JP2006189135A - ヒンジ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外径を大きくしなくても大きなトルクを得られ、通常使用位置の蓋体、例えばディスプレイ装置の保持と、全閉および全開位置の保持とを共通の構造で実現しても高トルクが得られ、それにより部品点数の少ない安価なヒンジ装置であって、更に全閉(0度)位置では閉方向に自動的に閉じ、その位置を保持するが、全開(180度)位置付近でも使い勝手の良いヒンジ装置を提供する。
【解決手段】 一方の部材と他方の部材を開閉可能に連結するヒンジ装置であって、一方の部材に固定される固定ブラケットと、この固定ブラケットに回転可能に支承され他方の部材が固定して取付けられるシャフトと、略U字状をなす板ばねとより成る。
前記板ばねは、固定ブラケットに、略U字状をなす両側部が前記シャフトの外周面に押圧当接して装着されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ノート型パソコン、携帯電話機などの小型のOA機器、携帯端末機器および便座の蓋などの、本体と蓋体のような2つの部材を開閉可能に連結するヒンジ装置に関する。
ノート型パソコン、携帯電話機のような情報機器は、キーボードが例えば本体に、ディスプレイ装置が例えば蓋体に設けられ、ディスプレイ装置が設けられている蓋体は、見やすい角度に開閉、停止及び保持ができるようにヒンジ装置で連結されている。
従来のこのようなヒンジ装置は、ディスプレイ装置が固着された回転シャフトに軸受プレートを挟んで、軸受プレートとの間で摩擦力を生ずるワッシャー(摩擦板)が介在され、この摩擦力でディスプレイ装置を任意の位置で停止・保持するような、軸方向の摩擦力を利用するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、通常使用位置のディスプレイ装置の保持は、摩擦板と軸の摩擦力を利用し、全開及び全閉位置では同方向へ自動的に回動すると共に、その位置の保持にカムとばねとを組み合わせたヒンジ装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
実開平5−21082号公報 特開平11−303492号公報
しかしながら、従来の軸方向の摩擦力を利用するヒンジ装置では、大きなトルクを必要とする場合、摩擦板の接触面積を増大しなければならず必然的にその外径が大きくなる課題がある。これはより小型化が求められている情報機器のトレンドから外れ、到底認められるものではない。
また、従来の摩擦板と軸の摩擦力を利用すると共に、カムとばねとを組み合わせたヒンジ装置では、通常使用位置のディスプレイ装置の保持と、全閉及び全開位置の保持に別々の構造を設けているので、部品点数が多く構造も複雑となり、製造に手数がかかるし製造費も嵩みコスト高となる課題がある。さらに、この従来のヒンジ装置では、全閉(0度)、全開(180度)位置共に閉または開方向へ動いてしまうため、例えばノート型パソコンに用いる場合、全開位置付近での開方向の動き、保持は、非常に使い勝手が悪いものとなっている。
この発明は、このような課題を解決せんと提案されたものであり、その目的は、外径を大きくしなくても大きなトルクを得られ、通常使用位置のディスプレイ装置の保持と、全閉および全開位置の保持とを共通の構造で実現しても高トルクが得られ、それにより部品点数の少ない安価なヒンジ装置であって、更に全閉(0度)位置では閉方向に自動的に閉じ、その位置を保持するが、全開(180度)位置付近でも使い勝手の良いヒンジ装置の提供にある。
前記課題を解決するため、この発明のヒンジ装置は、一方の部材と他方の部材を開閉可能に連結するヒンジ装置であって、一方の部材に固定される固定ブラケットと、この固定ブラケットに回転可能に支承され他方の部材が固定して取付けられるシャフトと、略U字状をなす板ばねとより成り、
この板ばねは、固定ブラケットに、略U字状をなす両側部が前記シャフトの外周面に押圧当接して装着されていることを特徴とする。
これにより他方の部材(例えば、蓋体)はシャフトに固定して取付けられているので、他方の部材を開閉するとシャフトは回転する。この時、板ばねの略U字状をなす両側部がシャフトの外周面に押圧当接しているので、この当接部(接触部)の摩擦力によりトルクが発生する。このトルクTは、シャフトの半径をr、板ばねのシャフトへの押圧力をP、摩擦係数をμとすると、
T=2μrPとなる。
従って、このトルクTにより他方の部材(例えば、蓋体に設けられたノート型パソコンのディスプレイ装置)を任意の角度位置に開閉・停止及び保持することができる。また、トルクTの増減調整は、上記トルク式において押圧力Pを調整すればよい。例えば、蓋体などの他方の部材の重量が大きくなり、高トルクが必要の場合には、板ばねの板厚および/または板幅を大きくし、押圧力Pを大きくすればよい。従って、外径を増やすことなくトルクの増減対応も可能となる。
また、この発明のヒンジ装置は、前記シャフトの少なくとも板ばねの接触部が、非円形断面形状となっていることを特徴とする。
これにより上記シャフトのように断面円形であると発生するトルクは一定であるが、この発明の場合は、シャフトへの板ばねの接触位置によって発生するトルクが変化する。従って、シャフトの非円形断面形状を変化させることによって、開閉する部材への角度位置に対応した必要トルクを発生させることが可能となり、より操作性も向上できる。
また、この発明のヒンジ装置の板ばねは、略U字状をなす両側部がシャフトの外周面に線接触して押圧当接することを特徴とする。
これにより板ばねのシャフトへの接触が均一になり、安定したトルクを得ることができる。板ばねのシャフトへの接触は、必ずしも線接触でなくてもよいが、例えば、面接触だと接触にバラツキが生じ、均一で、安定したトルクを得るのが困難となることがあるので、線接触であることが好ましい。
また、この発明のヒンジ装置は、板ばねの略U字状をなす両側部又は片側部が、複数箇所で線接触する形状となっていることを特徴とする。
これにより板ばねのシャフトへの接触箇所が複数になるため、押圧力Pが分散し、耐久性が向上する。
また、この発明のヒンジ装置のシャフトには、板ばねの接触部が落ち込む切欠部が設けられていることを特徴とする。
これにより板ばねの略U字状をなす両側部はシャフトの外周面に押圧当接しているので、シャフトが回転して板ばねの片側部がシャフトの切欠部に位置すると、この板ばねの片側部はシャフトの切欠部に落ち込むので、シャフトと板ばねの略U字状をなす両側部との接触部で発生するトルクが、変化する。いわゆるクリック感を生ずる。また、板ばねがシャフトの切欠部に落ち込む力により自動的に回動すると共に、その位置を保持することができる。従って、他方の部材、例えば、ノート型パソコンのディスプレ装置の全閉及び全開位置を、板ばねがシャフトの切欠部に落ち込む位置に設定することによって、全閉及び全開位置で同方向に自動的に回動すると共にクリック感も生じ、かつその位置を保持することができる。
また、この発明のヒンジ装置の略U字状をなす板ばねの片側部は、幅を狭くし、前記シャフトには板ばねのこの幅を狭くした片側部のみが落ち込むことができる切欠部が設けられていることを特徴とする。
これにより前記のものでは略U字状をなす板ばねの両側部のいずれもがシャフトの切欠部に落ち込むことができるが、この発明では、板ばねの幅を狭くした片側部しかシャフトの切欠部に落ち込むことができない。従って、他方の部材、例えば、ノート型パソコンのディスプレイ装置の全閉位置を、板ばねの幅の狭い片側部がシャフトの切欠部に落ち込む位置に設定することによって、板ばねの片側部がシャフトの切欠部に落ち込む力により全閉位置で同方向に自動的に回動すると共に、その位置を保持することができる。一方、全開位置では板ばねの他側部(幅の広い側)はシャフトの切欠部に落ち込まないので、通常のトルクでの使用となり、自動的に開方向に回動することもなく、通常のトルクでの保持となり使い勝手の良いものとなる。
また、この発明のヒンジ装置のシャフトには、板ばねが当接する軸方向隣接位置に凸部が設けられ、板ばねによりシャフトが固定ブラケットから抜け止めされていることを特徴とする。
シャフトの板ばねが当接する軸方向隣接位置に凸部、例えばフランジ体、段部が設けられていると、この凸部によりシャフトは板ばねに規制されて抜け止めされるため、この板ばねが装着されている固定ブラケットもシャフトから抜け止めされる。従って、シャフトから抜け止めするEリング等の手段が不要となる。
さらに、この発明のヒンジ装置の固定ブラケットには、板ばねの位置決め手段が設けられていることを特徴とする。
これにより板ばねが常に所定の位置に保持され、安定したトルクを生ずることができる。
この発明のヒンジ装置によれば、次のような効果を奏する。
(1)外径を増やすことなく、大型化せずに大きなトルクに対応することが可能となる。
(2)構造が簡単なので、製作も容易となると共に、部品点数も少なくより安価となる。
(3)部品点数が少なくシンプルになった分、組み付けに手間もかからず容易となると共に、精度の良い組み付けが可能となり、品質も向上する。
(4)使い方に合った必要なトルクを変化させることができ、操作性を向上させることができる。例えば、ノート型パソコンのディスプレイ装置では、全閉位置で同方向に自動的に回動し、また、その位置を保持するが、全開位置では、同方向に自動的に回動することなく、通常のトルクでその位置を保持するようにできるので、使い勝手を良くすることができる。
(5)板ばねとシャフトとの線接触箇所を複数に増やすことにより耐久性を更に向上することができる。
この発明のヒンジ装置をより詳細に説明するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
図1はこの発明の第1の実施の形態を示すヒンジ装置の斜視図、図2はこの発明の第1の実施の形態を示すヒンジ装置の分解斜視図である。
このヒンジ装置は、シャフト1、可動ブラケット2、固定ブラケット3、板ばね4およびEリング5とから構成されている。固定ブラケット3は、一方の部材、例えば本体に固定され、シャフト1はこの固定ブラケット3に回転可能に取付けられる。このシャフト1には可動ブラケット2が固定(回転不可)して取り付けられ、この可動ブラケット2に他方の部材、例えば蓋体が固定して取付けられる。他方の部材、例えば蓋体はシャフト1に直接固定して取り付けてもよいが、本例では可動ブラケット2を介して取付ける場合を示している。板ばね4は、略U字状をなす両側部4a、4aが、シャフト1の外周面に押圧当接して、即ち、板ばね4の両側部4a、4aがシャフト1を挟圧する格好で固定ブラケット3に装着されている。Eリング5はシャフト1の抜け止めをはかるため、シャフト1の一方の端部に取付けられる。
更に詳細に説明する。まず、前記シャフト1を図3に示す。図3はシャフトを示す斜視図(a)及び正面図(b)である。このシャフト1は、一端部に可動ブラケット2を固定する非円形部1a(図ではW−D形状となっている)が形成され、他端部に固定ブラケット3からの抜け止めをするEリング5を挿入する溝1dが設けられ、その中間部は主軸部1bとなっている。本例においては、非円形部1a、主軸部1b及び溝1dの設けられている小径軸部1cの外径は、この順序で順次小径となっている。
図4は可動ブラケット2を示す斜視図である。この可動ブラケット2は、シャフト1の非円形部1aに対応する非円形穴2a(本例ではW−D形状)が設けられており、この非円形穴2aをシャフト1の非円形部1aに挿入し、シャフト1に固定(例えばカシメ固定)して取付けられる。このシャフト1に固定して取付けられた可動ブラケット2には、他方の部材、例えば蓋体(ノート型パソコンの場合、ディスプレイ装置側)が固定される。
図5は固定ブラケットを示す斜視図(a)およびそのA−A線断面図(b)である。この固定ブラケット3は、板体でコの字形状に形成され、その両側壁3a、3aには、シャフト1を回転自在に挿着するため、シャフト1の主軸部1bおよび溝1dの設けられている小径軸部1cが挿通する穴3bおよび3cが設けられている。本例ではシャフト1を挿通したとき、穴3bにはシャフト1の主軸部1bが位置し、穴3cにはシャフト1の小径軸部1cが位置するので、穴3bおよび3cの径は、それぞれ主軸部1bおよび小径軸部1cの外径に対応するものとなっている。また、コの字形状における両側壁3a、3aの内側には、板ばね4を位置決めする凸部3dが設けられている。この固定ブラケット3は、一方の部材、例えば本体(ノート型パソコンの場合、キーボード側)に固定される。
図6は板ばねを示す斜視図(a)および側面図(b)である。この板ばねは略U字状をなし、前記コの字形状の固定ブラケット3の両側壁3a、3a間に嵌入して取付けられる。この時、板ばね4の略U字状の根元R形成部4bが、コの字形状の凸部3dに嵌合することにより位置決めされて支持される。この板ばね4の略U字状をなす両側部4a、4aが、固定ブラケット3に挿着されたシャフト1の主軸部1bに押圧当接する。即ち、板ばね4の略U字状をなす両側部4a、4aがシャフト1の主軸部1bを挟圧する格好で取付けられる。ここで、板ばね4のU字状をなす両側部4a、4aの自由時の間隔幅hは、シャフト1の主軸部1bの外径より小さく設定されている
なお、図7はEリングを示す斜視図である。このEリング5は、従来公知のものであるので詳細な説明は省略する。
次に、上記各部品の組み付けを説明する。まず、固定ブラケット3に板ばね4を取付ける。この板ばね4の取付けはコの字形状の固定ブラケット3の両側壁3a、3a間に嵌入し、板ばね4の略U字状の根元R形成部4bを、固定ブラケット3の凸部3dに嵌合することによって位置決めして装着する。これにより板ばね4の両側部4a、4a間が、この両側壁3a、3aに設けた穴3b、3cを結ぶ軸線上となる。次に、固定ブラケット3の穴3b、3cにシャフト1を挿通後、シャフト1の小径軸部1cの溝1dにEリング5を挿入することによって抜け止めし組み立てが完了する。このシャフト1の挿通では、固定ブラケット3に取付けた板ばね4の両側部4a、4a間に圧入して通過させる。即ち、シャフト1の主軸部1bは、板ばね4の両側部4a、4aに押圧力を持って挟圧されて装着されている。このようにして図1および図8に示すようなヒンジ装置に組み付けられる。図8はヒンジ装置の正面図(a)、左側面図(b)および右側面図(c)である。
しかして、この図1および図8に示す第1の実施の形態に示すヒンジ装置は、固定ブラケット3が一方の部材、例えば本体(ノート型パソコンの場合、キーボード側)に固定され、可動ブラケット2が他方の部材、例えば蓋体(ノート型パソコンの場合、ディスプレイ装置側)に固定される。そこで、本体(一方の部材)に対し蓋体(他方の部材)を開閉すると、可動ブラケット2はシャフト1に固定(回転不可)して取付けられているので、固定ブラケット(本体)に対しシャフト1が回転する。シャフト1の主軸部1bは、図9に示すように板ばね4の両側部4a、4aに押圧力を持って挟圧されているので、シャフト1が回転すると、シャフト1の主軸部1bと板ばね4の両側部4a、4aとの接触部Mには、摩擦力による回転トルクが発生する。この回転トルクにより蓋体(他方の部材)の開閉・停止及び保持を行うことができる。
前記シャフト1の主軸部1bと板ばね4の両側部4a、4aとの接触部Mの摩擦力により発生するトルクTは、シャフト1の主軸部1bの半径をr、板ばね4の両側部4a、4aの主軸部1bへの押圧力をP、摩擦係数をμとすると、T=2μrPとなる。従って、このトルクTにより蓋体(他方の部材)を任意の角度位置に開閉・停止及び保持することができる。また、トルクTの増減調整は、上記トルク式において押圧力Pを調整すればよい。例えば、蓋体などの他方の部材の重量が大きくなり、高トルクが必要な場合には、板ばね4の板厚および/または板幅を大きくし、押圧力Pを大きくすればよい。従って、外径を増やすことなくトルクの増減対応が可能となる。
図9は第1の実施の形態のヒンジ装置の作用を説明する図8(a)のB−B線断面図であり、(a)は可動ブラケット2が中間位置の場合を示し、(b)は(a)の状態から可動ブラケット2を矢印Xの方向(例えば、蓋体の全閉方向)に回動した場合を示し、(c)は(a)の状態から可動ブラケット2を矢印Y方向(例えば、蓋体の全開方向)に回動した場合を示している。この図9からシャフト1の主軸部1bが板ばね4の両側部4a、4aで押圧力を持って挟圧されている様子、および固定ブラケット3を本体(一方の部材)に固定し、可動ブラケット2を蓋体(他方の部材)に固定し、蓋体(他方の部材)を開閉すると可動ブラケット2が矢印XまたはY方向に回転し、その時、シャフト1の主軸部1bと板ばね4の両側部4a、4aとの接触部Mで摩擦力による回転トルクが発生する様子がよく理解できる。
図10乃至図12は、この発明の第2の実施の形態を示し、図10は第2の実施の形態を示すシャフト1の斜視図(a)、正面図(b)およびC−C線断面図(c)であり、図11は第2の実施の形態を示すヒンジ装置の正面図であり、図12は第2の実施の形態の作用を説明する図11のD−D線断面図であり、(a)は可動ブラケットが中間位置の場合を示し、(b)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印X方向(例えば、蓋体の全閉方向)に回動した場合を示し、(c)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Y方向(例えば、蓋体の全開方向)に回動した場合を示している。
この第2の実施の形態は、シャフト1の主軸部1bに、主軸部1bに接触している板ばね4の両側部4a、4aが落ち込む切欠部1eが設けられているものであって、他は前記第1の実施の形態と同様である。第1の実施の形態と同一構成要素には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
しかして、この第2の実施の形態のヒンジ装置によれば、図12(a)(b)(c)に示すようにシャフト1の主軸部1bが板ばね4の両側部4a、4aで押圧力を持って挟圧されているので、固定ブラケット3を本体(一方の部材)に固定し、可動ブラケット2を蓋体(他方の部材)に固定し、蓋体を開閉すると可動ブラケット2が矢印XまたはY方向に回転し、それに伴いシャフト1も矢印XまたはY方向に回転し、シャフト1の主軸部1bと板ばね4の両側部4a、4aとの接触部Mで摩擦力による回転トルクが発生し、これにより蓋体(他方の部材)の開閉・停止及び保持を行うことができる。
それに加え、この第2の実施の形態のヒンジ装置は、シャフト1の主軸部1bに、主軸部1bに接触している板ばね4の両側部4a、4aが落ち込む切欠部(本例ではDカット形状)1eが設けられているので、蓋体(他方の部材)の開閉によるシャフト1の回転で、シャフト1の主軸部1bの切欠部1eと板ばね4の両側部4a、4aの接触部Mとが一致する位置にくると、板ばね4の両側部4a、4aは主軸部1bの切欠部1eに落ち込むので、この切欠部1eに落ち込む力により自動的に回動すると共に、その位置を保持することができる。図12(b)(c)では、可動ブラケット2がX方向またはY方向に回動し、板ばね4の両側部4a、4aのうち一方がシャフト1の切欠部1eに落ち込んだ状態を示している。従って、例えば、図12(b)の状態を蓋体(他方の部材)の全閉位置、図12(c)の状態を蓋体の全開位置に設定すれば、蓋体の全閉および全開位置では、板ばね4がシャフト1の切欠部1eに落ち込む力により、自動的に同方向に回動すると共に、その位置を保持することができる。
しかも、板ばね4がシャフト1の切欠部1eに落ち込む時にトルクが変化する。いわゆるクリック感を生ずる。従って、蓋体の全閉および全開位置では、クリック感を生じて同方向に回動し停止して、その位置を保持することとなる。
図13乃至図16は、この発明の第3の実施の形態を示し、図13は第3の実施の形態を示す板ばねの斜視図(a)および側面図(b)であり、図14は第3の実施の形態を示すシャフトの斜視図(a)、正面図(b)およびそのE−E線断面図(c)であり、図15は第3の実施の形態を示すヒンジ装置の正面図であり、図16は第3の実施の形態の作用を説明する図15のF−F線断面図であり、(a)は可動ブラケットが中間位置の場合を示し、(b)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印X方向(例えば、蓋体の全閉方向)に回動した場合を示し、(c)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Y方向(例えば、蓋体の全開方向)に回動した場合を示している。
この第3の実施の形態は、シャフト1と板ばね4の構成が異なる以外は、前記第2の実施の形態と同様であるので、同一構成要素には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
この第3の実施の形態の板ばね4は、図13(a)(b)に示すように略U字状をなす両側部4a、4cのうち、一方の側部4cの幅H4が、他方の側部4aより狭く形成されている。また、この第3の実施の形態のシャフト1は、図14の(a)(b)(c)に示すようにシャフト1の主軸部1bの一部に、板ばね4の幅が狭い方の側部4cより幅H1が広く、広い方の側部4aより幅H1が狭い切欠部1fが設けられている。他は前記第2の実施の形態と同様である。
しかして、この第3の実施の形態のヒンジ装置によれば、図16(a)(b)(c)に示すようにシャフト1の主軸部1bが板ばね4の両側部4a、4cで押圧力を持って挟圧されているので、固定ブラケット3を本体(一方の部材)に固定し、可動ブラケット2を蓋体(他方の部材)に固定し、蓋体を開閉すると可動ブラケット2が矢印XまたはY方向に回転し、それに伴いシャフト1も矢印XまたはY方向に回転し、シャフト1の主軸部1bと板ばね4の両側部4a、4cとの接触部Mで摩擦力による回転トルクが発生し、これにより蓋体(他方の部材)の開閉・停止及び保持を行うことができる。
それに加え、この第3の実施の形態のヒンジ装置は、板ばね4の両側部4a、4cのうち、一方の側部4cの幅H4が他方の側部4aより狭く形成され、シャフト1の主軸部1bの一部に、板ばね4の幅が狭い方の側部4cより幅H1が広く、広い方の側部4aより幅H1が狭い切欠部1fが設けられているので、シャフト1の切欠部1fには、板ばね4の幅が狭い方の側部4cは落ち込むことができるが、板ばね4の幅が広い方の側部4aは落ち込むことはできない。従って、蓋体(他方の部材)の開閉によるシャフト1の回転で、シャフト1の主軸部1bの切欠部1fと板ばね4の幅の狭い方の側部4cとの接触部Mとが一致したときのみ、側部4cが切欠部1fに落ち込み、幅の広い方の側部4aは落ち込まない。この板ばね4の幅が狭い方の側部4cが、シャフト1の主軸部1bの切欠部1fに落ち込む時のみ、この切欠部1fに落ち込む力により自動的に回動すると共に、その位置を保持することができる。
図16(b)では可動ブラケット2がX方向に回動し、板ばね4の幅の狭い方の側部4cがシャフト1の切欠部1fに落ち込んだ状態を示し、図16(c)では可動ブラケット2がY方向に回動して板ばね4の幅の広い方の側部4aとシャフト1の切欠部1fが一致した位置となっても切欠部1fに落ち込まない状態を示している。従って例えば、図16(b)の状態時を蓋体(他方の部材)の全閉位置、図16(c)の状態時を蓋体の全開位置に設定すれば、蓋体の全閉位置では板ばね4の幅の狭い側部4cがシャフト1の切欠部1fに落ち込む力により自動的に閉方向に回動すると共に、その位置を保持することができる。一方、蓋体の全開位置では板ばね4の側部4aが、幅の広い方のためシャフト1の切欠部1fに落ち込まないので、自動的に回動することもその位置を保持することもなく、通常のトルクでの開閉および停止となり、使い勝手の良いものとなる。
図17乃至図19は、この発明の第4の実施の形態を示し、図17は第4の実施の形態を示すヒンジ装置の一部切欠の斜視図、図18は第4の実施の形態を示すシャフトの斜視図(a)、正面図(b)およびそのG−G線断面図であり、図19は第4の実施の形態を示す固定ブラケットの斜視図(a)およびそのH−H線断面図(b)である。
この第4の実施の形態は、Eリング5を廃止すると共に、シャフト1および固定ブラケット3の構成が異なる以外は、前記第1の実施の形態と同様であるので、同一構成要素には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
この第4の実施の形態のシャフト1は、板ばね4が当接する軸方向隣接位置に凸部が設けられている。本例ではシャフト1の主軸部1bが小径部となっており、この小径部の両側の大径部1gとの間に凸部としての段差1hが設けられている。この小径部1bの幅Wは、板ばね4の幅より僅かに広くなっている。従って、板ばね4の両側部4a、4aがシャフト1の小径部1bを押圧力を持って挟圧するように固定ブラケット3に取付けると、固定ブラケット3に挿通されたシャフト1は、板ばね4が段差1h、1h間に位置するので、この段差1hが板ばね4に係止してシャフト1の軸方向の移動が規制され抜け止めされる。従って、Eリングは不要となる。
この場合、シャフト1は、大径部1gが固定ブラケット3に支持されるよう挿着されるので、図19(a)(b)に示すようにこの両側壁3a、3aには、シャフト1の大径部1gに対応する径のシャフト1の挿着穴3e、3eが設けられている。
この第4の実施の形態のヒンジ装置では、組み付け後、板ばね4がシャフト1の小径部1bを挟み込み、シャフト1の段差1hを係止してシャフト1の軸方向の移動を規制するので、抜け止めして必要であったEリングは必要なくなり、部品点数が減るばかりでなく、組み付け工数の低減ともなる。
しかして、この第4の実施の形態のヒンジ装置は、図9(a)(b)(c)に示す第1の実施の形態と同様の作用をする。
図20乃至図22は、この発明の第5の実施の形態のヒンジ装置を示し、図20は第5の実施の形態を示すシャフトの斜視図(a)、正面図(b)およびそのI−I線断面図(c)であり、図21は、第5の実施の形態を示すヒンジ装置の正面図である。図22は第5の実施の形態の作用を説明する図21のJ−J線断面図であり、(a)は可動ブラケット2が中間位置の場合を示し、(b)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Xの方向(例えば、蓋体の全閉方向)に回動した場合を示し、(c)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Y方向(例えば、蓋体の全開方向)に回動した場合を示している。
この第5の実施の形態は、シャフト1の構成が異なる以外は、第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態と異なる点を主に説明し、他の詳細な説明は省略する。
この第5の実施の形態のシャフト1は、第1の実施の形態のシャフト1の主軸部1bの断面が円形であるのに対し、図20(c)に断面で示すように非円形断面形状となっている。本例では断面楕円形状のものを示している。
従って、第1の実施の形態では、発生するトルクは一定であるが、この第5の実施の形態の場合は、可動ブラケット2の角度位置(シャフト1の回転位置)によりその発生するトルクは変化する。
即ち、この第5の実施の形態のヒンジ装置によれば、図22(a)(b)(c)に示すようにシャフト1の主軸部1bが板ばね4の両側部4a、4aで押圧力をもって挟圧されているので、固定ブラケット3を本体(一方の部材)に固定し、可動ブラケット2を蓋体(他方の部材)に固定し、蓋体を開閉すると可動ブラケット2が矢印XまたはY方向に回転し、それに伴いシャフト1も矢印XまたはY方向に回転し、シャフト1の主軸部1bと板ばね4の両側部4a、4aとの接触部Mで摩擦力による回転トルクが発生し、これにより蓋体(他方の部材)の開閉・停止及び保持を行うことができる。
このシャフト1の主軸部1bと板ばね4の両側部4a、4aとの接触部Mで摩擦力により発生するトルクは、シャフト1の主軸部1bが断面楕円形状であるので、シャフト1の主軸部1bの外径の小さい部分と板ばね4の両側部4a、4aが接触するときは、板ばね4の撓み量が少なく押圧力が小さくなることにより、小さなトルクが発生し、シャフト1の主軸部1bの外径の大きい部分と板ばね4の両側部4a、4aが接触するときは、板ばね4の撓み量が多く押圧力が大きくなることにより、大きなトルクが発生する。
図22(a)では可動ブラケット2が中間位置であって、シャフト1の主軸部1bの外径の小さい部分が板ばね4の両側部4a、4aと接触している場合が示され、図22(b)では可動ブラケット2が矢印X方向(例えば、蓋体の全閉方向)に回動され、シャフト1の主軸部1bの外径の大きい部分が板ばね4の両側部4a、4aと接触している場合が示され、図22(c)では可動ブラケット2が矢印Y方向(例えば、蓋体の全開方向)に回動され、シャフト1の主軸部1bの外径の大きい部分が板ばね4の両側部4a、4aと接触している場合が示されている。従って、例えば、図22(b)の状態時を蓋体(他方の部材)の全閉位置、図22(c)の状態時を蓋体(他方の部材)の全開位置に設定すれば、蓋体の全閉および全開位置では高トルクが生じ高トルクで保持され、中間では低トルクが生じ、低トルクで開閉・停止が可能となる。
このようにこの第5の実施の形態のヒンジ装置では、シャフト1の主軸部1bの非円形断面形状を変化させることによって、可動ブラケット2(他方の部材)の角度位置(シャフト1の回転位置)に対応した必要トルクを発生させることが可能となり、操作性が向上する。
図23乃至図27は、この発明の第6の実施の形態を示し、図23は第6の実施の形態の板ばねを示す斜視図(a)および側面図(b)であり、図24は第6の実施の形態を示す固定ブラケットの斜視図(a)およびそのK−K線断面図であり、図25は第6の実施の形態を示すヒンジ装置の斜視図であり、図26は第6の実施の形態を示すヒンジ装置の正面図(a)および右側面図(b)である。図27は第6の実施の形態の作用を説明する図26(a)のL−L線断面図であり、(a)は可動ブラケットが中間位置の場合を示し、(b)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Xの方向(例えば、蓋体の全閉方向)に回動した場合を示し、(c)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Y方向(例えば、蓋体の全開方向)に回動した場合を示している。
この第6の実施の形態は、板ばね4および固定ブラケット3が異なる以外は、第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態と異なる点を主に説明し、他の詳細な説明は省略する。
この第6の実施の形態の板ばね4は、図23に示すように略U字状をなす両側部4a、4aに、曲げ部4d、4dが設けられ、ここでシャフト1の主軸部1bを挟み込む構成となっている。本例の曲げ部4dは、くの字形状を示している。この第6の実施の形態の板ばね4においても、両側部4a、4aの曲げ部4d、4d間の自由時の幅h(図23(b)参照)は、シャフト1の主軸部1bの径より小さく設定される。従って、シャフト1は板ばね4の両側部4a、4aを押し広げて挿着され、シャフト1は板ばね4の両側部4a、4aの曲げ部4d、4dに押圧力を持って挟圧される。
また、第6の実施の形態の固定ブラケット3は、第1の実施の形態における板ばね4を位置決めする凸部3dに替えて、保持片3fが設けられているものであり、他は第1の実施の形態と同様である。この保持片3fは、固定ブラケット3のコの字形状における両側壁3a、3aの端部から互いに内側に突出して設けられ、固定ブラケット3に挿着された板ばね4の位置決めを行うものである。
しかして、この第6の実施の形態のヒンジ装置によれば、シャフト1は板ばね4の両側部4a、4aの曲げ部4d、4dに押圧力を持って挟圧されるので、シャフト1が回転すると、シャフト1と板ばね4の曲げ部4d、4dとの接触部Mで摩擦力による回転トルクが発生する。従って、このトルクにより蓋体(一方の部材)の開閉・停止及び保持を行うことができるのは、第1の実施の形態と同様であるが、この第6の実施の形態では、シャフト1と板ばね4の曲げ部4d、4dとが接触するため、接触部Mが増加し、その分押圧力も分散するため、耐久性が向上する。例えば、本例の曲げ部4dは、くの字形状であるため板ばね4の一方の側部4aでシャフト1の接触が2箇所になり、両側部4a、4aでは4箇所になる。このように、この第6の実施の形態のヒンジ装置によれば、板ばね4の両側部4a、4aのシャフト1への接触部分が複数となるため、板ばね4の押圧力Pが分散し、耐久性が向上するものである。
図28は前記各実施の形態のヒンジ装置におけるトルク線のイメージ図である。この図28に示すように、第1、第4及び第6の実施の形態のヒンジトルクは、全角度で常に一定であり、第2の実施の形態のヒンジトルクは、0°の低いトルクから15°付近まで急激に増加(蓋体が開いている状態から全閉する場合は急激に低下)し、それから一定となり、165°付近から180°まで急激に低下する。従って、蓋体の全閉および全開時にトルクが急激に変化することが理解できる。このトルクの急激な変化は、板ばね4の両側部4a、4aのうち、いずれか一方がシャフト1の切欠部1eに落ち込んで生ずるものである。
また、第3の実施の形態のヒンジトルクは、0°の低いトルクから15°付近まで急激に増加(蓋体が開方向から全閉する場合は急激に低下)し、その後は一定となる。従って、蓋体の全閉時にトルクが急激に変化することが理解できる。このトルクの急激の変化は、板ばね4の幅の狭い方の側部4cがシャフト1の切欠部1fに落ち込んで生ずるものである。
さらに、第5の実施の形態のヒンジトルクは、0°の高トルクから中間の90°まで徐々に低下し、そこから180°まで徐々に増加する。従って、蓋体の全閉および全開時が最も高トルクとなる。この高トルクは、板ばね4の両側部4a、4aに楕円形のシャフト1の外径の最も大きい部分が接触することによって生ずるものである。
この図28において、トルク側のトルク線の位置はトルクの強弱を表すものではない。例えば、第1、第4及び第6の実施の形態の形態のトルク線が最も高い位置に表示されているから、発生するトルクが最も高トルクであるというものでもなく、第5の実施の形態のトルク線が最も低い位置に表示されているから発生するトルクが最も低トルクであるというものでもない。各実施の形態のトルクの変化を角度ごとに表示したものであり、イメージ図である。
なお、この発明における板ばね4の両側部4a、4aのシャフト1への接触構造には制限はない。例えば、線接触、面接触、等を例示できるが、接触にバラツキがなく安定性がよい点で線接触が好ましい。
また、前記実施の形態は、この発明を制限するものではなく、この発明は、要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
以上のように、この発明にかかるヒンジ装置は、一方の部材と他方の部材を開閉可能に連結するヒンジ装置に適しており、特にノート型パソコン、携帯電話機などの小型のOA機器や携帯端末機器における本体と蓋体とを開閉可能に連結するヒンジ装置、および便器本体と便座、蓋体とを開閉可能に連結するヒンジ装置等に有用である。
この発明の第1の実施の形態を示すヒンジ装置の斜視図である。 この発明の第1の実施の形態を示すヒンジ装置の分解斜視図である。 第1の実施の形態のシャフトを示す斜視図(a)および正面図(b)である。 第1の実施の形態の可動ブラケットを示す斜視図である。 第1の実施の形態の固定ブラケットを示す斜視図(a)およびそのA−A線断面図(b)である。 第1の実施の形態の板ばねを示す斜視図(a)および側面図(b)である。 Eリングを示す斜視図である。 この発明の第1の実施の形態のヒンジ装置を示す正面図(a)、その左側面図(b)および右側面図(c)である。 第1の実施の形態のヒンジ装置の作用を説明する図8(a)のB−B線断面図であり、(a)は可動ブラケットが中間位置の場合を示し、(b)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Xの方向(例えば、蓋体の全閉方向)に回動した場合を示し、(c)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Y方向(例えば、蓋体の全開方向)に回動した場合を示している。 この発明の第2の実施の形態を示すシャフトの斜視図(a)、正面図(b)およびそのC−C線断面図である。 第2の実施の形態を示すヒンジ装置の正面図である。 第2の実施の形態のヒンジ装置の作用を説明する図11のD−D線断面図であり、(a)は可動ブラケットが中間位置の場合を示し、(b)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印X方向(例えば、蓋体の全閉方向)に回動した場合を示し、(c)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Y方向(例えば、蓋体の全開方向)に回動した場合を示している。 第3の実施の形態を示す板ばねの斜視図(a)および側面図(b)である。 第3の実施の形態を示すシャフトの斜視図(a)、正面図(b)およびそのE−E線断面図(c)である。 第3の実施の形態を示すヒンジ装置の正面図である。 第3の実施の形態のヒンジ装置の作用を説明する図15のF−F線断面図であり、(a)は可動ブラケットが中間位置の場合を示し、(b)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印X方向(例えば、蓋体の全閉方向)に回動した場合を示し、(c)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Y方向(例えば、蓋体の全開方向)に回動した場合を示している。 第4の実施の形態を示すヒンジ装置の一部切欠の斜視図である。 第4の実施の形態を示すシャフトの斜視図(a)、正面図(b)およびそのG−G線断面図である。 第4の実施の形態を示す固定ブラケットの斜視図(a)およびそのH−H線断面図(b)である。 第5の実施の形態を示すシャフトの斜視図(a)、正面図(b)およびそのI−I線断面図(c)である。 第5の実施の形態を示すヒンジ装置の正面図である。 第5の実施の形態のヒンジ装置の作用を説明する図21のJ−J線断面図であり、(a)は可動ブラケットが中間位置の場合を示し、(b)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Xの方向(例えば、蓋体の全閉方向)に回動した場合を示し、(c)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Y方向(例えば、蓋体の全開方向)に回動した場合を示している。 第6の実施の形態を示す板ばねの斜視図(a)および側面図(b)である。 第6の実施の形態を示す固定ブラケットの斜視図(a)およびそのK−K線断面図(b)である。 第6の実施の形態を示すヒンジ装置の斜視図である。 第6の実施の形態を示すヒンジ装置の正面図(a)および右側面図(b)である。 第6の実施の形態のヒンジ装置の作用を説明する図26(a)のL−L線断面図であり、(a)は可動ブラケットが中間位置の場合を示し、(b)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Xの方向(例えば、蓋体の全閉方向)に回動した場合を示し、(c)は(a)の状態から可動ブラケットを矢印Y方向(例えば、蓋体の全開方向)に回動した場合を示している。 各実施の形態のヒンジ装置のトルク線のイメージ図である。
符号の説明
1 シャフト
1a 非円形部
1b 主軸部
1c 小径軸部
1d 溝
1e 切欠部
1f 切欠部
1g 大径部
1h 凸部としての段差
2 可動ブラケット
2a 非円形穴
3 固定ブラケット
3a 側壁
3b、3c シャフト挿通用の穴
3d 位置決め手段としての凸部
3e シャフト挿通用の穴
3f 位置決め手段としての保持片
4 板ばね
4a 板ばねの側部
4b R形成部
4c 板ばねの幅の狭い方の側部
4d 曲げ部
5 Eリング

Claims (8)

  1. 一方の部材と他方の部材を開閉可能に連結するヒンジ装置であって、一方の部材に固定される固定ブラケットと、この固定ブラケットに回転可能に支承され他方の部材が固定して取付けられるシャフトと、略U字状をなす板ばねとより成り、
    この板ばねは、固定ブラケットに、略U字状をなす両側部が前記シャフトの外周面に押圧当接して装着されていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 前記シャフトの少なくとも板ばねの接触部が、非円形断面形状である請求項1記載のヒンジ装置。
  3. 前記板ばねは、略U字状をなす両端部がシャフトの外周面に線接触して押圧当接することを特徴とする請求項1または2記載のヒンジ装置。
  4. 前記板ばね部材は、略U字状をなす両側部または片側部が、複数箇所で線接触する形状となっていることを特徴とする請求項3記載のヒンジ装置。
  5. 前記シャフトには、板ばねの接触部が落ち込む切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のヒンジ装置。
  6. 前記略U字状をなす板ばねの片側部は幅を狭くし、前記シャフトには板ばねのこの幅を狭くした片側部のみが落ち込むことができる切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のヒンジ装置。
  7. 前記シャフトには、板ばねが当接する軸方向隣接位置に凸部が設けられ、シャフトから固定ブラケットおよび板ばねの抜け止めがされていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のヒンジ装置。
  8. 前記固定ブラケットには、板ばねの位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のヒンジ装置。
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