JP3504010B2 - スチレン系樹脂組成物からなる成形体 - Google Patents

スチレン系樹脂組成物からなる成形体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチレン系樹脂組成物
からなる成形体に関するものである。更に詳しくは、本
発明は、透明性及び流動性を満足できる水準に維持した
ままで、衝撃強度に優れるスチレン系樹脂組成物からな
る成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スチレン系樹脂は剛性があり、寸法安定
性に優れ、かつ廉価であることから、成形用途に広く使
用されている。該樹脂はそれ単独では耐衝撃性に劣るた
め、より衝撃強度を必要とする用途においては、エラス
トマーを配合し、ゴム変性スチレン系樹脂として用いる
ことが一般的である。しかし、エラストマーを配合する
ことにより、剛性、透明性といったスチレン系樹脂本来
が持つ優れた性質が失われる欠点がある。
【0003】スチレン系樹脂をインフレーション延伸、
テンター延伸、ロール延伸などの延伸加工を施すことに
より、延伸フィルムや延伸シートなどの延伸成形体とし
たり、押出成形体原反を真空・圧空成形することによ
り、真空・圧空成形体としたり、射出・ブロー成形また
は延伸ブロー成形によりブロー成形体とすることは広く
行われている。特に、包装材、容器等の包装分野で広く
利用されている。最近、延伸成形体、真空・圧空成形体
及びブロー成形体の軽量化が要求されており、その要求
に応えるために、成形体の薄肉化が進められている。と
ころが、成形体を薄肉としたために、成形体の衝撃強度
が低下するという問題があった。ところで、ポリスチレ
ンの分子量を上げることで成形体の衝撃強度を高くする
方法が知られている。しかしながら、この方法による
と、流動性が低下し、延伸加工時の生産性が低下した
り、真空・圧空成形の原反の押出加工の生産性が低下す
るという問題が発生した。また、射出・ブロー成形時に
は、流動性が低下したために、射出成形の段階でショー
トショットしてしまうという問題が発生した。また、生
産性を上げたり、ショートショットを防ぐために、加工
温度を上げる方法が知られているが、この方法による
と、成形体の衝撃強度や、その他の物性が低下するとい
う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況において、
本発明が解決しようとする課題は、透明性及び流動性を
満足できる水準に維持したままで、衝撃強度に優れるス
チレン系樹脂組成物からなる成形体を提供する点に存す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記(A)成分及び下記(B)成分を含有するスチレン系
樹脂組成物からなり、少なくとも1箇所に延伸倍率が
1.05〜20倍である部分を含む成形体を提供するも
のである。 (A)重量平均分子量が10万〜200万であるスチレ
ン系樹脂99.000〜99.998重量% (B)屈折率が1.5〜2.0であり、平均粒度が0.
1〜20μmであり、ガラス転移温度が−130〜90
℃に存在しない微粒子1.000〜0.002重量%
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いるスチレン系樹脂は、その重量平均分子量が10万
〜200万、好ましくは25万〜50万のものである。
該分子量が過小な場合は、衝撃強度に劣り、一方該分子
量が過大な場合は流動性に劣る。スチレン系樹脂を構成
する単量体としては、スチレン、α−メチルスチレンな
どのα−置換アルキルスチレン、p−メチルスチレンな
どの核置換アルキルスチレン、また該スチレン系化合物
と共に、スチレン系化合物と共重合可能な化合物、たと
えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチルなどのエステル誘導体などの
ビニルモノマー、更には無水マレイン酸、マレイミド、
核置換マレイミドなどがあげられる。
【0007】本発明のスチレン系樹脂としては、ポリス
チレン(PS)、スチレン−アクリロニトリル共重合体
(AS resin)、スチレン−メタクリル酸メチル
共重合体(MS resin)などの二元系共重合体あ
るいは三元系共重合体の中から選ぶことができる。
【0008】本発明のスチレン系樹脂組成物及び成形体
は、屈折率が1.5〜2.0、好ましくは1.55〜
1.65であり、平均粒度が0.1〜20μm、好まし
くは0.1〜5μm、さらに好ましくは1〜4μmであ
り、ガラス転移温度が−130〜90℃に存在しない微
粒子を、0.002重量%〜1重量%、好ましくは0.
01重量%〜0.1重量%含有するものである。かかる
微粒子の好ましい具体例としては、上記条件を満足する
リン酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、ポリスチレ
ン架橋ビーズ又はジビニルベンゼン架橋ビーズなどが挙
げられる。
【0009】微粒子の屈折率の範囲が1.5〜2.0よ
りも過小あるいは過大であると、成形体がくもり、外観
及び透明性に劣る。該微粒子の平均粒度が過大あるいは
含有割合が過少であると、十分な衝撃強度を得られ難
く、また、該微粒子の含有割合が過多であると成形体表
面の荒れが目立ち、外観及び透明性が劣る。微粒子の屈
折率は、たとえば次の方法により測定される。すなわ
ち、屈折率が既知である溶液中に微粒子を分散させスラ
イドガラスで挟み、偏光顕微鏡で観測し概溶液の屈折率
と比較して求める方法であり、詳細については、たとえ
ば書籍「偏光顕微鏡の使い方」(浜野健也著、技報堂)
に記載されている。微粒子の平均粒度は、たとえば沈降
法又は遠心法と呼ばれる方法により測定される。代表的
な測定法は、適当な媒質中に粒子を分散させ光を透過さ
せたときの粒子濃度の変化を測定することにより求める
方法であり、詳細については、たとえば書籍「粉体物性
図説」(粉体工学研究会、日本粉体工業協会編、産業技
術センター刊、1975年)に記載されている。また、
微粒子の平均粒度は次の方法によっても測定することが
できる。すなわち、押出成形体の超薄切片の透過型電子
顕微鏡写真をとり、写真中の微粒子の粒子径を測定する
方法で、平均粒度は次式によって計算する。 平均粒度=Σni i 2 /Σni i ここで、ni は粒子径Di の粒子の個数である。
【0010】微粒子のガラス転移温度が−130〜90
℃に存在するか否かは、示差走査熱測定(DSC)、た
とえばPERKIN ELMER(パーキン エルマ
ー)社製7700型DSC装置で−130〜90℃の範
囲の示差熱を測定することにより判定することができ
る。なお、詳細については、たとえば書籍「新実験化学
講座2(3.熱分析測定)」(日本化学会編、丸善社
刊、1984年、87〜122頁)に記載されている。
【0011】本発明で用いるスチレン系樹脂組成物は、
重量平均分子量が10万〜30万であり、スチレン含量
が40〜90重量%であり、ブタジエン含量が10〜6
0重量%であるスチレン−ブタジエンブロック共重合体
を含有することができる。上記スチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体の配合量は、スチレン系樹脂100重量
部に対して、0〜50重量部、好ましくは20〜40重
量部である。
【0012】本発明で用いるスチレン系樹脂組成物は、
次の方法により製造することができる。スチレン系化合
物、スチレン系化合物と共重合可能な化合物及び本発明
で規定した微粒子を予め均一に混合、さらにこれらにス
チレン−ブタジエンブロック共重合体を予め均一に混合
し、該混合溶液を重合する方法、あるいはスチレン系化
合物の重合溶液中に本発明で規定した微粒子を添加する
方法、あるいはスチレン系重合体の溶融物に本発明で規
定した微粒子を添加する方法である。重合方法として
は、バッチ式のサスペンジョン重合法又は連続バルク重
合法を用いることができ、熱重合法又は開始剤による重
合法のいずれをも使用できる。重合開始剤としては、種
々のラジカル重合開始剤を使用することができる。重合
で得られた樹脂に対しては、必要に応じて、滑剤、帯電
防止剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、顔料、
染料などを添加して用いてもよく、更に本発明の効果を
損なわない範囲内において、ミネラルオイルなどの可塑
剤を用いてもよい。
【0013】また、本発明で用いるスチレン系樹脂組成
物は、スチレン系樹脂と微粒子を、またはスチレン系樹
脂、微粒子及びスチレン−ブタジエンブロック共重合体
を特定の割合で混合し、押出機で溶融混練し製造しても
よい。
【0014】本発明の成形体は、少なくとも1箇所に延
伸倍率が、1.05〜20倍、好ましくは1.5〜10
倍である部分を含むものである。該延伸倍率が、1.0
5倍未満または20倍を越える場合は十分な衝撃強度が
得られない。また、延伸は二軸延伸である方が好まし
い。成形体の延伸倍率は、次式によって計算される。 延伸倍率=(x方向への延伸度)×(y方向への延伸
度) また、延伸倍率は、延伸加工、真空・圧空成形及びブロ
ー成形前の厚みを、延伸加工、真空・圧空成形及びブロ
ー成形後の厚みで除した値としても求めることができ
る。本発明の成形体としては、真空・圧空成形体、射出
・ブロー成形体、延伸ブロー成形体、インフレーション
延伸成形体、テンター延伸成形体またはロール延伸成形
体が挙げられる。
【0015】本発明で用いるスチレン系樹脂組成物を延
伸加工して延伸成形体とする方法としては、特に制限は
ないが、たとえば押出機よりシート状あるいはフィルム
状に押出した後、テンター延伸方式、インフレーション
延伸方式、あるいはロール延伸方式により延伸する方
法、プレスあるいは射出成形体を卓上延伸機で延伸する
方法などが挙げられる。本発明で用いるスチレン系樹脂
組成物を真空・圧空成形し、真空・圧空成形体とする方
法としては、特に制限はないが、例えば押出機にて溶融
した後、T−ダイから押出す方法により得られた押出シ
ート原反を、真空・圧空成形機を用いて真空・圧空成形
体とする方法が挙げられる。本発明で用いるスチレン系
樹脂組成物をブロー成形し、ブロー成形体とする方法と
しては、特に制限はないが、例えばブロー装置を有する
金型を射出成形機に取り付け、溶融樹脂を金型内に射出
した後、金型内に空気を吹き込み、ブロー成形体とする
方法が挙げられる。本発明の成形体は、上記スチレン系
樹脂組成物を少なくとも50重量%以上含有するもので
あればよい。
【0016】本発明の延伸成形体は、重合、あるいは押
出溶融混練時に微粒子を添加していないスチレン系樹脂
組成物と、本発明で規定した微粒子を延伸加工する前に
よく混合させた後、延伸加工する方法でも得ることが可
能である。また、本発明の真空・圧空成形体は、重合、
あるいは押出溶融混練時に微粒子を添加していないスチ
レン系樹脂組成物と、本発明で規定した微粒子を押出成
形する前によく混合させた後、シート状に押出成形され
た押出シートを用いて、真空・圧空成形する方法でも得
ることが可能である。さらに、本発明のブロー成形体
は、重合、あるいは押出溶融混練時に微粒子を添加して
いないスチレン系樹脂組成物と、本発明で規定した微粒
子をブロー成形する前によく混合させた後、ブロー成形
する方法でも得ることが可能である。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明は実施例に限定されるものではない。なお、評価方
法の内、上記に記載した項目以外の項目については以下
のとおり実施した。 (1)MI(流動性):JIS K7210に準拠して
行なった。なお、温度200℃、荷重5kgfとした。 (2)透明度(全光線透過率、ヘイズ) 得られた成形体を40×40×2mmtに切り出したサ
ンプルを用い、JISK7105に準拠して測定した。 (3)衝撃強度(亀裂発生エネルギー):東洋精機製作
所製 落錘インパクトテスターを用い、得られた成形体
の衝撃強度を測定した。
【0018】実施例1 連続バルク重合法により得られた、重量平均分子量が3
0万であるペレット状のポリスチレン樹脂組成物に、屈
折率が1.64であり、平均粒度2.5μmであり、ガ
ラス転移温度が−130〜90℃に存在しない硫酸バリ
ウムの微粒子0.1重量%を添加し、十分混合させた
後、田辺プラスチック機械(株)製V65−1000
シート押出機を用いて、樹脂温度240℃、スクリュー
回転数30rpm、T−ダイ リップクリアランス1.
5mm、リップ巾900mm、第1ロール温度90℃、
第2ロール温度60℃、引取り速度0.7m/min
で、厚さ約1.0mmのシートを成形した。得られたシ
ートの中央部を100×100cmに切り出し、ナカク
ラ企販(株)製、TF−1−16−VP型真空・圧空成
形機を用いて、加熱ヒーター温度150℃、加熱時間2
0秒、真空時間15秒、冷却時間15秒にて、真空成形
し、図1に示す真空成形体を得た。さらに、図1の斜線
で示す面を切り出し、透明度及び衝撃強度を評価した。
図1の斜線で示す面の厚みは0.46mmであり、延伸
倍率は2.2倍であった。結果を表1に示す。
【0019】実施例2 実施例1のスチレン系樹脂組成物に、スチレン77重量
%及び1,3−ブタジエン23重量%からなり、重量平
均分子量が17.3万であるスチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体(SBS)20重量%を添加し、40mmφ
押出機にて、210℃で再造粒した以外は、実施例1と
同様に真空成形し、図1に示す真空成形体を得た。さら
に図1の斜線で示す面を切り出し、実施例1と同様に評
価した。図1の斜線で示す面の厚みは0.47mmであ
り、延伸倍率は2.1倍であった。結果を表1に示す。
【0020】実施例3 連続バルク重合法により得られた、重量平均分子量が3
0万であるペレット状のポリスチレン樹脂に、屈折率が
1.64であり、平均粒度2.5μmであり、ガラス転
移温度が−130〜90℃に存在しない硫酸バリウムの
微粒子0.1重量%を添加し、40mmφ押出機にて2
10℃で再造粒した。さらに、神藤金属工業所(株)製
プレス成形機を用いて、加熱温度200℃、加熱時間5
分、加圧圧力50kg/cm2 、加圧時間5分にて、1
50×150×1.9mmの平板をプレス成形した。こ
のプレス成形平板の中央部を90×90mmに切り出し
たものを、東洋精機(株)製卓上二軸延伸機を用いて、
加熱温度145℃、加熱時間3分、x方向延伸度2倍、
y方向延伸度2倍、延伸速度5m/分にて、二軸延伸シ
ート成形体を得た。得られた2軸延伸シートの厚みは
0.45mmであり、延伸倍率は4.2倍であった。結
果を表1に示す。
【0021】実施例4 二軸延伸度を、x方向延伸度2.5倍、y方向延伸度
2.5倍とした以外は、実施例3と同様に行った。得ら
れた二軸延伸シートの厚みは0.30mmであり、延伸
倍率は6.3倍であった。結果を表1に示す。
【0022】実施例5 二軸延伸度を、x方向延伸度3倍、y方向延伸度3倍と
した以外は、実施例3と同様に行った。得られた2軸延
伸シートの厚みは0.24mmであり、延伸倍率は7.
9倍であった。結果を表1に示す。
【0023】比較例1 硫酸バリウムの微粒子を用いなかった以外は、実施例1
と同様に行った。図1の斜線で示す面の厚みは0.46
mmであり、延伸倍率は2.2倍であった。結果を表2
に示す。
【0024】比較例2 硫酸バリウムの微粒子を用いなかった以外は、実施例2
と同様に行った。図1の斜線で示す面の厚みは0.5m
mであり、延伸倍率は2倍であった。結果を表2に示
す。
【0025】比較例3 硫酸バリウムの微粒子を用いなかった以外は、実施例3
と同様に行った。得られた二軸延伸シートの厚みは、
0.45mmであり、延伸倍率は4.2倍であった。結
果を表2に示す。
【0026】比較例4 硫酸バリウムの微粒子を用いなかった以外は、実施例4
と同様に行った。得られた二軸延伸シートの厚みは、
0.30mmであり、延伸倍率は6.3倍であった。結
果を表2に示す。
【0027】比較例5 硫酸バリウムの微粒子を用いなかった以外は、実施例5
と同様に行った。得られた二軸延伸シートの厚みは、
0.24mmであり、延伸倍率は7.9倍であった。結
果を表2に示す。
【0028】結果から次のようなことが分かる。本発明
の条件を満足する実施例1〜5は、すべての評価項目に
おいて優れた結果を示している。一方、本発明が規定す
る微粒子を含有しない比較例1〜5は、衝撃強度(亀裂
発生エネルギーの項)に劣る。
【0029】
【表1】 ─────────────────────────────────── 実 施 例 1 2 3 4 5 ─────────────────────────────────── 重量平均分子量 104 30 30 30 30 30 SBS wt% 0 20 0 0 0 微粒子 屈折率 1.64 1.64 1.64 1.64 1.64 平均粒度*1 μm 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 ガラス転移温度 ℃ *2 *2 *2 *2 *2 含有割合 wt% 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 延伸倍率 2.2 2.1 4.2 6.3 7.9 〔評価結果〕 MI g/10min 2.4 2.6 2.4 2.4 2.4 透明度 全光線透過率 % 90.0 90.0 90.0 90.0 90.0 ヘイズ % 1.0 5.0 1.0 1.6 0.9 衝撃強度 亀裂発生エネルギー J 0.223 0.224 0.119 0.467 0.241 ───────────────────────────────────
【0030】
【表2】 ─────────────────────────────────── 比 較 例 1 2 3 4 5 ─────────────────────────────────── 重量平均分子量 104 30 30 30 30 30 SBS wt% 0 20 0 0 0 微粒子 屈折率 − − − − − 平均粒度*1 μm − − − − − ガラス転移温度 ℃ − − − − − 含有割合 wt% 0 0 0 0 0 延伸倍率 2.2 2.0 4.2 6.3 7.9 〔評価結果〕 MI g/10min 2.4 2.6 2.4 2.4 2.4 透明度 全光線透過率 % 90.0 90.0 90.0 90.0 90.0 ヘイズ % 0.8 4.0 0.7 0.6 0.9 衝撃強度 亀裂発生エネルギー J 0.026 0.133 0.034 0.042 0.100 ───────────────────────────────────
【0031】*1:(株)堀場製作所製の超遠心式自動
粒度分布測定装置CAPA−700(分散媒:グリセリ
ン60%水溶液)を用いて、平均粒度を測定した。 *2:ガラス転移温度が−130〜90℃以下に存在し
ない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、透
明性及び流動性を満足できる水準に維持したままで、衝
撃強度に優れるスチレン系樹脂組成物からなる成形体が
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で得られた真空成形体を示す概略図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 25:00 B29K 25:00 105:16 105:16 (56)参考文献 特開 平3−74437(JP,A) 特開 平1−297465(JP,A) 特開 平6−207065(JP,A) 特開 平7−228737(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 55/00 - 55/30 B29C 51/10 C08L 25/00 - 25/14 C08J 5/00,5/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)成分及び下記(B)成分を含有
    するスチレン系樹脂組成物からなり、少なくとも1箇所
    に延伸倍率が1.05〜20倍である部分を含む成形
    体。 (A)重量平均分子量が10万〜200万であるラジカ
    ル重合法によって得られたスチレン系樹脂99.000
    〜99.998重量% (B)屈折率が1.5〜2.0であり、平均粒度が0.
    1〜20μmであり、ガラス転移温度が−130〜90
    ℃に存在しない微粒子1.000〜0.002重量%
  2. 【請求項2】微粒子が、その屈折率が1.5〜2.0で
    あり、平均粒度が0.1〜20μmであるリン酸カルシ
    ウム、硫酸バリウム、タルク、ポリスチレン架橋ビーズ
    又はジビニルベンゼン架橋ビーズである請求項1記載の
    成形体。
  3. 【請求項3】前記スチレン系樹脂組成物が、重量平均分
    子量が10万〜30万であり、スチレン含有量が40〜
    90重量%であり、ブタジエン含量が10〜60重量%
    であるスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含有す
    るスチレン系樹脂組成物である請求項1または2記載の
    成形体。
  4. 【請求項4】成形体が、真空・圧空成形体、射出・ブロ
    ー成形体、延伸ブロー成形体、インフレーション延伸成
    形体、テンター延伸成形体またはロール延伸成形体であ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の成形体。
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