JPH08166539A - 赤外線用望遠レンズ - Google Patents

赤外線用望遠レンズ

Info

Publication number
JPH08166539A
JPH08166539A JP6311895A JP31189594A JPH08166539A JP H08166539 A JPH08166539 A JP H08166539A JP 6311895 A JP6311895 A JP 6311895A JP 31189594 A JP31189594 A JP 31189594A JP H08166539 A JPH08166539 A JP H08166539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
object side
group
refractive power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6311895A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Sato
和明 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP6311895A priority Critical patent/JPH08166539A/ja
Publication of JPH08166539A publication Critical patent/JPH08166539A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】フォーカシングの際の操作性が向上し、コンパ
クトで無限遠から近距離まで良好な性能を維持できる大
口径の赤外線用望遠レンズを実現する。 【構成】物体側より順に正の屈折力を持つ第1レンズ群
と負の屈折力を持つ第2レンズ群と正の屈折力を持つ第
3レンズ群とで構成された望遠レンズにおいて、前記第
2レンズ群の最も像側のレンズは像側に凹面を向けた負
のメニスカスレンズであり、前記第2レンズ群を移動す
ることにより焦点合わせを行い、以下の条件を満足す
る。 0.7 ≦ f1/f ≦1.2 0.2 ≦ |f2|/f ≦0.8 0.1 ≦ D2/f ≦0.4 0.05f≦ 1/|φ2im| ≦0.4f

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線撮像装置等に用
いる赤外線用レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、赤外線用望遠レンズとしては、例
えば特開平4−125515号公報に開示されているも
のがある。特開平4−125515号公報に開示されて
いるタイプの光学系では、合焦の際にレンズ系全体を動
かす所謂全体繰り出しを採用している。
【0003】また、可視域の望遠レンズとしては、内焦
式の望遠レンズが数多く開示されている。その中でも特
に大口径の望遠レンズとして、特開平1−102413
号公報と特開昭58−30718号公報と特開昭53−
134425号公報とがある。これら公報に開示された
可視域用の望遠レンズは、F値が2.0程度となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−125515号公報に開示された赤外線用望遠レン
ズは、赤外線受光素子の感度との関係や、高解像力を得
るための開口効率の高さの要求により性質上大口径とな
ってしまう。その結果、重量も光学系としては重くな
る。この様なレンズを全群繰り出しによってフォーカシ
ングを行うのは、とても大変である。
【0005】また、特開平1−102413号公報と特
開昭58−30718号公報と特開昭53−13442
5号公報とに開示された望遠レンズを、大口径(小口径
比)が要求される赤外用光学系に適用すると、収差の値
が大きくなりすぎて不適当である。そこで、本発明で
は、上記のごとき課題を解決するために、フォーカシン
グの際の操作性が向上し、コンパクトで無限遠から近距
離まで良好な性能を維持できる大口径の赤外線用望遠レ
ンズを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のごとき目的を達成
するために、本発明では、物体側より順に正の屈折力を
持つ第1レンズ群と負の屈折力を持つ第2レンズ群と正
の屈折力を持つ第3レンズ群とで構成された望遠レンズ
において、前記第2レンズ群の最も像側のレンズは像側
に凹面を向けた負のメニスカスレンズであり、前記第2
レンズ群を移動することにより焦点合わせを行い、以下
の条件を満足する赤外線用望遠レンズを提供する。
【0007】 0.7 ≦ f1/f ≦1.2 (1) 0.2 ≦ |f2|/f ≦0.8 (2) 0.1 ≦ D2/f ≦0.4 (3) 0.05f≦ 1/|φ2im| ≦0.4f (4) 但し、 f :赤外線用望遠レンズ全系の焦点距離 f1 :前記第1レンズ群の焦点距離 f2 :前記第2レンズ群の焦点距離 D2 :無限遠に合焦した時の前記第2レンズ群の最も像
側の面から前記第3レンズ群の最も物体側のレンズ面ま
での間隔 φ2im :前記第2レンズ群の最も像側のレンズ面の屈折
力(n2im を第2レンズ群の最も像側のレンズの屈折率
とし、r2im を第2レンズ群の最も像側のレンズ面の曲
率半径としたとき、φ2im =1−n2im /r2im ) である。
【0008】更に、大口径で高性能なレンズを実現する
ために、非球面を利用することが望ましい。また、特に
第1レンズ群の屈折力を強くする事で全長を短くし更に
高性能なレンズを実現するためには、前記第2レンズ群
は、最も物体側のレンズが物体側に強い凸面を向けた正
のメニスカスレンズであり、以下の条件を満足すること
が望ましい。
【0009】 0.05f≦ 1/φ2ob≦0.3f (5) 但し、 φ2ob :前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面の屈
折力(n2ob を第2レンズ群の最も物体側のレンズの屈
折率とし、r2ob を第2レンズ群の最も物体側のレンズ
面の曲率半径としたとき、φ2ob=n2ob−1/r2ob) である。
【0010】
【作用】本発明では、物体側より順に正の屈折力を持つ
第1レンズ群と負の屈折力を持つ第2レンズ群と正の屈
折力を持つ第3レンズ群とで構成された望遠レンズの構
成で、前記第2レンズ群を移動することにより焦点合わ
せを行う方式を採用する。この様な合焦方式を採用する
ことにより、第2レンズ群だけを移動させればよいこと
になるので、従来の全体繰り出し方式より繰り出しの際
に必要となる力が大幅に軽減され、操作性が向上する。
【0011】条件(1)は、第1群の屈折力に関し、光
学系の全長及び球面収差の発生に大きく影響するもので
ある。即ち、条件(1)の下限を越えると、全長が長く
なり、コンパクトなレンズ系を実現できなくなる。ま
た、条件(1)の上限を越えると、レンズ系の全長は短
くできるものの、負の球面収差の増加や合焦の際の収差
変動が起こり、他群のレンズだけでは補正が難しくな
る。尚、条件(1)の上限を1.1、下限を0.8とす
れば更に良い結果が得られる。
【0012】条件(2)は、第2群の屈折力に関するも
のである。条件(2)の下限を越えると、合焦の際の第
2レンズ群の移動量が大きくなり、それにともない第2
レンズ群の最も像側のレンズ面から第3レンズ群の最も
物体側のレンズ面までの間隔を長くとることが必要にな
るので、全長を短く抑えるうえで不利である。また、条
件(2)の上限を越えると、合焦時の収差変動が大きく
特に球面収差やコマ収差の悪化をもたらす。尚、条件
(2)の上限を0.65、下限を0.25とすれば更に
良い結果が得られる。
【0013】条件(3)は、第2レンズ群の最も像側の
レンズ面から第3レンズ群の最も物体側のレンズ面まで
の距離を規定するものである。条件(3)の上限を越え
ると、全長もそれに準じて長くなるため、不利である。
また、無限遠に合焦した時の前記第2レンズ群の最も像
側の面から前記第3レンズ群の最も物体側のレンズ面ま
での間隔D2 は、最短撮影距離にフォーカシングするた
めに必要な第2群の移動量よりも大きくとらなければな
らないので、条件(3)の下限を越えることは望ましく
ない。尚、条件(3)の上限を0.3とすれば更に良い
結果が得られる。
【0014】条件(4)は、第2レンズ群の最も像側の
レンズのレンズ面の屈折力を規定するものである。これ
は特にコマ収差や合焦の際の像面移動の補正のために重
要であり、また、そのために、この面を含むレンズは負
のメニスカスレンズであることが要求される。条件
(4)の上限を越えると、特に近距離でのコマ収差の補
正が難しくなる。条件(4)の下限を越えた場合は、更
に球面収差の悪化をもたらすことになる。尚、条件
(4)の上限を0.35fとすれば更に良い結果が得ら
れ、条件(4)の上限を0.3fとすれば極めて良好な
結果が得られる。
【0015】さらに大口径で高性能なレンズを実現する
ためには、非球面を積極的に利用するのが望ましい。非
球面を用いるレンズ面としては、近距離補正のことを考
慮して第2群での使用が有効であるほか、大口径化によ
る球面収差の補正のために第1群のなるべく物体側に近
いレンズ面での使用が有効である。また、特に第1レン
ズ群の屈折力を強くすることで全長を短くし、さらに高
性能なレンズを実現するためには、前記第2レンズ群の
最も物体側のレンズが物体側に凸面を向けた正のメニス
カスレンズであり、条件(5)を満足することが望まし
い。これは、第1レンズ群の屈折力を強くしたために大
きく曲げられた収差的に不利な光線群を第2レンズ群で
無理なく補正するために必要な条件で、特に球面収差や
合焦の際に生ずる収差変動を抑える働きがある。条件
(5)の下限を越えると、収差補正が過剰になるととも
に、第2レンズ群の最も物体側のレンズの曲率がきつく
なりすぎるため、製造上,加工上の困難を生ずることに
なる。条件(5)の上限を越えた場合は、第1レンズ群
の屈折力を強くしたために生じた収差の補正が困難にな
り、また、全長を短くする上でも不利である。尚、条件
(5)の上限を0.25f、下限を0.07fとすれ
ば、更に良い結果が得られ、条件(5)の上限を0.2
fとすれば、極めて良い結果が得られる。。
【0016】
【実施例】以下、本発明による実施例を示す。以下に示
す全ての実施例は、物体側より順に、正の屈折力を持つ
第1レンズ群G1 と負の屈折力を持つ第2レンズ群G2
と正の屈折力を持つ第3レンズ群G3 とで構成されてい
る。表2、3、4、6及び7の左端の数字は物体側から
の順序であり、rは曲率半径、dは各レンズ面の光軸上
間隔である。尚、各実施例中最後尾にあるレンズは、撮
像装置の検知器部分のデュワー窓に相当する。
【0017】また、本実施例で用いられたレンズ材料の
屈折率は、表1で与えられる。ここで、 n(3):波長3μmでの屈折率 n(4):波長4μmでの屈折率 n(5):波長5μmでの屈折率 であり、アッベ数ν(4)は、 ν(4)=( n(4)−1)/( n(3)−n(5))
で与えられる。
【0018】
【表1】 n(4) n(3) n(5) ν(4) シリコン(Si) 3.4289 3.4360 3.4256 233.55 ゲルマニウム(Ge) 4.0255 4.0446 4.01705 109.82 セレン化亜鉛(ZnSe) 2.4332 3.4376 2.4295 176.94 本実施例では設計中心波長は4μm、近距離合焦時の倍
率はβ=−0.1としてある。
【0019】また、図6以降の図は、各実施例での各収
差図である。ここで、各球面収差図は、設計の中心波長
の4μmの球面収差曲線以外に、波長3μm及び5μm
の球面収差曲線も併記してある。各非点収差図は、球面
収差図同様に、波長3μm、4μm及び5μmの非点収
差曲線を載せてある。尚、各非点収差図中で、実線はサ
ジタル方向を示し、点線はメリディオナル方向を示して
いる。各歪曲収差図は、設計の中心波長の4μmの歪曲
収差曲線だけを示している。
【0020】〔第1実施例〕本実施例は、焦点距離20
0でF値1.4の赤外線用望遠レンズである。第1レン
ズ群G1 は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正
メニスカスレンズL 1 と物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズL2 とから成っている。第2レンズ群G
2 は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカ
スレンズL3 と物体側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズL4 とから成っている。第3レンズ群G 3 は、物体側
から順に、両凸正レンズL5 と物体側に凹面を向けた負
メニスカスレンズL6 から成っている。以下に、本実施
例の曲率半径rと面間隔dとレンズ材料とを表した表を
示す。図1は、本実施例の赤外線用望遠レンズの断面図
である。また、本実施例における無限遠時の収差図を図
6に、近距離時の収差図を図7に、それぞれ示す。
【0021】
【表2】 r d レンズ材料 1 189.058 15.00 Si L1 1 2 807.786 5.45 3 1987.829 5.62 Ge L2 4 455.836 72.84〜89.22 5 -452.394 11.00 Si L3 2 6 -481.703 2.29 7 396.696 7.00 Si L4 8 134.205 33.19〜16.81 9 231.396 9.00 Si L5 3 10 -404.163 14.00 11 -181.727 7.11 Ge L6 12 -311.593 10.00 13 ∞( 絞り) 26.60 14 ∞(デュワ 窓) 3.00 Si L7 15 ∞ f=200.0 , F値=1.4 f1 /f=0.898 , |f2 |/f=0.410 D2 /f=0.166 , 1/|φ2im |=0.276f 以上のごとく本実施例は、図6及び図7より、第2レン
ズ群G2 のみを動かす合焦方式でF値が1.4の小口径
比でありながら、無限遠から近距離まで良好な性能を維
持できていることが分かる。
【0022】〔第2実施例〕本実施例は、焦点距離20
0でF値1.4の赤外線用望遠レンズである。第1レン
ズ群G1 は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正
メニスカスレンズL 1 と物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズL2 とから成っている。第2レンズ群G
2 は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカ
スレンズL3 と物体側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズL4 とから成っている。第3レンズ群G 3 は、物体側
から順に、両凸正レンズL5 と物体側に凹面を向けた負
メニスカスレンズL6 から成っている。以下に、本実施
例の曲率半径rと面間隔dとレンズ材料とを表した表を
示す。また、図2に、本実施例の赤外線用望遠レンズの
断面図を示し、本実施例における無限遠時の収差図を図
8に、近距離時の収差図を図9に、それぞれ示す。
【0023】
【表3】 r d レンズ材料 1 200.901 15.00 Si L1 1 2 690.903 6.12 3 1527.352 8.64 Ge L2 4 467.922 70.91〜92.01 5 -422.818 9.00 Si L3 2 6 -533.240 2.00 7 262.851 7.00 Si L4 8 136.983 37.60〜16.50 9 257.14 9.00 Si L5 3 10 -452.620 11.41 11 -265.804 7.11 Ge L6 12 -556.817 10.00 13 ∞(絞り) 42.33 14 ∞(窓) 3.00 Si L7 15 ∞ f=200.0 , F値=1.4 f1 /f=1.021 , |f2 |/f=0.529 D2 /f=0.188 , 1/|φ2im |=0.281f 以上のごとく本実施例は、図8及び図9より、第2レン
ズ群G2 のみを動かす合焦方式でF値が1.4の小口径
比でありながら、無限遠から近距離まで良好な性能を維
持できていることが分かる。
【0024】〔第3実施例〕本実施例は、焦点距離20
0でF値1.2の赤外線用望遠レンズである。第1レン
ズ群G1 は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正
メニスカスレンズL 1 と物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズL2 とから成っている。第2レンズ群G
2 は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカ
スレンズL3 と物体側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズL4 とから成っている。第3レンズ群G 3 は、物体側
から順に、両凸正レンズL5 とあまり屈折力の無い負レ
ンズL6 から成っている。以下に、本実施例の曲率半径
rと面間隔dとレンズ材料とを表した表を示す。図3
は、本実施例の赤外線用望遠レンズの断面図を示してい
る。また本実施例における無限遠時の収差図を図10
に、近距離時の収差図を図11に、それぞれ示す。
【0025】
【表4】 r d レンズ材料 1 206.563 16.70 Si L1 1 2 1038.054 3.66 3 2634.130 8.26 Ge L2 4 511.494 82.48〜100.13 5 -507.363 6.33 Si L3 2 6 -643.804 0.38 7 214.986 5.84 Si L4 8 106.604 29.69〜12.04 9 252.208 8.00 Si L5 3 10 -476.337 0.81 11 -10765.822 4.10 Ge L6 12 1019.154 10.00 13 ∞(絞り) 44.39 14 ∞(窓) 3.00 Si L7 15 ∞ f=200.0 , F値=1.2 f1 /f=0.934 , |f2 |/f=0.411 D2 /f=0.149 , 1/|φ2im |=0.219f ここで、第1面と第6面とは非球面であり、それぞれの
面の非球面係数は表5によって表す。
【0026】
【表5】 κ c2 c4 c6 1面 1.0 0 -7.4810×10-10 5.0210×10-14 6面 1.0 0 1.5823×10-9 8.5608×10-12 c8 c10 1面 5.5489×10-18 -3.1090×10-23 6面 -5.7715×10-15 1.1116×10-18 但し、非球面形状を表す数式として数1を用いている。
【0027】光軸方向をx軸、光軸と垂直を成す方向を
y軸とし、非球面の頂点を原点とした二次曲面+多項式
として、
【0028】
【数1】
【0029】と表されるものである。以上のごとく本実
施例は、図10及び図11より、第2レンズ群G2 のみ
を動かす合焦方式でF値が1.2の小口径比でありなが
ら、無限遠から近距離まで良好な性能を維持できている
ことが分かる。 〔第4実施例〕本実施例は、焦点距離200でF値1.
4の赤外線用望遠レンズである。第1レンズ群G1 は、
物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズL 1 と両凹負レンズL2 とから成っている。第2レ
ンズ群G2 は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた
メニスカスレンズL3 と物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズL4 とから成っている。第3レンズ群G
3 は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカ
スレンズL5 と物体側に凸面を向けた正メニスカスレン
ズL6 から成っている。以下に、本実施例の曲率半径r
と面間隔dとレンズ材料とを表した表を示し、図4に本
実施例の赤外線用望遠レンズの断面図を示す。また本実
施例における無限遠時の収差図を図12に、近距離時の
収差図を図13に、それぞれ示す。
【0030】
【表6】 r d レンズ材料 1 221.313 21.75 Si L1 1 2 2159.856 7.26 3 -1928.714 10.46 Ge L2 4 997.750 61.08〜76.86 5 43.935 4.89 Si L3 2 6 42.865 12.50 7 87.808 8.38 Ge L4 8 48.699 33.12〜17.34 9 -44.556 4.00 ZnSe L5 3 10 -42.170 7.00 11 ∞(絞り) 10.00 12 73.487 2.59 Si L6 13 119.716 15.04 14 ∞(窓) 3.00 Si L7 15 ∞ f=200.0 , F値=1.4 f1 /f=0.827 , |f2 |/f=0.294 D2 /f=0.166 , 1/|φ2im |=0.08f 1/φ2ob =0.09f 以上のごとく本実施例は、図12及び図13より、第2
レンズ群G2 のみを動かす合焦方式でF値が1.4の小
口径比でありながら、無限遠から近距離まで良好な性能
を維持できていることが分かる。
【0031】〔第5実施例〕本実施例は、焦点距離20
0でF値1.4の赤外線用望遠レンズである。第1レン
ズ群G1 は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正
メニスカスレンズL 1 と両凹負レンズL2 とから成って
いる。第2レンズ群G2 は、物体側から順に、物体側に
凸面を向けたメニスカスレンズL3 と物体側に凸面を向
けた負メニスカスレンズL4 とから成っている。第3レ
ンズ群G3 は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた
メニスカスレンズL5 と物体側に凸面を向けた正メニス
カスレンズL6 から成っている。以下に、本実施例の曲
率半径rと面間隔dとレンズ材料とを表した表を示し、
図5に本実施例の赤外線用望遠レンズの断面図を示す。
また本実施例における無限遠時の収差図を図14に、近
距離時の収差図を図15に、それぞれ示す。
【0032】
【表7】 r d レンズ材料 1 247.230 12.73 Si L1 1 2 1887.657 10.07 3 -2254.706 5.17 Ge L2 4 1059.346 53.50〜78.92 5 52.500 12.00 Si L3 2 6 42.376 12.23 7 290.259 2.20 Ge L4 8 168.383 48.72〜23.30 9 -120.088 2.89 ZnSe L5 3 10 -94.317 5.00 11 ∞(絞り) 10.00 12 93.016 2.81 Si L6 13 124.075 34.69 14 ∞(窓) 3.00 Si L7 15 ∞ f=200.0 , F値=1.4 f1 /f=1.014 , |f2 |/f=0.611 D2 /f=0.244 , 1/|φ2im |=0.28f 1/φ2ob =0.11f 以上のごとく本実施例は、図14及び図15より、第2
レンズ群G2 のみを動かす合焦方式でF値が1.4の小
口径比でありながら、無限遠から近距離まで良好な性能
を維持できていることが分かる。
【0033】
【発明の効果】以上、本発明によれば、内焦式でF値が
明るいものでありながら、コンパクトで無限遠から近距
離まで良好な性能を維持できる赤外線用望遠レンズの実
現が可能である。この様な赤外線用望遠レンズは、赤外
線像撮影の撮影領域を拡大するもであり、学術的研究に
大いなる貢献が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、無限遠合焦時における第1実施例のレ
ンズ断面図である。
【図2】図2は、無限遠合焦時における第2実施例のレ
ンズ断面図である。
【図3】図3は、無限遠合焦時における第3実施例のレ
ンズ断面図である。
【図4】図4は、無限遠合焦時における第4実施例のレ
ンズ断面図である。
【図5】図5は、無限遠合焦時における第5実施例のレ
ンズ断面図である。
【図6】図6は、無限遠合焦時における第1実施例のレ
ンズの収差図である。
【図7】図7は、近距離合焦時における第1実施例のレ
ンズの収差図である。
【図8】図8は、無限遠合焦時における第2実施例のレ
ンズの収差図である。
【図9】図9は、近距離合焦時における第2実施例のレ
ンズの収差図である。
【図10】図10は、無限遠合焦時における第3実施例
のレンズの収差図である。
【図11】図11は、近距離合焦時における第3実施例
のレンズの収差図である。
【図12】図12は、無限遠合焦時における第4実施例
のレンズの収差図である。
【図13】図13は、近距離合焦時における第4実施例
のレンズの収差図である。
【図14】図14は、無限遠合焦時における第5実施例
のレンズの収差図である。
【図15】図15は、近距離合焦時における第5実施例
のレンズの収差図である。
【主な符号の説明】
3:波長3μm 4:波長4μm 5:波長5μm

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より順に、正の屈折力を持つ第1レ
    ンズ群と負の屈折力を持つ第2レンズ群と正の屈折力を
    持つ第3レンズ群とで構成された望遠レンズにおいて、 前記第2レンズ群の最も像側のレンズは像側に凹面を向
    けた負のメニスカスレンズであり、前記第2レンズ群を
    移動することにより焦点合わせを行い、以下の条件を満
    足することを特徴とする赤外線用望遠レンズ。 0.7 ≦ f1/f ≦1.2 0.2 ≦ |f2|/f ≦0.8 0.1 ≦ D2/f ≦0.4 0.05f≦ 1/|φ2im| ≦0.4f 但し、 f :赤外線用望遠レンズ全系の焦点距離、 f1 :前記第1レンズ群の焦点距離、 f2 :前記第2レンズ群の焦点距離、 D2 :無限遠に合焦した時の前記第2レンズ群の最も像
    側のレンズ面から前記第3レンズ群の最も物体側までの
    間隔、 φ2im :前記第2レンズ群の最も像側のレンズ面の屈折
    力(n2im を前記第2レンズ群の最も像側のレンズの屈
    折率とし、r2im を前記第2レンズ群の最も像側のレン
    ズ面の曲率半径としたとき、φ2im =1−n2im /r
    2im ) である。
  2. 【請求項2】少なくとも1面に非球面を用いたことを特
    徴とする請求項1記載の赤外線用望遠レンズ。
  3. 【請求項3】前記第2レンズ群は、最も物体側のレンズ
    が物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズであり、
    以下の条件を満足することを特徴とする請求項1記載の
    赤外線用望遠レンズ。 0.05f≦ 1/φ2ob≦0.3f 但し、 φ2ob :前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面の屈
    折力(n2ob を第2レンズ群の最も物体側のレンズの屈
    折率とし、r2ob を第2レンズ群の最も物体側のレンズ
    面の曲率半径としたとき、φ2ob=n2ob−1/r2ob
    である。
JP6311895A 1994-12-15 1994-12-15 赤外線用望遠レンズ Pending JPH08166539A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6311895A JPH08166539A (ja) 1994-12-15 1994-12-15 赤外線用望遠レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6311895A JPH08166539A (ja) 1994-12-15 1994-12-15 赤外線用望遠レンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08166539A true JPH08166539A (ja) 1996-06-25

Family

ID=18022713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6311895A Pending JPH08166539A (ja) 1994-12-15 1994-12-15 赤外線用望遠レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08166539A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000227546A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Asahi Optical Co Ltd 中望遠レンズ
CN102213822A (zh) * 2011-07-12 2011-10-12 中国电子科技集团公司第十一研究所 一种中波红外连续变焦镜头
CN103852864A (zh) * 2014-03-31 2014-06-11 嘉兴中润光学科技有限公司 一种大口径红外共焦监控镜头
US9977224B2 (en) 2016-08-22 2018-05-22 Largan Precision Co., Ltd. Optical imaging system, imaging apparatus and electronic device
JPWO2017094744A1 (ja) * 2015-12-03 2018-07-19 京セラオプテック株式会社 赤外線用結像レンズシステム
US10782505B2 (en) 2017-10-25 2020-09-22 Largan Precision Co., Ltd. Imaging lens assembly, imaging apparatus and electronic device
CN112882191A (zh) * 2019-11-29 2021-06-01 大立光电股份有限公司 摄影用光学镜片组及电子装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000227546A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Asahi Optical Co Ltd 中望遠レンズ
CN102213822A (zh) * 2011-07-12 2011-10-12 中国电子科技集团公司第十一研究所 一种中波红外连续变焦镜头
CN103852864A (zh) * 2014-03-31 2014-06-11 嘉兴中润光学科技有限公司 一种大口径红外共焦监控镜头
CN103852864B (zh) * 2014-03-31 2016-08-10 嘉兴中润光学科技有限公司 一种大口径红外共焦监控镜头
JPWO2017094744A1 (ja) * 2015-12-03 2018-07-19 京セラオプテック株式会社 赤外線用結像レンズシステム
US10746968B2 (en) 2016-08-22 2020-08-18 Largan Precision Co., Ltd. Optical imaging system, imaging apparatus and electronic device
US9977224B2 (en) 2016-08-22 2018-05-22 Largan Precision Co., Ltd. Optical imaging system, imaging apparatus and electronic device
US11789244B2 (en) 2016-08-22 2023-10-17 Largan Precision Co., Ltd. Optical imaging system, imaging apparatus and electronic device
US10782505B2 (en) 2017-10-25 2020-09-22 Largan Precision Co., Ltd. Imaging lens assembly, imaging apparatus and electronic device
US11506872B2 (en) 2017-10-25 2022-11-22 Largan Precision Co., Ltd. Imaging lens assembly, imaging apparatus and electronic device
CN112882191A (zh) * 2019-11-29 2021-06-01 大立光电股份有限公司 摄影用光学镜片组及电子装置
CN112882191B (zh) * 2019-11-29 2022-06-07 大立光电股份有限公司 摄影用光学镜片组及电子装置
US11668907B2 (en) 2019-11-29 2023-06-06 Largan Precision Co., Ltd. Photographing optical lens assembly and electronic device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0354324B2 (ja)
JP6582535B2 (ja) 光学系、この光学系を有する撮像装置
JPH05157965A (ja) 広角レンズ
JP2001033703A (ja) リヤーフォーカス式のズームレンズ
JP3306129B2 (ja) 標準レンズ
JPH06308385A (ja) 広角レンズ
JPH05150161A (ja) 変倍レンズ
US6452730B2 (en) Zoom lens system
JP7094550B2 (ja) 結像光学系
JPH0961708A (ja) 標準レンズ系
JPH07140388A (ja) ズームレンズ
JPH08327896A (ja) レンズ系
JP2005037935A (ja) 小型軽量ズームレンズ
JPH05297275A (ja) 非球面ズームレンズとそれを用いたビデオカメラ
JP3723643B2 (ja) 高変倍ズームレンズ系
JPH07318805A (ja) 広角域を含む高変倍ズームレンズ
JPH11352402A (ja) ズームレンズ
JPH0660971B2 (ja) ズ−ムレンズ
JPH08166539A (ja) 赤外線用望遠レンズ
JP6587052B2 (ja) インナーフォーカス式レンズ
JP3392881B2 (ja) ズームレンズ
JPH05127082A (ja) 小型のズームレンズ
JP4817551B2 (ja) ズームレンズ
US6995923B2 (en) Small lightweight zoom lens
JPH0694997A (ja) 高変倍で広角なズームレンズ