JP2926697B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP2926697B2
JP2926697B2 JP18956294A JP18956294A JP2926697B2 JP 2926697 B2 JP2926697 B2 JP 2926697B2 JP 18956294 A JP18956294 A JP 18956294A JP 18956294 A JP18956294 A JP 18956294A JP 2926697 B2 JP2926697 B2 JP 2926697B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣糸の糸縒れに起因す
る魚釣操作時の糸絡み等を防止した魚釣用スピニングリ
ールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多くの魚釣用スピニングリール
は、図11に示すようにロータ1に設けた一対のベール
支持アーム3の先端部に、半環状のベール5が、ライン
ローラ6を支持する支持部材9とベールホルダー(図示
せず)を介して釣糸巻取位置側(図中、A側)と釣糸放
出位置側(図中、B側)へ、夫々、反転自在に取り付け
られている。
【0003】そして、ベール5を釣糸巻取位置側へ倒し
て、リール本体11に装着した手動ハンドル13の操作
でロータ1を釣糸巻取り方向(図中、矢印C方向)へ回
転させると、ロータ1の回転に連動して前後方向へトラ
バース運動するスプール15に釣糸が巻回され、又、ベ
ール5を釣糸放出位置側へ倒して仕掛けを投擲すると、
スプール15に巻回された釣糸がスパイラル状に繰り出
されるようになっている。尚、図中、17はリール本体
11に一体成形された取付脚である。
【0004】ところで、従来、スプール15への釣糸の
巻取りに伴い、釣糸に糸縒れが生じることが知られてい
る。即ち、図12に示すように、従来、多くのラインロ
ーラ7は、釣糸案内部7aが鼓状に形成されてロータ1
の釣糸巻取り方向に沿って支持されており、通常、静止
状態に於て釣糸19はラインローラ7の中心mに位置し
ている。
【0005】ところが、手動ハンドル13の操作で釣糸
19をスプール15に巻き取ると、ラインローラ7の中
心mにあった釣糸19は二点鎖線で示すようにロータ1
の釣糸巻取り方向と反対側、即ち、矢印D方向へ移動す
る。そして、ラインローラ7の曲面と釣糸19との摩擦
はラインローラ7の大径側の方が強いため、釣糸19に
矢印E方向への糸縒れが生じる。そして、スプール15
から釣糸19を繰り出す際にも、同方向への糸縒れが釣
糸19に発生することが知られている。
【0006】そのため、釣糸19の巻取りや繰出しによ
って同方向の糸縒れが釣糸19に蓄積されてしまい、斯
様に釣糸19に糸縒れが蓄積されると魚釣操作中に糸絡
みが発生し、又、長期に亘る使用によって釣糸19が切
れてしまう虞があった。
【0007】そこで、斯かる不具合を解決するため、昨
今では、図13及び図14に示すようにベールアーム2
1の先端部21aをコ字状に成形して、当該先端部21
aに、ラインローラ23の中心nよりロータ25の釣糸
巻取り方向(図14中、矢印C方向)へ釣糸27を寄ら
せる制御部材29を装着したスピニングリール31が実
公平3−17661号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、図15に示
すようにスプール33に巻回される釣糸27の糸巻径
は、釣糸27の繰出し量や巻取り量によって変化する。
【0009】そして、上記スピニングリール31にあっ
ても、ロータ25の回転でスプール33に巻回された釣
糸27の糸巻径が大きくなると、図16に示すようにラ
インローラ23の中心に当接していた釣糸27が矢印D
方向へ移動するため、図12で示したように釣糸27の
繰出し時に生ずる糸縒れと同方向(矢印E方向)の糸縒
れが釣糸27に作り出されてしまうこととなる。
【0010】このように、実公平3−17661号公報
に開示された魚釣用スピニングリール31にあっては、
スプール33に巻回される釣糸27の糸巻径の影響を受
け、必ずしも所期の目的を達成することができないとい
った欠点が指摘されている。
【0011】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、釣糸の糸巻径の影響を受けることなく糸縒れの蓄積
をなくして釣糸の糸絡みを防止し、魚釣操作性の向上を
図った魚釣用スピニングリールを提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に装
着されたロータと、リール本体にスプール軸を介して支
持され、手動ハンドルによるロータの回転で釣糸が巻回
されるスプールと、上記ロータに支持部材を介して取り
付き、釣糸の巻取り操作時に当該釣糸をスプールに案内
するラインローラを備えた魚釣用スピニングリールに於
て、上記支持部材に、竿先側からラインローラへの糸道
を制御する第一制御部と、ラインローラからスプールへ
の糸道を制御する第二制御部を設け、第一制御部を、第
二制御部よりもロータの釣糸巻取り方向へ変位させたこ
とを特徴とする。
【0013】そして、請求項2に係る魚釣用スピニング
リールは、請求項1記載の魚釣用スピニングリールに於
て、支持部材が、ロータに設けたベール支持アームに取
り付くベールアームと、これに対向配置されて当該ベー
ルアームとでラインローラを支持するラインスライダー
とで構成され、第一制御部は、ラインローラの軸線に沿
ってベールアームからラインスライダー方向へ突設され
た突片の先端に取り付く制御体と、これに対向してライ
ンスライダーからベールアーム方向へ突設された突片の
先端に取り付く制御体とからなり、第二制御部は、ライ
ンローラの軸線に沿ってラインスライダーからベールア
ーム方向へ突設された突片の先端に取り付く制御体と、
これに対向してベールアームからラインスライダー方向
へ突設された突片の先端に取り付く制御体とからなるこ
とを特徴とする。
【0014】又、請求項3に係る魚釣用スピニングリー
ルは、請求項1記載の魚釣用スピニングリールに於て、
支持部材は、ロータに設けたベール支持アームに取り付
くベールアームと、これに対向配置されて当該ベールア
ームとでラインローラを支持するラインスライダーとで
構成され、第一制御部は、ラインローラの軸線に沿って
ベールアームからラインスライダー方向へ突設された突
片の先端に取り付く制御体と、これに対向してラインス
ライダーからベールアーム方向へ突設された突片の先端
に取り付く制御体とからなり、第二制御部は、ラインロ
ーラの軸線に沿ってラインスライダーからベールアーム
方向へ突設された突片の先端に取り付く制御体からなる
ことを特徴としている。
【0015】
【作用】各請求項に記載の魚釣用スピニングリールによ
れば、手動ハンドルの操作でロータを釣糸巻取り方向へ
回転させると、トラバース運動するスプールに釣糸が巻
回され、このとき、ラインローラに案内される釣糸はロ
ータの釣糸巻取り方向と反対側へ移動しようとするが、
第一制御部釣糸に接触してその移動を規制する。
【0016】そして、第一制御部が第二制御部よりもロ
ータの釣糸巻取り方向へ変位した位置にあるため、ライ
ンローラの釣糸案内部に対して釣糸が斜めに接触するこ
ととなる。
【0017】従って、釣糸がスプールに巻き取られるに
従い、回転するラインローラの釣糸案内部に接触する釣
糸はローラの釣糸巻取り方向へ移動しようとする。然
し、第一,第二制御部が夫々釣糸に当接してその移動を
規制するため、反力で糸縒れが釣糸に発生し乍ら釣糸は
スプールに巻回され、この巻取りによって生ずる糸縒れ
は正に投擲時に生じる糸縒れと反対方向のものである。
【0018】又、釣糸の巻取りに伴ってスプールの糸巻
径が大きくなると、ロータの釣糸巻取り方向へ移動しよ
うとする釣糸に対してこれを反対方向へ移動させようと
する力が働くが、請求項1及び請求項2に係る魚釣用ス
ピニングリールでは第一,第二制御部が、請求項1及び
請求項3に係る魚釣用スピニングリールでは第一制御部
が、夫々、釣糸に接触してその移動を規制する。
【0019】従って、巻取り操作時に、釣糸は、第一,
第二制御部に制御されて常にラインローラの一定位置に
位置決めされ、そして、投擲時に生じる糸縒れと反対方
向の糸縒れが発生してスプールに巻回されることとな
る。
【0020】そして、スプールに巻回された釣糸の糸縒
れは、投擲時に発生する糸縒れと相殺されて解消され
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1乃至図3は請求項1及び請求項2に係る
魚釣用スピニングリールの第一実施例を示し、図1に於
て、35はリール本体37に回転可能に装着されたロー
タで、当該ロータ35には一対のベール支持アーム39
が竿先方向へ一体的に突設されている。そして、ベール
支持アーム39の先端に、半環状のベール41が、ライ
ンローラ43を支持する支持部材45とベールホルダー
(図示せず)を介して釣糸巻取位置側と釣糸放出位置側
へ反転自在に取り付けられている。
【0022】又、47はロータ35と同軸上に装着され
たスプールで、当該スプール47はリール本体37にト
ラバース運動可能に取り付くスプール軸(図示せず)に
支持されており、従来と同様、ベール41を釣糸巻取位
置側へ倒して手動ハンドル49の操作でロータ35を釣
糸巻取り方向(図1中、矢印C方向)へ回転させると、
これに連動して前後方向へトラバース運動するスプール
47に釣糸51が巻回されるようになっている。
【0023】而して、本実施例に係るスピニングリール
53は、上述の如き従来と同様の構成に加え、以下の如
き特徴を有する。ラインローラ43を支持する支持部材
45は、ベール支持アーム39の先端に反転自在に取り
付くベールアーム55と、図2及び図3に示すようにラ
インカバー57を介して当該ベールアーム55に一体成
形された断面T字状のラインスライダー59とで構成さ
れ、ラインスライダー59の軸部59aがベールアーム
55にボルト締めされている。そして、当該軸部59a
に、両端部を除く釣糸案内部43aが円筒状に形成され
たラインローラ43が回転可能に支持されている。
【0024】又、図2及び図3に示すようにベールアー
ム55とラインスライダー59の先端には、夫々、対向
する断面略三角形状の突片61,63がラインローラ4
3の軸線に沿って一体的に突設されており、ベールアー
ム55側の突片61はラインローラ43の中心を越えて
ラインスライダー59方向へ突出している。そして、各
突片61,63の頂部に、夫々、セラミックスからなる
丸棒状の制御体65,67が平行に固着されており、こ
れらの制御体65,67は、釣糸51の巻取り操作時
に、竿先側からラインローラ43へ案内される釣糸51
の糸道を制御する第一制御部68として機能するように
なっている。
【0025】更に、ベールアーム55とラインスライダ
ー59には、ラインローラ43を挟んで上記突片61,
63と反対側に、夫々、同じくラインローラ43の軸線
に沿って突出する断面略三角形状の突片69,71が対
向して一体的に成形されており、ラインスライダー59
側の突片71はラインローラ43の中心を越えてベール
アーム55方向へ突出している。そして、各頂部に、上
記制御体65,67と同一材料からなる丸棒状の制御体
73,75が平行に固着されており、これらの制御体7
3,75は、釣糸51の巻取り操作時に、ラインローラ
43からスプール47に案内される釣糸51の糸道を制
御する第二制御部76として機能するようになってい
る。
【0026】従って、図2に示すように第一制御部68
は、第二制御部76よりもロータ35の釣糸巻取り方向
(図中、矢印C方向)へ変位した位置にある。尚、一般
にラインローラの材質としては種々のセラミックスや銅
合金に硬質メッキ処理を施した硬質材が多く使用される
が、上記ラインローラ43もこのような硬質材で成形さ
れている。そして、上記制御体65,67,73,75
はセラミックスの他、銅合金に硬質メッキ処理を施した
もの、或いはアルミ材に硬質アルマイト処理や硬質メッ
キ処理を施したもの、更にはステンレス材をイオンプレ
ーティング処理したもの等、種々の硬質材が選択使用さ
れる。但し、これらの材料に限定されるものではない。
【0027】本実施例はこのように構成されているか
ら、従来と同様、ベール41を釣糸放出位置側へ倒して
仕掛けを投擲すると、スプール47に巻回された釣糸5
1がスパイラル状に繰り出され、ベール41を釣糸巻取
位置側へ反転すると、釣糸51は突片61,63,6
9,71を介してラインローラ43に案内される。
【0028】而して、斯かる状態で手動ハンドル49を
操作して釣糸51を巻き上げると、これに連動してトラ
バース運動するスプール47に釣糸51が巻回され、こ
のとき、釣糸51はロータ35の釣糸巻取り方向と反対
側(図2中、矢印D方向)へ移動しようとするが、ライ
ンローラ43に案内される釣糸51に上記制御体65が
接触してその移動を規制する。
【0029】そして、上述したように本実施例は、第一
制御部68が、第二制御部76よりもロータ35の釣糸
巻取り方向へ変位した位置にあるため、図4に示すよう
にラインローラ43の釣糸案内部43aに対して釣糸5
1が斜めに接触することとなる。
【0030】従って、釣糸51がスプール47に巻き取
られるに従い、回転するラインローラ43の釣糸案内部
43aに接触する釣糸51は、図4に示す矢印F方向、
即ち、ラインスライダー59方向へ移動しようとする。
【0031】然し、第一,第二制御部68,76の制御
体67,75が夫々釣糸51に当接してその矢印F方向
への移動を規制するため、その反力で矢印G方向の糸縒
れが釣糸51に発生して、釣糸51はスプール47に巻
回される。
【0032】そして、この矢印G方向の糸縒れは正に投
擲時に生じる糸縒れ(図12中、矢印E方向)と反対方
向のものであ。又、釣糸51の巻取りに伴ってスプール
47の糸巻径が大きくなると、矢印F方向へ移動しよう
とする釣糸51に対してこれを矢印D方向へ移動させよ
うとする力が働くが、第一,第二制御部68,76の制
御体65,73が夫々釣糸51に接触して矢印D方向の
移動を規制する。
【0033】従って、巻取り操作時に釣糸51は、第
一,第二制御部68,76に制御されて常にラインロー
ラ43の一定位置に位置決めされ、そして、投擲時に生
じる糸縒れ(図12中、矢印E方向)と反対方向(矢印
G方向)の糸縒れが発生してスプール47に巻回される
こととなる。
【0034】そして、スプール47に巻回された釣糸5
1の糸縒れは、投擲時に発生する糸縒れと相殺されて解
消される。このように、本実施例は、図11乃至図16
で述べた従来の魚釣用スピニングリールの欠点を解消し
て、釣糸51の巻取り操作時に、投擲時に生じる糸縒れ
と反対方向の縒れを糸巻径の影響を受けることなく釣糸
51に生じさせることができるので、釣糸51に糸縒れ
が蓄積されてしまうことがない。
【0035】従って、本実施例によれば、上述した各実
施例と同様、釣糸51の糸縒れに起因する糸絡みがなく
なり、又、長期に亘る使用によって釣糸51が切れてし
まう虞もなくなって、魚釣用スピニングリールの実用性
が一段と向上することとなった。
【0036】更に又、本実施例によれば、スプール47
に巻回される釣糸51の糸巻径が大小様々に変化して
も、第一,第二制御部68,76がその移動を制御する
ため、釣糸51がラインローラ43上で振れることもな
い。
【0037】図5及び図6は請求項1及び請求項3に係
る魚釣用スピニングリールの一実施例を示し、上記実施
例では、ベールアーム55とラインスライダー59に突
設した突片69,71に、夫々、制御体73,75を固
着して、当該制御体73,75を第二制御部76とした
が、本実施例は斯かる突片69と制御体73を省略し
て、制御体75を以って第二制御部76′としたもので
ある。
【0038】尚、その他の構成は上記実施例と同様であ
るので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明
は省略する。而して、本実施例によれば、釣糸51の巻
取りに伴ってスプール47の糸巻径が大きくなると、上
述したようにラインスライダー59方向(図4中、矢印
F方向)へ移動しようとする釣糸51に対してこれを矢
印D方向へ移動させようとする力が働くが、第一制御部
68の制御体65が釣糸51に接触してその移動を規制
し、又、ラインローラ43の釣糸案内部43aに接触し
ている釣糸51が矢印D方向へ移動されても、結果的に
釣糸51は釣糸案内部43aに沿ってラインスライダー
59方向(図4中、矢印F方向)へ移動する。
【0039】そして、第一,第二制御部68,76′の
各制御体67,75が釣糸51に当接してその移動を規
制するため、上記実施例と同様、その反力で釣糸51に
は、結果として投擲時に生じる糸縒れ(図12中、矢印
E方向)と反対方向(矢印G方向)の糸縒れが発生する
こととなる。
【0040】このように、図1に於けるベールアーム5
5側の制御体73を省略しても、釣糸51の巻取り操作
によって、糸巻径の影響を受けることなく投擲時に生じ
る糸縒れと反対方向の縒れを釣糸51に生じさせること
が可能である。
【0041】従って、本実施例によっても、釣糸51の
糸縒れに起因する糸絡みがなくなり、又、長期に亘る使
用によって釣糸51が切れてしまう虞もなくなって魚釣
用スピニングリールの実用性が向上することとなる。
【0042】図7及び図8は請求項1及び請求項2に係
る魚釣用スピニングリールの第二実施例を示す。尚、本
実施例に於ても、発明部分を除く構成については図1に
示す実施例と同様の構成とされているため、ここでは専
ら発明部分について説明し、同一のものには同一符号を
付してそれらの説明は省略する。
【0043】図7に於て、77は上記ベールアーム55
と同様、ベール支持アーム39の先端に取り付けられた
ベールアーム、79はラインカバー81を介してベール
アーム77に一体成形された断面T字状のラインスライ
ダーで、ベールアーム77にボルト締めされたその軸部
79aにラインローラ43が回転可能に支持されてい
る。
【0044】又、図1に示す実施例の突片61,63,
69,71と制御体65,67,73,75に代え、本
実施例は先ず、ベールアーム77とラインスライダー7
9の先端に、対向する一対の略三角形状のローラ支持突
片83,85が、夫々、ラインローラ43の軸線に沿っ
て一体的に突設されており、ベールアーム77側のロー
ラ支持突片83はラインローラ43の中心まで突出して
いる。そして、各ローラ支持突片83,85の頂部間
に、夫々、ローラ87,89が回転可能に軸着されてお
り、これらのローラ87,89は、釣糸51の巻取り操
作時に、竿先側からラインローラ43へ案内される釣糸
51の糸道を制御する制御体として第一制御部91を構
成する。
【0045】更に、ベールアーム77とラインスライダ
ー79には、ラインローラ43を挟んで上記ローラ支持
突片83,85と反対側に、対向する一対の略三角形状
のローラ支持突片93,95が、夫々、ラインローラ4
3の軸線に沿って一体的に突設されており、ラインスラ
イダー79側のローラ支持突片95はラインローラ43
の中心まで突出している。そして、各ローラ支持突片9
3,95の頂部間に、夫々、ローラ97,99が回転可
能に軸着されており、これらのローラ97,99は、釣
糸51の巻取り操作時に、ラインローラ43からスプー
ル47に案内される釣糸51の糸道を制御する第二制御
部101として機能し、第一制御部91は当該第二制御
部101よりもロータ35の釣糸巻取り方向へ変位した
位置にある。
【0046】而して、本実施例によっても、図1に示す
実施例と同様、所期の目的を達成することが可能である
が、本実施例は、回転可能なローラ87,89,97,
99を第一,第二制御部91,101の制御体として用
いたため、上記各実施例に比し釣糸51に無理な抵抗を
与えないでラインローラ43やスプール47に案内する
ことが可能となる。
【0047】従って、本実施例によれば、上記各実施例
に比し糸縒れ防止対策の上で都合がよい利点を有する。
図9及び図10は請求項1及び請求項2に係る魚釣用ス
ピニングリールの第三実施例を示し、本実施例は、ライ
ンローラをボールベアリングを介して回転可能に支持し
たものである。
【0048】以下、本実施例を図面に基づき説明する
が、上記各実施例と同一のものは同一符号を付してそれ
らの説明は省略する。図に於て、103はベール支持ア
ーム39の先端に取り付けられたベールアーム、105
はラインカバー107を介してベールアーム103に一
体成形されたラインスライダーで、当該ラインスライダ
ー105には、上述したラインスライダー59の軸部5
9aよりも短尺な軸部105aが設けられている。そし
て、この軸部105aと軸心を同じくしてベールアーム
103に挿着されたボルト109によって、当該軸部1
05aがベールアーム103に連結されているが、ボル
ト109の軸部109aに設けた段部111と上記軸部
105aの先端との間にボールベアリング113が介装
されている。
【0049】そして、両端を除く釣糸案内部115aが
円筒状に成形されたラインローラ115が、上記ボール
ベアリング113を介してベールアーム103とライン
スライダー105との間に回転可能に支持されている。
【0050】又、図1に示す実施例と同様、ベールアー
ム103とラインスライダー105の先端には、夫々、
対向する断面略三角形状の突片117,119がライン
ローラ115の軸線に沿って一体的に突設されており、
ベールアーム103側の突片117はラインローラ11
5の中心を越えてラインスライダー105方向へ突出し
ている。そして、各突片117,119の頂部に制御体
65,67が平行に固着されており、これらの制御体6
5,67は、上述した第一制御部68と同様、竿先側か
らラインローラ115へ案内される釣糸51の糸道を制
御する第一制御部121として機能するようになってい
る。
【0051】更に、ラインローラ115を挟んで上記突
片117,119と反対側には、夫々、同じくラインロ
ーラ115の軸線に沿って突出する断面略三角形状の突
片123,125が対向して一体的に成形されており、
ラインスライダー105側の突片125はラインローラ
115の中心を越えてベールアーム103方向へ突出し
ている。そして、各頂部に制御体73,75が平行に固
着されており、これらの制御体73,75は、上述した
第二制御部76と同様、ラインローラ115からスプー
ル47に案内される釣糸51の糸道を制御する第二制御
部127として機能するようになっている。
【0052】従って、図9に示すように第一制御部12
1は、第二制御部127よりもロータ35の釣糸巻取り
方向(図中、矢印C方向)へ変位した位置にある。本実
施例はこのように構成されているから、仕掛けを投擲し
た後、ベール41を釣糸巻取位置側へ反転すると、釣糸
51は突片117,119,123,125に案内され
て、制御体65,67,73,75によりラインローラ
115に案内される。
【0053】そして、手動ハンドル49を操作して釣糸
51を巻き上げると、これに連動してトラバース運動す
るスプール47に釣糸51が巻回され、このとき、釣糸
51はロータ35の釣糸巻取り方向と反対側(図9中、
矢印D方向)へ移動しようとするが、ラインローラ11
5に案内される釣糸51に上記制御体65が接触してそ
の移動を規制する。
【0054】そして、上述したように本実施例は、第一
制御部121が、第二制御部127よりもロータ35の
釣糸巻取り方向へ変位した位置にあるため、図4で既述
したようにラインローラ115の釣糸案内部115aに
対して釣糸51が斜めに接触することとなる。
【0055】従って、釣糸51がスプール47に巻き取
られるに従い、回転するラインローラ115の釣糸案内
部115aに接触する釣糸51は、図4に示す矢印F方
向、即ち、ラインスライダー105方向へ移動しようと
する。
【0056】然し、第一,第二制御部121,127の
制御体67,75が夫々釣糸51に当接してその矢印F
方向への移動を規制するため、その反力で矢印G方向の
糸縒れが釣糸51に発生して、釣糸51はスプール11
5に巻回される。
【0057】そして、この矢印G方向の糸縒れは正に投
擲時に生じる糸縒れ(図12中、矢印E方向)と反対方
向のものである。又、釣糸51の巻取りに伴ってスプー
ル47の糸巻径が大きくなると、矢印F方向へ移動しよ
うとする釣糸51に対してこれを矢印D方向へ移動させ
ようとする力が働くが、第一,第二制御部121,12
7の制御体65,73が夫々釣糸51に接触して矢印D
方向の移動を規制する。
【0058】従って、巻取り操作時に、釣糸51は、第
一,第二制御部121,127に制御されて常にライン
ローラ115の一定位置に位置決めされ、そして、投擲
時に生じる糸縒れ(図12中、矢印E方向)と反対方向
(矢印G方向)の糸縒れが発生してスプール47に巻回
されることとなる。
【0059】そして、スプール47に巻回された釣糸5
1の糸縒れは、投擲時に発生する糸縒れと相殺されて解
消される。このように、本実施例によっても、図11乃
至図16で述べた従来の魚釣用スピニングリールの欠点
を解消して、釣糸51の巻取り操作時に、投擲時に生じ
る糸縒れと反対方向の縒れを糸巻径の影響を受けること
なく釣糸51に生じさせることができるので、釣糸51
に糸縒れが蓄積されてしまうことがない。
【0060】従って、本実施例によれば、釣糸51の糸
縒れに起因する糸絡みがなくなり、又、長期に亘る使用
によって釣糸51が切れてしまう虞もなくなり、魚釣用
スピニングリールの実用性が一段と向上することとなっ
た。
【0061】更に又、本実施例によれば、スプール47
に巻回される釣糸51の糸巻径が大小様々に変化して
も、第一,第二制御部121,127がその移動を制御
するため、釣糸51がラインローラ115上で振れるこ
ともない。
【0062】加えて、本実施例は、ボールベアリング1
13を介してラインローラ115を回転可能に支持して
いるため、上述した各実施例に比しラインローラ115
の巻取り操作を軽快に行える利点を有する。
【0063】尚、上述した各実施例の如くベールを装着
したこの種の魚釣用スピニングリールにあっては、ライ
ンローラの支持部材としてベールアームが使用される
が、従来、ベールを装着しない魚釣用スピニングリール
も多く存在する。
【0064】そして、このような魚釣用スピニングリー
ルでは、上記ベールアームに相当する支持部材がロータ
に設けられ、当該支持部材にラインローラが支持されて
いるが、本発明はこのような構造の魚釣用スピニングリ
ールにも適用できるものである。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る魚釣
用スピニングリールによれば、釣糸の巻取り操作時に、
釣糸の糸巻径の影響を受けることなく、投擲時に生じる
糸縒れと反対方向の縒れを釣糸に常時生じさせることが
できるので、釣糸に糸縒れが蓄積されてしまうことがな
い。
【0066】従って、釣糸の糸縒れに起因する巻取り操
作や繰出し操作時の糸絡みがなくなり、又、長期に亘る
使用により釣糸が切断される虞もなくなって、魚釣用ス
ピニングリールの実用性が一段と向上することとなっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2に係る魚釣用スピニング
リールの第一実施例の正面図である。
【図2】図1に示す魚釣用スピニングリールの要部断面
図である。
【図3】図2のIII − III線断面図である。
【図4】釣糸に糸縒れを発生させる原理を示す説明図で
ある。
【図5】請求項1及び請求項3に係る魚釣用スピニング
リールの一実施例の要部断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】請求項1及び請求項2に係る魚釣用スピニング
リールの第二実施例の要部平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】請求項1及び請求項2に係る魚釣用スピニング
リールの第三実施例の要部断面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】従来の魚釣用スピニングリールの正面図であ
る。
【図12】釣糸の巻取り時に於ける釣糸の移動状態とそ
の糸縒れの方向を示す説明図である。
【図13】従来の他の魚釣用スピニングリールの正面図
である。
【図14】図13に示す魚釣用スピニングリールの要部
拡大図である。
【図15】糸巻径の変化を示す説明図である。
【図16】糸巻径の変化に伴う釣糸の移動状態とその糸
縒れの方向を示す説明図である。
【符号の説明】
35 ロータ 37 リール本体 39 ベール支持アーム 41 ベール 43,115 ラインローラ 43a,115a 釣糸案内部 45 支持部材 47 スプール 51 釣糸 53 スピニングリール 55,77,103 ベールアーム 59,79,105 ラインスライダー 61,63,69,71,117,119,123,1
25 突片 65,67,73,75 制御体 68,91,121 第一制御部 76,76′,101,127 第二制御部 83,85,93,95 ローラ支持突片 87,89,97,99 ローラ 113 ボールベアリング

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に装着されたロー
    タと、リール本体にスプール軸を介して支持され、手動
    ハンドルによるロータの回転で釣糸が巻回されるスプー
    ルと、上記ロータに支持部材を介して取り付き、釣糸の
    巻取り操作時に当該釣糸をスプールに案内するラインロ
    ーラを備えた魚釣用スピニングリールに於て、 上記支持部材に、竿先側からラインローラへの糸道を制
    御する第一制御部と、ラインローラからスプールへの糸
    道を制御する第二制御部を設け、第一制御部を、第二制
    御部よりもロータの釣糸巻取り方向へ変位させたことを
    特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 【請求項2】 支持部材は、ロータに設けたベール支持
    アームに取り付くベールアームと、これに対向配置され
    て当該ベールアームとでラインローラを支持するライン
    スライダーとで構成され、 第一制御部は、ラインローラの軸線に沿ってベールアー
    ムからラインスライダー方向へ突設された突片の先端に
    取り付く制御体と、これに対向してラインスライダーか
    らベールアーム方向へ突設された突片の先端に取り付く
    制御体とからなり、 第二制御部は、ラインローラの軸線に沿ってラインスラ
    イダーからベールアーム方向へ突設された突片の先端に
    取り付く制御体と、これに対向してベールアームからラ
    インスライダー方向へ突設された突片の先端に取り付く
    制御体とからなることを特徴とする請求項1記載の魚釣
    用スピニングリール。
  3. 【請求項3】 支持部材は、ロータに設けたベール支持
    アームに取り付くベールアームと、これに対向配置され
    て当該ベールアームとでラインローラを支持するライン
    スライダーとで構成され、 第一制御部は、ラインローラの軸線に沿ってベールアー
    ムからラインスライダー方向へ突設された突片の先端に
    取り付く制御体と、これに対向してラインスライダーか
    らベールアーム方向へ突設された突片の先端に取り付く
    制御体とからなり、 第二制御部は、ラインローラの軸線に沿ってラインスラ
    イダーからベールアーム方向へ突設された突片の先端に
    取り付く制御体からなることを特徴とする請求項1記載
    の魚釣用スピニングリール。
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US08/513,617 US5730377A (en) 1994-08-11 1995-08-10 Spinning reel for fishing capable of counteracting fishing line twist
DK95112590T DK0696423T3 (da) 1994-08-11 1995-08-10 Spinnehjul til fiskeri
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