JP2000060374A - スピニングリールの釣り糸案内機構 - Google Patents

スピニングリールの釣り糸案内機構

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JP2000060374A
JP2000060374A JP10237180A JP23718098A JP2000060374A JP 2000060374 A JP2000060374 A JP 2000060374A JP 10237180 A JP10237180 A JP 10237180A JP 23718098 A JP23718098 A JP 23718098A JP 2000060374 A JP2000060374 A JP 2000060374A
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K89/00Reels
    • A01K89/01Reels with pick-up, i.e. with the guiding member rotating and the spool not rotating during normal retrieval of the line
    • A01K89/0108Pick-up details

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定軸を両端支持可能な釣り糸案内機構にお
いて、釣り糸が引っ掛かったり噛み込んだりしないよう
にする。 【解決手段】 スピニングリールのベールアーム34
は、1対のロータアーム31,32の先端に揺動自在に
装着され釣り糸をスプール4に案内する機構であって、
ロータアーム31,32に揺動自在に装着された1対の
ベール支持部材40,42と、固定軸43と、固定軸4
3に回転自在に支持されたラインローラ44と、アーチ
部45と、固定軸カバー46と、ベール41とを備えて
いる。このベールアーム34では、第1ベール支持部材
40の先端にアーチ部45を設け、このアーチ部45の
先端の軸支部45bと第1ベール支持部材40とで固定
軸43の両端を支持している。この軸支部45bは、固
定軸カバー46により覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り糸案内機構、
特に、ロータの1対のロータアームの先端に糸案内姿勢
と糸開放姿勢とに揺動自在に装着され釣り糸をスプール
に案内するスピニングリールの釣り糸案内機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スピニングリールには、釣り糸をスプー
ルに案内するベールアーム(釣り糸案内機構の一例)が
設けられている。ベールアームは、ロータアームの先端
に糸案内姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着されてお
り、1対のロータアームに揺動自在に装着された1対の
ベール支持部材と、一方のベール支持部材の先端に装着
されたガイドローラとを備えている。ガイドローラは、
一方のベール支持部材に片持ち支持された固定軸に回転
自在に支持されている。ガイドローラの先端には固定軸
カバーが固定され、固定軸カバーには、ベールの一端が
固定されている。ベールの他端は他方のベール支持部材
に固定されている。
【0003】このような構成の従来のベールアームで
は、引きが強い魚を釣るための大型のスピニングリール
の場合、固定軸が一方のベール支持部材に片持ち支持さ
れているだけであると強度が充分ではない。そこで、大
型のスピニングリールでは、固定軸を両端支持している
ものが知られている(実開平3−117462号等)。
前記公報に開示されたベールアームでは、ベール支持部
材の先端から固定軸カバーに向けて延びる橋絡部と橋絡
部の先端に一体で形成されたリング部とを設け、このリ
ング部に固定軸カバーをはめ込むことで固定軸の他端を
支持し固定軸を両端支持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の釣り糸案内
機構では、固定軸カバーとリング部との間に環状の溝又
は突起が生じ、この部分にベールから案内された釣り糸
が引っ掛かったり噛み込んだりすることがある。また、
固定軸カバーは、固定軸と兼用されたボルトによりベー
ル支持部材に中心部で固定されているだけであり回り止
めされていないので、ベールの位置が安定せず、ロータ
全体の回転バランスが安定しない。
【0005】本発明の課題は、固定軸を両端支持可能な
釣り糸案内機構において、釣り糸が引っ掛かったり噛み
込んだりしないようにすることにある。本発明の別の課
題は、固定軸を両端支持可能な釣り糸案内機構におい
て、ロータの回転バランスを安定させるようにすること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールの釣り糸案内機構は、ロータの1対のロータアー
ムの先端に糸案内姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着
され釣り糸をスプールに案内する機構であって、1対の
ベール支持部材と、固定軸と、ラインローラと、アーチ
部と、固定軸カバーと、ベールとを備えている。1対の
ベール支持部材は、ロータアームの先端にそれぞれ揺動
自在に装着された部材である。固定軸は、1対のベール
支持部材の一方に一端が固定された軸である。ラインロ
ーラは、固定軸に回動自在に支持され、周面に釣り糸を
案内する案内部が形成されたローラである。アーチ部
は、一方のベール支持部材の先端からラインローラの外
方を経て固定軸の他端に向かって延びる橋絡部と、橋絡
部の先端に一体で形成され固定軸の他端を支持するリン
グ状の軸支部とを有している。固定軸カバーは、固定軸
の他端に一方のベール支持部材と間隔を隔てて設けら
れ、軸支部を外側から覆いかつラインローラの端部と重
なる位置まで延びるカバーである。ベールは、ベール支
持部材の他方と固定軸カバーとに両端が固定され、スプ
ールの周方向外方に凸に湾曲して配置され、固定軸カバ
ーを介して釣り糸をラインローラに導くためのものであ
る。
【0007】このスピニングリールの釣り糸案内機構で
は、キャスティング時等に糸開放姿勢から糸案内姿勢に
復帰させロータを回転させると、釣り糸がベールに接触
しながら固定軸カバーを経てラインローラに案内され、
さらにスプールに案内され巻き付けられる。この固定軸
カバーは、軸支部を外側から覆いかつラインローラの端
部と重なる位置まで延びているので、軸支部に釣り糸が
接触することがない。このため、固定軸カバーの糸接触
部分を滑らかにすることで、釣り糸がベールからライン
ローラに案内される際に引っ掛かったり噛み込んだりし
にくくなる。
【0008】発明2に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1に記載の機構において、橋絡部は、軸
支部の外周面で軸支部に接続されており、固定軸カバー
は、軸支部を橋絡部との接続部分を除いて実質的に全周
にわたり覆い、かつ接続部分で橋絡部により回転方向の
位置決めがなされている。この場合には、橋絡部が軸支
部の外周部に接続され、この接続部分で橋絡部により固
定軸カバーが回転方向の位置決めがなされているので、
固定軸カバーが軸芯回りに回らなくなり、ロータの回転
バランスが安定する。しかも、固定軸カバーが接続部分
を除いて軸支部を実質的に全周にわたり覆っているの
で、固定軸カバーからラインローラに案内される釣り糸
がより引っ掛かったり噛み込みんだりしにくくなる。
【0009】発明3に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1又は2に記載の機構において、橋絡部
は、一方のベール支持部材において、固定軸の固定位置
より前方で固定軸の他端に向かって延びている。この場
合には、橋絡部が釣り糸が案内される面と逆側に配置さ
れるので、釣り糸をラインローラに案内するうえで橋絡
部がじゃまにならない。
【0010】発明4に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1から3のいずれかに記載の機構におい
て、固定軸と固定軸カバーとは一体で切削加工により形
成されている。この場合には、固定軸と固定軸カバーと
が一体であるので、固定軸の強度がさらに強くなる。し
かも切削加工されているので、表面が滑らかで精度よく
仕上がる。
【0011】発明5に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1から4のいずれかに記載の機構におい
て、ラインローラは、固定軸に軸方向に間隔を隔てて配
置された2つの転がり軸受により固定軸に回転自在に支
持されている。この場合には、ラインローラが2つの転
がり軸受により支持されているので、ラインローラの回
転がスムーズになり、釣り糸を巻き取るときの巻取抵抗
が減少する。
【0012】発明6に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1から5のいずれかに記載の機構におい
て、固定軸カバーとラインローラとの間に介装された合
成樹脂製のカラー部材をさらに備える。この場合には、
固定軸カバーとラインローラとの間にカラー部材が介装
されるので、固定軸カバーからラインローラに案内され
る釣り糸が両者の間により噛み込みにくくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】〔全体構成及びリール本体の構
成〕図1及び図2において、本発明の一実施形態を採用
したスピニングリールは、たとえば、8号の釣り糸を2
00m程度巻き付け可能な大型のスピニングリールであ
る。スピニングリールは、ハンドル1と、ハンドル1を
回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプ
ール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前
部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸
を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後
移動自在に配置されている。
【0014】ハンドル1は、T字状の把手部1aと、先
端に把手部1aが回転自在に装着されたL字状のクラン
クアーム1bとを有している。クランクアーム1bは、
基端側においてワンタッチで折れ曲がり可能である。な
お、ハンドル1は、リール本体2に対して、図1及び図
2に示す右側と逆の左側との左右どちらにも装着可能で
ある。
【0015】リール本体2は、側部に開口を有するリー
ルボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に一
体で延びるT字状の竿取付脚2bとを有している。リー
ルボディ2aは、図2に示すように、内部に機構装着用
の空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハン
ドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5
と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き
取るためのオシレーティング機構6とが設けられてい
る。
【0016】ロータ駆動機構5は、ハンドル1が回転不
能に装着されたハンドル軸10と、ハンドル軸10とと
もに回転するマスターギア11と、このマスターギア1
1に噛み合うピニオンギア12とを有している。ハンド
ル軸10の両端は、軸受を介してリールボディ2aに回
転自在に支持されている。ハンドル軸10の両端にはネ
ジ方向及び径が異なる雌ネジ部がそれぞれ形成されてお
り、両雌ネジ部にハンドル1が回転不能に装着可能であ
る。
【0017】ピニオンギア12は筒状に形成されてお
り、その前部はロータ3の中心部を貫通しており、ナッ
ト33によりロータ3と固定されている。ピニオンギア
12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸
受を介してリール本体2に回転自在に支持されている。
オシレーティング機構6は、スプール4を前後方向に移
動させるための機構である。オシレーティング機構6
は、スプール軸15の略直下方に平行に配置された螺軸
21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ
22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを
有している。スライダ22にはスプール軸15の後端が
回転不能に固定されている。中間ギア23は、ピニオン
ギア12に噛み合っている。
【0018】〔ロータの構成〕ロータ3は、ピニオンギ
ア12に固定された円筒部30と、円筒部30の側方に
互いに対向して設けられた第1及び第2ロータアーム3
1,32と、釣り糸をスプール4に案内するための釣り
糸案内機構としてのベールアーム34とを有している。
円筒部30と両ロータアーム31,32とは、たとえば
アルミニウム合金製であり一体成形されている。円筒部
30の先端中心部分が前述のようにナット33によりピ
ニオンギア12の先端部に回転不能に固定されている。
【0019】〔ベールアームの構成〕ベールアーム34
は、両ロータアーム31,32の先端に糸案内姿勢と糸
開放姿勢との間で揺動自在に装着されている。ベールア
ーム34は、ロータアーム31,32の先端にそれぞれ
揺動自在に装着された第1及び第2ベール支持部材4
0,42を有している。第1ベール支持部材40は、第
1ロータアーム31の外側に揺動自在に装着され、第2
ベール支持部材42は、第2ロータアーム32の内側に
装着されている。
【0020】さらに、ベールアーム34は、図3から図
5に示すように、両支持部材40,42を連結するベー
ル41と、第1ベール支持部材40に先端が固定された
固定軸43と、固定軸43に支持されたラインローラ4
4と、固定軸43の基端を支持するためのアーチ部45
と、アーチ部45の一部を覆う固定軸カバー46とを有
している。
【0021】第1ベール支持部材40は、第1ロータア
ーム31に揺動自在に装着されたアーム部40aと、ア
ーム部40aの先端に一体形成されたリング状の装着部
40bとを有している。装着部40bには貫通孔40c
が形成されており、貫通孔40cには、固定軸43の先
端を支持するための円板状の支持部51がはめ込まれて
いる。支持部51は、貫通孔40cに形成されたネジ孔
に螺合する蓋部材50により装着部40bに回転不能に
固定されている。この蓋部材50の外側面には、硬貨に
より回転させるためのコイン溝50aが形成されてい
る。支持部51にはボルト貫通孔51aが中心に形成さ
れている。ボルト貫通孔51aには、固定軸43を第1
ベール支持部材40に固定するための固定ボルト52が
貫通している。
【0022】ベール41は、第2ベール支持部材42及
び固定軸カバー46に両端がかしめ固定された針金状の
部材であり、スプール4の周方向外方に凸に湾曲して配
置されている。ベール41は、ベールアーム34が糸開
放姿勢から糸案内姿勢に復帰したときに釣り糸を固定軸
カバー46を介してラインローラ44に導くためのもの
である。
【0023】固定軸43は、固定軸カバー46と一体で
切削加工により製作された部材である。固定軸43は、
固定軸カバー46と一体の基端から第1ベール支持部材
40に向かって延びており、先端が支持部51に固定ボ
ルト52により固定されている。ラインローラ44は、
ローラ本体44aと、ローラ本体44aの内周側に両端
からそれぞれはめ込まれた1対の鍔付きカラー44b,
44cとを有している。ローラ本体44aは、外周面に
釣り糸を案内する環状の釣り糸案内溝44dが形成され
た筒状の部材であり、その内周面にカラー44b,44
cが圧入されている。カラー44b,44cの内周部に
は、2つの転がり軸受47a,47bが軸方向に間隔を
隔てて配置されており、ラインローラ44は、この2つ
の軸受47a,47bを介して固定軸43に回動自在に
支持されている。
【0024】アーチ部45は、第1ベール支持部材40
の装着部40bの先端部からラインローラ44の外方を
経て固定軸43の基端に向かって延びる橋絡部45a
と、橋絡部45aの先端に一体で形成され固定軸43の
基端を支持するリング状の軸支部45bとを有してい
る。橋絡部45aは、第1ベール支持部材40におい
て、固定軸43の固定位置より前方でかつスプール4に
向いた位置から固定軸43の基端に向かってアーチ状に
湾曲して延びている。また、橋絡部45aは、軸支部4
5bの外周面で軸支部45bに接続されている。
【0025】固定軸カバー46は、固定軸43の基端に
第1ベール支持部材40の装着部40bと間隔を隔てて
設けられている。固定軸カバー46は、リング状の軸支
部45bを外側から覆いかつラインローラ44の端部と
重なる位置まで延びている。固定軸カバー46は、軸支
部45bを橋絡部45aとの接続部分を除いて実質的に
全周にわたり覆い、かつ接続部分で橋絡部45aにより
回転方向の位置決めがなされている。
【0026】すなわち、固定軸カバー46は、頂点が中
心からずれた略円錐形状の部材であり、固定軸43の中
心を基準にしてリールの後方でかつスプール4の径方向
外方に頂点が向いている。固定軸カバー46の頂点より
釣り糸案内側に偏倚してベール41がかしめ固定されて
いる。固定軸カバー46の頂点と逆側の面には、リング
状のローラ収納空間46aが形成されており、この空間
にアーチ部45の軸支部45bとラインローラ44の一
端とが収納されている。そして、このローラ収納空間4
6aの先細り円筒状の外壁部46bの一部に切欠き部4
6cが形成されており、この切欠き部46cにアーチ部
45の橋絡部45aの先端が係合している。この係合に
より固定軸カバー46の回り止めがなされる。
【0027】またローラ収納空間46aには、カラー部
材48が装着されている。カラー部材48は、図4から
図6に示すように、たとえばポリアセタール樹脂製等の
合成樹脂製の筒状の部材であり、固定軸カバー46から
ラインローラ44に案内される釣り糸が両者の間に噛み
込むのを防止するために設けられている。カラー部材4
8は、固定軸43にはめ込まれる内筒部48aと、外壁
部46bの内周面にはめ込まれる外筒部48bと、両筒
部48a,48bを連結する円板状の連結部48cと、
外筒部に立設された埋込部48dとを有している。内筒
部48aの先端は転がり軸受47aの内輪に当接してい
る。なお、転がり軸受47aの内輪と転がり軸受47b
の内輪との間には、筒状のスペーサ49が配置されてお
り、転がり軸受47bの内輪は支持部51に当接してい
る。外筒部48bの先端は、外壁部46bの先端まで延
びている。連結部48cは、アーチ部45の軸支部45
bに接して配置されている。埋込部48dは、橋絡部4
5aの軸支部45bとの接続部分と固定軸カバー46の
切欠き部46cとの隙間を埋めるために設けられてお
り、その外周縁は固定軸カバー46と面一になってい
る。この埋込部48dを設けることが糸ふけ等により釣
り糸が固定軸カバー46の前側に接触しても釣り糸が引
っ掛かりにくくなる。また、固定軸カバー46と橋絡部
45aとの隙間が小さくなるので、固定軸カバー46の
位置決めを確実に行え、固定軸カバー46がぐらつきに
くい。
【0028】スプール4は、ロータ3の第1ロータアー
ム31と第2ロータアーム32との間に配置されてお
り、スプール軸15の先端部にスプール4の中心部がド
ラグ機構60を介して連結されている。 〔リールの操作及び動作〕このスピニングリールでは、
キャスティング時等の糸繰り出し時にはベールアーム3
4を糸開放姿勢に倒す。これにより第1及び第2ベール
支持部材40,42は揺動する。この結果、釣り糸は仕
掛けの自重によりスプール4の先端側から順に繰り出さ
れる。
【0029】糸巻取時には、ベールアームを糸巻取姿勢
側に戻す。これは、ハンドル1を糸巻取方向に回転させ
ると、図示しないベール反転機構の働きにより自動的に
行われる。ハンドル1の回転力は、ハンドル軸10及び
マスターギア11を介してピニオンギア12に伝達され
る。ピニオンギア12に伝達された回転力は、その前部
からロータ3に伝達されるとともにピニオンギア12に
噛み合う中間ギア23によりオシレーティング機構6に
伝達される。この結果、ロータ3が糸巻取方向に回転す
るとともにスプール4が前後に往復移動する。
【0030】この巻き初めの時にベール41に接触した
釣り糸は、ベール41により固定軸カバー46に案内さ
れる。固定軸カバー46に案内された釣り糸は、ライン
ローラ44に案内され、さらにラインローラ44で方向
が変えられスプール4外周に巻き取られる。このとき、
固定軸カバー46がラインローラ44に重なり合うよう
に配置されかつ固定軸カバー46が軸支部45bを覆っ
ているので、釣り糸が引っ掛かったり噛み込んだりしに
くくなる。しかも、固定軸カバー46とラインローラ4
4との間にカラー部材48を介装しているので、さらに
両者の間に釣り糸が噛み込みにくい。また、固定軸43
の基端が軸支部45bに支持され先端が支持部51に支
持される両端支持により固定されているので、大型の魚
が仕掛けに掛かった場合のようにラインローラ44に大
きな負荷が作用しても固定軸43が強固に支持され撓み
にくくなる。このため、大きな負荷が作用してもライン
ローラ44の回転は滑らかでありスムーズに釣り糸を巻
き取ることができる。
【0031】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、フロントドラグ型のスピニ
ングリールを例に説明したが、リアドラグ型のスピニン
グリールやドラグを有さないスピニングリールやレバー
ドラグ型のスピニングリール等の全てのスピニングリー
ルに本発明は適用できる。
【0032】(b) 前記実施形態では、橋絡部で固定
軸カバーを回り止めしたが、固定軸を第1ベール支持部
材で回り止めし、さらに固定軸カバーと固定軸とを回り
止めしてもよい。 (c) 前記実施形態では、固定軸と固定軸カバーとを
一体で形成したが、別体で形成してもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、固定軸カバーが軸支部
を外側から覆いかつラインローラの端部と重なる位置ま
で延びているので、軸支部に釣り糸が接触することがな
い。このため、固定軸カバーの糸接触部分を滑らかにす
ることで、釣り糸がベールからラインローラに案内され
る際に引っ掛かったり噛み込んだりしにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの右側面図。
【図2】その左側面断面図。
【図3】ベールアームの要部斜視図。
【図4】ベールアームの要部断面図。
【図5】図4のV−V断面図。
【図6】カラー部材の斜視図。
【符号の説明】
2 リール本体 3 ロータ 31,32 ロータアーム 34 ベールアーム 40,42 ベール支持部材 41 ベール 43 固定軸 44 ラインローラ 45 アーチ部 46 固定軸カバー 47a,47b 転がり軸受 48 カラー部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータの1対のロータアームの先端に糸案
    内姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着され釣り糸をス
    プールに案内するスピニングリールの釣り糸案内機構で
    あって、 前記ロータアームの先端にそれぞれ揺動自在に装着され
    た1対のベール支持部材と、 前記1対のベール支持部材の一方に一端が固定された固
    定軸と、 前記固定軸に回動自在に支持され、周面に前記釣り糸を
    案内する案内部が形成されたラインローラと、 前記一方のベール支持部材の先端から前記ラインローラ
    の外方を経て前記固定軸の他端に向かって延びる橋絡部
    と、前記橋絡部の先端に一体で形成され前記固定軸の他
    端を支持するリング状の軸支部とを有するアーチ部と、 前記固定軸の他端に前記一方のベール支持部材と間隔を
    隔てて設けられ、前記軸支部を外側から覆いかつ前記ラ
    インローラの端部と重なる位置まで延びる固定軸カバー
    と、 前記ベール支持部材の他方と前記固定軸カバーとに両端
    が固定され、前記スプールの周方向外方に凸に湾曲して
    配置され、前記固定軸カバーを介して前記釣り糸を前記
    ラインローラに導くためのベールと、を備えたスピニン
    グリールの釣り糸案内機構。
  2. 【請求項2】前記橋絡部は、前記軸支部の外周面で前記
    軸支部に接続されており、 前記固定軸カバーは、前記軸支部を前記橋絡部との接続
    部分を除いて実質的に全周にわたり覆い、かつ前記接続
    部分で前記橋絡部により回転方向の位置決めがなされて
    いる、請求項1に記載のスピニングリールの釣り糸案内
    機構。
  3. 【請求項3】前記橋絡部は、前記一方のベール支持部材
    において、前記固定軸の固定位置より前方で前記固定軸
    の他端に向かって延びている、請求項1又は2に記載の
    スピニングリールの釣り糸案内機構。
  4. 【請求項4】前記固定軸と固定軸カバーとは一体で切削
    加工により形成されている、請求項1から3のいずれか
    に記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  5. 【請求項5】前記ラインローラは、前記固定軸に軸方向
    に間隔を隔てて配置された2つの転がり軸受により前記
    固定軸に回転自在に支持されている、請求項1から4の
    いずれかに記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  6. 【請求項6】前記固定軸カバーとラインローラとの間に
    介装された合成樹脂製のカラー部材をさらに備える、請
    求項1から5のいずれかに記載のスピニングリールの釣
    り糸案内機構。
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