JP2002148513A - 撮影レンズ - Google Patents
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Abstract
2ωが21°程度の撮影レンズであって、前玉径を小さ
くすることができる撮影レンズを得る。 【構成】 物体側から順に、正、負、正のレンズ群から
なり、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、負の
第2レンズ群を像側に動かす撮影レンズにおいて、第1
レンズ群は、物体側から順に、両凸の正レンズ、両凸の
正レンズ及び両凹の負レンズからなり、第2レンズ群
は、物体側から順に、物体側が凹面の正メニスカスレン
ズと両凹の負レンズとの貼合わせレンズからなり、次の
条件式(1)ないし(3)を満足する撮影レンズ。 (1)0.020<dX/f<0.200 (2)(n1+n2)/2>1.52 (3)(ν1+ν2)/2>55 但し、dX:無限遠物体合焦時から最短撮影距離物体合
焦時までの第2レンズ群の移動量、f:無限遠物体に合
焦時の全系の焦点距離、n1:第1レンズのd線の屈折
率、n2:第2レンズのd線の屈折率、ν1:第1レン
ズのアッベ数、ν2:第2レンズのアッベ数。
Description
適な撮影レンズで、Fナンバーが約2.5と比較的明る
く、画角2ωが21°程度のレンズ系の内部の一部を動
かしてフォーカシングする所謂インナーフォーカス式の
撮影レンズに関する。
さく、全画角が18°から28°位の明るい所謂中望遠
レンズでは焦点距離が比較的長いため全体が大きくな
り、また明るいためレンズ径が大きくなり全体として大
きく重くなりがちである。AFカメラでは重たいレンズ
系を動かすため駆動系に掛かる負荷が大きく合焦速度の
低下を招いたりする。そこでレンズ内の一部分のみを動
かしてフォーカシングする所謂インナーフォーカス式の
撮影レンズが提案されている(例えば特開平4−255
813号公報、特開平5−157964号公報など)。
では、フォーカシング群の収差補正の負担を少なくし合
焦動作時の収差変化を少なくするため、フォーカシング
群の前のレンズ群で収差を少なくしたい。そこで、フォ
ーカシング群の前のレンズ群を、正レンズ3枚と負レン
ズ1枚で構成したものが多い。また、このような明るい
中望遠レンズでは比較的広い画角と小さなFナンバーの
ため前玉径が大きくなりがちである。撮影レンズの前に
はフィルターなどを取り付けるので前玉径が大きいと装
着するアクセサリーも大きいものを用意しなければなら
ず重さやコストが嵩んでしまう。また前玉径の大型化は
レンズ全体の重量を増加し携帯性を悪くする。そこで前
玉径の小さなレンズが必要になる。
的明るく、画角2ωが21°程度の撮影レンズであっ
て、前玉径を小さくすることができる撮影レンズを提供
することを目的とする。また、本発明は、フォーカシン
グ群の前のレンズ群の構成枚数が少ないインナーフォー
カスの撮影レンズを得ることを目的とする。
ンズ群、負の第2レンズ群及び正の第3レンズ群からな
り、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、負の第
2レンズ群を像側に動かす撮影レンズにおいて、第1レ
ンズ群は、物体側から順に、両凸の正レンズ、両凸の正
レンズ及び両凹の負レンズからなり、第2レンズ群は、
物体側から順に、物体側が凹面の正メニスカスレンズと
両凹の負レンズとの貼合わせレンズからなり、次の条件
式(1)ないし(3)を満足することを特徴している。 (1)0.020<dX/f<0.200 (2)(n1+n2)/2>1.52 (3)(ν1+ν2)/2>55 但し、 dX:無限遠物体合焦時から最短撮影距離物体合焦時ま
での第2レンズ群の移動量、 f:無限遠物体に合焦時の全系の焦点距離、 n1:第1レンズのd線の屈折率、 n2:第2レンズのd線の屈折率、 ν1:第1レンズのアッベ数、 ν2:第2レンズのアッベ数、 である。
式(4)を満足することが好ましい。 (4)0.58<f1/f<0.72 但し、 f1:第1レンズ群の焦点距離、である。また、次の条
件式(5)を満足することが好ましい。 (5)0.12<f/f1-2<0.29 但し、 f1-2:無限遠物体に合焦時の第1レンズ群と第2レン
ズ群の合成焦点距離、である。
体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群及
び正の第3レンズ群からなり、無限遠物体から近距離物
体への合焦に際し、負の第2レンズ群を像側に動かす撮
影レンズにおいて、第1レンズ群は、物体側から順に、
両凸の正レンズ、両凸の正レンズ及び両凹の負レンズか
らなり、第2レンズ群は、物体側から順に、物体側が凹
面の正メニスカスレンズと両凹の負レンズとの貼合わせ
レンズからなり、第3レンズ群は、物体側が凹面の負レ
ンズと正レンズの貼り合せレンズと、正レンズとからな
ることを特徴としている。
(1)ないし(3)を満足することが好ましい。 (1)0.020<dX/f<0.200 (2)(n1+n2)/2>1.52 (3)(ν1+ν2)/2>55 但し、 dX:無限遠物体合焦時から最短撮影距離物体合焦時ま
での第2レンズ群の移動量、 f:無限遠物体に合焦時の全系の焦点距離、 n1:第1レンズのd線の屈折率、 n2:第2レンズのd線の屈折率、 ν1:第1レンズのアッベ数、 ν2:第2レンズのアッベ数、 である。
(4)を満足することが好ましい。 (4)0.58<f1/f<0.72 但し、 f1:第1レンズ群の焦点距離、 f:無限遠物体に合焦時の全系の焦点距離、 である。また、次の条件式(5)を満足することが好ま
しい。 (5)0.12<f1/f1-2<0.29 但し、 f1-2:無限遠物体に合焦時の第1レンズ群と第2レン
ズ群の合成焦点距離、である。
図5、図9、図13の各実施例のレンズ構成図に示すよ
うに、物体側から順に、正の第1レンズ群10、負の第
2レンズ群20、絞S及び正の第3レンズ群30からな
っている。正の第1レンズ群10は、物体側から順に、
両凸の正レンズ11、両凸の正レンズ12及び両凹の負
レンズ13の3枚構成からなっている。負の第2レンズ
群20は、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し像
側に移動されるフォーカシング群であり、物体側から順
に、物体側が凹面の正メニスカスレンズ21と両凹の負
レンズ22との貼合わせレンズからなっている。正の第
3レンズ群30は、物体側が凹面の負レンズ31と正レ
ンズ32の貼り合せレンズと、正レンズ33とからなっ
ている。絞Sは、第2レンズ群20の前に配置すること
も可能である。
を、物体側から順に、正(両凸正レンズ11)、正(両
凸正レンズ12)、負(両凹負レンズ13)の3枚で構
成しているため、前玉径を小さくすることができる。少
ないレンズ枚数で収差を補正するには、第1レンズ、第
2レンズでの収差の発生を分担し小さく押さえることが
好ましく、このためどちらも両凸レンズとして、主に球
面収差とコマ収差の発生を小さくしている。第3レンズ
も両凹として前の2枚のレンズの収差を極力補正するよ
うにしている。
凹となる貼り合せレンズとしている。これは必要最低限
の構成である。貼り合せとして色消ししないと、フォー
カシングレンズ群である負の第2レンズ群20が動いた
とき全系で色収差が発生してしまう。
ス型レンズの像側の構成と同じである。これはFナンバ
ーの小さなレンズ系に向くタイプとして知られている。
正の第3レンズ群30を正の第1レンズ群10に比べて
このように豪華な構成とすることでFナンバーを比較的
小さくすることができる。
式のレンズのフォーカスレンズ群(負の第2レンズ群2
0)の移動量に関する。条件式(1)の上限を越えてフ
ォーカス移動量が大きくなれば、レンズ内部に移動量を
確保する必要からレンズ全長の増大を招く。また移動量
を増やした場合は周辺光量を確保するためレンズの径を
大きくしなければならずレンズ径の小型化に反する。条
件式(1)の下限を越えてフォーカシング移動量が小さ
くなれば、少ない移動量で合焦するためピント感度を大
きくしなければならず一般的に各群のパワーが強くなり
がちで各群の収差も大きくなり収差の近距離変化が起こ
ってしまう。
の正レンズの屈折率の平均を規定している。この条件式
(2)は、正の第1レンズ群10中の正レンズを2枚と
比較的少ない構成とした上で収差の発生を押さえるため
の条件で、下限を越えると各面の曲率半径が小さくな
り、面への入射角が大となるため収差の発生が大きくな
り過ぎ全系の収差を保てなくなる。
正レンズのアッベ数の平均を規定している。条件式
(3)の下限を越えると色収差の発生が大きくなってし
まう。
焦点距離に関するものある。条件式(4)の下限を越え
て正の第1レンズ群10のパワーが大きくなると、正の
第1レンズ群10での収差発生が大きくなり全体の収差
を小さく保てなくなり第1レンズ群を3枚という比較的
少ない枚数で構成することができなくなってしまう。条
件式(4)の上限を超えて焦点距離が大きくなると、正
の第1レンズ群10での収差発生は小さくなるが色収差
が大きくなり、全系の色収差も大きくなってしまう。
負の第2レンズ群20の焦点距離と全系の焦点距離の
比、つまり正の第3レンズ群30の倍率を規定してい
る。条件式(5)の下限を越えて正の第3レンズ群30
の倍率が小さくなると、全長の増加を招いてしまう。す
なわち、正の第3レンズ群30の倍率が小さければ、比
較的少ない枚数で構成している正の第1レンズ群10、
負の第2レンズ群20の焦点距離が大きくなり、パワー
が小さくてすむため収差発生が小さくなるという利点が
あるが、反面、全長が長くなるので好ましくない。条件
式(5)の上限を超えると正の第1レンズ群10、負の
第2レンズ群20のパワーが強くなって収差発生が大と
なり、また比較的レンズ枚数の多い3枚構成の正の第3
レンズ群30でも収差発生が大きくなってしまい全系と
しての収差が大となってしまう。
SAは球面収差、SCは正弦条件、球面収差で表される
色収差(軸上色収差)図及び倍率色収差図中のd線、g
線、c線はそれぞれの波長に対する収差であり、Sはサ
ジタル、Mはメリディオナル、Wは半画角(゜)であ
る。また、表中のFNOはFナンバー、fは全系の焦点距
離、mは横倍率、fB はバックフォーカス、rは曲率半
径、dはレンズ厚またはレンズ間隔、Nd はd線の屈折
率、νはアッベ数を示す。また、以下の全ての実施例で
は、最短撮影距離は、1m(=8.55f)に設定され
ている。
時のレンズ構成を示し、図2、図3及び図4はそれぞ
れ、図1のレンズ構成の無限遠撮影時、撮影倍率−1/
50倍時及び最短撮影距離時の諸収差図を示している。
表1はその数値データである。
を示し、図6、図7及び図8はそれぞれ図5のレンズ構
成の無限遠撮影時、撮影倍率−1/50倍時及び最短撮
影距離時の諸収差図を示している。表2はその数値デー
タである。
を示し、図10、図11及び図12はそれぞれ、図9の
レンズ構成の無限遠撮影時、撮影倍率−1/50倍時及
び最短撮影距離時の諸収差図を示している。表3はその
数値データである。
成を示し、図14、図15及び図16はそれぞれ、図1
3のレンズ構成の無限遠撮影時、撮影倍率−1/50倍
時及び最短撮影距離時の諸収差図を示している。表4は
その数値データである。
す。
く補正されている。
ンズを得ることできる。
成図である。
差図である。
おける諸収差図である。
収差図である。
成図である。
差図である。
おける諸収差図である。
収差図である。
成図である。
収差図である。
における諸収差図である。
諸収差図である。
構成図である。
諸収差図である。
時における諸収差図である。
る諸収差図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 物体側から順に、正の第1レンズ群、負
の第2レンズ群及び正の第3レンズ群からなり、無限遠
物体から近距離物体への合焦に際し、負の第2レンズ群
を像側に動かす撮影レンズにおいて、第1レンズ群は、
物体側から順に、両凸の正レンズ、両凸の正レンズ及び
両凹の負レンズからなり、第2レンズ群は、物体側から
順に、物体側が凹面の正メニスカスレンズと両凹の負レ
ンズとの貼合わせレンズからなり、次の条件式(1)な
いし(3)を満足することを特徴とする撮影レンズ。 (1)0.020<dX/f<0.200 (2)(n1+n2)/2>1.52 (3)(ν1+ν2)/2>55 但し、 dX:無限遠物体合焦時から最短撮影距離物体合焦時ま
での第2レンズ群の移動量、 f:無限遠物体に合焦時の全系の焦点距離、 n1:第1レンズのd線の屈折率、 n2:第2レンズのd線の屈折率、 ν1:第1レンズのアッベ数、 ν2:第2レンズのアッベ数。 - 【請求項2】 請求項1に記載の撮影レンズにおいて、
次の条件式(4)を満足することを特徴とする撮影レン
ズ。 (4)0.58<f1/f<0.72 但し、 f1:第1レンズ群の焦点距離。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の撮影レンズに
おいて、次の条件式(5)を満足することを特徴とする
撮影レンズ。 (5)0.12<f/f1-2<0.29 但し、 f1-2:無限遠物体に合焦時の第1レンズ群と第2レン
ズ群の合成焦点距離。 - 【請求項4】 物体側から順に、正の第1レンズ群、負
の第2レンズ群及び正の第3レンズ群からなり、無限遠
物体から近距離物体への合焦に際し、負の第2レンズ群
を像側に動かす撮影レンズにおいて、第1レンズ群は、
物体側から順に、両凸の正レンズ、両凸の正レンズ及び
両凹の負レンズからなり、第2レンズ群は、物体側から
順に、物体側が凹面の正メニスカスレンズと両凹の負レ
ンズとの貼合わせレンズからなり、第3レンズ群は、物
体側が凹面の負レンズと正レンズの貼り合せレンズと、
正レンズとからなることを特徴とする撮影レンズ。 - 【請求項5】 請求項4記載の撮影レンズにおいて、次
の条件式(1)ないし(3)を満足することを特徴とす
る撮影レンズ。 (1)0.020<dX/f<0.200 (2)(n1+n2)/2>1.52 (3)(ν1+ν2)/2>55 但し、 dX:無限遠物体合焦時から最短撮影距離物体合焦時ま
での第2レンズ群の移動量、 f:無限遠物体に合焦時の全系の焦点距離、 n1:第1レンズのd線の屈折率、 n2:第2レンズのd線の屈折率、 ν1:第1レンズのアッベ数、 ν2:第2レンズのアッベ数。 - 【請求項6】 請求項4または5記載の撮影レンズにお
いて、次の条件式(4)を満足することを特徴とする撮
影レンズ。 (4)0.58<f1/f<0.72 但し、 f1:第1レンズ群の焦点距離、 f:無限遠物体に合焦時の全系の焦点距離。 - 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれか一項に記載
の撮影レンズにおいて、次の条件式(5)を満足するこ
とを特徴とする撮影レンズ。 (5)0.12<f/f1-2<0.29 但し、 f1-2:無限遠物体に合焦時の第1レンズ群と第2レン
ズ群の合成焦点距離。
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