JP3505099B2 - 中望遠レンズ - Google Patents
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Description
ンズに関する。
4.5)用で焦点距離200mm前後(35mmカメラ
用換算同135mm前後)の従来のインナーフォーカス
の中望遠レンズは、収差補正が十分でなく、またF4程
度と比較的暗いにもかかわらず、レンズ枚数を7枚以上
と多枚数必要とし、小型化、コスト面等において不利で
あった。
い構成枚数のインナーフォーカスの中望遠レンズを提供
することを目的とする。
ズ群と、負の第2レンズ群と、正の第3レンズ群とから
なり、第2レンズ群を移動させてフォーカシングする中
望遠レンズにおいて、第1レンズ群は、物体側から順
に、2枚の正レンズと1枚の負レンズとからなり、第2
レンズ群は、正レンズと負レンズの接合レンズからな
り、第3レンズ群は1枚の正レンズからなり、次の条件
式(1)、(2)を満足することを特徴としている。 (1)1.0<f/f1<1.4 (2)1.0<|f/f2|<1.6 但し、 f;全系の焦点距離、 f1;第1レンズ群の焦点距離、 f2;第2レンズ群の焦点距離、 である。
成でありながら、条件式(1)、(2)を比較的簡単に
満足させ、良好に収差補正を行うことができる。
最短撮影距離を得ようとすると、フォーカスレンズ群で
ある第2レンズ群のパワーは条件式(2)のように抑え
ているため、該第2レンズ群の移動量が超大化する。よ
って、移動に伴う色収差の変動を抑えるため、第2レン
ズ群内で色消しをすることが好ましい。第2レンズ群の
十分な色消しをするには、第2レンズ群を正負レンズの
貼合せレンズとした上で、次の条件式(3)、(4)を
満足することが好ましい。貼合せレンズの正負の順番は
問わない。 (3)|n1−n2|<0.1 (4)0.7<{(ν1−ν2)/(r2×f2)}×
1000<1.1 但し、 n1;第2レンズ群中の負レンズの屈折率、 n2;第2レンズ群中の正レンズの屈折率、 ν1;第2レンズ群中の負レンズのアッベ数、 ν2;第2レンズ群中の正レンズのアッベ数、 r2;第2レンズ群中の接合面の曲率半径、 である。
図3、図5、図7、図9、図11、図13の各実施例に
示すように、物体側から順に、正の第1レンズ群10
と、負の第2レンズ群20と、正の第3レンズ群30と
からなる。絞りSは、第1レンズ群10と第2レンズ群
20の間に固定されて位置している。フォーカシングは
第2レンズ群20を移動させることによって行う。
いて、収差の発生を抑えるため、まず第1レンズ群のパ
ワーを低下させ、これに合わせて、第2レンズ群のパワ
ーも低下させている。第2レンズ群のパワーが強いと、
バックフォーカスが長くなり、ひいては全長が超大化す
る。あるいは、第3レンズ群のパワーを強くせざるを得
ず、その結果、望遠比の拡大が起こるため、好ましくな
い。
抑えるための条件である。条件式(1)の下限を越えて
第1レンズ群のパワーが弱くなると、全長が長くなりす
ぎる。逆に条件式(1)の上限を越えて第1レンズ群の
パワーが強くなると、収差が多く発生してしまう。
合わせて、第2レンズ群のパワーを抑えるための条件で
ある。条件式(2)の下限を越えて第2レンズ群のパワ
ーが弱くなると、フォーカシングの際の移動量が大きく
なりすぎ、最短撮影距離を十分に短くすることができな
くなる。条件式(2)の上限を越えて第2レンズ群のパ
ワーが強くなると、バックフォーカスが長くなって全長
が長大化し、あるいは第3レンズ群のパワーを強くせざ
るを得ないため、収差が多く発生する。
構成は、次の通りである。第1レンズ群は、色消しする
ために正群−負群の構成とし、そのうち正群は収差補正
のため2枚構成としている。第2レンズ群はフォーカシ
ングに際して移動する移動レンズ群であるから、色消し
のため、正負の2枚の接合レンズから構成している。第
3レンズ群は、最もパワーが弱いレンズ群であるから、
正レンズ1枚構成としている。
パワーを条件式(2)のように低下させた上で、最短撮
影距離を短くすると、必然的に第2レンズ群の移動量が
大きくなる。条件式(3)、(4)は、正負の接合レン
ズからなる第2レンズ群の色消しを十分に行い、その移
動量が大きくなっても、全体の収差変動を抑えるための
条件である。
め、第2レンズ群の2枚のレンズの屈折率の差を規定す
る。条件式(3)の上限を越えると、色収差の変動を十
分に抑えることができない。
めの接合面での色補正量を規定する。条件式(4)の上
限を越えると、第2レンズ群での色補正が過剰になり、
全系の色収差の補正(特に無限遠撮影位置における)が
不足する。条件式(4)の下限を越えると、第2レンズ
群での色補正が不足し、全系の色収差の補正(特に最短
撮影距離における)が過剰になる。
球面収差で表される色収差(軸上色収差)図及び倍率色
収差図中の実線、点線及び一点鎖線は、それぞれd線、
g線及びC線の収差であり、Sはサジタル、Mはメリデ
ィオナルである。また、表中のFNOはFナンバー、fは
全系の焦点距離、Wは半画角(゜)、fB はバックフォ
ーカス、rは曲率半径、dはレンズ厚またはレンズ間
隔、Nd はd線の屈折率、νはアッベ数を示す。
成図を示し、図2は、図1のレンズ構成の諸収差を示
す。表1はその数値データである。面No. 1〜6は正の
第1レンズ群10、面No. 7〜9は負の第2レンズ群2
0、面No. 10〜11は正の第3レンズ群30であり、
第1レンズ群10は、物体側から順に、正レンズ、正レ
ンズ、及び負レンズで構成され、第2レンズ群20は、
物体側から順に、負レンズと正レンズの接合レンズで構
成され、第3レンズ群30は、1枚の正レンズで構成さ
れている。
成図を示し、図4は、図3のレンズ構成の諸収差を示
す。表2はその数値データである。基本的なレンズ構成
は、実施例1と同様である。
成図を示し、図6は、図5のレンズ構成の諸収差を示
す。表3はその数値データである。基本的なレンズ構成
は、実施例1と同様である。
成図を示し、図8は、図7のレンズ構成の諸収差を示
す。表4はその数値データである。基本的なレンズ構成
は、実施例1と同様である。
成図を示し、図10は、図9のレンズ構成の諸収差を示
す。表5はその数値データである。基本的なレンズ構成
は、実施例1と同様である。
構成図を示し、図12は、図11のレンズ構成の諸収差
を示す。表6はその数値データである。基本的なレンズ
構成は、実施例1と同様である。
構成図を示し、図14は、図13のレンズ構成の諸収差
を示す。表7はその数値データである。基本的なレンズ
構成は、実施例1と同様である。
す。
(4)を満足しない実施例1、及び条件式(3)を満足
しない実施例3を除く他の実施例は条件式(3)、
(4)も同時に満足している。各実施例とも、諸収差が
よく補正され、さらに最短撮影距離の短縮を図ることが
できる。
インナーフォーカスの中望遠レンズであって諸収差が良
好に補正されたレンズを得ることができる。
構成図である。
構成図である。
構成図である。
構成図である。
構成図である。
ズ構成図である。
ズ構成図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 物体側から順に、正の第1レンズ群と、
負の第2レンズ群と、正の第3レンズ群とからなり、第
2レンズ群を移動させてフォーカシングする中望遠レン
ズにおいて、上記第1レンズ群は、物体側から順に、2枚の正レンズ
と1枚の負レンズとからなり、上記第2レンズ群は、正
レンズと負レンズの接合レンズからなり、上記第3レン
ズ群は1枚の正レンズからなり、 次の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とする
中望遠レンズ。 (1)1.0<f/f1<1.4 (2)1.0<|f/f2|<1.6 但し、 f;全系の焦点距離、 f1;第1レンズ群の焦点距離、 f2;第2レンズ群の焦点距離。 - 【請求項2】 請求項1記載 の中望遠レンズにおいて、
次の条件式(3)、(4)を満足する中望遠レンズ。 (3)|n1−n2|<0.1 (4)0.7<{(ν1−ν2)/(r2×f2)}×
1000<1.1 但し、 n1;第2レンズ群中の負レンズの屈折率、 n2;第2レンズ群中の正レンズの屈折率、 ν1;第2レンズ群中の負レンズのアッベ数、 ν2;第2レンズ群中の正レンズのアッベ数、 r2;第2レンズ群中の接合面の曲率半径。
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