JP3240108B2 - 魚釣用スピニングリールのスプール - Google Patents

魚釣用スピニングリールのスプール

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用スピニング
リールに装着するスプールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来、多くの魚釣用スピ
ニングリールは、ロータに設けた一対の支持アームの先
端に半環状のベールがベール支持部材を介して釣糸巻取
り位置と釣糸放出位置へ、夫々、反転自在に取り付けら
れている。そして、ベールを釣糸放出位置へ倒して仕掛
けを投擲すると、スプールに巻回された釣糸がスパイラ
ル状に放出され、又、ベールを釣糸巻取り位置へ反転さ
せてハンドルの操作でロータを釣糸巻取り方向へ回転さ
せると、ロータの回転に連動して前後方向へトラバース
運動するスプールに釣糸が巻回されるようになってい
る。
【0003】ところで、実開昭60−68976号公報
又は図7に示すように、従来、この種のスピニングリー
ルに装着されるスプール1は、前側鍔部3と釣糸巻回胴
部5と後側鍔部7で構成されている。そして、仕掛けを
投擲して釣糸を繰り出すスピニングリールの構造上、一
般に釣糸巻回胴部5の糸巻面5aは軸方向前方に向かっ
て順次小径となるテーパ状に成形されており、図示する
ように釣糸9は糸巻面5aに沿ってテーパ状に巻回され
ることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、斯様に釣糸
9がテーパ状の糸巻面5aに沿ってスプール1に巻回さ
れる結果、図7の斜線部分(糸巻径が前側鍔部3の外径
よりも小さな前側鍔部3近傍の巻回領域)に巻回された
釣糸9が放出される時、釣糸9が前側鍔部3に接触して
抵抗を受けるために飛距離が伸びないといった不具合が
指摘されている。
【0005】又、斯かる不具合を軽減するために糸巻面
5aのテーパ角を全体に亘って大きくすることが提案さ
れているが、テーパ角が大きくなるに従い、前側鍔部3
近傍の巻回糸が放出時の勢いで前方に崩れ易くなるた
め、釣糸9の繰出し操作がスムーズに行えなくなる課題
が残されていた。尚、実開昭55−151177号公報
には、釣糸巻回胴部の糸巻面をストレート形状にしたス
プールが開示されているが、斯かるスプールにあって
は、釣糸放出時の糸崩れは防止できるものの、放出時に
全ての釣糸が前側鍔部に接触して抵抗を受けるため、飛
距離が伸びないといった課題が依然として残されてい
た。
【0006】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、釣糸放出時に於ける前側鍔部と釣糸との接触を軽減
して釣糸の飛距離の向上を図ると共に、放出時に於ける
釣糸の糸崩れを防止して操作性に優れた魚釣用スピニン
グリールのスプールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、釣糸巻回胴部の前側と後側
に、前側鍔部と後側鍔部とを形成してなる魚釣用スピニ
ングリールのスプールに於て、上記釣糸巻回胴部の前側
鍔部近傍に、当該前側鍔部よりも小径で、スプールの軸
方向前方に向かって順次小径となる小径釣糸巻回胴部を
設けると共に、小径釣糸巻回胴部を除く釣糸巻回胴部の
糸巻面のスプールの軸心に対する傾きを、当該小径釣糸
巻回胴部の糸巻面の傾きより小さくしたことを特徴とす
る。
【0008】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載の魚釣用スピニングリールのスプールに於て、小径
釣糸巻回胴部を除く釣糸巻回胴部を、後側鍔部に向かっ
て順次大径となるテーパ形状としたことを特徴とし、請
求項3に係る発明は、請求項1記載の魚釣用スピニング
リールのスプールに於て、小径釣糸巻回胴部を除く釣糸
巻回胴部を、スプールの軸方向と平行なストレート形状
としたものであり、請求項4に係る発明は、請求項1記
載の魚釣用スピニングリールのスプールに於て、小径釣
糸巻回胴部を除く釣糸巻回胴部を、後側鍔部に向かって
順次大径となる曲面形状としたことを特徴とする。
【0009】更に、請求項5に係る発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれか記載の魚釣用スピニングリールの
スプールに於て、小径釣糸巻回胴部をテーパ状に成形し
たことを特徴とし、請求項6に係る発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれか記載の魚釣用スピニングリールの
スプールに於て、小径釣糸巻回胴部を曲面状に成形した
ことを特徴としている。
【0010】(作用) 各請求項に係るスプールを装着したスピニングリールで
釣りを行う場合、従来と同様、ベールを釣糸放出位置側
へ倒して仕掛けを投擲すれば、スプールに巻回された釣
糸がスパイラル状に繰り出される。そして、小径釣糸巻
回胴部に巻回された釣糸は、釣糸放出時に依然として前
側鍔部に接触するものの、従来に比し前側鍔部に当たる
が減少するので、釣糸放出抵抗が軽減して釣糸の飛距
離が伸びることとなる。又、小径釣糸巻回胴部を除く釣
糸巻回胴部の糸巻面のスプールの軸心に対する傾きが、
当該小径釣糸巻回胴部の糸巻面の傾きより小さいため、
釣糸放出時の糸崩れが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1及び図2は請求項1,請求
項2及び請求項5に係る発明の第一実施形態を示し、図
中、11はスピニングリール13のリール本体で、当該
リール本体11の前端にロータ15が回転可能に軸着さ
れており、従来と同様、ロータ15にはこれと一体に一
対の支持アーム17がその軸方向に形成されている。
【0012】そして、各支持アーム17の先端部に、図
示しないベール支持部材が釣糸巻取り位置と釣糸放出位
置とに反転可能に支持されており、両ベール支持部材間
には半環状のベールが装着されている。又、リール本体
11には、上記ロータ15と同軸上にスプール19が装
着されており、スプール19はリール本体11にトラバ
ース運動可能に取り付くスプール軸21の先端に取付ナ
ット23を介して螺着されている。
【0013】更に又、リール本体11には釣糸巻取用の
ハンドル25が装着されており、ハンドル25の回転軸
とロータ15はリール本体11内に装着した周知のギヤ
機構27を介して連繋され、又、スプール軸21とハン
ドル25の回転軸は周知のトラバース機構29によって
連繋されている。そして、従来のスピニングリールと同
様、ベールを釣糸放出位置へ倒して仕掛けを投擲する
と、スプール19に巻回された釣糸31がスパイラル状
に繰り出され、又、ベールを釣糸巻取り位置へ復帰させ
てハンドル25の操作でロータ15を釣糸巻取り方向へ
回転させると、ロータ15の回転に連動して前後方向へ
トラバース運動するスプール19に釣糸31が巻回され
るようになっている。
【0014】而して、本実施形態は、上述の如き従来と
同様の構成からなるスピニングリール13に於て、以下
の如き改良をスプール19に施したことを特徴とする。
即ち、図2に示すようにスプール19には、図7に示す
スプール1と同様、釣糸巻回胴部33の前後に前側鍔部
35と後側鍔部37が設けられているが、釣糸巻回胴部
33には、前側鍔部35の近傍に、当該前側鍔部35の
外径mよりも小径で、スプール19の軸方向前方に向か
て順次小径となる小径釣糸巻回胴部33aがテーパ状
に成形されている。そして、当該小径釣糸巻回胴部33
aを除く釣糸巻回胴部33bも、スプール19の軸方向
前方に向かって順次小径となるテーパ状に成形されてい
るが、当該釣糸巻回胴部33bの糸巻面33b′のスプ
ール軸21に対する傾き(テーパ角)は、小径釣糸巻回
胴部33aの糸巻面33a′の傾き(テーパ角)より小
さく設定されている。そして、図2の一点鎖線で示すよ
うに釣糸31は、上記小径釣糸巻回胴部33a及び釣糸
巻回胴部33bの形状に沿ってスプール19に巻回され
るようになっている。
【0015】本実施形態に係るスプール19はこのよう
に構成されているから、斯かるスプール19を装着した
スピニングリール13で釣りを行う場合、従来と同様、
ベールを釣糸放出位置側へ倒して仕掛けを投擲すれば、
スプール19に巻回された釣糸31がスパイラル状に繰
り出されることとなる。そして、小径釣糸巻回胴部33
aに巻回された釣糸31(図2の斜線で示す部分)は、
釣糸放出時に依然として前側鍔部35に接触するもの
の、図7との比較で明らかなようにその斜線で示される
領域が軽減して釣糸放出時に前側鍔部33に当たる釣糸
31が減少するので、従来に比し釣糸放出抵抗が軽減し
て釣糸31の飛距離が伸びることとなる。
【0016】このように本実施形態に係るスプール19
を利用すれば、釣糸放出時に前側鍔部33に当たる釣糸
31を減少させることができるので、従来に比し釣糸放
出抵抗が軽減し、因って、釣糸31の飛距離を伸ばすこ
とが可能となった。又、本実施形態では、小径釣糸巻回
胴部33aの糸巻面33a′の傾きは図7に示すスプー
ル1に比し大きくなっているが、当該小径釣糸巻回胴部
33aを前側鍔部35近傍にのみ形成し、そして、小径
釣糸巻回胴部33aを除く釣糸巻回胴部33bの糸巻面
33b′の傾きを小径釣糸巻回胴部33aより小さくし
たので、糸巻面のテーパ角を全体に亘って大きくした従
のスプールと異なり、放出時の勢いで釣糸31が前方
に崩れてしまうことがない。
【0017】従って、本実施形態によれば、釣糸放出抵
抗が軽減すると共に、釣糸放出時の糸崩れを防止するこ
とができるので、従来に比し釣糸31の繰出し操作がス
ムーズに行える利点を有する。図3は請求項1,請求項
2及び請求項5に係るスプールの第二実施形態を示し、
本実施形態に係るスプール39は、上述した第一実施形
態の小径釣糸巻回胴部33aと、当該小径釣糸巻回胴部
33aを除く釣糸巻回胴部33bとの接続部分にアール
をつけて、第一実施形態に比し当該接続部分に丸みをも
たせたものである。
【0018】そして、その他の構成は上記第一実施形態
と同様であるので、それらの説明は省略する。本実施形
態に係るスプール39はこのように構成されているか
ら、小径釣糸巻回胴部33aに巻回された釣糸31は、
釣糸放出時に依然として前側鍔部35に接触するもの
の、図7の従来例に比し前側鍔部33に当たる釣糸31
が減少するので、釣糸放出抵抗が軽減し、因って、釣糸
31の飛距離を伸ばすことが可能となる。 又、本実施形
態にあっても、小径釣糸巻回胴部33aの傾きは図7に
示すスプール1に比し大きくなっているが、当該小径釣
糸巻回胴部33aを前側鍔部35近傍にのみ形成し、小
径釣糸巻回胴部33aを除く釣糸巻回胴部33bの傾き
を小径釣糸巻回胴部33aより小さくしたので、糸巻面
のテーパ角を全体に亘って大きくした従来のスプールと
異なり、放出時の勢いで釣糸31が前方に崩れてしまう
ことがなく、因って、釣糸放出抵抗が軽減することと相
俟って、従来に比し釣糸31の繰出し操作がスムーズに
行える利点を有する。図4は請求項1,請求項3及び請
求項5に係るスプールの一実施形態を示し、図中、41
は釣糸巻回胴部で、その前後に上記スプール19と同一
な前側鍔部43と後側鍔部45が設けられている。
【0019】そして、釣糸巻回胴部41には、前側鍔部
43の近傍に、当該前側鍔部43の外径よりも小径で、
スプール47の軸方向前方に向かって順次小径となる小
径釣糸巻回胴部41aがテーパ状に成形されている。そ
して、当該小径釣糸巻回胴部41aを除く釣糸巻回胴部
41bは、前側鍔部43と同一径を以ってスプール軸2
1と平行なストレート形状に成形されており、一点鎖線
で示すように釣糸31は、上記小径釣糸巻回胴部41a
及び釣糸巻回胴部41bの形状に沿ってスプール47に
巻回されるようになっている。
【0020】本実施形態に係るスプール47はこのよう
に構成されているから、当該スプール47を装着したス
ピニングリールで釣りを行う場合、本実施形態に於て
も、小径釣糸巻回胴部41aに巻回された釣糸31(図
4の斜線で示す部分)は、釣糸放出時に前側鍔部43に
接触するものの、図7と比較するようにその斜線で示さ
れる領域は軽減し、この結果、釣糸放出時に前側鍔部4
3に当たる釣糸31が減少することとなる。
【0021】従って、本実施形態に係るスプール47を
利用しても、従来に比し釣糸放出時に前側鍔部43に当
たる釣糸31を減少させることができるので、釣糸放出
抵抗が軽減して釣糸31の飛距離を伸ばすことが可能と
なった。又、本実施形態にあっても、小径釣糸巻回胴部
41aの糸巻面41a′の傾き(テーパ角)は図7に示
すスプール1に比し大きいものの、当該小径釣糸巻回胴
部41aを前側鍔部43近傍にのみ形成し、そして、当
該小径釣糸巻回胴部41aを除く釣糸巻回胴部41bを
前側鍔部43と同一径を以ってストレート形状に成形し
たので、糸巻面のテーパ角を全体に亘って大きくした
来のスプールと異なり、放出時の勢いで釣糸31が前方
に崩れてしまうことがなく、因って、釣糸放出抵抗が軽
減することと相俟って、従来に比し釣糸31の繰出し操
作がスムーズに行える利点を有する。
【0022】図5は請求項1,請求項4及び請求項6に
係るスプールの一実施形態を示し、図中、49は釣糸巻
回胴部で、本実施形態に係るスプール51もその前後に
上記スプール19と同一な前側鍔部53と後側鍔部55
が設けられている。そして、上記釣糸巻回胴部49に
は、前側鍔部53の近傍に、当該前側鍔部53の外径よ
りも小径で、スプール51の軸方向前方に向かって順
小径となる曲面形状の小径釣糸巻回胴部49aが形成さ
れている。そして、当該小径釣糸巻回胴部49aを除く
釣糸巻回胴部49bは、後側鍔部55に向かって順次大
径となる曲面形状とされているが、本実施形態は、当該
釣糸巻回胴部49bの糸巻面49b′の曲率を小径釣糸
巻回胴部49aの糸巻面49a′の曲率より小さくし
て、スプール軸21に対する糸巻面49b′の傾きを糸
巻面49a′の傾きより小さくしたもので、図5の一点
鎖線で示すように釣糸31は、上記小径釣糸巻回胴部4
9a及び釣糸巻回胴部49bの形状に沿ってスプール5
1に巻回されるようになっている。
【0023】本実施形態に係るスプール51はこのよう
に構成されているから、当該スプール51を装着したス
ピニングリールで釣りを行う場合、本実施形態に於て
も、小径釣糸巻回胴部49aに巻回された釣糸31(図
5の斜線で示す部分)は、釣糸放出時に前側鍔部53に
接触するものの、図7の従来例に比しその斜線で示され
る領域は軽減し、この結果、釣糸放出時に前側鍔部53
に当たる釣糸31が減少することとなる。
【0024】従って、本実施形態に係るスプール51を
用いても、従来に比し釣糸放出時に前側鍔部53に当た
る釣糸31を減少させることができるので、釣糸放出抵
抗が軽減して釣糸31の飛距離を伸ばすことが可能とな
った。又、本実施形態にあっても、小径釣糸巻回胴部4
9aの糸巻面49a′の傾きは図7に示すスプール1に
比し部分的に大きいものの、当該小径釣糸巻回胴部49
aを前側鍔部53近傍にのみ形成し、そして、当該小径
釣糸巻回胴部49aを除く釣糸巻回胴部49bの糸巻面
49b′の傾きを小径釣糸巻回胴部49aより小さくし
たので、糸巻面のテーパ角を全体に亘って大きくした
来のスプールと異なり、放出時の勢いで釣糸31が前方
に崩れてしまうことがなく、因って、釣糸放出抵抗が軽
減することと相俟って、従来に比し釣糸31の繰出し操
作がスムーズに行えることとなった。
【0025】図6は請求項1,請求項2及び請求項5に
係るスプールの第三実施形態を示し、本実施形態に係る
スプール57は、図2のスプール19と同様、前側鍔部
59の近傍の釣糸巻回胴部61に、当該前側鍔部59の
外径よりも小径で、スプール57の軸方向前方に向かっ
て順次小径となる小径釣糸巻回胴部61aがテーパ状に
成形され、又、小径釣糸巻回胴部61aを除く釣糸巻回
胴部61bが、後側鍔部63から同方向に順次小径とな
るテーパ状に成形されている。
【0026】そして、釣糸巻回胴部61bの糸巻面61
b′のスプール軸21に対する傾き(テーパ角)が、小
径釣糸巻回胴部61aの糸巻面61a′の傾き(テーパ
角)より小さくされているが、本実施形態は斯かる構造
に加え、上記小径釣糸巻回胴部61aの前側にスプール
軸21と平行な糸巻面61a″を設けたものである。而
して、本実施形態に係るスプール57を利用しても、図
2に示すスプール19を用いた場合と同様、所期の目的
を達成することが可能であるが、上述したように本実施
形態は、小径釣糸巻回胴部61aの前側にスプール軸2
1と平行な糸巻面61a″を設けたため、当該糸巻面6
1a″が釣糸31の前方への糸崩れを積極的に防止す
る。
【0027】従って、本実施形態によれば、上述した各
実施形態に比し釣糸放出時の糸崩れをより確実に防止す
ることが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係るスプ
ールによれば、前側鍔部近傍に、当該前側鍔部よりも小
径で、スプールの軸方向前方に向かって順次小径となる
小径釣糸巻回胴部を設けたので、釣糸放出時に前側鍔部
に当たる釣糸を減少させることができ、この結果、従来
に比し釣糸放出抵抗が軽減して釣糸の飛距離を伸ばすこ
とが可能となった。
【0029】そして、小径釣糸巻回胴部を除く釣糸巻回
胴部の糸巻面のスプールの軸心に対する傾きを、当該小
径釣糸巻回胴部の糸巻面の傾きより小さくしたので、糸
巻面のテーパ角を全体に亘って大きくした従来のスプー
ルと異なり、放出時の勢いで釣糸が前方に崩れてしまう
ことがなく、因って、釣糸放出抵抗が軽減することと相
俟って、従来に比し釣糸の繰出し操作がスムーズに行え
ることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,請求項2及び請求項5の第一実施形
態に係るスプールを装着したスピニングリールの要部断
面図である。
【図2】請求項1,請求項2及び請求項5に係るスプー
ルの第一実施形態の断面図である。
【図3】請求項1,請求項2及び請求項5に係るスプー
ルの第二実施形態の断面図である。
【図4】請求項1,請求項3及び請求項5に係るスプー
ルの一実施形態の断面図である。
【図5】請求項1,請求項4及び請求項6に係るスプー
ルの一実施形態の断面図である。
【図6】請求項1,請求項2及び請求項5に係るスプー
ルの第三実施形態の断面図である。
【図7】従来のスプールの断面図である。
【符号の説明】
11 リール本体 13 スピニングリール 15 ロータ 19,39,47,51,57 スプール 21 スプール軸 31 釣糸 33,41,49,61 釣糸巻回胴部 33a,41a,49a,61a 小径釣糸巻回胴部 35,43,53,59 前側鍔部 37,45,55,63 後側鍔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/00 - 89/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣糸巻回胴部の前側と後側に、前側鍔部
    と後側鍔部とを形成してなる魚釣用スピニングリールの
    スプールに於て、 上記釣糸巻回胴部の前側鍔部近傍に、当該前側鍔部より
    も小径で、スプールの軸方向前方に向かって順次小径と
    なる小径釣糸巻回胴部を設けると共に、小径釣糸巻回胴
    部を除く釣糸巻回胴部の糸巻面のスプールの軸心に対す
    る傾きを、当該小径釣糸巻回胴部の糸巻面の傾きより小
    さくしたことを特徴とする魚釣用スピニングリールのス
    プール。
  2. 【請求項2】 小径釣糸巻回胴部を除く釣糸巻回胴部
    を、後側鍔部に向かって順次大径となるテーパ形状とし
    たことを特徴とする請求項1記載の魚釣用スピニングリ
    ールのスプール。
  3. 【請求項3】 小径釣糸巻回胴部を除く釣糸巻回胴部
    を、スプールの軸方向と平行なストレート形状としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の魚釣用スピニングリール
    のスプール。
  4. 【請求項4】 小径釣糸巻回胴部を除く釣糸巻回胴部
    を、後側鍔部に向かって順次大径となる曲面形状とした
    ことを特徴とする請求項1記載の魚釣用スピニングリー
    ルのスプール。
  5. 【請求項5】 小径釣糸巻回胴部は、テーパ状に成形さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか記載の魚釣用スピニングリールのスプール。
  6. 【請求項6】 小径釣糸巻回胴部は、曲面状に成形され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    か記載の魚釣用スピニングリールのスプール。
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