JP4534569B2 - ヒンジ機構及び構成体 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の部材間を回動可能に連結するヒンジ機構に関し、部材間のワイヤハーネスの貫通の容易化等を可能にしたヒンジ機構及び構成体に関する。
ビデオカメラや、カメラ付き携帯電話機等の電子機器では多様なシーンの撮影とその映像確認が要請されており、1つの機器でその要請に応えるには、機能部分を2以上に分割し、その各部材をヒンジ装置で連結して開閉や回転等を可能にしている。また、カメラ付き携帯電話機では、電話機能とカメラ機能との併合により、その部材間の回転や開閉を複雑化させている。
このようなヒンジ装置について、先行特許文献には次のようなものがある。
特開平11−257342号公報 特開2003−120653号公報 特許文献1には、ビデオカメラ等の液晶ユニット体を収納もしくはモニターのために展開できる構造、展開した状態で回転可能、かつ特定の角度まで回転した位置でさらに収納が可能である2軸型ヒンジを提供することを課題とし、斯かる課題を解決する構成として、プレス加工により巻きばね部、開閉回転軸受け部及びストップ部を同一プレート板に成形し結果として部品点数及び組立工数を大幅に減らす設計と、特に箱加工により剛性に優れたハウジングを得る手段と、開閉摩擦トルクを一定にする目的で巻き方向を正、逆両方向から施した単巻きばねに巻きばねの径よりも若干大きい径の開閉軸を圧入し、更に開閉角度ストップ部を付加した開閉摩擦トルク発生手段と、回転軸の摩擦トルクを発生させるため回転軸受け部に波板ばねと止め輪を締め付け回転摩擦トルク発生し、更に回転角度ストップ部を付加した回転摩擦トルク発生手段と、開閉及び回転軸の2軸交差機構により角度位置確認更には2軸の反発力による回転規制を行う機構を示す手段とを備えたものが開示されている。このような構成は、極めて複雑である。
特許文献2には、ヒンジ装置及びヒンジ装置を用いた携帯電話機について開示され、横軸状の開閉ヒンジ部と、縦軸状の折曲げヒンジ部とを備え、開閉と折曲げとを行えるようにした構造が開示されている。
ところで、ヒンジ装置を用いてビデオカメラや携帯電話機の表示部を回転させる場合、所定の回転角度で停止させる等の相対回動が可能であるとともに、回転操作時、停止角度を感じさせることが必要である。回転操作に伴って角度が意識できれば、操作感覚のみで所望の角度を設定することができる。斯かる課題は、特許文献1、2に開示された技術を用いても解決することができない。
そこで、本発明は、部品点数が少なく、部材間の開閉や回転が可能で、その回転角度でクリック感を付与させたヒンジ機構を提供し、このヒンジ機構を用いた構成体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のヒンジ機構は、固定板と、前記固定板の固定孔に挿入する挿入部を備え、該挿入部を以て前記固定板に立設されるとともに、周面部に凹部又は突部が形成され、前記凹部又は前記突部を含む前記周面部を挟んで形成された第1及び第2のフランジ部を備える軸部と、前記軸部と交差方向に軸受部を備えるヒンジフレームと、前記ヒンジフレームに固定されるとともに、前記第1のフランジ部と前記第2のフランジ部との間の前記周面部に設置され、前記軸部の前記凹部に係合させる突部、又は前記軸部の前記突部に係合させる凹部を備えて前記軸部と弾性係合させ、前記ヒンジフレームに前記軸部を回転可能に保持する帯状部とを備え、前記帯状部が持つ弾性により前記帯状部と前記軸部との間の相対回転に対して前記軸部に負荷を付与するとともに、その負荷を前記凹部と前記突部との係合の前後で異ならせたものである。
斯かる構成とすれば、軸部の周面部の形態、即ち、突部又は凹部と帯状部との接触による両者間の負荷が帯状部が持つ弾性によって付与されているとともに、軸部側に凹部、帯状部側に突部とした場合には、凹部と突部とを介在させた接触により、両者間の係合の前後により負荷に相違が生じ、また、軸部側に突部、帯状部側に凹部とした場合には、突部と凹部とを介在させた接触により、両者間の係合の前後により負荷に相違が生じる。このような負荷の相違により、回転角度上の位置を認識させ、いわゆるクリック感が得られる。
本発明のヒンジ機構において、前記ヒンジフレームと前記帯状部との間の固定強度の調整により、前記帯状部と前記軸部との接触摩擦を加減する負荷調整機構を備えた構成としてもよい。斯かる構成とすれば、例えば、ねじ等によって固定強度を調整すれば、帯状部と軸部との接触摩擦を調整でき、所望のクリック感を得ることができる。
本発明のヒンジ機構において、前記ヒンジフレームと前記軸部との所定角度範囲以上の回転を阻止する回転阻止部を備えた構成としてもよい。斯かる構成により、帯状部と軸部との相対回動を所定の角度範囲にすることができる。
本発明のヒンジ機構において、前記軸部に前記帯状部を挟むように第1及び第2のフランジ部を形成した構成によれば、帯状部が軸部の第1及び第2のフランジ部の間に規制され、既述した突部と凹部との位置関係を一定範囲におくことができる。
本発明の構成体は、ヒンジ機構によって回転可能に連結される第1及び第2の部材を備えた構成体であって、前記第1の部材に取り付けられる固定板と、前記固定板の固定孔に挿入する挿入部を備え、該挿入部を以て前記固定板に立設されるとともに、周面部に凹部又は突部が形成され、前記凹部又は前記突部を含む前記周面部を挟んで形成された第1及び第2のフランジ部を備える軸部と、前記第2の部材に取り付けられ、前記軸部と交差方向に軸受部を備えるヒンジフレームと、前記ヒンジフレームに固定されるとともに、前記第1のフランジ部と前記第2のフランジ部との間の前記周面部に設置され、前記軸部の前記凹部に係合させる突部、又は前記軸部の前記突部に係合させる凹部を備えて前記軸部と弾性係合させ、前記ヒンジフレームに前記軸部を回転可能に保持する帯状部とを備え、前記帯状部が持つ弾性により前記帯状部と前記軸部との間の相対回転に対して前記軸部に負荷を付与するとともに、その負荷を前記凹部と前記突部との係合の前後で異ならせたものである。斯かる構成とすれば、ヒンジ機構により、第1及び第2の部材を相対的に回動させることができる。
本発明の構成体において、前記ヒンジフレームと前記帯状部との間の固定強度の調整により、前記帯状部と前記軸部との接触摩擦を加減する負荷調整機構を備えた構成としてもよい。
本発明の構成体において、前記ヒンジフレームと前記軸部との所定角度範囲以上の回転を阻止する回転阻止部を備えた構成としてもよい。斯かる構成とすれば、第1及び第2の部材の回動範囲を回動阻止部によって規制することができる。
本発明の構成体において、前記軸部は、筒体で構成し、その内部に複数のワイヤハーネスを貫通させた構成としてもよい。斯かる構成とすれば、第1及び第2の部材間のワイヤハーネスの引回しが容易になる。
以上説明したように、本発明によれば、次の効果が得られる。
(1) 本発明のヒンジ機構によれば、軸部に対し弾性係合部をラジアル方向に加圧させており、弾性係合部が持つ弾性により弾性係合部と軸部との間の相対回転に対して負荷を付与するとともに、第1の凹部及び第2の突部、又は第1の突部及び第2の凹部の係合の前後により負荷に相違を持たせているので、負荷の相違により回転角度を認識でき、クリック感を得ることができる。
(2) 本発明のヒンジ機構によれば、軸部に対し弾性係合部をラジアル方向に加圧させており、軸部の直径方向には弾性係合部が当接されるにすぎないため、偏平化、薄型化を図ることができる。
(3) 本発明のヒンジ機構によれば、軸部に弾性係合部の帯状部を当てて摩擦による負荷を発生させており、軸部と弾性係合部の間が線接触ないし面接触であるため、耐久性に優れ、高剛性のヒンジ構造を実現できる。
(4) 本発明のヒンジ機構において、弾性係合部を固定する固定部材と弾性係合部との間の固定強度の調整により、弾性係合部と軸部との接触摩擦を加減する負荷調整機構を備えた構成とすれば、軸部に対する弾性係合部の固定強度によって接触摩擦を加減するので、部品精度に依存しない負荷調整が可能である。
(5) 本発明の構成体によれば、部品点数が少なく、組立てが容易であって、ビデオカメラや携帯電話機等の本体部と表示部等、部材間に設置されてそれらの開閉、一方の部材に対し他方の部材の回転を行うことができる。
(6) 本発明の構成体において、軸部を筒体で構成し、その内部に複数のワイヤハーネスを貫通させれば、ワイヤハーネスの引回しが容易化するとともに、ワイヤハーネスの損傷を防止できる。
本発明のヒンジ機構の実施形態について、図1を参照して説明する。図1はヒンジ機構を示す分解斜視図である。
このヒンジ機構2は軸部4と弾性係合部6とを備える。軸部4は、円筒体であって、貫通孔8を備えており、第1、第2及び第3のフランジ部9、10、12が形成されているとともに、フランジ部9、10の間には溝部11、フランジ部10、12の間には弾性係合部6と接触させる摺動面部14が形成されている。軸部4の上端部には所定角度範囲以上の回転を阻止する回転阻止部16の扇型の突部18が形成されている。また、軸部4のフランジ部12の下側には第1の固定部材として固定板20の固定孔22に挿入する挿入部24が形成されている。この挿入部24には平坦部26が形成され、この平坦部26に対応する固定突部28が固定板20の固定孔22の壁部に形成されている。固定板20には、複数の取付孔30が形成されており、取付ねじ32によって取付部材に取り付けられる。固定板20の透孔34は固定孔又は位置決め孔として用いることができる。
軸部4の摺動面部14には弾性係合部6との摺動による摩擦によるトルク感、クリック感を生じさせるための凹部36が形成されている。この凹部36は、この実施形態では、軸部4の軸方向と一致する溝部で形成されているが、この凹部36に代え、突部で構成してもよい。
弾性係合部6は、軸部4の摺動面部14に対応した幅のばね板等の剛性材料で形成され、中央部分に帯状部38が設けられ、この帯状部38の両側に固定部40、42が形成されている。帯状部38は、軸部4の摺動面部14の大半を覆う角筒状を構成しており、この実施形態では、摺動面部14の直径に対応する平行面部44、46と、この平行面部44、46に直交する直交面部48と、平行面部44と直交面部48との間に形成された傾斜面部50と、平行面部46と直交面部48との間に形成された傾斜面部52とを備えている。
平行面部44及び傾斜面部50には、弾性係合部6の素材が持つ弾性を適当に緩和するための手段として、複数の溝部54が形成されているとともに、平行面部44側には軸部4の摺動面部14の凹部36に係合させるための突部56が形成されている。この突部56は、弾性係合部6の素材を例えば、プレス加工により突出させたものである。また、直交面部48には高さ方向に溝部58が形成されている。この溝部58は、グリース等の潤滑油の溜め部等として利用することができる。
また、弾性係合部6の固定部40には、固定部材としてのヒンジフレーム部60に形成されている位置決め突部62、固定孔64に対応する位置決め孔66、透孔68が形成されている。位置決め突部62に位置決め孔66を係合させ、透孔68から固定ねじ70を固定孔64にねじ込むことにより、弾性係合部6をヒンジフレーム部60に固定することができる。
また、弾性係合部6の固定部42には、ヒンジフレーム部60に形成されている位置決め突部72、固定孔74に対応する位置決め孔76、透孔78が形成されている。位置決め孔76は長孔である。同様に、位置決め突部72に位置決め孔76を係合させ、透孔78から固定ねじ80を固定孔74にねじ込むことにより、弾性係合部6をヒンジフレーム部60に固定することができる。この場合、固定部42の背面側の端部には、突部82が形成されており、この突部82がヒンジフレーム部60に当たり、固定部42は突部82によってヒンジフレーム部60の面部との密着が阻止され、固定部42とヒンジフレーム部60との間には突部82を介在させた空間部が形成されることになる。この結果、固定ねじ80の締め付け、即ち、固定強度によって弾性係合部6と軸部4の摺動面部14との密着状態が加減され、両者の摩擦による負荷が調整される。このことから、この実施形態では、固定部42、ヒンジフレーム部60、固定ねじ80等で負荷調整機構84が構成され、固定ねじ80は単に固定だけでなく、負荷を調整する調整ねじを構成しているのである。
そして、ヒンジフレーム部60は断面L字形の基板部86を備えており、この基板部86には既述した位置決め突部62、72、固定孔64、74が形成されているとともに、固定孔64、74の間には軸部4の摺動面部14に臨ませる矩形の突部88が形成されている。基板部86の天板部90には軸部4を挿通させる窓部91が形成されているとともに、軸部4の溝部11に挿入させて軸部4との相対回転をガイドする突部92、94が形成されている。また、基板部86には、軸部4の頂部に摺動させ、突部18と衝突させて軸部4との相対回転を阻止するストッパ部96が形成されている。このストッパ部96は突部18とともに回転範囲を所定角度以内に抑える回転阻止部16を構成している。この実施形態では、突部18の角度とストッパ部96の幅とを以て、軸部4の円周の4分の1の角度に設定されており、この結果、回転角度は270度に設定されている。この角度範囲を変更するには、例えば、突部18の角度幅を変更すればよく、また、突部18又はストッパ部96を除けば、360度以上の相対回転が可能となる。この場合、相対回転とは、軸部4とヒンジフレーム部60との間の回転を指している。
また、ヒンジフレーム部60には、基板部86と一体に複数の軸受部98、100、102が形成されている。各軸受部98〜102には軸孔104が形成されている。
次に、ヒンジ機構を備えた構成体の実施形態について、図2を参照して説明する。図2は既述のヒンジ機構2及びヒンジ機構2を備えた構成体を示す斜視図である。
この実施形態では、構成体106が第1の部材108、第2の部材110を備え、これら部材108、110の間に第1のヒンジ機構部112及び第2のヒンジ機構部114を備えて構成されている。第1のヒンジ機構部112は既述した図1に示すヒンジ機構2で構成される。また、第2のヒンジ機構部114はヒンジフレーム部60に部材110に固定された回動支持部116を回動自在に取り付けたものである。
部材108には固定板20が取付ねじ32によって固定され、固定板20の上面部には軸部4が立設され、この軸部4は弾性係合部6を以てヒンジフレーム部60に固定されている。そして、ヒンジフレーム部60の各軸受部98、102には、部材110側の固定部材である回動支持部116の軸受部118、120が軸122、124によって回動可能に取り付けられ、軸124の他端部が軸受部100に支持させてある。即ち、部材108に軸部4を介して固定されているヒンジフレーム部60に対して回動支持部116が回動し、部材108、110がその回動によって開閉可能である。
次に、ヒンジ機構部112の構成について、図3及び図4を参照して説明する。図3は軸部4に対応する弾性係合部6を切断して示した図であり、図4は図3のIV−IV線断面図である。
軸部4の摺動面部14には、弾性係合部6が線又は面で接触するとともに、突部56の先端部が接触し、両者間の接触摩擦により所定の負荷を与える。この負荷により、軸部4とヒンジフレーム部60とは両者間に反対方向の力が加わらない限り、その力が両者間の摩擦抵抗に打ち勝たなければ、回動は生じない。即ち、両者間に斯かる力が加えられない限り、安定した保持状態が得られる。
そして、軸部4の凹部36には、図4に示すように、突部56が嵌まり込み、斯かる係合による安定状態が確立する。即ち、軸部4とヒンジフレーム部60との相対回動において、突部56と凹部36との係合の前後で両者間の負荷が変化し、操作するユーザには負荷の相違によるトルク感、クリック感を認識させることができる。このような感覚的な負荷の変化により、その回動位置をユーザに認識させることができる。
また、図4に示すように、軸部4の貫通孔8には複数のワイヤハーネス126を貫通させ、例えば、部材108、110間の電気的な結合や信号伝送等を行うことができる。貫通孔8は、軸部4の太さに応じた内径を維持することができ、その内部に障害物がないことから、多数のワイヤハーネス126を引き回すことができる。
次に、この構成体106の回動又は開閉について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、部材108、110を一直線上に配置した状態を示す斜視図、図6は部材108、110を直角に屈曲配置した状態を示す斜視図である。
ヒンジ機構部112を備えたことにより、部材108に対して部材110を矢印N1 に示すように、回動させることができ、その回動範囲は既述したように270度である。
また、ヒンジ機構部114を備えたことにより、部材108、110を90度から矢印N2 で示すように、両者を折り畳む等、開閉させることができる。また、図6に示すように、90度に維持させた部材110は、ヒンジ機構部112により矢印N1 で示すように、回動させることができる。
また、上記実施形態では、弾性係合部6の帯状部38に形成された傾斜面部50、52と軸部4の摺動面部14とを摺動可能に構成しているが、傾斜面部50、52は、例えば、図7に示すように、摺動面部14の周面形状に対応する湾曲部51、53で構成してもよい。
上記実施形態について、特徴事項や利点を列挙すれば、次の通りである。
(1) 回転軸として軸部4に対して、板ばねからなる弾性係合部6を設置し、軸半径方向(ラジアル方向)に加圧してトルクを得ているため、ヒンジ機構2の偏平化が可能である。
(2) また、トルクは固定ねじ80の締め付けでトルク調整を可能にしているため、組立後の歩留りを向上させることができる。
(3) ヒンジ機構2は軸部4と弾性係合部6との組合せにより、高剛性を備えた構造を実現することができる。
(4) 軸部4と弾性係合部6との組合せにより、耐久性を補助するグリース溜まりの構造が容易である。これらの構造を持ちながら、回転軸は中空でFPCやワイヤハーネスを通すだけの余裕のある空間を確保することができる。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための最良の形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明のヒンジ機構又は構成体は、部材間の開閉や回転等、各部材の独立した移動に用いることができ、利便性を高めることができ、有用である。
本発明の実施形態に係るヒンジ機構を示す分解斜視図である。 ヒンジ機構及びヒンジ機構を用いた構成体を示す斜視図である 構成体における第1のヒンジ機構部を部分的に切断して示した部分断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 ヒンジ機構を用いた構成体の回動を示す斜視図である。 ヒンジ機構を用いた構成体の開閉及び回動を示す斜視図である。 弾性係合部の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
2 ヒンジ機構
4 軸部
6 弾性係合部
8 貫通孔
10、12 フランジ部
14 摺動面部(周面部)
16 回転阻止部
36 凹部
38 帯状部
56 突部
60 ヒンジフレーム部(固定部材)
84 負荷調整機構
108 第1の部材
110 第2の部材
112 第1のヒンジ機構部
114 第2のヒンジ機構部
126 ワイヤハーネス

Claims (7)

  1. 固定板と、
    前記固定板の固定孔に挿入する挿入部を備え、該挿入部を以て前記固定板に立設されるとともに、周面部に凹部又は突部が形成され、前記凹部又は前記突部を含む前記周面部を挟んで形成された第1及び第2のフランジ部を備える軸部と、
    前記軸部と交差方向に軸受部を備えるヒンジフレームと、
    前記ヒンジフレームに固定されるとともに、前記第1のフランジ部と前記第2のフランジ部との間の前記周面部に設置され、前記軸部の前記凹部に係合させる突部、又は前記軸部の前記突部に係合させる凹部を備えて前記軸部と弾性係合させ、前記ヒンジフレームに前記軸部を回転可能に保持する帯状部と、
    を備え、前記帯状部が持つ弾性により前記帯状部と前記軸部との間の相対回転に対して前記軸部に負荷を付与するとともに、その負荷を前記凹部と前記突部との係合の前後で異ならせたことを特徴とするヒンジ機構。
  2. 前記ヒンジフレームと前記帯状部との間の固定強度の調整により、前記帯状部と前記軸部との接触摩擦を加減する負荷調整機構を備えたことを特徴とする請求項1記載のヒンジ機構。
  3. 前記ヒンジフレームと前記軸部との所定角度範囲以上の回転を阻止する回転阻止部を備えたことを特徴とする請求項1記載のヒンジ機構。
  4. ヒンジ機構によって回転可能に連結される第1及び第2の部材を備えた構成体であって、
    前記第1の部材に取り付けられる固定板と、
    前記固定板の固定孔に挿入する挿入部を備え、該挿入部を以て前記固定板に立設されるとともに、周面部に凹部又は突部が形成され、前記凹部又は前記突部を含む前記周面部を挟んで形成された第1及び第2のフランジ部を備える軸部と、
    前記第2の部材に取り付けられ、前記軸部と交差方向に軸受部を備えるヒンジフレームと、
    前記ヒンジフレームに固定されるとともに、前記第1のフランジ部と前記第2のフランジ部との間の前記周面部に設置され、前記軸部の前記凹部に係合させる突部、又は前記軸部の前記突部に係合させる凹部を備えて前記軸部と弾性係合させ、前記ヒンジフレームに前記軸部を回転可能に保持する帯状部と、
    を備え、前記帯状部が持つ弾性により前記帯状部と前記軸部との間の相対回転に対して前記軸部に負荷を付与するとともに、その負荷を前記凹部と前記突部との係合の前後で異ならせたことを特徴とする構成体。
  5. 前記ヒンジフレームと前記帯状部との間の固定強度の調整により、前記帯状部と前記軸部との接触摩擦を加減する負荷調整機構を備えたことを特徴とする請求項4記載の構成体。
  6. 前記ヒンジフレームと前記軸部との所定角度範囲以上の回転を阻止する回転阻止部を備えたことを特徴とする請求項4記載の構成体。
  7. 前記軸部は、筒体で構成し、その内部に複数のワイヤハーネスを貫通させたことを特徴とする請求項4記載の構成体。
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