JP3445554B2 - インナーフォーカス式望遠レンズ - Google Patents

インナーフォーカス式望遠レンズ

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JP3445554B2
JP3445554B2 JP2000097669A JP2000097669A JP3445554B2 JP 3445554 B2 JP3445554 B2 JP 3445554B2 JP 2000097669 A JP2000097669 A JP 2000097669A JP 2000097669 A JP2000097669 A JP 2000097669A JP 3445554 B2 JP3445554 B2 JP 3445554B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真用カメラやビ
デオカメラ等に好適な画角が約25°程度でFNoが2〜
2.8程度のインナーフォーカス式望遠レンズに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、明るい望遠レンズは、レンズの
長さ及びレンズ径が大きくなり、重くなってしまう。こ
のような望遠レンズにおいて、レンズ群の全てを移動さ
せる全体繰り出しのフォーカシングを行うと、重心の移
動が起こり使いづらい。そのうえ、オートフォーカスを
行う場合、重いレンズ群を動かすのには時間がかかって
しまう。さらに、撮影距離によって収差が変化してしま
う。
【0003】そこで、明るい望遠レンズには、複数のレ
ンズ群の一部のみを移動させることによってフォーカシ
ングを行うインナーフォーカス式が採用されることが多
い。このインナーフォーカス式を用いると、移動対象と
なるレンズ群の重量を軽く抑えることができるので、重
心移動が少なくなるとともに、高速なオートフォーカス
が可能となる。また、フローティング効果を利用するこ
とができて、距離による収差の変化を減らすことができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなインナーフ
ォーカス式望遠レンズには特開平1-154112号、特開平5-
157964号、特開平9-159911号等がある。特開平1-154112
号はFno.1.2〜1.4で画角が30°程度のものを示している
が、レンズ枚数が多く、色収差、特に球面収差の色収
差、倍率の色収差の補正、また非点隔差の補正が十分で
ない。特開平5-15796号はFno.1.8、画角約29°のものを
示しているが、球面収差、非点隔差、ディストーション
のフォーカシングによる変化が大きく、全フォーカス範
囲にわたって良好な性能を保っているとは言えない。特
開平9-159911号はFno.2、画角約19°のものを示してい
るが、実施例1から3はレンズ枚数が多く、実施例4か
ら5は画角がやや狭く、また非点隔差の補正が不十分で
ある。またこれら3つを所謂ブローニーフィルムを使う
大きなフォーマットの写真レンズに適用するためスケー
リングすると、色収差もスケーリングされ、色収差の補
正が不十分となってしまう。
【0005】本発明はFno.が2から2.8程度で画角がおよ
そ25°の無限から近距離物体まで、色収差、球面収差、
非点隔差等のフォーカシングによる収差変動が少なく、
比較的レンズ枚数が少ないインナーフォーカス式望遠レ
ンズを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるインナーフ
ォーカス式望遠レンズは、上記課題を解決するために、
以下のような構成を採用した。即ち、請求項1記載の発
明は、物体側より順に、屈折力が正の第I群,屈折力が
負の第II群,及び屈折力が正の第III群の3つのレンズ
群を備え、前記第II群を光軸上移動させることによって
フォーカシングを行うインナーフォーカス式望遠レンズ
であって、前記第I群は、物体側より順に、屈折力が正
の第I-1レンズ,屈折力が正で物体側が凸のメニスカス
レンズである第I-2レンズ,屈折力が正で物体側が凸の
メニスカスレンズである第I-3レンズ,及び屈折力が負
で物体側が凸のメニスカスレンズである第I-4レンズを
有し、前記第III群は、物体側が凹のメニスカスレンズ
の第III-1レンズ,及び屈折力が正の第III-2レンズを有
し、前記第I群の屈折力が正のレンズのうち少なくとも
2つが、該レンズの屈折率をnI 、アッベ数をνIとし
た場合、 1.55< nI < 1.75 61 < νI なる条件を満足し、かつ、当該望遠レンズの第II群を無
限遠物体にフォーカスしたときのレンズ全系の焦点距離
をf、前記第III-1レンズの物体側面の曲率半径を、r
III-1-1 とした場合、 −10 < f/r III-1-1 < −1.5 なる条件を 満足することを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記第III-1レンズと第III-2レンズとの間隔をd
III-1 III-2 とした場合、 0.003 < d III-1 III-2 /f < 0.25 なる条件を満足することで、特定したものである。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1と同様の
レンズ構成において、第II群が負の単レンズからなるこ
とを限定したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
一実施形態を説明する。本実施形態のインナーフォーカ
ス式望遠レンズは、物体側から、正の第I群,負の第II
群,及び正の第III群の3つのレンズ群を有し、このう
ち第II群のみを移動させてフォーカシングを行うことと
している。
【0010】前記第I群は、物体側から、正の第I-1レ
ンズ,物体側が凸である正メニスカスレンズの第I-2レ
ンズ,物体側が凸である正メニスカスレンズの第I-3レ
ンズ,及び物体側が凸である負メニスカスレンズの第I-
4レンズを有する。このような構成を採用したのは、FN
oが小さくなるとともに発生してくる球面収差とコマ収
差とを、主に補正するためである。
【0011】そして、第I群の正のレンズ即ち、第I-1
レンズ,第I-2レンズ,第I-3レンズのうちの少なくとも
2つが、該レンズの屈折率をnI,アッベ数をνIとした
場合に、下記条件式(1)の(a)及び(b)を満たし
ている。 条件式(1) (a) 1.55< nI < 1.75 (b) 61 < νI また、前記第III群は、物体側から、物体側が凹である
正メニスカスレンズの第III-1レンズ,及び正の第III-2
レンズを有する。
【0012】そして、本望遠レンズの第II群を無限遠物
体にフォーカスした時のレンズ全系の焦点距離をfと
し、第III-1レンズの物体側面の曲率半径を、rIII-1-1
とし、第III-1レンズと正の第III-2レンズとの間隔をd
III-1〜III-2とした場合、この第III群は、下記条件式
(2),(3)を満たす。 条件式(2) −10 < f/rIII-1-1 < −1.5 条件式(3) 0.003 < dIII-1〜III-2/f < 0.25
【0013】以下に、これら条件式(1)〜(3)につ
いて説明する。まず、条件式(1)は、第I群中の正レ
ンズの屈折率及びアッベ数に関する。本望遠レンズは、
FNoを小さくしているので、球面収差,並びに画角2ω
に伴って発生するコマ収差,像面湾曲,及び非点収差が
無視できず、これらの収差を補正するために、条件式
(1)の(a)に示す屈折率nIの条件が必要となる。
屈折率nIが条件式(1)の(a)の下限以下となる
と、パワーを保つため各面の曲率半径が小となり球面収
差及びコマ収差が発生し、充分に補正できなくなる。逆
に、屈折率nIが条件式(1)の(a)の上限以上とな
ると、色収差の補正に必要なアッベνI数を有する適切
な材料が得られなくなる。
【0014】このアッベ数νIの条件を示すのが、条件
式(1)の(b)である。この条件式は、色収差の補正
のために定められたものであり、特に望遠レンズでは、
焦点距離fに比例して発生する色収差の補正が重要であ
る。アッベ数νIが、この条件式(1)の(b)の条件
を満たしていないと、色収差の補正が困難となる。
【0015】条件式(2)は、第III群の最も物体側の
凹面の曲率に関するものである。即ち、第III-1レンズ
の物体側の曲率半径rIII-1-1に関する条件を示してい
る。焦点距離fとこの曲率半径rIII-1-1との比である
f/rIII-1-1が、条件式(2)の下限以下となると、
負のパワーが大となり、高次の球面収差,及びサジタル
コマの発生を招き、さらにレンズ加工も難しくなる。ま
た、この比f/rIII-1-1が条件式(2)の上限以上と
なると、負のパワーが小さくなり、球面収差やコマ収差
の補正が不充分となる。
【0016】条件式(3)は、主に像面湾曲に関するも
のである。一般に像面湾曲は、像面の近くに正レンズを
置くことにより、良好に補正できるので、第III-2レン
ズを像面側に近づけることとすればよい。第III-1レン
ズは、その物体側の凹面の位置が、球面収差やコマ収差
の補正のために決定される。このことにより、第III-1
レンズと第III-2レンズとの間隔dIII-1〜III-2が大き
くなる。即ち、像面湾曲を補正するためには、この間隔
III-1〜III-2が、条件式(3)の下限よりも大きくな
っていなければならない。
【0017】しかしながら、写真用カメラやビデオカメ
ラなどに適用する場合一般にレンズと像面との間にミラ
ーやフィルタを置くことが多く、この間隔d
III-1〜III-2があまり大きくなると、第III-2レンズと
像面との間にミラーやフィルタ等を配置できなくなる。
さらに、レンズ交換式とした場合、第III-2レンズを像
面に近づけすぎると、イメージサークルに対応させてレ
ンズ径を大きくしなければならず、機械的に構成できな
くなる。これら機械的構成上の問題を回避するために、
前記の比dIII-1〜III-2/fは、条件式(3)の上限よ
りも小さくなっていなければならない。
【0018】第II群は負の屈折力の貼合せレンズ,又は
負の単レンズで構成される。この第II群は、フォーカス
時に移動させる必要があるので、単純な構成にして軽く
しておくとよい。特に、単レンズが最も軽くてよい。さ
らに、単レンズとするときはその単レンズのアッベ数を
νIIとして、条件式(4) 65 <νIIとするとよ
い。第II群はフォーカス時移動するので全系の色収差が
動かないように色収差を小さくしておく必要がある。そ
のためには、この第II群を貼合せとすれば良いが、前記
条件式(4)を満足するようにすればその色収差を小さ
くすることができて、単レンズであっても全系の色収差
を小さくとどめることができる。
【0019】上記の条件式(1)〜(3)〔第II群が単
レンズである場合には条件式(4)も含む〕を満たした
望遠レンズの例として、以下に本発明の実施例1〜6及
びその諸収差図を示す。表及び図面中、FNoはFナンバ
ー、fは焦点距離、2ωは画角、fBはバックフォーカ
ス、面No.は物体側から数えたレンズ各面の番号、rは
曲率半径、dは面間隔、ndはd線に対する屈折率、νd
はアッベ数を示す。 諸収差図中、SAは球面収差、SCは
正弦条件、d線、g線、C線はそれぞれのスペクトル線
の波長の球面収差の色収差または倍率色収差、Sはサジ
タル像の像面、Mはメリディオナル像の像面を示す。
【0020】[実施例1]図1は、本発明の望遠レンズの
実施例1の、無限遠物体に合焦させた状態のレンズ構成
図である。正の屈折力を有する第I群は、物体側から順
に、物体側が凸の正メニスカスレンズである第I-1レン
ズ、物体側が凸の正メニスカスレンズである第I-2レン
ズ、物体側が凸の正メニスカスレンズである第I-3レン
ズ、物体側が凸の負メニスカスレンズである第I-4レン
ズからなり、第I-3レンズと第I-4レンズは貼り合せら
れている。負の屈折力を有する第II群は、両凸レンズと
両凹レンズの貼り合せレンズからなる。正の屈折力を有
する第III群は、物体側から順に、両凹レンズと両凸レ
ンズが貼り合せられ全体として物体側が凹の負メニスカ
スレンズを構成する第III-1レンズと、両凸の第III-2レ
ンズとからなる。第II群は、無限遠から近距離にフォー
カシングする際、物体側から像側へ光軸上を移動する。
【0021】図2、3及び4はそれぞれ、図1の望遠レ
ンズの無限遠(倍率0.000)、中間撮影距離(倍率-0.02
5×)、最近接撮影距離(倍率-0.129×)での諸収差図
である。図1の望遠レンズの具体的数値データを表1に
示す。
【0022】
【表1】
【0023】[実施例2]図5は、本発明の望遠レンズの
実施例2の、無限遠物体に合焦させた状態のレンズ構成
図である。正の屈折力を有する第I群は、物体側から順
に、両凸の正レンズである第I-1レンズ、物体側が凸の
正メニスカスレンズである第I-2レンズ、物体側が凸の
正メニスカスレンズである第I-3レンズ、物体側が凸の
負メニスカスレンズである第I-4レンズからなる。負の
屈折力を有する第II群は、両凸レンズと両凹レンズの貼
り合せレンズからなる。正の屈折力を有する第III群
は、両凹レンズと両凸レンズが貼り合せられ全体として
物体側が凹の正メニスカスレンズを構成する第III-1レ
ンズと、物体側が凸の正メニスカスレンズである第III-
2レンズとからなる。第II群は、無限遠から近距離にフ
ォーカシングする際、物体側から像側へ光軸上を移動す
る。
【0024】図6、7及び8はそれぞれ、図5の望遠レ
ンズの無限遠(倍率0.000)、中間撮影距離(倍率-0.02
5×)、最近接撮影距離(倍率-0.134×)での諸収差図
である。図5の望遠レンズの具体的数値データを表2に
示す。
【0025】
【表2】
【0026】[実施例3]図9は、本発明の望遠レンズの
実施例3の、無限遠物体に合焦させた状態のレンズ構成
図である。正の屈折力を有する第I群は、物体側から順
に、物体側が凸の正メニスカスレンズである第I-1レン
ズ、物体側が凸の正メニスカスレンズである第I-2レン
ズ、物体側が凸の正メニスカスレンズである第I-3レン
ズ、物体側が凸の負メニスカスレンズである第I-4レン
ズからなる。負の屈折力を有する第II群は、両凸レンズ
と両凹レンズの貼り合せレンズからなる。正の屈折力を
有する第III群は、物体側が凹の正メニスカスレンズで
ある第III-1レンズと、物体側が凸の正メニスカスレン
ズである第III-2レンズとからなる。第II群は、無限遠
から近距離にフォーカシングする際、物体側から像側へ
光軸上を移動する。
【0027】図10、11及び12はそれぞれ、図9の
望遠レンズの無限遠(倍率0.000)、中間撮影距離(倍
率-0.025×)、最近接撮影距離(倍率-0.133×)での諸
収差図である。図9の望遠レンズの具体的数値データを
表3に示す。
【0028】
【表3】
【0029】[実施例4]図13は、本発明の望遠レンズ
の実施例4の、無限遠物体に合焦させた状態のレンズ構
成図である。正の屈折力を有する第I群は、物体側から
順に、両凸の正レンズである第I-1レンズ、物体側が凸
の正メニスカスレンズである第I-2レンズ、物体側が凸
の正メニスカスレンズである第I-3レンズ、物体側が凸
の負メニスカスレンズである第I-4レンズからなる。負
の屈折力を有する第II群は、物体側が凸の負メニスカス
レンズからなる。正の屈折力を有する第III群は、物体
側が凹の正メニスカスレンズである第III-1レンズと、
物体側が凸の正メニスカスレンズである第III-2レンズ
とからなる。第II群は、無限遠から近距離にフォーカシ
ングする際、物体側から像側へ光軸上を移動する。
【0030】図14、15及び16はそれぞれ、図13
の望遠レンズの無限遠(倍率0.000)、中間撮影距離
(倍率-0.025×)、最近接撮影距離(倍率-0.132×)で
の諸収差図である。図13の望遠レンズの具体的数値デ
ータを表4に示す。
【0031】
【表4】
【0032】[実施例5]図17は、本発明の望遠レンズ
の実施例5の、無限遠物体に合焦させた状態のレンズ構
成図である。正の屈折力を有する第I群は、物体側から
順に、両凸の正レンズである第I-1レンズ、物体側が凸
の正メニスカスレンズである第I-2レンズ、物体側が凸
の正メニスカスレンズである第I-3レンズ、物体側が凸
の負メニスカスレンズである第I-4レンズからなり、第
I-3レンズと第I-4レンズは貼り合せられている。負の
屈折力を有する第II群は、物体側が凹の正メニスカスレ
ンズと両凹レンズとの貼り合せレンズからなる。正の屈
折力を有する第III群は、物体側から順に、両凹レンズ
と両凸レンズが貼り合せられ全体として物体側が凹の負
メニスカスレンズを構成する第III-1レンズと、両凸の
第III-2レンズとからなる。第II群は、無限遠から近距
離にフォーカシングする際、物体側から像側へ光軸上を
移動する。
【0033】図18、19及び20はそれぞれ、図17
の望遠レンズの無限遠(倍率0.000)、中間撮影距離
(倍率-0.025×)、最近接撮影距離(倍率-0.194×)で
の諸収差図である。図17の望遠レンズの具体的数値デ
ータを表5に示す。
【0034】
【表5】
【0035】[実施例6]図21は、本発明の望遠レンズ
の実施例6の、無限遠物体に合焦させた状態のレンズ構
成図である。正の屈折力を有する第I群は、物体側から
順に、両凸の正レンズである第I-1レンズ、物体側が凸
の正メニスカスレンズである第I-2レンズ、物体側が凸
の正メニスカスレンズである第I-3レンズ、物体側が凸
の負メニスカスレンズである第I-4レンズからなり、第
I-3レンズと第I-4レンズは貼り合せられている。負の
屈折力を有する第II群は、物体側が凸の負メニスカスレ
ンズからなる。正の屈折力を有する第III群は、物体側
から順に、両凹レンズと両凸レンズが貼り合せられ全体
として物体側が凹の負メニスカスレンズを構成する第II
I-1レンズと、両凸の第III-2レンズとからなる。第II群
は、無限遠から近距離にフォーカシングする際、物体側
から像側へ光軸上を移動する。
【0036】図22、23及び24はそれぞれ、図21
の望遠レンズの無限遠(倍率0.000)、中間撮影距離
(倍率-0.025×)、最近接撮影距離(倍率-0.124×)で
の諸収差図である。図21の望遠レンズの具体的数値デ
ータを表6に示す。
【0037】
【表6】
【0038】以上に示した実施例1〜6が、上述の条件
式を満たしていることを、以下の表7に示す。
【0039】
【表7】
【0040】このように、実施例1〜4では、第I-2レ
ンズ及び第I-3レンズが条件式(1)を満たし、実施例
5,6では、第I-1レンズ及び第I-2レンズが条件式
(1)を満たしていることがわかる。また、全ての実施
例1〜6において、条件式(2)及び(3)が満たされ
ていることがわかる。さらに、実施例4,6において、
条件式(4)が満たされていることがわかる。
【0041】
【発明の効果】以上のように構成した本発明によると、
Fno.が2〜2.8程度で画角がおよそ25°の無限から近距離
物体まで、色収差、球面収差、非点隔差等のフォーカシ
ングによる収差変動が少なく、比較的レンズ枚数が少な
いインナーフォーカス式望遠レンズを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1のレンズ断面図
【図2】 本発明の実施例1の諸収差図(∞)
【図3】 本発明の実施例1の諸収差図(−0.025×)
【図4】 本発明の実施例1の諸収差図(−0.129×)
【図5】 本発明の実施例2のレンズ断面図
【図6】 本発明の実施例2の諸収差図(∞)
【図7】 本発明の実施例2の諸収差図(−0.025×)
【図8】 本発明の実施例2の諸収差図(−0.134×)
【図9】 本発明の実施例3のレンズ断面図
【図10】 本発明の実施例3の諸収差図(∞)
【図11】 本発明の実施例3の諸収差図(−0.025
×)
【図12】 本発明の実施例3の諸収差図(−0.133
×)
【図13】 本発明の実施例4のレンズ断面図
【図14】 本発明の実施例4の諸収差図(∞)
【図15】 本発明の実施例4の諸収差図(−0.025
×)
【図16】 本発明の実施例4の諸収差図(−0.132
×)
【図17】 本発明の実施例5のレンズ断面図
【図18】 本発明の実施例5の諸収差図(∞)
【図19】 本発明の実施例5の諸収差図(−0.025
×)
【図20】 本発明の実施例5の諸収差図(−0.194
×)
【図21】 本発明の実施例6のレンズ断面図
【図22】 本発明の実施例6の諸収差図(∞)
【図23】 本発明の実施例6の諸収差図(−0.020
×)
【図24】 本発明の実施例6の諸収差図(−0.124
×)
【符号の説明】
I 第I群 II 第II群 III 第III群 SA 球面収差 SC 正弦条件違反量 S サジタル像面 M メリディオナル像面 ω 半画角 Y 像高
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 13/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、屈折力が正の第I群,
    屈折力が負の第II群,及び屈折力が正の第III群の3つ
    のレンズ群を備え、 前記第II群を光軸上移動させることによってフォーカシ
    ングを行うインナーフォーカス式望遠レンズであって、 前記第I群は、物体側より順に、屈折力が正の第I-1レ
    ンズ,屈折力が正で物体側が凸のメニスカスレンズであ
    る第I-2レンズ,屈折力が正で物体側が凸のメニスカス
    レンズである第I-3レンズ,及び屈折力が負で物体側が
    凸のメニスカスレンズである第I-4レンズを有し、 前記第III群は、物体側が凹のメニスカスレンズの第III
    -1レンズ,及び屈折力が正の第III-2レンズを有し、 前記第I群の屈折力が正のレンズのうち少なくとも2つ
    が、該レンズの屈折率をnI 、アッベ数をνIとした場
    合、 1.55< nI < 1.75 61 < νI なる条件を満足し、当該望遠レンズの第II群を無限遠物
    体にフォーカスしたときのレンズ全系の焦点距離をf、
    前記第III-1レンズの物体側面の曲率半径を、r III-1-1
    とした場合、 −10 < f/r III-1-1 < −1.5 なる条件を 満足することを特徴とするインナーフォーカ
    ス式望遠レンズ。
  2. 【請求項2】 前記第III-1レンズと第III-2レンズとの
    間隔をdIII-1III-2とした場合、 0.003 < dIII-1III-2/f < 0.25 なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の
    インナーフォーカス式望遠レンズ。
  3. 【請求項3】 物体側より順に、屈折力が正の第I群,
    屈折力が負の第II群,及び屈折力が正の第III群の3つ
    のレンズ群を備え、 前記第II群を光軸上移動させることによってフォーカシ
    ングを行うインナーフォーカス式望遠レンズであって、前記第I群は、物体側より順に、屈折力が正の第I-1レ
    ンズ,屈折力が正で物体側が凸のメニスカスレンズであ
    る第I-2レンズ,屈折力が正で物体側が凸のメニスカス
    レンズである第I-3レンズ,及び屈折力が負で物体側が
    凸のメニスカスレンズである第I-4レンズを有し、 前記第II群は、負の単レンズからなり、 前記第III群は、物体側が凹のメニスカスレンズの第III
    -1レンズ,及び屈折力が正の第III-2レンズを有し、 当該望遠レンズの第II群を無限遠物体にフォーカスした
    ときのレンズ全系の焦点距離をf、前記第III-1レンズの
    物体側面の曲率半径を、r III-1-1 とした場合、 −10 < f/r III-1-1 < −1.5 なる条件を満足する ことを特徴とするインナーフォーカ
    ス式望遠レンズ。
  4. 【請求項4】 前記第I群の屈折力が正のレンズのうち
    少なくとも2つが、該レンズの屈折率をnI 、アッベ数
    をνIとした場合、 1.55< nI < 1.75 61 < νI なる条件を満足することを特徴とする請求項3に記載の
    インナーフォーカス式望遠レンズ。
  5. 【請求項5】 前記第III-1レンズと第III-2レンズとの
    間隔をdIII-1III-2とした場合、 0.003 < dIII-1III-2/f < 0.25 なる条件を満足することを特徴とする請求項3又は4に
    記載のインナーフォーカス式望遠レンズ。
  6. 【請求項6】 前記第II群の単レンズのアッベ数をνII
    とした場合、 65 < νII なる条件を満足することを特徴とする請求項3〜5のい
    ずれかに記載のインナーフォーカス式望遠レンズ。
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