JPH085907A - 望遠レンズ光学系 - Google Patents
望遠レンズ光学系Info
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- JPH085907A JPH085907A JP6164531A JP16453194A JPH085907A JP H085907 A JPH085907 A JP H085907A JP 6164531 A JP6164531 A JP 6164531A JP 16453194 A JP16453194 A JP 16453194A JP H085907 A JPH085907 A JP H085907A
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- lens
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B15/00—Optical objectives with means for varying the magnification
- G02B15/14—Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
- G02B15/143—Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only
- G02B15/1431—Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being positive
- G02B15/143105—Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being positive arranged +-+
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 良好な結像性能を有する望遠レンズ光学系を
提供すること。 【構成】 本発明では、物体側より順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と
を備え、前記第2レンズ群G2を像側に移動させること
によって近距離物体への合焦を行う光学系において、前
記第2レンズ群G2は、物体側より順に、負の屈折力を
有する前群G21と、負の屈折力を有する後群G22とを有
し、前記第2レンズ群G2の最も物体側の負レンズの焦
点距離をf2Fとし、前記第2レンズ群G2の最も像側の
負レンズの焦点距離をf2Rとし、光学系全体の焦点距離
をfとし、前記第2レンズ群の後群G22の最も物体側の
面の屈折力をφ2Fとし、前記第2レンズ群の前群G21と
後群G22との間の軸上空気間隔をD2としたとき、 2.5<f2R/f2F<5 0≦D2/f≦0.1 0.15<1/(|φ2F|・f)<0.25 の条件を満足する。
提供すること。 【構成】 本発明では、物体側より順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と
を備え、前記第2レンズ群G2を像側に移動させること
によって近距離物体への合焦を行う光学系において、前
記第2レンズ群G2は、物体側より順に、負の屈折力を
有する前群G21と、負の屈折力を有する後群G22とを有
し、前記第2レンズ群G2の最も物体側の負レンズの焦
点距離をf2Fとし、前記第2レンズ群G2の最も像側の
負レンズの焦点距離をf2Rとし、光学系全体の焦点距離
をfとし、前記第2レンズ群の後群G22の最も物体側の
面の屈折力をφ2Fとし、前記第2レンズ群の前群G21と
後群G22との間の軸上空気間隔をD2としたとき、 2.5<f2R/f2F<5 0≦D2/f≦0.1 0.15<1/(|φ2F|・f)<0.25 の条件を満足する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は望遠レンズ光学系に関
し、特に内焦式の望遠レンズ光学系に関する。
し、特に内焦式の望遠レンズ光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、望遠レンズの合焦方法として、全
体繰り出し方式が用いられてきた。しかしながら、特開
昭52−55639号公報や特開昭57−165809
号公報等には、物体側から順に、正レンズ群、負レンズ
群および正レンズ群の3群構成からなり、負レンズ群を
像側に移動させることによって近距離物体への合焦を行
う望遠レンズ光学系が提案されている。
体繰り出し方式が用いられてきた。しかしながら、特開
昭52−55639号公報や特開昭57−165809
号公報等には、物体側から順に、正レンズ群、負レンズ
群および正レンズ群の3群構成からなり、負レンズ群を
像側に移動させることによって近距離物体への合焦を行
う望遠レンズ光学系が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
52−55639号公報に開示の望遠レンズでは、フォ
−カシング(合焦)に伴う収差変動を抑えるために、各
レンズ群においてほぼ収差補正をしなければならない。
しかしながら、小型化のためにレンズ枚数を低減してい
るため、収差補正上の自由度が減り、その結果撮影倍率
0.1倍以上における結像性能が悪いという不都合があ
った。
52−55639号公報に開示の望遠レンズでは、フォ
−カシング(合焦)に伴う収差変動を抑えるために、各
レンズ群においてほぼ収差補正をしなければならない。
しかしながら、小型化のためにレンズ枚数を低減してい
るため、収差補正上の自由度が減り、その結果撮影倍率
0.1倍以上における結像性能が悪いという不都合があ
った。
【0004】また、特開昭57−165809号公報に
開示の望遠レンズでは、合焦による収差変動の補正に役
立っている第2レンズ群の最も物体側の面が物体側に凹
面を向けている。このため、第2レンズ群の最も物体側
の面は、正屈折力を有する第1レンズ群からの収斂光の
Rnd光に対して最小偏角から外れている。したがっ
て、球面収差を正側に過剰に補正しすぎ、且つ合焦動作
時に起こるRnd光の入射角度変化に対応した球面収差
変動が発生するので、好ましい結像性能を得ることがで
きないという不都合があった。なお、Rnd光とは、無
限遠物体から入射する光束中で、光軸に平行な光線のう
ち光軸から最も離れた光線すなわち最大高光線をいう。
開示の望遠レンズでは、合焦による収差変動の補正に役
立っている第2レンズ群の最も物体側の面が物体側に凹
面を向けている。このため、第2レンズ群の最も物体側
の面は、正屈折力を有する第1レンズ群からの収斂光の
Rnd光に対して最小偏角から外れている。したがっ
て、球面収差を正側に過剰に補正しすぎ、且つ合焦動作
時に起こるRnd光の入射角度変化に対応した球面収差
変動が発生するので、好ましい結像性能を得ることがで
きないという不都合があった。なお、Rnd光とは、無
限遠物体から入射する光束中で、光軸に平行な光線のう
ち光軸から最も離れた光線すなわち最大高光線をいう。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、良好な結像性能を有する望遠レンズ光学系を
提供することを目的とする。
のであり、良好な結像性能を有する望遠レンズ光学系を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、物体側より順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と
を備え、前記第2レンズ群G2を像側に移動させること
によって近距離物体への合焦を行う光学系において、前
記第2レンズ群G2は、物体側より順に、負の屈折力を
有する前群G21と、負の屈折力を有する後群G22とを有
し、前記第2レンズ群G2の最も物体側の負レンズの焦
点距離をf2Fとし、前記第2レンズ群G2の最も像側の
負レンズの焦点距離をf2Rとし、光学系全体の焦点距離
をfとし、前記第2レンズ群の後群G22の最も物体側の
面の屈折力をφ2Fとし、前記第2レンズ群の前群G21と
後群G22との間の軸上空気間隔をD2としたとき、 2.5<f2R/f2F<5 0≦D2/f≦0.1 0.15<1/(|φ2F|・f)<0.25 の条件を満足することを特徴とする光学系を提供する。
に、本発明においては、物体側より順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と
を備え、前記第2レンズ群G2を像側に移動させること
によって近距離物体への合焦を行う光学系において、前
記第2レンズ群G2は、物体側より順に、負の屈折力を
有する前群G21と、負の屈折力を有する後群G22とを有
し、前記第2レンズ群G2の最も物体側の負レンズの焦
点距離をf2Fとし、前記第2レンズ群G2の最も像側の
負レンズの焦点距離をf2Rとし、光学系全体の焦点距離
をfとし、前記第2レンズ群の後群G22の最も物体側の
面の屈折力をφ2Fとし、前記第2レンズ群の前群G21と
後群G22との間の軸上空気間隔をD2としたとき、 2.5<f2R/f2F<5 0≦D2/f≦0.1 0.15<1/(|φ2F|・f)<0.25 の条件を満足することを特徴とする光学系を提供する。
【0007】本発明の好ましい態様によれば、前記第1
レンズ群G1および前記第2レンズ群G2は、全体とし
てほぼアフォ−カル光学系を形成する。さらに、前記第
1レンズ群G1は、物体側より順に、2枚の正レンズL
1およびL2と、1枚の負レンズL3と、物体側に凸面
を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正
メニスカスレンズとの貼合わせからなり全体として正の
屈折力を有する接合レンズL4とを有し、前記第1レン
ズ群G1中の負レンズL3のアッベ数νd3は、35<ν
d3<100の条件を満足するのが好ましい。
レンズ群G1および前記第2レンズ群G2は、全体とし
てほぼアフォ−カル光学系を形成する。さらに、前記第
1レンズ群G1は、物体側より順に、2枚の正レンズL
1およびL2と、1枚の負レンズL3と、物体側に凸面
を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正
メニスカスレンズとの貼合わせからなり全体として正の
屈折力を有する接合レンズL4とを有し、前記第1レン
ズ群G1中の負レンズL3のアッベ数νd3は、35<ν
d3<100の条件を満足するのが好ましい。
【0008】
【作用】上述のように、本発明の望遠レンズ光学系で
は、以下の条件式(1)乃至(3)を満足する。 2.5<f2R/f2F<5 (1) 0≦D2/f≦0.1 (2) 0.15<1/(|φ2F|・f)<0.25 (3)
は、以下の条件式(1)乃至(3)を満足する。 2.5<f2R/f2F<5 (1) 0≦D2/f≦0.1 (2) 0.15<1/(|φ2F|・f)<0.25 (3)
【0009】ここで、 f2R:第2レンズ群G2の最も像側の負レンズの焦点距
離 f2F:第2レンズ群G2の最も物体側の負レンズの焦点
距離 φ2F:第2レンズ群の後群G22の最も物体側の面の屈折
力 f :レンズ系全体の焦点距離 D2:第2レンズ群の前群G21と後群G22との間の軸上
空気間隔
離 f2F:第2レンズ群G2の最も物体側の負レンズの焦点
距離 φ2F:第2レンズ群の後群G22の最も物体側の面の屈折
力 f :レンズ系全体の焦点距離 D2:第2レンズ群の前群G21と後群G22との間の軸上
空気間隔
【0010】条件式(1)は、合焦による球面収差の変
動および球面収差を良好に補正するための条件式であ
る。条件式(1)の上限値を上回ると、第2レンズ群G
2の前群G21の屈折力が大きくなり過ぎて、前群G21の
レンズ単独により球面収差に過大な高次収差が発生す
る。したがって、本発明のように第2レンズ群G2を少
ないレンズ枚数で構成した場合、球面収差を良好に補正
することが困難になり好ましくない。
動および球面収差を良好に補正するための条件式であ
る。条件式(1)の上限値を上回ると、第2レンズ群G
2の前群G21の屈折力が大きくなり過ぎて、前群G21の
レンズ単独により球面収差に過大な高次収差が発生す
る。したがって、本発明のように第2レンズ群G2を少
ないレンズ枚数で構成した場合、球面収差を良好に補正
することが困難になり好ましくない。
【0011】逆に、条件式(1)の下限値を下回ると、
第2レンズ群G2の後群G22の屈折力が強くなり過ぎ
る。このため、第2レンズ群G2中の後群G22の最も物
体側の面の屈折力が強くなり過ぎて、この面単独での球
面収差変動が多く発生する。したがって、本発明のよう
に第2レンズ群G2を少ないレンズ枚数で構成した場
合、球面収差を良好に補正することが困難になり好まし
くない。
第2レンズ群G2の後群G22の屈折力が強くなり過ぎ
る。このため、第2レンズ群G2中の後群G22の最も物
体側の面の屈折力が強くなり過ぎて、この面単独での球
面収差変動が多く発生する。したがって、本発明のよう
に第2レンズ群G2を少ないレンズ枚数で構成した場
合、球面収差を良好に補正することが困難になり好まし
くない。
【0012】なお、いずれかのレンズ成分に貼り合わせ
面を設けることによって第2レンズ群G2全体としての
色消しを図り、合焦による色収差の変動を抑えることが
できる。また、さらに良好な収差補正をするためには、
条件式(1)の下限値を2.8に、上限値を4.3にす
るのが望ましい。
面を設けることによって第2レンズ群G2全体としての
色消しを図り、合焦による色収差の変動を抑えることが
できる。また、さらに良好な収差補正をするためには、
条件式(1)の下限値を2.8に、上限値を4.3にす
るのが望ましい。
【0013】条件式(2)は、第2レンズ群G2の前群
G21と後群G22との軸上空気間隔に関し適切な範囲を規
定する条件であり、合焦による主光線高変化を抑える事
により像面湾曲の変動を良好に補正するための条件であ
る。なお、主光線とは、画角を有する光束中において開
口絞りの中央を通る光線をいう。また、主光線高とは、
光軸と主光線との間の距離をいう。したがって、主光線
高が高いとは光軸と主光線との間の距離が大きいこと
を、主光線高が低いとは光軸と主光線との間の距離が小
さいことをいう。
G21と後群G22との軸上空気間隔に関し適切な範囲を規
定する条件であり、合焦による主光線高変化を抑える事
により像面湾曲の変動を良好に補正するための条件であ
る。なお、主光線とは、画角を有する光束中において開
口絞りの中央を通る光線をいう。また、主光線高とは、
光軸と主光線との間の距離をいう。したがって、主光線
高が高いとは光軸と主光線との間の距離が大きいこと
を、主光線高が低いとは光軸と主光線との間の距離が小
さいことをいう。
【0014】第2レンズ群G2は、合焦のために光軸に
沿って移動するいわゆる合焦レンズ群である。すなわ
ち、近距離物体に合焦する際に第2レンズ群G2は像側
に移動する。したがって、近距離物体合焦時に第2レン
ズ群の前群G21に入射する主光線高は低くなる。換言す
れば、無限遠物体に合焦する時に主光線高が最大であ
り、最至近距離物体に合焦する時に主光線高が最小にな
る。
沿って移動するいわゆる合焦レンズ群である。すなわ
ち、近距離物体に合焦する際に第2レンズ群G2は像側
に移動する。したがって、近距離物体合焦時に第2レン
ズ群の前群G21に入射する主光線高は低くなる。換言す
れば、無限遠物体に合焦する時に主光線高が最大であ
り、最至近距離物体に合焦する時に主光線高が最小にな
る。
【0015】また、第2レンズ群の前群G21は負レンズ
であり、後群G22に入射する主光線高を高くする作用を
有する。特に、前群G21はその屈折力が第2レンズ群G
2全体のの屈折力の6割以上を占める強い負レンズ群に
なる傾向があるので、主光線高を高くする作用が強い。
したがって、前群G21と後群G22との軸上空気間隔が大
きいと、合焦による主光線高の変化が前群G21よりも後
群G22において多くなる。すなわち、後群G22における
主光線高変化を抑えるには、前群G21と後群G22との軸
上空気間隔を所要の範囲内に限定するのが好ましい。
であり、後群G22に入射する主光線高を高くする作用を
有する。特に、前群G21はその屈折力が第2レンズ群G
2全体のの屈折力の6割以上を占める強い負レンズ群に
なる傾向があるので、主光線高を高くする作用が強い。
したがって、前群G21と後群G22との軸上空気間隔が大
きいと、合焦による主光線高の変化が前群G21よりも後
群G22において多くなる。すなわち、後群G22における
主光線高変化を抑えるには、前群G21と後群G22との軸
上空気間隔を所要の範囲内に限定するのが好ましい。
【0016】さらに、前群G21と後群G22との軸上空気
間隔を所要の範囲内に限定することにより、前群G21お
よび後群G22のレンズ構成部材を1つの製造ユニットに
まとめることが容易になる。このため、合焦レンズ群で
ある第2レンズ群G2をコンパクトに構成することがで
き、合焦のための駆動機構の負荷が減り、応答性の良い
合焦動作を行うことができる。
間隔を所要の範囲内に限定することにより、前群G21お
よび後群G22のレンズ構成部材を1つの製造ユニットに
まとめることが容易になる。このため、合焦レンズ群で
ある第2レンズ群G2をコンパクトに構成することがで
き、合焦のための駆動機構の負荷が減り、応答性の良い
合焦動作を行うことができる。
【0017】条件式(2)の上限値を上回ると、像面湾
曲の変動が過大となり、他のレンズ群でこの像面湾曲の
変動を補正しきれなくなる。すなわち、本発明では第1
レンズ群G1および第3レンズ群G3を合焦に際し光軸
の沿って移動しないいわゆる固定レンズ群としている。
このため、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は
像面湾曲の変動に対する作用が小さく、像面湾曲の変動
を補正しきれない。さらに、第2レンズ群G2の前群G
21と後群G22との間隔が大きすぎると、合焦レンズ群と
しての全長が大きくなる。その結果、合焦光学系の保持
機構の重量も大きくなり、合焦のための駆動機構の負荷
が増え、応答性の良い合焦動作を行なうことできなくな
る。
曲の変動が過大となり、他のレンズ群でこの像面湾曲の
変動を補正しきれなくなる。すなわち、本発明では第1
レンズ群G1および第3レンズ群G3を合焦に際し光軸
の沿って移動しないいわゆる固定レンズ群としている。
このため、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は
像面湾曲の変動に対する作用が小さく、像面湾曲の変動
を補正しきれない。さらに、第2レンズ群G2の前群G
21と後群G22との間隔が大きすぎると、合焦レンズ群と
しての全長が大きくなる。その結果、合焦光学系の保持
機構の重量も大きくなり、合焦のための駆動機構の負荷
が増え、応答性の良い合焦動作を行なうことできなくな
る。
【0018】条件式(2)の下限値を0としているの
は、第2レンズ群G2の前群G21と後群G22との軸上空
気間隔を0より小さくすることは物理的に不可能である
からである。なお、さらに良好な収差補正をするには、
条件式(2)の上限値を0.05にするのが好ましい。
は、第2レンズ群G2の前群G21と後群G22との軸上空
気間隔を0より小さくすることは物理的に不可能である
からである。なお、さらに良好な収差補正をするには、
条件式(2)の上限値を0.05にするのが好ましい。
【0019】条件式(3)は、第2レンズ群の後群G22
の最も物体側の面の屈折力に関して適切な範囲を規定す
る条件である。後群G22の最も物体側の面は負の屈折力
を有する面で、無限遠物体撮影時には球面収差を正側に
過剰補正している。また、第2レンズ群G2を像側に移
動させた近距離物体合焦時には、第2レンズ群G2に入
射するRnd光の高さが低下して発散作用が弱まるた
め、球面収差が補正不足となる。
の最も物体側の面の屈折力に関して適切な範囲を規定す
る条件である。後群G22の最も物体側の面は負の屈折力
を有する面で、無限遠物体撮影時には球面収差を正側に
過剰補正している。また、第2レンズ群G2を像側に移
動させた近距離物体合焦時には、第2レンズ群G2に入
射するRnd光の高さが低下して発散作用が弱まるた
め、球面収差が補正不足となる。
【0020】さらに、後群G22の最も物体側の面は、第
2レンズ群の各面の中でも特に球面収差に対する寄与が
大きい面であることから、この面が合焦による球面収差
の変動の主原因になっている。さらに、後群G22の最も
物体側の面による球面収差変動および第1レンズ群G1
による球面収差変動は、その向きが互いに逆でその量は
同程度であることが望ましい。
2レンズ群の各面の中でも特に球面収差に対する寄与が
大きい面であることから、この面が合焦による球面収差
の変動の主原因になっている。さらに、後群G22の最も
物体側の面による球面収差変動および第1レンズ群G1
による球面収差変動は、その向きが互いに逆でその量は
同程度であることが望ましい。
【0021】したがって、球面収差変動を最小にするに
は、第1レンズ群G1の屈折力と第2レンズ群後群G22
の最も物体側の面の屈折力とを関連付けて収差補正を行
なうべきである。また、第1レンズ群G1の屈折力を変
えることは全長を変える主要因であるから、第2レンズ
群後群G22の最も物体側の面も全長を変化させる要因と
なる。
は、第1レンズ群G1の屈折力と第2レンズ群後群G22
の最も物体側の面の屈折力とを関連付けて収差補正を行
なうべきである。また、第1レンズ群G1の屈折力を変
えることは全長を変える主要因であるから、第2レンズ
群後群G22の最も物体側の面も全長を変化させる要因と
なる。
【0022】条件式(3)の上限値を上回ると、後群G
22の最も物体側の面で発生する球面収差変動が小さくな
りすぎる。その結果、第1レンズ群G1で発生する球面
収差変動も少ないレンズ枚数のままで同程度に良好に補
正する必要から、第1レンズ群G1の屈折力を弱めなけ
ればならない。しかしながら、第1レンズ群G1の屈折
力を弱めると、全長が長くなり好ましくない。
22の最も物体側の面で発生する球面収差変動が小さくな
りすぎる。その結果、第1レンズ群G1で発生する球面
収差変動も少ないレンズ枚数のままで同程度に良好に補
正する必要から、第1レンズ群G1の屈折力を弱めなけ
ればならない。しかしながら、第1レンズ群G1の屈折
力を弱めると、全長が長くなり好ましくない。
【0023】逆に、条件式(3)の下限値を下回ると、
後群G22の最も物体側の面で発生する球面収差の変動
が、第1レンズ群G1で発生する球面収差変動以上にな
ってしまい、全体としての球面収差の変動を補正しきれ
なくなり、好ましくない。このように、第2レンズ群後
群G22の最も物体側の面の屈折力を条件式(3)のよう
に規定すれば、合焦による球面収差の変動を良好に補正
しながら、全長を短くすることができる。なお、さらに
良好に収差補正をするには、条件式(3)の下限値を
0.17に、上限値を0.21にするのが好ましい。
後群G22の最も物体側の面で発生する球面収差の変動
が、第1レンズ群G1で発生する球面収差変動以上にな
ってしまい、全体としての球面収差の変動を補正しきれ
なくなり、好ましくない。このように、第2レンズ群後
群G22の最も物体側の面の屈折力を条件式(3)のよう
に規定すれば、合焦による球面収差の変動を良好に補正
しながら、全長を短くすることができる。なお、さらに
良好に収差補正をするには、条件式(3)の下限値を
0.17に、上限値を0.21にするのが好ましい。
【0024】さらに、合焦による収差変動の少ない光学
系を得るには、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と
を合成してアフォ−カル光学系とすることが好ましい。
すなわち、アフォ−カル系を実現するために、第1レン
ズ群G1の後側焦点(像側焦点)と第2レンズ群G2の
前側焦点(物体側焦点)とを一致させると、第2レンズ
群G2の使用倍率が物体距離に依存することなく一定に
なり、入射光線の角度変化による収差変動を防止するこ
とができる。さらに、第3レンズ群G3への入射光線が
常に角度変化のない平行光になるため、第3レンズ群G
3において収差変動がほとんど発生しなくなる。
系を得るには、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と
を合成してアフォ−カル光学系とすることが好ましい。
すなわち、アフォ−カル系を実現するために、第1レン
ズ群G1の後側焦点(像側焦点)と第2レンズ群G2の
前側焦点(物体側焦点)とを一致させると、第2レンズ
群G2の使用倍率が物体距離に依存することなく一定に
なり、入射光線の角度変化による収差変動を防止するこ
とができる。さらに、第3レンズ群G3への入射光線が
常に角度変化のない平行光になるため、第3レンズ群G
3において収差変動がほとんど発生しなくなる。
【0025】さらに良好な結像性能を得るには、第1レ
ンズ群G1が、物体側より順に、2枚の正レンズL1お
よびL2と、1枚の負レンズL3と、物体側に凸面を向
けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニ
スカスレンズとの貼合わせからなり全体として正の屈折
力を有する接合レンズL4とを有し、以下の条件式
(4)を満足するのが望ましい。 35<νd3<100 (4) ここで、 νd3:第1レンズ群G1中の負レンズL3のアッベ数
ンズ群G1が、物体側より順に、2枚の正レンズL1お
よびL2と、1枚の負レンズL3と、物体側に凸面を向
けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニ
スカスレンズとの貼合わせからなり全体として正の屈折
力を有する接合レンズL4とを有し、以下の条件式
(4)を満足するのが望ましい。 35<νd3<100 (4) ここで、 νd3:第1レンズ群G1中の負レンズL3のアッベ数
【0026】条件式(4)の下限値を下回ると、2次の
軸上色収差量が大きくなり好ましくない。合焦動作を行
うと、第1レンズ群G1による像倍率が増大し、軸上色
収差量が大きくなる傾向がある。しかしながら、条件式
(4)を満足すれば、撮影倍率1/10倍程度まで合焦
を行なっても軸上色収差量を小さく抑えることができ
る。また、第2レンズ群G2を少ないレンズ枚数で構成
するには、第1レンズ群G1による軸上色収差を小さく
することが必要であり、この点においても条件式(4)
の範囲を逸脱することは好ましくない。
軸上色収差量が大きくなり好ましくない。合焦動作を行
うと、第1レンズ群G1による像倍率が増大し、軸上色
収差量が大きくなる傾向がある。しかしながら、条件式
(4)を満足すれば、撮影倍率1/10倍程度まで合焦
を行なっても軸上色収差量を小さく抑えることができ
る。また、第2レンズ群G2を少ないレンズ枚数で構成
するには、第1レンズ群G1による軸上色収差を小さく
することが必要であり、この点においても条件式(4)
の範囲を逸脱することは好ましくない。
【0027】なお、現在のところ条件式(4)の上限値
を上回るような可視光線用光学硝子材料は存在しない
が、仮に条件式(4)の上限値を上回る場合、正レンズ
L1およびL2による色収差の補正のために負レンズL
3の屈折力を強くしなければならない。その結果、正レ
ンズL1およびL2で補正し得る以上の球面収差が負レ
ンズL3により発生するので好ましくない。なお、さら
に良好に収差補正するには、条件式(4)の上限値を4
5にするのが好ましい。
を上回るような可視光線用光学硝子材料は存在しない
が、仮に条件式(4)の上限値を上回る場合、正レンズ
L1およびL2による色収差の補正のために負レンズL
3の屈折力を強くしなければならない。その結果、正レ
ンズL1およびL2で補正し得る以上の球面収差が負レ
ンズL3により発生するので好ましくない。なお、さら
に良好に収差補正するには、条件式(4)の上限値を4
5にするのが好ましい。
【0028】
【実施例】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。本発明の各実施例にかかる光学系は、物
体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1
と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折
力を有する第3レンズ群G3とを備え、前記第2レンズ
群G2を像側に移動させることによって近距離物体への
合焦を行う光学系において、前記第2レンズ群G2は、
物体側より順に、負の屈折力を有する前群G21と、負の
屈折力を有する後群G22とを有する。
いて説明する。本発明の各実施例にかかる光学系は、物
体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1
と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折
力を有する第3レンズ群G3とを備え、前記第2レンズ
群G2を像側に移動させることによって近距離物体への
合焦を行う光学系において、前記第2レンズ群G2は、
物体側より順に、負の屈折力を有する前群G21と、負の
屈折力を有する後群G22とを有する。
【0029】〔実施例1〕図1は、本発明の第1実施例
にかかる望遠レンズ光学系の構成を示す図である。図1
の望遠レンズ光学系は、物体側より順に、両凸レンズL
1、両凸レンズL2、両凹レンズL3、物体側に凸面を
向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メ
ニスカスレンズとの接合正レンズL4からなる第1レン
ズ群G1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ
L5、および物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合負
レンズL6からなる第2レンズ群G2と、両凸レンズと
物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レ
ンズL7からなる第3レンズ群G3とから構成されてい
る。
にかかる望遠レンズ光学系の構成を示す図である。図1
の望遠レンズ光学系は、物体側より順に、両凸レンズL
1、両凸レンズL2、両凹レンズL3、物体側に凸面を
向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メ
ニスカスレンズとの接合正レンズL4からなる第1レン
ズ群G1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ
L5、および物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合負
レンズL6からなる第2レンズ群G2と、両凸レンズと
物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レ
ンズL7からなる第3レンズ群G3とから構成されてい
る。
【0030】このように、負メニスカスレンズL5が第
2レンズ群前群G21を、接合負レンズL6が第2レンズ
群後群G22をそれぞれ構成している。また、第3レンズ
群G3の像側には、開口絞りSが設けられている。次の
表(1)に、本発明の実施例1の諸元の値を掲げる。表
(1)において、fは焦点距離を、FNOはFナンバー
を、2ωは画角を表す。さらに、面番号は物体側からの
レンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd
線(λ=587.6nm)に対する値を示している。
2レンズ群前群G21を、接合負レンズL6が第2レンズ
群後群G22をそれぞれ構成している。また、第3レンズ
群G3の像側には、開口絞りSが設けられている。次の
表(1)に、本発明の実施例1の諸元の値を掲げる。表
(1)において、fは焦点距離を、FNOはFナンバー
を、2ωは画角を表す。さらに、面番号は物体側からの
レンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd
線(λ=587.6nm)に対する値を示している。
【0031】
【表1】f=588mm FNO=4.1 2ω=4.2° (合焦における可変間隔) 無限遠合焦状態 近距離合焦状態 (f=588) (撮影距離6m) d9 68.84 82.77 d14 20.09 6.16 Bf 177.25 177.25 (撮影距離は、被写体と像面との間の光軸に沿った距離である) (条件対応値) f2R =−419.59 f2F =−105.21 D2 =8.4 |φ2F|=0.0084 (1)f2R/f2F =3.99 (2)D2/f =0.11 (3)1/(|φ2F|・f)=0.20 (4)νd3 =40.9
【0032】図2および図3は実施例1の諸収差図であ
って、図2は無限遠合焦状態における諸収差図であり、
図3は近距離合焦状態(撮影距離6m)における諸収差
図である。各収差図において、FNOはFナンバーを、N
Aは開口数を、Yは像高を、Dはd線(λ=587.6
nm)を、Gはg線(λ=435.8nm)を、CはC
線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=486.
1nm)をそれぞれ示している。また、非点収差を示す
収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリ
ディオナル像面を示している。さらに、球面収差を示す
収差図において、破線はサインコンディション(正弦条
件)を示している。各収差図から明らかなように、本実
施例では、無限遠合焦状態から近距離合焦状態に亘り諸
収差が良好に補正されていることがわかる。
って、図2は無限遠合焦状態における諸収差図であり、
図3は近距離合焦状態(撮影距離6m)における諸収差
図である。各収差図において、FNOはFナンバーを、N
Aは開口数を、Yは像高を、Dはd線(λ=587.6
nm)を、Gはg線(λ=435.8nm)を、CはC
線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=486.
1nm)をそれぞれ示している。また、非点収差を示す
収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリ
ディオナル像面を示している。さらに、球面収差を示す
収差図において、破線はサインコンディション(正弦条
件)を示している。各収差図から明らかなように、本実
施例では、無限遠合焦状態から近距離合焦状態に亘り諸
収差が良好に補正されていることがわかる。
【0033】〔実施例2〕図4は、本発明の第2実施例
にかかる望遠レンズ光学系の構成を示す図である。図4
の望遠レンズ光学系は、物体側より順に、両凸レンズL
1、両凸レンズL2、両凹レンズL3、物体側に凸面を
向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メ
ニスカスレンズとの接合正レンズL4からなる第1レン
ズ群G1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ
L5、および物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合負
レンズL6からなる第2レンズ群G2と、両凸レンズと
物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レ
ンズL7からなる第3レンズ群G3とから構成されてい
る。
にかかる望遠レンズ光学系の構成を示す図である。図4
の望遠レンズ光学系は、物体側より順に、両凸レンズL
1、両凸レンズL2、両凹レンズL3、物体側に凸面を
向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メ
ニスカスレンズとの接合正レンズL4からなる第1レン
ズ群G1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ
L5、および物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合負
レンズL6からなる第2レンズ群G2と、両凸レンズと
物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レ
ンズL7からなる第3レンズ群G3とから構成されてい
る。
【0034】このように、負メニスカスレンズL5が第
2レンズ群前群G21を、接合負レンズL6が第2レンズ
群後群G22をそれぞれ構成している。また、第3レンズ
群G3の像側には、開口絞りSが設けられている。次の
表(2)に、本発明の実施例2の諸元の値を掲げる。表
(2)において、fは焦点距離を、FNOはFナンバー
を、2ωは画角を表す。さらに、面番号は物体側からの
レンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd
線(λ=587.6nm)に対する値を示している。
2レンズ群前群G21を、接合負レンズL6が第2レンズ
群後群G22をそれぞれ構成している。また、第3レンズ
群G3の像側には、開口絞りSが設けられている。次の
表(2)に、本発明の実施例2の諸元の値を掲げる。表
(2)において、fは焦点距離を、FNOはFナンバー
を、2ωは画角を表す。さらに、面番号は物体側からの
レンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd
線(λ=587.6nm)に対する値を示している。
【0035】
【表2】f=588mm FNO=4.1 2ω=4.2° (合焦における可変間隔) 無限遠合焦状態 近距離合焦状態 (f=588) (撮影距離6m) d9 64.57 75.89 d14 19.39 8.07 Bf 176.80 176.80 (撮影距離は、被写体と像面との間の光軸に沿った距離である) (条件対応値) f2R =−335.85 f2F =−112.87 D2 =8.6 |φ2F|=0.0088 (1)f2R/f2F =2.98 (2)D2/f =0.01 (3)1/(|φ2F|・f)=0.19 (4)νd3 =40.9
【0036】図5および図6は実施例2の諸収差図であ
って、図5は無限遠合焦状態における諸収差図であり、
図6は近距離合焦状態(撮影距離6m)における諸収差
図である。各収差図において、FNOはFナンバーを、N
Aは開口数を、Yは像高を、Dはd線(λ=587.6
nm)を、Gはg線(λ=435.8nm)を、CはC
線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=486.
1nm)をそれぞれ示している。また、非点収差を示す
収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリ
ディオナル像面を示している。さらに、球面収差を示す
収差図において、破線はサインコンディション(正弦条
件)を示している。各収差図から明らかなように、本実
施例では、無限遠合焦状態から近距離合焦状態に亘り諸
収差が良好に補正されていることがわかる。
って、図5は無限遠合焦状態における諸収差図であり、
図6は近距離合焦状態(撮影距離6m)における諸収差
図である。各収差図において、FNOはFナンバーを、N
Aは開口数を、Yは像高を、Dはd線(λ=587.6
nm)を、Gはg線(λ=435.8nm)を、CはC
線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=486.
1nm)をそれぞれ示している。また、非点収差を示す
収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリ
ディオナル像面を示している。さらに、球面収差を示す
収差図において、破線はサインコンディション(正弦条
件)を示している。各収差図から明らかなように、本実
施例では、無限遠合焦状態から近距離合焦状態に亘り諸
収差が良好に補正されていることがわかる。
【0037】なお、上述の実施例では、第3レンズ群G
3の像側に開口絞りSを設けているが、第2レンズ群G
2と第3レンズ群G3との間に開口絞りSを設けてもよ
い。さらに、第3レンズ群G3を光軸に対してほぼ垂直
方向に移動させることにより、手振れ等に起因する像位
置の変動を適宜補正する、いわゆる防振補正効果を得る
ことができる。この場合、第3レンズ群G3は、正・負
・正の3群3枚構成とするのが好ましい。また、光学系
の前後に実質的に屈折力のない保護ガラスのような光学
部材を配置しても、本発明の範囲内であることは明らか
である。
3の像側に開口絞りSを設けているが、第2レンズ群G
2と第3レンズ群G3との間に開口絞りSを設けてもよ
い。さらに、第3レンズ群G3を光軸に対してほぼ垂直
方向に移動させることにより、手振れ等に起因する像位
置の変動を適宜補正する、いわゆる防振補正効果を得る
ことができる。この場合、第3レンズ群G3は、正・負
・正の3群3枚構成とするのが好ましい。また、光学系
の前後に実質的に屈折力のない保護ガラスのような光学
部材を配置しても、本発明の範囲内であることは明らか
である。
【0038】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、全長が
短く、操作性が良く、かつ結像性能が良好な望遠レンズ
を提供することができる。
短く、操作性が良く、かつ結像性能が良好な望遠レンズ
を提供することができる。
【図1】本発明の第1実施例にかかる望遠レンズ光学系
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図2】実施例1の無限遠合焦状態における諸収差図で
ある。
ある。
【図3】実施例1の近距離合焦状態における諸収差図で
ある。
ある。
【図4】本発明の第2実施例にかかる望遠レンズ光学系
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図5】実施例2の無限遠合焦状態における諸収差図で
ある。
ある。
【図6】実施例2の近距離合焦状態における諸収差図で
ある。
ある。
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 L 各レンズ成分 S 開口絞り
Claims (3)
- 【請求項1】 物体側より順に、正の屈折力を有する第
1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを備え、
前記第2レンズ群G2を像側に移動させることによって
近距離物体への合焦を行う光学系において、 前記第2レンズ群G2は、物体側より順に、負の屈折力
を有する前群G21と、負の屈折力を有する後群G22とを
有し、 前記第2レンズ群G2の最も物体側の負レンズの焦点距
離をf2Fとし、前記第2レンズ群G2の最も像側の負レ
ンズの焦点距離をf2Rとし、光学系全体の焦点距離をf
とし、前記第2レンズ群の後群G22の最も物体側の面の
屈折力をφ2Fとし、前記第2レンズ群の前群G21と後群
G22との間の軸上空気間隔をD2としたとき、 2.5<f2R/f2F<5 0≦D2/f≦0.1 0.15<1/(|φ2F|・f)<0.25 の条件を満足することを特徴とする光学系。 - 【請求項2】 前記第1レンズ群G1および前記第2レ
ンズ群G2は、全体としてほぼアフォ−カル光学系を形
成することを特徴とする請求項1に記載の光学系。 - 【請求項3】 前記第1レンズ群G1は、物体側より順
に、2枚の正レンズL1およびL2と、1枚の負レンズ
L3と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物
体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの貼合わせか
らなり全体として正の屈折力を有する接合レンズL4と
を有し、 前記第1レンズ群G1中の負レンズL3のアッベ数νd3
は、 35<νd3<100 の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に
記載の光学系。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6164531A JPH085907A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 望遠レンズ光学系 |
US08/492,759 US5610769A (en) | 1994-06-23 | 1995-06-21 | Internal focusing telephoto lens system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6164531A JPH085907A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 望遠レンズ光学系 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH085907A true JPH085907A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15794940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6164531A Pending JPH085907A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 望遠レンズ光学系 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5610769A (ja) |
JP (1) | JPH085907A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000227546A (ja) * | 1999-02-04 | 2000-08-15 | Asahi Optical Co Ltd | 中望遠レンズ |
US7715116B2 (en) | 2007-04-11 | 2010-05-11 | Hoya Corporation | Telephoto lens system |
WO2013179659A1 (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-05 | 株式会社ニコン | 撮影レンズ、光学機器、および撮影レンズの製造方法 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3541283B2 (ja) * | 1995-05-26 | 2004-07-07 | 株式会社ニコン | 内焦式望遠レンズ |
JPH11218854A (ja) * | 1998-02-04 | 1999-08-10 | Minolta Co Ltd | 画像取込装置 |
JP4032502B2 (ja) * | 1998-05-14 | 2008-01-16 | 株式会社ニコン | 大口径比内焦超望遠レンズ |
JP4624581B2 (ja) * | 2001-03-15 | 2011-02-02 | 富士フイルム株式会社 | インナーフォーカス式レンズ |
JP4639635B2 (ja) * | 2004-05-07 | 2011-02-23 | 株式会社ニコン | 大口径比内焦望遠レンズ |
JP5693321B2 (ja) * | 2011-03-28 | 2015-04-01 | キヤノン株式会社 | ズームレンズ及び撮像装置 |
JP5693322B2 (ja) | 2011-03-28 | 2015-04-01 | キヤノン株式会社 | ズームレンズ及び撮像装置 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5178326A (en) * | 1974-12-28 | 1976-07-07 | Nippon Kogaku Kk | Boenrenzu |
JPS5255639A (en) * | 1975-09-30 | 1977-05-07 | Nippon Chemical Ind | Telephoto lens |
JPS53134425A (en) * | 1977-04-28 | 1978-11-24 | Nippon Chemical Ind | Large aperture ratio telescopic lens |
JPS57165809A (en) * | 1981-04-06 | 1982-10-13 | Minolta Camera Co Ltd | Telephoto lens system |
JPS5936218A (ja) * | 1982-08-24 | 1984-02-28 | Olympus Optical Co Ltd | 大口径比望遠レンズ |
JP2829981B2 (ja) * | 1988-09-17 | 1998-12-02 | 株式会社ニコン | 近距離撮影可能な望遠レンズ |
JPH04294310A (ja) * | 1991-03-25 | 1992-10-19 | Nikon Corp | 内焦望遠レンズ |
JP3102040B2 (ja) * | 1991-01-23 | 2000-10-23 | 株式会社ニコン | オートフォーカスカメラ用内焦望遠レンズ |
US5323270A (en) * | 1991-01-23 | 1994-06-21 | Nikon Corporation | Internal focusing telephoto lens |
JPH06201988A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-22 | Nikon Corp | 大口径比内焦望遠レンズ |
JPH06201989A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-22 | Nikon Corp | 内焦望遠レンズ |
-
1994
- 1994-06-23 JP JP6164531A patent/JPH085907A/ja active Pending
-
1995
- 1995-06-21 US US08/492,759 patent/US5610769A/en not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000227546A (ja) * | 1999-02-04 | 2000-08-15 | Asahi Optical Co Ltd | 中望遠レンズ |
US7715116B2 (en) | 2007-04-11 | 2010-05-11 | Hoya Corporation | Telephoto lens system |
WO2013179659A1 (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-05 | 株式会社ニコン | 撮影レンズ、光学機器、および撮影レンズの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5610769A (en) | 1997-03-11 |
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