JP6584085B2 - 光学系及び撮像装置 - Google Patents
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Description
0.722 ≦ f3/f < 1.10 ・・・(2a)
0 < Cr3af/f ・・・(5)
但し、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f :当該光学系の焦点距離
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
Cr3af:前記物体側群の最も物体側の面の曲率半径
である。
1−1.光学系の構成
本件発明に係る光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、第1レンズ群と第3レンズ群とを光軸方向に固定し、第2レンズ群を光軸方向に移動させることで無限遠物体から有限距離物体への合焦を行い、第3レンズ群が、物体側から順に、物体側群と、開口絞りと、像側群とから構成されており、後述する条件式(1)で表される条件を満足することを特徴とする。まず、本件発明に係る光学系の光学系の構成について説明する。
第1レンズ群は、正の屈折力を有し、後述する条件式(1)等を満足するものであれば、その具体的なレンズ構成は特に限定されるものではない。
第2レンズ群の構成についても、負の屈折力を有し、後述する条件式等を満足するものであれば、その具体的なレンズ構成は特に限定されるものではないが、正の屈折力を有するレンズを少なくとも1枚有することが好ましい。負の屈折力を有する第2レンズ群内に、正の屈折力を有するレンズを少なくとも1枚配置することにより、合焦時における第2レンズ群の移動に伴う色収差の変動を抑制することができ、被写体との距離によらず優れた結像性能を得ることができる。
本件発明では、第3レンズ群が、物体側から順に、物体側群と、開口絞りと、像側群とから構成されている。すなわち、第3レンズ群において、開口絞りを挟んで、物体側群と、像側群とを配置することにより、開口絞りの前後において、軸上光線及び軸外光線のいずれについても発生した収差を打ち消し合わせることが容易になり、高性能な光学系を得ることができる。
本件発明に係る光学系において、上述した第1レンズ群〜第3レンズ群のうち、いずれかのレンズ群の一部を光軸に垂直方向に移動させて、撮像時の振動等に起因する回転ブレ等を補正する防振群として用いてもよい。
次に、本件発明に係る光学系が満足すべき条件、又は、満足することが好ましい条件について説明する。
本件発明に係る光学系は、以下の条件を満足するものとする。
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f :当該光学系の焦点距離
である。
0.80 < f1/f < 1.10 ・・・(1)’’
0.80 < f1/f < 1.03 ・・・(1)’’’
本件発明に係る光学系において、第3レンズ群が以下の条件を満足することが好ましい。
但し、
f3:第3レンズ群の焦点距離
である。
0.60 < f3/f < 0.95 ・・・(2)’’
本件発明に係る光学系において、像側群が以下の条件を満足することが好ましい。
但し、
f3b:像側群の焦点距離
である。
0.20 < f3b/f < 2.00 ・・・(3)’’
0.30 < f3b/f < 1.50 ・・・(3)’’’
本件発明に係る光学系において、物体側群の最も像面側の面が以下の条件を満足することが好ましい。
但し、
Cr3ar:前記物体側群の最も像面側の面の曲率半径
である。
0.12 < Cr3ar/f < 1.50 ・・・(4)’’
0.15 < Cr3ar/f < 1.00 ・・・(4)’’’
本件発明に係る光学系において、物体側群の最も物体側の面が以下の条件を満足することが好ましい。
但し、
Cr3af:前記物体側群の最も物体側の面の曲率半径
である。
0.14 < Cr3af/f < 10.00 ・・・(5)’’
0.20 < Cr3af/f < 5.00 ・・・(5)’’’
0.26 < Cr3af/f < 2.00 ・・・(5)’’’’
本件発明に係る光学系において、物体側群の最も物体側の面と、物体側群の最も像面側の面とが以下の条件を満足することが好ましい。
但し、Cr3af及びCr3arは上述のとおりである。
本件発明に係る光学系において、第2レンズ群が以下の条件を満足することが好ましい。
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離
である。
0.40 < |f2|/f < 1.00 ・・・(7)’’
0.40 < |f2|/f < 0.92 ・・・(7)’’’
0.59 < |f2|/f < 0.92 ・・・(7)’’’’
本件発明に係る光学系において、第3レンズ群が以下の条件を満足することが好ましい。
但し、
f3: 第3レンズ群の焦点距離
ω : 光学系の無限遠合焦時おける半画角
である。
本件発明に係る光学系において、物体側群と像側群とが以下の条件を満足することが好ましい。
但し、
f3a : 物体側群の焦点距離
であり、f3bは上述のとおりである。
当該光学系が防振群を備える場合、防振群が以下の条件を満足することが好ましい。この場合、防振時の収差変動を抑制することができ、当該光学系を小型に維持しつつ、防振時も高い結像性能を得ることができる。
但し、
防振群とは、光軸に対して垂直方向に移動可能なレンズ群をいうものとし、
βvc : 無限遠合焦時における防振群の横倍率
βr : 防振群より像側に位置する全レンズの無限遠合焦時における合成横倍率
である。
次に、本件発明に係る撮像装置について説明する。本件発明に係る撮像装置は、上記本件発明に係る光学系と、当該光学系の像面側に設けられた、当該光学系によって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする。ここで、撮像素子等に特に限定はなく、CCDセンサやCMOSセンサなどの固体撮像素子等も用いることができる。本件発明に係る撮像装置は、デジタルカメラやビデオカメラ等のこれらの固体撮像素子を用いた撮像装置に好適である。また、当該撮像装置は、レンズが筐体に固定されたレンズ固定式の撮像装置であってもよいし、一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラ等のレンズ交換式の撮像装置であってもよいのは勿論である。
図1は、本件発明に係る実施例1の光学系の無限遠合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図である。当該光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有するレンズL4と、負の屈折力を有する両凹レンズL5とを接合した接合レンズにより構成される。
次に、当該光学系の具体的数値を適用した数値実施例について説明する。表1に当該光学系のレンズデータを示す。表1において、「面No.」は物体側から数えたレンズ面の順番(面番号)、「r」はレンズ面の曲率半径、「d」はレンズ面の光軸上の間隔、「Nd」はd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率、「νd」はd線に対するアッベ数をそれぞれ示している。また、表2は、表1に示した光軸上の可変間隔である。また、各条件式(1)〜条件式(10)の数値を表9に示す。なお、各表中の長さの単位は全て「mm」であり、画角の単位は全て「°」である。これらの表に関する事項は実施例2〜実施例4で示す各表においても同様であるため、以下では説明を省略する。
f =82.500
Fno=1.829
ω =14.835
図3は、本件発明に係る実施例2の光学系の無限遠合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図である。当該光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有するレンズL5と、負の屈折力を有する両凹レンズL6とを接合した接合レンズにより構成される。
次に、当該光学系の具体的数値を適用した数値実施例について説明する。表3は、当該光学系のレンズデータであり、表4は、表3に示した光軸上の可変間隔である。また、表9に条件式(1)〜条件式(10)の数値を示す。さらに、図4は、当該光学系の無限遠合焦時の縦収差図である。
f =82.500
Fno=1.830
ω =14.835
図5は、本件発明に係る実施例3の無限遠合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図である。当該光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、から構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に像面側に凸面を向けた正の屈折力を有するレンズL5と、負の屈折力を有する両凹レンズL6とを接合した接合レンズにより構成される。
次に、当該光学系の具体的数値を適用した数値実施例について説明する。表5は、当該光学系のレンズデータであり、表6は、表5に示した光軸上の可変間隔である。また、表9に条件式(1)〜条件式(10)の数値を示す。さらに、図6は、当該光学系の無限遠合焦時の縦収差図である。
f =113.000
Fno=1.456
ω =10.632
図7は、本件発明に係る実施例4の光学系の無限遠合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図である。当該光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、から構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、負の屈折力を有する両凹レンズL4と、像面側に凹面を向けた負の屈折力を有するレンズL5及び正の屈折力を有するレンズL6を接合した接合レンズと、から構成される。
次に、当該光学系の具体的数値を適用した数値実施例について説明する。表7は、当該光学系のレンズデータであり、表8は、表7に示した光軸上の可変間隔である。また、表9に条件式(1)〜条件式(10)の数値を示す。さらに、図8は、当該光学系の無限遠合焦時の縦収差図である。
f =83.300
Fno=1.476
ω =14.665
G2 ・・・第2レンズ群
G3 ・・・第3レンズ群
G3a・・・物体側群
G3b・・・像側群
S ・・・開口絞り
CG ・・・カバーガラス
IMG・・・像面
Claims (10)
- 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、
前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とを光軸方向に固定し、前記第2レンズ群を光軸方向に移動させることで無限遠物体から有限距離物体への合焦を行い、
前記第3レンズ群が、物体側から順に、物体側群と、開口絞りと、像側群とから構成されており、
以下の条件を満足することを特徴とする光学系。
0.75 < f1/f < 1.30 ・・・(1)
0.722 ≦ f3/f < 1.10 ・・・(2a)
0 < Cr3af/f ・・・(5)
但し、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f :当該光学系の焦点距離
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
Cr3af:前記物体側群の最も物体側の面の曲率半径
である。 - 前記像側群が以下の条件を満足する請求項1に記載の光学系。
0.01 < f3b/f < 3.00 ・・・(3)
但し、
f3b:前記像側群の焦点距離
である。 - 前記物体側群の最も像面側の面が以下の条件を満足する請求項1又は請求項2に記載の光学系。
0 < Cr3ar/f ・・・(4)
但し、
Cr3ar:前記物体側群の最も像面側の面の曲率半径
である。 - 前記物体側群の最も物体側の面と、前記物体側群の最も像面側の面とが以下の条件を満足する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光学系。
1.0 < Cr3af/Cr3ar < 4.0 ・・・(6)
但し、
Cr3ar:前記物体側群の最も像面側の面の曲率半径
である。 - 前記第2レンズ群が以下の条件を満足する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光学系。
0.30 < |f2|/f < 1.20 ・・・(7)
但し、
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
である。 - 前記第2レンズ群が、正の屈折力を有するレンズを少なくとも1枚有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光学系。
- 前記第2レンズ群が、正の屈折力を有するレンズ1枚と負の屈折力を有するレンズ1枚とから構成される請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光学系。
- 前記第3レンズ群が以下の条件を満足する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光学系。
2.0 < f3/(f×tanω) < 5.0 ・・・(8)
但し、
ω :当該光学系の無限遠合焦時おける半画角
である。 - 前記物体側群と前記像側群とが以下の条件を満足する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光学系。
1.0 < |f3a|/f3b ・・・(9)
但し、
f3a : 前記物体側群の焦点距離
f3b : 前記像側群の焦点距離
である。 - 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の光学系と、当該光学系の像面側に、当該光学系によって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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