JPH09238600A - スピニングリールの釣り糸案内機構 - Google Patents
スピニングリールの釣り糸案内機構Info
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- JPH09238600A JPH09238600A JP5153996A JP5153996A JPH09238600A JP H09238600 A JPH09238600 A JP H09238600A JP 5153996 A JP5153996 A JP 5153996A JP 5153996 A JP5153996 A JP 5153996A JP H09238600 A JPH09238600 A JP H09238600A
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- Japan
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- fishing line
- fixed shaft
- line roller
- shaft cover
- line
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラインローラが固定軸カバー側に付勢されて
も、固定軸カバーに接触しないようにする。 【解決手段】 スピニングリールの釣り糸案内機構8
は、ロータ3の1対のアーム部5の先端に回動自在に配
置されたベール支持部材7の先端に装着され釣り糸Lを
スプール4に案内するための機構であって、固定軸20
と、固定軸カバー21と、ころがり軸受22と、ライン
ローラ23とを備えている。固定軸20は、ベール支持
部材7に一端が固定されている。固定軸カバー21は、
固定軸20の他端にベール支持部材7と間隔を隔てて固
定されている。ころがり軸受22は、ベール支持部材7
と固定軸カバー21と間で固定軸20に嵌められてい
る。ラインローラ23は、ころがり軸受22に固定軸カ
バー21方向に移動不能に嵌め込まれ、釣り糸Lを案内
する周溝30が周面に形成されている。
も、固定軸カバーに接触しないようにする。 【解決手段】 スピニングリールの釣り糸案内機構8
は、ロータ3の1対のアーム部5の先端に回動自在に配
置されたベール支持部材7の先端に装着され釣り糸Lを
スプール4に案内するための機構であって、固定軸20
と、固定軸カバー21と、ころがり軸受22と、ライン
ローラ23とを備えている。固定軸20は、ベール支持
部材7に一端が固定されている。固定軸カバー21は、
固定軸20の他端にベール支持部材7と間隔を隔てて固
定されている。ころがり軸受22は、ベール支持部材7
と固定軸カバー21と間で固定軸20に嵌められてい
る。ラインローラ23は、ころがり軸受22に固定軸カ
バー21方向に移動不能に嵌め込まれ、釣り糸Lを案内
する周溝30が周面に形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り糸案内機構、
特に、ロータの1対のロータアームの先端に回動自在に
配置されたベール支持部材の一方に装着され釣り糸をス
プールに案内するためのスピニングリールの釣り糸案内
機構に関する。
特に、ロータの1対のロータアームの先端に回動自在に
配置されたベール支持部材の一方に装着され釣り糸をス
プールに案内するためのスピニングリールの釣り糸案内
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】スピニングリールには釣り糸をスプール
に案内する釣り糸案内機構が、スプールとともに回転し
かつ糸開放姿勢と糸巻取り姿勢との間で揺動するベール
支持部材の先端に設けられている。この釣り糸案内機構
は、ベール支持部材の先端にその一端が固定された固定
軸と、固定軸の他端に固定されベールの一端が取り付け
られた固定軸カバーと、固定軸カバーとベール支持部材
との間で軸受を介して固定軸に回転自在に支持されたラ
インローラとを備えている。この釣り糸案内機構では、
釣り糸をスプールに巻き取る際に、ベールを糸巻取り姿
勢側に揺動させハンドルを回すと、釣り糸はベールに誘
導されてラインローラの外周面に接触し、ラインローラ
に案内されて釣り糸の方向が変えられスプール外周に巻
き取られる。
に案内する釣り糸案内機構が、スプールとともに回転し
かつ糸開放姿勢と糸巻取り姿勢との間で揺動するベール
支持部材の先端に設けられている。この釣り糸案内機構
は、ベール支持部材の先端にその一端が固定された固定
軸と、固定軸の他端に固定されベールの一端が取り付け
られた固定軸カバーと、固定軸カバーとベール支持部材
との間で軸受を介して固定軸に回転自在に支持されたラ
インローラとを備えている。この釣り糸案内機構では、
釣り糸をスプールに巻き取る際に、ベールを糸巻取り姿
勢側に揺動させハンドルを回すと、釣り糸はベールに誘
導されてラインローラの外周面に接触し、ラインローラ
に案内されて釣り糸の方向が変えられスプール外周に巻
き取られる。
【0003】スピニングリールでは、釣り糸が螺旋状に
なってスプールから繰り出されるので、この際に釣り糸
にヨレが発生する。釣り糸をスプールに巻き取る際に
は、スプールの軸方向からベール及びラインローラで案
内されてスプールの円周方向に釣り糸が巻き取られるの
で、繰り出し時とは逆のヨレが釣り糸に生じる。繰り出
し時と巻取り時で同じ大きさのヨレが逆方向に生じるよ
うになっていれば、スプールに巻き取られた釣り糸には
ヨレは残らない。
なってスプールから繰り出されるので、この際に釣り糸
にヨレが発生する。釣り糸をスプールに巻き取る際に
は、スプールの軸方向からベール及びラインローラで案
内されてスプールの円周方向に釣り糸が巻き取られるの
で、繰り出し時とは逆のヨレが釣り糸に生じる。繰り出
し時と巻取り時で同じ大きさのヨレが逆方向に生じるよ
うになっていれば、スプールに巻き取られた釣り糸には
ヨレは残らない。
【0004】ところが、釣り糸がラインローラで案内さ
れている間に、ラインローラと釣り糸との接触に伴っ
て、釣り糸に余分なヨレが生じることがある。具体的に
は、ラインローラとの接触抵抗で釣り糸に加わる力の大
きさや方向が変動し、釣り糸に予期しない捩れ力や曲げ
力が加わって、前記したような余分なヨレが生じる。そ
の結果、スプールに巻き取られた釣り糸にヨレが残り、
釣り糸のスムーズな繰り出しが行い難くなったり、仕掛
けを正確な方向に投げ出すことができなくなったりする
問題が発生する。
れている間に、ラインローラと釣り糸との接触に伴っ
て、釣り糸に余分なヨレが生じることがある。具体的に
は、ラインローラとの接触抵抗で釣り糸に加わる力の大
きさや方向が変動し、釣り糸に予期しない捩れ力や曲げ
力が加わって、前記したような余分なヨレが生じる。そ
の結果、スプールに巻き取られた釣り糸にヨレが残り、
釣り糸のスムーズな繰り出しが行い難くなったり、仕掛
けを正確な方向に投げ出すことができなくなったりする
問題が発生する。
【0005】実開平6−46467号公報には、ライン
ローラの外周面の中央部分に周溝を形成し、この周溝を
通して釣り糸をスプールに案内することで、前述したよ
うなヨレの発生を防止しようとする技術が示されてい
る。
ローラの外周面の中央部分に周溝を形成し、この周溝を
通して釣り糸をスプールに案内することで、前述したよ
うなヨレの発生を防止しようとする技術が示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術のように
ラインローラに釣り糸を案内する周溝が設けられている
場合には、周溝内のベール側で釣り糸を規制している壁
面が釣り糸から反作用を受け、ラインローラがベールを
取り付けた固定軸カバー側に付勢される。ラインローラ
が固定軸カバー側に付勢されると、ラインローラが固定
軸カバーに接触し、ラインローラが回転しずらくなり、
釣り糸がスプールにヨレなく上手く案内されにくい。
ラインローラに釣り糸を案内する周溝が設けられている
場合には、周溝内のベール側で釣り糸を規制している壁
面が釣り糸から反作用を受け、ラインローラがベールを
取り付けた固定軸カバー側に付勢される。ラインローラ
が固定軸カバー側に付勢されると、ラインローラが固定
軸カバーに接触し、ラインローラが回転しずらくなり、
釣り糸がスプールにヨレなく上手く案内されにくい。
【0007】本発明の課題は、ラインローラが固定軸カ
バー側に付勢されても、固定軸カバーに接触しないよう
にすることにある。
バー側に付勢されても、固定軸カバーに接触しないよう
にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールの釣り糸案内機構は、ロータの1対のロータアー
ムの先端に回動自在に配置されたベール支持部材の一方
に装着され釣り糸をスプールに案内するための機構であ
って、固定軸と、固定軸カバーと、ころがり軸受と、ラ
インローラとを備えている。固定軸は、一方のベール支
持部材に一端が固定されている。固定軸カバーは、固定
軸の他端にベール支持部材と間隔を隔てて固定されてい
る。ころがり軸受は、ベール支持部材と固定軸カバーと
の間で固定軸に嵌められている。ラインローラは、ころ
がり軸受に固定軸カバー方向に移動不能に嵌め込まれ、
釣り糸を案内する案内部が周面に形成されている。
リールの釣り糸案内機構は、ロータの1対のロータアー
ムの先端に回動自在に配置されたベール支持部材の一方
に装着され釣り糸をスプールに案内するための機構であ
って、固定軸と、固定軸カバーと、ころがり軸受と、ラ
インローラとを備えている。固定軸は、一方のベール支
持部材に一端が固定されている。固定軸カバーは、固定
軸の他端にベール支持部材と間隔を隔てて固定されてい
る。ころがり軸受は、ベール支持部材と固定軸カバーと
の間で固定軸に嵌められている。ラインローラは、ころ
がり軸受に固定軸カバー方向に移動不能に嵌め込まれ、
釣り糸を案内する案内部が周面に形成されている。
【0009】ここでは、釣り糸をスプールに巻き取る際
に、ベールを糸巻取り姿勢側に揺動させハンドルを回す
と、釣り糸はベールに誘導されてラインローラの外周面
に接触し、ラインローラの案内部に案内されて釣り糸の
方向が変えられスプール外周に巻き取られる。このと
き、案内部のベール側で釣り糸を規制している部分が釣
り糸から反作用を受け、ラインローラがベールを取り付
けた固定軸カバー側に付勢される。しかし、ラインロー
ラがころがり軸受に固定軸カバー方向に移動不能に嵌め
込まれているので、ラインローラが固定軸カバー側に付
勢されても、ラインローラが固定軸カバーに接触しにく
い。
に、ベールを糸巻取り姿勢側に揺動させハンドルを回す
と、釣り糸はベールに誘導されてラインローラの外周面
に接触し、ラインローラの案内部に案内されて釣り糸の
方向が変えられスプール外周に巻き取られる。このと
き、案内部のベール側で釣り糸を規制している部分が釣
り糸から反作用を受け、ラインローラがベールを取り付
けた固定軸カバー側に付勢される。しかし、ラインロー
ラがころがり軸受に固定軸カバー方向に移動不能に嵌め
込まれているので、ラインローラが固定軸カバー側に付
勢されても、ラインローラが固定軸カバーに接触しにく
い。
【0010】発明2に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、請求項1に記載の機構において、前記ライン
ローラは、ころがり軸受のベール支持部材側の端面に係
止するように内方に突出する係止部を内周面に有してい
る。この場合には、係止部がころがり軸受のベール支持
部材側の端面に係止することで、ラインローラが固定軸
カバー方向に移動不能になる。
内機構は、請求項1に記載の機構において、前記ライン
ローラは、ころがり軸受のベール支持部材側の端面に係
止するように内方に突出する係止部を内周面に有してい
る。この場合には、係止部がころがり軸受のベール支持
部材側の端面に係止することで、ラインローラが固定軸
カバー方向に移動不能になる。
【0011】発明3に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1又は2に記載の機構において、前記案
内部は、ラインローラの外周面に周方向に形成された溝
である。この場合には、簡単な構成で糸ヨレを生じにく
くできる。発明4に係るスピニングリールの釣り糸案内
機構は、発明1から2のいずれかに記載の機構におい
て、前記ラインローラは、ころがり軸受に固定軸カバー
方向に移動不能に嵌め込まれ固定軸側が大径となる段部
を外周面に有する樹脂製の第1筒状部材と、第1筒状部
材の外周に嵌め込まれ、段部に係合する段部を内周面に
有し案内部が外周面に形成された金属製の第2筒状部材
とを有している。この場合には、樹脂と金属とを素材と
して用い、釣り糸に浸食されにくくかつ軽量化を図るこ
とができる。
内機構は、発明1又は2に記載の機構において、前記案
内部は、ラインローラの外周面に周方向に形成された溝
である。この場合には、簡単な構成で糸ヨレを生じにく
くできる。発明4に係るスピニングリールの釣り糸案内
機構は、発明1から2のいずれかに記載の機構におい
て、前記ラインローラは、ころがり軸受に固定軸カバー
方向に移動不能に嵌め込まれ固定軸側が大径となる段部
を外周面に有する樹脂製の第1筒状部材と、第1筒状部
材の外周に嵌め込まれ、段部に係合する段部を内周面に
有し案内部が外周面に形成された金属製の第2筒状部材
とを有している。この場合には、樹脂と金属とを素材と
して用い、釣り糸に浸食されにくくかつ軽量化を図るこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示す本発明の一実
施形態を採用したスピニングリールは、ハンドル1を有
するリール本体2と、リール本体2の前部に回転自在に
支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置され釣り
糸Lが巻き付けられるスプール4とを備えている。
施形態を採用したスピニングリールは、ハンドル1を有
するリール本体2と、リール本体2の前部に回転自在に
支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置され釣り
糸Lが巻き付けられるスプール4とを備えている。
【0013】リール本体2の上部には、スピニングリー
ルを釣り竿に取り付けるための取付部2aが形成されて
いる。また、リール本体2の内部には、ロータ3を回転
させるためのロータ駆動機構や、スプール4を回転軸芯
に沿って前後方向に移動させてスプール4に釣り糸を均
一に巻取るためのレベルワインド機構等が設けられてい
る。
ルを釣り竿に取り付けるための取付部2aが形成されて
いる。また、リール本体2の内部には、ロータ3を回転
させるためのロータ駆動機構や、スプール4を回転軸芯
に沿って前後方向に移動させてスプール4に釣り糸を均
一に巻取るためのレベルワインド機構等が設けられてい
る。
【0014】ロータ3は回転軸に沿って前方に延びる第
1アーム部5及び第2アーム部6を有しており、この両
アーム部5、6は互いに対向して配置されている。第1
アーム部5の先端の内側面には、第1ベール支持部材7
が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材7の
先端には、釣り糸をスプール4に案内するための釣り糸
案内機構8が装着されている。また、第2アーム部6の
先端の内側面には第2ベール支持部材9が揺動自在に装
着されている。釣り糸案内機構8と第2ベール支持部材
9との間にはベール10が設けられている。
1アーム部5及び第2アーム部6を有しており、この両
アーム部5、6は互いに対向して配置されている。第1
アーム部5の先端の内側面には、第1ベール支持部材7
が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材7の
先端には、釣り糸をスプール4に案内するための釣り糸
案内機構8が装着されている。また、第2アーム部6の
先端の内側面には第2ベール支持部材9が揺動自在に装
着されている。釣り糸案内機構8と第2ベール支持部材
9との間にはベール10が設けられている。
【0015】〔釣り糸案内機構の構造〕次に図2及び図
3により釣り糸案内機構8をより詳細に説明する。釣り
糸案内機構8は、第1ベール支持部材7に一端が固定さ
れた固定軸20と、固定軸カバー21と、ころがり軸受
22と、概略筒状のラインローラ23とを有している。
3により釣り糸案内機構8をより詳細に説明する。釣り
糸案内機構8は、第1ベール支持部材7に一端が固定さ
れた固定軸20と、固定軸カバー21と、ころがり軸受
22と、概略筒状のラインローラ23とを有している。
【0016】固定軸20は基端が大径の鍔部20aを有
しており、先端が第1ベール支持部材7の先端に形成さ
れた釣り糸誘導部材25に固定ネジ26により固定され
ている。釣り糸誘導部材25は第1ベール支持部材7の
先端に円筒盤状に突出して一体形成されている。固定軸
カバー21と釣り糸誘導部材25とは同様な概略形状を
有している。固定軸カバー21には、中心に固定軸20
の鍔部20aに係止される係止孔21aが形成されてい
る。この係止孔21aに挿通された固定軸20によって
固定軸カバー21は、釣り糸誘導部材25と間隔を隔て
て対向して固定されている。
しており、先端が第1ベール支持部材7の先端に形成さ
れた釣り糸誘導部材25に固定ネジ26により固定され
ている。釣り糸誘導部材25は第1ベール支持部材7の
先端に円筒盤状に突出して一体形成されている。固定軸
カバー21と釣り糸誘導部材25とは同様な概略形状を
有している。固定軸カバー21には、中心に固定軸20
の鍔部20aに係止される係止孔21aが形成されてい
る。この係止孔21aに挿通された固定軸20によって
固定軸カバー21は、釣り糸誘導部材25と間隔を隔て
て対向して固定されている。
【0017】ころがり軸受22は、釣り糸誘導部材25
と固定軸カバー21と間で固定軸20に嵌められ、ライ
ンローラ23を固定軸21に対して回転自在に支持す
る。ころがり軸受22の内輪22aには、釣り糸誘導部
材25側にフランジ状の軸受支持部材27の一端が当接
し、固定軸カバー21側にスペーサ28の一端が当接し
ている。軸受支持部材27の他端は、釣り糸誘導部材2
5の端面に形成された凹部25aに当接している。スペ
ーサ28の他端は、固定軸カバー21の端面21bに当
接している。これにより内輪22aが軸方向に位置決め
されている。
と固定軸カバー21と間で固定軸20に嵌められ、ライ
ンローラ23を固定軸21に対して回転自在に支持す
る。ころがり軸受22の内輪22aには、釣り糸誘導部
材25側にフランジ状の軸受支持部材27の一端が当接
し、固定軸カバー21側にスペーサ28の一端が当接し
ている。軸受支持部材27の他端は、釣り糸誘導部材2
5の端面に形成された凹部25aに当接している。スペ
ーサ28の他端は、固定軸カバー21の端面21bに当
接している。これにより内輪22aが軸方向に位置決め
されている。
【0018】ラインローラ23は、ころがり軸受22に
固定軸カバー21方向に移動不能に嵌め込まれ、釣り糸
Lをスプール4に案内する案内部である周溝30が外周
面に形成されている。ラインローラ23は、ころがり軸
受22の外輪22bに固定軸カバー21方向に移動不能
に嵌め込まれ、固定軸20側が大径となる段部31を外
周面に有する樹脂製の第1筒状部材32と、第1筒状部
材32の外周に嵌め込まれ、段部31に係合する段部3
3を内周面に有し周溝30が外周面に形成された黄銅
(真鍮)製の第2筒状部材34とを有している。第1筒
状部材32は、ころがり軸受22の外輪22bの釣り糸
誘導部材25側の端面に係止するように内方に突出する
係止部35を内周面に有している。これにより、ライン
ローラ23は、固定軸カバー21方向に移動不能になっ
ており、固定軸カバー21との間に僅かな隙間G(図4
参照)が常に形成されるようになっている。
固定軸カバー21方向に移動不能に嵌め込まれ、釣り糸
Lをスプール4に案内する案内部である周溝30が外周
面に形成されている。ラインローラ23は、ころがり軸
受22の外輪22bに固定軸カバー21方向に移動不能
に嵌め込まれ、固定軸20側が大径となる段部31を外
周面に有する樹脂製の第1筒状部材32と、第1筒状部
材32の外周に嵌め込まれ、段部31に係合する段部3
3を内周面に有し周溝30が外周面に形成された黄銅
(真鍮)製の第2筒状部材34とを有している。第1筒
状部材32は、ころがり軸受22の外輪22bの釣り糸
誘導部材25側の端面に係止するように内方に突出する
係止部35を内周面に有している。これにより、ライン
ローラ23は、固定軸カバー21方向に移動不能になっ
ており、固定軸カバー21との間に僅かな隙間G(図4
参照)が常に形成されるようになっている。
【0019】ラインローラ23の釣り糸誘導部材25側
の端面と、軸受支持部材27の鍔部との間にはジュラコ
ン(樹脂)製のスラスト受けリング36が配置されてい
る。スラスト受けリング36は、ラインローラ23が釣
り糸誘導部材25と直接接触するのを防止している。図
4に詳しく示すように、ラインローラ23の外周面に形
成された周溝30は断面が逆台形状をなし、左右の側壁
40a、40bが上方に向かって傾斜している。側壁4
0aの外側は回転軸方向と平行な平行面41となってお
り、側壁40bの外側は、僅かに上方に向かう傾斜面4
2aと傾斜面42aに連なり平行面41と同径の平行面
42bとなっている。そして、平行面41,42bの一
部が釣り糸誘導部材25及び固定軸カバー21の内側ま
で入り込んでいる。周溝30の底面43も回転軸方向と
平行な平坦面である。側壁40a,40bの上端縁には
アール(丸み)が付けられている。周溝30の幅、すな
わち側壁40a,40bの上端縁同士の間隔は、0.3
〜1.5mmに設定されている。
の端面と、軸受支持部材27の鍔部との間にはジュラコ
ン(樹脂)製のスラスト受けリング36が配置されてい
る。スラスト受けリング36は、ラインローラ23が釣
り糸誘導部材25と直接接触するのを防止している。図
4に詳しく示すように、ラインローラ23の外周面に形
成された周溝30は断面が逆台形状をなし、左右の側壁
40a、40bが上方に向かって傾斜している。側壁4
0aの外側は回転軸方向と平行な平行面41となってお
り、側壁40bの外側は、僅かに上方に向かう傾斜面4
2aと傾斜面42aに連なり平行面41と同径の平行面
42bとなっている。そして、平行面41,42bの一
部が釣り糸誘導部材25及び固定軸カバー21の内側ま
で入り込んでいる。周溝30の底面43も回転軸方向と
平行な平坦面である。側壁40a,40bの上端縁には
アール(丸み)が付けられている。周溝30の幅、すな
わち側壁40a,40bの上端縁同士の間隔は、0.3
〜1.5mmに設定されている。
【0020】釣り糸誘導部材25及び固定軸カバー21
は、周溝30を挟む両側の外周面が、中央に向けて低く
なるように傾斜したテーパー状周面44、45を有して
いる。テーパー状周面44、45の内側端縁は、平行面
41,42bをほぼ覆うようにその上方に配置されてい
る。 〔釣り糸の案内動作〕ハンドルによりロータ3を回転さ
せると、釣り糸Lはベール10及びラインローラ23に
案内されてスプール4に巻取られる。このとき、釣り糸
Lはラインローラ23の周溝30を通してスプール4に
案内される。なお、釣り糸Lの通過に伴ってラインロー
ラ23はころがり軸受22の作用で軽く回転するので、
釣り糸Lには大きな抵抗力はかからずスムーズに通過す
ることができる。図2に示すように、スプール4に巻き
取られた釣り糸Lの量が変わって外周径が違ってきて
も、周溝30により常に一定のポイントからスプール4
に釣り糸Lが導かれる。その結果、釣り糸Lに生じるヨ
レの量が安定し、釣り糸Lの繰り出し時と巻き取り時と
でヨレに違いが生じて、釣り糸Lに余分なヨレが残るこ
とが少なくなる。
は、周溝30を挟む両側の外周面が、中央に向けて低く
なるように傾斜したテーパー状周面44、45を有して
いる。テーパー状周面44、45の内側端縁は、平行面
41,42bをほぼ覆うようにその上方に配置されてい
る。 〔釣り糸の案内動作〕ハンドルによりロータ3を回転さ
せると、釣り糸Lはベール10及びラインローラ23に
案内されてスプール4に巻取られる。このとき、釣り糸
Lはラインローラ23の周溝30を通してスプール4に
案内される。なお、釣り糸Lの通過に伴ってラインロー
ラ23はころがり軸受22の作用で軽く回転するので、
釣り糸Lには大きな抵抗力はかからずスムーズに通過す
ることができる。図2に示すように、スプール4に巻き
取られた釣り糸Lの量が変わって外周径が違ってきて
も、周溝30により常に一定のポイントからスプール4
に釣り糸Lが導かれる。その結果、釣り糸Lに生じるヨ
レの量が安定し、釣り糸Lの繰り出し時と巻き取り時と
でヨレに違いが生じて、釣り糸Lに余分なヨレが残るこ
とが少なくなる。
【0021】上記動作の際に、釣り糸Lは、ベール10
から釣り糸誘導部材25あるいは固定軸カバー21のテ
ーパー状周面44、45に沿って誘導されて、周溝30
へと送り込まれる。そして、釣り糸Lに加わる力によっ
て、周溝30に入った釣り糸Lが側壁40b側に付勢さ
れ、その反作用によりラインローラ23が固定軸カバー
21側に付勢される。しかし、ラインローラ23の第1
筒状部材32の内周面が係止部35により固定軸カバー
21方向に移動不能になっており、かつ第1筒状部材3
2と第2筒状部材34とが段差31,33により同じく
固定軸カバー21方向に移動不能になっているので、固
定軸カバー21側にラインローラ23が付勢されても、
固定軸カバー21に接触しにくい。
から釣り糸誘導部材25あるいは固定軸カバー21のテ
ーパー状周面44、45に沿って誘導されて、周溝30
へと送り込まれる。そして、釣り糸Lに加わる力によっ
て、周溝30に入った釣り糸Lが側壁40b側に付勢さ
れ、その反作用によりラインローラ23が固定軸カバー
21側に付勢される。しかし、ラインローラ23の第1
筒状部材32の内周面が係止部35により固定軸カバー
21方向に移動不能になっており、かつ第1筒状部材3
2と第2筒状部材34とが段差31,33により同じく
固定軸カバー21方向に移動不能になっているので、固
定軸カバー21側にラインローラ23が付勢されても、
固定軸カバー21に接触しにくい。
【0022】〔他の実施形態〕 (a) 釣り糸の案内部の構成は周溝30に限らない。
例えば、テーパ等の形状により構成してもよい。また、
ラインローラの固定軸を釣り糸誘導部材に対して傾ける
ことにより構成してもよい。 (b) ラインローラを樹脂製と金属製との2つの部材
ではなく、1つの部材で構成してもよい。この場合には
構造が簡素化する。
例えば、テーパ等の形状により構成してもよい。また、
ラインローラの固定軸を釣り糸誘導部材に対して傾ける
ことにより構成してもよい。 (b) ラインローラを樹脂製と金属製との2つの部材
ではなく、1つの部材で構成してもよい。この場合には
構造が簡素化する。
【0023】
【発明の効果】本発明に係るスピニングリールの釣り糸
案内機構では、ラインローラがころがり軸受に固定軸カ
バー方向に移動不能に嵌め込まれているので、ラインロ
ーラが固定軸カバー側に付勢されても、ラインローラが
固定軸カバーに接触しにくい。
案内機構では、ラインローラがころがり軸受に固定軸カ
バー方向に移動不能に嵌め込まれているので、ラインロ
ーラが固定軸カバー側に付勢されても、ラインローラが
固定軸カバーに接触しにくい。
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの側面図。
ルの側面図。
【図2】その正面一部断面図。
【図3】釣り糸案内機構の正面一部断面図。
【図4】ラインローラ部分の部分拡大図。
3 ロータ 4 スプール 5,6 アーム部 7,9 ベール支持部材 8 釣り糸案内機構 10 ベール 20 固定軸 21 固定軸カバー 22 ころがり軸受 23 ラインローラ 30 周溝 31,33 段部 32 第1筒状部材 34 第2筒状部材 35 係止部
Claims (4)
- 【請求項1】ロータの1対のロータアームの先端に回動
自在に配置されたベール支持部材の一方に装着され釣り
糸をスプールに案内するためのスピニングリールの釣り
糸案内機構であって、 前記一方のベール支持部材に一端が固定された固定軸
と、 前記固定軸の他端に前記ベール支持部材と間隔を隔てて
固定された固定軸カバーと、 前記ベール支持部材と固定軸カバーとの間で前記固定軸
に嵌められたころがり軸受と、 前記ころがり軸受に前記固定軸カバー方向に移動不能に
嵌め込まれ、前記釣り糸を案内する案内部が周面に形成
されたラインローラと、を備えたスピニングリールの釣
り糸案内機構。 - 【請求項2】前記ラインローラは、前記ころがり軸受の
ベール支持部材側の端面に係止するように内方に突出す
る係止部を内周面に有している、請求項1に記載のスピ
ニングリールの釣り糸案内機構。 - 【請求項3】前記案内部は、前記ラインローラの外周面
に周方向に形成された溝である、請求項1又は2に記載
のスピニングリールの釣り糸案内機構。 - 【請求項4】前記ラインローラは、前記ころがり軸受に
前記固定軸カバー方向に移動不能に嵌め込まれ前記固定
軸側が大径となる段部を外周面に有する樹脂製の第1筒
状部材と、前記第1筒状部材の外周に嵌め込まれ、前記
段部に係合する段部を内周面に有し前記案内部が外周面
に形成された金属製の第2筒状部材とを有している、請
求項1から3のいずれかに記載のスピニングリールの釣
り糸案内機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5153996A JPH09238600A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | スピニングリールの釣り糸案内機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5153996A JPH09238600A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | スピニングリールの釣り糸案内機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09238600A true JPH09238600A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12889839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5153996A Pending JPH09238600A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | スピニングリールの釣り糸案内機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09238600A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105409897A (zh) * | 2014-09-11 | 2016-03-23 | 株式会社岛野 | 钓线辊 |
KR20170071413A (ko) * | 2015-12-15 | 2017-06-23 | 가부시키가이샤 시마노 | 라인 롤러 |
CN116195558A (zh) * | 2021-12-01 | 2023-06-02 | 古洛布莱株式会社 | 钓鱼用旋压式卷线器 |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP5153996A patent/JPH09238600A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105409897A (zh) * | 2014-09-11 | 2016-03-23 | 株式会社岛野 | 钓线辊 |
KR20170071413A (ko) * | 2015-12-15 | 2017-06-23 | 가부시키가이샤 시마노 | 라인 롤러 |
CN116195558A (zh) * | 2021-12-01 | 2023-06-02 | 古洛布莱株式会社 | 钓鱼用旋压式卷线器 |
EP4190152A1 (en) * | 2021-12-01 | 2023-06-07 | Globeride, Inc. | Fishing spinning reel |
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