JP2001114143A - 弾性クローラ - Google Patents

弾性クローラ

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JP2001114143A
JP2001114143A JP29471699A JP29471699A JP2001114143A JP 2001114143 A JP2001114143 A JP 2001114143A JP 29471699 A JP29471699 A JP 29471699A JP 29471699 A JP29471699 A JP 29471699A JP 2001114143 A JP2001114143 A JP 2001114143A
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rubber
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sheath
strand
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Noriaki Kurokawa
憲明 黒川
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Bridgestone Corp
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/0613Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the rope configuration

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  • Ropes Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コ−ドの内部にまで確実にゴムを浸入させ
て、耐腐食性に優れて破断の虞れもない新規な構造のス
チールコードを備えた弾性クローラを提供することを目
的とする。 【解決手段】 複数のフィラメントから成る1本のコア
ストランド5の周辺に、複数のフィラメントから成り、
コアストランド5と略同径の5本のシ−スストランド6
を撚り合わせて構成したスチールコ−ド8を無端状のゴ
ムクローラ9の長手方向に埋設したことを特徴とするも
ので、シ−スストランド6、6相互間に充分な隙間が形
成されて、このスチールコ−ド8を埋設したゴムクロー
ラ9の加硫時には、シ−スストランド6、6間の隙間を
介してコアストランド5部にまで充分にゴムが浸入する
ので、耐腐食性に優れて破断の虞れもない新規な構造の
スチールコードを備えた弾性クローラを得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改良されたスチ−
ルコ−ドが埋設された弾性クロ−ラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ゴム物品として周知の空気入りタイヤ、
とりわけ建設車両用タイヤ等のオフロ−ド用の大型ラジ
アルタイヤ等、あるいは弾性クロ−ラは、不整地路また
は荒れ地等の悪路を走行する機会が多く、その走行中に
大きな突起物または岩石等に乗り上げると、突起物また
は岩石等と当接する部分が局部的に大きく変形する。こ
の際、タイヤに埋設された補強ベルトやクロ−ラの補強
材として適用されたコ−ドには大きな負担が加わり、上
記変形が繰り返されるとコ−ドの疲労が進行して破断に
到り、これらがタイヤやクロ−ラの耐久性を阻害する原
因となっていた。
【0003】したがって、上記用途に適合するスチ−ル
コ−ドとしては、コ−ド径当たりの切断荷重が高く、か
つ良好な耐疲労特性を有するものが望まれることから、
複数本のフィラメントを撚ってストランドとし、更にこ
のストランドの複数本を撚り合わせた、所謂複撚り構造
のスチ−ルコ−ドが通常使用されている。従来、この種
のスチ−ルコ−ドとしては、1本のコアストランドの周
辺に、これと同径の6本のシ−スストランドを撚り合わ
せたものが一般的である。例えば、図5に示した特開平
9−301231号公報には、1本のコアストランドの
周囲に6本のシ−スストランドを撚り合わせて成るとこ
ろのスチ−ルコ−ドを埋設した弾性クロ−ラが開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報中に
記載されたスチ−ルコ−ドは、1本のコアストランドの
周囲に、このコアストランドと同径の6本のシ−ススト
ランドを撚り合わせて構成したものであるので、シ−ス
ストランド相互間には隙間が形成されない。したがっ
て、補強材としてゴム中にこのコ−ドを埋設したゴム物
品を加硫しても、シ−スストランド間を介入してコアス
トランドにまでゴムが浸入しない。
【0005】したがって、上記公報中に記載された構造
のスチ−ルコ−ドでは、充分なゴムの浸入性が確保でき
ずにコ−ド内に空隙を有するため、以下の不利益が発生
する。 カット傷等を介して水分がコ−ドに達すると、コ−ド
内の空隙に水分が入り込む結果、腐食が容易にコ−ド内
を伝播してしまう。 ゴムが浸入していない部分において、無拘束のフィラ
メント同士が接触して磨耗が起こり、フィラメントの破
断の原因となる。
【0006】そこで、本発明は前記従来の弾性クローラ
の課題を解決して、コ−ドの内部にまで確実にゴムを浸
入させて、耐腐食性に優れて破断の虞れもない新規な構
造のスチールコードを備えた弾性クローラを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、複数
のフィラメントから成る1本のコアストランドの周辺
に、複数のフィラメントから成り、コアストランドと略
同径の5本のシ−スストランドを撚り合わせて構成した
スチールコ−ドを無端状のゴムクローラの長手方向に埋
設したことを特徴とするものである。また本発明は、前
記コアストランドおよびシ−スストランドを、3本のフ
ィラメントから成るコアと、該コアの周辺に配置され、
コアのフィラメントと同径の8本のフィラメントから成
るシ−スとから構成したことを特徴とするものである。
また本発明は、前記コアのフィラメントと、シ−スのフ
ィラメントとの交差角が6°以上であることを特徴とす
るものである。また本発明は、前記コアのフィラメント
と、シ−スのフィラメントとが同径であることを特徴と
するもので、これらを課題解決のための手段とするもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の1
実施の形態を更に具体的に説明する。図1および図2は
本発明の1実施の形態を示すもので、図1(A)は改良
されたスチールコードが埋設されたゴムクローラの一部
カットの斜視図、図1(B)はスチールコードの断面
図、図2はコアフィラメントとシースフィラメントとの
交差角を説明する図である。本発明は、複数のフィラメ
ントから成る1本のコアストランドの周辺に、複数のフ
ィラメントから成り、コアストランドと略同径の5本の
シ−スストランドを撚り合わせて構成したスチールコ−
ドを無端状のゴムクローラの長手方向に埋設したことを
特徴とするものである。ゴムクローラ9は、例えば、接
地ラグ11が接地側に突設され、ガイド突起12が内周
側に突設されたた無端帯状のゴム本体部10と、該ゴム
本体部10の内部に長手方向に埋設された多数のスチー
ルコード8とから構成される。本実施の形態では、図1
(B)に示すように、本実施の形態のゴムクローラに埋
設されるスチールコード8は、3本のフィラメント1に
よるコア2および8本のフィラメント3によるシ−ス4
から成る1本のコアストランド5の周囲に、3本のフィ
ラメント1によるコア2および8本のフィラメント3に
よるシ−ス4から成る5本のシ−スストランド6を撚り
合わせて構成される。
【0009】上述したものは、本発明によるスチ−ルコ
−ドの1実施の形態であり、各ストランドを層撚り構造
としたが、これに限らず単撚り構造としてもよいことは
言うまでもない。コ−ドの周りにはラップフィラメント
7を螺旋状に巻回してコ−ドの束ねを強化することがで
きるが、このラップフィラメント7は省略することも可
能である。図1に示したものでは、スチ−ルコ−ドを、
1本のコアストランド5の周りに5本のシ−スストラン
ド6を撚り合わせた構造としたので、シ−スストランド
6相互間に充分な隙間が形成される。したがって、この
スチールコ−ドを埋設したゴムクローラの加硫時には、
シ−スストランド6、6・・間の隙間を介してコアスト
ランド5部にまで充分にゴムが浸入する。
【0010】ここで、スチ−ルコ−ドについて、本発明
のゴムクローラ9に埋設される1本のコアストランド5
に5本のシ−スストランド6を撚り合わせた構造(1+
5構造)とした場合(図1に示したもの)と、1本のコ
アストランド5に6本のシ−スストランド6を撚り合わ
せた構造(1+6構造)とした場合(図5に示した従来
例のもの)および1本のコアストランド5に4本のシ−
スストランド6を撚り合わせた構造(1+4構造)とし
た場合(図3に示した比較例のもの)とを比較する。
【0011】先ず、図5に示した1+6構造は、シ−ス
ストランド6間に隙間を形成することができず、このコ
−ドを埋設したゴム物品を加硫しても、ゴムはシ−スス
トランド6間を介入してコアストランド5まで浸入しな
い。なお、1+6構造の場合においても、シ−スストラ
ンド6の径をコアストランド5の径に比して小さくすれ
ばシ−スストランド6間に隙間を設けることが可能であ
るが、1+6構造は1+5構造に比してコアストランド
5とシ−スストランド6との接触箇所が多くなり、接触
部でゴムが浸入し難くなる。また、コアストランドとシ
−スストランドとを異径とした場合には、コアストラン
ドとシ−スストランドとを別々に2種類製造しなくては
いけないために生産性が低下するとともに、コ−ド径が
同じであれば、同径とした場合に比してコ−ドの破断強
度が低くなるという不都合を生じる。
【0012】これに対して、図3に示した1+4構造
は、図1に示した1+5構造に比してシ−スストランド
6の本数が少ないので、シ−スストランド6をコアスト
ランド5の周囲に撚った際に偏りが生ずる虞れがあり、
この偏りが発生した部分ではゴム浸入性が低いものとな
る可能性がある。また、シ−スストランド6の本数が少
ないことにより、コ−ド径当たりの耐切断荷重が低いも
のとなり、上述したゴムクローラの補強材としての強度
を満足することが難しい。
【0013】次に、ゴムの浸入性をより高いものとする
ため、すなわち各ストランド5、6の内部までゴムを充
分に浸入させるために、コアストランド5およびシ−ス
ストランド6を図1に例示したように、3本のフィラメ
ント1から成るコア2と、コア2の周囲に配置した、該
コア2のフィラメント1と同径の8本のフィラメント3
から成るシ−ス4とから構成するところの、3+8構造
とすることが望ましい。この態様によれば、コアストラ
ンド5およびシ−スストランド6を、共に3+8構造と
したことにより、従来の3+9構造のものでは達成でき
なかった、各ストランド5、6のシ−スフィラメント
3、3・・相互間にゴムを浸入させるための隙間が形成
される。したがって、このコ−ドを埋設したゴム物品の
加硫時には、シ−スフィラメント3、3・・間を介して
コアフィラメント1の表面まで充分にゴムが浸入する。
【0014】ここで、この発明においてストランド5、
6を3+8構造とした理由について説明する。ストラン
ド5、6を、3本のフィラメント1から成るコア2と、
コア2の周囲に配置した、該コア2のフィラメント1と
同径の7本のフィラメント3から成るシ−ス4とから構
成するところの、3+7構造とした場合には、ストラン
ド撚り工程でコアフィラメント1とシ−スフィラメント
3とが入れ代わるといった不良、あるいはコ−ド撚り工
程でシ−スフィラメント3に偏りが発生するといった不
良が生じ、これに伴いゴム浸入性の低下を招くからであ
る。
【0015】各ストランド5、6には、炭素含有量0.
80〜0.85wt%の高強度鋼材から成るフィラメン
ト1、3を使用することにより、コ−ド径(断面積)当
たりの破断強度を向上させることが好適である。これに
より補強材としてゴム複合体の強度が確保され、例えば
ゴムクローラのベルト部分において、同じ強度を達成す
るのであれば、コ−ドの打ち込み本数を減少させること
ができるため、ゴムクローラの軽量化を図ることができ
る。なお、コア2およびシ−ス4のフィラメント径は、
コアフィラメント1の径をシ−スフィラメント3の径に
対して小さくした場合、シ−スフィラメント3間の隙間
が狭くなり、ゴムの浸入性を確保することが困難とな
る。
【0016】これに対して、コアフィラメント1の径を
シ−スフィラメント3の径に対して大きくした場合に
は、シ−スフィラメント3の偏りにより、コアフィラメ
ント1のシ−スフィラメント3が当接する表面において
ゴム浸入性が悪化し、コ−ドの生産性が低下する。した
がって、スチ−ルコ−ド製造工程での生産性を向上させ
るために、コアフィラメント1とシ−スフィラメント3
とを同径とするのが望ましい。ここで、3+8構造にお
いて、ゴム物品中に埋設したスチ−ルコ−ドのゴム浸入
性を更に向上させるためには、各ストランド5、6のコ
アフィラメント1とシ−スフィラメント3との間に更に
隙間を形成し、この隙間を介してゴムがコアストランド
5にまで充分に浸入するようにすればよい。この隙間を
形成するためには、コアフィラメント1とシ−スフィラ
メント3とをある値以上の角度で交差させて撚り合わせ
ることが好ましい。
【0017】すなわち、図2に示すように、コアフィラ
メント1とシ−スフィラメント3との交差角αを6°以
上とすることが好ましい。フィラメント1とフィラメン
ト3との交差角αはコアトラメント1の撚り角とシ−ス
フィラメント3の撚り角との差の絶対値で定義される。
この交差角を6°以上とすることにより、シ−スフィラ
メント3がコアフィラメント1、1・・間に落ち込むこ
と、すなわちシ−スフィラメント3がコア2の外殻内に
浸入することが防止される。したがって、コアフィラメ
ント1とシ−スフィラメント3との間に更に隙間が形成
されるので、このコ−ドを埋設したゴム物品の加硫時に
は、コアフィラメント1とシ−スフィラメント3との間
の隙間にゴムが充分に浸入する。
【0018】
【実施例】コアストランド5およびシ−スストランド6
をそれぞれ撚って成形した後、シ−スストランド6をコ
アストランド5の周囲に巻回して、図4に示す仕様の各
スチ−ルコ−ドを製作し、各仕様のコ−ドについて、ゴ
ム浸入率を2種類(シ−スストランド間のゴム浸入率お
よびコアストランド内のゴム浸入率)測定した。なお、
コ−ドはC含有量が0.80〜0.85wt%の同一鋼
材によるスチ−ルフィラメントを使用し、ストランドの
構造は3+8構造(コ−ドは6×11+1構造)とし
た。また、交差角は3.4、7.0、7.1および1
2.0とした。
【0019】ここで、上記2種類のゴム浸入率は、試作
タイヤからコ−ドを抽出し、シ−スストランドを全て取
り除いてコアストランドを取り出した後、拡大鏡により
4方向から観察し、コアストランドのゴムが被覆した面
積を画像解析装置によって測定するとともに、更にコア
ストランドからコアフィラメントを取り出した後、拡大
鏡により4方向から観察し、コアフィラメントのゴムが
被覆した面積を画像解析装置によって測定し、それぞれ
次式 シ−スストランド間のゴム浸入率=(コアストランドの
回りのゴム被覆面積/コアストランドの表面積)×10
0 コアストランド内のゴム浸入率=(コアフィラメントの
回りのゴム被覆面積/コアフィラメントの表面積)×1
00 により算出した。以下に実験結果を示す。
【0020】図4から明らかなごとく、実施例2〜4、
すなわち6×11+1構造(ストランド5、6は3+8
構造)を採用した場合には、シ−スシ−スストランド6
間のゴム浸入率およびコアストランド5内のゴム浸入率
は共に高い値となった。しかし、実施例1ではコ−ドお
よびストランド5、6の構造は上記実施例2〜4と同一
であるが、交差角が6°よりも小さいために、コアスト
ランド5内のゴム浸入率が実施例2〜4に比して軒並み
低いものとなった。また、従来例、すなわち7×11+
1構造(ストランド5、6は3+9構造)を採用した場
合には、シ−ストランド6間およびコアフィラメント1
間に隙間が形成されないことにより、シ−スストランド
6間のゴム浸入率およびコアストランド5内のゴム浸入
率は共に低い値となった。また、比較例、すなわち5×
12+1構造(ストランド5、6は3+9構造)を採用
した場合には、シ−スストランド6の撚り本数が少ない
のでシ−スストランド6に偏りが生ずることおよびコア
フィラメント1間に隙間が形成されないことにより、シ
−スストランド6間のゴム浸入率およびコアストランド
5内のゴム浸入率は共に低い値となった。
【0021】なお、実施例5、すなわち6×12+1構
造(ストランド5、6は3+9構造)を採用した場合に
は、スチ−ルコ−ドが1+5構造であるにもかかわら
ず、ストランド5、6が3+9構造であるため、シ−ス
ストランド6間のゴム浸入率は高いものとなったが、コ
アストランド内のゴム浸入率は実施例1〜4に比較して
低いものとなった。
【0022】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、複数のフィラメントから成る1本のコアストラ
ンドの周辺に、複数のフィラメントから成り、コアスト
ランドと略同径の5本のシ−スストランドを撚り合わせ
て構成したスチールコ−ドを無端状のゴムクローラの長
手方向に埋設したことにより、シ−スストランド相互間
に充分な隙間が形成されて、このスチールコ−ドを埋設
したゴムクローラの加硫時には、シ−スストランド間の
隙間を介してコアストランド部にまで充分にゴムが浸入
するので、耐腐食性に優れて破断の虞れもない新規な構
造のスチールコードを備えた弾性クローラを得ることが
できる。しかも、1+4構造のようにシ−スストランド
を4本とした本数の少ないもののようにコアストランド
の周囲に撚った際に偏りが生ずる虞れもなく、シ−スス
トランドの本数が少ないことにより、コ−ド径当たりの
耐切断荷重が低下してゴムクローラの補強材としての強
度が不満足となることもない。
【0023】また、前記コアストランドおよびシ−スス
トランドを、3本のフィラメントから成るコアと、該コ
アの周辺に配置され、コアのフィラメントと同径の8本
のフィラメントから成るシ−スとから構成した場合は、
適度の本数のフィラメントの組合せによりある程度のコ
ード強度を確保した上で、シ−スストランド間に適度の
間隙を確保できるので、ストランド撚り工程でコアフィ
ラメントとシ−スフィラメントとが入れ代わるといった
不良、あるいはコ−ド撚り工程でシ−スフィラメントに
偏りが発生するといった不良が生じることもなく、ゴム
浸入性の低下を招くこともない。さらに、前記コアのフ
ィラメントと、シ−スのフィラメントとの交差角が6°
以上である場合には、シ−スフィラメントがコアフィラ
メント間に落ち込むことすなわちシ−スフィラメントが
コアの外殻内に浸入することが防止されて、コアフィラ
メントとシ−スフィラメントとの間に更に隙間が形成さ
れるので、このコ−ドを埋設したゴムクローラの加硫時
には、コアフィラメントとシ−スフィラメントとの間の
隙間にゴムが充分に浸入することができる。
【0024】さらにまた、前記コアのフィラメントと、
シ−スのフィラメントとが同径である場合には、シ−ス
フィラメントの偏りを生じることもなく、コアフィラメ
ントのシ−スフィラメントが当接する表面においてゴム
浸入性の悪化を招くこともないし、異なった径のフィラ
メントを揃えること等によってコ−ドの生産性が低下す
ることもない。かくして本発明によれば、コ−ドの内部
にまで確実にゴムを浸入させて、耐腐食性に優れて破断
の虞れもない新規な構造のスチールコードを備えた弾性
クローラが提供され、特に荒れ地での耐久性を向上させ
た、ゴムクローラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態を示すもので、図1
(A)は改良されたスチールコードが埋設されたゴムク
ローラの一部カットの斜視図、図1(B)はスチールコ
ードの断面図である。
【図2】同、コアフィラメントとシースフィラメントと
の交差角を説明する図である。
【図3】本発明との対比を目的とした、スチ−ルコ−ド
の比較例を示す断面図である。
【図4】ゴム浸入率の実験結果図である。
【図5】従来のスチ−ルコ−ドを示す断面図である。
【符号の説明】
1 コアフィラメント 2 コア 3 シ−スフィラメント 4 シ−ス 5 コアストランド 6 シ−スストランド 7 ラップフィラメント 8 スチールコード 9 ゴムクローラ 10 ゴム本体部 11 接地ラグ 12 ガイド突起 α 交差角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフィラメントから成る1本のコア
    ストランドの周辺に、複数のフィラメントから成り、コ
    アストランドと略同径の5本のシ−スストランドを撚り
    合わせて構成したスチールコ−ドを無端状のゴムクロー
    ラの長手方向に埋設したことを特徴とする弾性クロ−
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記コアストランドおよびシ−スストラ
    ンドを、3本のフィラメントから成るコアと、該コアの
    周辺に配置され、コアのフィラメントと同径の8本のフ
    ィラメントから成るシ−スとから構成したことを特徴と
    する請求項1に記載の弾性クロ−ラ。
  3. 【請求項3】 前記コアのフィラメントと、シ−スのフ
    ィラメントとの交差角が6°以上であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の弾性クロ−ラ。
  4. 【請求項4】 前記コアのフィラメントと、シ−スのフ
    ィラメントとが同径であることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の弾性クロ−ラ。
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