JP3504533B2 - 電磁継電器、その製造方法および製造装置 - Google Patents
電磁継電器、その製造方法および製造装置Info
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Description
子ブロックとを有し電磁力で接極子ブロックを絶縁体基
台に対し揺動させて接点の切り替えを行う電磁継電器、
その製造方法および製造装置に関するものである。
て、例えば、絶縁体基台と、該絶縁体基台に揺動可能に
支持される接極子ブロックとを備えたものがある。この
電磁継電器の絶縁体基台は、固定接点を含む固定側端子
類と、中間部にコイルが巻回されるコ字形鉄心と、該コ
字形鉄心の両端の側片部間に嵌挿される永久磁石と、こ
れら固定側端子類、コ字形鉄心および永久磁石を一体的
に保持する固定側絶縁体とを有しており、また、接極子
ブロックは、固定接点に対向可能な可動接点を含む可動
側端子類と、コ字形鉄心の両端の側片部に対向可能な接
極子と、これら可動側端子類および接極子を一体的に保
持する可動側絶縁体とを有していて、接極子ブロック
が、絶縁体基台の永久磁石側に揺動可能に支持されてい
る。この種の電磁継電器の従来のものは、その絶縁体基
台が、次のようにして製造されている(例えば、特開平
6−196063号公報参照)。中間部にコイルが巻回
されたコ字形鉄心の両側片部間に永久磁石を嵌挿させこ
れら両側片部および永久磁石を溶接あるいは接着剤によ
る接着で予め固定させておき、このようにして予め作成
された接合体を固定側端子類とともに金型に配置し、こ
の状態で該金型により固定側絶縁体を一体成形する。
来の電磁継電器は、永久磁石をコ字形鉄心の両側片部に
対し溶接あるいは接着剤による接着で固定させるもので
あるため、以下のような問題があった。 溶接で固定する場合、溶接時のスパッタが側片部と
接極子との当接面に付着することがあり、該側片部と、
接極子ブロックの接極子との接触が不良となる。その結
果、コ字形鉄心と接極子との間の磁気抵抗が大幅に拡大
してしまって、歩留りが低下してしまう。 溶接で固定する場合、溶接時の溶け出し量のバラツ
キにより一体成形時に溶接部から成形バリが生じて側片
部と接極子との当接面にまで達し、上記と同様に歩留り
が低下してしまう。 接着剤で固定する場合、接着剤の硬化に待機時間が
必要となり、コ字形鉄心と永久磁石とを有する上記接合
体の生産性が低下してしまう。 コ字形鉄心と永久磁石とを有する上記接合体を製造
する工程と、この接合体と固定側端子類とを固定側絶縁
体の一体成形により該固定側絶縁体に固定する工程とが
必要であるため、生産性が十分高いとは言えない。 予めコ字形鉄心および永久磁石を接合させた後、こ
の接合体と固定側端子類とを固定側絶縁体の一体成形に
より固定側絶縁体に固定するため、コ字形鉄心および永
久磁石の接合時の誤差と固定側絶縁体の一体成形時の誤
差とが累積されて固定側端子類とコ字形鉄心あるいは永
久磁石との間の位置精度に影響する。すなわち、接合体
が金型に対しコ字形鉄心を基準に位置決めされた場合
は、永久磁石に対する固定側端子類の位置精度が悪くな
り、接合体が金型に対し永久磁石を基準に位置決めされ
た場合は、コ字形鉄心に対する固定側端子類の位置精度
が悪くなり、いずれの場合においても電気的特性が低下
してしまう。
子との間の磁気抵抗を抑えることにより歩留りを向上で
き、不要な待機時間を削減し工程を簡略化することによ
り生産性を向上できて、さらに、固定側端子類とコ字形
鉄心および永久磁石との間の位置精度を向上させること
ができる電磁継電器、その製造方法および製造装置の提
供を目的とする。
め、本発明の請求項1記載の電磁継電器は、固定接点を
含む固定側端子類と、中間部にコイルが巻回されるコ字
形鉄心と、該コ字形鉄心の両端の側片部間に嵌挿される
永久磁石と、これら固定側端子類、コ字形鉄心および永
久磁石を一体的に保持する固定側絶縁体とを有する絶縁
体基台と、前記固定接点に対向可能な可動接点を含む可
動側端子類と、前記コ字形鉄心の各側片部に対向可能な
接極子と、これら可動側端子類および接極子を一体的に
保持する可動側絶縁体とを有し、前記絶縁体基台の前記
永久磁石側に揺動可能に支持される接極子ブロックとを
備え、前記絶縁体基台は、前記固定側端子類、コ字形鉄
心および永久磁石が、前記固定側絶縁体の一体成形で該
固定側絶縁体に固定されるものであって、前記固定側絶
縁体には、前記コ字形鉄心の両側片部に前記永久磁石を
接触させた状態に保持し、且つこれらコ字形鉄心および
永久磁石を固定する接触固定部が、固定側絶縁体の一体
成形により形成されて絶縁体基台を構成するとともに、
前記接触固定部の形状のみで前記コ字形鉄心および前記
永久磁石を接触させた状態に保持し、前記永久磁石には
前記接極子ブロック配置側に磁石側凹部が形成されてお
り、前記接触固定部には前記磁石側凹部の少なくとも一
部に係合する係合部が形成されていることを特徴として
いる。
鉄心の両側片部に永久磁石を接触させた状態に保持し、
且つこれらコ字形鉄心および永久磁石を固定する接触固
定部が、固定側絶縁体の一体成形により形成されて絶縁
体基台を構成することになるため、永久磁石をコ字形鉄
心の両側片部に対し接触させた状態で固定するために溶
接や接着剤による接着を行う必要がなくなる。よって、
溶接時のスパッタによる側片部の溶け出しが無くなる
上、接着剤の硬化に必要な待機時間も不要となる。ま
た、固定側端子類、コ字形鉄心および永久磁石が、固定
側絶縁体の一体成形で該固定側絶縁体に固定され、しか
もこの固定側絶縁体の一体成形により永久磁石がコ字形
鉄心に対し固定されるため、予めコ字形鉄心および永久
磁石を接合させた後にこの接合体と固定側端子類とを固
定側絶縁体の一体成形により該固定側絶縁体に固定する
場合に比して工程が簡略化される。加えて、固定側端子
類、コ字形鉄心および永久磁石が、固定側絶縁体の一体
成形で該固定側絶縁体に固定され、しかもこの固定側絶
縁体の一体成形により永久磁石がコ字形鉄心に対し固定
されるため、固定側端子類とコ字形鉄心および永久磁石
との間の位置精度を向上させることができる。永久磁石
には、接極子ブロック配置側に磁石側凹部が形成されて
いるため、この磁石側凹部を用いて永久磁石の位置決め
を行うことができる。また、接触固定部が磁石側凹部の
一部に係合する係合部を有する形状であることから、こ
の係合部は、固定側絶縁体の一体成形時に磁石側凹部に
固定側絶縁体の材料を流し込むことで形成できる。この
ため、継電器に落下などの強い衝撃が加わった場合でも
永久磁石は固定状態を保持できる。
固定接点を含む固定側端子類と、中間部にコイルが巻回
されるコ字形鉄心と、該コ字形鉄心の両端の側片部間に
嵌挿される永久磁石と、これら固定側端子類、コ字形鉄
心および永久磁石を一体的に保持する固定側絶縁体とを
有する絶縁体基台と、前記固定接点に対向可能な可動接
点を含む可動側端子類と、前記コ字形鉄心の各側片部に
対向可能な接極子と、これら可動側端子類および接極子
を一体的に保持する可動側絶縁体とを有し、前記絶縁体
基台の前記永久磁石側に揺動可能に支持される接極子ブ
ロックとを備え、前記絶縁体基台は、前記固定側端子
類、コ字形鉄心および永久磁石が、前記固定側絶縁体の
一体成形で該固定側絶縁体に固定されるものであって、
前記固定側絶縁体には、前記コ字形鉄心の両側片部に前
記永久磁石を接触させた状態に保持し、且つこれらコ字
形鉄心および永久磁石を固定する接触固定部が、固定側
絶縁体の一体成形により形成されて絶縁体基台を構成す
るとともに、前記接触固定部の形状のみで前記コ字形鉄
心および前記永久磁石を接触させた状態に保持し、前記
永久磁石には前記接極子ブロック配置側に磁石側凸部が
形成されており、前記接触固定部には前記磁石側凸部に
連なる係合部が形成されていることを特徴としている。
鉄心の両側片部に永久磁石を接触させた状態に保持し、
且つこれらコ字形鉄心および永久磁石を固定する接触固
定部が、固定側絶縁体の一体成形により形成されて絶縁
体基台を構成することになるため、永久磁石をコ字形鉄
心の両側片部に対し接触させた状態で固定するために溶
接や接着剤による接着を行う必要がなくなる。よって、
溶接時のスパッタによる側片部の溶け出しが無くなる
上、接着剤の硬化に必要な待機時間も不要となる。ま
た、固定側端子類、コ字形鉄心および永久磁石が、固定
側絶縁体の一体成形で該固定側絶縁体に固定され、しか
もこの固定側絶縁体の一体成形により永久磁石がコ字形
鉄心に対し固定されるため、予めコ字形鉄心および永久
磁石を接合させた後にこの接合体と固定側端子類とを固
定側絶縁体の一体成形により該固定側絶縁体に固定する
場合に比して工程が簡略化される。加えて、固定側端子
類、コ字形鉄心および永久磁石が、固定側絶縁体の一体
成形で該固定側絶縁体に固定され、しかもこの固定側絶
縁体の一体成形により永久磁石がコ字形鉄心に対し固定
されるため、固定側端子類とコ字形鉄心および永久磁石
との間の位置精度を向上させることができる。永久磁石
には接極子ブロック配置側に磁石側凸部が形成されてい
るため、この磁石側凸部を用いて永久磁石の位置決めを
行うことができる。また、接触固定部は前記磁石側凸部
に連なる係合部を有する形状であることから、この係合
部は、固定側絶縁体の一体成形時に磁石側凸部を一部に
嵌合させる金型の型側凹部に固定側絶縁体の材料を流し
込むことで形成できる。このため、継電器に落下などの
強い衝撃が加わった場合でも永久磁石は固定状態を保持
できる。
造方法は、固定接点を含む固定側端子類と、中間部にコ
イルが巻回されるコ字形鉄心と、該コ字形鉄心の両端の
側片部間に嵌挿される永久磁石と、これら固定側端子
類、コ字形鉄心および永久磁石を一体的に保持する固定
側絶縁体とを有する絶縁体基台と、前記固定接点に対向
可能な可動接点を含む可動側端子類と、前記コ字形鉄心
の各側片部に対向可能な接極子と、これら可動側端子類
および接極子を一体的に保持する可動側絶縁体とを有
し、前記絶縁体基台の前記永久磁石側に揺動可能に支持
される接極子ブロックと、を備えた電磁継電器の製造方
法であって、前記永久磁石、コ字形鉄心および固定側端
子類を金型に配置する配置工程と、該金型を型締めする
ことにより、前記永久磁石を前記コ字形鉄心の両側片部
間に嵌挿させた後に該コ字形鉄心の両側片部を両外側か
ら該金型で押圧して前記コ字形鉄心の両側片部を前記永
久磁石に接触させた状態としつつこれら永久磁石および
コ字形鉄心と前記固定側端子類とを該金型に対し位置決
め固定しさらに該金型内に前記固定側絶縁体に相当する
キャビティを形成する型締め工程と、前記金型内に前記
固定側絶縁体の溶融状態の材料を導入させて該固定側絶
縁体を一体成形する材料導入工程と、を有することを特
徴としている。
石をコ字形鉄心の両側片部間に嵌挿させた後に該コ字形
鉄心の両側片部を両外側から金型で押圧してコ字形鉄心
の両側片部を永久磁石に接触させた状態としつつこれら
永久磁石およびコ字形鉄心と固定側端子類とを金型に対
し位置決め固定しさらに該金型内に固定側絶縁体に相当
するキャビティを形成した状態で、材料導入工程で金型
内に固定側絶縁体の溶融状態の材料を導入させて該固定
側絶縁体を一体成形する。これにより、固定側絶縁体が
硬化すると、固定側絶縁体には、コ字形鉄心の両側片部
および永久磁石を接触させた状態に保持しかつこれらコ
字形鉄心および永久磁石を固定する接触固定部が形成さ
れることになる。このように、固定側絶縁体に、コ字形
鉄心の両側片部および永久磁石を接触させた状態に保持
しかつこれらコ字形鉄心および永久磁石を固定する接触
固定部が固定側絶縁体の一体成形により形成されるた
め、永久磁石をコ字形鉄心の両側片部に対し接触させた
状態で固定するために溶接や接着剤による接着を行う必
要がなくなる。よって、溶接時のスパッタによる側片部
の溶け出しが無くなる上、接着剤の硬化に必要な待機時
間が不要となる。また、コ字形鉄心の両側片部を両外側
から金型で押圧してコ字形鉄心の両側片部を永久磁石に
対し接触させた状態としつつ、金型内に固定側絶縁体の
溶融状態の材料を導入させるため、コ字形鉄心の両側片
部と永久磁石との間に絶縁体が入り込むことを防止しこ
れらの間に絶縁体の層が形成されてしまうのを防止でき
る。さらに、固定側端子類、コ字形鉄心および永久磁石
が、固定側絶縁体の一体成形で該固定側絶縁体に固定さ
れ、しかもこの固定側絶縁体の一体成形により永久磁石
がコ字形鉄心に対し固定されるため、予めコ字形鉄心お
よび永久磁石を接合させた後、この接合体と固定側端子
類とを固定側絶縁体の一体成形により該固定側絶縁体に
固定する場合に比して工程が簡略化される。加えて、固
定側端子類、コ字形鉄心および永久磁石が、固定側絶縁
体の一体成形により該固定側絶縁体に固定され、しかも
この固定側絶縁体の一体成形により永久磁石がコ字形鉄
心に対し固定されるため、固定側端子類とコ字形鉄心お
よび永久磁石との間の位置精度を向上させることができ
る。
造方法は、請求項3記載の方法に関し、前記永久磁石に
は前記接極子ブロック配置側に磁石側凹部が形成されて
おり、前記金型には該磁石側凹部の一部に嵌合すること
により該永久磁石の位置決めを行う型側凸部が形成され
ていて、前記材料導入工程で導入される固定側絶縁体の
溶融状態の材料を前記磁石側凹部に導くことを特徴とし
ている。
配置側に磁石側凹部が形成されており、金型には該磁石
側凹部に嵌合することにより該永久磁石の位置決めを行
う型側凸部が形成されているため、これら磁石側凹部お
よび型側凸部を用いて永久磁石の金型に対する位置決め
を行うことができる。また、磁石側凹部に固定側絶縁体
の材料を流し込むことで、接触固定部を磁石側凹部の一
部に係合する係合部を有する形状にすることができる。
このため、継電器に落下などの強い衝撃が加わった場合
でも永久磁石は固定状態を保持できる。
造方法は、請求項3記載の方法に関し、前記永久磁石に
は前記接極子ブロック配置側に磁石側凸部が形成されて
おり、前記金型には該磁石側凸部を一部に嵌合させるこ
とにより該永久磁石の位置決めを行う型側凹部が形成さ
れていて、前記材料導入工程で導入される固定側絶縁体
の溶融状態の材料を前記型側凹部に導くことを特徴とし
ている。
配置側に磁石側凸部が形成されており、金型には該磁石
側凸部を嵌合させる型側凹部が形成されているため、こ
れら磁石側凸部および型側凹部を用いて永久磁石の金型
に対する位置決めを行うことができる。また、金型の型
側凹部に固定側絶縁体の材料を流し込むことで、接触固
定部を磁石側凸部に連なる係合部を有する形状にするこ
とができる。このため、継電器に落下などの強い衝撃が
加わった場合でも永久磁石は固定状態を保持できる。
造装置は、固定接点を含む固定側端子類と、中間部にコ
イルが巻回されるコ字形鉄心と、該コ字形鉄心の両端の
側片部間に嵌挿される永久磁石と、これら固定側端子
類、コ字形鉄心および永久磁石を一体的に保持する固定
側絶縁体とを有する絶縁体基台と、前記固定接点に対向
可能な可動接点を含む可動側端子類と、前記コ字形鉄心
の各側片部に対向可能な接極子と、これら可動側端子類
および接極子を保持する可動側絶縁体とを有し、前記絶
縁体基台の前記永久磁石側に揺動可能に支持される接極
子ブロックと、を備えたものであって、前記永久磁石、
コ字形鉄心および固定側端子類が配置される金型と、該
金型を型締めすることにより、前記永久磁石を前記コ字
形鉄心の両側片部間に嵌挿させた後に該コ字形鉄心の両
側片部を両外側から該金型で押圧して前記コ字形鉄心の
両側片部を前記永久磁石に接触させた状態としつつこれ
ら永久磁石およびコ字形鉄心と前記固定側端子類とを該
金型に対し位置決め固定しさらに該金型内に前記固定側
絶縁体に相当するキャビティを形成する型締め手段と、
前記金型内に前記固定側絶縁体の溶融状態の材料を導入
させる材料導入手段と、を有することを特徴としてい
る。
をコ字形鉄心の両側片部間に嵌挿させた後に該コ字形鉄
心の両側片部を両外側から金型で押圧してコ字形鉄心の
両側片部に永久磁石を接触させた状態としつつこれら永
久磁石およびコ字形鉄心と固定側端子類とを金型に対し
位置決め固定しさらに該金型内に固定側絶縁体に相当す
るキャビティを形成した状態で、材料導入手段により金
型内に固定側絶縁体の溶融状態の材料を導入させる。こ
れにより、固定側絶縁体が硬化すると、固定側絶縁体に
は、コ字形鉄心の両側片部および永久磁石を接触させた
状態に保持しかつこれらコ字形鉄心および永久磁石を固
定する接触固定部が形成されることになる。このよう
に、固定側絶縁体に、コ字形鉄心の両側片部および永久
磁石を接触させた状態に保持しかつこれらコ字形鉄心お
よび永久磁石を固定する接触固定部が該固定側絶縁体の
一体成形により形成されるため、永久磁石をコ字形鉄心
の両側片部に対し接触させた状態で固定するために溶接
や接着剤による接着を行う必要がなくなる。よって、溶
接時のスパッタによる側片部の溶け出しが無くなる上、
接着剤の硬化に必要な待機時間が不要となる。また、コ
字形鉄心の両側片部を両外側から金型で押圧してコ字形
鉄心の両側片部を永久磁石に接触させた状態としつつ、
金型内に固定側絶縁体の溶融状態の材料を導入させるた
め、コ字形鉄心の両側片部と永久磁石との間に絶縁体が
入り込むことを防止しこれらの間に絶縁体の層が形成さ
れてしまうのを防止できる。さらに、固定側端子類、コ
字形鉄心および永久磁石が、固定側絶縁体の一体成形に
より該固定側絶縁体に固定され、しかもこの固定側絶縁
体の一体成形により永久磁石がコ字形鉄心に対し固定さ
れるため、予めコ字形鉄心および永久磁石を接合させた
後、この接合体と固定側端子類とを固定側絶縁体の一体
成形により該固定側絶縁体に固定する場合に比して工程
を簡略化できる。加えて、固定側端子類、コ字形鉄心お
よび永久磁石が、固定側絶縁体の一体成形により該固定
側絶縁体に固定され、しかもこの固定側絶縁体の一体成
形により永久磁石がコ字形鉄心に対し固定されるため、
固定側端子類とコ字形鉄心および永久磁石との間の位置
精度を向上させることができる。
造装置は、請求項6記載のものに関し、前記金型は、前
記永久磁石に形成された磁石側凹部の一部に嵌合するこ
とにより該永久磁石の位置決めを行う型側凸部を有する
とともに、前記材料導入手段で導入される固定側絶縁体
の溶融状態の材料を前記永久磁石の磁石側凹部に導くこ
とを特徴としている。
れた磁石側凹部の一部に嵌合する型側凸部が形成されて
いるため、これら磁石側凹部および型側凸部を用いて永
久磁石の金型に対する位置決めを行うことができる。ま
た、磁石側凹部に固定側絶縁体の材料を流し込むこと
で、接触固定部を磁石側凹部の一部に係合する係合部を
有する形状にすることができる。このため、継電器に落
下などの強い衝撃が加わった場合でも永久磁石は固定状
態を保持できる。
造装置は、請求項6記載のものに関し、前記金型は、前
記永久磁石に形成された磁石側凸部を一部に嵌合させる
ことにより該永久磁石の位置決めを行う型側凹部を有す
るとともに、前記材料導入手段で導入される固定側絶縁
体の溶融状態の材料を前記型側凹部に導くことを特徴と
している。
れた磁石側凸部を一部に嵌合させる型側凹部が形成され
ているため、これら型側凹部および磁石側凸部を用いて
永久磁石の金型に対する位置決めを行うことができる。
また、型側凹部に固定側絶縁体の材料を流し込むこと
で、接触固定部を磁石側凸部に連なる係合部を有する形
状にすることができる。このため、継電器に落下などの
強い衝撃が加わった場合でも永久磁石は固定状態を保持
できる。
参照して以下に説明する。なお、以下においては電磁継
電器を水平面上に載置させた状態をもって説明する。ま
ず、この実施の形態の電磁継電器について説明する。図
1,図2に示すように、電磁継電器11は、絶縁体基台
12と接極子ブロック13とを有しており、これに絶縁
性カバー(図示せず)が被せられてなる。
に長い略直方体形状の固定側絶縁体15と、固定側端子
類16と、コイルブロック17と、永久磁石18とを有
している。ここで、固定側絶縁体15は、加熱すること
により溶融状態とされたその材料から例えば射出成形で
一体成形されるもので、固定側端子類16、コイルブロ
ック17および永久磁石18は、固定側絶縁体15が一
体成形される際に該固定側絶縁体15に一部が埋め込ま
れることで一体的に保持される。
子20,20と、一対の固定端子21,21と、一対の
中立端子22,22と、さらに一対の固定端子23,2
3とで構成されている。一対のコイル導出端子20,2
0は、共に固定側絶縁体15の長手方向における両端面
15A,15Aのうちの一方の近傍に配置されており、
互いに固定側絶縁体15の幅方向において反対に位置す
るように配置されている。これらコイル導出端子20,
20は、固定側絶縁体15から下方に延出する形状をな
している。
固定側絶縁体15の長手方向におけるコイル導出端子2
0,20の前記一方の端面15Aに対し反対側に配置さ
れており、互いに固定側絶縁体15の幅方向において反
対に位置するように配置されている。これら固定端子2
1,21は、それぞれが、固定側絶縁体15の上面15
Bに配置される固定接点24を有しており(これにより
固定接点24は固定側端子類16に含まれる)、該固定
接点24に対し反対側が固定側絶縁体15から下方に延
出する形状をなしている。
絶縁体15の長手方向における固定端子21,21のコ
イル導出端子20,20に対し反対側に配置されてお
り、互いに固定側絶縁体15の幅方向において反対に位
置するように配置されている。これら中立端子22,2
2は、それぞれが、固定側絶縁体15の上面15Bに配
置される支持片部25を有しており、該支持片部25に
対し反対側が固定側絶縁体15から下方に延出する形状
をなしている。
固定側絶縁体15の長手方向における中立端子22,2
2の固定端子21,21に対し反対側に配置されてお
り、互いに固定側絶縁体15の幅方向において反対に位
置するように配置されている。これら固定端子23,2
3は、それぞれが、固定側絶縁体15の上面15Bに配
置される固定接点26を有しており(これにより固定接
点26は固定側端子類16に含まれる)、該固定接点2
6に対し反対側が固定側絶縁体15から下方に延出する
形状をなしている。
分が固定側絶縁体15に埋め込まれるもので、図2,図
3に示すように、コイルスプール28と、コイルスプー
ル28に巻回されるコイル29とを有している。コイル
スプール28は、コ字形鉄心31と、一対のコイル端子
32,32と、絶縁体部33とを有している。
置される中間部35と該中間部35の長手方向における
両端から鉛直上方に同一長さ延出する一対の側片部3
6,36とを有している。絶縁体部33は、コ字形鉄心
31の中間部35を全体的に覆う筒部37と、該筒部3
7の両端から各側片部36,36の基端側を覆うように
外側に延出する一対のフランジ部38,38とを有して
いる。一対のコイル端子32,32は、絶縁体部33の
フランジ部38,38の一方に、該フランジ部38から
それぞれの一部が相反する水平方向に突出するように埋
め込まれている。
鉄心31と一対のコイル端子32,32とを図示略の金
型にセットした状態で絶縁体部33を射出成形等で一体
成形することで形成される。そして、このコイルスプー
ル28の絶縁体部33の両フランジ部38,38間の筒
部37にコイル29が巻回されてコイルブロック17が
形成されており、その結果、該筒部37を介してコ字形
鉄心31の中間部35にコイル29が巻回されている。
該固定側絶縁体15に埋め込まれる際に、そのコ字形鉄
心31の側片部36,36が、固定側絶縁体15の上面
15Bに対し、略直交しつつその端面36A,36A側
の一部を突出させることになる。
体形状をなしており、コイルブロック17のコ字形鉄心
31の両側片部36,36間に嵌挿されている。このと
き、永久磁石18は、側片部36,36同士を結んだ方
向に長手方向を沿わせかつ長手方向および幅方向を共に
固定側絶縁体15の上面15Bに沿わせた状態とされて
いる(言い換えれば、永久磁石18は、その厚さ方向を
上面15Bに直交させている)。
ブロック13の配置側には、該永久磁石18の長手方向
における両側に一対の直線状の磁石側凹部41,41が
形成されている。これら磁石側凹部41,41は永久磁
石18の幅方向に沿って貫通しており、永久磁石18の
長手方向に沿いかつ厚さ方向に沿う断面が長方形状をな
している。
形鉄心31を含むコイルブロック17および永久磁石1
8は、固定側絶縁体15の一体成形で該固定側絶縁体1
5に固定されるものであるが、固定側絶縁体15には、
図1,図2に示すように、この一体成形により、コ字形
鉄心31の両側片部36,36および永久磁石18を接
触させた状態に保持しかつこれらコ字形鉄心31および
永久磁石18を固定する接触固定部42が形成されてい
る。
をコ字形鉄心31の両側片部36,36間に嵌挿させる
ため、固定側絶縁体15の一体成形前においてはコ字形
鉄心31の側片部36,36と嵌挿された永久磁石18
との間には若干の隙間が形成されることになるが、接触
固定部42は、この隙間をなくすようコ字形鉄心31を
変形させることにより、該コ字形鉄心31の一方の側片
部36の内面36Bを永久磁石18の一方の端部の端面
18Bに押し付け、かつコ字形鉄心31の他方の側片部
36の内面36Bを永久磁石18の他方の端部の端面1
8Bに押し付けた状態で、コ字形鉄心31および永久磁
石18を上面18Aに沿う方向において全周で囲んで硬
化する。その結果、接触固定部42は、コ字形鉄心31
および永久磁石18をこの状態で固定し、コ字形鉄心3
1の変形からの戻りを規制する。図2において、接触固
定部42はコ字形鉄心31の両側片部36を直接押さえ
ているが、永久磁石18と両側片部36との隙間が無く
なればよいのでスプール28を介して固定してもよい。
で、コ字形鉄心31の両側片部36,36および永久磁
石18を接触させた状態に保持しかつこれらコ字形鉄心
31および永久磁石18を固定することになる(このと
き、これらの間に溶接や接着剤による接着等の他の接合
は一切行われていない)。この接触固定部42には、図
1,図5に示すように、固定側絶縁体15の上面15B
から永久磁石18の幅方向における側面に沿って上方に
延出した後に上面15Bに沿うように屈曲して、永久磁
石18の各磁石側凹部41,41のそれぞれの両側の一
部に係合する係合部43,43,43,43が一体に形
成されている。この係合部43,43,…により電磁継
電器11に落下などの強い衝撃が加わっても、永久磁石
18が絶縁体基台12からはずれることはない。
3は、図1に示すように、可動側絶縁体45と、可動側
端子類46と、接極子47とを有している。ここで、可
動側絶縁体45は、加熱により溶融状態とされたその材
料から射出成形等で一体成形されるもので、可動側端子
類46および接極子47は、可動側絶縁体45が一体成
形される際に該可動側絶縁体45に一部が埋め込まれる
ことで一体的に保持される。
略直方体形状をなしており、長手方向における中央部が
可動側絶縁体45に固定されている。また、接極子47
には、長手方向における中央部の厚さ方向における一側
に突起状の支点部48が形成されている。
7の長手方向に沿わせた状態で、接極子47の幅方向に
おける各外側に配置される一対の可動端子49,49で
構成されている。一対の可動端子49,49は、長手方
向における中央部が可動側絶縁体45に保持されてお
り、それぞれが、長手方向における一側に可動接点50
を端部に有する可動バネ部51が形成され長手方向にお
ける他側に可動接点52を端部に有する可動バネ部53
が形成されて長手方向における中央にヒンジバネ部54
が形成された形状をなしている(これにより可動接点5
0,52は可動側端子類46に含まれる)。
47の厚さ方向における一側に形成された支点部48に
おいて絶縁体基台12の永久磁石18の上面18Aに対
し接触しかつ載置された状態で、一対の可動端子49,
49のヒンジバネ部54,54が絶縁体基台12の中立
端子22,22の支持片部25,25に接触・固定させ
られることになる。このようにして絶縁体基台12の永
久磁石18側に取り付けられた状態で接極子ブロック1
3は、接極子47の長手方向における各端部が、コ字形
鉄心31の各側片部36,36の端面36A,36Aに
対向配置されることになり、可動端子49,49の可動
接点50,50が固定接点24,24に、可動接点5
2,52が固定接点26,26に、それぞれ対向配置さ
れることになる。そして、この状態で、接極子ブロック
13は絶縁体基台12に対し支点部48を中心として揺
動可能となり、ヒンジバネ部54のバネ力をこの揺動方
向に受けることになる。
向における一側の可動バネ部51が絶縁体基台12側に
近接するように接極子ブロック13が揺動した状態にあ
ると、該可動バネ部51の可動接点50を、対応する固
定接点24に接触させ、かつ逆側の可動バネ部53の可
動接点52を対応する固定接点26から離間させるよう
になっている(このときの内部の磁束の状態を図6
(a)に矢印で示す)。
ようにコイル29に電流を流すと、コ字形鉄心31およ
び接極子47に磁束を生じさせてヒンジバネ部54(図
6においては図示略)の付勢力に抗して長手方向におけ
る逆側の可動バネ部53(図6においては図示略)が絶
縁体基台12側に近接するように接極子ブロック13を
揺動させる(このときの内部の磁束の状態を図6(b)
に矢印で示す)。
ネ部53の可動接点52を対応する固定接点26に接触
させ、かつ逆側の可動バネ部51の可動接点50を対応
する固定接点24から離間させることになる(このとき
の内部の磁束の状態を図6(c)に矢印で示す)。この
ようにして、接点の切り替えを行うようになっている。
基台12の製造装置について説明する。この製造装置5
6は、図7に概略的に示すように、金型57と、該金型
57を型締めする型締め装置(型締め手段)58と、該
型締め装置58で型締めされた状態の金型57内に固定
側絶縁体15の溶融状態の材料(合成樹脂)を導入させ
る射出装置(材料導入手段)59とを有している。
1、下型62および一対の側型63,63を有してい
る。上型61は、固定側絶縁体15の上面15B側を形
成するもので、該上面15B側に配置される永久磁石1
8を位置決めした状態で保持するようになっている。す
なわち、図9に示すように上型61には、永久磁石18
が嵌め込まれることにより該永久磁石18を上型61に
対し、長手方向、幅方向および厚さ方向の全方向に位置
決めした状態で保持する嵌合溝部65が、固定側絶縁体
15の上面15Bを形成する上面形成面部66の中央に
形成されている。
直交するとともに互いに平行をなす一対の側面部67,
67と、上面形成面部66に平行をなすとともに互いに
同一平面に配置される一対の第1底面部69,69,
と、これら第1底面部69,69の間位置にこれら第1
底面部69,69と平行をなしかつこれら第1底面部6
9,69よりも浅い位置に形成される第2底面部70と
を有している。第2底面部70には、一対の角柱状の型
側凸部71,71が形成されている。
部65に嵌合させられた状態にある永久磁石18を幅方
向に位置決めする間隔をあけている。一対の型側凸部7
1,71は、嵌合溝部65に嵌合させられた状態にある
永久磁石18に形成された一対の磁石側凹部41,41
に嵌合することにより該永久磁石18の長手方向の位置
決めを行う間隔をあけている。
部70とは、コ字形鉄心31の側片部36,36の端面
36A,36Aに対する、嵌合溝部65に嵌合させられ
た状態にある永久磁石18の上面18Aの位置決めを行
う間隔をあけている。すなわち、第1底面部69,69
にコ字形鉄心31の側片部36,36の端面36A,3
6Aを当接させ、かつ第2底面部70に永久磁石18の
上面18Aを当接させた状態とすることで、コ字形鉄心
31の側片部36,36の端面36A,36Aに対する
永久磁石18の上面18Aの位置決めが行われることに
なる。
れた状態において、型側凸部71,71は、それぞれ、
永久磁石18の幅方向における磁石側凹部41の中央の
一部のみを埋めることになる。
部70および側面部67,67には、側面部67,67
を結ぶ方向における各型側凸部71,71の両外側から
それぞれ側面部67,67に直交するよう第2底面部7
0に形成された後、第2底面部70に直交するよう側面
部67,67に形成される溝部73,73,73,73
が形成されている。これら溝部73,73,…は、金型
57内に導入される固定側絶縁体15の溶融状態の材料
を、係合部43,43,…を形成させるため永久磁石1
8の磁石側凹部41,41に導く通路になるとともに、
これら磁石側凹部41,41とともに係合部43,4
3,…を形成する部分となる。加えて、第2底面部70
には、図示は略すが、永久磁石18を第2底面部70に
吸着させるための吸引穴が形成されており、該吸引穴は
負圧発生源に連通させられている。
C側を形成するもので、予めコイルスプール28にコイ
ル29を巻回した状態にある上述のコイルブロック17
を、位置決めした状態で保持するようになっている。す
なわち、下型62には、固定側絶縁体15の下面15C
を形成する下面形成面部74の所定位置に、コイルブロ
ック17を載置させることにより該コイルブロック17
を下型62に対し全方向に位置決めした状態とする図示
略の位置決め台部が形成されている。
型62は、固定側絶縁体15の幅方向における両側面部
をも形成するようになっており、そのうちの下型62に
は、上型61との合わせ面の所定位置に、固定側端子類
16がすべて一体に連結された図11に示すリードフレ
ーム75を載置させると該リードフレーム75を下型6
2に対し全方向に位置決めした状態で保持する図示略の
位置決め台部が形成されている。
7への配置前に予め、そのコイル導出端子20,20に
おいてコイルブロック17のコイル端子32,32に溶
接固定されることになり、その結果、コイルブロック1
7と一体化されることになる。このため、このように一
体化されたコイルブロック17およびリードフレーム7
5を下型62の位置決め台部に載置させると、これらコ
イルブロック17およびリードフレーム75は同時に位
置決めされることになる。この時コイル導出端子20は
剛性が低いため、コイルブロック17は下型62にて位
置決めされる。
5の長手方向における各端面15A,15A側を形成す
るもので、それぞれが、端面15Aを形成する端面形成
面部77と、該端面形成面部77の所定位置に形成され
るとともに、型締め時に、コ字形鉄心31の側片部36
の端面15A側に当接してこれを他の側片部36の方向
に所定量押圧する押圧部78とを有している。
型62および一対の側型63,63に連結されており、
これら上型61、下型62および一対の側型63,63
に型締め動作および型開き動作を行わせることになる。
ここで、型締め装置58は、上型61の上面形成面部6
6と下型62の下面形成面部74とを常に平行させてお
り、型締め動作および型開き動作において、上型61を
上面形成面部66の延在方向における位置は固定させた
状態で該上面形成面部66に直交する一方向にのみ移動
させる。
在方向における位置は固定させた状態で該下面形成面部
74に直交する一方向にのみ移動させる。さらに、側型
63,63も端面形成面部77の延在方向における位置
は固定させた状態で該端面形成面部77に直交する一方
向にのみ移動させる。ここで、型締めが完了すると、上
型61、下型62および一対の側型63,63、すなわ
ち金型57全体の位置決めがなされることになる。
石18がセットされ、下型62にコイルブロック17お
よびリードフレーム75がセットされた状態で、型締め
装置58が型締め動作を行い、上型61、下型62およ
び一対の側壁63,63を型締めさせると、その途中
で、永久磁石18がコイルブロック17のコ字形鉄心3
1の両側片部36,36間に嵌挿されることになる。ま
た、型締め完了時点では、上型61、下型62および一
対の側型63,63の位置が決まることになる。これら
の結果、上型61に対し位置決め保持された永久磁石1
8と、下型62に対し位置決め保持されたコイルブロッ
ク17(すなわちコ字形鉄心31)およびリードフレー
ム75(すなわち固定側端子類16)とが、金型57に
対し位置決めされることになる。
締め装置58は、型締め時に、永久磁石18をコイルブ
ロック17のコ字形鉄心31の両側片部36,36間に
嵌挿させた後に、図12に示すように(図12において
は片側の側片部36側のみ図示)、この嵌挿のために必
要であった側片部36,36と永久磁石18との間の若
干の隙間80をなくすように、コ字形鉄心31の両側片
部36,36を両外側から両側型63,63の押圧部7
8,78で押圧して変形させ、コ字形鉄心31の両側片
部36,36を永久磁石18に対し接触させた状態とす
るように金型57を動作させることになる。これによ
り、型締め完了状態で、コイルブロック17のコ字形鉄
心31の両側片部36,36は永久磁石18の各端部に
同時に接触させられた状態になる。
底面部69,69にコイルブロック17のコ字形鉄心3
1の両側片部36,36の端面36A,36Aが当接す
ることになり、その結果、コ字形鉄心31の両側片部3
6,36の端面36A,36Aは、第2底面部70に当
接している永久磁石18に対して上下方向(該永久磁石
18の厚み方向)における位置が決められることにな
る。さらに、型締め完了状態で金型57内には、固定側
絶縁体15の形状に相当するキャビティが形成されるこ
とになる。このキャビティは、図9に示す上型61の溝
部73,73,…および型側凸部71,71と永久磁石
18の磁石側凹部41,41とで形成される空間をも含
んでいる。
状態から、型開き動作を行うと、上型61、下型62お
よび一対の側型63,63をすべて互いに離間する方向
に移動させることになる。ここで、型開き動作時に、作
成された絶縁体基台12は下型62に残留することにな
り、型締め装置58は、型開き動作に連動して、下型6
2に残留した絶縁体基台12を押し出し離型させる図示
略の押し出し装置を有している。
された金型57のキャビティ内に、加熱されることによ
り溶融状態とされた固定側絶縁体15の材料を射出させ
るものである。
いて説明する。まず、図13に示すように、コイルブロ
ック17のコイル端子32,32に、リードフレーム7
5のコイル導出端子20,20を溶接することにより、
リードフレーム75とコイルブロック17とを一体化す
る。なお、この作業は、上記製造装置56とは無関係で
あるため、該製造装置56に関わる工程とは別に行われ
る。
フレーム75およびコイルブロック17を、図8に示す
ように、型開き状態にある金型57の下型62の図示せ
ぬ位置決め台部の所定位置に配置する一方、永久磁石1
8を上型61の嵌合溝部65内に磁石側凹部41,41
に型側凸部71,71を嵌合させつつ配置する配置工程
を行う。
ドフレーム75およびコイルブロック17が金型57に
配置されると、次に、製造装置56を動作させて、その
型締め装置58により、図8に矢印A1,A2,A2で
示すように、金型57を型締めさせることにより、図1
3に矢印A3で示すように永久磁石18をコ字形鉄心3
1の両側片部36,36間に嵌挿させた後に、図12に
矢印A4で示すように、該コ字形鉄心31の両側片部3
6,36(図12においては片側の側片部36のみ図
示)を両外側から側型63,63の押圧部78,78で
押圧してコ字形鉄心31の両側片部36,36を、隙間
80を無くすように変形させかつ永久磁石18の両端部
に接触させた状態としつつ、永久磁石18、リードフレ
ーム75およびコイルブロック17を該金型57に対し
て位置決め固定しさらに該金型57内に固定側絶縁体1
5の形状に相当するキャビティを形成する型締め工程を
行う。この型締め工程が完了したときの永久磁石18、
リードフレーム75およびコイルブロック17の状態を
図14に示す。
造装置56は、型締め装置58により金型57の上記型
締め状態を維持しつつ、射出装置59により、固定側絶
縁体15の溶融状態の材料を、金型57で形成されたキ
ャビティに導入させて該固定側絶縁体15を一体成形す
る材料導入工程を行う。
た固定側絶縁体15の材料が冷却により硬化すると、製
造装置56は、型締め装置58により金型57を型開き
動作させる。この型開き動作に連動して型締め装置58
は下型62に残留していた絶縁体基台12を離型させ
る。このように離型された直後の絶縁体基台12を図1
5に示す。
について、別途の図示略のプレス装置で、リードフレー
ム75を切断することで、固定側端子類16のコイル導
出端子20,20、固定端子21,21、中立端子2
2,22および固定端子23,23の切り離しを行った
後(このときの絶縁体基台12を図16に示す)、切断
された後のコイル導出端子20,20、固定端子21,
21、中立端子22,22および固定端子23,23の
折り曲げを行うプレス加工工程を実行し、図1に示す形
状の絶縁体基台12とする。
鉄心31の両側片部36,36および永久磁石18を接
触させた状態に保持しかつこれらコ字形鉄心31および
永久磁石18を固定するとともに磁石側凹部41,41
の一部に係合する係合部43,43,…を有する接触固
定部42が固定側絶縁体15に一体成形される。そし
て、このようにして作成された絶縁体基台12に、別途
の組み付け装置で接極子ブロック13を取り付けさらに
図示せぬ絶縁性カバーを取り付けること等で、電磁継電
器11ができ上がることになる。
8による型締め工程において、永久磁石18をコ字形鉄
心31の両側片部36,36間に嵌挿させた後にこれら
両側片部36,36を両外側から金型57で押圧して両
側片部36,36を永久磁石18に対し接触させた状態
としつつ永久磁石18とコ字形鉄心31を含むコイルブ
ロック17と固定側端子類16を含むリードフレーム7
5とを金型57に対し位置決め固定しさらに金型57内
に固定側絶縁体15に相当するキャビティを形成した状
態で、射出装置59による材料導入工程で金型57内に
固定側絶縁体15の溶融状態の材料を導入させて該固定
側絶縁体15を一体成形する。これにより、固定側絶縁
体15が硬化すると、該固定側絶縁体15には、コ字形
鉄心31の両側片部36,36および永久磁石18を接
触させた状態に保持しかつこれらコ字形鉄心31および
永久磁石18を固定する接触固定部42が形成されるこ
とになる。
鉄心31の両側片部36,36および永久磁石18を接
触させた状態に保持しかつこれらコ字形鉄心31および
永久磁石18を固定する接触固定部42が固定側絶縁体
15の一体成形により形成されるため、永久磁石18を
コ字形鉄心31の両側片部36,36に接触させた状態
で固定するために溶接や接着剤による接着を行う必要が
なくなる。よって、溶接時のスパッタによる側片部3
6,36の溶け出しが無くなる上、接着剤の硬化に必要
な待機時間が不要となる。したがって、側片部36,3
6を良好な形状に維持することができるため、接極子ブ
ロック13の接極子47が良好に接触可能となり、コ字
形鉄心31と接極子47との間の磁気抵抗を抑えること
ができて歩留りを向上できる上、不要な待機時間を削減
し生産性を向上できる。
36を両外側から金型57で押圧してコ字形鉄心31の
両側片部36,36を永久磁石18に接触させた状態と
しつつ、金型57内に固定側絶縁体15の溶融状態の材
料を導入させるため、コ字形鉄心31の両側片部36,
36と永久磁石18との間に絶縁体が入り込むことを防
止しこれらの間に絶縁体の層(いわゆる樹脂バリ)が形
成されてしまうのを防止できる。したがって、永久磁石
18とコ字形鉄心31との間の磁気抵抗を抑えることが
でき、これに起因した歩留りの低下を防止できる。
1を含むコイルブロック17および永久磁石18が、固
定側絶縁体15の一体成形で該固定側絶縁体15に固定
され、しかもこの固定側絶縁体15の一体成形により永
久磁石18がコ字形鉄心31に対し固定されるため、予
めコ字形鉄心31および永久磁石18を接合させた後、
この接合体と固定側端子類16とを固定側絶縁体15の
一体成形により該固定側絶縁体15に固定する場合に比
して工程を簡略化でき、生産性を向上させることができ
る。
1を含むコイルブロック17および永久磁石18が、固
定側絶縁体15の一体成形により該固定側絶縁体15に
固定され、しかもこの固定側絶縁体15の一体成形によ
り永久磁石18がコ字形鉄心31に対し固定されるた
め、固定側端子類16と、コ字形鉄心31および永久磁
石18との間の位置精度を向上させることができる。
久磁石18を接合させた後(このときこれらの間に既に
位置精度の誤差を生じている)、この接合体と固定側端
子類16とを固定側絶縁体15の一体成形により固定側
絶縁体に固定すると、接合体が金型に対しコ字形鉄心3
1の端面36A,36Aを基準に位置決めされた場合
は、該基準に対し既に誤差をもっている永久磁石18の
上面18Aに対する中立端子22,22の上下方向の位
置精度が悪くなり、例えば、永久磁石18の上面18A
に当接する接極子ブロック13のヒンジバネ部54,5
4が、中立端子22,22の接触・固定による接極子4
7の付勢力にバラツキを生じてしまい動作電圧にバラツ
キが生じる。逆に、接合体が金型に対し永久磁石18の
上面18Aを基準に位置決めされた場合は、この基準に
対し既に誤差をもっているコ字形鉄心31の端面36
A,36Aに対する固定接点24,24,26,26の
上下方向の位置精度が悪くなり、例えば、接極子47を
端面36Aに当接させたときに接触するはずの可動接点
50,50(あるいは52,52)と固定接点24,2
4(あるいは26,26)との上下方向の位置精度がく
るって接触不良を生じることがある。そして、いずれの
場合においても電気的特性が低下してしまうことにな
る。しかし、上記した実施の形態では、一体成形するた
め、永久磁石18の上面18Aに対する中立端子22,
22の上下方向の位置精度およびコ字形鉄心31の端面
36A,36Aに対する固定接点24,24,26,2
6の上下方向の位置精度が確保できることになり、上記
問題はなくなる。
3の配置側に磁石側凹部41,41が形成されており、
金型57には該磁石側凹部41,41に嵌合する型側凸
部71,71が形成されているため、これら磁石側凹部
41,41および型側凸部71,71を用いて永久磁石
18の金型57に対する位置決めを行うことができる。
よって、型締め工程において永久磁石18をコ字形鉄心
31に対し正確に嵌挿させることができる。
縁体15の材料を流し込むことで、接触固定部42を磁
石側凹部41,41の一部に係合する係合部43,4
3,…を有する形状にすることができる。したがって、
位置決めを行うための磁石側凹部41,41を利用して
容易に、永久磁石18の接極子ブロック13側に接触固
定部42を係合させ該永久磁石18を確実に固定する構
造とすることができる。
更が可能である。 (変更例1)例えば、図17〜図20に示すように、該
永久磁石18の長手方向における両側に一対の穴状の磁
石側凹部87,87を形成する。これら磁石側凹部8
7,87は、永久磁石18を上下すなわち厚さ方向に貫
通しており、永久磁石18の上面18Aすなわち接極子
ブロック13の配置側に形成された大径穴部88と、永
久磁石18の上面18Aに対し反対側に形成された、大
径穴部88より小径の小径穴部89とを有する段付き穴
状をなしている。
の第2底面部70に、一対の円柱状の型側凸部90,9
0を形成する。これらの一対の型側凸部90,90は、
嵌合溝部65に嵌合させられた状態にある永久磁石18
に形成された一対の磁石側凹部87,87に嵌合するこ
とにより該永久磁石18の長手方向の位置決めを行う間
隔をあけている。ここで、磁石側凹部87,87に嵌合
させられた状態において、型側凸部90,90は、図1
8に示すように、それぞれ、磁石側凹部87の大径穴部
88の上側の一部のみを埋める状態になる。
セットされた状態で、上述と同様にして、型締め装置5
8で金型57の型締めを行う型締め工程を実行し、金型
57のキャビティ内に射出装置59で固定側絶縁体15
の溶融状態の材料を導入させる材料導入工程を実行する
と、該材料が磁石側凹部87,87のそれぞれの小径穴
部89および大径穴部88の小径穴部89側の一部に導
かれ、その結果、固定側絶縁体15の接触固定部42に
は、図20に示すように、磁石側凹部87,87のそれ
ぞれの小径穴部89および大径穴部88の小径穴部89
側の一部に入り込む係合部91,91が一体に形成され
ることになる。
ック13の配置側を含んで磁石側凹部87,87が形成
されており、金型57には該磁石側凹部87,87に嵌
合する型側凸部90,90が形成されているため、これ
ら磁石側凹部87,87および型側凸部90,90を用
いて永久磁石18の金型57に対する位置決めを行うこ
とができる。よって、型締め工程において永久磁石18
をコ字形鉄心31に対し正確に嵌挿させることができ
る。
体15の材料を流し込むことで、接触固定部42を磁石
側凹部87,87の一部に係合する係合部91,91を
有する形状にすることができる。したがって、位置決め
を行うための磁石側凹部87,87を利用して容易に、
永久磁石18に接触固定部42を係合させ該永久磁石1
8を確実に固定する構造とすることができる。
すように、永久磁石18の上面18Aの幅方向における
両側に、一対の磁石側凹部93,93を形成する。これ
ら磁石側凹部93,93は、それぞれが、永久磁石18
の幅方向における端部に長手方向に延在するように形成
された中間凹部94と、中間凹部94の長手方向におけ
る両端から永久磁石18の幅方向における他の中間凹部
94側に延出する一対の係合凹部95,95とを有する
形状をなしている。
の第2底面部70の、幅方向における両側に、長さ方向
に離間した対をなす角柱状の型側凸部96,96を二対
形成する(図22において一対のみ表れている)。これ
らの二対の型側凸部96,96,…は、嵌合溝部65に
嵌合させられた状態にある永久磁石18に形成された磁
石側凹部93,93の一部である係合凹部95,95,
…に係合することにより該永久磁石18の長手方向の位
置決めを行う間隔をあけている。
セットされた状態で、上述と同様にして、型締め装置5
8で金型57の型締めを行う型締め工程を実行し、金型
57のキャビティ内に射出装置59で固定側絶縁体15
の溶融状態の材料を導入させる材料導入工程を実行する
と、該材料が磁石側凹部93,93のそれぞれの中間凹
部94に導かれ、その結果、固定側絶縁体15の接触固
定部42には、図23に示すように、上面15Bから永
久磁石18の幅方向における側面に沿って上方に延出し
た後に上面15Bに沿うように屈曲して、中間凹部9
4,94に係合する係合部97,97が一体に形成され
ることになる。
ック13の配置側に磁石側凹部93,93が形成されて
おり、金型57には該磁石側凹部93,93に嵌合する
型側凸部96,96,…が形成されているため、これら
磁石側凹部93,93および型側凸部96,96,…を
用いて永久磁石18の金型57に対する位置決めを行う
ことができる。よって、型締め工程において永久磁石1
8をコ字形鉄心31に対し正確に嵌挿させることができ
る。
4,94に固定側絶縁体15の材料を流し込むことで、
接触固定部42を中間凹部94,94に係合する係合部
97,97を有する形状にすることができる。したがっ
て、位置決めを行うための磁石側凹部93,93を利用
して容易に、永久磁石18の接極子ブロック13側に接
触固定部42を係合させ該永久磁石18を確実に固定す
る構造とすることができる。
1の凸部とを入れ替える。すなわち、例えば、図24に
示すように、永久磁石18の上面18Aすなわち接極子
ブロック13の配置側に、該永久磁石18の長手方向に
おける両側に一対の磁石側凸部82,82を、幅方向に
おける中央に位置するように形成する。
61の嵌合溝部65の第2底面部70に、該嵌合溝部6
5の長手方向に離間して一対の型側凹部83,83を、
嵌合溝部65の幅方向に延在するよう形成する。一対の
型側凹部83,83は、嵌合溝部65に嵌合した状態に
ある永久磁石18に形成された一対の磁石側凸部82,
82を一部に嵌合させることにより該永久磁石18の長
手方向の位置決めを行う間隔をあけている。なお、型側
凹部83,83に嵌合させられた状態において、磁石側
凸部82,82は、それぞれ嵌合溝部65の幅方向にお
ける型側凹部83の中央の一部を埋めることになる。
7,67を結ぶ方向における各型側凹部83,83の両
外側から第2底面部70に直交延在する溝部84,8
4,84,84を形成する。なお、これら型側凹部8
3,83および溝部84,84,…は、金型57内に導
入される固定側絶縁体15の溶融状態の材料を永久磁石
18の磁石側凸部82,82に向け導く通路になるとと
もに、これら磁石側凸部82,82に連なる係合部8
5,85,85,85を形成する部分となる。
石18がセットされた状態で、上述と同様にして、型締
め装置58で金型57の型締めを行う型締め工程を実行
し、金型57のキャビティ内に射出装置59で固定側絶
縁体15の溶融状態の材料を導入させる材料導入工程を
実行すると、該材料が溝部84,84,…から型側凹部
83,83に導かれ、その結果、図25に示すように、
固定側絶縁体15の接触固定部42には、上面15Bか
ら永久磁石18の幅方向における側面に沿って上方に延
出した後に上面15Bに沿うように屈曲して、磁石側凸
部82,82に連なる係合部85,85,…が一体に形
成されることになる。
ック13の配置側に磁石側凸部82,82が形成されて
おり、金型57には該磁石側凸部82,82を嵌合させ
る型側凹部83,83が形成されているため、これら磁
石側凸部82,82および型側凹部83,83を用いて
永久磁石18の金型57に対する位置決めを行うことが
できる。よって、型締め工程において永久磁石18をコ
字形鉄心31に対し正確に嵌挿させることができる。
定側絶縁体15の材料を流し込むことで、接触固定部4
2を磁石側凸部82,82に連なる係合部85,85,
…を有する形状にすることができる。したがって、位置
決めを行うための金型57の型側凹部83,83を利用
して容易に、永久磁石18の接極子ブロック13側に接
触固定部42を係合させ該永久磁石18を確実に固定す
る構造とすることができる。
記載の電磁継電器によれば、固定側絶縁体に、コ字形鉄
心の両側片部および永久磁石を接触させた状態に保持し
かつこれらコ字形鉄心および永久磁石を固定する接触固
定部が該固定側絶縁体の一体成形により形成されること
になるため、永久磁石をコ字形鉄心の両側片部に対し接
触させた状態で固定するために溶接や接着剤による接着
を行う必要がなくなる。よって、溶接時のスパッタによ
る側片部の溶け出しが無くなる上、接着剤の硬化に必要
な待機時間も不要となる。したがって、側片部を良好な
形状に維持することができるため、接極子ブロックの接
極子が良好に接触可能となり、コ字形鉄心と接極子との
間の磁気抵抗を抑えることができて歩留りを向上できる
上、不要な待機時間を削減し生産性を向上できる。
久磁石が、固定側絶縁体の一体成形で該固定側絶縁体に
固定され、しかもこの固定側絶縁体の一体成形により永
久磁石がコ字形鉄心に対し固定されるため、予めコ字形
鉄心および永久磁石を接合させた後にこの接合体と固定
側端子類とを固定側絶縁体の一体成形により該固定側絶
縁体に固定する場合に比して工程を簡略化でき、生産性
を向上させることができる。
び永久磁石が、固定側絶縁体の一体成形で該固定側絶縁
体に固定され、しかもこの固定側絶縁体の一体成形によ
り永久磁石がコ字形鉄心に対し固定されるため、固定側
端子類とコ字形鉄心および永久磁石との間の位置精度を
向上させることができる。永久磁石に接極子ブロック配
置側に磁石側凹部が形成されているため、この磁石側凹
部を用いて永久磁石の位置決めを行うことができる。よ
って、永久磁石をコ字形鉄心に対し正確に嵌挿させるこ
とができる。
合する係合部を有する形状であることから、この係合部
は、固定側絶縁体の一体成形時に磁石側凹部に固定側絶
縁体の材料を流し込むことで形成できる。したがって、
位置決めを行うための磁石側凹部を利用して容易に、永
久磁石の接極子ブロック側に接触固定部を係合させ該永
久磁石を確実に固定する構造とすることができる。
れば、固定側絶縁体に、コ字形鉄心の両側片部および永
久磁石を接触させた状態に保持しかつこれらコ字形鉄心
および永久磁石を固定する接触固定部が該固定側絶縁体
の一体成形により形成されることになるため、永久磁石
をコ字形鉄心の両側片部に対し接触させた状態で固定す
るために溶接や接着剤による接着を行う必要がなくな
る。よって、溶接時のスパッタによる側片部の溶け出し
が無くなる上、接着剤の硬化に必要な待機時間も不要と
なる。したがって、側片部を良好な形状に維持すること
ができるため、接極子ブロックの接極子が良好に接触可
能となり、コ字形鉄心と接極子との間の磁気抵抗を抑え
ることができて歩留りを向上できる上、不要な待機時間
を削減し生産性を向上できる。また、固定側端子類、コ
字形鉄心および永久磁石が、固定側絶縁体の一体成形で
該固定側絶縁体に固定され、しかもこの固定側絶縁体の
一体成形により永久磁石がコ字形鉄心に対し固定される
ため、予めコ字形鉄心および永久磁石を接合させた後に
この接合体と固定側端子類とを固定側絶縁体の一体成形
により該固定側絶縁体に固定する場合に比して工程を簡
略化でき、生産性を向上させることができる。加えて、
固定側端子類、コ字形鉄心および永久磁石が、固定側絶
縁体の一体成形で該固定側絶縁体に固定され、しかもこ
の固定側絶縁体の一体成形により永久磁石がコ字形鉄心
に対し固定されるため、固定側端子類とコ字形鉄心およ
び永久磁石との間の位置精度を向上させることができ
る。永久磁石には接極子ブロック配置側に磁石側凸部が
形成されているため、この磁石側凸部を用いて永久磁石
の位置決めを行うことができる。よって、永久磁石をコ
字形鉄心に対し正確に嵌挿させることができる。
る係合部を有する形状であることから、この係合部は、
固定側絶縁体の一体成形時に磁石側凸部を一部に嵌合さ
せる金型の型側凹部に固定側絶縁体の材料を流し込むこ
とで形成できる。したがって、位置決めを行うための金
型の型側凹部を利用して容易に、永久磁石の接極子ブロ
ック側に接触固定部を係合させ該永久磁石を確実に固定
する構造とすることができる。
造方法によれば、型締め工程において、永久磁石をコ字
形鉄心の両側片部間に嵌挿させた後に該コ字形鉄心の両
側片部を両外側から金型で押圧してコ字形鉄心の両側片
部を永久磁石に接触させた状態としつつこれら永久磁石
およびコ字形鉄心と固定側端子類とを金型に対し位置決
め固定しさらに該金型内に固定側絶縁体に相当するキャ
ビティを形成した状態で、材料導入工程で金型内に固定
側絶縁体の溶融状態の材料を導入させて該固定側絶縁体
を一体成形する。これにより、固定側絶縁体が硬化する
と、固定側絶縁体には、コ字形鉄心の両側片部および永
久磁石を接触させた状態に保持しかつこれらコ字形鉄心
および永久磁石を固定する接触固定部が形成されること
になる。
の両側片部および永久磁石を接触させた状態に保持しか
つこれらコ字形鉄心および永久磁石を固定する接触固定
部が固定側絶縁体の一体成形により形成されるため、永
久磁石をコ字形鉄心の両側片部に対し接触させた状態で
固定するために溶接や接着剤による接着を行う必要がな
くなる。よって、溶接時のスパッタによる側片部の溶け
出しが無くなる上、接着剤の硬化に必要な待機時間が不
要となる。したがって、側片部を良好な形状に維持する
ことができるため、接極子ブロックの接極子が良好に接
触可能となり、コ字形鉄心と接極子との間の磁気抵抗を
抑えることができて歩留りを向上できる上、不要な待機
時間を削減し生産性を向上できる。
金型で押圧してコ字形鉄心の両側片部を永久磁石に接触
させた状態としつつ、金型内に固定側絶縁体の溶融状態
の材料を導入させるため、コ字形鉄心の両側片部と永久
磁石との間に絶縁体が入り込むことを防止しこれらの間
に絶縁体の層が形成されてしまうのを防止できる。した
がって、永久磁石とコ字形鉄心との間の磁気抵抗を抑え
ることができ、これに起因した歩留りの低下を防止でき
る。
永久磁石が、固定側絶縁体の一体成形で該固定側絶縁体
に固定され、しかもこの固定側絶縁体の一体成形により
永久磁石がコ字形鉄心に対し固定されるため、予めコ字
形鉄心および永久磁石を接合させた後、この接合体と固
定側端子類とを固定側絶縁体の一体成形により該固定側
絶縁体に固定する場合に比して工程を簡略化でき、生産
性を向上させることができる。
永久磁石が、固定側絶縁体の一体成形により該固定側絶
縁体に固定され、しかもこの固定側絶縁体の一体成形に
より永久磁石がコ字形鉄心に対し固定されるため、固定
側端子類とコ字形鉄心および永久磁石と間の位置精度を
向上させることができる。
造方法によれば、永久磁石には接極子ブロック配置側に
磁石側凹部が形成されており、金型には該磁石側凹部に
嵌合する型側凸部が形成されているため、これら磁石側
凹部および型側凸部を用いて永久磁石の金型に対する位
置決めを行うことができる。よって、型締め工程におい
て永久磁石をコ字形鉄心に対し正確に嵌挿させることが
できる。
流し込むことで、接触固定部を磁石側凹部の一部に係合
する係合部を有する形状にすることができる。したがっ
て、位置決めを行うための磁石側凹部を利用して容易
に、永久磁石の接極子ブロック側に接触固定部を係合さ
せ該永久磁石を確実に固定する構造とすることができ
る。
造方法によれば、永久磁石には接極子ブロック配置側に
磁石側凸部が形成されており、金型には該磁石側凸部を
嵌合させる型側凹部が形成されているため、これら磁石
側凸部および型側凹部を用いて永久磁石の金型に対する
位置決めを行うことができる。よって、型締め工程にお
いて永久磁石をコ字形鉄心に対し正確に嵌挿させること
ができる。
料を流し込むことで、接触固定部を磁石側凸部に連なる
係合部を有する形状にすることができる。したがって、
位置決めを行うための金型の型側凹部を利用して容易
に、永久磁石の接極子ブロック側に接触固定部を係合さ
せ該永久磁石を確実に固定する構造とすることができ
る。
造装置によれば、型締め手段により、永久磁石をコ字形
鉄心の両側片部間に嵌挿させた後に該コ字形鉄心の両側
片部を両外側から金型で押圧してコ字形鉄心の両側片部
を永久磁石に接触させた状態としつつこれら永久磁石お
よびコ字形鉄心と固定側端子類とを金型に対し位置決め
固定しさらに該金型内に固定側絶縁体に相当するキャビ
ティを形成した状態で、材料導入手段により金型内に固
定側絶縁体の溶融状態の材料を導入させる。これによ
り、固定側絶縁体が硬化すると、固定側絶縁体には、コ
字形鉄心の両側片部および永久磁石を接触させた状態に
保持しかつこれらコ字形鉄心および永久磁石を固定する
接触固定部が形成されることになる。
の両側片部および永久磁石を接触させた状態に保持しか
つこれらコ字形鉄心および永久磁石を固定する接触固定
部が該固定側絶縁体の一体成形により形成されるため、
永久磁石をコ字形鉄心の両側片部に対し接触させた状態
で固定するために溶接や接着剤による接着を行う必要が
なくなる。よって、溶接時のスパッタによる側片部の溶
け出しが無くなる上、接着剤の硬化に必要な待機時間が
不要となる。したがって、側片部を良好な形状に維持す
ることができるため、接極子ブロックの接極子が良好に
接触可能となり、コ字形鉄心と接極子との間の磁気抵抗
を抑えることができて歩留りを向上できる上、不要な待
機時間を削減し生産性を向上できる。
金型で押圧してコ字形鉄心の両側片部を永久磁石に接触
させた状態としつつ、金型内に固定側絶縁体の溶融状態
の材料を導入させるため、コ字形鉄心の両側片部と永久
磁石との間に絶縁体が入り込むことを防止しこれらの間
に絶縁体の層が形成されてしまうのを防止できる。した
がって、永久磁石とコ字形鉄心との間の磁気抵抗を抑え
ることができ、これに起因した歩留りの低下を防止でき
る。
永久磁石が、固定側絶縁体の一体成形により該固定側絶
縁体に固定され、しかもこの固定側絶縁体の一体成形に
より永久磁石がコ字形鉄心に対し固定されるため、予め
コ字形鉄心および永久磁石を接合させた後、この接合体
と固定側端子類とを固定側絶縁体の一体成形により該固
定側絶縁体に固定する場合に比して工程を簡略化でき、
生産性を向上させることができる。
永久磁石が、固定側絶縁体の一体成形により該固定側絶
縁体に固定され、しかもこの固定側絶縁体の一体成形に
より永久磁石がコ字形鉄心に対し固定されるため、固定
側端子類とコ字形鉄心および永久磁石との間の位置精度
を向上させることができる。
造装置によれば、金型には、永久磁石に形成された磁石
側凹部の一部に嵌合する型側凸部が形成されているた
め、これら磁石側凹部および型側凸部を用いて永久磁石
の金型に対する位置決めを行うことができる。よって、
型締め工程において永久磁石をコ字形鉄心に対し正確に
嵌挿させることができる。
流し込むことで、接触固定部を磁石側凹部の一部に係合
する係合部を有する形状にすることができる。したがっ
て、位置決めを行うための磁石側凹部を利用して容易
に、永久磁石の接極子ブロック側に接触固定部を係合さ
せ該永久磁石を確実に固定する構造とすることができ
る。
造装置によれば、金型には、永久磁石に形成された磁石
側凸部を一部に嵌合させる型側凹部が形成されているた
め、これら型側凹部および磁石側凸部を用いて永久磁石
の金型に対する位置決めを行うことができる。よって、
型締め工程において永久磁石をコ字形鉄心に対し正確に
嵌挿させることができる。
し込むことで、接触固定部を磁石側凸部に連なる係合部
を有する形状にすることができる。したがって、位置決
めを行うための金型の型側凹部を利用して容易に、永久
磁石の接極子ブロック側に接触固定部を係合させ該永久
磁石を確実に固定する構造とすることができる。
継電器の分解斜視図である。
継電器の側断面図である。
ルブロックの斜視図である。
磁石の斜視図である。
体基台の部分拡大断面図である。
継電器の作動原理を示す概略側面図である。
継電器の絶縁体基台の製造装置の概略ブロック図であ
る。
継電器の絶縁体基台の製造装置の断面図である。
継電器の絶縁体基台の製造装置の上型(転地反転)およ
び永久磁石の斜視図である。
磁継電器の絶縁体基台の製造装置および絶縁体基台の部
分拡大断面図である。
イルブロック、リードフレームおよび永久磁石の分解斜
視図である。
磁継電器の絶縁体基台の製造装置の部分拡大断面図であ
る。
置工程後の絶縁体基台の状態を示す斜視図である。
締め工程後の絶縁体基台の状態を示す斜視図である。
料導入工程後の絶縁体基台の状態を示す斜視図である。
ードフレームから固定側端子類を切り離した後の絶縁体
基台の状態を示す斜視図である。
もので、電磁継電器の永久磁石を示す斜視図である。
もので、電磁継電器の永久磁石および製造装置を示す部
分拡大断面図である。
もので、電磁継電器の絶縁体基台を示す斜視図である。
もので、電磁継電器の絶縁体基台を示す部分断面図であ
る。
もので、電磁継電器の永久磁石を示す斜視図である。
もので、電磁継電器の永久磁石および製造装置を示す部
分拡大断面図である。
もので、電磁継電器の絶縁体基台を示す斜視図である。
もので、電磁継電器の絶縁体基台の製造装置の上型(転
地反転)および永久磁石の斜視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 固定接点を含む固定側端子類と、中間部
にコイルが巻回されるコ字形鉄心と、該コ字形鉄心の両
端の側片部間に嵌挿される永久磁石と、これら固定側端
子類、コ字形鉄心および永久磁石を一体的に保持する固
定側絶縁体とを有する絶縁体基台と、 前記固定接点に対向可能な可動接点を含む可動側端子類
と、前記コ字形鉄心の各側片部に対向可能な接極子と、
これら可動側端子類および接極子を一体的に保持する可
動側絶縁体とを有し、前記絶縁体基台の前記永久磁石側
に揺動可能に支持される接極子ブロックとを備え、 前記絶縁体基台は、前記固定側端子類、コ字形鉄心およ
び永久磁石が、前記固定側絶縁体の一体成形で該固定側
絶縁体に固定される電磁継電器であって、 前記固定側絶縁体には、前記コ字形鉄心の両側片部に前
記永久磁石を接触させた状態に保持し、且つこれらコ字
形鉄心および永久磁石を固定する接触固定部が、固定側
絶縁体の一体成形により形成されて絶縁体基台を構成す
るとともに、 前記接触固定部の形状のみで前記コ字形鉄心および前記
永久磁石を接触させた状態に保持し、 前記永久磁石には前記接極子ブロック配置側に磁石側凹
部が形成されており、前記接触固定部には前記磁石側凹
部の少なくとも一部に係合する係合部が形成されている
ことを特徴とする電磁継電器。 - 【請求項2】 固定接点を含む固定側端子類と、中間部
にコイルが巻回されるコ字形鉄心と、該コ字形鉄心の両
端の側片部間に嵌挿される永久磁石と、これら固定側端
子類、コ字形鉄心および永久磁石を一体的に保持する固
定側絶縁体とを有する絶縁体基台と、 前記固定接点に対向可能な可動接点を含む可動側端子類
と、前記コ字形鉄心の各側片部に対向可能な接極子と、
これら可動側端子類および接極子を一体的に保持する可
動側絶縁体とを有し、前記絶縁体基台の前記永久磁石側
に揺動可能に支持される接極子ブロックとを備え、 前記絶縁体基台は、前記固定側端子類、コ字形鉄心およ
び永久磁石が、前記固定側絶縁体の一体成形で該固定側
絶縁体に固定される電磁継電器であって、 前記固定側絶縁体には、前記コ字形鉄心の両側片部に前
記永久磁石を接触させた状態に保持し、且つこれらコ字
形鉄心および永久磁石を固定する接触固定部が、固定側
絶縁体の一体成形により形成されて絶縁体基台を構成す
るとともに、 前記接触固定部の形状のみで前記コ字形鉄心および前記
永久磁石を接触させた状態に保持し、 前記永久磁石には前記接極子ブロック配置側に磁石側凸
部が形成されており、前記接触固定部には前記磁石側凸
部に連なる係合部が形成されていることを 特徴とする電
磁継電器。 - 【請求項3】 固定接点を含む固定側端子類と、中間部
にコイルが巻回されるコ字形鉄心と、該コ字形鉄心の両
端の側片部間に嵌挿される永久磁石と、これら固定側端
子類、コ字形鉄心および永久磁石を一体的に保持する固
定側絶縁体とを有する絶縁体基台と、 前記固定接点に対向可能な可動接点を含む可動側端子類
と、前記コ字形鉄心の各側片部に対向可能な接極子と、
これら可動側端子類および接極子を一体的に保持する可
動側絶縁体とを有し、前記絶縁体基台の前記永久磁石側
に揺動可能に支持される接極子ブロックと、を備えた電
磁継電器の製造方法であって、 前記永久磁石、コ字形鉄心および固定側端子類を金型に
配置する配置工程と、 該金型を型締めすることにより、前記永久磁石を前記コ
字形鉄心の両側片部間に嵌挿させた後に該コ字形鉄心の
両側片部を両外側から該金型で押圧して両側片部を前記
永久磁石に接触させた状態としつつこれら永久磁石およ
びコ字形鉄心と前記固定側端子類とを該金型に対し位置
決め固定しさらに該金型内に前記固定側絶縁体に相当す
るキャビティを形成する型締め工程と、 前記金型内に前記固定側絶縁体の溶融状態の材料を導入
させて該固定側絶縁体を一体成形する材料導入工程と、
を有することを特徴とする電磁継電器の製造方法。 - 【請求項4】 前記永久磁石には前記接極子ブロック配
置側に磁石側凹部が形成されており、前記金型には該磁
石側凹部の一部に嵌合することにより該永久磁石の位置
決めを行う型側凸部が形成されていて、前記材料導入工
程で導入される固定側絶縁体の溶融状態の材料を前記磁
石側凹部に導くことを特徴とする請求項3記載の電磁継
電器の製造方法。 - 【請求項5】 前記永久磁石には前記接極子ブロック配
置側に磁石側凸部が形成されており、前記金型には該磁
石側凸部を一部に嵌合させることにより該永久磁石の位
置決めを行う型側凹部が形成されていて、前記材料導入
工程で導入される固定側絶縁体の溶融状態の材料を前記
型側凹部に導くことを特徴とする請求項3記載の電磁継
電器の製造方法。 - 【請求項6】 固定接点を含む固定側端子類と、中間部
にコイルが巻回されるコ字形鉄心と、該コ字形鉄心の両
端の側片部間に嵌挿される永久磁石と、これら固定側端
子類、コ字形鉄心および永久磁石を一体的に保持する固
定側絶縁体とを有する絶縁体基台と、 前記固定接点に対向可能な可動接点を含む可動側端子類
と、前記コ字形鉄心の各側片部に対向可能な接極子と、
これら可動側端子類および接極子を保持する可動側絶縁
体とを有し、前記絶縁体基台の前記永久磁石側に揺動可
能に支持される接極子ブロックと、を備えた電磁継電器
の製造装置であって、 前記永久磁石、コ字形鉄心および固定側端子類が配置さ
れる金型と、 該金型を型締めすることにより、前記永久磁石を前記コ
字形鉄心の両側片部間に嵌挿させた後に該コ字形鉄心の
両側片部を両外側から該金型で押圧して両側片部を前記
永久磁石に接触させた状態としつつこれら永久磁石およ
びコ字形鉄心と前記固定側端子類とを該金型に対し位置
決め固定しさらに該金型内に前記固定側絶縁体に相当す
るキャビティを形成する型締め手段と、 前記金型内に前記固定側絶縁体の溶融状態の材料を導入
させる材料導入手段と、を有することを特徴とする電磁
継電器の製造装置。 - 【請求項7】 前記金型は、前記永久磁石に形成された
磁石側凹部の一部に嵌合することにより該永久磁石の位
置決めを行う型側凸部を有するとともに、前記材料導入
手段で導入される固定側絶縁体の溶融状態の材料を前記
永久磁石の磁石側凹部に導くことを特徴とする請求項6
記載の電磁継電器の製造装置。 - 【請求項8】 前記金型は、前記永久磁石に形成された
磁石側凸部を一部に嵌合させることにより該永久磁石の
位置決めを行う型側凹部を有するとともに、前記材料導
入手段で導入される固定側絶縁体の溶融状態の材料を前
記型側凹部に導くことを特徴とする請求項6記載の電磁
継電器の製造装置。
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