JP3504045B2 - ゴム補強用スチールコード及び該コードをベルト層に用いた空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

ゴム補強用スチールコード及び該コードをベルト層に用いた空気入りラジアルタイヤ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤや
工業用ベルト等のゴム物品の補強材として使用されるス
チールコード及びこのスチールコードをベルト層に用い
た空気入りラジアルタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スチールコードで補強された製品におい
ては、製品内に侵入した水分によるスチールフィラメン
トの腐食に伴う製品耐久寿命の低下が問題となってい
る。例えば、タイヤのベルトに使用されるスチールコー
ドは、スチールコード内に空洞があると、タイヤトレッ
ドがベルトに達するほどの外傷を受けた場合、ベルトに
侵入した水分がスチールコード内の空洞を伝わってコー
ドの長手方向に沿って広がり、その結果水分に起因する
錆も拡散してその部分におけるゴムとスチールコードと
の接着力が低下し、結局はセパレーション現象の発生を
招くことになる。
【0003】そこで、このような腐食伝播によるカット
セパレーションを防止するため、2+7又は2+8構造
のスチールコードが特開平5−44184号公報に、2
+6構造のスチールコードが特開平6−24209号及
び特開平6−33383号公報等に、又、3+6構造の
スチールコードが特開平6−344710号公報等にそ
れぞれ提案されており、それなりにカットセパレーショ
ンを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のゴム補強用スチ
ールコードは、それなりに有用ではあるけれども、いず
れにおいてもコアを形成する芯フィラメントが撚られて
いることから、コード剛性等のコード特性が変化する
し、撚り工程があることから、加工コストが高くつくと
いう課題があった。
【0005】また、コードの横断面形状が略真円形であ
ることから、ベルト層として用いたときには、分厚くな
りすぎるという課題があり、この点特開平6−2420
9号公報で開示のコードは偏平化されているものの、芯
フィラメントが撚られていることからコード特性が変化
するという課題が残っていた。そこで本発明は、コード
特性を変化させることなく偏平化が可能であって、確実
にカットセパレーションを防止できるゴム補強用スチー
ルコード及びこれをベルト層に用いて空気入りラジアル
タイヤを提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、コア4を形成
する複数本の芯フィラメント3と、このコア4の周りに
アウターシース6を形成する複数本の側フィラメント5
とをゴム様弾性材料7で被覆したゴム補強用スチールコ
ード1であって、前述の目的を達成するために次の技術
的手段を講じている。
【0007】 すなわち、本発明は、前記芯フィラメン
ト3は無撚りでかつその複数本が横並びの列状として配
列され、前記複数本の側フィラメント5が前記芯フィラ
メント3に外接されてその周りで撚られており、前記ス
チールコード1の横断面形状が楕円形と略真円形とがコ
ード長手方向に混在されていることを特徴とするもので
あり、このような構成を採用したことにより、コード特
性を変えることなくカットセパレーションを確実に防止
したスチールコード1が加工手間が差程かからずに提供
できるに到ったのであ
【0008】 また、前記スチールコード1の横断面形
状が楕円形とされていることにより、該スチールコード
1をベルト層2に用いても分厚くなることはなくなっ
。更に、前記スチールコード1の横断面形状が楕円形
と略真円形とがコード長手方向に混在されることもあ
り、略真円形の部分があっても楕円形の部分での水の長
手方向への侵入は確実に防止できることにな
【0009】 また、芯フィラメント3が3本で側フィ
ラメント6が6本の3+6構造であっても、偏平化する
ことが可能であ、更に、前記ベルト層2のうち第1及
び第4層は5cmに20本を打ち込んだスチールコード
1であり、第2及び第3層は5cm内に28本を打ち込
んだスチールコード1を用いることにより、操縦安定性
にも優れた空気入りラジアルタイヤ、特に、トラック、
バス等の重荷重用ラジアルタイヤを提供でき
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1(A)(B)は3+6構造のス
チールコード1の横断面を示しており、図2は該コード
1をタイヤTのベルト層2に用いた場合を示している。
図1(A)(B)において、スチールコード1は、3本
の芯フィラメント3でコア4が形成され、該芯フィラメ
ント3の周りでかつ該フィラメント3に外接されて6本
の側フィラメント5でアウターシース6が形成されてお
り、これらアウターシース6及びコア4の内部までゴム
様弾性材料7を侵入させて本実施の形態では3+6構造
とされている。
【0011】3本の芯フィラメント3は、直径0.20
mmのスチールフィラメントであって、この3本はいず
れも無撚りであって、横並びの列状として配列されてお
り、一方、6本の側フィラメントは、直径0.35mm
のスチールフィラメントであって、この6本が隣接間に
おいて隙間をもって芯フィラメント3に外接されてS撚
りまたはZ撚りされている。
【0012】ここに、無撚りでかつ3本の芯フィラメン
ト3が横並びの列状であることから、ゴム様弾性材料7
は隙間なく侵入されるし、横断面形状が図1(A)で示
す如く楕円形(卵形)とされているのである。また、芯
フィラメント3はコードの全長に亘って楕円形であるこ
とが望ましいが、側フィラメント5を撚ることによって
図1(B)で示す如く芯フィラメント3が一部型崩れを
することがあり、このときはコードの断面は略真円形と
なり、楕円形と略真円形とがコード長手方向に混在する
こともある。
【0013】このように、楕円形の部分と略真円形の部
分とが混在したとしても、水がコード長手方向に侵入す
るのは、楕円形の部分にて確実に遮断されることにな
る。図2を参照すると、空気入りラジアルタイヤ、特
に、重荷重用タイヤTは、カーカス8をビードコア9の
回りでターンさせており、そのクラウン10にはベルト
層2が配置され、このベルト層2として既述のスチール
コード1が用いられるのである。
【0014】このとき、コード1はその断面が偏平化さ
れているが故に、ベルト層2は分厚くなるのが防止さ
れ、ベルト層2のうち第1層2−1と第4層2−4は5
cm内に20本を打ち込んだスチールコードが用いら
れ、第2層2−2及び第3層2−3はいずれも5cm内
に28本を打ち込んだスチールコードが用いられる。次
に、タイヤサイズ:10.00R20 14PRのラジ
アルタイヤについて、従来例と本発明との対比試験デー
タを下記表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】但し、ベルト層については、第1及び第4
層は20本/5cm(5cm内に20本を打ち込んだ意
味)、第2及び第3層は28本/5cm(5cm内に2
8本を打ち込んだ意味)である。また、空気透過量は、
溶融した弾性材の中へ50mmの深さでスチールコード
を埋め込んだ状態にし、各スチールコードごとに1分間
当たりの長さ方向に沿った空気透過量を調べたものであ
る。
【0017】錆進行テストは、タイヤのトレッド部から
ベルト層に達するまで孔を穿け、この孔から塩水を噴霧
した後、ドラム走行装置により3万kmの走行試験を行
ない、この状態で錆の進行度合いを調べたものである。
ベルトエッジセパレーションテストは、タイヤをドラム
走行装置上へセットした状態でそのチャンバー角を4°
に調整し、200時間の走行試験を行ない、この状態で
ベルト層における第2層と第3層とのエッジ部クラック
長さを調べたものである。
【0018】上記表1からも明らかな通り、本発明の実
施例によれば、空気透過量はなく錆進行も顕著に少なく
できる。なお、従来例のコアは芯フィラメントの3本を
互いに内接して配置(三角配置)したものである。ま
た、上述した実施の形態及び実施例では、いずれも3+
6構造で示しているが、本発明は、芯フィラメントが横
並びされ無撚りであることを条件に2+7構造、2+8
構造等であってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、タイ
ヤのベルト層と用いたとき、薄くできるし、加工コスト
も安くなるだけでなく、コード特性を変えることなく錆
の進行をおさえてセパレーションの誘発を確実に防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係るコードの要部横断面図、
(B)は他の部位の横断面図である。
【図2】本発明に係るコードを用いた空気入りラジアル
タイヤの断面図である。
【符号の説明】
1 スチールコード 2 ベルト層 3 芯フィラメント 4 コア 5 側フィラメント 6 アウターシース 7 ゴム様弾性材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D07B 1/06 B60C 9/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア(4)を形成する複数本の芯フィラ
    メント(3)と、このコア(4)の周りにアウターシー
    ス(6)を形成する複数本の側フィラメント(5)とを
    ゴム様弾性材料(7)で被覆したゴム補強用スチールコ
    ード(1)であって、 前記芯フィラメント(3)は無撚りでかつその複数本が
    横並びの列状として配列され、前記複数本の側フィラメ
    ント(5)が前記芯フィラメント(3)に外接されてそ
    の周りで撚られており、前記スチールコード(1)の横
    断面形状が楕円形と略真円形とがコード長手方向に混在
    されていることを特徴とするゴム補強用スチールコー
    ド。
  2. 【請求項2】 芯フィラメント(3)が3本で側フィラ
    メント(6)が6本の3+6構造であることを特徴とす
    る請求項1に記載のゴム補強用スチールコード。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のスチールコード
    (1)を、ベルト層(2)に用いていることを特徴とす
    る空気入りラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 ベルト層(2)のうち第1及び第4層は
    スチールコード(1)を5cm内に20本打ち込んだも
    のであり、第2及び第3層はスチールコード(1)を5
    cm内に28本打ち込んだものであることを特徴とする
    請求項3記載の空気入りラジアルタイヤ。
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ES2262487T3 (es) 1999-06-23 2006-12-01 Bridgestone Corporation Hilos de acero para refuerzo de articulos de caucho, en particular cubisptas neumaticas.
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