JP2008157012A - 車両用チェッカ付きドアヒンジ装置 - Google Patents

車両用チェッカ付きドアヒンジ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】チェック力発生機構の一部に故障が生じてもチェック機能を喪失せず,しかも耐久性が高い車両用チェッカ付きドアヒンジ装置を提供する。
【解決手段】雌ブラケット1に結合される内筒6と,雌ブラケット2に結合される外筒7と,両筒6,7間に設けられるチェック力発生機構20とを備え,該機構20を,外筒7に,その周方向に配列して取り付けられて内筒6に向かって進退し得る複数の保持部材22と,これら保持部材22を個別に内筒6に向かって付勢する複数の弾性部材23とで構成し,各保持部材22には,内筒6の外周面に当接するディテント突起26を設ける一方,内筒6の外周面には,内筒6及び外筒7の相対回転に伴ないディテント突起26が係脱する複数のディテント溝27を設け,弾性部材23より圧力を受ける保持部材22の受圧面積を,ディテント突起26及びディテント溝27の当接面積より大きく設定した。
【選択図】 図5

Description

本発明は,自動車等の乗降口やテールゲートを開閉するドアを支持する車両用ドアヒンジ装置に関し,特に,ボディ及びドアの一方に固着される第1ブラケット,それらの他方に固着される第2ブラケット,及びこれら両ブラケットを相対回動可能に連結するヒンジピンと,前記第1ブラケットに一体的に結合されて前記ヒンジピンと同軸上に配置される内筒と,前記第2ブラケットに一体的に結合されて前記内筒を,それと相対回転可能に囲繞するように配置される外筒と,前記内筒及び外筒間に設けられてドアの所定開度位置でドアに対するチェック力を発生するチェック力発生機構とを備える,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置の改良に関する。
かゝる車両用チェッカ付きドアヒンジ装置は,下記特許文献1に開示されるように,既に知られている。
米国特許第6,481,056号明細書
従来のかゝる車両用チェッカ付きドアヒンジ装置では,チェック力発生機構を,外筒に取り付けられてそれと共に回転するリテーナと,このリテーナに支持されて前記内筒の外周面を転動し得るディテントローラと,これらディテントローラ群の周囲に巻き付けられて,各ディテントローラを内筒の外周面側に付勢すべく半径方向の弾性収縮力を発揮するコイルばねと,内筒の外周面に,その軸方向に延びると共に周方向に間隔を存して配置されるように設けられ,内筒及び外筒の相対回転に伴ない前記ディテントローラが係脱する複数のディテント溝とで構成している。こうした従来のものでは,単一のコイルばねが複数のディテントローラに共通に作用するので,そのコイルばねが万一折損した場合には,全てのディテントローラがチェック機能を消失することになる。またディテントローラとコイルばねとは常に面圧の高い線接触状態にあることから,ディテントローラ及びコイルばねに摩耗が生じ易い。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,チェック力発生機構の一部に故障が生じてもチェック機能を喪失せず,しかも耐久性が高い車両用チェッカ付きドアヒンジ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,ボディ及びドアの一方に固着される第1ブラケット,それらの他方に固着される第2ブラケット,及びこれら両ブラケットを相対回動可能に連結するヒンジピンと,前記第1ブラケットに一体的に結合されて前記ヒンジピンと同軸上に配置される内筒と,前記第2ブラケットに一体的に結合されて前記内筒を,それと相対回転可能に囲繞するように配置される外筒と,前記内筒及び外筒間に設けられてドアの所定開度位置でドアに対するチェック力を発生するチェック力発生機構とを備える,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,前記チェック力発生機構を,前記内筒及び外筒の一方に,その周方向に配列して取り付けられてそれぞれ前記内筒及び外筒の他方に向かって進退し得る複数の保持部材と,これら保持部材を個別に前記他方に向かって付勢する複数の弾性部材とで構成し,各前記保持部材には,前記他方の周面に当接するように突出するディテント突起を設ける一方,前記他方の周面には,前記内筒及び外筒の相対回転に伴ない前記ディテント突起が係脱する複数のディテント溝を設け,前記弾性部材より圧力を受ける前記保持部材の受圧面積を,前記ディテント突起及び前記ディテント溝の当接面積より大きく設定したことを第1の特徴とする。
前記第1及び第2ブラケットは,後述する本発明の実施例中の雌ブラケット1及び雄ブラケット2に対応し,またディテント突起はディテントローラ26に対応する。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記第1ブラケットには,前記ヒンジピンの両端部を支持すると共に,このヒンジピンの外周に配置される前記内筒と結合される一対の雌アーム部を設け,また前記第2ブラケットには,前記雌アーム部の内側に隣接配置されて前記内筒の両端部外周に軸受ブッシュを介して相対回転自在に支承される一対の雄アーム部を設け,この両雄アーム部に,その間に配置される前記外筒を結合したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記外筒の内周面に,前記内筒の外周面に向かって開口する取り付け凹部を設け,前記保持部材を,前記取り付け凹部に支持される一対の端壁部と,これら端壁部間を一体に連結して前記取り付け凹部を閉じる可撓性の連結壁部とで構成すると共に,この連結壁部に前記ディテント突起を設け,前記連結壁部を前記内筒側に付勢する前記弾性部材を前記取り付け凹部に収容し,前記内筒の外周面に前記複数のディテント溝を設けたことを第3特徴とする。
さらにまた本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記内筒の外周面に,前記外筒の内周面に向かって開口する取り付け凹部を設け,前記保持部材を,前記取り付け凹部に支持される一対の端壁部と,これら端壁部間を一体に連結して前記取り付け凹部を閉じる可撓性の連結壁部とで構成すると共に,この連結壁部に前記ディテント突起を設け,前記連結壁部を前記外筒側に付勢する前記弾性部材を前記取り付け凹部に収容し,前記外筒の内周面に前記複数のディテント溝を設けたことを第4の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1〜第4の何れかに加えて,前記外筒の両端には,その内部を密閉するカバーを取り付けたことを第5の特徴とする。
さらにまた本発明は,第5の特徴に加えて,前記カバーにより,前記保持部材及び弾性部材の軸方向移動を規制することを第6の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記外筒の内周面に,前記内筒の外周面に向かって開口する取り付け凹部を設け,この取り付け凹部に前記保持部材を前記外筒の半径方向に摺動自在に嵌合し,この保持部材を前記内筒側に付勢する前記弾性部材を前記取り付け凹部に収容し,前記内筒の外周面に,前記保持部材に設けられた前記ディテント突起が前記内筒及び外筒の相対回転に伴ない係脱する複数のディテント溝を設けたことを第7の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記内筒の外周面に,前記外筒の内周面に向かって開口する取り付け凹部を設け,この取り付け凹部に前記保持部材を前記内筒の半径方向に摺動自在に嵌合し,この保持部材を前記外筒側に付勢する前記弾性部材を前記取り付け凹部に収容し,前記外筒の内周面に,前記保持部材に設けられた前記ディテント突起が前記内筒及び外筒の相対回転に伴ない係脱する複数のディテント溝を設けたことを第8の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1,第3,第4,第7又は第8の特徴に加えて,前記ディテント突起を,対応する前記保持部材に回転自在に保持されて,前記ディテント溝を有する前記内筒外周面又は前記外筒内周面を転動し得るディテントローラで構成したことを第9の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1,第3,第4,第7又は第8の特徴に加えて,前記ディテント突起を,対応する前記保持部材に一体に形成したことを第10の特徴とする。
さらにまた本発明は,第3,第4,第7又は第8の特徴に加えて,前記弾性部材をゴム製として,これを前記取り付け凹部に圧縮状態に充填し,この弾性部材の表面を前記弾性部材に弾発的に密着させたことを第11の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,チェック力発生機構を,内筒及び外筒の一方に,その周方向に配列して取り付けられてそれぞれ内筒及び外筒の他方に向かって進退し得る複数の保持部材と,これら保持部材を個別に前記他方に向かって付勢する複数の弾性部材とで構成し,各前記保持部材には,前記他方の周面に当接するように突出するディテント突起を設ける一方,前記他方の周面には,前記内筒及び外筒の相対回転に伴ない前記ディテント突起が係脱する複数のディテント溝を設けたので,複数の保持部材は,複数の弾性部材から個別に直接付勢力を受けることで,ディテント突起をディテント溝に係合させ,その係合力によりドアにチェック力を与えることができる。したがって,一部の弾性部材が何かの原因で付勢力を失った場合でも,他の正常な弾性部材が対応する保持部材を付勢し続けるから,チェック力発生機構のチェック機能の喪失を防ぎ,信頼性を高めることができる。
また弾性部材より圧力を受ける保持部材の受圧面積を,ディテント突起及びディテント溝の当接面積より大きく設定したので,保持部材及び弾性部材間の面圧を充分に下げることができて,それらの耐摩耗性を向上させることができるのみならず,保持部材は,弾性部材より受ける圧力を増幅してディテント突起からディテント溝に伝達することになり,これによりディテント突起及びディテント溝の係合力,延いてはドアのチェックトルを効果的に強めることができる。
本発明の第2の特徴によれば,一対の雌アーム部間に配置される一対の雄アーム部間のスペースを有効に利用して,内筒,外筒及びチェック力発生機構を設置することができ,したがってチェッカ付きドアヒンジ装置のコンパクト化を図ることができる。
本発明の第3の特徴によれば,前記外筒の内周面に,前記内筒の外周面に向かって開口する取り付け凹部を設け,前記保持部材を,前記取り付け凹部に支持される一対の端壁部と,これら端壁部間を一体に連結して前記取り付け凹部を閉じる可撓性の連結壁部とで構成すると共に,この連結壁部に前記ディテント突起を設け,前記連結壁部を前記内筒側に付勢する前記弾性部材を前記取り付け凹部に収容し,前記内筒の外周面に前記複数のディテント溝を設けたので,保持部材及び弾性部材を外筒にコンパクトに保持させることができると共に,保持部材及び取り付け凹部間から摺動部を無くしながら,連結壁部の撓みにより弾性部材からディテント突起及びディテント溝への付勢力の伝達を可能にし,これにより摩擦異音の発生を防ぐことができる。しかも,内筒より大径の外筒には比較的大容積の取り付け凹部を形成し得るので,これに大容量の弾性部材の収容が可能で,ディテント突起及びディテント溝の係合力を容易に高めることができる。
本発明の第4の特徴によれば,前記内筒の外周面に,前記外筒の内周面に向かって開口する取り付け凹部を設け,前記保持部材を,前記取り付け凹部に支持される一対の端壁部と,これら端壁部間を一体に連結して前記取り付け凹部を閉じる可撓性の連結壁部とで構成すると共に,この連結壁部に前記ディテント突起を設け,前記連結壁部を前記外筒側に付勢する前記弾性部材を前記取り付け凹部に収容し,前記外筒の内周面に前記複数のディテント溝を設けたので,保持部材及び弾性部材を外筒にコンパクトに保持させることができると共に,保持部材及び取り付け凹部間から摺動部を無くしながら,連結壁部の撓みにより弾性部材からディテント突起及びディテント溝への付勢力の伝達を可能にし,これにより摩擦異音の発生を防ぐことができる。しかも,内筒より大径の外筒の内周面に複数のディテント溝を設けたことで,ディテント溝の回転半径が,内筒の外周面にディテント溝を設ける場合に比して比較的長くなり,ドアに大なるチェックトルクを容易に付与することができる。
本発明の第5の特徴によれば,前記外筒の両端には,その内部を密閉するカバーを取り付けたことで,外筒の内部,したがってチェック力発生機構への雨水や塵埃の侵入を防ぎ,チェック力発生機構の正常な機能を長期に亙り確保することができる。
本発明の第6の特徴によれば,前記カバーは,保持部材及び弾性部材の軸方向移動を拘束するストッパ部材を兼ねることになり,部品点数の削減,延いては構造の簡素化に寄与し得る。
本発明の第7の特徴によれば,前記外筒の内周面に,前記内筒の外周面に向かって開口する取り付け凹部を設け,この取り付け凹部に前記保持部材を前記外筒の半径方向に摺動自在に嵌合し,この保持部材を前記内筒側に付勢する前記弾性部材を前記取り付け凹部に収容し,前記内筒の外周面に,前記保持部材のディテント突起が前記内筒及び外筒の相対回転に伴ない係脱する複数のディテント溝を設けたので,保持部材及び弾性部材を外筒にコンパクトに保持させることができる上,取り付け凹部内での保持部材の摺動により弾性部材からディテント突起及びディテント溝への付勢力の伝達を効率的に行うことができる。しかも,内筒より大径の外筒には比較的大容積の取り付け凹部を形成し得るので,これに大容量の弾性部材の充填が可能で,ディテント突起及びディテント溝の係合力を容易に高めることができる。
本発明の第8の特徴によれば,前記内筒の外周面に,前記外筒の内周面に向かって開口する取り付け凹部を設け,この取り付け凹部に前記保持部材を前記内筒の半径方向に摺動自在に嵌合し,この保持部材を前記外筒側に付勢する前記弾性部材を前記取り付け凹部に収容し,前記外筒の内周面に,前記保持部材のディテント突起が前記内筒及び外筒の相対回転に伴ない係脱する複数のディテント溝を設けたので,保持部材及び弾性部材を内筒にコンパクトに保持させることができる上,取り付け凹部内での保持部材の摺動により弾性部材からディテント突起及びディテント溝への付勢力の伝達を効率的に行うことができる。しかも,内筒より大径の外筒の内周面に複数のディテント溝を設けたことで,ディテント溝の回転半径が,内筒の外周面にディテント溝を設ける場合に比して比較的長くなり,ドアに大なるチェックトルクを容易に付与することができる。
本発明の第9の特徴によれば,前記ディテント突起を,対応する前記保持部材に回転自在に保持されて,前記ディテント溝を有する前記内筒外周面又は前記外筒内周面を転動し得るディテントローラで構成したので,内筒及び外筒の相対回動時,ディテントローラがディテント溝を有する内筒の外周面又は外筒の内周面を転動することになり,ドアのチェック位置外での回動をスムーズに行うことができる。
本発明の第10の特徴によれば,ディテント突起の保持部材への一体形成により,部品点数の削減による構造の簡素化を図し,コストの低減をもたらすことができる。
本発明の第11の特徴によれば,取り付け凹部内のスペースをゴム製の弾性部材の充填に有効に利用できて,チェック力発生機構のコンパクト化を図ることができる。特に,このゴム製の弾性部材を,保持部材が摺動自在に嵌合する取り付け凹部に充填する場合には,保持部材の変位に伴なう弾性部材の圧縮比を充分に高めることができるから,ディテント突起及びディテント溝の係合力を効果的に増強することができる。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の第1実施例に係るチェッカ付きドアヒンジ装置を備える自動車の要部平面図,図2は上記チェッカ付きドアヒンジ装置の分解斜視図,図3は同チェッカ付きドアヒンジ装置をドアの閉鎖状態で示す平面図,図4は図3の4矢視図,図5は図4の5−5線断面図,図6は同チェッカ付きドアヒンジ装置をドアの全開状態で示す,図5との対応図,図7は図5の7−7線断面図,図8は図5の8−8線断面図,図9は本発明の第2実施例を示す,図5との対応図,図10は本発明の第3実施例を示す,図5との対応図,図11は本発明の第4実施例を示す,図5との対応図,図12は本発明の第5実施例を示す,図10との対応図である。
先ず,本発明の第1実施例の説明より始める。図1において,自動車のボディBに,その乗降口を開閉すべくドアDがドアヒンジHを介して回動可能に取付けられる。
図2〜図5に示すように,各ドアヒンジHは,ボディBに複数のボルト3で固着される雌ブラケット1と,ドアDに複数のボルト4で固着される雄ブラケット2と,これら両ブラケット1,2を相対回動可能に連結すべく鉛直方向に配置されるヒンジピン5とで構成される。
雌ブラケット1は上下一対の雌アーム部1aを有し,これらの内側に,雄ブラケット2の上下一対の雄アーム部2a,2aがそれぞれ隣接して配置され,これらを上下に貫通するように前記ヒンジピン5が配置される。ヒンジピン5は,その一端の膨大頭部5aと,他端のかしめ部5bとにより雌アーム部1aに固着される。ヒンジピン5の外周には,雌アーム部1aを貫通する内筒6が嵌合され,この内筒6の両端部は雌アーム部1aに,それらの対向面にそれぞれ設けられる各複数の凸部8及び凹部9(図7参照)の係合により一体的に結合される。内筒6の両端部には,一対の雄アーム部2a,2aが軸受ブッシュ16(同じく図7参照)を介して相対回転自在に支承される。
内筒6の外周には,それと相対回転可能の外筒7が配置され,この外筒7の両端には,この外筒7の内部を密閉にしながら前記軸受ブッシュ16外周に回転自在に支承される上下一対のカバー10配設される。
図3及び図8に示すように,雄アーム部2a,2aは,半径方向に突出する耳部11を一体に有しており,これら耳部11に上記カバー10がリベット12によりそれぞれ固着される。またこれらカバー10は,その内側面に,外筒7の後述する取り付け凹部21の軸方向開口端部に嵌合する突起14,14を備えている。したがって,外筒7は,カバー10を介して雄アーム部2a,2aに結合されることになる。
図6に示すように,雌ブラケット1には,雄アーム部2a,2aの前記耳部11が当接してドアDの全開位置を規制するストッパ壁15が一体に形成される。
図2,図5〜図7において,上記内筒6及び外筒7間に,ドアDの中間開度位置及び全開位置でドアDに対するチェック力を発生するチェック力発生機構20が設けられ,以下それについて説明する。
図5に明示するように,外筒7の内周面には,内筒6に向かって開口する複数(図示例では3つ)の取り付け凹部21が周方向等間隔を置いて形成される。各取り付け凹部21は,外筒7の半径方向外方に向かって周方向幅を広げる扇形の断面形状をなしていると共に,外筒7の両端面に開口している。各取り付け凹部21には保持部材22が嵌合される。この保持部材22は,一枚の板ばね材よりなるもので,外筒7の周方向で相対向する取り付け凹部21の内壁に重ねられる一対の端壁部22aと,これら端壁部22a間を一体に連結する可撓性の連結壁部22bとで構成され,その可撓性の連結壁部22bに表面を密着させてこの連結壁部22bを内筒6に向かって弾発するゴム製の弾性部材23が圧縮状態で取り付け凹部21に充填される。この弾性部材23には,その圧縮弾性率を調整するすぐり24が設けられる。
各保持部材22の連結壁部22bには,内筒6に向かって開口すると共に外筒7の軸方向に延びる半円柱状の保持溝25が形成され,この保持溝25に,内筒6の外周面を転動し得るディテントローラ26の略半周部分が回転自在に係合,保持される。一方,内筒6の外周面には,内筒6及び外筒7の相対回転に応じて各ディテントローラ26が係脱する,内筒6の軸方向に延びる複数の断面V字状のディテント溝27が設けられる。
各ディテントローラ26は,対応する弾性部材23の弾性力をもって対応するディテント溝27に係合することで,ドアDに対するチェック力を発生するもので,図示例の場合,ドアDの2箇所の中間位置と全開位置とでチェック力を発生させるように,各ディテントローラ26に対応して3本1組のディテント溝27が設けられ,これらディテント溝27の一側に隣接して,ドアDの閉鎖位置でディテントローラ26を自由にする,溝幅がディテント溝より広いローラ解放溝28が設けられる。
上記保持部材22,弾性部材23及びディテントローラ26は,外筒7の両端を閉鎖するカバー10により軸方向の移動が拘束される。
以上において,弾性部材23より圧力を受ける連結壁部22bの受圧面積は,ディテントローラ26及びディテント溝27の当接面積より充分に大きく設定される。
次に,この実施例の作用について説明する。
ユーザがドアDが全閉位置と全開位置との間で回動すれば,ドアDに結合した雄ブラケット2が閉鎖位置(図3及び図5の状態)と全開位置(図6の状態)との間を回動するので,この雄ブラケット2に連結した外筒7が,雌ブラケット1に連結した内筒6に対して回転する。この外筒7が回転すると,その取り付け凹部21に支持される保持部材22及び弾性部材23も同時に回転するので,保持部材22の保持溝25で保持されたディテントローラ26は,内筒6の外周面を転動しながら移動する。
その際,ドアDが所定の中間開度位置や全開位置に来ると,ディテントローラ26は,それらの位置に対応した所定のディテント溝27との係合可能位置に到達する。すると,ディテントローラ26を保持する保持部材22の連結壁部22bが弾性部材23の圧縮反発力により内筒6側に撓んでディテントローラ26をディテント溝27に押し込むことになる。
またドアDが外力による回動力を受けたとき,ディテントローラ26が内筒6のディテント溝27から脱しようとしてディテント溝27の斜面を登り始めると,各保持部材22の連結壁部22bは,ディテントローラ26からの押圧力を受けて取り付け凹部21内を半径方向外方に撓んで弾性部材23を圧縮するので,弾性部材23に大きな圧縮反発力を発生させることになる。したがって,そのような弾性部材23の大きな圧縮反発力の発生により,ディテントローラ26及びディテント溝27の係合力,延いてはドアDのチェックトルクを大きく発生させることができる。しかも連結壁部22bの弾性部材23に対する受圧面積をディテントローラ26及びディテント溝27の当接面積よりも充分に大きく設定したことで,連結壁部22bは,弾性部材23より受ける圧力を増幅してディテントローラ26に伝達することができ,これによりディテントローラ26及びディテント溝27の係合力を増強することができ,ドアDの遊動を防ぐことができる。
またそれぞれ外筒7の周方向に配列される複数の保持部材22及び弾性部材23は,それぞれ個別に作動するので,一部の弾性部材23が何かの原因で弾発力を失った場合でも,他の正常な弾性部材23が対応する保持部材22を押圧し続けるから,チェック力発生機構のチェック機能の喪失を防ぎ,信頼性を高めることができる。
さらに弾性部材23より圧力を受ける保持部材22の受圧面積は,ディテントローラ26及びディテント溝27の当接面積より大きく設定されるので,保持部材22及び弾性部材23間の面圧を充分に下げることができて,それらの耐摩耗性を向上させることができるのみならず,保持部材22は,弾性部材23より受ける圧力を増幅してディテントローラ26及びディテント溝27に伝達することができ,これによりディテントローラ26及びディテント溝27の係合力,延いてはドアDのチェックトルを効果的に強めることができる。
さらにまた雌ブラケット1には,ヒンジピン5の両端部を支持すると共に,このヒンジピン5の外周に配置される内筒6と結合される一対の雌アーム部1aが設けられ,雄ブラケット2には,雌アーム部1aの内側に隣接配置されて内筒6の両端部外周に軸受ブッシュ16を介して相対回転自在に支承される一対の雄アーム部2a,2aが設けられ,この両雄アーム部2a,2aに,その間に配置される外筒7が結合されるので,一対の雌アーム部1a間に配置される一対の雄アーム部2a,2a間のスペースを有効に利用して,内筒6,外筒7及びチェック力発生機構20を設置することができ,したがってチェッカ付きドアヒンジ装置のコンパクト化を図ることができる。
さらにまた外筒7の内周面に,内筒6の外周面に向かって開口する複数の取り付け凹部21が設けられ,保持部材22は,外筒7の周方向で相対向する取り付け凹部21の内壁に重ねられる一対の端壁部22aと,これら端壁部22a間を一体に連結する可撓性の連結壁部22bとで構成され,この連結壁部22bにディテントローラ26を保持する保持溝25が形成され,連結壁部22bを内筒6側に付勢する弾性部材23をゴム製として取り付け凹部21に充填したことで,保持部材22及び弾性部材23を外筒7にコンパクトに保持させることができると共に,保持部材22及び取り付け凹部21間から摺動部を無くしながら,連結壁部22bの撓みにより弾性部材23からディテントローラ26への弾発力の伝達を可能にし,これにより摩擦異音の発生を防ぐことができる。しかも内筒6より大径の外筒7には比較的大容積の取り付け凹部21を形成したことで,この取り付け凹部21に大容量のゴム製弾性部材23の充填が可能で,ディテントローラ26に対する弾発力の設定を容易に行うことができる。
さらにまた外筒7の両端には,その内部を密閉すると共にディテントローラ26,保持部材22及び弾性部材23の軸方向移動を拘束する一対のカバー10が取り付けられるので,外筒7の内部,したがってチェック力発生機構20への雨水や塵埃の侵入を防ぎ,チェック力発生機構20の正常な機能を長期に亙り確保することができる。しかも,カバー10は,ディテントローラ26,保持部材22及び弾性部材23の軸方向移動を拘束するストッパ部材を兼ねることになるから,部品点数の削減,延いては構造の簡素化に寄与し得る。
またゴム製の弾性部材23を取り付け凹部21に圧縮状態に充填し,この弾性部材23の表面を弾性部材に弾発的に密着させたので,取り付け凹部21内のスペースをゴム製の弾性部材23の充填に有効に利用できて,チェック力発生機構20のコンパクト化を図ることができる。
次に,図9に示す本発明の第2実施例について説明する。
この第2実施例は,チェック力発生機構20において,保持部材22及び弾性部材23を内筒6に取り付け,ディテント溝27を外筒7の内周面に設けた点で前実施例と相違している。即ち,内筒6の内周面に,外筒7の内周面に向かって開口する複数の取り付け凹部21が設けられ,内筒6の周方向で相対向する取り付け凹部21の内壁に重ねられる一対の端壁部22aと,これら端壁部22a間を一体に連結する可撓性の連結壁部22bとで保持部材22が構成されると共に,この連結壁部22bにディテントローラ26を保持する保持溝25が形成され,この連結壁部22bを外筒7側に付勢するゴム製の前記弾性部材23が各取り付け凹部21に充填され,外筒7の内周面に,各ディテントローラ26が係脱する複数のディテント溝27が設けられる。その他の構成は,前実施例と同様であるので,図9中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
この第2実施例によれば,前実施例と同様の作用効果を達成する外,内筒6より大径の外筒7の内周面に複数のディテント溝27を設けたことで,ディテント溝27の,ヒンジピン5周りの回転半径が,内筒6の外周面にディテント溝27を設ける場合に比して比較的長くなり,ドアDに大なるチェックトルクを容易に付与することができる。
次に,図10に示す本発明の第3実施例について説明する。
この第3実施例は,チェック力発生機構20において,外筒7の内周面に周方向に配列して形成される複数の取り付け凹部21は,それぞれ外筒7の周方向で相対向する内側面を平行にして形成される。これら取り付け凹部21には,複数の高剛性の保持部材22がそれぞれ外筒7の半径方向に摺動自在に嵌合されると共に,これら保持部材22を内筒6に向かって弾発する弾性部材23が充填される。
その他の構成は,前記第1実施例と同様であるので,図10中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
この第3実施例によれば,ドアDの開閉に伴なう外筒7及び内筒6の相対回動により,各保持部材22に保持されたディテントローラ26が内筒6のディテント溝27から脱しようとして,ディテント溝27の斜面を登り始めると,各保持部材22は,ディテントローラ26からの押圧力を受けて取り付け凹部21内を半径方向外方に摺動して,各保持部材22の受圧面全体で弾性部材23の各部を等しく圧縮するので,その圧縮比は,前記第1実施例において連結壁部22bを撓ませながら弾性部材23を圧縮する場合よりも高くなり,弾性部材23に大きな圧縮反発力を発生させることになる。したがって,弾性部材23より圧力を受ける保持部材22の受圧面積を,ディテントローラ26及びディテント溝27の当接面積より大きく設定することで,保持部材22は,弾性部材23より受ける圧力を効果的に増幅してディテントローラ26及びディテント溝27に伝達することができ,ディテントローラ26及びディテント溝27の係合力,延いてはドアDのチェックトルを一層効果的に強めることができる。
次に,図11に示す本発明の第4実施例について説明する。
この第4実施例は,保持部材22及び弾性部材23を内筒6に取り付け,ディテント溝27を外筒7の内周面に設けた点で前記第3実施例と相違している。即ち,内筒6の内周面に,外筒7の内周面に向かって開口する複数の取り付け凹部21が設けられ,各取り付け凹部21に高剛性の保持部材22が半径方向摺動自在に嵌合されると共に,この保持部材22にディテントローラ26を保持する保持溝25が形成され,この保持部材22を外筒7側に付勢するゴム製の前記弾性部材23が各取り付け凹部21に充填され,外筒7の内周面に,各ディテントローラ26が係脱する複数のディテント溝27が設けられる。その他の構成は,第3実施例と同様であるので,図9中,第3実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
この第4実施例によれば,第3実施例と同様の作用効果を達成する外,内筒6より大径の外筒7の内周面に複数のディテント溝27を設けたことで,ディテント溝27の,ヒンジピン5周りの回転半径が,内筒6の外周面にディテント溝27を設ける場合に比して比較的長くなり,ドアDに大なるチェックトルクを容易に付与することができる。
最後に,図12に示す本発明の第5実施例について説明する。
この第5実施例は,前記第1〜第4実施例において,保持部材22には,ディテントローラ26に代えて,外筒7及び内筒6の軸方向に延びる半円柱状のディテント突起26を一体に形成し得るできることを示すもので,その代表例として,図9の第3実施例における保持部材22及びディテント突起26に変更を加えたものを図12に示した。その他の構成は,第3実施例と同様であるので,図12中,第3実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
この第5実施例によれば,ディテント突起26の保持部材22への一体形成により,部品点数の削減による構造の簡素化を図り,コストの低減をもたらすことができる。
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,雌ブラケット1はドアDに,雄ブラケット2はボディBにそれぞれ固着することもできる。またヒンジピン5及び内筒6は,これらを一体に形成することもできる。またチェッカ付きドアヒンジ装置は,ワゴン型車両のテールゲート開閉用ドアを支持するヒンジ装置にも適用し得る。また弾性部材23としては,金属製のコイルばね,皿ばね,板ばね等の使用も可能である。
本発明の第1実施例に係るチェッカ付きドアヒンジ装置を備える自動車の要部平面図。 上記チェッカ付きドアヒンジ装置の分解斜視図。 同チェッカ付きドアヒンジ装置をドアの閉鎖状態で示す平面図。 図3の4矢視図。 図4の5−5線断面図図。 同チェッカ付きドアヒンジ装置をドアの全開状態で示す,図5との対応図。 図5の7−7線断面図。 図5の8−8線断面図。 本発明の第2実施例を示す,図5との対応図。 本発明の第3実施例を示す,図5との対応図。 本発明の第4実施例を示す,図5との対応図。 本発明の第5実施例を示す,図10との対応図。
符号の説明
B・・・・・ボディ
D・・・・・ドア
H・・・・・ドアヒンジ
1・・・・・第1ブラケット(雌ブラケット)
2・・・・・第2ブラケット(雄ブラケット)
5・・・・・ヒンジピン
6・・・・・内筒
7・・・・・外筒
10・・・・カバー
16・・・・軸受ブッシュ
20・・・・チェック力発生機構
21・・・・取り付け凹部
22・・・・保持部材
22a・・・端壁部
22b・・・連結壁部
26・・・・ディテント突起(ディテントローラ)
27・・・・ディテント溝

Claims (11)

  1. ボディ(B)及びドア(D)の一方に固着される第1ブラケット(1),それらの他方に固着される第2ブラケット(2),及びこれら両ブラケット(1,2)を相対回動可能に連結するヒンジピン(5)と,前記第1ブラケット(1)に一体的に結合されて前記ヒンジピン(5)と同軸上に配置される内筒(6)と,前記第2ブラケット(2)に一体的に結合されて前記内筒(6)を,それと相対回転可能に囲繞するように配置される外筒(7)と,前記内筒(6)及び外筒(7)間に設けられてドア(D)の所定開度位置でドア(D)に対するチェック力を発生するチェック力発生機構(20)とを備える,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,
    前記チェック力発生機構(20)を,前記内筒(6)及び外筒(7)の一方に,その周方向に配列して取り付けられてそれぞれ前記内筒(6)及び外筒(7)の他方に向かって進退し得る複数の保持部材(22)と,これら保持部材(22)を個別に前記他方に向かって付勢する複数の弾性部材(23)とで構成し,各前記保持部材(22)には,前記他方の周面に当接するように突出するディテント突起(26)を設ける一方,前記他方の周面には,前記内筒(6)及び外筒(7)の相対回転に伴ない前記ディテント突起(26)が係脱する複数のディテント溝(27)を設け,前記弾性部材(23)より圧力を受ける前記保持部材(22)の受圧面積を,前記ディテント突起(26)及び前記ディテント溝(27)の当接面積より大きく設定したことを特徴とする,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置。
  2. 請求項1記載の車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,
    前記第1ブラケット(1)には,前記ヒンジピン(5)の両端部を支持すると共に,このヒンジピン(5)の外周に配置される前記内筒(6)と結合される一対の雌アーム部(1a)を設け,また前記第2ブラケット(2)には,前記雌アーム部(1a)の内側に隣接配置されて前記内筒(6)の両端部外周に軸受ブッシュ(16)を介して相対回転自在に支承される一対の雄アーム部(2a,2a)を設け,この両雄アーム部(2a,2a)に,その間に配置される前記外筒(7)を結合したことを特徴とする,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,
    前記外筒(7)の内周面に,前記内筒(6)の外周面に向かって開口する取り付け凹部(21)を設け,前記保持部材(22)を,前記取り付け凹部(21)に支持される一対の端壁部(22a,22a)と,これら端壁部(22a,22a)間を一体に連結して前記取り付け凹部(21)を閉じる可撓性の連結壁部(22b)とで構成すると共に,この連結壁部(22b)に前記ディテント突起(26)を設け,前記連結壁部(22b)を前記内筒(6)側に付勢する前記弾性部材(23)を前記取り付け凹部(21)に収容し,前記内筒(6)の外周面に前記複数のディテント溝(27)を設けたことを特徴とする,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置。
  4. 請求項1又は2記載の車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,
    前記内筒(6)の外周面に,前記外筒(7)の内周面に向かって開口する取り付け凹部(21)を設け,前記保持部材(22)を,前記取り付け凹部(21)に支持される一対の端壁部(22a,22a)と,これら端壁部(22a,22a)間を一体に連結して前記取り付け凹部(21)を閉じる可撓性の連結壁部(22b)とで構成すると共に,この連結壁部(22b)に前記ディテント突起(26)を設け,前記連結壁部(22b)を前記外筒(7)側に付勢する前記弾性部材(23)を前記取り付け凹部(21)に収容し,前記外筒(7)の内周面に前記複数のディテント溝(27)を設けたことを特徴とする,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,
    前記外筒(7)の両端には,その内部を密閉するカバー(10)を取り付けたことを特徴とする,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置。
  6. 請求項5記載の車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,
    前記カバー(10)により,前記保持部材(22)及び弾性部材(23)の軸方向移動を規制することを特徴とする,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置。
  7. 請求項1又は2記載の車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,
    前記外筒(7)の内周面に,前記内筒(6)の外周面に向かって開口する取り付け凹部(21)を設け,この取り付け凹部(21)に前記保持部材(22)を前記外筒(7)の半径方向に摺動自在に嵌合し,この保持部材(22)を前記内筒(6)側に付勢する前記弾性部材(23)を前記取り付け凹部(21)に収容し,前記内筒(6)の外周面に,前記保持部材(22)のディテント突起(26)が前記内筒(6)及び外筒(7)の相対回転に伴ない係脱する複数のディテント溝(27)を設けたことを特徴とする,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置。
  8. 請求項1又は2記載の車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,
    前記内筒(6)の外周面に,前記外筒(7)の内周面に向かって開口する取り付け凹部(21)を設け,この取り付け凹部(21)に前記保持部材(22)を前記内筒(6)の半径方向に摺動自在に嵌合し,この保持部材(22)を前記外筒(7)側に付勢する前記弾性部材(23)を前記取り付け凹部(21)に収容し,前記外筒(7)の内周面に,前記保持部材(22)のディテント突起(26)が前記内筒(6)及び外筒(7)の相対回転に伴ない係脱する複数のディテント溝(27)を設けたことを特徴とする,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置。
  9. 請求項1,3,4,7又は8に記載の車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,
    前記ディテント突起(26)を,対応する前記保持部材(22)に回転自在に保持されて,前記ディテント溝(27)を有する前記内筒(6)外周面又は前記外筒(7)内周面を転動し得るディテントローラ(26)で構成したことを特徴とする,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置。
  10. 請求項1,3,4,7又は8に記載の車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,
    前記ディテント突起(26)を,対応する前記保持部材(22)に一体に形成したことを特徴とする,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置。
  11. 請求項3,4,7又は8に記載の車両用チェッカ付きドアヒンジ装置において,
    前記弾性部材(23)をゴム製として,これを前記取り付け凹部(21)に圧縮状態に充填し,この弾性部材(23)の表面を前記弾性部材(23)に弾発的に密着させたことを特徴とする,車両用チェッカ付きドアヒンジ装置。
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