JP3500429B2 - ポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents
ポリプロピレン樹脂組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプロピレン樹
脂組成物に関し、さらに詳しくは別途の接着剤を使用せ
ずに自動車のクラッシュパッドや周辺部品を製造するこ
とができるポリプロピレン樹脂組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のポリプロピレン樹脂は、ABC/
PC樹脂に比べて価格面では30%水準と非常に安価で
あるものの、樹脂の物性が不良なため自動車の内装材用
の高機能性部品に適用する上で多くの問題が生じてき
た。そこで、最近ではポリプロピレン樹脂が安価である
という点を勘案してその物性をさらに向上させてエンジ
ニアリングプラスチック、即ちABS/PC樹脂又はA
BS樹脂からなった自動車用のプラスチック部品の代わ
りにポリプロピレン樹脂を使用するための研究が全世界
で盛んに行われている。 【0003】しかしながら、従来のポリプロピレン樹脂
は安価であるにも拘わらず、ソフトタイプクラッシュパ
ッド(以下、C/padと称する)コア部位やデフロス
ターノズルカバー(defroster nozzle
cover)などのABS/PC樹脂から製作された
部品に適用するには限界があった。例えば、著しい成形
収縮率の差によって押出し金型を別途に製作しなければ
ならないため、別途の金型費がかかり、押出し金型の製
作にも通常数ヶ月もかかってしまうという問題があっ
た。 【0004】また、高い成形収縮率によって製品寸法が
不良になり、ポリウレタンフォームとの接着力がないた
めポリプロピレン樹脂とポリウレタンフォームとの間に
接着剤(プライマー)を使用せざるをえなく、従って、
ABS/PC樹脂をポリプロピレン樹脂に代替すること
から得られる原価節減効果がほとんどなくなり、部品の
リサイクル費用が上昇し、再生材料の物性が劣化するた
め、部品のリサイクルが実際上不可能になるという問題
もあった。 【0005】さらに、衝撃強度に劣り、北米及びヨーロ
ッパ地域の認証関連実車衝突テスト時に製品内にクラッ
クが生じることもあり、熱変形温度が低いために製品内
熱変形が生じるという問題もあった。 【0006】従って、従来には、C/padコア、デフ
ロスターノズルカバー、サイド(side)&CTR
A/Vent、サイド&CTR A/Ventダクトな
どを各々ABS/PC、ABS樹脂などで製作したた
め、コスト高、エアベント部位の化学的クラック発生、
及び異種材料の使用によるプラスチック部品の再生性の
低下などの問題があった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来のプロピレン樹脂から起こる問題点を改善すべ
く、衝撃強度と熱変形温度を向上させ、ABS/PC樹
脂と同等以上の成形収縮率を確保し、ポリウレタンフォ
ームとの接着性が向上して別途の押出し金型を製作しな
くて済み、ポリウレタンフォームとの接着力が優れ、原
価節減とともに材料の統合による部品再生性及び化学ク
ラック問題を改善させてエアベント部位及びエアベント
ダクト部位などの自動車の周辺部品に適用できるポリプ
ロピレン樹脂組成物を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、(A)135
℃デカリン中で測定した極限粘度(η)が0.7〜1.
5dl/gで、かつ230℃においてメルトインデック
スが10〜80g/10minであるプロピレン単一重
合体、またはプロピレン単一重合体70重量%以上を含
みエチレン−プロピレン共重合体とからなり、デカリン
中、135℃で測定した極限粘度(η)が3.0〜5.
0dl/gで、かつ230℃においてメルトインデック
スが10〜80g/10minであるエチレン−プロピ
レンブロック共重合体50〜80重量%と、(B)プロ
ピレン含量が20〜70重量%で、かつ230℃のメル
トインデックスが0.3〜10g/10minであるエ
チレン−プロピレン共重合体ゴム5〜20重量%と、
(C)オクテン−1含量が15〜40重量%のエチレン
・オクテン−1共重合体5〜20重量%と、(D)カル
ボキシル基グラフト率が0.5重量%以上であるカルボ
キシル基変性ポリプロピレン樹脂1〜15重量%と、
(E)平均粒径が0.5〜5μmのタルク10〜40重
量%と、を含有して全体を100重量%としてなってい
る。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明に従う好適な実施の
形態を詳細に説明する。まず、本発明のポリプロピレン
樹脂組成物には、(A)成分としてプロピレン単一重合
体、またはこのプロピレン単一重合体とエチレン−プロ
ピレン共重合体とのエチレン−プロピレンブロック共重
合体が配合される。 【0010】プロピレン単一重合体は、 13C−NMR
で測定したペンタッド分率(%mmmm)が96%以
上、好ましくは96.5%以上、さらに好ましくは97
%以上のものを使用するが、仮に、前記ペンダッド分率
が96%未満であれば、剛性、耐熱性が劣化するという
問題がある。また、プロピレン単一重合体の極限粘度
(η)は135℃デカリン中で測定した値が0.7〜
1.5dl/gであるものを使用し、好ましくは1.4
〜1.5dl/g、さらに好ましくは0.9〜1.3d
l/gのものを使用する。仮に、極限粘度(η)が0.
7dl/g未満であれは、衝撃強度が低下し、逆に極限
粘度(η)が1.5dl/gを超えると、成形性が低下
するという問題がある。また、230℃においてメルト
インデックスが10〜80g/10min、好ましくは
20〜60g/10min程度のものを使用する。これ
は、メルトインデックスが10g/10min未満であ
れば成形性が劣化し、80g/10minを超えると耐
衝撃性が低下するためである。 【0011】一方、エチレン−プロピレンブロック共重
合体は、プロピレン単一重合体70重量%以上とエチレ
ン−プロピレン共重合体とのエチレン−プロピレンブロ
ック共重合体であり、135℃デカリン中で測定した極
限粘度(η)が3.0〜5.0dl/g、好ましくは
3.5〜5.0dl/g、さらに好ましくは4.0〜
4.5dl/gである。極限粘度(η)が3.0dl/
g未満であれば、衝撃強度が低下するという問題があ
る。また、230℃においてメルトインデックスが10
〜80g/10min、好ましくは20〜60g/10
min程度のものを使用する。これは、メルトインデッ
クスが10g/10min未満であれば成形性が劣化
し、80g/10minを超えると耐衝撃性が低下する
ためである。 【0012】本発明では、プロピレン単一重合体を単独
使用するか、又はプロピレン単一重合体とエチレン−プ
ロピレンとからなるブロック共重合体を使用する。後者
の場合、プロピレン単一重合体が耐衝撃性に劣り、エチ
レン−プロピレン共重合体が成形性、剛性、耐熱性など
に劣っているため互いに補完できる。 【0013】ここで、(A)成分であるプロピレン単一
重合体、またはこのプロピレン単一重合体とエチレン−
プロピレン共重合体とのエチレン−プロピレンブロック
共重合体は、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中に
50〜80重量%、好ましくは55〜75重量%配合さ
れる。仮に、その配合量が80重量%を超えると、衝撃
強度が低下し、逆に50重量%未満であれば、成形性が
低下するという問題がある。 【0014】また、本発明のポリプロピレン樹脂組成物
には、(B)成分としてエチレン−プロピレン共重合体
ゴム(以下‘EPR’と称する)が配合される。 【0015】EPRは、プロピレン含量が20〜70重
量%、好ましくは40〜60重量%である。プロピレン
含量が20重量%未満であれば衝撃強度が低下し、70
重量%を超えると、剛性が低下する問題がある。 【0016】EPRは、230℃におけるメルトインデ
ックスが0.3〜10g/10min、好ましくは0.
5〜5g/10minのものが選ばれる。仮に、メルト
インデックスが0.3g/10min未満であれば、分
散不良を引き起こして外観不良の他に機械的物性も低下
し、逆にメルトインデックスが10g/10minを超
えると、耐衝撃性が低下するという問題がある。 【0017】ここで、(B)成分であるEPRは、本発
明のポリプロピレン系樹脂組成物中に5〜20重量%配
合される。5重量%未満にすると、衝撃強度の向上が期
待できなく、逆に20重量%を超えると、衝撃強度を除
いた他の物性が低下してしまうため好ましくない。 【0018】また、本発明のポリプロピレン樹脂組成物
には、(C)成分としてエチレン・オクテン−1共重合
体が配合される。エチレン・オクテン−1共重合体は、
オクテン−1含量が15〜40重量%のものが選ばれ
る。エチレン・オクテン−1共重合体は、ムーニー粘度
(mooney viscosity)ML1+4(1
21℃)が1〜50dl/g、好ましくは1.5〜35
dl/gであり、密度が0.86〜0.91g/cm3
のものを使用する。 【0019】ここで、(C)成分であるエチレン・オク
テン−1共重合体は、本発明のポリプロピレン系樹脂組
成物中に5〜20重量%配合される。 【0020】また、本発明のポリプロピレン樹脂組成物
には、(D)成分としてカルボキシル基変性ポリプロピ
レン樹脂が配合される。 【0021】カルボキシル基変性ポリプロピレン樹脂
は、カルボキシル基グラフト率が0.5重量%以上のも
のが選ばれる。 【0022】ここで、(D)成分であるカルボキシル基
変性ポリプロピレン樹脂は、本発明のポリプロピレン系
樹脂組成物中に1〜15重量%配合される。1重量%未
満であればウレタンフォームとの接着性に問題がある
し、逆に、15重量%を超えると、耐衝撃性などの物性
が低下するという問題がある。 【0023】また、本発明のポリプロピレン樹脂組成物
には、(E)成分としてタルクが配合される。 【0024】タルクは、平均粒度が0.5〜5μmのも
のが選ばれる。平均粒度が5μmを超えると、耐衝撃
性、伸び率などが低下するなどの問題を招くため好まし
くない。 【0025】ここで、(E)成分であるタルクは、本発
明のポリプロピレン系樹脂組成物中に10〜40重量%
配合される。その含量が10重量%未満であれば、剛性
及び耐熱性が低下する問題があり、逆に40重量%を超
えると、衝撃強度が低下する問題がある。 【0026】前述したような本発明のポリプロピレン系
樹脂組成物には、必要に応じて、当分野で通常の知識を
有する者によって各種酸化防止剤、中和剤、接着性樹脂
及び帯電防止剤などの添加剤がさらに使用されることが
できる。 【0027】一方、本発明のポリプロピレン系樹脂組成
物を製造する方法は、特に限定されなく、通常の機械的
混練法によって製造できる。さらに詳細には、バンバリ
ーミキサ、一軸押出機、二軸押出機、多輪スクリュ押出
機などの一般の溶融混練機などを用いる方法を採用する
ことができる。この時、混練温度は170〜240℃で
行うのが好ましい。 【0028】また、本発明の組成物に対する成形加工法
が、押出し成形、中空成形、射出成形、シート成形など
の成形方法に特別に限定されないが、射出成形が最も好
ましい。このような成形加工法を用いて成形された各種
自動車部品の性能を向上させるために様々な後加工工法
を使用することができる。 【0029】このような本発明のポリプロピレン樹脂組
成物は、衝撃強度と熱変形温度を向上させてC/pad
及びSUB部品の特性を満足させ得る材料物性を有し、
ABS/PC樹脂と同等以上の成形収縮率、ポリウレタ
ンフォームとの接着力が向上されて追加の射出金型を製
作せずに済み、ポリプロピレン樹脂の高い成形収縮率に
よる製品寸法の不良を改善させる上に、ポリウレタンフ
ォームとの接着率向上によって接着剤無しにポリプロピ
レン樹脂とポリウレタンフォームを接着させて部品の再
生性を向上させ、プライマーの削除による原価節減効果
を高め、材料統合による部品再生性の向上を図り、化学
クラック問題を根本的に改善できる。 【0030】【実施例】 以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明するが、本発明は、次の実施例によって限定されな
い。 【0031】〔試験片の製作〕 表1のような性状を有するエチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体(A成分)、エチレン−プロピレン共重合体
ゴム(B成分)、エチレン・オクテン−1共重合体(C
成分)、カルボキシル基変性ポリプロピレン樹脂(D成
分)及びタルク(E成分)を用意した後、表2の含量比
に配合し、ヘンシェルミキサを用いて3分間ドライブレ
ンドした後、190℃に設定された二軸押出機(直径4
5mmФ)を使用して混練し、ポリプロピレン系樹脂組
成物に対するペレットを製造した。得られた各樹脂組成
物のペレットを200℃に設定された射出成形機を使用
して物性測定用の試験片を製作した。 【0032】 【表1】 【0033】表1で(A)成分のメルトインデックスは
ASTM D 1238(230℃/2.16kg)の
条件で測定したものであり、エチレン含量はFT−IR
を通じて測定したものであり、(B)成分のEPRと
(C)成分のエチレン・オクテン−1共重合体のコモノ
マー含量はFT−IRを通じて測定した。また、(D)
成分のカルボキシル基など極性基の含量はFT−IRを
通じて測定し、(E)成分のタルクの平均粒径はレーザ
ー沈降法によって測定した。 【0034】 【表2】【0035】〔物性試験〕 実施例1〜4及び比較例1〜7で製造されたポリプロピ
レン系樹脂組成物に対する各物性試験結果は次のような
方法を用いて測定し、その結果を表3に示す。 【0036】イ.メルトインデックス(MI.g/10
min):ASTM D 1238(230℃/2.6
kg)に基づいて実施した。 ロ.アイゾッド衝撃強度(kg・cm/cm2):23
℃の温度条件でASTM D256に基づいて実施し
た。 ハ.曲げ弾性率(kg/cm2):ASTM D 79
0Aに基づいて実施した。 ニ.熱変形温度(℃):ASTM D 648に基づい
て実施した。 ホ.付着性実験:MDIとポリオールを2:1の比率に
混合した後、ビーカーでよく混ぜて反応が起こる時点で
前記製造されたポリプロピレン系樹脂組成物を100m
m×200mm×3mmの平板に成形し、その上にMD
Iとポリオールとの混合溶液を注ぎ、他の試験片に押し
て1時間放置した。この時、試験片間の距離(ウレタン
発泡体の厚さ)は5〜7mmに維持した。ウレタン発泡
体を均一な力で100mm/minの速度で剥がした
時、試験片に残っているウレタン発泡体の面積を評価し
た。評価の結果、試験片中にウレタン発泡体の残留面積
が1/3以上のものを○で表し、試験片中にウレタン発
泡体の残留面積が1/3未満のものを×で表した。 【0037】〔試験結果〕 【表3】 【0038】表3の結果から、本発明のポリプロピレン
系樹脂組成物は耐衝撃性、剛性及び流動性に優れた成形
品が得られることが分かる。一方、比較例1、2では粒
径の大きいタルクの使用によって衝撃強度が低下し、比
較例2では(A)成分中のキシレン抽出物の極限粘度が
低いため衝撃強度が低下し、比較例3では(A)成分の
メルトインデックスが低いため流動性が不良である。ま
た、比較例4では分子量の小さいエチレン−プロピレン
共重合体ゴム(EPR)の使用によって衝撃強度が低下
し、比較例5、6ではC成分であるエチレン・オクテン
−1共重合体が配合されていないため流動性が劣化し
た。そして、比較例6、7の場合は、D成分であるカル
ボキシル基変性ポリプロピレン樹脂が添加されなかった
のでウレタンの付着性が低下した。 【0039】 【発明の効果】以上で述べたように、本発明によって一
定条件を満すエチレン−プロピレンブロック共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン・オクテ
ン−1共重合体、カルボキシル基変性ポリプロピレン樹
脂及びタルクが含有されたポリプロピレン系樹脂組成物
は、耐衝撃性、耐熱性に優れている他に、ABS/PC
樹脂と同等な成形収縮率を有し、ウレタン発泡体との付
着性が向上されるため、自動車のクラッシュパッド及び
周辺部品に好適である。
脂組成物に関し、さらに詳しくは別途の接着剤を使用せ
ずに自動車のクラッシュパッドや周辺部品を製造するこ
とができるポリプロピレン樹脂組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のポリプロピレン樹脂は、ABC/
PC樹脂に比べて価格面では30%水準と非常に安価で
あるものの、樹脂の物性が不良なため自動車の内装材用
の高機能性部品に適用する上で多くの問題が生じてき
た。そこで、最近ではポリプロピレン樹脂が安価である
という点を勘案してその物性をさらに向上させてエンジ
ニアリングプラスチック、即ちABS/PC樹脂又はA
BS樹脂からなった自動車用のプラスチック部品の代わ
りにポリプロピレン樹脂を使用するための研究が全世界
で盛んに行われている。 【0003】しかしながら、従来のポリプロピレン樹脂
は安価であるにも拘わらず、ソフトタイプクラッシュパ
ッド(以下、C/padと称する)コア部位やデフロス
ターノズルカバー(defroster nozzle
cover)などのABS/PC樹脂から製作された
部品に適用するには限界があった。例えば、著しい成形
収縮率の差によって押出し金型を別途に製作しなければ
ならないため、別途の金型費がかかり、押出し金型の製
作にも通常数ヶ月もかかってしまうという問題があっ
た。 【0004】また、高い成形収縮率によって製品寸法が
不良になり、ポリウレタンフォームとの接着力がないた
めポリプロピレン樹脂とポリウレタンフォームとの間に
接着剤(プライマー)を使用せざるをえなく、従って、
ABS/PC樹脂をポリプロピレン樹脂に代替すること
から得られる原価節減効果がほとんどなくなり、部品の
リサイクル費用が上昇し、再生材料の物性が劣化するた
め、部品のリサイクルが実際上不可能になるという問題
もあった。 【0005】さらに、衝撃強度に劣り、北米及びヨーロ
ッパ地域の認証関連実車衝突テスト時に製品内にクラッ
クが生じることもあり、熱変形温度が低いために製品内
熱変形が生じるという問題もあった。 【0006】従って、従来には、C/padコア、デフ
ロスターノズルカバー、サイド(side)&CTR
A/Vent、サイド&CTR A/Ventダクトな
どを各々ABS/PC、ABS樹脂などで製作したた
め、コスト高、エアベント部位の化学的クラック発生、
及び異種材料の使用によるプラスチック部品の再生性の
低下などの問題があった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来のプロピレン樹脂から起こる問題点を改善すべ
く、衝撃強度と熱変形温度を向上させ、ABS/PC樹
脂と同等以上の成形収縮率を確保し、ポリウレタンフォ
ームとの接着性が向上して別途の押出し金型を製作しな
くて済み、ポリウレタンフォームとの接着力が優れ、原
価節減とともに材料の統合による部品再生性及び化学ク
ラック問題を改善させてエアベント部位及びエアベント
ダクト部位などの自動車の周辺部品に適用できるポリプ
ロピレン樹脂組成物を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、(A)135
℃デカリン中で測定した極限粘度(η)が0.7〜1.
5dl/gで、かつ230℃においてメルトインデック
スが10〜80g/10minであるプロピレン単一重
合体、またはプロピレン単一重合体70重量%以上を含
みエチレン−プロピレン共重合体とからなり、デカリン
中、135℃で測定した極限粘度(η)が3.0〜5.
0dl/gで、かつ230℃においてメルトインデック
スが10〜80g/10minであるエチレン−プロピ
レンブロック共重合体50〜80重量%と、(B)プロ
ピレン含量が20〜70重量%で、かつ230℃のメル
トインデックスが0.3〜10g/10minであるエ
チレン−プロピレン共重合体ゴム5〜20重量%と、
(C)オクテン−1含量が15〜40重量%のエチレン
・オクテン−1共重合体5〜20重量%と、(D)カル
ボキシル基グラフト率が0.5重量%以上であるカルボ
キシル基変性ポリプロピレン樹脂1〜15重量%と、
(E)平均粒径が0.5〜5μmのタルク10〜40重
量%と、を含有して全体を100重量%としてなってい
る。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明に従う好適な実施の
形態を詳細に説明する。まず、本発明のポリプロピレン
樹脂組成物には、(A)成分としてプロピレン単一重合
体、またはこのプロピレン単一重合体とエチレン−プロ
ピレン共重合体とのエチレン−プロピレンブロック共重
合体が配合される。 【0010】プロピレン単一重合体は、 13C−NMR
で測定したペンタッド分率(%mmmm)が96%以
上、好ましくは96.5%以上、さらに好ましくは97
%以上のものを使用するが、仮に、前記ペンダッド分率
が96%未満であれば、剛性、耐熱性が劣化するという
問題がある。また、プロピレン単一重合体の極限粘度
(η)は135℃デカリン中で測定した値が0.7〜
1.5dl/gであるものを使用し、好ましくは1.4
〜1.5dl/g、さらに好ましくは0.9〜1.3d
l/gのものを使用する。仮に、極限粘度(η)が0.
7dl/g未満であれは、衝撃強度が低下し、逆に極限
粘度(η)が1.5dl/gを超えると、成形性が低下
するという問題がある。また、230℃においてメルト
インデックスが10〜80g/10min、好ましくは
20〜60g/10min程度のものを使用する。これ
は、メルトインデックスが10g/10min未満であ
れば成形性が劣化し、80g/10minを超えると耐
衝撃性が低下するためである。 【0011】一方、エチレン−プロピレンブロック共重
合体は、プロピレン単一重合体70重量%以上とエチレ
ン−プロピレン共重合体とのエチレン−プロピレンブロ
ック共重合体であり、135℃デカリン中で測定した極
限粘度(η)が3.0〜5.0dl/g、好ましくは
3.5〜5.0dl/g、さらに好ましくは4.0〜
4.5dl/gである。極限粘度(η)が3.0dl/
g未満であれば、衝撃強度が低下するという問題があ
る。また、230℃においてメルトインデックスが10
〜80g/10min、好ましくは20〜60g/10
min程度のものを使用する。これは、メルトインデッ
クスが10g/10min未満であれば成形性が劣化
し、80g/10minを超えると耐衝撃性が低下する
ためである。 【0012】本発明では、プロピレン単一重合体を単独
使用するか、又はプロピレン単一重合体とエチレン−プ
ロピレンとからなるブロック共重合体を使用する。後者
の場合、プロピレン単一重合体が耐衝撃性に劣り、エチ
レン−プロピレン共重合体が成形性、剛性、耐熱性など
に劣っているため互いに補完できる。 【0013】ここで、(A)成分であるプロピレン単一
重合体、またはこのプロピレン単一重合体とエチレン−
プロピレン共重合体とのエチレン−プロピレンブロック
共重合体は、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中に
50〜80重量%、好ましくは55〜75重量%配合さ
れる。仮に、その配合量が80重量%を超えると、衝撃
強度が低下し、逆に50重量%未満であれば、成形性が
低下するという問題がある。 【0014】また、本発明のポリプロピレン樹脂組成物
には、(B)成分としてエチレン−プロピレン共重合体
ゴム(以下‘EPR’と称する)が配合される。 【0015】EPRは、プロピレン含量が20〜70重
量%、好ましくは40〜60重量%である。プロピレン
含量が20重量%未満であれば衝撃強度が低下し、70
重量%を超えると、剛性が低下する問題がある。 【0016】EPRは、230℃におけるメルトインデ
ックスが0.3〜10g/10min、好ましくは0.
5〜5g/10minのものが選ばれる。仮に、メルト
インデックスが0.3g/10min未満であれば、分
散不良を引き起こして外観不良の他に機械的物性も低下
し、逆にメルトインデックスが10g/10minを超
えると、耐衝撃性が低下するという問題がある。 【0017】ここで、(B)成分であるEPRは、本発
明のポリプロピレン系樹脂組成物中に5〜20重量%配
合される。5重量%未満にすると、衝撃強度の向上が期
待できなく、逆に20重量%を超えると、衝撃強度を除
いた他の物性が低下してしまうため好ましくない。 【0018】また、本発明のポリプロピレン樹脂組成物
には、(C)成分としてエチレン・オクテン−1共重合
体が配合される。エチレン・オクテン−1共重合体は、
オクテン−1含量が15〜40重量%のものが選ばれ
る。エチレン・オクテン−1共重合体は、ムーニー粘度
(mooney viscosity)ML1+4(1
21℃)が1〜50dl/g、好ましくは1.5〜35
dl/gであり、密度が0.86〜0.91g/cm3
のものを使用する。 【0019】ここで、(C)成分であるエチレン・オク
テン−1共重合体は、本発明のポリプロピレン系樹脂組
成物中に5〜20重量%配合される。 【0020】また、本発明のポリプロピレン樹脂組成物
には、(D)成分としてカルボキシル基変性ポリプロピ
レン樹脂が配合される。 【0021】カルボキシル基変性ポリプロピレン樹脂
は、カルボキシル基グラフト率が0.5重量%以上のも
のが選ばれる。 【0022】ここで、(D)成分であるカルボキシル基
変性ポリプロピレン樹脂は、本発明のポリプロピレン系
樹脂組成物中に1〜15重量%配合される。1重量%未
満であればウレタンフォームとの接着性に問題がある
し、逆に、15重量%を超えると、耐衝撃性などの物性
が低下するという問題がある。 【0023】また、本発明のポリプロピレン樹脂組成物
には、(E)成分としてタルクが配合される。 【0024】タルクは、平均粒度が0.5〜5μmのも
のが選ばれる。平均粒度が5μmを超えると、耐衝撃
性、伸び率などが低下するなどの問題を招くため好まし
くない。 【0025】ここで、(E)成分であるタルクは、本発
明のポリプロピレン系樹脂組成物中に10〜40重量%
配合される。その含量が10重量%未満であれば、剛性
及び耐熱性が低下する問題があり、逆に40重量%を超
えると、衝撃強度が低下する問題がある。 【0026】前述したような本発明のポリプロピレン系
樹脂組成物には、必要に応じて、当分野で通常の知識を
有する者によって各種酸化防止剤、中和剤、接着性樹脂
及び帯電防止剤などの添加剤がさらに使用されることが
できる。 【0027】一方、本発明のポリプロピレン系樹脂組成
物を製造する方法は、特に限定されなく、通常の機械的
混練法によって製造できる。さらに詳細には、バンバリ
ーミキサ、一軸押出機、二軸押出機、多輪スクリュ押出
機などの一般の溶融混練機などを用いる方法を採用する
ことができる。この時、混練温度は170〜240℃で
行うのが好ましい。 【0028】また、本発明の組成物に対する成形加工法
が、押出し成形、中空成形、射出成形、シート成形など
の成形方法に特別に限定されないが、射出成形が最も好
ましい。このような成形加工法を用いて成形された各種
自動車部品の性能を向上させるために様々な後加工工法
を使用することができる。 【0029】このような本発明のポリプロピレン樹脂組
成物は、衝撃強度と熱変形温度を向上させてC/pad
及びSUB部品の特性を満足させ得る材料物性を有し、
ABS/PC樹脂と同等以上の成形収縮率、ポリウレタ
ンフォームとの接着力が向上されて追加の射出金型を製
作せずに済み、ポリプロピレン樹脂の高い成形収縮率に
よる製品寸法の不良を改善させる上に、ポリウレタンフ
ォームとの接着率向上によって接着剤無しにポリプロピ
レン樹脂とポリウレタンフォームを接着させて部品の再
生性を向上させ、プライマーの削除による原価節減効果
を高め、材料統合による部品再生性の向上を図り、化学
クラック問題を根本的に改善できる。 【0030】【実施例】 以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明するが、本発明は、次の実施例によって限定されな
い。 【0031】〔試験片の製作〕 表1のような性状を有するエチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体(A成分)、エチレン−プロピレン共重合体
ゴム(B成分)、エチレン・オクテン−1共重合体(C
成分)、カルボキシル基変性ポリプロピレン樹脂(D成
分)及びタルク(E成分)を用意した後、表2の含量比
に配合し、ヘンシェルミキサを用いて3分間ドライブレ
ンドした後、190℃に設定された二軸押出機(直径4
5mmФ)を使用して混練し、ポリプロピレン系樹脂組
成物に対するペレットを製造した。得られた各樹脂組成
物のペレットを200℃に設定された射出成形機を使用
して物性測定用の試験片を製作した。 【0032】 【表1】 【0033】表1で(A)成分のメルトインデックスは
ASTM D 1238(230℃/2.16kg)の
条件で測定したものであり、エチレン含量はFT−IR
を通じて測定したものであり、(B)成分のEPRと
(C)成分のエチレン・オクテン−1共重合体のコモノ
マー含量はFT−IRを通じて測定した。また、(D)
成分のカルボキシル基など極性基の含量はFT−IRを
通じて測定し、(E)成分のタルクの平均粒径はレーザ
ー沈降法によって測定した。 【0034】 【表2】【0035】〔物性試験〕 実施例1〜4及び比較例1〜7で製造されたポリプロピ
レン系樹脂組成物に対する各物性試験結果は次のような
方法を用いて測定し、その結果を表3に示す。 【0036】イ.メルトインデックス(MI.g/10
min):ASTM D 1238(230℃/2.6
kg)に基づいて実施した。 ロ.アイゾッド衝撃強度(kg・cm/cm2):23
℃の温度条件でASTM D256に基づいて実施し
た。 ハ.曲げ弾性率(kg/cm2):ASTM D 79
0Aに基づいて実施した。 ニ.熱変形温度(℃):ASTM D 648に基づい
て実施した。 ホ.付着性実験:MDIとポリオールを2:1の比率に
混合した後、ビーカーでよく混ぜて反応が起こる時点で
前記製造されたポリプロピレン系樹脂組成物を100m
m×200mm×3mmの平板に成形し、その上にMD
Iとポリオールとの混合溶液を注ぎ、他の試験片に押し
て1時間放置した。この時、試験片間の距離(ウレタン
発泡体の厚さ)は5〜7mmに維持した。ウレタン発泡
体を均一な力で100mm/minの速度で剥がした
時、試験片に残っているウレタン発泡体の面積を評価し
た。評価の結果、試験片中にウレタン発泡体の残留面積
が1/3以上のものを○で表し、試験片中にウレタン発
泡体の残留面積が1/3未満のものを×で表した。 【0037】〔試験結果〕 【表3】 【0038】表3の結果から、本発明のポリプロピレン
系樹脂組成物は耐衝撃性、剛性及び流動性に優れた成形
品が得られることが分かる。一方、比較例1、2では粒
径の大きいタルクの使用によって衝撃強度が低下し、比
較例2では(A)成分中のキシレン抽出物の極限粘度が
低いため衝撃強度が低下し、比較例3では(A)成分の
メルトインデックスが低いため流動性が不良である。ま
た、比較例4では分子量の小さいエチレン−プロピレン
共重合体ゴム(EPR)の使用によって衝撃強度が低下
し、比較例5、6ではC成分であるエチレン・オクテン
−1共重合体が配合されていないため流動性が劣化し
た。そして、比較例6、7の場合は、D成分であるカル
ボキシル基変性ポリプロピレン樹脂が添加されなかった
のでウレタンの付着性が低下した。 【0039】 【発明の効果】以上で述べたように、本発明によって一
定条件を満すエチレン−プロピレンブロック共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン・オクテ
ン−1共重合体、カルボキシル基変性ポリプロピレン樹
脂及びタルクが含有されたポリプロピレン系樹脂組成物
は、耐衝撃性、耐熱性に優れている他に、ABS/PC
樹脂と同等な成形収縮率を有し、ウレタン発泡体との付
着性が向上されるため、自動車のクラッシュパッド及び
周辺部品に好適である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
C08L 23:08 C08L 51:06
51:06)
(72)発明者 崔 在 林
大韓民国大田市ユソン区ジョンミン洞
セゾンアパート102−806
(56)参考文献 特開 平9−48890(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08L 23/12
C08L 53/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂組成物において、
(A)135℃デカリン中で測定した極限粘度(η)が
0.7〜1.5dl/gで、かつ230℃においてメル
トインデックスが10〜80g/10minであるプロ
ピレン単一重合体、またはプロピレン単一重合体70重
量%以上を含みエチレン−プロピレン共重合体とからな
り、デカリン中、135℃で測定した極限粘度(η)が
3.0〜5.0dl/gで、かつ230℃においてメル
トインデックスが10〜80g/10minであるエチ
レン−プロピレンブロック共重合体50〜80重量%
と、 (B)プロピレン含量が20〜70重量%で、かつ23
0℃のメルトインデックスが0.3〜10g/10mi
nである エチレン−プロピレン共重合体ゴム5〜20重
量%と、(C)オクテン−1 含量が15〜40重量%のエチレン
・オクテン−1共重合体5〜20重量%と、(D)カルボキシル基グラフト率が0.5重量%以上で
あるカルボキシル基変性ポリプロピレン樹脂 1〜15重
量%と、(E)平均粒径が0.5〜5μmのタルク 10〜40重
量%と、を含有して全体を100重量%としたことを特
徴とするポリプロピレン樹脂組成物。
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