JP3504865B2 - ヒンジ装置 - Google Patents

ヒンジ装置

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JP3504865B2
JP3504865B2 JP26874798A JP26874798A JP3504865B2 JP 3504865 B2 JP3504865 B2 JP 3504865B2 JP 26874798 A JP26874798 A JP 26874798A JP 26874798 A JP26874798 A JP 26874798A JP 3504865 B2 JP3504865 B2 JP 3504865B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用コンピュー
タ、携帯電話等の各種機器や洋式便器における便蓋、そ
の他各種の対象物に利用することができ、しかも単に器
体と開閉部材といった二部材を開閉自在に枢着して、当
該各部材の開閉操作を円滑に行い得るだけでなく、同上
二部材の開成状態とか閉成状態等の所要回動状態が、不
本意に閉動してしまったり開動してしまうことなしに保
持し得る機能を発揮することのできるようにしたヒンジ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既知の如く例えば携帯電話などにあって
は、図9に示されているように器体1の一側縁部1aに
おける幅方向両端部1b、1bに、開閉部材2の一側縁
部2aにおける両連枢端部2b、2bを、夫々のヒンジ
装置3A、3Bによって連枢するようにしている。そし
て同上図(B)に示す通り、器体1に対して開閉部材2
を実線で示した二つ折りの閉止状態として持ち歩き、使
用時にはヒンジ装置3A、3Bによって仮想線に示す開
成位置Pまで開動して、当該使用位置Pを保持自在と
し、器体1を把持して開閉部材2を送話用に供し、通話
を行い得るようにしている。さらに、上記の例にあって
は、器体1に対して開閉部材2を閉止状態としたとき、
当該開閉部材2が不本意に開動してしまうことを防止す
る必要があり、この閉止状態から前記の使用位置Pまで
は、円滑な開動操作が保証されると共に、使用位置Pに
至れば、この状態が不本意に閉動してしまうのでは、通
話に支障を来すことから、当該使用状態Pが、徒らに閉
動してしまうことを阻止しておくことが要求されること
となる。
【0003】そこで、上記に例示されるような各種の要
請を充足させるため、既に例えば図10に示す如く、前
記した器体1と、これに同軸状にて連枢した開閉部材2
とによるヒンジ装置3Aに関し、以下の如きものが知ら
れている。すなわち、上記の器体1には、同図の如く端
面U字状とした板材によるばね体4を設けると共に、開
閉部材2にはカムシャフト5を設けて、これをばね体4
に内装するのであり、さらに当該カムシャフト5のカム
部5Aには、第1、第2円弧周面部5a、5bと、これ
らに連設した第1、第2平周面部5c、5dを形成する
のである。
【0004】そこで図10に示す如く開閉部材2が器体
1に対して閉成状態にあるときは、前記ばね体4の自由
端部4a、4bが、夫々カムシャフト5における第1、
第2平周面部5c、5dを挟装弾持するようにし、これ
により当該閉成状態が不本意に開成することのないよう
にしてい。次に開閉部材2を矢印R方向へ開成して行
くと、ばね体4の自由端部4a、4bは、カム部5Aの
第1、第2円弧周面部5a、5bに弾接し、従って円滑
な器体1の開動操作が保証され、図示例では器体2が1
80度開成するに至れば、自由端部4a、4bが第2、
第1平周面部5d、5cを挟持することで、当該開成状
態が保持されることとなる。
【0005】しかし、上記の如き旧来例によるときは、
開閉部材2が閉成と開成の各状態にあって保持されるも
のの、自由端部4a,4bにより第1、第2平周面部5
c、5dの何れかが弾圧されることで、カムシャフト5
が停止状態を保っているだけであることから、それほど
大きな停止保持力が付与されず、この結果多少大きな外
力によって、開閉部材2が不本意に開成してしまった
り、逆に当該開閉部材2の使用中にあって、これが閉動
してしまうことを充分に阻止することが困難となる。
【0006】そこで図10の如きヒンジ装置3Aの有す
る難点を解消しようとすれば、図1(B)に開示の如き
ヒンジ装置3Cを採択することが考えられるが、これに
よるときは、以下の点で上記のヒンジ装置3Aとその構
成および効果が相違している。すなわち、ここでのカム
シャフト5におけるカム部5Aには、前記の第1、第2
平周面部5c、5dに替えて第1、第2凹曲周面部5
e、5fが形成されており、このことで、これらと第
1、第2円弧周面部5a、5bとに連設される一対宛の
第1、第2連設突面部5g、5hが形成されることにな
る。そして、同上図の如き閉成状態にあっては、ばね体
4の自由端部4aが第2円弧周面部5b寄りの第1連設
突面部5gに当接し、これにより矢印D1方向の弾圧力
がカム部5Aに作用すると共に、他の自由端部4bが第
1円弧周面部5a寄りの第2連設突面部5hに当接し、
これにより矢印D1方向とは反対方向の矢印D2方向へ
の弾圧力が、カム部5Aに作用することとなる。
【0007】そして上記の場合、矢印D1、D2は、カ
ムシャフト5Aの軸心Oから夫々半径方向に離心距離r
1だけ離間することになるため、自由端部4a、4bの
弾発力によって、カムシャフト5Aは、当該離間距離r
1の長さに比例した矢印F方向への回転力を受けること
になり、この結果カムシャフト5Aと一体である開閉部
材2には、図1(B)によって理解される通り、開閉部
材2を閉成位置にあって、さらに閉成しようとする力が
作用することになる。従って、このようにすることで前
記した図10の場合に比し、さらに開閉部材2に閉成力
が付加できることとなるから、可成り大きな矢印R方向
への外力を受けるようなことがあっても、不本意な開閉
部材2の開動を阻止できることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上従来技術関連事項
として説示した図1(B)の如きヒンジ装置3Cによる
ときは、図10のヒンジ装置に比し、矢印F方向への閉
止力開成状態では開成状態を強力に保持する開止力が
得られるのであるが、図1(B)によって理解される通
り、当該閉止力は、離心距離r1それほど大きな寸法
に設定し得ないものであることから、開閉部材2の閉成
状態または開成状態を、充分に大きな力で保持すること
ができず、このため各種の用途に用いられるヒンジ装置
として、開閉各状態における満足すべき安定性を確保し
得ない難点を有していることになる。
【0009】そこで上記のような諸問題を有しているヒ
ンジ装置につき、その閉止力や開止力を大幅に改善し
て、開閉各状態における開閉部材2の保持力を増強可能
にしようとするヒンジ装置も提案されているが、本発明
でもまずもって、前掲図1(B)の器体1と開閉部材2
に対応する第1、第2ヒンジ部材を具有し、さらに前
ばね体4の自由端部4a、4b単なる直板状とするの
でなく、第1、第2突曲面部をカム部向きに突設させ
ことで、これらをカム部の第1、第2凹曲周面部に外接
させるようにしている。さらにこのようにばね体の第
1、第2突曲面部をカム部における第1、第2凹曲周面
部の適所に弾接させることで、図1(B)につき説示し
た離心距離r1を大幅に増大可能とし、これによりこれ
また前説の矢印F方向に対応する回転力を増強して、第
1、第2ヒンジ部材の開成状態や閉成状態等における自
己保持力を飛躍的に強化しようとしている。
【0010】さらに請求項1のヒンジ装置にあっては、
第1ヒンジ部材の筒状体にあって、その外周面にばね体
被嵌係合して安定させ、当該ばね体の自由端部を湾曲
させて第1、第2突曲面部を突設すると共に、これらを
上記筒状部の挿入口から内装して、カム部に弾設するよ
う構成することで、当該ヒンジ装置の部材加工を容易に
すると共に組み立て易くすることで、前記した当該請求
項1につき記載の目的をより確実に達成しようとしてい
る。
【0011】さらにまた上記請求項1では、ばね体に設
けた一対の回り止め突片を、筒状体の係嵌凹所に嵌合さ
せるようにして被嵌することで、当該ばね体の不本意な
離脱や変動をさらに信頼性をもって阻止し、かくして
易な構成で請求項1の目的を達成し得るようにするのに
対し、請求項2における付加構成では第1、第2突曲面
部をばね体の湾曲により形成しようとする際、自由端部
を外周側や、その逆巻きである内周側に向けて曲成し得
ようにして、各種の要請に対応したヒンジ装置の提供
を可能にしようとしている。
【0012】 次に請求項にあっては、上記請求項
比しばね体の構成が相違しており、前記の如く板材によ
って形成するのではなく、棒状体を曲成することによ
り、当該ばね体の自由端部に労せずして第1、第2突曲
面部を形成し得るようにし、前記筒状体に設けた当該ば
ね体をカム部に対し、請求項1の如く径方向から被嵌挟
装するのでなく、当該カム部の軸線方向から被嵌するよ
うにし、ばね体を簡易にして安価に提供し、前掲請求項
1と同等の目的を確実に達成しようとしている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、請求項1にあっては、相互に同一軸線にて
回動自在である第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材とを具
備し、第2ヒンジ部材には軸線回りにカム部を形成のカ
ムシャフトを、第1ヒンジ部材には当該カム部を弾性的
に把持するばね体の設けられた筒状体を夫々設け、上記
のカム部には同一半径である第1、第2円弧周面部と、
これに連設の第1、第2凹曲周面部とを形成し、前記ば
ね体は筒状体の外周面に被設して、その自由端部を湾曲
させることで第1、第2突曲面部が突設され、これらが
上記筒状体に開設の挿入口より内装されることで、夫々
前記第1、第2凹曲周面部における第2、第1円弧周面
部寄りに弾接した際には、当該弾接により夫々カムシャ
フトの軸心から離間し、かつ反対方向へ指向する弾圧力
により、カムシャフトに一方向への回転力が付与され、
上記第1、第2突曲面部が夫々前記第2、第1凹曲周面
部にあって、その第1、第2円弧周面部寄りに弾接した
際には、当該弾接により夫々カムシャフトの軸心から離
間し、かつ反対方向へ指向する弾圧力により、カムシャ
フトに他方向への回転力が付与されるようにし、さらに
前記筒状体の外周面に形成された係嵌凹所には、板材に
より端面が略U字状に形成され、その背部にあって軸線
方向へ延出された一対の回り止め突片を設けて形成され
たばね体が被嵌係合されるようにしたことをその内容と
している。
【0014】そして請求項2が上記の請求項1に比し相
違するところはばね体が 筒状体にあって軸線方向へ穿設
された一対の嵌挿孔に、その自由端部側を縮径自在なる
よう遊嵌すると共に、当該ばね体を棒状体により形成す
ることで、その自由端部に第1、第2突曲面部を形成
し、当該第1、第2突曲面部が、夫々前記カムシャフト
の第1、第2凹曲周面部における第2、第1円弧周面部
寄りに弾接するように構成されている点にある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明につき先ず請求項1につい
て図1によりこれを詳記すると、図1(B)により前説
したヒンジ装置と対比して明らかな如く、第1ヒンジ部
材10と第2ヒンジ部材11とは同上前記の器体1と開
閉部材2に対応する構成部材であり、これらは相互に軸
心Oを通る同一軸線にて回動自在なるよう軸装されてい
る。これら第1、第2ヒンジ部材10、11の一方(図
示例では第2ヒンジ部材11)には、軸線回りにカム部
11aを形成したカムシャフト11Aが形成されている
と共に、(図示例では第1ヒンジ部材10)他方には当
該カム部11aを弾性的に把持するばね体10Aが夫々
設けられている。
【0016】 上記したカム部11aには同一半径である
第1、第2円弧周面部11b、11cと、これに連設さ
れた第1、第2凹曲周面部11d、11eとが形成され
ており、図示例の第1、第2凹曲周面部11d、11e
としては、円弧面のものが例示されている。前記のばね
体10Aには第1、第2突曲面部10a、10bが突設
されており、図1(A)に開示のものは、ばね体10A
の自由端部をカム部11a側に突曲することで、円弧面
に形成したものが例示されている。
【0017】 本発明では図1(A)にあって例示の如
く、第1、第2ヒンジ部材10、11が閉成状態にある
ときは、ばね体10Aの第1、第2突曲面部10a、1
0bが、夫々前記したカム部11aにおける第1、第2
凹曲周面部11d、11eにあって、その第2、第1円
弧周面部11c、11b寄りに弾接することとなる。こ
の弾接によって、同図の通り夫々カム部11aの軸心O
から離間距離r2だけ離間し、かつ互いに反対方向へ指
向する弾圧力S1、S2により、カムシャフト11Aに
対して一方向である矢印F1への回転力が付与されるこ
とになる。従って、上記の回転力により第1ヒンジ部材
10に対して閉成状態にある第2ヒンジ部材11が、さ
らに閉成方向へ押圧されることになる。
【0018】 そして、第1突曲面部10aが第2円弧周
面部11cに、そして第2突曲面部10bが第1円弧周
面部11bに隣接すればするほど、軸心Oからの離心距
離r2が、図1(B)の場合に比して大幅に大となり、
この結果弾圧力S1、S2が同じ大きさであれば、図1
(B)の場合に比し2倍以上の回転力をカムシャフト1
1Aに付与し得るということになる。この結果図1
(A)の如き第1、第2ヒンジ部材10、11が閉成状
態にあるとき、第1ヒンジ部材10に対する第2ヒンジ
部材11の閉成作用が十分に大となり、不本意な第1ヒ
ンジ部材10の開成を高い信頼性をもって阻止できる。
【0019】 ここで図1(A)の状態から第2ヒンジ部
材11を矢印R1の方向へ開動させて行けば、図の如
き90゜の開成状態にあっては、ばね体10Aの第1、
第2突曲面部10a、10bが、カム部11aの第2、
第1円弧周面部11c、11bに外接し状態となって
おり、このような状態では前記した弾圧力S1、S2
が、何れも軸心へ指向しており、従ってカムシャフト1
1Aに対する回転力は零となることから、前記図1
(B)の場合と同じく第1ヒンジ部材10に対する第2
ヒンジ部材11の開動操作は、それほどの力を要するこ
となしに円滑に行ことができる。
【0020】 さらに第2ヒンジ部材11を矢印R1へ回
動させて行き、図の如く160゜の開成状態とした際
には、上記の第1、第2突曲面部10a、10bが夫々
第2、第1凹曲周面部11e、11dにあって、その第
2、第1円弧周面部11c、11b寄りに弾接するに至
り、この結果同上図によって開示される通り、当該弾接
によりカムシャフト11Aの軸心Oから、図1の場合と
同等の離心距離r3だけ離間し、かつ反対方向へ指向す
る弾圧力S1、S2により、カムシャフト11Aに対
し、図1の場合と反対方向である矢印F2へ向けての回
転力が付与され。従って当該160゜開成時にあって
も、第2ヒンジ部材11を大きな弾圧力S1、S2によ
り、さらに開成しようとする回転力が付与され、この結
果第2ヒンジ部材11には可成りの大きな閉成方向への
外力が加えられない限り、当該開成状態が自己保持され
ることになる。
【0021】 因に、上記の図における開成状態から、
さらに開動して165゜の開成状態に至った場合を図
が示しており、この状態では第1、第2突曲面部10
a、10bが、第2、第1凹曲周面部11e、11dの
深部側、すなわち第1、第2円弧周面部11b、11c
寄りに移行するので、可成り急速に離心距離S1、S2
が低下し、従って弾圧力S1、S2は減少していくこと
になる。
【0022】さらに請求項1にあっては、図5と図6
よって理解される通り、上説した第1ヒンジ部材10と
しては、図に明示の第1支持筒10cと、これに嵌合
する筒状体10dと、当該筒状体10dの外周面に被設
される板材等により形成されたばね体10Aとによって
構成されている。ここで第1支持筒10cの内周面に
は、軸線に沿って係止突条10eを突設しておき、これ
に上記筒状体10dの外周面に凹設した係止凹条10f
を係嵌することで、第1支持筒10cに筒状体10dを
回り止め状態にて嵌合することになり、さらに図に示
した第1支持筒10cにおける第1取着板部10gに
は、その第1取付孔10hを利用して、図示しない所要
の被取付体がビス止めされることになる。
【0023】 上記ばね体10Aは、前記の如く筒状体1
0dに被装することで、その自由端部を湾曲により形成
した第1、第2突曲面部10a、10bが、上記筒状体
10dにあって対向するよう開設した挿入口10i、1
0jより内装され、これによりカム部11aに弾接でき
るようにしてある。さらにばね体10Aの筒状体10d
に対する被設のため、ばね体10Aを板材により端面が
略U字状に形成され、その背部10kにあって軸線方向
へ一対の回り止め突片10m、10nを突設する。しか
一方筒状体10dには、その外周面に係嵌凹所10p
を形成し、これに上記の回り止め突片10m、10n
と、ばね体10Aの背部10kとが段落ちして係嵌し得
るようにして構成してある。
【0024】 次に第2ヒンジ部材11は、図6に示す如
く第2支持筒11fと、前記した筒状体10dに回動自
在なるよう嵌合し、細成のカム部11aを具有したカ
ムシャフト11Aとからなり、当該カムシャフト11A
から軸心方向へ突設した割り溝11g入りの嵌着軸杆1
1hを、上記の第2支持筒11fに嵌着するようにして
構成されている。ここで図にあって11iは、所要の
部材を第2取付孔11jを用いてビス止めする第2取着
板部を示している。
【0025】従って、 請求項1によるときは、単に図1
〜図4によって既説しただけでなくばね体10Aを筒状
体10dの外周面に被設し、その第1、第2突曲面部1
0a、10bを筒状体10dの挿入口10i、10jか
らカム部11aに差し入れて弾接するように構成したこ
とから、筒状体10dにカムシャフト11Aを嵌合し、
ばね体10Aを筒状体10dに被嵌するだけで構成する
ことができるので簡易迅速な組み立てが可能となる。
らに前記の如く回り止め突片10m、10n付きのばね
体10Aを、筒状体10dの係嵌凹所10pに係嵌する
ようにすれば、より安定したヒンジ装置を提供できるこ
とになる。
【0026】 次に請求項につき以下説示すると、これ
また基本的に請求項1と同一の構成内容を有している
が、図7によって理解される通りこれまで説示したばね
体10Aに関し、前掲筒状体10dにあって軸線方向へ
穿設された一対の嵌挿孔10vに、当該ばね体10Aの
自由端部側が縮径自在なるよう遊嵌されるようにしてあ
り、しかも当該ばね体10Aは断面が円形、楕円形その
他の曲面をもった棒状体によって形成され、かくて、そ
の上記した自由端部にあって、前説の第1、第2突曲面
部10a、10bが労せずして形成されるようになって
いる。そして、図7と図8によって理解される通り、前
記図におけると同様の構成を持ったカムシャフト11
Aを、上記筒状体10dに回動自在なるよう内嵌するこ
とで、ばね体10Aの棒状体にて形成された自由端部
が、これまでのものと違ってカムシャフト11Aの径方
向から挟み込まれるのではなく、軸線方向から差し入れ
られ、このことにより上記の第1、第2突曲面部10
a、10bが、夫々カムシャフト11Aの第1、第2凹
曲周面部11d、11eや第1、第2円弧周面部11
b、11cに、摺動自在なるよう弾接することになる。
【0027】 ここで図7に例示のばね体10Aは、丸棒
を曲成することで、コイルスプリング部10wから延出
した自由端部に、特別な加工なしに第1、第2突曲面部
10a、10bを形成するようにしたものである。また
当該請求項による場合も、既述した作用と略同様にし
て所期の目的を達成し得ることになるので、当該作用に
ついての説示は省略されている。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のようにして構成すること
ができるものであるから、請求項1によるときは、まず
第1、第2ヒンジ部材の相互回動時にあって、ばね体に
形成の第1、第2突曲面部が、カム部に設けた第1、第
2凹曲周面部に弾接させることによって、この際ばね体
の弾圧力に基づくカム部に対しての回転力につき、互い
に反対方向とし、かつ離心距離を増大させ得るよう制御
可能としたので、ヒンジ装置の取着された器体と開閉部
材につき、両者の閉成状態にあっては、閉成方向への充
分大きな閉止力を、そして開成状態では、これまた充分
大きな開成力を付与することが可能となり、器体が不本
意に開成してしまったり、閉成してしまうことを、高い
信頼性をもって阻止することができる。
【0029】そして本発明で は、ばね体が筒状体に被設
され、ばね体を湾曲して第1、第2突曲面部を形成し、
これを筒状体の挿入口から内装してカム部との弾接を図
ったものであるから、ばね体が安定し、組み立ても極め
容易で、ばね体の強度を増大し耐久性の点でも良好
な結果を得ることができる。しかも上記のばね体に一対
の回り止め突片を設け、これを筒状体の係嵌凹所に嵌合
させるようにすることで、ばね体のより安定化が期待で
きる。
【0030】次に請求項2 のヒンジ装置におけるの基本
的構成は上記の請求項1と共通性を具有して いるが、こ
こではばね体に板材を使用することなく棒状体を曲成し
て使用し、しかも、これをカムシャフトに対して軸線方
向から挟装するようにしたので、簡潔な構成に仕上げる
ことができ、第1、第2突曲面部の形成を、労せずして
行い得ることになり、しかも当該棒状体の曲成によるば
ね体の自由端部側を縮径自在なるよう筒状体の嵌装孔に
遊嵌するようにしたので、これにより前掲請求項1と同
等の効果をさらに安価な製品にて発揮させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は請求項1に係るヒンジ装置の閉成状態
を示す横断略示平面図で、(B)は当該(A)を理解し
易くするため開示した別異のヒンジ装置例を示した閉成
状態横断略示平面図である。
【図2】 図1(A)のヒンジ装置における90度開成状
態を示した横断略示平面図である。
【図3】 図1(A)のヒンジ装置における160度開成
状態を示した横断略示平面図である。
【図4】 図1(A)のヒンジ装置における165度開成
状態を示した横断略示平面図である。
【図5】図1(A)のヒンジ装置における第1、第2ヒ
ンジ部材の要部を示した分解斜視説明図である。
【図6】図2の第1、第2ヒンジ部材における第1、第
2支持筒を示した斜視図である。
【図7】 請求項のヒンジ装置における第1、第2ヒン
ジ部材の要部を示した分解斜視説明図である。
【図8】のヒンジ装置に係る筒状体とカムシャフト
との横断略示平面図である。
【図9】 従来のヒンジ装置を用いた携帯電話の一例を示
し、(A)はその平面図で、(B)は正面説明図であ
る。
【図10】 従来のヒンジ装置を示す閉成状態の横断略示
平面図である。
【符号の説明】
10 第1ヒンジ部材 10A ばね体 10a 第1突曲面部 10b 第2突曲面部 10d 筒状体 10i 挿入口 10j 挿入口 10k 背部 10m 回り止め突片 10n 回り止め突片 10p 係嵌凹所 10v 嵌挿孔 11 第2ヒンジ部材 11A カムシャフト 11a カム部 11b 第1円弧周面部 11c 第2円弧周面部 11d 第1凹曲周面部11e 第2凹曲周面部O
軸心S1 弾圧力S2 弾圧力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 11/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に同一軸線にて回動自在である第1ヒ
    ンジ部材と第2ヒンジ部材とを具備し、第2ヒンジ部材
    には軸線回りにカム部を形成のカムシャフトを、第1ヒ
    ンジ部材には当該カム部を弾性的に把持するばね体の設
    けられた筒状体を夫々設け、上記のカム部には同一半径
    である第1、第2円弧周面部と、これに連設の第1、第
    2凹曲周面部とを形成し、前記ばね体は筒状体の外周面
    に被設して、その自由端部を湾曲させることで第1、第
    2突曲面部が突設され、これらが上記筒状体に開設の挿
    入口より内装されることで、夫々前記第1、第2凹曲周
    面部における第2、第1円弧周面部寄りに弾接した際に
    は、当該弾接により夫々カムシャフトの軸心から離間
    し、かつ反対方向へ指向する弾圧力により、カムシャフ
    に一方向への回転力が付与され、上記第1、第2突曲
    面部が夫々前記第2、第1凹曲周面部にあって、その第
    1、第2円弧周面部寄りに弾接した際には、当該弾接に
    より夫々カムシャフトの軸心から離間し、かつ反対方向
    へ指向する弾圧力により、カムシャフトに他方向への回
    転力が付与されるようにし、さらに前記筒状体の外周面
    に形成された係嵌凹所には、板材により端面が略U字状
    に形成され、その背部にあって軸線方向へ延出された一
    対の回り止め突片を設けて形成されたばね体が被嵌係合
    されるようにしたことを特徴とするヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 相互に同一軸線にて回動自在である第1ヒ
    ンジ部材と第2ヒンジ部材とを具備し、第ヒンジ部材
    には軸線回りにカム部を形成のカムシャフトを、第
    ンジ部材には当該カム部を弾性的に把持するばね体の設
    けられた筒状体が具備され、上記のカム部には同一半径
    である第1、第2円弧周面部と、これに連設の第1、第
    2凹曲周面部とを形成し、前記ばね体は、筒状体にあっ
    て軸線方向へ穿設された一対の嵌挿孔に、その自由端部
    側を縮径自在なるよう遊嵌すると共に、当該ばね体を棒
    状体により形成することで、その自由端部に第1、第2
    突曲面部を形成し、当該第1、第2突曲面部が、夫々前
    記カムシャフトの第1、第2凹曲周面部における第2、
    第1円弧周面部寄りに弾接した際には、当該弾接により
    夫々カムシャフトの軸心から離間し、かつ反対方向へ指
    向する弾圧力により、カムシャフトに一方向への回転力
    が付与され、上記第1、第2突曲面部が夫々前記第2、
    第1凹曲周面部にあって、その第1、第2円弧周面部寄
    りに弾接した際には、当該弾接により夫々カムシャフト
    の軸心から離間し、かつ反対方向へ指向する弾圧力によ
    り、カムシャフトに他方向への回転力が付与されるよう
    にしたことを特徴とするヒンジ装置。
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