JP5894545B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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本発明は、魚釣用スピニングリールに関し、特に、魚釣操作中にロータとスプールとの間に釣糸が侵入するのを防止することができる糸落ち防止機能を備えた魚釣用スピニングリールに関するものである。
一般的に、魚釣用スピニングリールは、釣糸を案内するラインローラが設けられたベール支持部材を有するアーム部、およびアーム部が連結される筒部を有して構成されるロータと、釣糸巻回胴部が設けられるスプールと、を備えている。
ところで、魚釣用スピニングリールは、釣糸の放出または巻き取りの一連の操作の中で、釣糸の巻き付け状態が崩れて釣糸が解れたり、張力変化、風の影響等による糸ふけ現象により釣糸の巻き付け位置が後方へずれたりすることがあり、ロータとスプールとの間に釣糸が侵入してスプール軸に釣糸が巻き込まれる糸落ち現象が発生するおそれがあった。
従来、このような糸落ち現象を防止するものとして、特許文献1〜4に開示された技術が知られている。
特許文献1では、釣糸の侵入を阻止する阻止体を、スプール軸に回転自在に支持し、一対のベール支持部材に軸方向移動可能に回り止め装着した技術が開示されている。
特許文献2では、ロータの突出部先端に阻止体となるリング部をネジによって固定したものが開示されている。
また、特許文献3,4では、ロータの前端外周に、環状凹部を設けたり、径方向外方に突出する阻止体を装着したりしたものが開示されている。
実公平3−9656号公報 実公平5−3014号公報 特開2002−84932号公報 特開2010−252707号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示された阻止体は、ロータと別部材で構成されており、また、ロータの周方向に延びる環状のものとされているため、大型化して部品コストがかかるとともに、装着工程も煩雑であった。このため、ロータ自体の重量も増加して魚釣操作性が低下するとともにコストアップの要因となるといった課題を有していた。
また、特許文献4においてロータの前端外周に環状凹部を設けたものは、環状凹部がロータの前方へ延出するスプール軸の近くであり、また、ロータの後部側に釣糸侵入を阻止する部材も設けられていないので、環状凹部を釣糸が乗り越えて侵入するおそれがあるという課題を有していた。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、魚釣操作性が損なわれることを防止するとともにコストアップに繋がることもなく、ロータとスプールとの間に釣糸が侵入したときにスプール軸への糸絡みを好適に防止することができる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の魚釣用スピニングリールは、ハンドルの回転操作に連動回転するロータを備え、前記ロータのアーム部に設けたラインガイドを介して、スプールに釣糸を巻回する魚釣用スピニングリールにおいて、前記ロータは、前記アーム部を支持する筒部を備え、前記筒部の周壁面には開口部が形成されており、前記開口部の縁部には、前記筒部の後部側へ向けて突出する釣糸係止部が設けられていることを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、筒部の周壁面に形成された開口部によりロータの軽量化を図ることができる。そして、魚釣操作中に、釣糸がロータとスプールとの間に侵入しても、筒部の周壁面上を後部側から前部側へ釣糸が移動する過程で、開口部の縁部に設けられた釣糸係止部に釣糸が引っ掛かり、釣糸係止部よりも前方へ釣糸が移動することが規制される。
また、本発明は、「前記釣糸係止部は、前記開口部の縁部のうち前側となる前記縁部に設けられている」ことを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、開口部の前側となる縁部にて釣糸係止部により釣糸の移動が規制されるので、これよりも開口部の後側に釣糸係止部が設けられている場合に比べて、釣糸係止部に釣糸が引っ掛かり易くなり、筒部上における釣糸の移動が効果的に規制される。
また、本発明は、「前記釣糸係止部は、舌片状である」ことを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、筒部の外周面上を後方から前方へ釣糸が移動する過程で、釣糸係止部に釣糸が引っ掛かり易くなり、筒部上における釣糸の移動が効果的に規制される。
本発明によれば、魚釣操作中に、釣糸がロータとスプールとの間に侵入しても、開口部の縁部に設けられた釣糸係止部に釣糸が引っ掛かり、釣糸係止部よりも前方へ釣糸が移動することが規制されるので、スプール軸への糸絡みを好適に防止することができる。これにより、魚釣操作をスムーズに行うことができる。
釣糸係止部は、筒部の周壁面に形成された開口部を利用して開口部の縁部から突出形成されているので、ロータの軽量化を図りつつ釣糸の係止機能をロータにもたせることができる。したがって、魚釣操作性の向上を図ることができるとともに、スプール軸への糸絡みを防止する機能を備えた構成においてコストダウンを図ることができる。
また、釣糸係止部は、筒部の後部側へ向けて突出しているので、釣糸が引っ掛かり易くスプール軸への糸絡みを好適に防止することができる。
なお、釣糸係止部を開口部内に収める構成とすることにより、筒部の径方向の寸法が増大するのを防止することができ、リールのコンパクト化を好適に維持することができる。
開口部の前側となる縁部にて釣糸係止部により釣糸の移動が規制される構成では、これよりも開口部の後側に釣糸係止部が設けられている場合に比べて、釣糸係止部に釣糸が引っ掛かり易くなり、筒部の周壁面上における釣糸の移動が効果的に規制されるので、スプール軸への糸絡みをより一層好適に防止することができる。
また、前後運動するスプールの位置によっては、開口部の縁部の前側近くで釣糸がロータとスプールとの間に侵入する場合もあり、このような場合においても釣糸係止部に釣糸が引っ掛かり易くなる。したがって、スプール軸への糸絡みをより一層好適に防止することができる。
また、釣糸係止部が舌片状である構成では、筒部の周壁面上を後部側から前部側へ釣糸が移動する過程で、釣糸係止部に釣糸がより一層引っ掛かり易くなり、筒部の周壁面上における釣糸の移動が効果的に規制されるので、スプール軸への糸絡みをより一層好適に防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す図である。 ロータの側面図である。 開口部に釣糸が挿入されて釣糸係止部に係止された状態を示す拡大側面図である。 釣糸係止部に釣糸が係止された状態を示す図2のA−A線に沿う断面図である。 ロータとスプールとの間に釣糸が入り込むときの様子を示す説明図である。 ロータの筒部上を後部から前部に向けて釣糸が移動するときの様子を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る魚釣用スピニングリールのロータの側面図である。 開口部に釣糸が挿入されて釣糸係止部に係止された状態を示す拡大側面図である。 別体で形成した釣糸係止部を示す説明図である。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照しながら説明する。各実施形態において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。
(第1実施形態)
図1に示すように、魚釣用スピニングリールは、図示しない釣竿に装着するための脚部1Aが形成されたリール本体1と、リール本体1の前方に回転可能に設けられたロータ3と、このロータ3の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール4とを有している。
リール本体1には、図示しない軸受を介してハンドル軸2が回転可能に支持されており、その図示しない突出端部には、巻き取り操作されるハンドル5が取り付けられている。ハンドル軸2には、図示しない軸筒が、回り止めされて固定されている。この軸筒には、ロータ3を巻取駆動するための内歯が形成されたドライブギヤ6が一体的に形成されている。このドライブギヤ6は、ハンドル軸2と直交する方向に延出するとともに内部に軸方向に延出する空洞部を有する回転軸筒8のピニオンギヤ8aに噛合している。
回転軸筒8は、ピニオンギヤ8aの前側と後側において、軸受12a、12bを介してリール本体1に回転可能に支持されている。また、回転軸筒8はスプール4側に向けて延出しており、その先端部にロータ3がロータナット3aを介して取り付けられている。
ピニオンギヤ8aの前側の軸受12aは、その後端がピニオンギヤ8aの前端、およびリール本体1の前端部中央に形成された凹所の支持部1bに突き当てられて保持されている。また、軸受12aは、前端が転がり式一方向クラッチ10との間に介挿される抜け止め部材13によって軸方向で抜け止めされている。
一方、ピニオンギヤ8aの後側の軸受12bは、ピニオンギヤ8aの後端とリール本体1に形成された支持部1cとの間で挟持されることにより軸方向から固定されている。
一方向クラッチ10は、ハンドル5(ロータ3)の釣糸放出方向への逆回転を防止する公知の逆転防止機構(ストッパ)を構成している。
一方向クラッチ10は、リール本体1の下部に設けられた切換部材11に連動しており、切換部材11を回動操作することで、一方向クラッチ10が作動状態と非作動状態とに切り換えられるように構成されている。この場合、切換部材11を作動状態に切り換えることで、ハンドル5(ロータ3)の逆転方向の回転(釣糸放出方向の回転)が防止されるようになっている。
回転軸筒8の内部には、空洞部が形成されており、この空洞部には、摺動可能なクリアランスを有してスプール軸9が挿通支持されている。スプール軸9の後端には、スプール4(スプール軸9)を前後往復動させるための公知のスプール往復動装置15が係合している。
ロータ3は、図2に示すように、略円筒状に形成された筒部31を備えており、その外周には、略180°間隔おいて一対のアーム部32が形成されている。各アーム部32は、筒部31の後部(リール本体1側)から径方向外方に突き出した連結部32aを介して筒部31に一体形成されており、連結部32aから軸方向に延出している。これにより、筒部31と各アーム部32との間には隙間S1が形成され、この部分に、図1に示すように、スプール4のスカート部4cが位置するようになっている。
図2に示すように、一対のアーム部32の先端には、公知のように、支持部材33が支軸34を中心として釣糸巻き取り位置と釣糸放出位置との間で反転可能に支持されており、一方の支持部材33の先端部には、ラインローラ(釣糸案内部)35が設けられている。また、両支持部材33の間には、ベール36が設けられており、支持部材33が釣糸放出位置から釣糸巻き取り位置へ反転した際、釣糸をピックアップしてラインガイド35へ案内する。なお、ベール36は設けられない構成(ベールレスタイプ)であってもよい。
なお、一対のアーム部32のうち、一方のアーム部32の内部には、支持部材33を釣糸巻き取り位置と釣糸放出位置との間で反転させて振り分け保持する反転保持機構(図示せず)が配設されている。また、一対のアーム部32には、補強部材37が設けられている。
補強部材37は、一対のアーム部32の側部からロータ3の筒部31の後部に向けて延出するとともに、筒部31に接続されている。なお、補強部材37は、一対のアーム部32それぞれの両側部に設けておくことが好ましく、両側部に設けられた補強部材37は、好ましくは略同一の形状とされ、アーム部32の側部の前部(支持部材33が設けられる部分)から基部に向かって延出し、基部側に移行するにつれて、次第に離間する形状となっている。すなわち、両アーム部32が対向する方向の側面視において、略ハの字型となる形状(不図示)に形成されている。
また、本実施形態では、補強部材37は、図2に示すように、一対のアーム部32間で架設された構造となっており、その中間部37aの内側には、ロータ3の筒部31の後部31bが接続されている。これにより、補強部材37は、一対のアーム部32間において、切れることなく連続形成されており、リール本体1(図1参照)側に向けて湾曲凸状となっている。
筒部31の周壁面31aには、開口部30が設けられている。開口部30は、側面視で略台形状を呈しており、アーム部32が形成される位置に対して略90°の対向する位置に形成されている。
開口部30は、図3に示すように、前縁部301と、前縁部301に連続する側縁部302,303と、側縁部302,303に連続する後縁部304と、を備えて構成されている。前縁部301は、側面視で直線状を呈しており、前縁部301の中央部には、後縁部304に向けて突出する舌片状の釣糸係止部305が設けられている。釣糸係止部305は、側面視で開口部30に相似する形状を呈しており、側縁部302に平行な側部305aと、側縁部303に平行な側部305bと、後縁部304に平行な後部305cと、を有している。
また、釣糸係止部305は、筒部31に一体的に設けられており、図4に示すように、筒部31の周壁面31aの円弧状に沿う外面305gおよび内面305nを有し、筒部31の径方向に突出(膨出)することのない形状、つまり、開口部30内に収まる形状とされている。
このような釣糸係止部305を開口部30の前縁部301に設けることによって、図3に示すように、釣糸係止部305の両側方(図面上では左右両側方)には、釣糸挿入スペースS2,S2が形成される。この釣糸挿入スペースS2,S2は、図4に示すように、釣糸係止部305の外面305gの周方向中心を通る接線方向に、釣糸Lが入り込む開口D1を形成している。開口D1の大きさは、筒部31の曲率、開口部30の大きさ、さらには釣糸係止部305の大きさにもよるが、後記するように、ロータ3とスプール4との間に釣糸Lが侵入した際に、筒部31上を後部側から前部側へ向けて移動してきた釣糸Lが両釣糸挿入スペースS2を通じて釣糸係止部305の内側(内面305n側)に入り込む大きさとされている。
釣糸係止部305の内面305nは、図1に示すように、後方へ向かうに従い外面305gに向けて傾斜しており、後記するように、ロータ3とスプール4との間に釣糸Lが侵入した際に、釣糸係止部305の内面305n側に釣糸Lを導くガイドの役割をなす。
なお、図4に示すように、側縁部302の角部302a、側縁部303の角部303a、および釣糸係止部305の角部305d,305dを面取りして、釣糸挿入スペースS2の開口D1が広がるように構成してもよい。
次に、ロータ3とスプール4との間に釣糸Lが侵入した際の作用について説明する。
釣糸Lの放出または巻き取りの一連の操作の中で、図5に示すように、釣糸Lの巻き付け状態が崩れて釣糸Lが解れたり、張力変化、風の影響等による糸ふけ現象により釣糸Lの巻き付け位置が後方へずれて、スプール4のスカート部4cの後端部からロータ3へ釣糸Lが入り込むと、図6に二点鎖線で示すように、ロータ3の筒部31に釣糸Lが巻き付く状態となる。
筒部31に巻き付いた釣糸Lは、筒部31の開口部30の側縁部302,303間に亘るようにして、釣糸巻き付け時の張力(釣糸Lの放出時の張力)により開口部30上を後部側から前部側へ移動する。その移動過程において、釣糸Lは、開口部30上を釣糸係止部305に近づき、開口D1(図4参照)を通じて釣糸係止部305の両側方の釣糸挿入スペースS2,S2に入り込む。これにより、釣糸Lは、釣糸係止部305の内面305nに沿って前部側へ移動し、釣糸係止部305の内側(内側前端)に入り込む(図8に実線で示す釣糸Lを参照)。
ここで、開口部30の側縁部302,303は、図3に示すように、後部側から前部側へ向けてテーパ状に広がっており(開口が周方向に広がっており)、釣糸Lは、側縁部302,303間に亘りつつ後部側から前部側へ移動するので、前部側へ近付くほど図4に矢印で示すようにスプール4の中心に向けて移動するようになり、釣糸係止部305の内側(内側前端)にスムーズに入り込むようになる。
このように釣糸係止部305の内側に釣糸Lが入り込むことで、釣糸Lは、釣糸係止部305に係止されて保持される。これにより、スプール軸9に釣糸Lが巻き込まれる糸落ち現象が防止されスプール軸9への糸絡みを好適に防止することができる。
なお、スプール4から外れた釣糸Lが、図6に一点鎖線で示すように、ロータ3の筒部31の後部31b付近に侵入したとしても、筒部31の後部31bと補強部材37とが接続されている構造であるので、筒部31の内側へ釣糸Lが入り込むことが阻止され、筒部31の周壁面31a上に好適に釣糸Lが導かれる。これにより、釣糸係止部305によりスプール軸9に釣糸Lが巻き込まれる糸落ち現象が防止される。
以上説明した本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、筒部31の周壁面31aに形成された開口部30によりロータ3の軽量化を図ることができる。そして、魚釣操作中に、釣糸Lがロータ3とスプール4との間に侵入しても、筒部31の周壁面31a上を後部側から前部側へ釣糸Lが移動する過程で、開口部30の前縁部301に設けられた釣糸係止部305に釣糸Lが引っ掛かり、釣糸係止部305よりも前方へ釣糸Lが移動することが規制される。したがって、スプール軸9への糸絡みを好適に防止することができる。
また、釣糸係止部305は、後部側へ向けて突出して開口部30内に収まっているので、釣糸係止部305を設けることによって筒部31の径方向の寸法が増大することもなく、ロータ3やスプール4周りのコンパクト化、しいてはリール全体のコンパクト化を好適に維持することができる。
また、釣糸係止部305は、開口部30の縁部のうち前側となる前縁部301に設けられているので、これよりも開口部30の後部側に釣糸係止部305が設けられている場合に比べて、釣糸係止部305に釣糸Lが引っ掛かり易くなり、筒部31の周壁面31a上における釣糸Lの移動が効果的に規制されるので、スプール軸9への糸絡みをより一層好適に防止することができる。
また、前後運動するスプール4の位置によっては、開口部30の前縁部301近くで釣糸Lがロータ3とスプール4との間に侵入する場合もあり、このような場合においても釣糸係止部305に釣糸Lが引っ掛かり易くなる。したがって、スプール軸9への糸絡みをより一層好適に防止することができる。
また、釣糸係止部305が舌片状であるので、筒部31の周壁面31a上を後部側から前部側へ釣糸Lが移動する過程で、釣糸係止部305に釣糸Lがより一層引っ掛かり易くなり、筒部31の周壁面31a上における釣糸Lの移動が効果的に規制されるので、スプール軸9への糸絡みをより一層好適に防止することができる。
なお、本実施形態では、釣糸係止部305が前縁部301に設けられた例を示したが、これに限られることはなく、例えば、側縁部302,303から開口部30内の後部側ヘ向けて突出するように設けてもよい。この場合、釣糸係止部305は、移動してきた釣糸Lが引っ掛かるようにして係止される形状のものであればよく、舌片状、鉤形形状等、種々の形状のものを採用することができる。
(第2実施形態)
図7,8を参照して第2実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。
本実施形態では、図7,8に示すように、第1実施形態とは異なる形状の開口部30Aを有している。
開口部30Aは、側面視で略V字形状を呈する前縁部301Aと、前縁部301Aに連続する直線状の側縁部302A,303Aと、側縁部302A,303Aに連続する円弧状の後縁部304Aと、を備えて構成されている。前縁部301Aは、開口部30A内を後部側へ向けて突出形成されており、第1実施形態で説明した釣糸係止部305と同様の役割をなすものである。
前縁部301Aの突出端306は、前縁部301Aと側縁部302A,303Aとの角部307,307よりも、後側に位置しており、これによって前縁部301Aと側縁部302A,303Aとの間(前縁部301Aの両側方)には、釣糸挿入スペースS2,S2が形成されている。なお、図示はしないが、釣糸挿入スペースS2,S2は、前縁部301Aの外面301aの周方向中心を通る接線方向に、釣糸Lが挿入される開口D1(不図示)を形成している。
本実施形態においても、開口D1の大きさは、筒部31の曲率、開口部30Aの大きさ、さらには前縁部301Aの突出大きさにもよるが、ロータ3とスプール4との間に釣糸Lが侵入した際に、筒部31上を後部側から前部側へ向けて移動してきた釣糸Lが両釣糸挿入スペースS2を通じて前縁部301Aの内側(内面側)に入り込む大きさとされている。
本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、前記第1実施例で説明した作用効果と同様の作用効果を奏する。すなわち、開口部30Aによりロータ3の軽量化を図ることができるとともに、魚釣操作中に、釣糸Lがロータ3とスプール4との間に侵入しても、筒部31の周壁面31a上を後部側から前部側へ釣糸Lが移動する過程で、開口部30Aの前縁部301に釣糸Lが引っ掛かり、前縁部301Aよりも前方へ釣糸Lが移動することが規制される。したがって、スプール軸9への糸絡みを好適に防止することができる。
なお、本実施形態では、開口部30Aの形状がよりシンプルになるとともに、ロータ3の筒部31のデザイン性の向上を図ることができる。
前記第1実施形態において、釣糸係止部305は、筒部31に一体的に設けたが、これに限られることはなく、図9に示すように、別体で形成してもよい。
図9において、釣糸係止部305は、枠体40に一体的に設けられている。枠体40は、筒部31に形成された開口部30Bに対応した形状を有しており、開口部30Bの前縁部301、側縁部302,303、および後縁部304に対応する形状の前縁部401、側縁部402,403、および後縁部404を有している。釣糸係止部305は、前縁部301から枠内の後部側へ向けて突出形成されている。
開口部30Bへの枠体40の取り付けは、接着剤等により行うことができる。なお、枠体40は、開口部30Bに取り付けられた状態で、開口部30Bから径方向に突出することがなく、開口部30Bの後部側から前部側へ向けて移動する釣糸Lの移動を妨げないようになっている。したがって、このような構成によっても、釣糸係止部305に好適に釣糸Lを引っ掛けて係止することができ、スプール軸9への糸絡みを好適に防止することができる。
なお、このような枠体40で構成することにより、既存の開口部30Bのみを有する魚釣用スピニングリールに対して、後付けで、釣糸係止部305を構成することができる。
また、釣糸係止部305は、枠体40に設けられたものに限られることはなく、釣糸係止部305自体に開口部30Bの前縁部301に装着可能な係合部を設けて、開口部30Bに釣糸係止部305が設けられるようにしてもよい。
また、開口部30,30A,30Bは、前記実施形態で示した形状のものに限られることはなく、釣糸係止部305(前縁部301A)を有して釣糸Lを係止することのできるものであれば、種々の形状のものを採用することができる。
また、開口部30,30A,30Bは、筒部31の周方向における適宜位置の周壁面31aに形成することができ、また、形成する数も限定されない。さらに、釣糸係止部305の形状は、釣糸Lを係止可能なものであればよく、形状や数も限定されない。
また、釣糸係止部305は、開口部30,30A,30B内に収める構成としたが、開口部30,30A,30Bから径方向外側へ突出するように構成してもよい。このように構成することによって、釣糸Lがより引っ掛かり易くなり、スプール軸9への糸絡みをより一層好適に防止することができる。
1 リール本体
3 ロータ
4 スプール
30,30A,30B 開口部
32 アーム部
35 ラインガイド
301 前縁部
305 釣糸係止部

Claims (3)

  1. ハンドルの回転操作に連動回転するロータを備え、前記ロータのアーム部に設けたラインガイドを介して、スプールに釣糸を巻回する魚釣用スピニングリールにおいて、
    前記ロータは、前記アーム部を支持する筒部を備え、前記筒部の周壁面には開口部が形成されており、
    前記開口部の縁部には、前記筒部の後部側へ向けて突出する釣糸係止部が設けられていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記釣糸係止部は、前記開口部の縁部のうち前側となる前記縁部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記釣糸係止部は、舌片状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
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