JPH11111141A - 電磁継電器におけるベースブロックの製造方法 - Google Patents

電磁継電器におけるベースブロックの製造方法

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JPH11111141A
JPH11111141A JP27280597A JP27280597A JPH11111141A JP H11111141 A JPH11111141 A JP H11111141A JP 27280597 A JP27280597 A JP 27280597A JP 27280597 A JP27280597 A JP 27280597A JP H11111141 A JPH11111141 A JP H11111141A
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JP
Japan
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terminal
block
coil
frame
molding
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Application number
JP27280597A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Yoshii
勉 吉井
Keiichi Kasahara
啓一 笠原
Osamu Sugimoto
治 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meisei Electric Co Ltd
Original Assignee
Meisei Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のベースブロックの一体モールドによる
製造方法は、各端子が一体のフープ材から形成されてい
るため、形状が複雑となり価格も上昇し寸法精度も低下
する。また、一体モールド工程やコイル巻回工程におい
て、端子フレームの連結状態での搬送による部品の変形
に起因する不具合が生じやすい。本発明は、これらの問
題を解決するために提案するもので、その目的は、絶縁
耐圧が高く、部品の製造・取扱が容易で、組立精度の高
いベースブロックの製造方法を提供することにある。 【解決手段】 上記目的を達成するため、第一端子フレ
ーム2と第二端子フレーム3とを別体のフープ材から形
成し、また、コイル巻回工程の後に第一端子フレーム2
を電磁石ブロック1に連結し、電磁石連結ブロック4を
形成した後、該電磁石連結ブロック4と前記第二端子フ
レーム3とを成形機にセットし、一体モールドしてベー
スブロック5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁継電器のベース
ブロックに各端子を一体モールドする電磁継電器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近の通信機器では、高絶縁、高耐圧特
性が要求され、電磁継電器に対しても同様な要求が強ま
っている。特に、入出力箇所であるコイルと接点間の絶
縁耐圧特性の向上のために、前記コイルと接点相互の絶
縁間隙を増大させ、また、コイルと接点間に合成樹脂を
充填する一体モールドとすることが行われている。
【0003】従来この種の電磁継電器のベースブロック
の製造方法としては、二つの方法があり、その第一の製
造方法は (1)鉄心およびコイル中継端子をスプールで一体モー
ルドする第1モールド工程 (2)同一のフープ材でコイル端子、共通端子、固定接
点を備えた固定端子を有する端子フレームを形成する端
子フレームプレス工程 (3)鉄心を覆うスプールにコイルを巻回して電磁石ブ
ロックとするコイル巻回工程 (4)端子フレームのコイル端子と電磁石ブロックのコ
イル端子接続部とを溶接で連結する連結工程 (5)電磁石ブロックと連結された端子フレームをフー
プ状のまま成形機にセットして各端子と電磁石ブロック
を一体モールドする第2モールド工程とすることが知ら
れている。(参考文献:特開平4−192236号公
報) また、従来の第二の製造方法は (1)フープ材を打ち抜いて、コイル中継端子部に曲げ
等を施してコイル端子を形成して第一端子フレームとす
る第1プレス工程 (2)第一端子フレームと鉄心を一体モールドしスプー
ルを形成する第1モールド工程 (3)第一端子フレームの不要部を切除してフープ状の
ままスプールにコイルを巻回して電磁石ブロックとする
コイル巻回工程 (4)フープ材を打ち抜いて、共通端子と固定接点端子
を有する第二端子フレームを形成する第2プレス工程 (5)電磁石ブロックと第二端子フレームとを成形機に
セットして一体モールドする第2モールド工程とするこ
とが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁継電器のベ
ースブロックの第一の製造方法にあっては、(5)の第
2モールド工程、並びに第二の製造方法にあっては、
(3)のコイル巻回工程および(5)の第2モールド工
程において電磁石ブロックまたはスプールが端子フレー
ムに連結した不安定な状態で搬送され、さらにコイル巻
線機や成形機にセットされるために、部品の変形が起き
やすく、これが原因でモールド時の不具合が生じやすい
という問題があった。
【0005】また、上記第一の製造方法にあっては、一
体モールド時の電磁石ブロックと、固定接点端子の位置
決めは、電磁石ブロックとコイル端子の連結時の組み立
て精度で決まってしまうために、その組立精度が悪い場
合、ベースブロックの寸法精度が確保しにくい。
【0006】また、第一の製造方法にあっては端子フレ
ームを形成する場合、前述のようにコイル端子と他の端
子は一体のフープ材から成形し、しかも、コイルと接点
間の絶縁耐圧特性を向上するために相互に段差を設ける
必要がある。
【0007】また、第二の製造方法にあっては第一端子
フレームのコイル端子がコイル接続部と一体であるため
に、コイル端子に曲げを形成する必要があり、いずれも
端子フレームの形状が複雑になり、コストアップや寸法
精度が低下するという問題がある。
【0008】本発明は、これらの問題を解決するために
提案するもので、その目的は、絶縁耐圧が高く、部品の
製造、取扱が容易で、かつ、組立精度の高い電磁継電器
を作製するためのベースブロックの製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次の各工程によって電磁継電器のベースブ
ロックを製造するものである。
【0010】(1)鉄心およびコイル中継端子をスプー
ルで一体モールドする第1モールド工程 (2)スプールにコイルを巻回して電磁石ブロックを形
成するコイル巻回工程 (3)フープ材を打ち抜いてコイル端子を有する第一端
子フレームを形成する第1プレス工程 (4)フープ材を打ち抜いて共通端子および固定接点端
子を有する第二端子フレームを形成する第2プレス工程 (5)第1プレス工程で得た第一端子フレームを、上記
電磁石ブロックのコイル端子接続部に連結した後、端子
の不要部を切断し電磁石連結ブロックを形成する工程 (6)上記電磁石連結ブロックと第2プレス工程で得ら
れた第二端子フレームとを位置決めし、一体モールドで
ベースブロックを形成する第2モールド工程
【0011】
【作用】本発明は、上述のようにコイル端子を、共通端
子および固定接点端子とは別のフープ材で形成するか
ら、それぞれの端子フレームの形状が複雑にならず、製
造性が向上する。また、コイル巻回工程においてはコイ
ル巻回を第一端子フレームの連結されない状態で行うこ
と、および、第2モールド工程においては、電磁石連結
ブロックと端子フレームは連結されない状態で別々に搬
送されるから、連結された不安定な状態で部品を搬送し
なくてよい。さらに、第2モールド工程において、電磁
石連結ブロックと第二端子フレームは別々に位置決めが
できるから、ベースブロックの寸法精度が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図1乃至図9を用いて説明する。
【0013】図1は完成品の斜視図(内部構造を明示す
るため、カバーは一点鎖線によって略図表示してある)
を示し、カバー8および接極子ブロック6は従来例と同
様な構成である。ベースブロック5は、後記する電磁石
連結ブロック4および第二端子フレーム3を一体モール
ドした構成で、本発明にかかわる製造方法である。すな
わち、第1モールド工程、コイル巻回工程、第1プレス
工程、第2プレス工程、電磁石連結ブロック形成工程、
第2モールド工程の順序によって構成される。 [第1モールド工程]先ず、図2において予め所定の形
状に形成してある鉄心101 とコイル中継端子105 とを図
示しないモールド金型にセットし、スプール101A(図で
は見えない)と磁石支承部103 とスプール鍔部102 と張
り出し部102Bを一体モールドする。コイル中継端子105
は鉄心101 の両端の磁極部101Bの両側にセットされてお
り、スプール鍔部102 を上記磁極部101Bの周囲にモール
ドする際に、その張り出し部102Bに、コイル接続部105A
とコイル端子溶接部105Bとが合成樹脂の外部に露出した
状態で当該コイル中継端子105 が埋設される。
【0014】[コイル巻回工程]第1モールド工程で形
成したスプール鍔部102 間のスプール101A(図では見え
ない)に図示しないコイル巻線機によりコイル104 を巻
回し、その両端をコイル中継端子105 のコイル接続部10
5Aに接続する。
【0015】以上の第1モールド工程とコイル巻回工程
で図2に示す電磁石ブロック1が完成する。
【0016】[第1プレス工程]第一端子フレーム2は
図3に示すように、フープ材(帯状の導電性薄板材)を
順次打ち抜いたものを多数個形成する。(図3には電磁
継電器1個分について示している。)このとき同時に、
帯長手両側の連結部203、204 で連結されており、電磁継
電器1個分ごとの境界には、上記連結部203、204 を連結
する連結部205 が設けてある。また、連結部203、204 に
は当該第一端子フレーム2を移送制御するためのガイド
孔203A、204A が穿設されている。
【0017】[第2プレス工程]第二端子フレーム3は
図4に示すように、フープ材を順次打ち抜いたものを多
数個形成する。(図4には電磁継電器1個分について示
している。)このとき同時に、帯長手両側の連結部305、
306 で連結されており、電磁継電器1個分ごとの境界に
は、上記連結部305、306 を連結する連結部307 が設けて
ある。また連結部305、306 には当該第二端子フレーム3
を移送制御するためのガイド孔305A、306Aが穿設されて
いる。
【0018】次に、第二端子フレーム3の固定接点溶接
部302Aに接点302 を溶接する。これにより固定接点端子
301 の先端に固定接点構体302Bが形成される。
【0019】[電磁石連結ブロック形成工程]図5にお
いて、電磁石ブロック1のコイル端子連結部105Bが第一
端子フレーム2のコイル端子溶接部202 に重ね合わさる
状態となるように、電磁石ブロック1を第一端子フレー
ム2に嵌め込み、当該コイル端子連結部105Bとコイル端
子溶接部202 とを溶接により相互に連結する。これによ
り第一端子フレーム2に電磁石ブロック1が連結され
る。
【0020】この後、第一端子フレーム2の不要部(図
5における一点鎖線部外)を切除する。
【0021】[第2モールド工程]図5に示す第一端子
フレーム2の不要部を切除した電磁石連結ブロック4
と、図4で示す第二端子フレーム3を図示しないベース
用モールド金型に嵌め込み、図7で示すベースブロック
5を一体モールドする。該モールドは少なくとも鉄心10
1 の磁極部101Bの吸着面、固定接点構体302Bの固定接点
302 の溶接面、接触子揺動支承溶接部304 、コイル端子
201 、固定接点端子301 、共通端子303 には合成樹脂が
及ばないように形成されている。従って、当該第2モー
ルド工程によるベースブロック5のモールド時に、上記
各部分が外部に露出した状態で、電磁石ブロック1と第
二端子フレーム3の他の部分はベースブロック5内にイ
ンサートモールドされる。
【0022】次に前記図7に示すベースブロック5の不
要部を第二端子フレーム3から切断し、各端子を所定方
向に曲げ、磁石支承穴501 にマグネット7を固着してベ
ースブロック5は完成する。この完成状態を図8に示
す。
【0023】この後、図9に示す接極子ブロック6をべ
ースブロック5に組み込み、図示しないカバー8を被せ
ることにより電磁継電器が完成する。
【0024】このように、電磁石ブロック1は前記コイ
ル端子201、固定接点端子301、共通端子303 の各端子を一
体モールドする以前に形成し、コイル巻回し、その後に
電磁石ブロック1に第一端子フレーム2を連結した電磁
石連結ブロック4と第二端子フレーム3を一体モールド
することにより、また、変形しやすい端子フレームの搬
送をコイル巻回工程以前にすることでベースブロック5
が形成できる。また、第一端子フレーム2と第二端子フ
レーム3は別のフープ材で形成されているので複雑な曲
げがなく、寸法精度が安定し、製造性が非常に良い。ま
た、電磁石ブロック1のコイル104 の周囲には合成樹脂
が充填されているので、絶縁性が高い。
【0025】なお、前記工程において(3)の第1プレ
ス工程と(4)の第2プレス工程の工程順序は説明の都
合上便宜的に記載したが両工程は並行して行ってもよ
く、また順序が逆になっても支障なく、さらに(1)の
第1モールド工程の前に行っても支障ない。また、マグ
ネット7を所定箇所に固着する工程は、説明の都合上便
宜的に第二端子フレーム3を所定方向に曲げた後に記載
したが、(1)の第1モールド工程にて電磁石ブロック
1の磁石支承固着部106 に一体モールドしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、コイル
端子を共通端子および固定接点端子とは別のフープ材で
形成したものであり、コイル端子とその他の端子の段差
を一体の端子フレームから形成する場合のような複雑な
曲げなどを施す必要がなく、端子フレームの形状が単純
となり、製造性が向上する。
【0027】また、第1モールド工程においては、電磁
石ブロックと第一端子フレームとは、また、第2モール
ド工程においては、電磁石連結ブロックと第二端子フレ
ームとは、連結されずに別々に搬送されコイル巻回およ
びモールドが行われるから、連結された不安定な状態で
搬送される場合に比べて部品の変形が起きにくく、かつ
モールド時の不具合が生じにくいために組立精度の高い
電磁継電器を製作することができる。
【0028】さらに、第2モールド工程において、電磁
石連結ブロックと第二端子フレームとは、別々に位置決
めができるので、一体モールドで形成するベースブロッ
クの寸法精度が向上する等の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁継電器の完成品の斜視図
【図2】電磁石ブロックを示す斜視図
【図3】第1プレス工程で形成された第一端子フレーム
を示す斜視図
【図4】第1プレス工程で形成された第二端子フレーム
を示す斜視図
【図5】電磁石連結ブロックを示す斜視図
【図6】電磁石連結ブロックと第二端子フレームを一体
モールドする直前の状態を示した斜視図
【図7】一体モールドで形成されたベースブロックを示
す斜視図
【図8】ベースブロックに端子の切り曲げを施したベー
スブロックの完成状態を示す斜視図
【図9】接極子ブロックを示す斜視図
【図10】従来の第一の製造方法の一体モールドの状態
を示す斜視図
【符号の説明】
1…電磁石ブロック 101 …鉄心 102 …スプール鍔部 103 …磁石支承部 104 …コイル 105 …コイル中継端子 106 …磁石支承固着部 2…第一端子フレーム 201 …コイル端子 202 …コイル端子溶接部 203 …連結部 204 …連結部 205 …連結部 3…第二端子フレーム 301 …固定接点端子 302 …固定接点 303 …共通端子 304 …接極子揺動支承溶接部 305 …連結部 306 …連結部 307 …連結部 308 …コイル端子 309 …コイル端子溶接部 4…電磁石連結ブロック 5…ベースブロック 501 …磁石支承穴 6…接極子ブロック 601 …接極子 602 …可動バネ 603 …接極子揺動支承部 604 …連結部 7…マグネット 8…カバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心と、該鉄心を覆うスプールに巻回さ
    れたコイルと、コイルの略中央部に配置されるマグネッ
    トと、該マグネット上に揺動自在に配置された接極子ブ
    ロックを持つ有極電磁継電器であって、該コイルの周囲
    にコイル端子、固定接点端子、共通端子を配置して、当
    該端子と電磁石ブロックを覆うように一体モールドでベ
    ースブロックを形成する有極電磁継電器におけるベース
    ブロックの製造方法 (1)鉄心およびコイル中継端子をスプールで一体モー
    ルドする第1モールド工程 (2)スプールにコイルを巻回して電磁石ブロックを形
    成するコイル巻回工程 (3)フープ材を打ち抜いて、コイル端子を有する第一
    端子フレームを形成する第1プレス工程 (4)フープ材を打ち抜いて共通端子および固定接点端
    子を有する第二端子フレームを形成する第2プレス工程 (5)第1プレス工程で得た第一端子フレームを、上記
    電磁石ブロックのコイル端子接続部に連結した後、端子
    の不要部を切断し電磁石連結ブロックを形成する工程 (6)上記電磁石連結ブロックと第2プレス工程で得ら
    れた第二端子フレームとを位置決めし、一体モールドで
    ベースブロックを形成する第2モールド工程
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