JP2959662B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP2959662B2 JP8335494A JP8335494A JP2959662B2 JP 2959662 B2 JP2959662 B2 JP 2959662B2 JP 8335494 A JP8335494 A JP 8335494A JP 8335494 A JP8335494 A JP 8335494A JP 2959662 B2 JP2959662 B2 JP 2959662B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣糸の糸落ちを防止し
た魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に魚釣用スピニングリールは、図1
に示すようにロータ1の両側に設けた一対のベール支
持アーム3の先端部に、半環状のベール5を、ラインロ
ーラ7を有するベールアーム9とベールホルダー(図示
せず)からなるベール支持部材を介して釣糸巻取位置側
(図中、A側)と釣糸放出位置側(図中、B側)へ、夫
々、反転自在に取り付けている。
【0003】そして、図示するようにベール5を釣糸巻
取位置側へ倒し、リール本体11に装着した手動ハンド
ル13の回転操作でロータ1を巻取り方向へ回転させる
と、ロータ1の回転に連動して前後方向へトラバース運
動するスプール15に釣糸が巻回されるようになってい
る。尚、図中、17はリール本体11に一体成形された
取付脚である。
【0004】ところで、従来、この種の魚釣用スピニン
グリールにあっては、巻取り時の張力変化や糸ヨレ等の
影響で、釣糸がスプール15とロータ1との隙間へ侵入
してスプール15のスプール軸(図示せず)に巻き込ま
れる所謂“糸落ち”が発生してしまう虞があった。
【0005】そのため、昨今では、図14及び図15
示すようにロータ19と共回りし乍ら、ベール支持アー
ム21に沿ってスプール23と共に前後方向へ移動する
釣糸侵入阻止体25をスプール23内のスプール軸27
に取り付けた考案が、実公平3−9656号公報に開示
されている。尚、図中、29は釣糸侵入阻止体25の阻
止部で、その先端にベール支持アーム21に係合する係
合部31が設けられている。
【0006】而して、斯かる魚釣用スピニングリールに
よれば、手動ハンドルの操作でロータ19を回転させて
スプール23に釣糸を巻き取ると、ロータ19の回転が
ベール支持アーム21から係合部31を介して釣糸侵入
阻止体25に伝わり、当該釣糸侵入阻止体25がロータ
19と共回りすると共に、スプール軸27の前後方向へ
の移動力が釣糸侵入阻止体25に伝わるので、釣糸侵入
阻止体25はベール支持アーム21に沿ってスプール2
3と一体的に移動する。
【0007】そして、張力変化や糸ヨレによってスプー
ル23とロータ19との隙間へ釣糸が侵入しようとして
も、釣糸侵入阻止体25の阻止部29が釣糸の侵入を防
止することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然し、魚の当たりがあ
って釣糸を巻き取る際に、釣糸に大きな負荷がかかると
ベール支持アームは内方へ変形することが知られてい
る。
【0009】そのため、ベール支持アーム21に沿って
釣糸侵入阻止体25をスプール23と一体的に前後動さ
せる上記従来例では、ベール支持アーム21の変形によ
って釣糸侵入阻止体25がスムーズに移動せず、又、例
えば誤ってリールを落下させてベール支持アーム21が
変形してしまった場合、更には又、海水や砂,塵等がベ
ール支持アーム21に付着してしまうと釣糸侵入阻止体
25が円滑に移動せず、その結果、当該釣糸侵入阻止体
25と一体化しているスプール23の前後方向への移動
やロータ19の回転に支障を来して、スムーズな釣糸の
巻取りや繰出しが行えなくなるといった不具合があっ
た。
【0010】そして、上述したように、釣糸侵入阻止体
25はスプール23と一体的に移動するため、スピニン
グリールをロングストローク化する場合、釣糸侵入阻止
体25が大型化してリール全体が重くなってしまう不具
合も指摘されていた。
【0011】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、釣糸の巻取りや繰出し操作に何ら支障を来すことな
く、確実に釣糸の糸落ちを防止することのできる魚釣用
スピニングリールを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に装
着されたロータと、リール本体にスプール軸を介してそ
の軸方向へトラバース運動可能に支持され、手動ハンド
ルによるロータの回転で釣糸が巻回されるスプールとを
備えた魚釣用スピニングリールに於て、スプール内に配
置されるロータの筒状部の外周に、スプールの内形形状
に沿って形成された環状の釣糸侵入阻止体を移動可能に
装着すると共に、ロータと釣糸侵入阻止体との間に、ス
プールの前方への移動時に当該釣糸侵入阻止体を前方へ
付勢するばね部材を装着したことを特徴とする。
【0013】また、請求項2に係る発明は、リール本体
に回転可能に装着されたロータと、リール本体にスプー
ル軸を介してその軸方向へトラバース運動可能に支持さ
れ、手動ハンドルによるロータの回転で釣糸が巻回され
るスプールとを備えた魚釣用スピニングリールに於て、
スプール内に配置されるロータの筒状部に、当該筒状部
に取り付く阻止体基部と、当該阻止体基部に前後動可能
に取り付く阻止体移動部とからなる釣糸侵入阻止体を装
着すると共に、スプールの前方への移動時に、上記阻止
体移動部を同方向へ移動させる追随手段を備えたもので
ある。
【0014】 そして、請求項3に係る発明は、請求項2
記載の魚釣用スピニングリールに於て、追随手段が、ス
プール又はスプール軸のいずれか一方に設けられ、阻止
体移動部に係止して当該阻止体移動部を移動させる係止
部であることを特徴とし、請求項4に係る発明は、請求
項2記載の魚釣用スピニングリールに於て、追随手段
が、ロータと阻止体移動部との間に介在され、当該阻止
体移動部を前方へ付勢するばね部材であることを特徴と
する。
【0015】
【作用】 請求項1に係る魚釣用スピニングリールによれ
ば、釣糸の繰出しや巻取りによってスプールがトラバー
ス運動するが、スプールの前方への移動時に、ばね部材
が釣糸侵入阻止体を同方向へ移動させる。 そして、移動
した釣糸侵入阻止体が、ロータの筒状部とスプール又は
スプール軸間に跨がってスプール軸への釣糸の巻込みを
防止することとなる。
【0016】 又、請求項2に係る魚釣用スピニングリー
ルにあっては、釣糸の繰出しや巻取りによってスプール
が前後方向へ往復動するが、スプールの前方への移動時
に、追随手段が釣糸侵入阻止体の阻止体移動部を同方向
へ移動させる。 そして、斯様に阻止体移動部が移動する
ことにより、釣糸侵入阻止体がロータの筒状部とスプー
ル又はスプール軸間に跨がってスプール軸への釣糸の巻
込みを防止する。
【0017】 そして、請求項3に係る魚釣用スピニング
リールにあっては、スプールの前方への移動時に、係止
部が阻止体移動部に係止して当該阻止体移動部を同方向
へ移動させ、又、請求項4に係る魚釣用スピニングリー
ルでは、ばね部材が阻止体移動部を同方向へ移動させる
こととなる。
【0018】
【実施例】 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。 図1及び図2は請求項1に係る魚釣用スピニ
ングリールの第一実施例を示し、図1に於て、73はリ
ール本体75の前端に回転可能に装着されたロータで、
当該ロータ73後部の両側には一対のベール支持アーム
37が一体に成形されており、その先端部に、半環状の
ベール39がベールアーム41とベールホルダー43を
介して釣糸巻取位置側及び釣糸放出位置側へ反転自在に
取り付けられている。
【0019】 又、図1中、117は上記ロータ73と同
心に装着されたスプールで、当該スプール117はリー
ル本体75にトラバース運動可能に取り付くスプール軸
47に支持されており、従来と同様、ベール39を釣糸
巻取位置側へ倒してリール本体75に装着した手動ハン
ドル(図示せず)の操作でロータ73を回転させると、
これに連動してトラバース運動するスプール117に釣
糸が巻回されるように なっている。
【0020】 そして、上記スプール117内には、当該
スプール117の内形と略同一形状に樹脂で成形された
筒状の釣糸浸入阻止体(以下「阻止体」という)115
が、スプール117の内周に沿ってロータ73の筒状部
81との間に配置されており、その後端はベール支持ア
ーム37の基部側まで延設されている。そして、その後
端側開口縁には、ロータ73のガイド溝89に係合する
係合部119が180°の間隔を開けて内方へ突設され
ている。 一方、阻止体115の先端側開口縁には、スプ
ール軸47を中心とする環状のスプリング保持部121
が内方へ突設されている。
【0021】 そして、上記スプリング保持部121とロ
ータ73との間には、阻止体115を常時前方へ付勢し
てスプール117に圧接させるコイルスプリング123
がスプール軸47に沿って張架されており、手動ハンド
ルの回転操作でスプール117が前方へ移動すると、阻
止体115はロータ73と共回りし乍らコイルスプリン
グ123のばね力によって同方向へ移動するようになっ
ている。
【0022】 そして、図2に示すようにスプール117
が最先端まで移動すると、阻止体115は、筒状部81
とスプール117の内周との間に跨がってスプール軸4
7への釣糸の巻込みを防止し、又、スプール117が後
方へ移動すると、阻止体115はコイルスプリング12
3のばね力に抗して元の位置に押し戻されるようになっ
ている。
【0023】 本実施例はこのように構成されているか
ら、ベール39を釣糸巻取位置側へ倒して手動ハンドル
の操作でロータ73を回転させると、これに連動してト
ラバース運動するスプール117に釣糸が巻回される
が、上述したようにスプール117が前方へ移動する
と、これに追随して阻止体115はロータ73と共回り
し乍らコイルスプリング123のばね力によって同方向
へ移動し、又、スプール117が後方へ移動すると、阻
止体115はコイルスプリング123のばね力に抗し
元の位置に押し戻されることとなる。
【0024】 そして、張力変化や糸ヨレによってスプー
ル117とロータ73のベール支持アーム37との隙間
から釣糸が侵入しようとしても、図2に示すように、阻
止体115が筒状部81とスプール117の内周との間
に跨がってスプール軸47への釣糸の巻込みを防止し、
又、コイルスプリング123が阻止体115を常にスプ
ール117に圧接させて、魚釣り操作中に於ける阻止体
115のガタ付きを防止する。
【0025】 このように、本実施例によれば、釣糸の巻
取りや繰出し操作に何ら支障を来すことなくスプール軸
47への釣糸の巻込みを防止し、又、スピニングリール
をロングストローク化した場合にリール全体が重量化す
る虞もなく、更に又、コイルスプリング123のバネ力
によって阻止体115のガタ付きによる異音の発生を防
止することができる利点を有する。
【0026】 図3は請求項1に係る発明の第二実施例を
示し、本実施例は、上記第一実施例の構成に加え、スプ
ール円筒部117aの後端部外周に、複数の係止突部1
24をその周方向へ適宜間隔を開けて一体的に又は別体
に設け、或いは又、その全周に亘って係止突部124を
環状に設けたものである。
【0027】 而して、斯かる構造によれば、係止突部1
24を設けることによってスプール117後方への釣糸
の糸落ちを未然に防止できるので、図1に示す第一実施
例に比し更に良好な効果が期待できることとなる。
【0028】 図4乃至図6は請求項1に係る魚釣用スピ
ニングリールの第三実施例を示し、図4に於て、125
はスプール軸127を介してロータ129と同心に装着
されたスプール、131はスプール125の内形と略同
一形状に成形された樹脂製の有底筒状の阻止体で、当該
阻止体131はスプール125の内周に沿ってロータ1
29の筒状部133との間に配置されている。 そして、
その後端はベール支持アーム37の基部側まで延設され
て、その後端側開口縁に、スプール軸127に沿ってロ
ータ129の筒状部133の外周に設けたガイド溝13
5に係合する係合部137が180°の間隔を開けて内
方へ突設されており、斯様に係合部137がガイド溝1
35に係合することで、釣糸の巻取りの際に阻止体13
1がロータ129と共に回転するようになっている。
【0029】 又、阻止体131の先端側中央をスプール
軸127が挿通しているが、阻止体131の先端側内面
と、これに対向するロータ129には、夫々、スプール
軸127を中心として環状のスプリング保持部139,
141が形成されており、当該スプリング保持部13
9,141間に、阻止体131を常時前方へ付勢してス
プール125に圧接させるコイルスプリング123が張
架されている。そして、手動ハンドルの回転操作でスプ
ール125が前方へ移動すると、阻止体131はロータ
129と共回りし乍らコイルスプリング123のばね力
によって同方向へ移動するようになっている。
【0030】 そして、図5に示すようにスプール125
が最先端まで移動すると、阻止体131はロータ129
の筒状部133とスプール125の内周との間に跨がっ
てスプール軸127への釣糸の巻込みを防止し、又、ス
プール125が後方へ移動すると、阻止体131はコイ
ルスプリング123のばね力に抗して元の位置に押し戻
されるようになっている。
【0031】 図6は図5のVI−VI線断面図を示し、阻止
体131の外周には複数の突片143が設けられてい
る。 そして、当該突片143に対応させてスプール12
5の後端側周縁部125aには切欠き145が設けられ
ており、各切欠き145に突片143を挿通させること
によって阻止体131がスプール125内に組み付けら
れるようになっている。
【0032】 又、図4に示すようにスプール125の後
端側周縁部125aは内方へ傾斜し た形状となってお
り、斯様に後端側周縁部125aを内方へ傾斜させるこ
とによって、釣糸が後端側周縁部125aに落ちた場合
に、その形状を利用して釣糸をスプール125の釣糸巻
取部125bへ容易に引き上げられるようになってい
る。
【0033】 本実施例はこのように構成されているか
ら、スプール125が前方へ移動すると、これに追随し
て阻止体131はロータ129と共回りし乍らコイルス
プリング123のばね力によって同方向へ移動し、又、
スプール125が後方へ移動すると、阻止体131はコ
イルスプリング123のばね力に抗して元の位置に押し
戻されることとなる。
【0034】 そして、張力変化や糸ヨレによってスプー
ル125とロータ129のベール支持アーム37との隙
間から釣糸が侵入しようとしても、図5に示すように、
阻止体131が筒状部133とスプール125の内周と
の間に跨がってスプール軸127への釣糸の巻込みを防
止すると共に、阻止体131の外周に設けた各突片14
3がスプール軸127への釣糸の侵入を阻止する。 又、
コイルスプリング123が阻止体131を常にスプール
125に圧接させて、魚釣り操作中に於ける阻止体13
1のガタ付きを防止することとなる。
【0035】 このように、本実施例によっても、図1の
実施例と同様、釣糸の巻取りや繰出し操作に何ら支障を
来すことなくスプール軸127への釣糸の巻込みを防止
することができると共に、阻止体131のガタ付きによ
る異音の発生を防止することが可能である。
【0036】 又、本実施例は、スプール125の後端側
周縁部125aを内方へ傾斜させたため、釣糸が当該後
端側周縁部125aに落ちた場合に、その形状を利用し
て釣糸をスプール125の釣糸巻取部125bへ容易に
引き上げることができる利点を有する。
【0037】 尚、図7に示すように上記突片143に代
え、釣糸係止用の環状凹部147を阻止体131の外周
に設けて、阻止体131と当該環状凹部147でスプー
ル軸127への釣糸の侵入を阻止してもよいし、又、図
8及び図9に示すように上記突片143に代え、複数の
突片149aが外方へ突出するゴムリング149を阻止
体131の外周に環装して、スプール軸127への釣糸
の侵入を阻止してもよい。
【0038】 而して、これらの各実施例によっても、図
4に示す実施例と同様、所期の目的を達成することが可
能であり、又、これらの各実施例によれば、スプール1
25の後端側周縁部125aに切欠き145が不要とな
るため、図4の実施例に比しスプール125内への阻止
体131の組付け性が良好となる。
【0039】 図10は請求項2及び請求項4に係る魚釣
用スピニングリールの第一実施例を示し、本実施例は図
4に示す阻止体131を、ロータの筒状部に取り付く阻
止体基部と、当該阻止体基部に前後動可能に取り付く阻
止体移動部との二分割構造としたものである。
【0040】 以下、本実施例を図面に基づき説明する
が、図4に示す実施例と同一のものは同一符号を付して
それらの説明は省略する。 図10に於て、151はスプ
ール125の内周に沿ってロータ153の筒状部155
との間に配置された阻止体で、当該阻止体151は、ロ
ータ153の筒状部155にビス止めされた阻止体基部
151aと、コイルスプリング123によってスプール
125に常時付勢される椀状の阻止体移動部151bと
で構成されている。
【0041】 そして、阻止体基部151aには、阻止体
移動部151bの後端側周縁部に90°の間隔を開けて
設けた係合部157が移動自在に係合するガイド孔15
9がスプール軸127の軸方向に形成されており、手動
ハンドルの回転操作でスプール125が前方へ移動する
と、阻止体151はロータ153と共回りし乍らその
止体移動部151bがコイルスプリング123のばね力
によって同方向へ移動するようになっている。
【0042】 そして、スプール125が最先端まで移動
すると、阻止体151は阻止体基部151aと阻止体移
動部151bがロータ153とスプール125の内周と
の間に跨がってスプール軸127への釣糸の巻込みを防
止し、又、スプール125が後方へ移動すると、阻止体
移動部151bがコイルスプリング123のばね力に抗
して元の位置に押し戻されるようになっている。
【0043】 本実施例はこのように構成されているか
ら、張力変化や糸ヨレによってスプール125とロータ
153のベール支持アーム37との隙間から釣糸が侵入
しようとしても、上記各実施例と同様、阻止体151が
スプール軸127への釣糸の巻込みを防止すると共に、
コイルスプリング123が阻止体移動部151bを常に
スプール125に圧接させて、魚釣り操作中に於ける阻
止体151のガタ付きを防止する。
【0044】 従って、本実施例によっても、図4に示す
実施例と同様、釣糸の巻取りや繰出し操作に何ら支障を
来すことなくスプール軸127への釣糸の巻込みを防止
することができると共に、阻止体151のガタ付きによ
る異音の発生を防止することができ、又、釣糸がスプー
ル125の後端側周縁部125aに落ちた場合に、その
形状を利用して釣糸をスプール125の釣糸巻取部12
5bへ容易に引き上げることができる利点を有する。
【0045】 図11及び図12は請求項2及び請求項4
に係る発明の第二実施例で、図10の実施例は阻止体基
部151aをロータ153にビス止めしたが、本実施例
は、ロータ153の筒状部155の外周に環状の係合溝
161を設けると共に、当該係合溝161に係合する係
合突片163を阻止体基部151aに設けて、当該阻止
体基部151aをロータ153にワンタッチで取り付け
可能としたものである。 尚、その他の構成は図10の実
施例と同様であるので、同一のものには同一符号を付し
てそれらの説明は省略する。
【0046】 而して、本実施例によっても、阻止体15
1がスプール軸127への釣糸の巻込みを防止すると共
に、コイルスプリング123が阻止体移動部151bを
常にスプール125に圧接させるので、図10に示す実
施例と同様、所期の目的を達成することが可能である。
【0047】 尚、図10乃至図12の各実施例では、ス
プール125の移動に阻止体移動部151bを追随させ
る手段としてコイルスプリング123を用いたが、図示
しない請求項2及び請求項3に係る発明の一実施例のよ
うに上記コイルスプリング123に代え、例えばスプー
ル軸127を、阻止体移動部151bを挿通する小径部
とロータ153側の大径部とで構成して、小径部と大径
部との段差部を、スプール125の前方への移動時に阻
止体移動部151bを同方向へ移動させる係止部として
機能させるようにしてもよい。
【0048】 而して、本実施例によっても、釣糸の巻取
りによってスプール125が前方へ移動すると、係止部
が阻止体移動部151bに係止して当該阻止体移動部1
51bを同方向へ移動させ、そして、スプール125の
後方への移動で阻止体移動部151bが元の位置に押し
戻されることとなる。
【0049】 そして、張力変化や糸ヨレによってスプー
ル125とロータ153との隙間から釣糸が侵入しよう
としても、阻止体151がスプール軸127への釣糸の
巻込みを防止する。
【0050】 従って、本実施例によっても、上記各実施
例と同様、所期の目的を達成することが可能である。
【0051】
【発明の効果】 以上述べたように、各請求項に係る発明
によれば、従来に比しスプールやロータの動きに何ら支
障を来すことなく釣糸の糸落ちを確実に防止することが
可能であると共に、スピニングリールをロングストロー
ク化した場合に、リール全体が重量化する虞もない効果
を有する。
【0052】又、請求項1及び請求項4に係る魚釣用ス
ピニングリールにあっては、ばね部材のばね力によっ
て、魚釣り操作中の阻止体のガタ付きによる異音の発生
を防止することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の第一実施例に係る魚釣用スピニング
リールの一部切欠き正面図である。
【図2】 図1に示す魚釣用スピニングリールの要部切欠
き正面図である。
【図3】 請求項1の第二実施例に係る魚釣用スピニング
リールの要部切欠き正面図である。
【図4】 請求項1の第三実施例に係る魚釣用スピニング
リールの要部切欠き正面図である。
【図5】 図4に示す魚釣用スピニングリールの要部切欠
き正面図である。
【図6】 図5のVI−VI線断面図である。
【図7】 請求項1の第四実施例に係る魚釣用スピニング
リールの要部断面図である。
【図8】 請求項1の第五実施例に係る魚釣用スピニング
リールの要部断面図である。
【図9】 図8のIX−IX線断面図である。
【図10】 請求項2及び請求項4の第一実施例に係る魚
釣用スピニングリールの要部切欠き正面図である。
【図11】 請求項2及び請求項4の第二実施例に係る魚
釣用スピニングリールに装着する阻止体の正面図であ
る。
【図12】 図11に示す阻止体を装着した魚釣用スピニ
ングリールの要部断面図である。
【図13】 従来の魚釣用スピニングリールの正面図であ
る。
【図14】 従来の他の魚釣用スピニングリールの要部切
欠き正面図である。
【図15】 図14のXV−XV線断面図である。
【符号の説明】 73,129,153 ロータ 75 リール本体 117,125 スプール 47,93,127 スプール軸 81,133,155 筒状部 115,131,151 阻止体 123 コイルスプリング 124 係止突部 143,149a 突片 147 環状凹部 149 ゴムリング 151a 阻止体基部 151b 阻止体移動部 161 係合溝 163 係合突片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−24454(JP,U) 実開 平5−20562(JP,U) 実開 平5−91334(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 89/01

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に装着されたロー
    タと、リール本体にスプール軸を介してその軸方向へト
    ラバース運動可能に支持され、手動ハンドルによるロー
    タの回転で釣糸が巻回されるスプールとを備えた魚釣用
    スピニングリールに於て、スプール内に配置されるロー
    タの筒状部の外周に、スプールの内形形状に沿って形成
    された環状の釣糸侵入阻止体を移動可能に装着すると共
    に、ロータと釣糸侵入阻止体との間に、スプールの前方
    への移動時に当該釣糸侵入阻止体を前方へ付勢するばね
    部材を装着したことを特徴とする魚釣用スピニングリー
    ル。
  2. 【請求項2】 リール本体に回転可能に装着されたロー
    タと、リール本体にスプール軸を介してその軸方向へト
    ラバース運動可能に支持され、手動ハンドルによるロー
    タの回転で釣糸が巻回されるスプールとを備えた魚釣用
    スピニングリールに於て、スプール内に配置されるロー
    タの筒状部に、当該筒状部に取り付く阻止体基部と、当
    該阻止体基部に前後動可能に取り付く阻止体移動部とか
    らなる釣糸侵入阻止体を装着すると共に、スプールの前
    方への移動時に、上記阻止体移動部を同方向へ移動させ
    る追随手段を備えたことを特徴とする魚釣用スピニング
    リール。
  3. 【請求項3】 追随手段は、スプール又はスプール軸の
    いずれか一方に設けられ、阻止体移動部に係止して当該
    阻止体移動部を移動させる係止部であることを特徴とす
    る請求項2記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 【請求項4】 追随手段は、ロータと阻止体移動部との
    間に介在され、当該阻止体移動部を前方へ付勢するばね
    部材であることを特徴とする請求項2記載の魚釣用スピ
    ニングリール。
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