JP3542252B2 - スピニングリールの釣り糸案内機構 - Google Patents

スピニングリールの釣り糸案内機構 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣り糸案内機構、特に、スピニングリールの1対のロータアームの先端に設けられスプールに釣り糸を案内するスピニングリールの釣り糸案内機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピニングリールには、釣り糸をスプールに案内する釣り糸案内機構が設けられている。釣り糸案内機構は、1対のロータアームの先端に揺動自在に支持された1対のベール支持部材と、一方のベール支持部材の先端にその一端が固定された固定軸と、固定軸の他端に固定された固定軸カバーと、固定軸カバーに一端が取り付けられたベールと、ラインローラとを備えている。ベールの他端は、ベール支持部材の他方の先端に取り付けられている。このベールの一端は折れ曲がって固定軸カバーの側頂部に挿入固定されている。ラインローラは、固定軸カバーとベール支持部材との間で固定軸に回転自在に支持されている。
【0003】
このような釣り糸案内機構を有するスピニングリールでは、釣り糸をスプールに巻き取る際に、ベールを糸巻取り姿勢側に揺動させハンドルを回す。すると、釣り糸はベールに誘導されて固定軸カバーを介してラインローラの外周面に案内されて接触する。そして、ラインローラに案内されて釣り糸の方向が変えられスプール外周に巻き取られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の釣り糸案内機構では、糸巻取り時に仕掛けから魚が外れたりして釣り糸の張力が弱まったとき、ラインローラから釣り糸が離れる、いわゆる糸ふけが生じることがある。糸ふけが生じると、スプールの糸巻部より後方、さらにはスプールの内部に侵入して絡みつく糸落ちや糸が捩じれる糸縒れ等の現象が生じる。このような現象が生じた状態でハンドルを回すと、ベール支持部材やスプールに釣り糸が絡みやすくなる。ベール支持部材やスプールに釣り糸が絡むと、ハンドルを回転させることができず、釣り糸が切れたりさらに他の部位に絡んだりする。
【0005】
本発明の課題は、スピニングリールの釣り糸案内機構において、糸ふけを可及的に防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、スピニングリールのリール本体の前方に配置されたロータの1対のロータアームの先端に設けられスプールに釣り糸を案内する機構であって、1対のベール支持部材と、ラインローラと、固定軸と、固定軸カバーと、ベールと、内側糸ふけ防止部材とを備えている。1対のベール支持部材は、1対のロータアームの先端にそれぞれ揺動自在に設けられている。ラインローラは、ベール支持部材の一方の先端に設けられている。固定軸は、一方のベール支持部材の先端に基端が固定されラインローラを回転自在に支持する軸である。固定軸カバーは、固定軸の先端に固定されラインローラの外径より大きい外径を有するものである。ベールは、固定軸カバーと他方のベール支持部材との間を連結して釣り糸をラインローラに案内するものである。内側糸ふけ防止部材は、固定軸の軸芯より後方でかつ軸芯よりスプール側の位置で固定軸カバーに近接して一方のベール支持部材に設けられ、軸芯からスプールの回転軸に沿った線分とそれと直交する線分とこれらの線分と直交する固定軸カバーの接線とで囲まれる領域から固定軸カバー領域を除いた領域内で釣り糸に接触するように配置され、一方のベール支持部材に軸芯に沿って立設された棒状部材である
【0007】
この釣り糸案内機構では、糸巻取り姿勢にベールを閉じた状態でハンドルを回すと、釣り糸はベールに誘導されて固定軸カバーを介してラインローラの外周面に案内されて接触する。このとき釣り糸に張力が作用しているときにはラインローラによりスムーズにスプールに釣り糸が案内されるが、釣り糸の張力が弱まるとラインローラから釣り糸が離れようとする。しかし、内側糸ふけ防止部材が固定軸の軸芯より後方でかつ軸芯よりスプール側の位置で固定軸カバーに近接して一方のベール支持部材に設けられているので、釣り糸がラインローラから離れにくくなる。この結果、釣り糸の張力が弱まっても糸ふけが生じにくくなる。さらにこの場合には、内側糸ふけ防止部材の構成が簡素になる。
【0008】
発明2に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、スピニングリールのリール本体の前方に配置されたロータの1対のロータアームの先端に設けられスプールに釣り糸を案内する機構であって、1対のベール支持部材と、ラインローラと、固定軸と、固定軸カバーと、ベールと、内側糸ふけ防止部材とを備えている。1対のベール支持部材は、1対のロータアームの先端にそれぞれ揺動自在に設けられている。ラインローラは、ベール支持部材の一方の先端に設けられている。固定軸は、一方のベール支持部材の先端に基端が固定されラインローラを回転自在に支持する軸である。固定軸カバーは、固定軸の先端に固定されラインローラの外径より大きい外径を有するものである。ベールは、固定軸カバーと他方のベール支持部材との間を連結して釣り糸をラインローラに案内するものである。内側糸ふけ防止部材は、固定軸の軸芯より後方でかつ軸芯よりスプール側の位置で固定軸カバーに近接して一方のベール支持部材に設けられ、弾性部材によりラインローラ側に付勢されている。
【0009】
この釣り糸案内機構では、糸巻取り姿勢にベールを閉じた状態でハンドルを回すと、釣り糸はベールに誘導されて固定軸カバーを介してラインローラの外周面に案内されて接触する。このとき釣り糸に張力が作用しているときにはラインローラによりスムーズにスプールに釣り糸が案内されるが、釣り糸の張力が弱まるとラインローラから釣り糸が離れようとする。しかし、内側糸ふけ防止部材が固定軸の軸芯より後方でかつ軸芯よりスプール側の位置で固定軸カバーに近接して一方のベール支持部材に設けられているので、釣り糸がラインローラから離れにくくなる。この結果、釣り糸の張力が弱まっても糸ふけが生じにくくなる。さらにこの場合には、ラインローラ側に付勢された内側糸ふけ防止部材により釣り糸に常に張力が作用し、糸ふけがより生じにくくなる。
【0010】
発明3に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、スピニングリールのリール本体の前方に配置されたロータの1対のロータアームの先端に設けられスプールに釣り糸を案内する機構であって、1対のベール支持部材と、ラインローラと、固定軸と、固定軸カバーと、ベールと、内側糸ふけ防止部材とを備えている。1対のベール支持部材は、1対のロータアームの先端にそれぞれ揺動自在に設けられている。ラインローラは、ベール支持部材の一方の先端に設けられている。固定軸は、一方のベール支持部材の先端に基端が固定されラインローラを回転自在に支持する軸である。固定軸カバーは、固定軸の先端に固定されラインローラの外径より大きい外径を有するものである。ベールは、固定軸カバーと 他方のベール支持部材との間を連結して釣り糸をラインローラに案内するものである。内側糸ふけ防止部材は、固定軸の軸芯より後方でかつ軸芯よりスプール側の位置で固定軸カバーに近接して一方のベール支持部材に設けられ、軸芯に沿った軸回りに回転自在に支持される回転部材を有ている。
【0011】
この釣り糸案内機構では、糸巻取り姿勢にベールを閉じた状態でハンドルを回すと、釣り糸はベールに誘導されて固定軸カバーを介してラインローラの外周面に案内されて接触する。このとき釣り糸に張力が作用しているときにはラインローラによりスムーズにスプールに釣り糸が案内されるが、釣り糸の張力が弱まるとラインローラから釣り糸が離れようとする。しかし、内側糸ふけ防止部材が固定軸の軸芯より後方でかつ軸芯よりスプール側の位置で固定軸カバーに近接して一方のベール支持部材に設けられているので、釣り糸がラインローラから離れにくくなる。この結果、釣り糸の張力が弱まっても糸ふけが生じにくくなる。さらにこの場合には、釣り糸を巻き取る際に内側糸ふけ防止部材に釣り糸が接触しても釣り糸の移動が滑らかになり、巻取り抵抗が少なくなる。
【0012】
発明に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明1〜のいずれかに記載の機構において、1対のベール支持部材は、ロータアームにその内側で揺動自在に支持されている。
【0013】
発明に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明1〜のいずれかに記載の機構において、1対のベール支持部材は、ロータアームにその外側で揺動自在に支持されている。
【0014】
発明に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明1〜のいずれかに記載の機構において、一方のベール支持部材の外側の外形線は、ラインローラ及び固定軸カバーよりスプールの径方向外方に位置するように形成されている。この場合には、糸ふけが生じて釣り糸がベール支持部材に絡もうとしても、ベール支持部材の外形線に邪魔されて釣り糸がラインローラの溝や固定軸カバーのギャップに捕捉されにくくなり、釣り糸はスムーズに排出されてより糸絡みが少なくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1において、本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、ハンドル1を有するリール本体2と、リール本体2の前部に回転自在に支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置され釣り糸Lが巻き付けられるスプール4とを備えている。
【0016】
リール本体2の上部には、スピニングリールを釣り竿に取り付けるための取付部2aが形成されている。また、リール本体2の内部には、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構や、スプール4を回転軸芯に沿って前後方向に移動させてスプール4に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワインド機構等が設けられている。
【0017】
ロータ3は回転軸芯に沿って前方に延びる第1ロータアーム5及び第2ロータアーム6を有しており、この両アーム5,6は互いに対向して配置されている。この両ロータアーム5,6の先端に糸巻取り姿勢と糸開放姿勢との間で揺動自在に釣り糸案内機構7が装着されている。
【0018】
釣り糸案内機構7は、第1及び第2ロータアーム5,6の先端にそれぞれ揺動自在に装着された第1及び第2ベール支持部材8,9と、第1ベール支持部材8の先端に装着された釣り糸案内部10と、釣り糸案内部10と第2ベール支持部材9との間に設けられたベール11とを有している。
【0019】
釣り糸案内部10は、図2に示すように、第1ベール支持部材8に一端が固定された固定軸20と、固定軸カバー21と、概略筒状のラインローラ23とを有している。
【0020】
固定軸20の先端は、第1ベール支持部材8の先端に形成された釣り糸誘導部材25にネジ24により固定されている。釣り糸誘導部材25は第1ベール支持部材8の先端に円筒板状に突出して一体形成されている。
【0021】
固定軸カバー21は、釣り糸誘導部材25と同様な円筒板状をしている。固定軸カバー21は、固定軸20によって釣り糸誘導部材25と間隔を隔て対向して固定されている。この固定軸カバー21にベール11の一端が挿入固定されている。
【0022】
ラインローラ23は、軸受(図示せず)を介して固定軸20に回転自在に支持されている。ラインローラ23は周面に軸方向の中央部が小径となるように2つのテーパ面が形成された鼓状の部材である。ラインローラ23の中央部には円周方向の周溝23aが形成されている。
【0023】
第1ベール支持部材8には、図3及び図4に示すように、固定軸20の軸芯Cより後方(図3右側)でかつ軸芯Cよりスプール4側(図3下側)の位置で固定軸カバー21に近接して内側糸ふけ防止部材30が配置されている。具体的には、内側糸ふけ防止部材30は、固定軸20の軸芯Cからスプール軸に沿った線分X1とそれと直交する線分X2とを含む領域から固定軸カバー21領域を除いたハッチングで示す領域A内で釣り糸に接触するように配置されるのが好ましい。内側糸ふけ防止部材30は、線材を折り曲げて形成した棒状部材であり、第1ベール支持部材8の軸支部8aから釣り糸誘導部材25に到る折れ曲がり部8bに基端が埋め込み固定されそこから前方に延びる装着部30aと、装着部30aの先端から固定軸20の軸芯に沿って延びる糸ふけ防止部30bとから構成されている。このような糸ふけ防止部30bをラインローラ23の周溝23aに近接して配置することで、周溝23aに案内された釣り糸が周溝23aから離れて糸落ちするのを防止する。
【0024】
また、第1ベール支持部材8の折れ曲がり部8bと釣り糸誘導部材25との間には、ラインローラ23のスプール径方向外方でラインローラ23の周面の少なくとも一部を覆うように外側糸ふけ防止部材31が形成されている。外側糸ふけ防止部材31は、釣り糸誘導部材25の外方でラインローラ23の周面と所定の間隔を隔てて配置されており、その先端はラインローラ23の軸芯方向に沿って少なくとも周溝23aを覆う位置まで延びている。
【0025】
このような外側糸ふけ防止部材31を設けることで、ラインローラ23の外側においても釣り糸がラインローラ23から離れにくくなり、外側での糸ふけにより第1ベール支持部材8に釣り糸が絡むのも防止できる。また、外側糸ふけ防止部材31が形成された第1ベール支持部材8の外形線は、ラインローラ23及び固定軸カバー21よりスプール4の径方向外方に位置するようになる。このため、糸ふけが生じて釣り糸が第1ベール支持部材8に絡もうとしても、第1ベール支持部材8の外形線に邪魔されて釣り糸がラインローラ23の周溝23aや固定軸カバー21のギャップに捕捉されにくくなり、釣り糸はスムーズに排出されてより糸絡みがより少なくなる。
【0026】
次に、釣り糸の案内動作について説明する。
【0027】
ハンドル1によりロータ3を回転させると、釣り糸Lはベール11及びラインローラ23に案内されてスプール4に巻き取られる。このとき釣り糸はラインローラ23の周溝23aを通ってスプール4に案内される。この状態で仕掛けにかかった魚が外れる等して張力が弱まったときに、釣り糸Lはラインローラ23の周溝23aから離れて糸ふけしようとする。しかし、ラインローラ23の外方には外側糸ふけ防止部材31が、内側には内側糸ふけ防止部材30がそれぞれ設けられているので、ラインローラ23から釣り糸Lが離れにくくなる。この結果、釣り糸Lがラインローラ23から離脱する糸ふけが防止できる。
【0028】
〔他の実施形態〕
(a) 図5に示すように、内側糸ふけ防止部材40をラインローラ23側に付勢するように構成してもよい。この実施形態では、第1ベール支持部材8の折れ曲がり部8bにスプール軸方向に沿って装着孔42が形成されている。この装着孔42に、内側糸ふけ防止部材40の装着部40aが軸方向に移動自在に装着されているとともに、コイルバネ41が圧縮状態で配置されている。内側糸ふけ防止部材40は、装着孔42に圧縮状態で配置されたコイルバネ41によりラインローラ23側に付勢されている。内側糸ふけ防止部材40は、この装着部40aと、装着部40aから折れ曲がって固定軸20の軸芯に沿って配置された糸ふけ防止部40bとを有している。装着孔42の先端には、キャップ43がねじ込まれている。キャップ43は内側糸ふけ防止部材40が装着孔42から外れるのを防止するためである。この実施形態では、釣り糸Lに常に張力が作用するので、釣り糸Lがより糸ふけしにくくなる。
【0029】
(b) 図6に示すように、内側糸ふけ防止部材50に回転ローラ51を設けてもよい。内側糸ふけ防止部材50は、第1ベール支持部材8に挿入固定された装着部50aと、装着部50aから折れ曲がって固定軸20の軸芯に沿って配置された軸部50bと、軸部50bに回転自在にされた回転ローラ51とを備えている。回転ローラ51は、ラインローラ23の周溝23aに対向して配置されている。このように内側糸ふけ防止部材50に回転ローラ51を設けると、回転ローラ51によって案内される釣り糸の巻取抵抗が少なくなる。
【0030】
(c) 図7に示すように、第1及び第2ベール支持部材8,9を第1及び第2アーム5,6の外側で揺動自在に装着してもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、固定軸の軸芯より後方でかつ軸芯よりスプール側の位置で固定軸カバーに近接して一方のベール支持部材に内側糸ふけ防止部材が設けられているので、釣り糸がラインローラから離れにくくなり、釣り糸の張力が弱まっても糸ふけが生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用されたスピニングリールの側面図。
【図2】その正面断面部分図。
【図3】リール案内機構の側面部分図。
【図4】その平面部分図。
【図5】他の実施形態の図3に相当する図。
【図6】他の実施形態の図3に相当する図。
【図7】他の実施形態の図1に相当する図。
【符号の説明】
3 ロータ
4 スプール
5,6 第1及び第2ロータアーム
7 釣り糸案内機構
8,9 第1及び第2ベール支持部材
10 釣り糸案内部
20 固定軸
21 固定軸カバー
30,40,50 内側糸ふけ防止部材
31 外側糸ふけ防止部材
41 コイルバネ
51 回転ローラ

Claims (6)

  1. スピニングリールのリール本体の前方に配置されたロータの1対のロータアームの先端に設けられスプールに釣り糸を案内するスピニングリールの釣り糸案内機構であって、
    前記1対のロータアームの先端にそれぞれ揺動自在に設けられた1対のベール支持部材と、
    前記ベール支持部材の一方の先端に設けられたラインローラと、前記一方のベール支持部材の先端に基端が固定され前記ラインローラを回転自在に支持する固定軸と、
    前記固定軸の先端に固定され前記ラインローラの外径より大きい外径を有する固定軸カバーと、
    前記固定軸カバーと他方のベール支持部材との間を連結して前記釣り糸を前記ラインローラに案内するベールと、
    前記固定軸の軸芯より後方でかつ前記軸芯より前記スプール側の位置で前記固定軸カバーに近接して前記一方のベール支持部材に設けられ、前記軸芯から前記スプールの回転軸に沿った線分とそれと直交する線分とこれらの線分と直交する前記固定軸カバーの接線とで囲まれる領域から前記固定軸カバー領域を除いた領域内で前記釣り糸に接触するように配置され、前記一方のベール支持部材に前記軸芯に沿って立設された棒状部材である内側糸ふけ防止部材と、
    を備えたスピニングリールの釣り糸案内機構。
  2. スピニングリールのリール本体の前方に配置されたロータの1対のロータアームの先端に設けられスプールに釣り糸を案内するスピニングリールの釣り糸案内機構であって、
    前記1対のロータアームの先端にそれぞれ揺動自在に設けられた1対のベール支持部材と、
    前記ベール支持部材の一方の先端に設けられたラインローラと、前記一方のベール支持部材の先端に基端が固定され前記ラインローラを回転自在に支持する固定軸と、
    前記固定軸の先端に固定され前記ラインローラの外径より大きい外径を有する固定軸カバーと、
    前記固定軸カバーと他方のベール支持部材との間を連結して前記釣り糸を前記ラインローラに案内するベールと、
    前記固定軸の軸芯より後方でかつ前記軸芯より前記スプール側の位置で前記固定軸カバーに近接して前記一方のベール支持部材に設けられ、弾性部材により前記ラインローラ側に付勢される内側糸ふけ防止部材と、
    を備えたスピニングリールの釣り糸案内機構。
  3. スピニングリールのリール本体の前方に配置されたロータの1対のロータアームの先端に設けられスプールに釣り糸を案内するスピニングリールの釣り糸案内機構であって、
    前記1対のロータアームの先端にそれぞれ揺動自在に設けられた1対のベール支持部材と、
    前記ベール支持部材の一方の先端に設けられたラインローラと、前記一方のベール支持部材の先端に基端が固定され前記ラインローラを回転自在に支持する固定軸と、
    前記固定軸の先端に固定され前記ラインローラの外径より大きい外径を有する固定軸カバーと、
    前記固定軸カバーと他方のベール支持部材との間を連結して前記釣り糸を前記ラインローラに案内するベールと、
    前記固定軸の軸芯より後方でかつ前記軸芯より前記スプール側の位置で前記固定軸カバーに近接して前記一方のベール支持部材に設けられ、前記軸芯に沿った軸回りに回転自在に支持される回転部材を有する内側糸ふけ防止部材と、
    を備えたスピニングリールの釣り糸案内機構。
  4. 前記1対のベール支持部材は、前記ローアームにその内側で揺動自在に支持されている、請求項1からのいずれかに記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  5. 前記1対のベール支持部材は、前記ローアームにその外側で揺動自在に支持されている、請求項1からのいずれかに記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  6. 前記一方のベール支持部材の外側の外形線は、前記ラインローラ及び固定軸カバーより前記スプールの径方向外方に位置するように形成されている、請求項1からのいずれかに記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
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