JP2967913B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP2967913B2 JP26564794A JP26564794A JP2967913B2 JP 2967913 B2 JP2967913 B2 JP 2967913B2 JP 26564794 A JP26564794 A JP 26564794A JP 26564794 A JP26564794 A JP 26564794A JP 2967913 B2 JP2967913 B2 JP 2967913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣糸の糸縒れに起因す
る魚釣操作時の糸絡み等を防止した魚釣用スピニングリ
ールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来、多くの魚釣用スピ
ニングリールは、ロータに設けた一対のベール支持アー
ムの先端部に、半環状のベールが、ラインローラを有す
るベールアームとベールホルダーを介して釣糸巻取位置
側と釣糸放出位置側へ、夫々、反転自在に取り付けられ
ている。
【0003】そして、ベールを釣糸巻取位置側へ倒して
手動ハンドルの操作でロータを釣糸巻取り回転方向へ回
転させると、ロータの回転に連動して前後方向へトラバ
ース運動するスプールに釣糸が巻回され、又、ベールを
釣糸放出位置側へ倒して仕掛けを投擲すると、スプール
に巻回された釣糸がスパイラル状に繰り出されるように
なっている。
【0004】ところで、従来、釣糸の巻取りや繰出しに
伴い、釣糸に夫々反対方向の糸縒れが生じることが知ら
れている。そして、巻取り時に蓄積された糸縒れは、釣
糸の繰出しによって生ずる糸縒れと相殺されて解消する
ものと考えられているが、実際は釣糸の張力による影響
や海水,砂,ゴミ等が付着した釣糸とラインローラとの
摩擦抵抗、又、ラインローラの形状や釣糸の太さの違い
等による影響で、巻取りと繰出しによって生ずる糸縒れ
が互いに相殺しきれず、糸縒れが釣糸に蓄積されている
のが実情であった。
【0005】そして、斯様に釣糸に糸縒れが蓄積される
と魚釣操作中に糸絡みが発生し、長期に亘る使用によっ
て釣糸が切断されてしまう虞があった。そこで、斯かる
不具合を解決するため、本出願人は先に特願平6−17
5856号や特願平6−175843号に於て、ライン
ローラの釣糸案内部をロータの釣糸巻取り回転方向へ順
次大径に形成すると共に、ラインローラの中心方向へ突
出し、釣糸の巻取り操作時に釣糸が接触可能なガイド部
をベールアームやラインローラのベールアーム側周縁部
に設けて、釣糸の繰出し時に糸縒れが解消されるよう
に、繰出し時に生ずる糸縒れと逆方向の糸縒れを釣糸の
巻取り時に積極的に作り込むようにした魚釣用スピニン
グリールを提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】而して、斯かる魚釣用
スピニングリールによって、釣糸の繰出しや巻取りの繰
出し操作による糸縒れの蓄積を防止することが可能とな
ったが、製造やメンテナンスの際にラインローラやガイ
ド部を逆組みしてしまうと、逆に糸縒れを釣糸に蓄積さ
せて所期の目的を達成することができない虞があった。
【0007】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、本出願人が先に開示した上述の如き魚釣用スピニン
グリールに改良を加え、製造やメンテナンスの際に、ラ
インローラやガイド部の逆組みを防止して信頼性の向上
を図った魚釣用スピニングリールを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に装
着されたロータと、リール本体にスプール軸を介して支
持され、手動ハンドルによるロータの回転で釣糸が巻回
されるスプールと、ロータにベールアームとラインスラ
イダーとからなる支持部材を介して取り付き、釣糸の巻
取り操作時に当該釣糸をスプールに案内するラインロー
ラとを備え、上記ラインローラのベールアーム側周縁部
に、ラインローラの中心方向へ突出し、釣糸の巻取り操
作時に釣糸が接触可能なガイド部を設けると共に、ライ
ンローラの釣糸案内部を、ロータの釣糸巻取り方向へ順
次大径に形成した魚釣用スピニングリールに於て、ライ
ンローラとガイド部の逆方向への組み込みを防止する逆
組防止手段を備えたことを特徴とする。
【0009】そして、請求項2に係る発明は、ガイド部
がラインローラのベールアーム側周縁部に着脱自在に取
り付いた請求項1記載の魚釣用スピニングリールに於
て、ラインローラの両周縁部の外径寸法を変えると共
に、ガイド部の外径寸法及び内径寸法とラインローラの
ラインスライダー側周縁部の外径寸法とを変えて逆組防
止手段を構成したものであり、請求項3に係る発明は、
ガイド部がラインローラのベールアーム側周縁部に一体
成形された請求項1記載の魚釣用スピニングリールに於
て、ガイド部の外径寸法とラインローラのラインスライ
ダー側周縁部の外径寸法とを変えて逆組防止手段を構成
したことを特徴とする。
【0010】又、請求項4に係る発明は、請求項1記載
の魚釣用スピニングリールに於て、ラインローラの一側
面とこれに対向する支持部材側とに凹凸状の位置決め部
を設けて逆組防止手段を構成したものである。
【0011】一方、請求項5に係る発明は、リール本体
に回転可能に装着されたロータと、リール本体にスプー
ル軸を介して支持され、手動ハンドルによるロータの回
転で釣糸が巻回されるスプールと、ロータにベールアー
ムとラインスライダーとからなる支持部材を介して取り
付き、釣糸の巻取り操作時に当該釣糸をスプールに案内
するラインローラとを備え、上記ベールアームに、ライ
ンローラの中心方向へ突出し、釣糸の巻取り操作時に釣
糸が接触可能なガイド部を設けると共に、ラインローラ
の釣糸案内部をロータの釣糸巻取り方向へ順次大径に形
成した魚釣用スピニングリールに於て、ラインローラと
ガイド部の逆方向への組み込みを防止する逆組防止手段
を備えたことを特徴とし、請求項6に係る発明は、ガイ
ド部がベールアームに着脱自在に取り付いた請求項5記
載の魚釣用スピニングリールに於て、ラインローラの両
周縁部の外径寸法を変えると共に、ガイド部の外径寸法
及び内径寸法とラインローラのラインスライダー側周縁
部の外径寸法とを変えて逆組防止手段を構成したもので
あり、請求項7に係る発明は、請求項5記載の魚釣用ス
ピニングリールに於て、ラインローラの一側面とこれに
対向する支持部材側とに凹凸状の位置決め部を設けて逆
組防止手段を構成したことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に係る魚釣用スピニングリールによれ
ば、製造やメンテナンスの際にラインローラの方向を誤
って組み付けようとしたり、ガイド部を誤ってラインス
ライダー側に組み付けようとすると、逆組防止手段によ
って組付け不能となる。
【0013】そして、請求項2及び請求項3並びに請求
項5及び請求項6に記載の魚釣用スピニングリールによ
れば、ラインローラの方向を誤って組み付けようとした
り、ガイド部を誤ってラインスライダー側に組み付けよ
うとすると、夫々の寸法が合わないため組付け不能とな
る。
【0014】又、請求項4及び請求項7に係る魚釣用ス
ピニングリールにあっては、ラインローラ等を誤って組
み付けようとすると、位置決め部が合わないため、ライ
ンローラ等の組付けができなくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は請求項1及び請求項2に係る魚釣用ス
ピニングリールの第一実施例を示し、図に於て、1はリ
ール本体3に回転可能に装着されたロータで、当該ロー
タ1には一対のベール支持アーム5が一体的に成形され
ている。そして、一方のベール支持アーム5の先端にベ
ールアーム7とラインスライダー9からなる支持部材を
介してラインローラ11が支持され、又、両ベール支持
アーム5間に半環状のベール13が、上記ラインスライ
ダー9とベールホルダー(図示せず)を介して釣糸巻取
位置側と釣糸放出位置側へ反転自在に取り付けられてい
る。
【0016】又、15はロータ1と同軸上に装着された
スプールで、当該スプール15はリール本体3にトラバ
ース運動可能に取り付くスプール軸(図示せず)に支持
されており、ベール13を釣糸巻取位置側へ倒して手動
ハンドル17の操作でロータ1を釣糸巻取り回転方向
(図中、矢印A方向)へ回転させると、これに連動して
前後方向へトラバース運動するスプール15に釣糸が巻
回されるようになっている。
【0017】而して、本実施例に係るスピニングリール
19は、上述の如き従来と同様の構成に加え、以下の如
き特徴を有する。先ず、図2に示すようにラインスライ
ダー9は、その中心に嵌合された軸受メタル21を介し
てベールアーム7にボルト締めされている。そして、軸
受メタル21のベールアーム7側端部には、金属製の筒
状部材23が冠着されており、軸受メタル21をベール
アーム7にボルト締めすることによって、当該筒状部材
23が軸受メタル21とベールアーム7との間に挾持さ
れている。
【0018】そして、上記筒状部材23の端部23aに
内レース25aを当接させてボールベアリング25が軸
受メタル21の外周に環装されており、当該ボールベア
リング25を介してラインローラ11がベールアーム7
とラインスライダー9との間に回転可能且つ着脱可能に
取り付けられている。又、ボールベアリング25は軸受
メタル21のラインスライダー9側に設けた係止部27
にその内レース25aが係止しており、上記筒状部材2
3の端部23aと当該係止部27とで挾持されてボール
ベアリング25の位置決めが図られている。
【0019】一方、上記ラインローラ11は、釣糸案内
部11aがロータ1の釣糸巻取り回転方向(矢印A方
向)へ向け順次大径となるテーパ状に成形されている。
そして、そのラインスライダー9側周縁部には環状のフ
ランジ部29が一体的に成形されており、釣糸の矢印A
方向への移動を当該フランジ部29が規制して、ライン
スライダー9とラインローラ11との間に釣糸が絡むの
を防止するようになっている。
【0020】又、ラインローラ11のベールアーム7側
端部には、ラインローラ11の周縁部からその中心にガ
イド突片31aが突出する環状のガイド部31が回転可
能に挿着されており、釣糸の巻取り操作時に当該ガイド
突片31aが釣糸に接触して、釣糸の矢印B方向への移
動を規制し、釣糸をラインローラ11の中心位置に保持
するようになっている。そして、ラインローラ11の内
周に挿入されたガイド部31の端部31bがボールベア
リング25の外レース27bに当接して、ガイド部31
の矢印A方向への移動を規制するようになっている。
【0021】尚、図2中、33は筒状部材23とガイド
部31との間に装着された樹脂ワッシャで、釣糸の巻取
り操作時にラインローラ11やガイド部31が矢印B方
向へ移動しても、当該樹脂ワッシャ33がガイド部31
との摩擦抵抗を軽減させてラインローラ11やガイド部
31の回転に支障を来さないようになっている。
【0022】又、一般にラインローラの材質としては種
々のセラミックスや銅合金に硬質メッキ処理を施した硬
質材が多く使用されるが、本実施例に於けるラインロー
ラ11もこのような硬質材で成形され、又、ガイド部3
1はセラミックスの他、銅合金に硬質メッキ処理を施し
たもの、或いはアルミ材に硬質アルマイト処理や硬質メ
ッキ処理を施したもの、更にはステンレス材をイオンプ
レーティング処理したもの等、種々の硬質材が選択使用
される。
【0023】そして、図2に示すようにベールアーム7
には、ガイド部31の外周に沿って環状の突部35が突
設されると共に、ラインスライダー9側には、ラインロ
ーラ11(フランジ部29)の周縁部に沿って環状の突
部37が突設されているが、ラインローラ11のライン
スライダー9側周縁部の外径寸法φCはベールアーム7
側周縁部の外径寸法φDよりも大きく、又、ガイド部3
1の外径寸法φEはラインローラ11のラインスライダ
ー9側周縁部の外径寸法φCよりも大きく形成されると
共に、ガイド部31のガイド突片31aの内径寸法φF
はラインローラ11のラインスライダー9側周縁部の外
径寸法φCよりも小さく設定されており、製造やメンテ
ナンスの際に図3の如くラインローラ11の方向を誤っ
て組み付けようとすると、ガイド部31のガイド突片3
1aがラインローラ11のフランジ部29に当接して組
付けができないようになっている。
【0024】同様に、図4の如くガイド部31を誤って
ラインスライダー9側に組み付けようとしても、ガイド
部31にラインスライダー9側の突片37が当接して組
付けができないようになっている。
【0025】本実施例はこのように構成されているか
ら、従来と同様、ベール13を釣糸巻取位置側へ倒して
手動ハンドル17の操作でロータ1を矢印A方向へ回転
させると、ロータ1の回転に連動して前後方向へトラバ
ース運動するスプール15に釣糸が巻回され、又、ベー
ル13を釣糸放出位置側へ倒して仕掛けを投擲すると、
スプール15に巻回された釣糸がスパイラル状に繰り出
されることとなる。
【0026】そして、釣糸の巻取り操作によってロータ
1を釣糸巻取り回転方向(矢印A方向)へ回転させる
と、ラインローラ11に案内される釣糸は釣糸巻取り回
転方向と反対側の矢印B方向へ移動しようとするが、ガ
イド部31のガイド突片31aが釣糸に接触してその移
動を規制し、ラインローラ11とベールアーム7間への
糸絡みを防止すると共に、ボールベアリング25がライ
ンローラ11をころがり案内して巻取り操作が軽快に行
えることとなる。
【0027】又、既述したように、状況に応じ釣糸の巻
取り時に釣糸を若干繰り出す場合、ロータ1を矢印B方
向へ回転させるため釣糸は矢印A方向へ移動しようとす
るが、釣糸の同方向への移動を上記フランジ部29が規
制してラインスライダー9とラインローラ11との間に
釣糸が絡むのを防止する。
【0028】然も、本実施例に於けるラインローラ11
も、既述した特願平6−175856号や特願平6−1
75843号の魚釣用スピニングリールと同様、その釣
糸案内部11aがロータ1の釣糸巻取り回転方向へ向け
順次大径となるテーパ状に形成されているため、釣糸案
内部11aと釣糸との摩擦はラインローラ11の大径側
に於いて強く、その結果、投擲時に生じる糸縒れと反対
方向の糸縒れが釣糸に発生してスプール15に巻回さ
れ、斯様に生じた釣糸の糸縒れは投擲時に発生する糸縒
れと相殺されて解消されることとなる。
【0029】又、製造やメンテナンスの際に、図3の如
くラインローラ11の方向を誤って組み付けようとする
と、ガイド部31のガイド突片31aがラインローラ1
1のフランジ部29に当接して組付け不能となり、同様
に、図4の如くガイド部31を誤ってラインスライダー
9側に組み付けようとすると、ガイド部31にラインス
ライダー9側の突片37が当接して組付け不能となる。
【0030】従って、本実施例によれば、特願平6−1
75856号や特願平6−175843号の魚釣用スピ
ニングリールと同様、釣糸の巻取り操作時にフランジ部
29やガイド部31が釣糸の矢印A,B方向への移動を
規制するので、ラインローラ11とベールアーム7やラ
インスライダー9との間に釣糸が絡まったり、ベールア
ーム7との接触で釣糸に抵抗が加わってしまう等の不具
合がなくなると共に、ベールアーム7全体が大型化する
ことがないので、ベールアーム7前方への重量偏寄がな
くロータ1の回転バランスに影響を来すことがないし、
又、釣糸の巻取り時に、投擲時に生じる糸縒れと反対方
向の縒れを釣糸に常時生じさせることができるので、釣
糸に糸縒れが蓄積されてしまうことがなくなり、長期に
亘る使用によって釣糸が切断されてしまう虞もない。
【0031】更に、本実施例によれば、上述した効果に
加え、製造やメンテナンスの際にラインローラ11やガ
イド部31を逆方向に組み付けてしまうことがなくなる
ので、特願平6−175856号や特願平6−1758
43号の魚釣用スピニングリールに比しラインローラ1
1やガイド部31の逆組みを確実に防止することがで
き、その結果、誤ってこれらを組み込んで糸縒れを増や
すようなことがなくなり信頼性が向上することとなっ
た。
【0032】図5は請求項1及び請求項2に係る魚釣用
スピニングリールの第二実施例を示し、本実施例は、上
記ラインローラ11に代え、両端から中心方向へ順次縮
径された略V字状のラインローラを、ボールベアリング
を介してベールアームとラインスライダーの間に回転可
能に装着したもので、以下、本実施例を図面に基づき説
明する。尚、上記第一実施例と同一のものは同一符号を
付してそれらの構造説明は省略する。
【0033】図中、39はボールベアリング25を介し
て軸受メタル21に回転可能に支持されたラインローラ
で、上述したようにラインローラ39は両端から順次縮
径されて、その中心からベールアーム7側に谷部39a
が位置する略V字状をなしている。そして、上記ライン
ローラ39のベールアーム7側端部に、ラインローラ3
9の周縁部からその中心までガイド突片31aが突出す
る環状のガイド部31が回転可能に挿着されており、釣
糸の巻取り操作時に当該ガイド突片31aが釣糸に接触
して釣糸の矢印B方向への移動を規制し、釣糸を常にラ
インローラ39の谷部39aよりラインスライダー9側
に位置するテーパ状の釣糸案内部39bに保持するよう
になっている。
【0034】そして、ラインローラ39のラインスライ
ダー9側周縁部には環状のフランジ部41が一体的に成
形されているが、当該ラインスライダー9側周縁部の外
径寸法φGはベールアーム7側周縁部の外径寸法φHよ
りも大きく、又、ガイド部31の外径寸法φEはライン
ローラ39のラインスライダー9側周縁部の外径寸法φ
Gよりも大きく形成されると共に、ガイド部31のガイ
ド突片31aの内径寸法φFはラインローラ39のライ
ンスライダー9側周縁部の外径寸法φGよりも小さく設
定されており、製造やメンテナンスの際にラインローラ
39の方向を誤って組み付けようとすると、図3に示す
場合と同様、ガイド部31のガイド突片31aがライン
ローラ39のフランジ部41に当接して組付けができな
いようになっている。
【0035】同様に、図4に示す場合と同様、ガイド部
31を誤ってラインスライダー9側に組み付けようとす
ると、ガイド部31にラインスライダー9側の突片37
が当接して組付けができないようになっている。
【0036】本実施例はこのように構成されており、本
実施例によっても手動ハンドル17の操作でロータ1を
矢印A方向へ回転させると、ロータ1の回転に連動して
前後方向へトラバース運動するスプール15に釣糸が巻
回され、又、ベール13を釣糸放出位置側へ倒して仕掛
けを投擲すると、スプール15に巻回された釣糸がスパ
イラル状に繰り出される。
【0037】そして、釣糸の巻取り操作によってロータ
1を釣糸巻取り回転方向(矢印A方向)へ回転させる
と、ラインローラ39に案内される釣糸は釣糸巻取り回
転方向と反対側の矢印B方向へ移動しようとするが、ガ
イド部31のガイド突片31aが釣糸に接触してその移
動を規制し、ラインローラ39とベールアーム7間への
糸絡みを防止すると共に、ボールベアリング25がライ
ンローラ39をころがり案内して巻取り操作が軽快に行
えることとなる。
【0038】又、状況に応じ釣糸の巻取り時に釣糸を若
干繰り出す場合、ロータ1を矢印B方向へ回転させるた
め釣糸は矢印A方向へ移動しようとするが、釣糸の同方
向への移動を上記フランジ部41が規制してラインスラ
イダー9とラインローラ39との間に釣糸が絡むのを防
止する。
【0039】然も、本実施例に於けるラインローラ39
も、釣糸が当接する釣糸案内部39bがテーパ状に成形
されているから、ラインローラ39と釣糸との摩擦はラ
インローラ39の大径側に於いて強く、そのため、投擲
時に生じる糸縒れと反対方向の糸縒れが釣糸に発生して
スプール15に巻回され、斯様に生じた釣糸の糸縒れは
投擲時に発生する糸縒れと相殺されて解消されることと
なる。
【0040】又、製造やメンテナンスの際に、ラインロ
ーラ39の方向を誤って組み付けようとすると、ガイド
部31のガイド突片31aがラインローラ39のフラン
ジ部41に当接して組付け不能となり、同様に、ガイド
部31を誤ってラインスライダー9側に組み付けようと
すると、ガイド部31にラインスライダー9側の突片3
7が当接して組付け不能となる。
【0041】従って、本実施例によっても、上記第一実
施例と同様、所期の目的を達成することが可能となって
信頼性が向上することとなった。図6は請求項1及び請
求項2に係る魚釣用スピニングリールの第三実施例を示
し、本実施例は、上述した第一実施例のボールベアリン
グ25に代え、図に示すようにフランジ43付のボール
ベアリング25′を用いると共に、ラインローラ11′
の内周に当該フランジ43に係止する係止部45を設け
たもので、ラインローラ11′の外形寸法及び形状は上
記ラインローラ11と同一であり、又、その他の構成は
上記第一実施例と同様であるため、同一のものには同一
符号を付してそれらの説明は省略する。
【0042】而して、本実施例によっても、上記第一実
施例と同様、所期の目的を達成することが可能である。
図7は請求項1及び請求項3に係る魚釣用スピニングリ
ールの第一実施例を示し、本実施例は、ガイド部をライ
ンローラのベールアーム側周縁部に一体成形したもので
ある。
【0043】以下、本実施例を図面に基づき説明する
が、発明部分を除く構成については図1に示す実施例と
同様の構成とされているため、同一要素は同一符号を付
してそれらの説明は省略する。
【0044】図に於て、47はボールベアリング25を
介してベールアーム7とラインスライダー9との間に回
転可能に支持されたラインローラで、そのベールアーム
7側周縁部には、ラインローラ47の中心までガイド突
片49aが突出する環状のガイド部49が一体的に成形
されており、斯様にガイド部49が一体成形された本実
施例のラインローラ47は、恰も図2に示すラインロー
ラ11とガイド部31とを一体成形したものと同一の形
状と寸法となっている。
【0045】従って、ガイド部49の外径寸法φIはラ
インローラ47のラインスライダー9側周縁部の外径寸
法φCよりも大きく設定されており、製造やメンテナン
スの際にラインローラ47の方向を誤って組み付けよう
とすると、ラインスライダー9側の突片37にガイド部
49が当接して組付けができないようになっている。
【0046】本実施例はこのように構成されているか
ら、釣糸の巻取り操作によってロータ1を釣糸巻取り回
転方向(矢印A方向)へ回転させると、ラインローラ4
7に案内される釣糸は釣糸巻取り回転方向と反対側の矢
印B方向へ移動しようとするが、ガイド部49のガイド
突片49aが釣糸に接触してその移動を規制し、ライン
ローラ47とベールアーム7間への糸絡みを防止すると
共に、ボールベアリング25がラインローラ47をころ
がり案内して巻取り操作が軽快に行えることとなる。
【0047】又、本実施例に於けるラインローラ47
も、釣糸案内部47aがロータ1の釣糸巻取り回転方向
へ向け順次大径となるテーパ状に形成されているため、
釣糸案内部47aと釣糸との摩擦は大径側に於いて強
く、その結果、投擲時に生じる糸縒れと反対方向の糸縒
れが釣糸に発生してスプール15に巻回され、斯様に生
じた釣糸の糸縒れは投擲時に発生する糸縒れと相殺され
て解消されることとなる。
【0048】そして、製造やメンテナンスの際に、ライ
ンローラ47の方向を誤って組み付けようとすると、ガ
イド部47にラインスライダー9側の突片37が当接し
て組付け不能となる。
【0049】従って、本実施例によっても、上記各実施
例と同様、釣糸に糸縒れが蓄積されてしまうことがな
く、長期に亘る使用によって釣糸が切断されてしまう虞
がないし、製造やメンテナンスの際にラインローラ47
を逆方向に組み付けてしまうことがないので信頼性が向
上する利点を有する。
【0050】図8は請求項1及び請求項3に係る魚釣用
スピニングリールの第二実施例を示す。尚、本実施例に
於ても、図1に示す実施例と同一のものは同一符号を付
してそれらの説明は省略する。
【0051】図に於て、51は軸受メタル21の外周に
環装したカラー53を介してベールアーム7とラインス
ライダー9との間に回転可能に支持された鼓状のライン
ローラで、そのラインスライダー9側周縁部には環状の
フランジ部55が一体的に成形されており、釣糸の矢印
A方向への移動を当該フランジ部55が規制して、ライ
ンスライダー9とラインローラ51との間に釣糸が絡む
のを防止するようになっている。
【0052】又、ラインローラ51のベールアーム7側
端部には、ラインローラ51の中心までガイド突片57
aが突出する環状のガイド部57が一体的に成形されて
おり、釣糸の巻取り操作時に当該ガイド突片57aが釣
糸に接触して、釣糸の矢印B方向への移動を規制し、釣
糸をラインローラ51の中心からラインスライダー7側
の釣糸案内部51aに保持するようになっている。
【0053】そして、ラインローラ51のラインスライ
ダー9側周縁部の外径寸法φJはガイド部57の外径寸
法φKよりも小さく設定されており、製造やメンテナン
スの際にラインローラ51の方向を誤って組み付けよう
とすると、ガイド部57がラインスライダー9側の突片
37に当接して組付けができないようになっている。
【0054】本実施例はこのように構成されているか
ら、上述した各実施例と同様、釣糸の巻取り操作によっ
てロータ1を釣糸巻取り回転方向(矢印A方向)へ回転
させると、ラインローラ51に案内される釣糸は釣糸巻
取り回転方向と反対側の矢印B方向へ移動しようとする
が、上記ガイド突片57aが釣糸に接触してその移動を
規制し、ラインローラ51とベールアーム7間への糸絡
みを防止する。
【0055】又、本実施例に於けるラインローラ51
も、釣糸案内部51aがロータ1の釣糸巻取り回転方向
へ向け順次大径となる略テーパ状に形成されているた
め、釣糸案内部51aと釣糸との摩擦は大径側に於いて
強く、その結果、投擲時に生じる糸縒れと反対方向の糸
縒れが釣糸に発生してスプール15に巻回され、斯様に
生じた釣糸の糸縒れは投擲時に発生する糸縒れと相殺さ
れて解消される。
【0056】そして、製造やメンテナンスの際に、ライ
ンローラ51の方向を誤って組み付けようとすると、ガ
イド部57がラインスライダー9側の突片37に当接し
て組付け不能となる。
【0057】従って、本実施例によっても、糸縒れの蓄
積に起因する釣糸の切断の虞がなくなり、又、製造やメ
ンテナンスの際にラインローラ51を逆方向に組み付け
てしまうことがなくなるので信頼性が向上する利点を有
する。
【0058】図9は請求項5及び請求項6に係る魚釣用
スピニングリールの一実施例を示し、上述した図1乃至
図8の各実施例は、ガイド部をラインローラのベールア
ーム側周縁部に設けたものであるが、本実施例は、ガイ
ド部をベールアームに設けたものである。
【0059】以下、本実施例を図面に基づき説明する
が、上述した各実施例と同一のものは同一符号を付して
それらの説明は省略する。先ず、図9に於て、59はボ
ールベアリング25を介してベールアーム7とラインス
ライダー9との間に回転可能に支持されたラインローラ
で、当該ラインローラ59はロータ1の釣糸巻取り回転
方向(矢印A方向)へ向け順次大径となるテーパ状に成
形されている。そして、そのラインスライダー9側周縁
部には、円盤状のフランジ部61が一体的に成形されて
おり、上述したフランジ部29と同様、釣糸の矢印A方
向への移動を当該フランジ部61が規制して、ラインス
ライダー9とラインローラ59との間に釣糸が絡むのを
防止するようになっている。
【0060】そして、ベールアーム7には、ラインロー
ラ59の軸芯を中心にその中心までガイド突片63aが
突出する環状のガイド部63が軸受メタル21と共にボ
ルト締めされており、その中央に設けた取付用筒状部6
3bに軸受メタル21のベールアーム7側端部が挿着さ
れている。そして、当該取付用筒状部63bの端部が、
ボールベアリング25の内レース25aに当接した構造
となっている。
【0061】而して、本実施例に於ても、ラインローラ
59のラインスライダー9側周縁部の外径寸法φLはベ
ールアーム7側周縁部の外径寸法φMよりも大きく、
又、ガイド部63の外径寸法φNはラインローラ59の
ラインスライダー9側周縁部の外径寸法φLよりも大き
く形成されると共に、ガイド部63のガイド突片63a
の内径寸法φOはラインローラ59のラインスライダー
9側周縁部の外径寸法φLよりも小さく設定されてお
り、製造やメンテナンスの際にラインローラ59の方向
を誤って組み付けようとすると、ガイド部63のガイド
突片63aがラインローラ59のフランジ部61に当接
して組付けができないようになっている。
【0062】同様に、ガイド部63を誤ってラインスラ
イダー9側に組み付けようとすると、ガイド部63にラ
インスライダー9側の突片37が当接して、組付けがで
きないようになっている。
【0063】本実施例はこのように構成されているか
ら、手動ハンドル17の操作でロータ1を矢印A方向へ
回転させると、ロータ1の回転に連動して前後方向へト
ラバース運動するスプール15に釣糸が巻回され、又、
ベール13を釣糸放出位置側へ倒して仕掛けを投擲する
と、スプール15に巻回された釣糸がスパイラル状に繰
り出されることとなる。
【0064】そして、釣糸の巻取り操作によってロータ
1を釣糸巻取り回転方向へ回転させると、ラインローラ
59に案内される釣糸は釣糸巻取り回転方向と反対側の
矢印B方向へ移動しようとするが、ガイド部63のガイ
ド突片63aが釣糸に接触してその移動を規制し、ライ
ンローラ59とベールアーム7間への糸絡みを防止する
と共に、ボールベアリング25がラインローラ59をこ
ろがり案内して巻取り操作が軽快に行えることとなる。
【0065】又、状況に応じ釣糸の巻取り時に釣糸を若
干繰り出す場合、ロータ1を矢印B方向へ回転させるた
め釣糸は矢印A方向へ移動しようとするが、釣糸の同方
向への移動を上記フランジ部61が規制してラインスラ
イダー9とラインローラ59との間に釣糸が絡むのを防
止する。
【0066】然も、本実施例に於けるラインローラ59
も、図1に示す実施例と同様、ロータ1の釣糸巻取り回
転方向へ向け順次大径となるテーパ状に形成されている
ため、ラインローラ59と釣糸との摩擦はラインローラ
59の大径側に於いて強く、その結果、投擲時に生じる
糸縒れと反対方向の糸縒れが釣糸に発生してスプール1
5に巻回され、斯様に生じた釣糸の糸縒れは投擲時に発
生する糸縒れと相殺されて解消されることとなる。
【0067】又、製造やメンテナンスの際に、ラインロ
ーラ59の方向を誤って組み付けようとすると、ガイド
部63のガイド突片63aがラインローラ59のフラン
ジ部61に当接して組付け不能となり、同様にガイド部
63を誤ってラインスライダー9側に組み付けようとす
ると、ガイド部63にラインスライダー9側の突片37
が当接して組付け不能となる。
【0068】従って、本実施例によっても、上述した各
実施例と同様、所期の目的を達成することが可能となっ
て信頼性が向上することとなった。図10は請求項5及
び請求項7に係る魚釣用スピニングリールの一実施例を
示し、図中、65はベールアームで、当該ベールアーム
65にはラインスライダー67がラインカバー69を介
して一体的に成形されている。そして、ベールアーム6
5とラインスライダー67との間にボルト71とライン
ワッシャ73を介してラインローラ75が回転可能又は
固定状態に取り付けられているが、ラインローラ75は
その釣糸案内部75aがベールアーム65側からライン
スライダー67側、即ち、ロータ1の釣糸巻取り回転方
向(矢印A方向)へ順次大径なテーパ状に形成されてい
る。
【0069】又、ラインスライダー67と対向するベー
ルアーム65の先端は、ラインローラ75の中心方向へ
断面三角形状に突設されている。そして、その頂部に、
硬質なセラミックスからなる丸棒状のガイド部77が固
着されて当該ガイド部77がラインローラ75の中心方
向へ突出した構造となっており、釣糸の巻取り時に、ラ
インローラ75に案内される釣糸に当該ガイド部77が
接触してその矢印B方向への移動を規制し、釣糸をライ
ンローラ75の中心方向へ保持するようになっている。
【0070】尚、上述したようにラインローラの材質と
しては種々のセラミックスや銅合金に硬質メッキ処理を
施した硬質材が多く使用されるが、上記ラインローラ7
5もこのような硬質材で成形されている。そして、上記
ガイド部77もセラミックスの他、銅合金に硬質メッキ
処理を施したもの、或いはアルミ材に硬質アルマイト処
理や硬質メッキ処理を施したもの、更にはステンレス材
をイオンプレーティング処理したもの等、種々の硬質材
が選択使用される。但し、これらの材料に限定されるも
のではない。
【0071】そして、ラインローラ75のラインスライ
ダー67側の一側面79と、これに対向するラインスラ
イダー67の内面81には、夫々、環状の凹部83と凸
部85とからなる位置決め部87が形成されており、製
造又はメンテナンス時にラインローラ75の方向を誤っ
て取り付けようとすると、上記凸部85がラインローラ
75の他側面89に当接してその組み付けができないよ
うになっている。
【0072】本実施例はこのように構成されているか
ら、釣糸の巻取り操作によってロータ1を釣糸巻取り回
転方向へ回転させると、ラインローラ75に案内される
釣糸は釣糸巻取り回転方向と反対側の矢印B方向へ移動
しようとするが、ガイド部77が釣糸に接触してその移
動を規制し、ラインローラ75とベールアーム7間への
糸絡みを防止する。
【0073】又、本実施例に於けるラインローラ75
も、釣糸案内部75aがロータ1の釣糸巻取り回転方向
へ向け順次大径となるテーパ状に形成されているため、
釣糸案内部75aと釣糸との摩擦は大径側に於いて強
く、その結果、投擲時に生じる糸縒れと反対方向の糸縒
れが釣糸に発生してスプール15に巻回され、斯様に生
じた釣糸の糸縒れは投擲時に発生する糸縒れと相殺され
て解消されることとなる。
【0074】そして、製造やメンテナンスの際に、ライ
ンローラ75の方向を誤って組み付けようとすると、上
述したように凸部85がラインローラ75の他側面89
に当接して組み付けが不能となる。
【0075】従って、本実施例によっても、上記各実施
例と同様、釣糸に糸縒れが蓄積されてしまうことがない
ため、長期に亘る使用によって釣糸が切断されてしまう
虞がないし、又、製造やメンテナンスの際にラインロー
ラ75を逆方向に組み付けてしまうことがなくなるので
信頼性が向上する利点を有する。
【0076】図11は請求項1及び請求項4に係る魚釣
用スピニングリールの一実施例を示し、図中、91は軸
受メタル93に環装したボールベアリング25を介して
ベールアーム95とラインスライダー97との間に支持
されたラインローラで、その釣糸案内部91aはライン
スライダー97方向へ順次大径となるテーパ状に成形さ
れている。
【0077】そして、ラインローラ91のベールアーム
95側周縁部には、ラインローラ91の中心方向へガイ
ド突片99aが突出する環状のガイド部99が一体成形
され、又、ラインローラ91のラインスライダー97側
周縁部には環状のフランジ部101が一体成形されてお
り、ガイド部99の外径寸法とフランジ部101の外径
寸法は同一寸法となっている。
【0078】更に、ラインローラ91のラインスライダ
ー97側の一側面103と、これに対向するラインスラ
イダー97の内面105には、夫々、環状の凹部107
と凸部109とからなる位置決め部111が設けられて
おり、製造又はメンテナンス時にラインローラ91の方
向を誤って取り付けようとすると、上記凸部109がラ
インローラ91の他側面113に当接してその組み付け
ができないようになっている。
【0079】尚、回転可能なラインローラ91のフラン
ジ部101及びガイド部99の外周と、ラインスライダ
ー97及びベールアーム95の内周との隙間は0.1〜
0.2mm程に設定されている。
【0080】本実施例はこのように構成されており、製
造やメンテナンスの際に、ラインローラ91の方向を誤
って組み付けようとすると、上述したように凸部109
がラインローラ91の他側面113に当接して組付け不
能となる。
【0081】従って、本実施例によっても、製造やメン
テナンスの際にラインローラ91を逆方向に組み付けて
しまうことがなくなるので、所期の目的を達成すること
が可能となって信頼性が向上することとなる。
【0082】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る魚釣
用スピニングリールによれば、製造やメンテナンスの際
にラインローラやガイド部を逆方向に組み付けてしまう
ことがなくなるので、誤ってこれらを逆組みして糸縒れ
を増やすようなことがなくなり信頼性が向上することと
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2に係る魚釣用スピニング
リールの第一実施例の正面図である。
【図2】図1に示す魚釣用スピニングリールの要部断面
図である。
【図3】ラインローラの逆組み状態を示す要部断面図で
ある。
【図4】ガイド部の逆組み状態を示す要部断面図であ
る。
【図5】請求項1及び請求項2に係る魚釣用スピニング
リールの第二実施例の要部断面図である。
【図6】請求項1及び請求項2に係る魚釣用スピニング
リールの第三実施例の要部断面図である。
【図7】請求項1及び請求項3に係る魚釣用スピニング
リールの第一実施例の要部断面図である。
【図8】請求項1及び請求項3に係る魚釣用スピニング
リールの第二実施例の要部断面図である。
【図9】請求項5及び請求項6に係る魚釣用スピニング
リールの一実施例の要部断面図である。
【図10】請求項5及び請求項7に係る魚釣用スピニン
グリールの一実施例の要部断面図である。
【図11】請求項1及び請求項4に係る魚釣用スピニン
グリールの一実施例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 3 リール本体 5 ベール支持アーム 7,65,95 ベールアーム 9,67,97 ラインスライダー 11,11′,39,47,51,59,75,91
ラインローラ 15 スプール 19 スピニングリール 25,25′ ボールベアリング 31,49,57,63,77,99 ガイド部 35,37 突部 87,111 位置決め部 83,107 凹部 85,109 凸部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に装着されたロー
    タと、リール本体にスプール軸を介して支持され、手動
    ハンドルによるロータの回転で釣糸が巻回されるスプー
    ルと、ロータにベールアームとラインスライダーとから
    なる支持部材を介して取り付き、釣糸の巻取り操作時に
    当該釣糸をスプールに案内するラインローラとを備え、
    上記ラインローラのベールアーム側周縁部に、ラインロ
    ーラの中心方向へ突出し、釣糸の巻取り操作時に釣糸が
    接触可能なガイド部を設けると共に、ラインローラの釣
    糸案内部を、ロータの釣糸巻取り方向へ順次大径に形成
    した魚釣用スピニングリールに於て、ラインローラとガ
    イド部の逆方向への組み込みを防止する逆組防止手段を
    備えたことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 【請求項2】 ガイド部がラインローラのベールアーム
    側周縁部に着脱自在に取り付いた請求項1記載の魚釣用
    スピニングリールに於て、ラインローラの両周縁部の外
    径寸法を変えると共に、ガイド部の外径寸法及び内径寸
    法とラインローラのラインスライダー側周縁部の外径寸
    法とを変えて逆組防止手段を構成したことを特徴とする
    魚釣用スピニングリール。
  3. 【請求項3】 ガイド部がラインローラのベールアーム
    側周縁部に一体成形された請求項1記載の魚釣用スピニ
    ングリールに於て、ガイド部の外径寸法とラインローラ
    のラインスライダー側周縁部の外径寸法とを変えて逆組
    防止手段を構成したことを特徴とする魚釣用スピニング
    リール。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の魚釣用スピニングリール
    に於て、ラインローラの一側面とこれに対向する支持部
    材側とに凹凸状の位置決め部を設けて逆組防止手段を構
    成したことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  5. 【請求項5】 リール本体に回転可能に装着されたロー
    タと、リール本体にスプール軸を介して支持され、手動
    ハンドルによるロータの回転で釣糸が巻回されるスプー
    ルと、ロータにベールアームとラインスライダーとから
    なる支持部材を介して取り付き、釣糸の巻取り操作時に
    当該釣糸をスプールに案内するラインローラとを備え、
    上記ベールアームに、ラインローラの中心方向へ突出
    し、釣糸の巻取り操作時に釣糸が接触可能なガイド部を
    設けると共に、ラインローラの釣糸案内部をロータの釣
    糸巻取り方向へ順次大径に形成した魚釣用スピニングリ
    ールに於て、ラインローラとガイド部の逆方向への組み
    込みを防止する逆組防止手段を備えたことを特徴とする
    魚釣用スピニングリール。
  6. 【請求項6】 ガイド部がベールアームに着脱自在に取
    り付いた請求項5記載の魚釣用スピニングリールに於
    て、ラインローラの両周縁部の外径寸法を変えると共
    に、ガイド部の外径寸法及び内径寸法とラインローラの
    ラインスライダー側周縁部の外径寸法とを変えて逆組防
    止手段を構成したことを特徴とする魚釣用スピニングリ
    ール。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の魚釣用スピニングリール
    に於て、ラインローラの一側面とこれに対向する支持部
    材側とに凹凸状の位置決め部を設けて逆組防止手段を構
    成したことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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