JP3036620B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP3036620B2
JP3036620B2 JP6086708A JP8670894A JP3036620B2 JP 3036620 B2 JP3036620 B2 JP 3036620B2 JP 6086708 A JP6086708 A JP 6086708A JP 8670894 A JP8670894 A JP 8670894A JP 3036620 B2 JP3036620 B2 JP 3036620B2
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英二 篠原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣糸の糸落ちを防止し
た魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に魚釣用スピニングリールは、図1
に示すようにロータ1の両側に設けた一対のベール支
持アーム3の先端部に、半環状のベール5を、ラインロ
ーラ7を有するベールアーム9とベールホルダー(図示
せず)からなるベール支持部材を介して釣糸巻取位置側
(図中、A側)と釣糸放出位置側(図中、B側)へ、夫
々、反転自在に取り付けている。
【0003】そして、図示するようにベール5を釣糸巻
取位置側へ倒し、リール本体11に装着した手動ハンド
ル13の回転操作でロータ1を巻取り方向へ回転させる
ことによって、ロータ1の回転に連動して前後方向へト
ラバース運動するスプール15に釣糸が巻回されるよう
になっている。尚、図中、17はリール本体11に一体
成形された取付脚である。
【0004】ところで、従来、この種の魚釣用スピニン
グリールにあっては、巻取り時の張力変化や糸ヨレ等の
影響で、釣糸がスプール15とロータ1との隙間へ侵入
してスプール15のスプール軸(図示せず)に巻き込ま
れる所謂“糸落ち”が発生してしまう虞があった。
【0005】そのため、昨今では、図11及び図12
示すようにロータ19と共回りし乍ら、ベール支持アー
ム21に沿ってスプール23と共に前後方向へ移動する
釣糸侵入阻止体25をスプール23内のスプール軸27
に取り付けた考案が、実公平3−9656号公報に開示
されている。尚、図中、29は釣糸侵入阻止体25の阻
止部で、その先端にベール支持アーム21に係合する係
合部31が設けられている。
【0006】而して、斯かる魚釣用スピニングリールに
よれば、手動ハンドルの操作でロータ19を回転させて
スプール23に釣糸を巻き取ると、ロータ19の回転が
ベール支持アーム21から係合部31を介して釣糸侵入
阻止体25に伝わり、当該釣糸侵入阻止体25がロータ
19と共回りすると共に、スプール軸27の前後方向へ
の移動力が釣糸侵入阻止体25に伝わるので、釣糸侵入
阻止体25はベール支持アーム21に沿ってスプール2
3と一体的に移動する。
【0007】そして、張力変化や糸ヨレによってスプー
ル23とロータ19との隙間へ釣糸が侵入しようとして
も、釣糸侵入阻止体25の阻止部29が釣糸の侵入を防
止することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然し、魚の当たりがあ
って釣糸を巻き取る際に、釣糸に大きな負荷がかかると
ベール支持アームは内方へ変形することが知られてい
る。
【0009】そのため、ベール支持アーム21に沿って
釣糸侵入阻止体25をスプール23と一体的に前後動さ
せる上記従来例では、ベール支持アーム21の変形によ
って釣糸侵入阻止体25がスムーズに移動せず、又、例
えば誤ってリールを落下させてベール支持アーム21が
変形してしまった場合、更には又、海水や砂,塵等がベ
ール支持アーム21に付着してしまうと釣糸侵入阻止体
25が円滑に移動せず、その結果、当該釣糸侵入阻止体
25と一体化しているスプール23の前後方向への移動
やロータ19の回転に支障を来して、スムーズな釣糸の
巻取りや繰出しが行えなくなるといった不具合があっ
た。
【0010】そして、上述したように、釣糸侵入阻止体
25はスプール23と一体的に移動するため、スピニン
グリールをロングストローク化する場合、釣糸侵入阻止
体25が大型化してリール全体が重くなってしまう不具
合も指摘されていた。
【0011】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、釣糸の巻取りや繰出し操作に何ら支障を来すことな
く、確実に釣糸の糸落ちを防止することのできる魚釣用
スピニングリールを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に装
着されたロータと、リール本体にスプール軸を介してそ
の軸方向へトラバース運動可能に支持され、手動ハンド
ルによるロータの回転で釣糸が巻回されるスプールとを
備えた魚釣用スピニングリールに於て、上記スプールの
内面又はスプール軸に、スプールのスカート部の形状に
沿って成形された釣糸侵入阻止体をスプール軸の軸方向
に移動可能に装着し、スプール又はスプール軸のいずれ
か一方に、スプールの前方への移動時に当該釣糸侵入阻
止体に係止してこれを同方向に移動させる係止部を設け
ると共に、スプールと釣糸侵入阻止体との間に、スプー
ル軸に沿って当該釣糸侵入阻止体を後方へ付勢するばね
部材を装着したことを特徴とする。
【0013】
【0014】
【作用】請求項1に係る魚釣用スピニングリールによれ
ば、釣糸の繰出しや巻取り操作でロータを回転させる
と、これに連動して前後方向へトラバース運動するスプ
ールに釣糸が巻回されるが、スプールの前方への移動時
に、係止部が釣糸侵入阻止体に係止して当該釣糸侵入阻
止体を同方向へ移動させる。そして、移動した釣糸侵入
阻止体は、ロータとスプール間に跨がってスプール軸へ
の釣糸の巻込みを防止することとなる。又、ばね部材が
釣糸侵入阻止体を常時後方へ付勢して、釣糸侵入阻止体
の移動時のガタ付きを防止する。
【0015】
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1乃至図3は請求項1に係る魚釣用スピニ
ングリールの第一実施例を示し、図1に於て、33はリ
ール本体35の前端に回転可能に装着されたロータで、
従来と同様、ロータ33の後部には一対のベール支持ア
ーム37が一体に成形されている。そして、ベール支持
アーム37の先端に半環状のベール39が、ベールアー
ム41とベールホルダー43を介して釣糸巻取位置側及
び釣糸放出位置側へ反転自在に取り付けられている。
【0017】又、45は上記ロータ33と同心に装着さ
れたスプールで、当該スプール45はリール本体35に
トラバース運動可能に取り付くスプール軸47に支持さ
れており、ベール39を釣糸巻取位置側へ倒して手動ハ
ンドル(図示せず)の操作でロータ33を回転させる
と、これに連動して前後方向へトラバース運動するスプ
ール45に釣糸が巻回されるようになっている。
【0018】そして、上記スプール45とロータ33の
筒状部49との間に、スプール軸47への釣糸の巻込み
を防止する釣糸侵入阻止体(以下「阻止体」という)5
1が装着されている。
【0019】図1に示すように阻止体51は、スプール
45のスカート部45aの内形と略同一形状に成形され
た樹脂製の有底筒体で、その後端はベール支持アーム3
7の基部側まで延設されている。そして、阻止体51の
中心に上記スプール軸47が挿通して、阻止体51がス
プール軸47の軸方向へ移動自在に取り付けられている
が、スプール軸47は阻止体51を挿通する小径部47
aとロータ33側の大径部47bとで構成されており、
小径部47aと大径部47bとの段差部が、スプール4
5の前方への移動時に阻止体51を同方向へ移動させる
係止部53として機能するようになっている。
【0020】又、図2に示すようにスプール45のスカ
ート部45aの内周には、阻止体51の移動の際に当該
阻止体51をスプール軸47に沿って案内するガイド溝
55が180°の間隔を開けて設けられており、各ガイ
ド溝55に、夫々、スプール軸47に沿って阻止体51
の外周に設けた係合部57がスライド可能に係合してい
る。
【0021】そして、図3に示すようにスプール45が
最先端まで移動したとき、阻止体51はロータ33の筒
状部49とスプール45のスカート部45aの内周との
間に跨がって、スプール軸47への釣糸の巻込みを防止
するようになっている。
【0022】又、本実施例に係る魚釣用スピニングリー
ルは、上記構成に加え、魚釣操作中に於ける阻止体51
のガタ付きを防止するため、スプール45と阻止体51
との間にコイルスプリング59が装着されている。
【0023】即ち、スプール45の先端側内面とこれに
対向する阻止体51の先端側表面には、夫々、スプール
軸47を中心とする環状のスプリング保持部61,63
が形成されている。そして、両スプリング保持部61,
63間に、阻止体51を常時後方へ付勢するコイルスプ
リング59が張架されており、阻止体51はスプール4
5の前方への移動時にコイルスプリング59のばね力に
抗して同方向へ移動し、このとき、阻止体51はコイル
スプリング59のばね力で係止部53に圧接されてガタ
付きが防止される。そして、スプール45が後方へ移動
すると、阻止体51はコイルスプリング59の復元力
で、図1に示す元の位置に押し戻されるようになってい
る。
【0024】その他、図1中、65はロータ33の筒状
部49の外周に設けた係止片、67はスプール軸47の
挿通軸で、スプール軸47への釣糸の巻込みがこの係止
片65によっても防止されるようになっている。
【0025】本実施例はこのように構成されているか
ら、従来と同様、ベール39を釣糸巻取位置側へ倒して
手動ハンドルの操作でロータ33を回転させると、これ
に連動してトラバース運動するスプール45に釣糸が巻
回されるが、図3に示すようにスプール45の前方への
移動に伴い、スプール軸47に設けた係止部53が阻止
体51をコイルスプリング59のばね力に抗して同方向
へ移動し、そして、スプール45の後方への移動に伴
い、コイルスプリング59の復元力で阻止体51が図1
に示す元の位置に押し戻される。
【0026】そして、張力変化や糸ヨレによってスプー
ル45のスカート部45aとロータ33のベール支持ア
ーム37との隙間から釣糸が侵入しようとしても、図3
に示すように阻止体51がロータ33の筒状部49とス
カート部45aの内周との間に跨がってスプール軸47
への釣糸の巻込みを防止し、又、ロータ33に設けた係
止片67が、同様にスプール軸47への釣糸の巻込みを
防止する。そして、阻止体51の前後方向への移動の際
に、上記コイルスプリング59が阻止体51を係止部5
3や挿通軸67に圧接してそのガタ付きを防止する。
【0027】然も、既述したように図11に示す従来例
では、変形し易く海水や砂等が付着し易いベール支持ア
ーム21に沿って阻止体25を移動させていたため、ベ
ール支持アーム21の変形や砂等の付着で阻止体25が
円滑に移動しなくなる欠点があり、斯様に阻止体25が
円滑に移動しなくなると、阻止体25と一体化している
スプール23やロータ19の動きに支障を来してしまう
欠点があったが、本実施例は、スプール45の内面に阻
止体51を移動可能に装着したため、斯かる不具合はな
い。
【0028】従って、本実施例によれば、スプール45
やロータ33の動きに何ら支障を来すことなく釣糸の糸
落ちを確実に防止することが可能である。又、本実施例
では、図3に示すようにスプール45が最先端まで移動
したとき、阻止体51がスプール45のスカート部45
aの内周とロータ33の筒状部49の前端との間に跨が
ってスプール軸47への釣糸の巻込みを防止するように
阻止体51をスプール45のスカート部45aの内形と
略同一形状に成形すればよいため、スピニングリールを
ロングストローク化した場合にリール全体が重量化する
虞も殆どないし、魚釣操作中に於ける阻止体51のガタ
付きによる異音の発生も防止できる利点を有する。
【0029】尚、図4に示すように上記構成に加え、ス
カート部45aの後端部外周に、複数の係止突部68を
その周方向へ適宜間隔を開けて一体的に又は別体に設
け、或いは又、その全周に亘って係止突部68を環状に
設けてもよい。
【0030】而して、斯かる構造によれば、係止突部6
8を設けることによってスプール45後方への釣糸の糸
落ちを未然に防止できるので、図1に示す実施例に比し
更に良好な効果が期待できることとなる。
【0031】図5及び図6は請求項1に係る魚釣用スピ
ニングリールの第二実施例を示し、上記第一実施例で
は、阻止体51の係合部57が係合するガイド溝55を
スプール45のスカート部45aに設けたが、機能上、
阻止体51を敢えてガイド溝55に沿って案内させる必
要はない。
【0032】そこで、本実施例は、図5及び図6に示す
ようにスプール45′のスカート部45a′の内周及び
阻止体51′の外周に、夫々、ガイド溝や係合部を設け
ず、スカート部45a′と阻止体51′とを無係合状態
としたもので、阻止体51′はスプール軸47に移動可
能に挿着された構造となっている。尚、その他の構成は
上記第一実施例と同様であるので、同一のものには同一
符号を付してそれらの説明は省略する。
【0033】而して、本実施例に於ても、釣糸の巻取り
や繰出し操作に何ら支障を来すことなく釣糸の糸落ちを
防止することができ、又、スピニングリールをロングス
トローク化した場合にリール全体が重量化する虞もない
し、魚釣操作中に於ける阻止体51′のガタ付きも防止
できる。
【0034】図7は請求項1に係る魚釣用スピニングリ
ールの第三実施例を示し、本実施例は、上記第一実施例
の係止部53に代えて、スプールに阻止体を移動させる
係止部を設けたことを特徴とする。
【0035】以下、本実施例を図面に基づいて説明する
が、上記各実施例と同一のものは同一符号を付してそれ
らの説明は省略する。図7に於て、69はリール本体の
前端に回転可能に装着されたロータ、71はスプール軸
73を介してロータ69と同心に装着されたスプール
で、第一実施例と同様、手動ハンドルによるロータ69
の回転でスプール71に釣糸が巻回されるようになって
いる。
【0036】又、図中、75は上記阻止体51と略同一
形状に成形された阻止体で、当該阻止体75もスプール
71のスカート部71aとロータ69の筒状部77との
間に配置されて、その後端はベール支持アーム37の基
部側まで延設されている。
【0037】そして、スプール71のスカート部71a
の内周には、阻止体75の先端側外周に180°の間隔
を開けて突設した係合部79が移動自在に係合するガイ
ド溝81がスプール軸73に沿って形成され、又、スカ
ート部71aの先端には、手動ハンドルの回転操作でス
プール71が前方へ移動するとき、上記係合部79に係
止して阻止体75を同方向へ移動させる係止部83が内
方へ突設されている。
【0038】又、スプール71の先端側内面とこれに対
向する阻止体75の先端側表面には、上記第一実施例と
同様、スプール軸73を中心とする環状のスプリング保
持部85,87が形成されており、当該両スプリング保
持部85,87間に、阻止体75を常時後方へ付勢する
コイルスプリング59が張架されている。
【0039】その他、図中、89はロータ69の筒状部
77の外周に環装されたゴムリングで、当該ゴムリング
89が阻止体75の内周に圧接することによって、上述
した係止片65と同様、スプール軸71への釣糸の巻込
みを防止するようになっている。
【0040】本実施例はこのように構成されており、釣
糸の巻取り操作によってスプール71はトラバース運動
するが、図7に示すようにスプール71が前方へ移動す
ると、阻止体75の係合部79にスプール71側の係止
部83が係止して当該阻止体75を同方向へ移動させ、
そして、スプール71の後方への移動に伴い、コイルス
プリング59の復元力で阻止体75が元の位置に押し戻
されることとなる。
【0041】そして、張力変化や糸ヨレによって釣糸が
スプール71とロータ69との隙間から侵入しようとし
ても、図7に示すように阻止体75がロータ69の筒状
部77とスカート部71aの内周との間に跨がってスプ
ール軸73への釣糸の巻込みを防止し、又、ロータ69
の外周に環装したゴムリング89が、同様にスプール軸
73への釣糸の巻込みを防止する。そして、阻止体75
の前後方向への移動の際に、コイルスプリング59が当
該阻止体75を係止部83や挿通軸67に圧接してその
ガタ付きを防止する。
【0042】従って、本実施例によっても、上記第一実
施例と同様、スプール71の内面に阻止体75を移動可
能に装着したため、スプール71やロータ69の動きに
何ら支障を来すことなく釣糸の糸落ちを確実に防止する
ことが可能であり、又、スピニングリールをロングスト
ローク化した場合にリール全体が重量化する虞も殆どな
いし、魚釣操作中に於ける阻止体75のガタ付きによる
異音の発生も防止できることとなる。
【0043】図8及び図9は請求項1に係る魚釣用スピ
ニングリールの第四実施例を示し、図に於て、91はロ
ータ、93は当該ロータ91と同心に装着されたスプー
ルで、スプール93はスプール軸47に支持されてお
り、手動ハンドルの操作でロータ91を回転させると、
これに連動してトラバース運動するスプール93に釣糸
が巻回されるようになっている。
【0044】そして、本実施例に於けるスプール93の
スカート部は、図9に示すように4枚の断面円弧状のス
カート舌片93aによって、第一実施例に於けるスカー
ト部45aと同じく略筒状に構成されており、各スカー
ト舌片93a間には90°の間隔を開けて間隙95が設
けられている。
【0045】又、図8中、97はスプール93のスカー
ト部の形状に沿って樹脂で成形された有底筒状の阻止体
で、その後端側にはスプール軸47への釣糸の巻込みを
防止するフランジ部99がロータ91の筒状部101方
向へ形成され、更に、阻止体97の先端側には、図9に
示すように上記各スカート舌片93aが挿通する4つの
円弧状の挿通孔103が、各スカート舌片93aに対応
して形成されている。
【0046】そして、阻止体97の中心に上記スプール
軸47が挿通して当該阻止体97がスプール軸47に移
動可能に挿着されており、スプール93の前方への移動
時に、係止部53が阻止体97を同方向へ移動させるよ
うになっている。そして、図8に示すようにスプール9
3が最先端まで移動したとき、阻止体97はロータ91
の筒状部101とスプール93の各スカート舌片93a
との間に跨がってスプール軸47への釣糸の巻込みを防
止する構造となっている。
【0047】更に、上記各実施例と同様、本実施例に係
る魚釣用スピニングリールも、スプール93の先端側内
面とこれに対向する阻止体97の先端側表面に、コイル
スプリング59がスプリング保持部105,107を介
して張架されており、当該コイルスプリング59によっ
て阻止体97のガタ付きが防止されている。
【0048】本実施例に係る魚釣用スピニングリールは
このように構成されており、釣糸の巻取り操作によって
スプール93が前方へ移動すると、係止部53が阻止体
97に係止して当該阻止体97を同方向へ移動させ、そ
して、スプール93の後方への移動に伴い、コイルスプ
リング59の復元力で阻止体97が元の位置に押し戻さ
れる。尚、この阻止体97の前後方向への移動は、各ス
カート舌片93a間に設けた空隙95に案内されること
となる。
【0049】そして、張力変化や糸ヨレによってスプー
ル93とロータ91との隙間から釣糸が侵入しようとし
ても、図8の如く阻止体97がロータ91の筒状部10
1と各スカート舌片93aとの間に跨がってスプール軸
47への釣糸の巻込みを防止すると共に、フランジ部9
9が、同様にスプール軸47への釣糸の巻込みを防止す
る。そして、阻止体97の前後方向への移動の際に、コ
イルスプリング59が阻止体97を係止部53や挿通軸
67に圧接してそのガタ付きを防止する。
【0050】従って、本実施例によっても、上記各実施
例と同様、スプール93やロータ91の動きに何ら支障
を来すことなく釣糸の糸落ちを確実に防止することが可
能であり、又、スピニングリールをロングストローク化
した場合にリール全体が重量化する虞も殆どないし、魚
釣操作中に於ける阻止体97のガタ付きによる異音の発
生も防止できることとなった。
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る魚釣
用スピニングリールによれば、従来に比しスプールやロ
ータの動きに何ら支障を来すことなく釣糸の糸落ちを確
実に防止することができると共に、スピニングリールを
ロングストローク化した場合にリール全体が重量化する
虞もなく、又、魚釣操作中の阻止体のガタ付きによる異
音の発生を防止することができる利点を有する。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る魚釣用スピニングリールの第一
実施例の一部切欠き正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示す魚釣用スピニングリールの要部切欠
き正面図である。
【図4】図1に示す魚釣用スピニングリールの変形例の
要部切欠き正面図である。
【図5】請求項1に係る魚釣用スピニングリールの第二
実施例の一部切欠き正面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】請求項1に係る魚釣用スピニングリールの第三
実施例の要部切欠き正面図である。
【図8】請求項1に係る魚釣用スピニングリールの第四
実施例の要部切欠き正面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】従来の魚釣用スピニングリールの正面図であ
る。
【図11】 従来の他の魚釣用スピニングリールの要部切
欠き正面図である。
【図12】 図11のXII−XII線断面図である。
【符号の説明】33,69,91 ロータ 35 リール本体 45,45′,71,93 スプール 47,73 スプール軸 49,,77,101 筒状部 51,51′,75,97 阻止体 53,83 係止部 55,81 ガイド溝 57,79 係合部 59 コイルスプリング 89 ゴムリング 99 フランジ部 103 挿通孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に装着されたロー
    タと、リール本体にスプール軸を介してその軸方向へト
    ラバース運動可能に支持され、手動ハンドルによるロー
    タの回転で釣糸が巻回されるスプールとを備えた魚釣用
    スピニングリールに於て、上記スプールの内面又はスプ
    ール軸に、スプールのスカート部の形状に沿って成形さ
    れた釣糸侵入阻止体をスプール軸の軸方向に移動可能に
    装着し、スプール又はスプール軸のいずれか一方に、ス
    プールの前方への移動時に当該釣糸侵入阻止体に係止し
    てこれを同方向に移動させる係止部を設けると共に、ス
    プールと釣糸侵入阻止体との間に、スプール軸に沿って
    当該釣糸侵入阻止体を後方へ付勢するばね部材を装着し
    たことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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