールに近接するように固定軸が
配置されているので、釣り糸を固定軸カバー側により寄
せることができる。
【0016】発明に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1からのいずれかに記載の機構におい
て、糸案内部は、固定軸に交差するリング状の壁面で構
成される。この場合には、糸案内部がリング状の壁面で
構成されるので、糸案内部の構造が簡素になり、糸案内
部を簡単に形成できる。発明10に係るスピニングリー
ルの釣り糸案内機構は、発明に記載の機構において、
糸案内部は、固定軸に対して垂直な壁面で構成される。
この場合には、付勢力に対する糸案内部と釣り糸との摩
擦力が大きくなり、わずかな接触距離で所望の糸よれを
発生させることができる。
【0017】発明11に係るスピニングリールの釣り糸
案内機構は、発明に係る機構において、糸案内部は、
内周側隅部から外周側隅部に向かって固定軸カバー側に
傾斜した壁面で構成される。この場合には、傾斜した壁
面で糸案内部が構成されるので、釣り糸が糸案内部に接
触する位置とスプール側で離脱する位置での位相差が生
じ、糸よれのばらつきが少なくなり逆方向の糸よれがよ
り安定して発生する。
【0018】発明12に係るスピニングリールの釣り糸
案内機構は、発明11に記載の機構において、壁面の内
周側隅部と外周側隅部との固定軸の軸方向に沿う方向の
距離は、ラインローラの最大長さの1%から15%の範
囲である。この場合には、発生する糸よれをロータ1回
転あたりに適宜の範囲に設定できる。発明13に係るス
ピニングリールの釣り糸案内機構は、発明から12
いずれかに記載の機構において、壁面の高さは、ライン
ローラの最大外径の1%から15%の範囲である。この
場合には、壁面との接触による摩擦力が適宜の範囲に設
定され、壁面での過大な糸よれが生じにくくなる。
【0019】発明14に係るスピニングリールの釣り糸
案内機構は、発明から13のいずれかに記載の機構に
おいて、壁面の外周側隅部は、断面が円弧状に面取りさ
れている。この場合には、釣り糸が外周側隅部に接触し
ても引っかかりにくくなり、余分が糸よれが発生しにく
くなる。発明15に係るスピニングリールの釣り糸案内
機構は、発明14に記載の機構において、糸案内部は、
円弧の半径は0.1mmから0.5mmの範囲である。
この場合には、円弧の半径が適宜の範囲に設定されるの
で釣り糸が円弧に接触しても余分な糸よれがより発生し
にくくなる。
【0020】発明16に係るスピニングリールの釣り糸
発生機構は、発明から15のいずれかに記載の機構に
おいて、壁面の内周側隅部は断面が角状に形成されてい
る。この場合には、付勢力が変動しても内周側隅部での
釣り糸の接触位置の変動が少なくなり、逆方向の糸よれ
の変動をより抑えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】実施形態1 図1及び図2に示す本発明の一実施形態を採用したスピ
ニングリールは、ハンドル1を有するリール本体2と、
リール本体2の前部に回転自在に支持されたロータ3
と、ロータ3の前部に配置され釣り糸Lが巻き付けられ
るスプール4とを備えている。
【0022】リール本体2の上部には、スピニングリー
ルを釣り竿に取り付けるための取付部2aが形成されて
いる。また、リール本体2の内部には、ロータ3を回転
させるためのロータ駆動機構や、スプール4を回転軸芯
に沿って前後方向に移動させてスプール4に釣り糸を均
一に巻取るためのオシレーティング機構等が設けられて
いる。
【0023】ロータ3は回転軸に沿って前方に延びる第
1アーム部5及び第2アーム部6を有しており、この両
アーム部5、6は互いに対向して配置されている。第1
アーム部5の先端の内側面には、第1ベール支持部材7
が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材7の
先端には、釣り糸をスプール4に案内するための釣り糸
案内機構8が装着されている。また、第2アーム部6の
先端の内側面には第2ベール支持部材9が揺動自在に装
着されている。釣り糸案内機構8と第2ベール支持部材
9との間にはベール10が設けられている。
【0024】〔釣り糸案内機構の構造〕 次に図2〜図4により釣り糸案内機構8をより詳細に説
明する。釣り糸案内機構8は、第1ベール支持部材7に
一端が固定された固定軸20と、固定軸20と一体で形
成された固定軸カバー21と、ころがり軸受22と、概
略筒状のラインローラ23とを有している。
【0025】固定軸20は先端(固定軸カバー21側)
が大径の鍔部20aを有しており、基端が第1ベール支
持部材7の先端に形成された釣り糸誘導部材25に固定
ネジ26により固定されている。固定軸20は、図4に
示すように、釣り竿のガイドからラインローラ23に掛
け渡される釣り糸Lと固定軸20の軸芯に平行な直線F
とで形成される平面内において釣り糸Lと直線Fとのな
す角度αが鋭角(α<90度)になるように釣り糸誘導
部材25に固定されている。また、図2に示すように、
先端側が基端側に比べて前記スプール4に近接するよう
に固定されている。このような姿勢に固定軸20を固定
することで、糸巻取操作時に釣り糸Lに張力が作用する
と、ラインローラ23に掛け渡された釣り糸Lは、固定
軸カバー21側へ寄せられる。釣り糸誘導部材25は第
1ベール支持部材7の先端に円筒盤状に突出して一体形
成されている。
【0026】固定軸カバー21と釣り糸誘導部材25と
は同様な概略形状を有している。固定軸カバー21に
は、中心に固定軸20の鍔部20aに係止される係止孔
21aが形成されている。この係止孔21aに挿通され
た固定軸20によって固定軸カバー21は、釣り糸誘導
部材25と間隔を隔てて対向して固定されている。ころ
がり軸受22は、釣り糸誘導部材25と固定軸カバー2
1と間で固定軸20に嵌められ、ラインローラ23を固
定軸21に対して回転自在に支持する。ころがり軸受2
2の内輪22aには、釣り糸誘導部材25側にフランジ
状の軸受支持部材27の一端が当接し、固定軸カバー2
1側にスペーサ28の一端が当接している。軸受支持部
材27の他端は、釣り糸誘導部材25の端面に形成され
た凹部25aに当接している。スペーサ28の他端は、
固定軸カバー21の端面21bに当接している。これに
より内輪22aが軸方向に位置決めされている。
【0027】ラインローラ23は、ころがり軸受22に
固定軸カバー21方向に移動不能に嵌め込まれている。
ラインローラ23は、ころがり軸受22の外輪22bに
固定軸カバー21方向に移動不能に嵌め込まれ、固定軸
20側が大径となる段部31を外周面に有する樹脂製の
第1筒状部材32と、第1筒状部材32の外周に嵌め込
まれ、段部31に係合する段部33を内周面にする黄銅
(真鍮)製の第2筒状部材34とを有している。第1筒
状部材32は、ころがり軸受22の外輪22bの釣り糸
誘導部材25側の端面に係止するように内方に突出する
係止部35を内周面に有している。これにより、ライン
ローラ23は、固定軸カバー21方向に移動不能になっ
ており、固定軸カバー21との間に僅かな隙間が常に形
成されるようになっている。
【0028】第2筒状部材34の外周面には、図5に示
すように、釣り糸誘導部材25側(図5左側)から順に
平行面34a,テーパ面34b,第1傾斜面34c,糸
案内面34d,第2傾斜面34eが連続して形成されて
いる。平行面34aと第2傾斜面34eの最大径部(図
5の右端)とはほぼ同一外径であり、第1傾斜面34c
の外径は平行面34a及び第2傾斜面34eの外径より
小さい。テーパ面34bは、平行面34aと第1傾斜面
34cとを滑らかにつなぐように形成されており、その
テーパ角度は、たとえば5度から10度の範囲が好まし
い。第1傾斜面34cは、図5右側に向けて径が小さく
なるように傾斜している。その傾斜角度は、0度から1
5度の範囲が好ましい。第2傾斜面34eは、図5右側
に向けて径が大きくなるように傾斜している。その傾斜
角度は、0度から5度の範囲が好ましい。
【0029】糸案内面34dは、第2筒状部材34の固
定軸カバー21側にわずかに傾斜する鍔状に形成されて
おり、糸巻取操作時に固定軸カバー21側に寄せられた
釣り糸Lが接触する。糸案内面34dの高さHは、たと
えば1.3mmであり、ラインローラ23の最大外径D
は、たとえば11.9mmである。高さHは、最大外径
Dの1%〜15%の範囲が好ましい。このような範囲に
糸案内面34dの高さHを設定すると、糸案内面34d
と釣り糸Lとの摩擦力が小さくなり糸案内面34dに釣
り糸Lが接触しても過大な糸よれが生じにくくなる。
【0030】また、糸案内面34dの軸方向長さBは、
たとえば0.6mmであり、ラインローラ23の全長S
は、たとえば5mmである。軸方向長さBは全長Sの1
%〜15%の範囲が好ましい。この場合には、釣り糸L
に長さBの位相を持たせ、釣り糸Lが糸案内面34dに
接触する位置と離脱する位置とを決定することができ、
釣り糸Lにばらつきが少なく安定した逆方向の糸よれを
生じさせることができる。
【0031】糸案内面34dと第2傾斜面34eとの境
界部分、つまり糸案内面34dの外周側端部は断面が円
弧状にアール面取りされている。この円弧の半径Rは、
0.1〜0.5mmの範囲が好ましい。このように外周
側端部をアール面取りすると、外周側に接触した釣り糸
Lに滑りやすくなり、この部分で糸よれが生じにくくな
る。
【0032】また、糸案内面34dと第1傾斜面34c
との境界部分、つまりの内周側端部は断面が角状に形成
されている。このように内周側端部をアール面取りせず
に角状に形成すると、釣り糸が糸案内面34dの内周側
端部に沿いやすくなり、第1傾斜面34cとの接触によ
る糸よれが精度よく生じるようになる。ラインローラ2
3の釣り糸誘導部材25側の端面と、軸受支持部材27
の鍔部との間にはジュラコン(樹脂)製のスラスト受け
リング36が配置されている。スラスト受けリング36
は、ラインローラ23が釣り糸誘導部材25と直接接触
するのを防止している。
【0033】〔釣り糸の案内動作〕 ハンドル1によりロータ3を回転させると、釣り糸Lは
ベール10及びラインローラ23に案内されてスプール
4に巻取られる。このとき、釣り糸Lはラインローラ2
3の糸案内面34dスプール4に案内される。なお、釣
り糸Lの通過に伴ってラインローラ23はころがり軸受
22の作用で軽く回転するので、釣り糸Lには大きな抵
抗力がかからずスムーズに通過することができる。図2
に示すように、スプール4に巻き取られた釣り糸Lの量
が変わって外周径が違ってきても、糸案内面34dによ
り常に一定のポイントからスプール4に釣り糸Lが導か
れる。その結果、釣り糸Lに生じるよれの量が安定し、
釣り糸Lの繰り出し時と巻き取り時とでよれに違いが生
じて、釣り糸Lに余分なよれが残ることが少なくなる。
【0034】上記動作の際に、釣り糸Lは、ベール10
から釣り糸誘導部材25あるいは固定軸カバー21のテ
ーパー状周面44、45に沿って誘導されて、ラインロ
ーラ23の周面へと送り込まれる。そして、釣り糸Lに
加わる力によって、釣り糸Lが糸案内面32dに寄せら
れ、その反作用によりラインローラ23が固定軸カバー
21側に付勢される。しかし、ラインローラ23の第1
筒状部材32の内周面が係止部35により固定軸カバー
21方向に移動不能になっており、かつ第1筒状部材3
2と第2筒状部材34とが段差31,33により同じく
固定軸カバー21方向に移動不能になっているので、固
定軸カバー21側にラインローラ23が付勢されても、
固定軸カバー21に接触しにくい。
【0035】また、釣り糸Lは、固定軸カバー21側に
寄せられているので、ラインローラ23の周面に接触す
る位置より第1ベール支持部材7側でスプール4に向か
って離脱する。そしてラインローラ23に接触するとき
に鍔状の案内面34dに釣り糸が接触する。このように
スプール4に向かう位置がラインローラ23の周面上で
第1ベール支持部材7側にずれることで、糸繰り出し時
と逆方向の糸よれが発生する。また、糸案内面34dに
釣り糸が接触すると、ラインローラ23の回転による糸
案内面34dの回転により糸案内面34dに接触した釣
り糸に放出時と逆方向の糸よれが生じる。しかし、糸案
内面34dの内周側端部が角状に形成されているので、
釣り糸Lが内周側端部に沿いやすくなり、第1傾斜面3
4cでの糸よれの精度が向上する。
【0036】ここでは、釣り糸Lを固定軸カバー21側
に寄せているので、ラインローラ23に案内される釣り
糸Lをラインローラ23の周面で常に固定軸カバー21
側から第1ベール支持部材7側にずらせて安定した糸よ
れを発生させることができる。しかも、固定軸カバー2
1側が大径となるように糸案内面34dが鍔状に形成さ
れているので、糸案内面34dに釣り糸Lが接触しても
同方向の糸よれが発生する。このため、発生する糸よれ
の方向を常に糸繰り出し時と逆方向にすることができ、
逆方向の糸よれを精度よく発生させることができる。
【0037】実施形態2 この実施形態2では、図7に示すように、ラインローラ
23の第2筒状部材34の外周面に、釣り糸誘導部材2
5側(図7左側)から順に平行面34a,テーパ面34
b,円弧面34i,第1傾斜面37,糸案内面34d,
第2傾斜面34eが連続して形成されている。
【0038】平行面34aと第2傾斜面34eの最大径
部(図7の右端)とはほぼ同一外径であり、円弧面34
iの外径は平行面34a及び第2傾斜面34eの外径よ
り小さい。テーパ面34bは、平行面34aと円弧面3
4iとを滑らかにつなぐように形成されており、そのテ
ーパ角度は、たとえば5度から10度の範囲が好まし
い。円弧面34iは、その輪郭がたとえば第1傾斜面3
7との境界部分の径方向外方を中心とする半径100m
mから500mmの円弧になるように形成されている。
【0039】第1傾斜面37は、図7右側に向けて径が
大きくなるように傾斜している。その傾斜角度βは、
0.5度から10度の範囲が好ましい。第1傾斜面37
の長さは、全長Sの1%から40%の範囲が好ましい。
この第1傾斜面37は、図6に示すように、大径側の端
部37aで釣り糸がラインローラ23に接触する位置を
位置決めし、小径側の端部37bでラインローラ23か
らスプール4に向けて離脱する位置を位置決めして釣り
糸Lを第1傾斜面37上で第1ベール支持部材7側にず
らせて斜めに配置するために設けられている。このよう
に釣り糸Lを第1傾斜面37上で所定の間隔で第1ベー
ル支持部材7側にずらせて斜めに配置することで回転す
るラインローラ23に接触した釣り糸に糸放出時と逆方
向のよれを精度よく発生させることができる。
【0040】糸案内面34dは、実施形態1と同様に形
成されており糸巻取操作時に固定軸カバー21側に寄せ
られた釣り糸Lが接触する。糸案内面34dの高さや幅
方向長さやラインローラ23の最大外径は、実施形態1
と同様である。第1傾斜面37の小径側端部37a及び
大径側端部37bは、それぞれ断面が角状に形成されて
いる。このように端部37a,37bをアール面取りせ
ずに角状に形成すると、図6に示すように、ラインロー
ラ23に接触する釣り糸Lが端部37bで軸方向にずれ
にくくなり精度よく位置決めされるとともに、ラインロ
ーラ23から離脱してスプール4に向かう釣り糸が端部
37aで軸方向にずれにくくなり精度よく位置決めされ
る。このため、第1傾斜面37に沿って巻かれた釣り糸
の位相が所定の値に定まり、第2傾斜面37に斜めに配
置された釣り糸に逆方向の糸よれがより精度よく発生す
る。
【0041】このような構成の釣り糸案内機構8では、
釣り糸巻取操作時には、釣り糸はロータ3の回転により
ラインローラ23に案内されて方向が変えられスプール
4外周に巻き取られる。このとき釣り糸は、糸案内面3
4d側に寄せられかつ第1傾斜面37が設けられている
ので、第1傾斜面37において大径側の端部37bで位
置決めされ周面に接触し、小径側の端部37aまで斜め
に配置され小径側の端部37aで位置決めされてスプー
ル4に向かって出て離脱する。このようにスプール4に
向かう位置がラインローラ23の周面上で第1ベール支
持部材7側に斜めにずれることで、糸繰り出し時と逆方
向の糸よれが発生する。
【0042】ここでは、固定軸カバー21側が大径の糸
案内面34d側に釣り糸が寄せられかつラインローラ2
3に接触する位置とラインローラから離脱する位置とが
第1傾斜面37により位置決めされるので、釣り糸をラ
インローラ23の周面で常に第1ベール支持部材7側に
ずらせて安定した糸よれを発生させることができる。こ
のため、発生する糸よれの方向を常に糸繰り出し時と逆
方向にすることができ、逆方向の糸よれを精度よく発生
させることができる。
【0043】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態1では、ラインローラ23の周面
に平行面34a,テーパ面34b,第1傾斜面34c,
糸案内面34d,第2傾斜面34eを連続して形成した
が、糸案内面34dがあれば、他は部分どのような形態
でもよい。たとえば、図8では、第1平行面34f、小
径の第2平行面34g、糸案内面34d及び大径の第3
平行面34hを連続して形成している。ここでは、大径
の第1,第3平行面34f,34hの外径はほぼ同一寸
法であり、糸案内面34dの各形状は、前記実施形態1
と同様である。このような形態であっても前記実施形態
1と同様な効果が得られる。
【0044】(b) 前記実施形態2では、ラインロー
ラ23の周面に平行面34a,テーパ面34b,円弧面
34i,第1傾斜面37,糸案内面34d,第2傾斜面
34eを連続して形成したが、第1傾斜面37及び糸案
内面34dがあれば、他は部分どのような形態でもよ
い。たとえば、図9では、第1平行面34f、小径の第
2平行面34g、傾斜面37、糸案内面34d及び大径
の第3平行面34hを連続して形成している。ここで
は、大径の第1,第3平行面34f,34hの外径はほ
ぼ同一寸法であり、傾斜面37及び糸案内面34dの各
形状は、前記実施形態2と同様である。このような形態
であっても前記実施形態2と同様な効果が得られる。
【0045】(c) 前記実施形態1,2では、糸案内
面34dを傾斜させたが、糸案内面は、ラインローラ2
3の軸芯に対して垂直な壁面であってもよい。 (d) 前記実施形態では、糸案内面34dの内周側端
部を角状に形成し、主に糸案内面34dと第1傾斜面3
4cとの境界部分で糸よれを発生させるようにしたが、
ここをアール面取りして第1傾斜面34cで主に糸よれ
を発生させるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明に係るスピニングリールの釣り糸
案内機構では、固定軸カバー側が大径の糸案内部側にラ
インローラに案内される釣り糸が寄せられるので、釣り
糸をラインローラの周面で常にベール支持部材側にずら
せて安定した糸よれを発生させることができる。しか
も、固定軸カバー側が大径となるように糸案内部が鍔状
に形成されているので、糸案内部に釣り糸が接触しても
同方向の糸よれが発生する。このため、発生する糸よれ
の方向を常に糸繰り出し時と逆方向にすることができ、
逆方向の糸よれを精度よく発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの側面図。
【図2】その正面一部断面図。
【図3】釣り糸案内機構の正面一部断面図。
【図4】釣り糸案内機構の側面図。
【図5】ラインローラ部分の部分拡大断面図。
【図6】実施形態2の図4に相当する図。
【図7】実施形態2の図5に相当する図。
【図8】他の実施形態の図5に相当する図。
【図9】さらに他の実施形態の図7に相当する図。
【符号の説明】
3 ロータ 4 スプール 5,6 アーム部 7,9 ベール支持部材 8 釣り糸案内機構 10 ベール 20 固定軸 21 固定軸カバー 23 ラインローラ 34c 第1傾斜面 34d 糸案内面 37 第1傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 広和 大阪府堺市三原台1丁11番2 株式会社 シマノ三原寮303号 (56)参考文献 特開 平8−51900(JP,A) 特開 平9−149749(JP,A) 実開 平8−1673(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/01

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータの1対のロータアームの先端のそれ
    ぞれに回動自在に配置された2つのベール支持部材の一
    方に装着され釣り糸をスプールに案内するためのスピニ
    ングリールの釣り糸案内機構であって、 前記一方のベール支持部材に一端が固定された固定軸
    と、 前記固定軸の他端に前記ベール支持部材と間隔を隔てて
    設けられた固定軸カバーと、 前記ベール支持部材と固定軸カバーとの間で前記固定軸
    に回転自在に支持され、釣り糸巻取操作時に前記釣り糸
    を前記スプールに案内するラインローラと、 前記ラインローラの周面に前記固定軸カバー側が大径と
    なるように形成された鍔状の糸案内部と、釣り糸巻取操
    作時に前記ラインローラに案内される釣り糸を前記糸案
    内部側に寄せる付勢手段と、前記糸案内部に隣接して前
    記ラインローラの周面に形成され前記糸案内部側が大径
    の傾斜面とを有し、前記傾斜面の大径側の端部で前記釣
    り糸が前記ラインローラに接触する位置を位置決めし小
    径側の端部で前記スプールに向けて離脱する位置を位置
    決めして前記釣り糸を斜めに配置することで前記ライン
    ローラに接触した前記釣り糸に糸放出時と逆方向のよれ
    を発生させるための逆よれ発生手段と、 を備えたスピニングリールの釣り糸案内機構。
  2. 【請求項2】前記傾斜面の長さは前記ラインローラの最
    大長さの1%から40%である、請求項に記載のスピ
    ニングリールの釣り糸案内機構。
  3. 【請求項3】前記傾斜面の傾斜角度は0.5度から10
    度である、請求項又はに記載のスピニングリールの
    釣り糸案内機構。
  4. 【請求項4】ロータの1対のロータアームの先端のそれ
    ぞれに回転自在に配置された2つのベール支持部材の一
    方に装着され釣り糸をスプールに案内するためのスピニ
    ングリールの釣り糸案内機構であって、 前記一方のベール支持部材に一端が固定された固定軸
    と、 前記固定軸の他端に前記ベール支持部材と間隔を隔てて
    設けられた固定軸カバーと、 前記ベール支持部材と固定軸カバーとの間で前記固定軸
    に回転自在に支持され、釣り糸巻取操作時に前記釣り糸
    を前記スプールに案内するラインローラと、 釣り糸巻取操作時に前記ラインローラに案内される釣り
    糸を位置決めする第1位置決め手段と、前記ラインロー
    ラから前記スプールに向けて離脱する釣り糸を位置決め
    する第2位置決め手段と、前記ラインローラに案内され
    る釣り糸を前記第1位置決め手段側に付勢する付勢手段
    とを有し、前記第2位置決め手段を前記第1位置決め手
    段に対して前記固定軸方向で前記ベール支持部材側に配
    置することによって前記ラインローラに接触する釣り糸
    に糸放出時と逆方向のよれを発生させるための逆よれ発
    生手段と、 を備えたスピニングリールの釣り糸案内機構。
  5. 【請求項5】前記第1位置決め手段は、前記ラインロー
    ラの周面に前記固定軸カバー側が大径となるように形成
    された鍔状の糸案内部である、請求項に記載のスピニ
    ングリールの釣り糸案内機構。
  6. 【請求項6】前記第2位置決め手段は、前記ラインロー
    ラの周面上の変曲点である、請求項又はに記載のス
    ピニングリールの釣り糸案内機構。
  7. 【請求項7】前記付勢手段は、前記ラインローラに掛け
    渡される釣り糸と前記固定軸の軸芯に平行な直線とで形
    成される平面内において前記釣り糸と前記直線とのなす
    角度が鋭角になるように前記一方のベール支持部材に固
    定された前記固定軸を含む、請求項1からのいずれか
    に記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  8. 【請求項8】前記付勢手段は、他端側が一端側に比べて
    前記スプールに近接するように前記一方のベール支持部
    材に固定された前記固定軸を含む、請求項に記載のス
    ピニングリールの釣り糸案内機構。
  9. 【請求項9】前記糸案内部は、前記固定軸に交差するリ
    ング状の壁面で構成される、請求項1からのいずれか
    に記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  10. 【請求項10】前記糸案内部は、前記固定軸に対して垂
    直な壁面で構成される、請求項に記載のスピニングリ
    ールの釣り糸案内機構。
  11. 【請求項11】前記糸案内部は、内周側隅部から外周側
    隅部に向かって前記固定軸カバー側に傾斜した壁面で構
    成される、請求項に記載のスピニングリールの釣り糸
    案内機構。
  12. 【請求項12】前記壁面の内周側隅部と外周側隅部との
    前記固定軸の軸方向に沿う方向の距離は、前記ラインロ
    ーラの最大長さの1%から15%の範囲である、請求項
    11に記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  13. 【請求項13】前記壁面の高さは、前記ラインローラの
    最大外径の1%から15%の範囲である、請求項から
    12のいずれかに記載のスピニングリールの釣り糸案内
    機構。
  14. 【請求項14】前記壁面の外周側隅部は、断面が円弧状
    に面取りされている、請求項から10のいずれかに記
    載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  15. 【請求項15】前記糸案内部は、前記円弧の半径は0.
    1mmから0.5mmの範囲である、請求項14に記載
    のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  16. 【請求項16】前記壁面の内周側隅部は、断面が角状に
    形成されている、請求項から15のいずれかに記載の
    スピニングリールの釣り糸案内機構。
JP35953197A 1997-11-14 1997-12-26 スピニングリールの釣り糸案内機構 Expired - Lifetime JP3509519B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35953197A JP3509519B2 (ja) 1997-11-14 1997-12-26 スピニングリールの釣り糸案内機構
DE69822076T DE69822076T2 (de) 1997-11-14 1998-11-10 Angelrolle
EP98309189A EP0916258B1 (en) 1997-11-14 1998-11-10 Spinning reel
TW087118697A TW390788B (en) 1997-11-14 1998-11-10 Fishing line guide mechanism for a spinning reel
SG1998004649A SG75143A1 (en) 1997-11-14 1998-11-11 Fishing line guide mechanism for spinning reel
MYPI98005149A MY121029A (en) 1997-11-14 1998-11-12 Spinning reel
KR10-1998-0048652A KR100494233B1 (ko) 1997-11-14 1998-11-13 회전 릴(reel)의 낚싯줄 안내 장치

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-313847 1997-11-14
JP31384797 1997-11-14
JP35953197A JP3509519B2 (ja) 1997-11-14 1997-12-26 スピニングリールの釣り糸案内機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11196721A JPH11196721A (ja) 1999-07-27
JP3509519B2 true JP3509519B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=26567730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35953197A Expired - Lifetime JP3509519B2 (ja) 1997-11-14 1997-12-26 スピニングリールの釣り糸案内機構

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP0916258B1 (ja)
JP (1) JP3509519B2 (ja)
KR (1) KR100494233B1 (ja)
DE (1) DE69822076T2 (ja)
MY (1) MY121029A (ja)
SG (1) SG75143A1 (ja)
TW (1) TW390788B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6345555B2 (ja) * 2014-09-11 2018-06-20 株式会社シマノ ラインローラ
JP6668064B2 (ja) * 2015-12-15 2020-03-18 株式会社シマノ ラインローラ
US11255024B2 (en) * 2019-06-18 2022-02-22 Linton Crystal Technologies Corp. Seed lifting and rotating system for use in crystal growth

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3342442A (en) * 1965-01-11 1967-09-19 Brantingson Sigurd Fishing reel
FR2081963A5 (ja) * 1969-06-20 1971-12-10 Carpano & Pons
JPH08308444A (ja) * 1995-05-16 1996-11-26 Shimano Inc スピニングリール

Also Published As

Publication number Publication date
SG75143A1 (en) 2000-09-19
TW390788B (en) 2000-05-21
DE69822076D1 (de) 2004-04-08
JPH11196721A (ja) 1999-07-27
KR19990045264A (ko) 1999-06-25
EP0916258A3 (en) 1999-10-13
KR100494233B1 (ko) 2005-09-02
MY121029A (en) 2005-12-30
EP0916258A2 (en) 1999-05-19
EP0916258B1 (en) 2004-03-03
DE69822076T2 (de) 2005-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3509519B2 (ja) スピニングリールの釣り糸案内機構
EP0709023B1 (en) Fishline guide arrangement for spinning reel
US6336604B1 (en) Fishing line guide mechanism for a spinning reel
JPH09238600A (ja) スピニングリールの釣り糸案内機構
EP0711500A1 (en) Spinning reel
EP0876760B1 (en) Line roller for spinning reel for fishing
JPH08308444A (ja) スピニングリール
US5681001A (en) Spinning reel for fishing with improved fishline guiding apparatus
JP2967913B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP4476790B2 (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JPH08136A (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JPS6038687Y2 (ja) 多重撚糸装置
JP4402787B2 (ja) 釣り糸案内装置
JP3156907B2 (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JPH09107852A (ja) スピニングリール
JP2009278915A (ja) 魚釣用スピニングリール
JPH11172553A (ja) 給糸装置、そのバルーニング制御ガイド及び制御装置
JPS6113570Y2 (ja)
JPS5922139Y2 (ja) 無杼織機における緯糸測長装置
EP0916754B1 (en) A non-contact doubling and twisting apparatus in a double twister for a filament
JP3020798U (ja) スピニングリール
JP2001017039A (ja) スピニングリールの釣り糸案内機構
JP3102672B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP3036622B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2927396B2 (ja) 魚釣用スピニングリール

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031222

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term