JP2003289770A - スピニングリールの釣り糸案内機構 - Google Patents

スピニングリールの釣り糸案内機構

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JP2003289770A
JP2003289770A JP2002104232A JP2002104232A JP2003289770A JP 2003289770 A JP2003289770 A JP 2003289770A JP 2002104232 A JP2002104232 A JP 2002104232A JP 2002104232 A JP2002104232 A JP 2002104232A JP 2003289770 A JP2003289770 A JP 2003289770A
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Keigo Kitajima
啓吾 北島
Yoshiyuki Furomoto
儀幸 風呂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピニングリールの釣り糸案内機構におい
て、糸ふけ抑制部による糸切れを防止する。 【解決手段】 第1ベール支持部材8の連結部33に
は、他の部分より内側突出して配置されラインローラ1
2へ釣り糸を誘導する釣り糸誘導面37aと糸ふけ阻止
面37bとを有する糸ふけ抑制部37が着脱可能に装着
されている。糸ふけ抑制部37を連結部33から取り外
したときの連結部33とラインローラ12との間の最短
距離Aは、糸ふけ抑制部37を連結部33に取り付けた
ときの糸ふけ抑制部37とラインローラ12との間の最
短距離Bより大きくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り糸案内機構、
特に、スピニングリールの1対のロータアームの先端に
設けられスプールに釣り糸を案内するスピニングリール
の釣り糸案内機構に関する。
【0002】
【従来の技術】スピニングリールには、釣り糸をスプー
ルに案内する釣り糸案内機構が設けられている。釣り糸
案内機構は、1対のロータアームの先端に揺動自在に支
持された1対のベール支持部材と、一方のベール支持部
材の先端にその一端が固定された固定軸と、固定軸の他
端に固定された固定軸カバーと、固定軸カバーに一端が
取り付けられたベールと、ラインローラとを備えてい
る。ベールの他端は、ベール支持部材の他方の先端に取
り付けられている。このベールの一端は折れ曲がって固
定軸カバーの側頂部に挿入固定されている。ラインロー
ラは、固定軸カバーとベール支持部材との間で固定軸に
回転自在に支持されている。
【0003】このような釣り糸案内機構を有するスピニ
ングリールでは、釣り糸をスプールに巻き取る際に、ベ
ールを糸巻取姿勢側に揺動させハンドルを回す。する
と、釣り糸はベールに誘導されて固定軸カバーを介して
ラインローラの外周面に案内されて接触する。そして、
ラインローラに案内されて釣り糸の方向が変えられスプ
ール外周に巻き取られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の釣り糸案内
機構では、糸巻取時に仕掛けから魚が外れたりして釣り
糸の張力が弱まったとき、ラインローラから釣り糸が離
れる、いわゆる糸ふけが生じることがある。このような
釣り糸は、管理釣り場で行うます釣りのように細い釣り
糸を使う釣りで発生することが多い。糸ふけが生じる
と、スプールの糸巻部より後方、さらにはスプールの内
部に釣り糸が侵入して絡みつく糸落ちや糸が捩じれる糸
よれ等の現象が生じる。このような現象が生じた状態で
ハンドルを回すと、ベール支持部材やスプールに釣り糸
が絡みやすくなる。ベール支持部材やスプールに釣り糸
が絡むと、ハンドルを回転させることができず、釣り糸
が切れたりさらに他の部位に絡んだりする。
【0005】このような糸ふけによる不具合を解消する
ために、第1ベール支持部材の固定軸突出側に他の部分
より突出して配置され、ラインローラへ釣り糸を誘導す
るための釣り糸誘導面を有する糸ふけ抑制部を備えるこ
とが考えられる。このような釣り糸案内機構では、糸巻
取姿勢にベールを閉じた状態でハンドルを回すと、釣り
糸はベールに誘導されて固定軸カバーを介してラインロ
ーラの外周面に案内されて接触する。このとき釣り糸に
張力が作用しているときにはラインローラによりスムー
ズにスプールに釣り糸が案内されるが、釣り糸の張力が
弱まるとラインローラから釣り糸が離れようとする。し
かし、糸ふけ抑制部が第1ベール支持部材の固定軸突出
側に他の部分より突出して配置されかつその糸ふけ抑制
部にラインローラへ釣り糸を誘導するための釣り糸誘導
面が設けられているので、釣り糸がラインローラから離
れる糸ふけが生じても釣り糸に張力が作用すれば直ちに
もとのラインローラに案内される。この結果、釣り糸の
張力が弱まって糸ふけが生じても、それによる不具合が
生じにくくなる。
【0006】しかし、特に太い釣り糸を使う釣りを行う
場合、釣り糸の結び目が糸ふけ抑制部に引っ掛かってし
まうことがある。釣り糸の結び目が糸ふけ抑制部に引っ
掛かり、釣り糸に張力が作用すると、釣り糸が切断され
る、いわゆる糸切れを起こしてしまうおそれが生じる。
本発明の課題は、スピニングリールの釣り糸案内機構に
おいて、糸ふけ抑制部による糸切れを防止することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールの釣り糸案内機構は、スピニングリールのリール
本体の前方に配置されたロータの第1ロータアーム及び
第2ロータアームの先端に糸案内姿勢と糸開放姿勢とに
揺動自在に設けられ糸案内姿勢のときスプールに釣り糸
を案内するスピニングリールの釣り糸案内機構であっ
て、第1ロータアーム及び第2ロータアームの先端にそ
れぞれ揺動自在に装着された第1ベール支持部材及び第
2ベール支持部材と、第1ベール支持部材の先端に設け
られ釣り糸をスプールに案内するラインローラと、第1
ベール支持部材の先端から突出しラインローラを回転自
在に支持する固定軸と、固定軸の先端に設けられライン
ローラの外径より大きい外径を有する固定軸カバーと、
固定軸カバーと第2ベール支持部材との間を連結して釣
り糸を前記ラインローラに案内するベールとを備えてい
る。第1ベール支持部材は、第1ロータアームの先端に
揺動自在に装着された第1ベール支持部材本体と、第1
ベール支持部材本体の固定軸突出側に他の部分より突出
して配置されラインローラへ釣り糸を誘導するための釣
り糸誘導面を有する糸ふけ抑制部とを有しており、第1
ベール支持部材本体及び糸ふけ抑制部のいずれかとライ
ンローラとの間の最短距離が変更可能である。
【0008】この釣り糸案内機構では、第1ベール支持
部材本体及び糸ふけ抑制部のいずれかとラインローラと
の間の最短距離が変更可能であるので、この間の最短距
離を大きくすることにより、特に太い釣り糸を使う釣り
を行う場合でも、釣り糸の結び目が糸ふけ抑制部に引っ
掛かかりにくくなる。したがって、釣り糸の結び目が糸
ふけ抑制部に引っ掛かかりにくくなるので、糸ふけ抑制
部による糸切れを防止することができる。
【0009】発明2に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1に記載の機構において、糸ふけ抑制部
は第1ベール支持部材本体に対して着脱可能に装着され
ている。この場合、糸ふけ抑制部を第1ベール支持部材
本体から取り外したときの第1ベール支持部材本体とラ
インローラとの間の最短距離は、糸ふけ抑制部を第1ベ
ール支持部材本体に取り付けたときの糸ふけ抑制部とラ
インローラとの間の最短距離より大きくなっている。こ
のように糸ふけ抑制部を取り外すことにより、釣り糸の
結び目が引っ掛かるのを防止できる。
【0010】発明3に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1又は2に記載の機構において、糸ふけ
抑制部は第1ベール支持部材本体に対して進退可能に設
けられている。この場合、糸ふけ抑制部は、第1ベール
支持部材本体に対して外方に進出する状態と、第1ベー
ル支持部材本体に対して内方に退入する状態との2つの
状態を取り得る。ここでは、糸ふけ抑制部が第1ベール
支持部材本体に対して内方に退入するときの糸ふけ抑制
部とラインローラとの間の最短距離は、糸ふけ抑制部が
第1ベール支持部材本体に対して外方に進出するときの
糸ふけ抑制部とラインローラとの間の最短距離より大き
くなっている。このため、釣り糸の結び目が糸ふけ抑制
部に引っ掛かかりにくくなるので、糸ふけ抑制部による
糸切れを防止できる。
【0011】発明4に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1から3のいずれかに記載の機構におい
て、糸ふけ抑制部は第1ベール支持部材本体に対して揺
動可能に設けられている。この場合、糸ふけ抑制部とラ
インローラとの間の最短距離が大きくなるように糸ふけ
抑制部を揺動させることにより、釣り糸の結び目の引っ
掛かりを防止できる。
【0012】発明5に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1から4のいずれかに記載の機構におい
て、糸ふけ抑制部は弾性変形可能に設けられている。こ
の場合、たとえば釣り糸が糸ふけ抑制部に接触すると第
1ベール支持部材本体に対して内方に退入するように糸
ふけ抑制部を弾性変形させることにより、糸ふけ抑制部
とラインローラとの間の最短距離が大きくすることがで
きる。このため、釣り糸の結び目が糸ふけ抑制部に引っ
掛かかりにくくなるので、糸ふけ抑制部による糸切れを
防止できる。
【0013】発明6に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、発明1から5のいずれかに記載の機構におい
て、糸ふけ抑制部は、ラインローラの釣り糸案内部分に
対向して配置された糸ふけ阻止部を有している。この場
合には、ラインローラの釣り糸案内部分に対向して糸ふ
け阻止部が配置されているので、釣り糸の張力が弱まっ
ても糸ふけが生じにくくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を採用したス
ピニングリールは、図1に示すように、ハンドル1を有
するリール本体2と、リール本体2の前部に回転自在に
支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置され釣り
糸が巻き付けられるスプール4とを備えている。
【0015】リール本体2の上部には、スピニングリー
ルを釣竿に取り付けるための竿取付部2aが形成されて
いる。また、リール本体2の内部には、ロータ3を回転
させるためのロータ駆動機構や、スプール4を回転軸芯
に沿って前後方向に移動させてスプール4に釣り糸を均
一に巻き取るためのレベルワインド機構等が設けられて
いる。
【0016】ロータ3は回転軸に沿って前方に延びる第
1ロータアーム5及び第2ロータアーム6を有してお
り、この第1ロータアーム5及び第2ロータアーム6は
互いに対向して配置されている。第1ロータアーム5及
び第2ロータアーム6の先端には釣り糸案内機構として
のベールアーム7が揺動自在に装着されている。ベール
アーム7は、糸開放姿勢と糸巻取姿勢との間で揺動し、
かつ図示しないベール反転機構によりハンドル1の糸巻
取方向の回転に連動して糸開放姿勢から糸巻取姿勢に戻
る。
【0017】ベールアーム7は、第1ロータアーム5の
先端に揺動自在に装着された第1ベール支持部材8と、
第2ロータアーム6の先端に揺動自在に装着された第2
ベール支持部材9とを備えている。さらに、ベールアー
ム7は、図2及び図3に示すように、第1ベール支持部
材8の先端に一端が固定された固定軸10と、固定軸1
0の他端に第1ベール支持部材8と間隔を隔てて設けら
れた固定軸カバー11と、固定軸10に回転自在に支持
されたラインローラ12と、第2ベール支持部材9と固
定軸カバー11との間にわたって設けられたベール13
とを有している。第1ベール支持部材8は、第1ロータ
アーム5の先端外側に揺動自在に装着されている。第2
ベール支持部材9は、第2ロータアーム6の先端外側に
揺動自在に装着されている。
【0018】第1ベール支持部材8は、図4及び図5に
示すように、第1ロータアーム5に固定ボルト30によ
り揺動自在に取り付けられる円形の取付部31と、固定
軸10が固定されラインローラ12が装着される円形の
ローラ支持部32と、取付部31とロータ支持部32と
を連結する略均一肉厚に成型された連結部33とを有し
ている。ローラ支持部32は、取付部31とねじれた位
置に配置されており、そこには段付きの貫通孔34(図
2参照)が形成されている。貫通孔34には、固定軸1
0を第1ベール支持部材8に固定するための固定ねじ3
5が貫通している。
【0019】第1ベール支持部材8の連結部33(第1
ベール支持部材本体の一例)には、図6に示すように、
内側外方に突出して配置され、ラインローラ12へ釣り
糸を誘導するための釣り糸誘導面37aと、糸ふけ阻止
面37bとを有する糸ふけ抑制部37が着脱可能に装着
されている。糸ふけ抑制部37は、連結部33に固定軸
10の突出方向に突出して形成されたリブ状部材であ
り、釣り糸誘導面37aは、リブの先端にラインローラ
12の外周面に向かって傾斜して形成されている。糸ふ
け阻止面37bは、ラインローラ12に対向して配置さ
れている。
【0020】糸ふけ抑制部37は、図8に示すように、
連結部33に対して着脱可能に装着されている。糸ふけ
抑制部37は、図2及び図8に示すように、中心部に貫
通孔37dが形成された装着部37cを有しており、ロ
ーラ支持部32と固定軸10との間に装着されている。
ここでは、装着部37cの貫通孔37dとローラ支持部
32に形成された貫通孔34に固定ねじ35を挿通して
固定軸10に固定することにより、装着部37cはロー
ラ支持部32と固定軸10との間に挟持される。
【0021】また、図8に示すように、糸ふけ抑制部3
7を連結部33から取り外したとき、装着部37cの代
わりに間座部材38をローラ支持部32に装着すること
ができる。間座部材38は、合成樹脂製の環状部材であ
って、図2及び図8に示すように、装着部37cと同じ
厚さに形成された装着部37eと、装着部37eの中央
に形成され貫通孔37dと同径の貫通孔37fとを有し
ており、ローラ支持部32と固定軸10との間に装着さ
れている。ここでは、装着部37eの貫通孔37fとロ
ーラ支持部32に形成された貫通孔34に固定ねじ35
を挿通して固定軸10に固定することにより、間座部材
38はローラ支持部32と固定軸10との間に挟持され
る。
【0022】また、図5に示すように、糸ふけ抑制部3
7を連結部33から取り外したときの連結部33とライ
ンローラ12との間の最短距離Aは、糸ふけ抑制部37
を連結部33に取り付けたときの糸ふけ抑制部37とラ
インローラ12との間の最短距離Bより大きくなってい
る。ベール13は、弾性を有する形状記憶合金製の線材
からなり、第2ベール支持部材9と固定軸カバー11と
に両端がたとえばかしめ固定されている。ベール13
は、スプール4の周方向外方に凸に湾曲して配置され、
釣り糸を固定軸カバー11に導く。
【0023】固定軸10は、ステンレス合金等の金属製
の部材であり、図2に示すように、基端が固定軸カバー
11から延びており、先端が第1ベール支持部材8に形
成されたローラ支持部32に固定ねじ35により固定さ
れている。このローラ支持部32は、第1ベール支持部
材8の先端に円盤状に突出して一体形成されている。ま
た、固定軸10は、固定軸カバー11の頂点が所定の方
向を向くように回転方向に位置決めしてローラ支持部3
2に嵌め込まれている。
【0024】固定軸カバー11は、合成樹脂製の部材で
あり、固定軸10に回転方向に位置決めして連結されて
いる。固定軸カバー11は、図2に示すように、頂点が
中心からずれた略円錐形状であり、その頂点11aは、
固定軸10の軸芯を基準にしてリールの後方向でかつス
プール4の径方向外方を向いている。この円錐の頂点1
1a付近にベール13が稜線部11bと滑らかに接合さ
れている。このベール13と固定軸カバー11との接合
部は、円錐の頂点11aに位置している。また、固定軸
カバー11の釣り糸案内側と逆側の稜線部11cには、
凹んだ欠損部11dが形成されている。
【0025】ラインローラ12は、図2に示すように、
ステンレス合金等の金属製の略筒状部材であり、固定軸
10に軸受20を介して回転自在に支持されている。軸
受20は、ローラ支持部32と固定軸カバー11との間
で固定軸10に嵌められている。軸受20の内輪20a
の一端は、ローラ支持部32に当接し、他端は、固定軸
カバー11との間に配置されたスペーサ21に当接して
いる。これにより内輪20aが軸方向に位置決めされて
いる。また、ラインローラ12は、軸受20の外輪20
bに固定軸カバー11方向に移動不能に嵌め込まれ、釣
り糸をスプール4に案内する案内部である周溝12aが
外周面に形成されている。ラインローラ12は、軸受2
0の外輪20bのローラ支持部32側の端面に係止する
ように内方に突出する係止部12bを内周面に有してい
る。
【0026】第1ベール支持部材8及び固定軸カバー1
1は、図7に示すように、母材部としての合成樹脂製の
本体部17と、本体部17の外周部に形成された硬質被
膜としてのめっき層18とを有している。次に、このよ
うなスピニングリールを用いて釣りを行うときのベール
アーム7の動作について説明する。
【0027】キャスティング時には、ベールアーム7を
糸開放姿勢に倒して釣竿を前方に振り出す。すると、ル
アーなどの仕掛けの自重により釣り糸がスプール4から
繰り出される。キャスティング後にハンドル1によりロ
ータ3を回転させると、ベールアーム7は、ベール反転
機構により糸巻取姿勢に戻る。そしてロータ3が回転に
より釣り糸はベール13から固定軸カバー11を経てラ
インローラ12に案内されてスプール4に巻き取られ
る。このとき、釣り糸はラインローラ12の周溝12a
を通してスプール4に案内される。このとき、風などの
影響により釣り糸がラインローラ12から外れて糸ふけ
しても第1ベール支持部材8のスプール4側に突出する
糸ふけ抑制部37が形成されているので、離反した釣り
糸が再度ラインローラ12に向けて案内され、糸ふけに
よる不具合が生じにくくなる。
【0028】このようなスピニングリールでは、糸ふけ
抑制部37が第1ベール支持部材8に対して着脱可能に
設けられている。このため、糸ふけ抑制部37を第1ベ
ール支持部材8から取り外したときの第1ベール支持部
材8とラインローラ12との間の最短距離Aは、糸ふけ
抑制部37を第1ベール支持部材8に取り付けたときの
糸ふけ抑制部37とラインローラ12との間の最短距離
Bより大きくなっている。このため、特に太い釣り糸を
使う釣りを行う場合でも、釣り糸の結び目が糸ふけ抑制
部37に引っ掛かかりにくくなるので、糸ふけ抑制部3
7による糸切れを防止することができる。
【0029】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、リブにより糸ふけ抑制部3
7を第1ベール支持部材8に形成したが、糸ふけ抑制部
37の形態はリブに限定されない。 (b) 前記実施形態では、第1ベール支持部材8を第
1ロータアーム5の外側に配置したが、第1ベール支持
部材8を第1ロータアーム5の内側に配置してもよい。
【0030】(c) 前記実施形態では、糸ふけ抑制部
37を第1ベール支持部材8に対して着脱可能に設けら
れていたが、これに限定されるものではなく、糸ふけ抑
制部37を第1ベール支持部材8に対して進退可能また
は揺動可能に設けてもよい。また、図9に示すように、
糸ふけ抑制部37を内側外方に突出する弾性変形可能な
線状部材で構成し、釣り糸が糸ふけ抑制部37に接触す
ると糸ふけ抑制部37が弾性変形するようにしてもよ
い。この場合、糸ふけ抑制部37が弾性変形したときの
糸ふけ抑制部37(2点鎖線部分)とラインローラ12
との間の最短距離Aは、糸ふけ抑制部37が弾性変形し
ていないときの糸ふけ抑制部37(実線部分)とライン
ローラ12との間の最短距離Bより大きくなっている。
したがって、釣り糸の結び目が糸ふけ抑制部37に引っ
掛かかりにくくなるので、糸ふけ抑制部37による糸切
れを防止できる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係るスピニングリールの釣り糸
案内機構では、糸ふけ抑制部を第1ベール支持部材から
取り外したときの第1ベール支持部材とラインローラと
の間の最短距離は、糸ふけ抑制部を第1ベール支持部材
に取り付けたときの糸ふけ抑制部とラインローラとの間
の最短距離より大きくなっているので、釣り糸の結び目
が糸ふけ抑制部に引っ掛かかりにくくなり、糸ふけ抑制
部による糸切れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの側面図。
【図2】ベールアームの先端部の要部半截断面図。
【図3】前記ベールアームの先端部の平面図。
【図4】第1ベール支持部材側の側面断面部分図。
【図5】前記ベールアームの要部斜視図。
【図6】前記第1ベール支持部材側の正面断面部分図。
【図7】前記第1ベール支持部材の断面模式図。
【図8】前記第1ベール支持部材から糸ふけ抑制部及び
間座部材を取り外した状態を示す図。
【図9】他の実施形態の図5に相当する図。
【符号の説明】
2 リール本体 3 ロータ 4 スプール 5 第1ロータアーム 6 第2ロータアーム 7 ベールアーム 8 第1ベール支持部材 9 第2ベール支持部材 10 固定軸 11 固定軸カバー 12 ラインローラ 13 ベール 18 めっき層 31 取付部 32 ローラ支持部 33 連結部 37 糸ふけ抑制部 37a 釣り糸誘導面 37b 糸ふけ阻止面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピニングリールのリール本体の前方に配
    置されたロータの第1ロータアーム及び第2ロータアー
    ムの先端に糸案内姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に設け
    られ、前記糸案内姿勢のときスプールに釣り糸を案内す
    るスピニングリールの釣り糸案内機構であって、 前記第1ロータアーム及び前記第2ロータアームの先端
    にそれぞれ揺動自在に装着された第1ベール支持部材及
    び第2ベール支持部材と、 前記第1ベール支持部材の先端に設けられ前記釣り糸を
    前記スプールに案内するラインローラと、 前記第1ベール支持部材の先端から突出し前記ラインロ
    ーラを回転自在に支持する固定軸と、 前記固定軸の先端に設けられ前記ラインローラの外径よ
    り大きい外径を有する固定軸カバーと、 前記固定軸カバーと前記第2ベール支持部材との間を連
    結して前記釣り糸を前記ラインローラに案内するベール
    とを備え、 前記第1ベール支持部材は、前記第1ロータアームの先
    端に揺動自在に装着された第1ベール支持部材本体と、
    前記第1ベール支持部材本体の前記固定軸突出側に他の
    部分より突出して配置され前記ラインローラへ釣り糸を
    誘導するための釣り糸誘導面を有する糸ふけ抑制部とを
    有しており、前記第1ベール支持部材本体及び前記糸ふ
    け抑制部のいずれかと前記ラインローラとの間の最短距
    離が変更可能である、スピニングリールの釣り糸案内機
    構。
  2. 【請求項2】前記糸ふけ抑制部は前記第1ベール支持部
    材本体に対して着脱可能に装着されている、請求項1に
    記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  3. 【請求項3】前記糸ふけ抑制部は前記第1ベール支持部
    材本体に対して進退可能に設けられている、請求項1又
    は2に記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  4. 【請求項4】前記糸ふけ抑制部は前記第1ベール支持部
    材本体に対して揺動可能に設けられている、請求項1か
    ら3のいずれかに記載のスピニングリールの釣り糸案内
    機構。
  5. 【請求項5】前記糸ふけ抑制部は弾性変形可能に設けら
    れている、請求項1から4のいずれかに記載のスピニン
    グリールの釣り糸案内機構。
  6. 【請求項6】前記糸ふけ抑制部は前記ラインローラの釣
    り糸案内部分に対向して配置された糸ふけ阻止部を有し
    ている、請求項1から5のいずれかに記載のスピニング
    リールの釣り糸案内機構。
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JP7492435B2 (ja) 2019-11-26 2024-05-29 株式会社シマノ スピニングリールの糸案内機構

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