JPH08122631A - 内焦式望遠レンズ - Google Patents

内焦式望遠レンズ

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Publication number
JPH08122631A
JPH08122631A JP6281232A JP28123294A JPH08122631A JP H08122631 A JPH08122631 A JP H08122631A JP 6281232 A JP6281232 A JP 6281232A JP 28123294 A JP28123294 A JP 28123294A JP H08122631 A JPH08122631 A JP H08122631A
Authority
JP
Japan
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lens
lens group
positive
component
lens component
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Pending
Application number
JP6281232A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Misawa
純一 三澤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Priority to US08/545,418 priority patent/US5751486A/en
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 偏芯レンズ群の構成レンズ枚数が少なく、防
振補正時にも良好な結像性能を有する防振補正光学系を
提供すること。 【構成】 第1レンズ群G1は、物体側より順に、正レ
ンズ成分L11と、正レンズ成分L12と、負レンズ成
分L13とを有し、前記第2レンズ群G2は、少なくと
も1つの正レンズ成分と、少なくとも1つの負レンズ成
分とを有し、前記第3レンズ群G3は、物体側より順
に、正レンズ成分L31と、負レンズ成分L32と、少
なくとも一方の面が非球面に形成された正レンズ成分L
33とを有し、以下の条件を満足する。 0.41<f1/F<0.76 −2.26<f1/f2<−0.97 1.3<Ra/Rb<2.0

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内焦式望遠レンズに関
し、特に、一眼レフレックスカメラや電子スチルカメラ
などのオートフォーカスカメラ用の内焦式望遠レンズに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の内焦式望遠レンズでは、合
焦に際して光軸に沿って移動するフォーカシングレンズ
群のフォーカシング移動距離が長い。また、フォーカシ
ングレンズ群のレンズ枚数が多いため、重量も大きくな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
内焦式望遠レンズでは、フォーカシング移動量が大き
く、フォーカシングレンズ群の重量も大きかった。その
ため、フォーカシングレンズ群のオートフォーカス駆動
用のモーターに多大な負担がかかり、フォーカシング用
の駆動機構が大型化・複雑化するという不都合があっ
た。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、フォーカシングレンズ群が軽量で、フォーカ
シング移動量が少なく、且つ良好な結像性能を有する内
焦式望遠レンズを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、物体側から順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と
を備え、前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2
とがほぼアフォーカル系を構成し、前記第2レンズ群G
2を光軸に沿って移動させて近距離物体への合焦を行う
内焦式望遠レンズにおいて、前記第1レンズ群G1は、
物体側より順に、正レンズ成分L11と、正レンズ成分
L12と、負レンズ成分L13とを有し、前記第2レン
ズ群G2は、少なくとも1つの正レンズ成分と、少なく
とも1つの負レンズ成分とを有し、前記第3レンズ群G
3は、物体側より順に、正レンズ成分L31と、負レン
ズ成分L32と、少なくとも一方の面が非球面に形成さ
れた正レンズ成分L33とを有し、前記第1レンズ群G
1の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ群G2の焦点
距離をf2とし、レンズ全系の焦点距離をFとし、前記
正レンズ成分L11の物体側の面の曲率半径をRaと
し、前記正レンズ成分L12の物体側の面の曲率半径を
Rbとしたとき、 0.41<f1/F<0.76 −2.26<f1/f2<−0.97 1.3<Ra/Rb<2.0 の条件を満足することを特徴とする望遠レンズを提供す
る。
【0006】本発明の好ましい態様によれば、前記第2
レンズ群G2は、少なくとも1つの両凹レンズを含み、
前記第2レンズ群G2中の正レンズ成分の物体側の面の
曲率半径をRcとし、前記第2レンズ群G2中の正レン
ズ成分の像側の面の曲率半径をRdとしたとき、 −3.2<(Rd+Rc)/(Rd−Rc)<−0.8 の条件を満足する。
【0007】
【作用】本発明の望遠レンズでは、正負正の3群からな
る基本構成を有し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G
2とがほぼアフォーカル系を構成している。すなわち、
第1レンズ群G1の焦点位置と第2レンズ群G2の焦点
位置とを合わせてほぼアフォーカル系にしてあるので、
無限遠物体からの光は第3レンズ群G3に対して光軸に
ほぼ平行に入射する。
【0008】また、近距離物体へのフォーカシングを行
う際には、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とがほ
ぼアフォーカル系を維持するように、第1レンズ群G1
により形成される近距離物体の像点の位置に第2レンズ
群G2の焦点位置を合わせるので、第2レンズ群G2は
近距離物体へのフォーカシングに際して像側へ移動す
る。これらのフォーカシング操作により、第3レンズ群
G3に入射する光線は、常に光軸にほぼ平行に保たれ
る。
【0009】このフォーカシングに関して、AF(オー
トフォーカス)用レンズでは、フォーカスレンズ群であ
る第2レンズ群G2の移動量および重量が大きいと、オ
ートフォーカス駆動用のモーターに多大な負担がかか
り、フォーカシング用の駆動機構が大型化してしまう。
一般に、第2レンズ群G2のフォーカシング移動量を減
らすためには、各レンズ群での屈折力(パワー)を強く
すれば良いことが知られている。しかしながら、各レン
ズ群の屈折力を強くし過ぎると、各レンズ群において過
大な収差が発生し好ましくない。
【0010】そこで、本発明の望遠レンズでは、良好な
結像性能を維持しながらフォーカスレンズ群である第2
レンズ群G2の移動量および重量を小さくするために、
各レンズ群の屈折力配置および各レンズの形状や屈折率
などについて最適な条件を見い出した。
【0011】以下、本発明の各条件式について説明す
る。本発明の望遠レンズでは、次の条件式(1)乃至
(3)を満足する。 0.41<f1/F<0.76 (1) −2.26<f1/f2<−0.97 (2) 1.3<Ra/Rb<2.0 (3)
【0012】ここで、 f1:第1レンズ群G1の焦点距離 f2:第2レンズ群G2の焦点距離 F :レンズ全系の焦点距離 Ra:正レンズ成分L11の物体側の面の曲率半径 Rb:正レンズ成分L12の物体側の面の曲率半径
【0013】条件式(1)は、レンズ全系の焦点距離F
に対する第1レンズ群G1の焦点距離f1の比について
適切な範囲を規定している。条件式(1)の下限値を下
回ると、第1レンズ群G1の屈折力が強くなるため、第
1レンズ群G1内での収差を補正しきれず、球面収差が
大きくなってしまう。また、このように第1レンズ群G
1において発生した収差を補正するには、第2レンズ群
G2および第3レンズ群G3を少ないレンズ枚数で構成
することが困難となってしまう。
【0014】逆に、条件式(1)の上限値を上回ると、
第1レンズ群G1の屈折力が小さくなりすぎて、レンズ
全長が長くなるとともに、フォーカシング移動量も大き
くなるので、好ましくない。
【0015】条件式(2)は、第1レンズ群G1の焦点
距離f1に対する第2レンズ群G2の焦点距離f2の比
について適切な範囲を規定している。すなわち、第1レ
ンズ群G1と第2レンズ群G2との間で適切な屈折力配
置にするための条件であり、条件式(1)に基づいて決
定された第1レンズ群G1の屈折力に対して第2レンズ
群G2の屈折力を決定するための条件である。
【0016】条件式(2)の下限値を下回ると、第1レ
ンズ群G1に対する第2レンズ群G2の屈折力の比が大
きくなり、第2レンズ群G2の屈折力が強くなりすぎる
ので、第2レンズ群G2内での収差補正、特に球面収差
の補正が難しくなる。逆に、条件式(2)の上限値を上
回ると、第1レンズ群G1に対する第2レンズ群G2の
屈折力の比が小さくなり、第2レンズ群G2の屈折力が
弱くなる。上述したように、第1レンズ群G1と第2レ
ンズ群G2とがほぼアフォーカル系であるということは
互いの焦点位置が合っているということである。したが
って、第2レンズ群G2の屈折力が弱くなるほど第2レ
ンズ群G2が物体側に配置され、その結果第2レンズ群
G2の有効径が大きくなってしまう。すなわち、フォー
カシングレンズ群である第2レンズ群G2の有効径が大
きくなると、その重量が増大するので好ましくない。
【0017】条件式(3)は、第1レンズ群G1に強い
正の屈折力を持たせたとき第1レンズ群G1で発生する
球面収差を減少させるために、強い正の屈折力を有する
正レンズ成分L11の物体側の面(Ra面)の曲率半径
Raに対する正レンズ成分L12の物体側の面(Rb
面)の曲率半径Rbの比について適切な範囲を規定して
いる。
【0018】ここで、強い正の屈折力のRa面、Rb面
で球面収差の発生を極力減少させるためには、各屈折面
を不遊面に近づけた形状をとることが望ましい。そこ
で、Ra面よりRb面のほうが強い正の屈折力を有する
ような屈折力配置にするのが好ましい。しかしながら、
条件式(3)の上限値を上回ると、Rb面の屈折力が強
くなり過ぎる。逆に、条件式(3)の下限値を下回る
と、Ra面の屈折力が強くなり過ぎる。すなわち、条件
式(3)の上限値および下限値で規定された範囲を逸脱
すると、球面収差が増大してしまい好ましくない。
【0019】本発明では、上述の条件を満たすように光
学系を構成することにより、フォーカシング移動量を減
少させている。次に、フォーカシングレンズ群を軽量化
すなわち構成レンズ枚数をより少なくするには、第2レ
ンズ群G2および第3レンズ群G3を以下のような構成
にすることが好ましい。
【0020】まず、第2レンズ群G2でフォーカシング
する際の収差変動を減少させるために、負の屈折力を有
する第2レンズ群G2中に両凹レンズを備えるのが好ま
しい。この場合、第1レンズ群G1から第2レンズ群G
2に入射する収束光線は、第2レンズ群G2内で最小偏
角の近くで屈折して出射するので、物体距離変化による
収差変動を良好に補正することができる。
【0021】次に、第2レンズ群G2中の正レンズ成分
に着目すると、次の条件式(4)を満たすのが望まし
い。 −3.2<(Rd+Rc)/(Rd−Rc)<−0.8 (4) ここで、 Rc:第2レンズ群G2中の正レンズ成分の物体側の面
の曲率半径 Rd:第2レンズ群G2中の正レンズ成分の像側の面の
曲率半径
【0022】条件式(4)は、第2レンズ群G2中の正
レンズ成分のシェープファクター(形状因子)について
適切な範囲を規定している。条件式(4)の下限値を下
回ると、正レンズ成分の物体側の面が強い凹面となりそ
の曲率半径Rcが小さくなりすぎるので、球面収差が正
側(オーバー側)に大きく発生してしまう。そして、近
距離物体への撮影時に球面収差の変動が大きくなり、結
像性能の劣化を招くので好ましくない。逆に、条件式
(4)の上限値を上回ると、球面収差が負側(アンダー
側)に大きく発生してしまい、好ましくない。
【0023】また、フォーカシングの際の収差変動を減
少させ且つ第2レンズ群G2内での良好な色収差補正を
行うには、前記第2レンズ群G2中の正レンズ成分と負
レンズ成分とは貼り合わせレンズを形成し、次の条件式
(5)を満たすのが望ましい。 |Rd(N2P−N2N)/(ν2P−ν2N)|<0.67 (5)
【0024】ここで、 N2P:第2レンズ群G2中の貼り合わせレンズの正レン
ズ成分の屈折率 N2N:第2レンズ群G2中の貼り合わせレンズの負レン
ズ成分の屈折率 ν2P:第2レンズ群G2中の貼り合わせレンズの正レン
ズ成分の分散値 ν2N:第2レンズ群G2中の貼り合わせレンズの負レン
ズ成分の分散値 ただし、上記屈折力および分散値は、d線(λ=58
7.6nm)に対する値である。
【0025】条件式(5)は、フォーカシングによる収
差変動を減少させ、且つ第2レンズ群G2中の正レンズ
成分と負レンズ成分との貼り合わせレンズ内での色収差
補正を行うための条件である。条件式(5)の上限値を
上回ると、正弦条件がオーバーになりやすく、コマ収差
が発生し易くなる。また、条件式(5)を満足すること
により、色収差補正を含めた諸収差をバランス良く補正
し、特に高次収差の発生を効果的に補正することができ
る。
【0026】本発明では、第2レンズ群G2で補正しき
れなかった諸収差を第3レンズ群G3で補正するため
に、第3レンズ群G3自体は全体として正の屈折力を有
する。しかしながら、第3レンズ群G3は、強い負の屈
折力を有する負レンズ成分L32を備えている。そし
て、負レンズ成分L32は、正レンズ成分L31と正レ
ンズ成分L33との間に配置された両凹レンズであるの
が好ましい。このように、第3レンズ群G3の屈折力配
置をあたかも凸凹凸のトリプレットレンズのようにする
ことにより、少ないレンズ枚数で第3レンズ群G3を構
成しながら第2レンズ群G2で補正しきれなかった諸収
差を補正することができる。
【0027】上述のような第3レンズ群G3のレンズ構
成は、球面収差補正、コマ収差補正、色収差補正などを
少ないレンズ枚数で行うのに最も適している。また、正
レンズ成分L33の凸面上において周辺に向かって曲率
が緩くなるような非球面形状を採用することにより、球
面収差の発生を少なく抑えることができるので好まし
い。
【0028】さらに良好な結像性能を得るために、以下
の条件式(6)を満たすことが望ましい。 |Re/Rf|<1.63 (6) ここで、 Re:正レンズ成分L31の物体側の面の曲率半径 Rf:正レンズ成分L33の像側の面の曲率半径
【0029】条件式(6)は、正レンズ成分L31の物
体側の面の曲率半径と正レンズ成分L33の像側の面の
曲率半径との割合について適切な範囲を規定している。
条件式(6)の範囲を逸脱すると、正弦条件がオーバー
になりやすくコマ収差が発生するので、結像性能の劣化
を招いてしまい好ましくない。
【0030】さらに良好な結像性能を得るために、以下
の条件式(7)および(8)を満たすのが望ましい。 |N31−N32|<0.18 (7) |ν31−ν32|<20 (8)
【0031】ここで、 N31:正レンズ成分L31の屈折率 N32:負レンズ成分L32の屈折率 ν31:正レンズ成分L31の分散値 ν32:負レンズ成分L32の分散値 ただし、上記屈折力および分散値は、d線(λ=58
7.6nm)に対する値である。
【0032】条件式(7)および(8)は、正レンズ成
分L31および負レンズ成分L32の光学材料の特性に
ついて規定している。条件式(7)および(8)を満足
する光学材料を用いて第3レンズ群G3の正レンズ成分
L31および負レンズ成分L32を形成することによ
り、諸収差をバランス良く補正し、特に高次収差の発生
を効果的に防止することができる。
【0033】
【実施例】本発明による望遠レンズは各実施例におい
て、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群
G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の
屈折力を有する第3レンズ群G3とを備え、前記第1レ
ンズ群G1と前記第2レンズ群G2とがほぼアフォーカ
ル系を構成し、前記第2レンズ群G2を光軸に沿って移
動させて近距離物体への合焦を行う内焦式望遠レンズに
おいて、前記第1レンズ群G1は、物体側より順に、正
レンズ成分L11と、正レンズ成分L12と、負レンズ
成分L13とを有し、前記第2レンズ群G2は、少なく
とも1つの正レンズ成分と、少なくとも1つの負レンズ
成分とを有し、前記第3レンズ群G3は、物体側より順
に、正レンズ成分L31と、負レンズ成分L32と、少
なくとも一方の面が非球面に形成された正レンズ成分L
33とを有する。
【0034】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基
づいて説明する。 〔実施例1〕図1は、本発明の第1実施例にかかる望遠
レンズのレンズ構成を示す図である。図示の望遠レンズ
は、物体側より順に、両凸レンズL11、両凸レンズL
12および両凹レンズL13からなる第1レンズ群G1
と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL21と
両凹レンズL22との接合負レンズからなる第2レンズ
群G2と、両凸レンズL31と両凹レンズL32との接
合レンズ、および両凸非球面レンズL33からなる第3
レンズ群G3とから構成されている。なお、第3レンズ
群G3の像側には開口絞りが設けられている。また、第
2レンズ群G2を像側に移動させて近距離物体への合焦
を行っている。
【0035】次の表(1)に、本発明の実施例1の諸元
の値を掲げる。表(1)において、Fは焦点距離を、F
NOはFナンバーを、Bfはバックフォーカスを、βは撮
影倍率を表す。さらに、左端の数字は物体側からの各レ
ンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは各
レンズ面間隔を、nおよびνはd線(λ=587.6n
m)に対する屈折率および分散値(アッベ数)を示して
いる。
【0036】非球面は、光軸に垂直な方向の高さをy、
高さyにおける光軸方向の変位量をS(y)、基準の曲
率半径すなわち頂点曲率半径をr、円錐係数をk、n次
の非球面係数をCn としたとき、以下の数式(a)で表
される。
【数1】 S(y)=(y2 /r)/〔1+(1−k・y2 /r2 1/2 〕 +C2 ・y2 +C4 ・y4 +C6 ・y6 +C8 ・y8 +C10・y10+・・・ (a) また、非球面の近軸曲率半径Rは、次の数式(b)で定
義される。 R=1/(2・C2 +1/r) (b) 実施例の諸元表中の非球面には、面番号の右側に*印を
付している
【0037】
【表1】 (非球面データ) k C2 4 13面 1.0000 0.0000 -0.2994 ×10-66 8 10 -0.4094 ×10-9 0.0000 0.0000 (条件対応値) (1)f1/F = 0.751 (2)f1/f2 =−1.313 (3)Ra/Rb = 1.951 (4)(Rd+Rc)/(Rd−Rc) =−3.171 (5)|Rd(N2P−N2N)/(ν2P−ν2N)|= 0.664 (6)|Re/Rf| = 0.253 (7)|N31−N32| = 0.17287 (8)|ν31−ν32| = 1.3
【0038】図2は、第1実施例の無限遠合焦状態にお
ける諸収差図である。また、図3は、第1実施例の至近
距離撮影状態(撮影倍率β=−0.1482)における
諸収差図である。各諸収差図において、FNOはFナンバ
ーを、NAは開口数を、Yは像高を、Dはd線(λ=5
87.6nm)を、Gはg線(λ=435.8nm)を
それぞれ示している。また、非点収差を示す収差図にお
いて実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル
像面を示している。さらに、球面収差を示す収差図にお
いて破線は正弦条件(サイン・コンディション)を示し
ている。各収差図から明らかなように、本実施例では、
無限遠から近距離にかけて諸収差が良好に補正されてい
ることがわかる。
【0039】〔実施例2〕図4は、本発明の第2実施例
にかかる望遠レンズのレンズ構成を示す図である。図示
の望遠レンズは、物体側より順に、両凸レンズL11、
両凸レンズL12、両凹レンズL13および物体側に凸
面を向けた正メニスカスレンズL14からなる第1レン
ズ群G1と、両凹レンズL21、および両凸レンズL2
2と両凹レンズL23との接合レンズからなる第2レン
ズ群G2と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
L31、両凹レンズL32および両凸非球面レンズL3
3からなる第3レンズ群G3とから構成されている。な
お、第3レンズ群G3の像側には開口絞りが設けられて
いる。また、第2レンズ群G2を像側に移動させて近距
離物体への合焦を行っている。
【0040】次の表(2)に、本発明の実施例2の諸元
の値を掲げる。表(2)において、Fは焦点距離を、F
NOはFナンバーを、Bfはバックフォーカスを、βが撮
影倍率を表す。さらに、左端の数字は物体側からの各レ
ンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは各
レンズ面間隔を、nおよびνはd線(λ=587.6n
m)に対する屈折率および分散値(アッベ数)を示して
いる。
【0041】
【表2】 (非球面データ) k C2 4 18面 1.0000 0.0000 -0.2023 ×10-66 8 10 0.0000 0.0000 0.0000 (条件対応値) (1)f1/F = 0.444 (2)f1/f2 =−2.250 (3)Ra/Rb = 1.942 (4)(Rd+Rc)/(Rd−Rc) =−0.885 (5)|Rd(N2P−N2N)/(ν2P−ν2N)|= 0.0148 (6)|Re/Rf| = 1.621 (7)|N31−N32| = 0.09979 (8)|ν31−ν32| =18.6
【0042】図5は、第2実施例の無限遠合焦状態にお
ける諸収差図である。また、図6は、第2実施例の至近
距離撮影状態(撮影倍率β=−0.1424)における
諸収差図である。各諸収差図において、FNOはFナンバ
ーを、NAは開口数を、Yは像高を、Dはd線(λ=5
87.6nm)を、Gはg線(λ=435.8nm)を
それぞれ示している。また、非点収差を示す収差図にお
いて実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル
像面を示している。さらに、球面収差を示す収差図にお
いて破線は正弦条件(サイン・コンディション)を示し
ている。各収差図から明らかなように、本実施例では、
無限遠から近距離にかけて諸収差が良好に補正されてい
ることがわかる。
【0043】〔実施例3〕図7は、本発明の第3実施例
にかかる望遠レンズのレンズ構成を示す図である。図示
の望遠レンズは、物体側より順に、両凸レンズL11、
両凸レンズL12および両凹レンズL13からなる第1
レンズ群G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズL21と両凹レンズL22との接合負レンズからな
る第2レンズ群G2と、物体側に凹面を向けた正メニス
カスレンズL31、両凹レンズL32および両凸非球面
レンズL33からなる第3レンズ群G3とから構成され
ている。なお、第3レンズ群G3の像側には開口絞りが
設けられている。また、第2レンズ群G2を像側に移動
させて近距離物体への合焦を行っている。
【0044】次の表(3)に、本発明の実施例3の諸元
の値を掲げる。表(3)において、Fは焦点距離を、F
NOはFナンバーを、Bfはバックフォーカスを、βは撮
影倍率を表す。さらに、左端の数字は物体側からの各レ
ンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは各
レンズ面間隔を、nおよびνはd線(λ=587.6n
m)に対する屈折率および分散値(アッベ数)を示して
いる。
【0045】
【表3】 (非球面データ) k C2 4 14面 1.0000 0.0000 -0.1521 ×10-66 8 10 0.6048 ×10-10 0.0000 0.0000 (条件対応値) (1)f1/F = 0.439 (2)f1/f2 =−1.454 (3)Ra/Rb = 1.568 (4)(Rd+Rc)/(Rd−Rc) =−1.757 (5)|Rd(N2P−N2N)/(ν2P−ν2N)|= 0.253 (6)|Re/Rf| = 0.125 (7)|N31−N32| = 0.14975 (8)|ν31−ν32| = 8.7
【0046】図8は、第3実施例の無限遠合焦状態にお
ける諸収差図である。また、図9は、第3実施例の至近
距離撮影状態(撮影倍率β=−0.1109)における
諸収差図である。各諸収差図において、FNOはFナンバ
ーを、NAは開口数を、Yは像高を、Dはd線(λ=5
87.6nm)を、Gはg線(λ=435.8nm)を
それぞれ示している。また、非点収差を示す収差図にお
いて実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル
像面を示している。さらに、球面収差を示す収差図にお
いて破線は正弦条件(サイン・コンディション)を示し
ている。各収差図から明らかなように、本実施例では、
無限遠から近距離にかけて諸収差が良好に補正されてい
ることがわかる。
【0047】〔実施例4〕図10は、本発明の第4実施
例にかかる望遠レンズのレンズ構成を示す図である。図
示の望遠レンズは、物体側より順に、両凸レンズL1
1、両凸レンズL12および両凹レンズL13からなる
第1レンズ群G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカ
スレンズL21と両凹レンズL22との接合負レンズか
らなる第2レンズ群G2と、両凸レンズ31、両凹レン
ズL32および両凸非球面レンズL33からなる第3レ
ンズ群G3とから構成されている。なお、第3レンズ群
G3の像側には開口絞りが設けられている。また、第2
レンズ群G2を像側に移動させて近距離物体への合焦を
行っている。
【0048】次の表(4)に、本発明の実施例4の諸元
の値を掲げる。表(4)において、Fは焦点距離を、F
NOはFナンバーを、Bfはバックフォーカスを、βが撮
影倍率を表す。さらに、左端の数字は物体側からの各レ
ンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは各
レンズ面間隔を、nおよびνはd線(λ=587.6n
m)に対する屈折率および分散値(アッベ数)を示して
いる。
【0049】
【表4】 (非球面データ) k C2 4 14面 1.0000 0.0000 -0.8466 ×10-76 8 10 0.5631 ×10-10 0.0000 0.0000 (条件対応値) (1)f1/F = 0.411 (2)f1/f2 =−0.976 (3)Ra/Rb = 1.370 (4)(Rd+Rc)/(Rd−Rc) =−1.286 (5)|Rd(N2P−N2N)/(ν2P−ν2N)|= 0.357 (6)|Re/Rf| = 0.856 (7)|N31−N32| = 0.10516 (8)|ν31−ν32| =16.3
【0050】図11は、第4実施例の無限遠合焦状態に
おける諸収差図である。また、図12は、第4実施例の
至近距離撮影状態(撮影倍率β=−0.1343)にお
ける諸収差図である。各諸収差図において、FNOはFナ
ンバーを、NAは開口数を、Yは像高を、Dはd線(λ
=587.6nm)を、Gはg線(λ=435.8n
m)をそれぞれ示している。また、非点収差を示す収差
図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリディ
オナル像面を示している。さらに、球面収差を示す収差
図において破線は正弦条件(サイン・コンディション)
を示している。各収差図から明らかなように、本実施例
では、無限遠から近距離にかけて諸収差が良好に補正さ
れていることがわかる。
【0051】なお、上述の各実施例では、第3レンズ群
G3中の正レンズL33はその物体側の面が非球面に形
成されているが、像側の面を非球面に形成してもよい
し、あるいは双方の面をともに非球面に形成してもよい
ことは明らかである。
【0052】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、フォー
カシングレンズ群が軽量で、フォーカシング移動量が少
なく、且つ良好な結像性能を有する内焦式望遠レンズを
実現することができる。したがって、フォーカシングの
ための駆動機構の負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる望遠レンズのレン
ズ構成を示す図である。
【図2】第1実施例の無限遠合焦状態における諸収差図
である。
【図3】第1実施例の至近距離撮影状態における諸収差
図である。
【図4】本発明の第2実施例にかかる望遠レンズのレン
ズ構成を示す図である。
【図5】第2実施例の無限遠合焦状態における諸収差図
である。
【図6】第2実施例の至近距離撮影状態における諸収差
図である。
【図7】本発明の第3実施例にかかる望遠レンズのレン
ズ構成を示す図である。
【図8】第3実施例の無限遠合焦状態における諸収差図
である。
【図9】第3実施例の至近距離撮影状態における諸収差
図である。
【図10】本発明の第4実施例にかかる望遠レンズのレ
ンズ構成を示す図である。
【図11】第4実施例の無限遠合焦状態における諸収差
図である。
【図12】第4実施例の至近距離撮影状態における諸収
差図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、正の屈折力を有する第
    1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
    2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを備え、
    前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2とがほぼ
    アフォーカル系を構成し、前記第2レンズ群G2を光軸
    に沿って移動させて近距離物体への合焦を行う内焦式望
    遠レンズにおいて、 前記第1レンズ群G1は、物体側より順に、正レンズ成
    分L11と、正レンズ成分L12と、負レンズ成分L1
    3とを有し、 前記第2レンズ群G2は、少なくとも1つの正レンズ成
    分と、少なくとも1つの負レンズ成分とを有し、 前記第3レンズ群G3は、物体側より順に、正レンズ成
    分L31と、負レンズ成分L32と、少なくとも一方の
    面が非球面に形成された正レンズ成分L33とを有し、 前記第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、前記第2
    レンズ群G2の焦点距離をf2とし、レンズ全系の焦点
    距離をFとし、前記正レンズ成分L11の物体側の面の
    曲率半径をRaとし、前記正レンズ成分L12の物体側
    の面の曲率半径をRbとしたとき、 0.41<f1/F<0.76 −2.26<f1/f2<−0.97 1.3<Ra/Rb<2.0 の条件を満足することを特徴とする望遠レンズ。
  2. 【請求項2】 前記第2レンズ群G2は、少なくとも1
    つの両凹レンズを含み、 前記第2レンズ群G2中の正レンズ成分の物体側の面の
    曲率半径をRcとし、前記第2レンズ群G2中の正レン
    ズ成分の像側の面の曲率半径をRdとしたとき、 −3.2<(Rd+Rc)/(Rd−Rc)<−0.8 の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の望
    遠レンズ。
  3. 【請求項3】 前記第2レンズ群G2中の正レンズ成分
    と負レンズ成分とは貼り合わせレンズを形成し、 前記貼り合わせレンズの正レンズ成分の像側の面の曲率
    半径をRdとし、前記貼り合わせレンズの正レンズ成分
    の屈折率をN2Pとし、前記貼り合わせレンズの負レンズ
    成分の屈折率をN2Nとし、前記貼り合わせレンズの正レ
    ンズ成分の分散値をν2Pとし、前記貼り合わせレンズの
    負レンズ成分の分散値をν2Nとしたとき、 |Rd(N2P−N2N)/(ν2P−ν2N)|<0.67 の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に
    記載の望遠レンズ。
  4. 【請求項4】 前記第3レンズ群G3中の負レンズ成分
    L32は、両凹レンズであり、 前記第3レンズ群G3中の正レンズ成分L33は、その
    凸面上において周辺に向かって曲率が緩くなるように形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か1項に記載の望遠レンズ。
  5. 【請求項5】 前記正レンズ成分L31の物体側の面の
    曲率半径をReとし、前記正レンズ成分L33の像側の
    面の曲率半径をRfとしたとき、 |Re/Rf|<1.63 の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の望遠レンズ。
  6. 【請求項6】 前記正レンズ成分L31の屈折率をN31
    とし、前記負レンズ成分L32の屈折率をN32とし、前
    記正レンズ成分L31の分散値をν31とし、前記負レン
    ズ成分L32の分散値をν32としたとき、 |N31−N32|<0.18 |ν31−ν32|<20 の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか1項に記載の望遠レンズ。
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