JPH11130924A - 強化ポリプロピレン系樹脂組成物、パッド付インストルメントパネル芯材、それを用いたパッド付インストルメントパネルの製法 - Google Patents

強化ポリプロピレン系樹脂組成物、パッド付インストルメントパネル芯材、それを用いたパッド付インストルメントパネルの製法

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JPH11130924A
JPH11130924A JP29401197A JP29401197A JPH11130924A JP H11130924 A JPH11130924 A JP H11130924A JP 29401197 A JP29401197 A JP 29401197A JP 29401197 A JP29401197 A JP 29401197A JP H11130924 A JPH11130924 A JP H11130924A
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ethylene
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JP29401197A
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Shigeji Ichikawa
茂治 市川
Katsunori Arai
勝徳 新井
Yukio Awata
幸男 粟田
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Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 良好な成形性を有し、経済性に優れ、射出成
形により自動車等のパッド付インストルメントパネル芯
材に成形した場合、高度な寸法安定性、良好な機械的強
度特性、耐熱性を与える樹脂組成物の提供。 【解決手段】 (A)結晶性プロピレン・エチレンブロ
ック共重合体からなり、(i)エチレン含有量が1.5〜
11重量%の範囲内にあり、(ii)230°C、2.16
kg荷重でのメルトフローレイトが10〜50g/10
分の範囲内にあり、(B)MFRが0.3〜5.0g/
10分の範囲内にあり、密度が0.865〜0.875
g/cm3のエチレン・オクテン共重合ゴムと、(C)
平均粒径が3〜7μmのタルクと、から構成され、
(A)は50〜72重量%、(B)は5〜20重量%、
(C)は23〜30重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、結晶性プロピレ
ン・エチレンブロック共重合体を含有するポリプロピレ
ン系樹脂と、エチレン・オクテン共重合ゴムと、タルク
とからなる強化ポリプロピレン系樹脂組成物、パッド付
インストルメントパネル芯材、それを用いたパッド付イ
ンストルメントパネルの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1、図2に示すような自動車等の内装
品の一つとして、パッド付インストルメントパネル10
が知られている。このパッド付インストルメントパネル
10には計器板11を保持する保持部12が設けられて
いる。また、その両側にサイドデフグリル13a、13
bやサイドベントグリル14a、14b等を備えている
が、これらの部材は車種などによりそれぞれ異なってい
る。このパッド付インストルメントパネル10は、図2
に示すように、運転席15、助手席16の前方のフロン
トウインド17の直下に配置され、ボデー18の両側に
まで達している大型の成形品である。
【0003】このパッド付インストルメントパネル10
の断面構造は、図1の引き出し円内に拡大断面模式図を
示すように、ポリプロピレン系樹脂を主成分とした芯材
20とパッド30とから構成されている。この芯材20
は、インストルメントパネル10の耐熱性や機械的強度
を保持するための構造材料であり、フィラーが強化され
たものが用いられている。また、パッド30は、衝撃を
吸収することにより、乗員保護を図るための面材であ
り、中間層としての発泡層31と、表面材としての表皮
層32とから形成されている。
【0004】このようなパッド付インストルメントパネ
ル10は、例えば、次のようにして成形されている。上
型とコア型とから構成される金型が用いられる。この上
型の内表面にポリ塩化ビニルから形成された薄い表皮層
32が装着される。一方、コア型には、強化ポリプロピ
レン系樹脂などから射出成形法により成形された芯材2
0を装着する。ついで、この表皮層32を有する上型
と、芯材20を有するコア型との間に発泡性ポリウレタ
ン等の発泡性材料が供給される。この両金型を閉じて発
泡性材料を発泡させて発泡層31とすると、この発泡層
31を中間層として、芯材20と発泡層31と表皮層3
2とが一体化される(発泡成形工程)。
【0005】この発泡成形工程において、インストルメ
ントパネルは大型であるので、芯材20の金型装着性が
重要なポイントとなる。射出成形により成形された芯材
20が寸法が変化すると金型への装着性が不良となる。
このため、この芯材20は、高度の寸法安定性を有する
ことが重要である。また、インストルメントパネルがフ
ロントガラス越しに太陽光を直接浴びるので、耐熱性に
優れていることも要求される。
【0006】高度な寸法安定性を有する成形品を与える
樹脂組成物として、従来、例えば、特開平4−1753
54号公報に記載されるように、無機充填材としてガラ
ス繊維とマイカが併用された強化ポリプロピレン樹脂材
料が検討されている。この従来例では、使用樹脂として
は、有機シラン系化合物もしくは不飽和酸で変性された
変性ポリプロピレンと、非晶性エチレン・α−オレフィ
ン系共重合体とスチレン系水添ブロック共重合体とが併
用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな樹脂組成物は、無機充填材としてガラス繊維とマイ
カとを併用する必要があるのに加え、原料ポリプロピレ
ンの変性が必要となり、製造コストが嵩むので、経済性
の改良が望まれている。
【0008】そこで、この発明は、良好な成形性を有
し、経済性に優れた樹脂組成物であって、射出成形によ
り自動車等のパッド付インストルメントパネル芯材に成
形した場合、高度な寸法安定性、良好な機械的強度特
性、耐熱性を与える樹脂組成物を提供することを課題と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1の発明は、(A)結晶性プロピレン・エチレン
ブロック共重合体または結晶性プロピレン・エチレン共
重合体とプロピレン単独重合体とのブレンドからなり、
(i)エチレン含有量が1.5〜11重量%の範囲内にあ
り、(ii)230°C、2.16kg荷重でのメルトフロ
ーレイトが10〜50g/10分の範囲内にあり、(ii
i)プロピレン単独重合部の13C−NMRで測定したア
イソタクチック・ペンタッド分率が96%以上であるポ
リプロピレン系樹脂と、(B)230°C、2.16k
g荷重でのメルトフローレイトが0.3〜5.0g/1
0分の範囲内にあり、密度が0.865〜0.875g
/cm3の範囲内にあるエチレン・オクテン共重合ゴム
と、(C)レーザー光散乱方式粒度分布計にて測定され
る平均粒径が3〜7μmのタルクと、から構成され、成
分(A)、成分(B)及び成分(C)の合計量を100
重量%とするとき、成分(A)は50〜72重量%の範
囲内にあり、成分(B)は5〜20重量%の範囲内にあ
り、成分(C)は23〜30重量%の範囲内にあること
を特徴とする強化ポリプロピレン系樹脂組成物である。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の強化
ポリプロピレン系樹脂組成物から射出成形されたことを
特徴とするパッド付インストルメントパネル用芯材であ
る。
【0011】請求項3の発明は、芯材と、発泡体からな
る中間層と、表皮層とから構成されるパッド付インスト
ルメントパネルを製造するに際して、前記表皮層と、請
求項2に記載の芯材との間に発泡ポリウレタンからなる
中間層を形成させると共に前記芯材、前記中間層、前記
表皮層とを一体化させることを特徴とするパッド付イン
ストルメントパネルの製法である。
【0012】請求項1に記載のように構成すれば、エチ
レン含有量、メルトフローレイト(以下MFRと略すこ
とがある。)、プロピレン単独重合部のアイソタクチッ
ク・ペンタッド分率に関して特定の範囲内のプロピレン
・エチレンブロック共重合体、エチレン・αオレフィン
共重合ゴムに中でも、MFR、密度に関して特定の範囲
内のエチレン・オクテン共重合ゴム、及び平均粒径に関
して特定の範囲内のタルクを特定の配合割合で配合した
樹脂組成物が選択される。このような選択された樹脂組
成物は、無機充填材として市販の廉価なタルクが用いら
れ、またプロピレン系樹脂が変性を必要としないので経
済コストが低い。
【0013】また、この組成物は成形性が良好であり、
射出成形により成形した成形品は、良好な機械的強度特
性と、高度な寸法安定性を備えているので、この組成物
は、射出成形によりパッド付インストルメントパネル用
の芯材に成形できる。また、この芯材は、高度な寸法安
定性を有するので、パッドを付与する発泡成形工程にお
いて金型への装着性が良好となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、成分(A)とし
てのポリプロピレン系樹脂としては、結晶性プロピレン
・エチレンブロック共重合体または結晶性プロピレン・
エチレン共重合体とプロピレン単独重合体とのブレンド
からなる。このブレンド中の(i)エチレン含有量は、
1.5〜11重量%の範囲内にあり、(ii)230°C、
2.16kg荷重でのメルトフローレイトは10〜50
g/10分の範囲内にあり、(iii)プロピレン単独重合
部の13C−NMRで測定したアイソタクチック・ペン
タッド分率は96%以上である。
【0015】エチレン含有量が、1.5重量%未満で
は、成形品の耐衝撃強さが劣り、一方エチレン含有量が
11重量%を越えると得られた成形品の耐熱性が劣る。
好適なエチレン含有量は3〜10重量%の範囲内であ
る。ここで、このエチレン含有量は、例えば、成分
(A)の赤外吸収スペクトルのメチル基とメチレン基の
特性吸収の吸光度を用いて、検量線法により求めること
ができる。
【0016】また、MFRが10g/10分未満では成
形性が悪く、残留歪みにより寸法安定性が低下する。一
方、このMFRが50g/10分を越えて大きくなる
と、得られた成形品の耐衝撃性が低下する。好適なMF
Rは、20〜40g/10分の範囲内である。ここで、
このMFRは、例えば、JIS K7210に準拠して
求めることができる。
【0017】プロピレン単独重合部の13C−NMRで
測定したアイソタクチック・ペンタッド分率[mmmm
%]は96%未満では、得られた成形品の耐熱性が劣
る。好適なアイソタクチック・ペンタッド分率は、97
%以上である。
【0018】成分(A)が結晶性プロピレン・エチレン
共重合体とプロピレン単独重合体とのブレンドからなる
場合、用いられる結晶性プロピレン・エチレン共重合体
のアイソタクチック・ペンタッド分率が96%未満であ
り、ブレンドされるプロピレン単独重合体のアイソタク
チック・ペンタッド分率が96%以上の場合、得られた
組成物中の成分(A)中のプロピレン単独重合部のアイ
ソタクチック・ペンタッド分率は96%以上となる場合
があるが、本発明では、この場合を包含する。従って、
両者のブレンドは、予め予備混練してもよく、また、他
の成分(B)、成分(C)と一方のポリマーを混練中ま
たは混練後に他方のポリマーを混練してブレンドしても
よい。
【0019】成分(B)は、エチレン・α−オレフィン
共重合ゴムの中でも、230°C、2.16kg荷重で
のメルトフローレイト(MFR)が0.3〜5.0g/
10分の範囲内にあり、密度が0.865〜0.875
g/cm3の範囲内にあるエチレン・オクテン共重合ゴ
ムである。
【0020】MFRが0.3g/10分未満の場合に
は、組成物中で良好なゴム分散状態が得られず、結果と
して得られた成形品の衝撃強さが低下する。一方、この
MFRが5g/10分を越えて大きい場合にも耐衝撃性
の改良効果が劣る。ここで、このMFRは、例えば、J
IS K7210に準拠して求めることができる。
【0021】また、このエチレン・オクテン共重合ゴム
の密度が0.865g/cm3未満では、得られた成形
品の耐熱性が劣り、一方密度が0.875g/cm3
越える場合には、耐衝撃性の改良効果が乏しくなる。こ
のような性能を有するエチレン・オクテン共重合ゴム
は、例えば、エンゲージ(デュポン・ダウエラストマー
社製)、タフマーH(三井石油化学社製)等の商品名と
して入手可能である。
【0022】成分(C)は通常市販されているタルクで
あるが、本発明においてはレーザー光散乱方式粒度分布
計にて測定される平均粒径が3〜7μmの範囲内のもの
が選択される。平均粒径が7μmを越えると機械的物性
が低下する。一方、この粒径が小さすぎるとタルクの2
次凝集が起こり、衝撃強さが劣る。このタルクは、表面
処理されていないものを用いてもよいし、各種の表面処
理剤により表面処理されたものを用いてもよい。
【0023】本発明においては、上述の成分(A)、
(B)、(C)は、成分(A)、成分(B)及び成分
(C)の合計量を100重量%とするとき、成分(A)
は50〜72重量%の範囲内にあり、成分(B)は5〜
20重量%の範囲内にあり、成分(C)は23〜30重
量%の範囲内でブレンドされる。
【0024】成分(B)の割合が5重量%よりも少ない
と得られた成形品の耐衝撃性が劣り、20重量%を越え
ると耐熱性が低下する。また、成分(C)の割合が23
重量%未満であれば、得られた成形品の寸法安定性が低
下し、また、良好な耐熱性が得られない。30重量%を
越えると、得られた組成物の比重が高くなり、成形品の
軽量性が損なわれる。好ましい、割合は、成分(A)が
60〜70重量%の範囲内、成分(B)が5〜20重量
%の範囲内、成分(C)が6〜15重量%の範囲内であ
る。
【0025】このような組成の樹脂組成物は、本発明の
目的を損なわない範囲内でさらに、酸化防止剤、光安定
剤、帯電防止剤などの安定剤、顔料などの着色剤、核剤
(以下これらを成分(D)という)を少量配合すること
ができる。
【0026】本発明の強化ポリプロピレン系樹脂組成物
は、これらの成分(A)〜(C)、及び必要により成分
(D)を特定量配合・混練することにより得られる。こ
れらの配合・混練方法は、特には限定されない。一般に
用いられる一軸押出機、二軸押出機などの単軸、多軸押
出機をはじめとして、バンバリーミキサー、ロール、ニ
ーダーなどの通常の混練機を用いて混練・造粒されるこ
とにより得られる。
【0027】各成分の分散性を良好にするためには、混
練法を選択することが好ましく、通常二軸押出機を用い
て混練・造粒する。この場合、各成分を同時に配合して
よく、また、性能の向上を図るために各成分を分割して
混練することもできる。例えば、成分(A)と成分
(B)の一部または全部を混練し、その後残余の成分を
混練して造粒してもよい。
【0028】芯材20の成形は、パッド付インストルメ
ントパネル芯材用の通常の射出成形機で、通常の条件で
採用される。得られたパッド付インストルメントパネル
用芯材20は、金型のコア型に装着され、別途に調整さ
れた表皮を備えた上型との間に発泡ポリウレタンなどの
発泡材料を供給して型締めを行う発泡成形工程を経るこ
とにより、3層構造のパッド付インストルメントパネル
とすることができる。表皮層32は、ポリ塩化ビニルの
パウダースラッシュ法(粉末熱型回転成形法)により形
成されることが多いが、材料、方法はこれに限定されな
い。また、中間層としての発泡層31に用いられる発泡
性樹脂としては、発泡性のウレタンを用いることが多い
が、発泡性の他の材料を用いてもよい。これにより、こ
の発泡層31を中間層として、芯材20と発泡層31と
表皮層32とが一体化されたパッド付インストルメント
パネル10が得られる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により具
体的に説明する。なお、実施例及び比較例では、次に示
す評価方法により行った。
【0030】[1]配合・混練・造粒によるペレットの
調整 成分(A)〜(D)を高速ヘンシェルミキサーで1分間
攪拌混合した後、株式会社池貝社製の二軸混練機により
混練・造粒してペレット状の樹脂組成物を得た。
【0031】[2]試験片の成形と物性評価 日本製鋼所製J150−C5型射出成形機を用い、試験
片金型により測定用試験片を成形し、次の条件で物性を
評価した。
【0032】アイゾット衝撃強さ:JIS−K7110
に準拠して切削ノッチ付の衝撃強さを23°Cにて測定
した。
【0033】熱変形温度:JIS−K7207に準拠し
て荷重4.6kg/cm2にて、熱変形温度を測定し
た。
【0034】[3]インストルメントパネル芯材の成形
とその実性能評価 後述される組成の樹脂組成物を、東芝機械製IS−25
00DE型射出成形機を用い、パッド付インストルメン
トパネル芯材用金型を用いて成形加工し、次の条件で実
性能を評価した。
【0035】成形品寸法安定性:各20本の成形品につ
いて、基準寸法684mm部位の測寸を行い、標準偏差
を算出した。なお、判定基準は、標準偏差が0.25未
満を○と評価し、0.25以上を×と評価した。
【0036】[4]パッド付インストルメントパネルの
作成とその実性能評価 上記[3]に従い成形された芯材を用い、別途ポリ塩化
ビニル樹脂のパウダースラッシュ法で成型された表皮材
と芯材との中間に発泡ポリウレタン層を形成させるウレ
タン発泡成形工程を経て表皮材/発泡ウレタン/強化ポ
リプロピレン芯材の3層成形品からなるパッド付インス
トルメントパネルを作成した。
【0037】このパッド付インストルメントパネルを車
両のカットモデルに取り付けた状態で、次の条件で実性
能を評価した。
【0038】耐熱変形性:インストルメントパネルの表
面温度が110°Cになるように赤外線ランプで4時間
照射後、各部位の隙間変化を測定した。なお、判定基準
は、最大変化量が3mm未満を○と評価し、3mm以上
を×と評価した。
【0039】衝撃性能試験:FMVSS201、ECE
21に基づき、直径16.5cm、重さ6.8kgの頭
部模型により相対速度24.1km/時間で衝撃を加
え、頭部模型の減速度の測定と打撃部分の観察を行っ
た。なお、判定基準は、減速度が3m・secより多く持続
して666.4m/sec2を越えなく、かつ、打撃部分の
観察で打撃点にシャープエッジが認められないことによ
り○と評価して、減速度が3m・secより多く持続して6
66.4m/sec2以上であるか、または、打撃点にシャ
ープエッジが認められることにより×と評価した。
【0040】[実施例1]成分(A)として、MFR3
0g/10分、エチレン含有量8重量%、プロピレン単
独重合部のアイソタクチック・ペンタッド分率97%の
プロピレン・エチレンブロック共重合体(以下BP−1
と略す)を64重量%、成分(B)としてMFR1g/
10分、密度0.870g/cm3のエチレン・オクテ
ン共重合ゴムを9重量%、成分(C)として平均粒径
5.0μmのタルクを27重量%、及び酸化防止剤をタ
ンブラーで混合した後、二軸混練押出機で混練・造粒
し、ペレットを得た。
【0041】このペレットを用い、前述の[2]に記載
の方法に従い試験片を成形して物性を測定した。また、
前述の[3]の方法に従い芯材を成形し、得られた芯材
を用いて前述の[4]の方法に従いパッド付インストル
メントパネルの作成を行った。実性能評価を行い、物性
評価結果と併せて表1に示した。
【0042】成形は繰り返して行われたが、いずれも良
好な成形性を保持しつつ成形が行えた。また、得られた
芯材の金型への装着性は良好であり、物性評価及び実性
能評価ともに良好な結果を得た。
【0043】[実施例2〜4]実施例1の成分(A)及
び成分(B)に代えて表1に記載の成分(A)及び成分
(B)を表1に記載の配合比で用いる以外は実施例1と
同様にして実施例2〜4のペレットを得た。なお、以下
の説明において、表1中の成分(A)の略称は、同一略
称は同一成分であることを示している。
【0044】実施例1と同様にして、試験片と芯材の成
形を行ったが、いずれの実施例のペレットも良好な成形
性を示した。また、実施例1と同様に、パッド付インス
トルメントパネルの作成を行ったが、いずれの芯材も金
型への装着性は良好であった。また、物性評価結果及び
実性能評価結果を表1に併せて記載したがいずれの実施
例の場合も良好な結果を得た。
【0045】[実施例5]成分(A)としてBP−1単
独使用に代えて、実施例1で用いたBP−1を30重量
部、MFR22g/10分、アイソタクチック・ペンタ
ッド分率98%のプロピレン単独重合体(以下HP−1
と略称する。)を70重量部配合したものを56重量%
の割合で用いた以外は実施例1と同様にして実施例5の
ペレットを得た。なお、この成分(A)の配合物として
のMFRは27g/10分、エチレン含有量は2重量
%、アイソタクチック・ペンタッド分率は98%であ
り、これは表1に記載されている。
【0046】実施例1と同様にして、試験片と芯材の成
形を行ったが、良好な成形性を示した。また、実施例1
と同様に、パッド付インストルメントパネルの作成を行
ったが、この芯材の金型への装着性は良好であった。ま
た、物性評価結果及び実性能評価結果を表1に併せて記
載したがいずれも良好な結果を得た。
【0047】[比較例1]従来技術のガラス繊維とマイ
カとを併用し、変性樹脂を用いた対照例を比較例1とし
て以下に示す。
【0048】成分(A)に代えて変性剤濃度が0.06
重量%である無水マレイン酸で変性したプロピレン・エ
チレンブロック共重合体であって、MFR30g/10
分、エチレン含有量8重量%、プロピレン単独重合部分
のアイソタクチック・ペンタッド分率97%である変性
プロピレン・エチレンブロック共重合体を62重量%、
成分(B)に代えてMFR5g/10分、密度0.86
5g/cm3のエチレン・プロピレン共重合ゴムを8重
量%、及び酸化防止剤をタンブラーで混合し、高混練型
の単軸押出機を用いて混練し、無機充填材として成分
(C)に代えて平均粒径が100μm、平均アスペクト
比が60のマイカ16重量%と平均繊維径10mμであ
り、集束剤付着量が0.23重量%のアミノシラン処理
されたガラス繊維(以下GFと略す)14重量%とをサ
イドフィーダーを用いて押出機途中より定量供給して対
照例のペレットを得た。
【0049】実施例1と同様にして、試験片と芯材の成
形を行い、また、実施例1と同様に、パッド付インスト
ルメントパネルの作成を行ったが、このペレットの成形
性は良好であり、また、この芯材の金型への装着性も良
好であった。また、物性評価結果及び実性能評価結果を
表1に併せて記載したがいずれも良好であった。
【0050】[比較例2〜5]成分(A)として、MF
R、エチレン含有量、アイソタクチック・ペンタッド分
率のいずれかが本発明の範囲外であるプロピレン・エチ
レンブロック共重合体を用い、表1に記載の配合比で成
分(B)、成分(C)を用いる以外は実施例1と同様に
して比較例2〜5のペレットを得た。なお、比較例4に
おいては、成分(A)として、BP−1とHP−1とが
それぞれ5重量部、49重量部の割合で配合されたもの
が用いられ、表1には、その配合物の特性値が記載され
ている。
【0051】実施例1と同様にして、試験片と芯材の成
形を行い、また、実施例1と同様に、パッド付インスト
ルメントパネルの作成を行った。比較例2の組成物は、
成形性が不良であり、また、パッド付インストルメント
パネル作成時の金型への装着性が不良であった。
【0052】また、物性評価結果及び実性能評価結果を
表1に併せて記載した。表1から明らかなように、成分
(A)としてMFRの低いものを用いた比較例2では、
実性能評価試験の成形品寸法安定性が悪い。また、成分
(A)としてMFRの高いものを用いた比較例3やエチ
レン含量の低いものを用いた比較例4では、試験片のア
イゾット強度が低く、また、実性能評価試験の衝撃性能
試験の値が不良であった。また、成分(A)としてエチ
レン含有量の多いものを用いた比較例5では試験片の熱
変形温度が低く、また、実性能評価でも耐熱変形性が不
良である。
【0053】[比較例6]成分(A)として、MFR4
4g/10分、エチレン含有量9重量%、プロピレン単
独重合部のアイソタクチック・ペンタッド分率94%の
プロピレン・エチレンブロック共重合体(以下BP−7
と略す)を52重量部と、MFR22g/10分、アイ
ソタクチック・ペンタッド分率96%のプロピレン単独
重合体(以下HP−2と略称する。)を12重量部配合
した。この成分(A)の配合物としての特性値は、表2
に記載するように、成分(A)として、アイソタクチッ
ク・ペンタッド分率が本発明の範囲外になる。この配合
物を成分(A)として用い、表2に記載の配合比で成分
(B)、成分(C)を用いる以外は実施例1と同様にし
て比較例6のペレットを得た。
【0054】実施例1と同様にして、試験片の成形を行
い物性の評価を行った。表2に物性評価結果を示すよう
に、アイソタクチック・ペンタッド分率の低いものを用
いたこの比較例6では、試験片の熱変形温度が低かっ
た。
【0055】[比較例7〜9]成分(B)として、MF
R、密度のいずれかが本発明の範囲外となるエチレン・
オクテン共重合ゴムを用い、表2に記載の配合比で成分
(A)、成分(C)を用いる以外は実施例1と同様にし
て比較例7〜9のペレットを得た。
【0056】実施例1と同様にして、試験片の成形を行
い物性の評価を行った。表2に結果を示すように、成分
(B)として、密度が高いものを用いた比較例7やMF
Rが高いものを用いた比較例8では、いずれもアイゾッ
ト強度が低く、密度が低いものを用いた比較例9では、
熱変形温度が低かった。
【0057】[比較例10]成分(B)のエチレン・オ
クテン共重合ゴムに代えてMFR0.7g/10分、密
度0.865g/cm3のエチレン・プロピレン共重合
ゴム9重量%を用い、表2に記載の配合比で成分
(A)、成分(C)を用いる以外は実施例1と同様にし
て比較例10のペレットを得た。
【0058】実施例1と同様にして、試験片の成形を行
い物性の評価を行った。表2に結果を示すように、成分
(B)として、エチレン・オクテン共重合ゴムに代えて
エチレン・プロピレン共重合ゴムを用いたこの比較例1
0の試験片は、アイゾット強度が低く、また、実性能評
価試験では、衝撃性試験が不良であった。
【0059】[比較例11]成分(B)のエチレン・オ
クテン共重合ゴムに代えてMFR0.5g/10分、密
度0.880g/cm3のエチレン・ブテン共重合ゴム
11重量%を用い、表2に記載の配合比で成分(A)、
成分(C)を用いる以外は実施例1と同様にして比較例
11のペレットを得た。
【0060】実施例1と同様にして、試験片の成形を行
い物性の評価を行った。表2に結果を示すように、成分
(B)として、エチレン・オクテン共重合ゴムに代えて
エチレン・ブテン共重合ゴムを用いた比較例11の試験
片は、アイゾット強度が低かった。
【0061】[比較例12、13]成分(C)として、
平均粒径が本発明の範囲外となるタルクを用い、表2に
記載の配合比で成分(A)、成分(B)を用いる以外は
実施例1と同様にして比較例12、13のペレットを得
た。
【0062】実施例1と同様にして、試験片の成形を行
い物性の評価を行った。表2に結果を示すように、成分
(C)として、平均粒径が小さいタルクを用いた比較例
12では、アイゾット強度が低く、平均粒径が大きいタ
ルクを用いた比較例13でも同様にアイゾット強度が低
かった。
【0063】
【表1】
【表2】 以上説明したように、本発明に従ういずれの実施例で
も、試験片の熱変形温度は130°C以上と高く、ま
た、アイゾット強度も10kg・cm/cm以上と高
い。また、実性能評価試験では耐熱変形性、衝撃性能試
験とも良好であり、高度な寸法安定性を有している。ま
た、得られた芯材を用いて発泡成形工程を経てパッド付
インストルメントパネルの作成を行う場合の金型への装
着性が良好となる。これらの特性は、対照とする比較例
1のものに匹敵する。これにより、廉価な材料を用いて
も良好な物性及び実性能を備えているパッド付インスト
ルメントパネルに適した強化プリプロピレン樹脂組成物
が提供されることが理解される。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、特定された各
成分(A)〜(C)の特定された割合での組み合わせに
より、良好な成形性を有し、経済性に優れた樹脂組成物
であって、射出成形により自動車等のパッド付インスト
ルメントパネル芯材に成形した場合、高度な寸法安定
性、良好な機械的強度特性、耐熱性を与える樹脂組成物
が提供される。
【0065】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の強化ポリプロピレン系樹脂組成物から射出成形により
成形されたパッド付インストルメントパネル用芯材が提
供される。
【0066】また、請求項3の発明によれば、請求項2
に記載の芯材を用いたパッド付インストルメントパネル
の製法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なパッド付インストルメントパネル外観
とその一部断面構造を説明するための説明図である。
【図2】一般的な自動車内に配置されたインストルメン
トパネルを説明するための説明図である。
【符号の説明】
10 …パッド付インストルメントパネル 20 …芯材 30 …パッド 31 …発泡層(中間層) 32 …表皮層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 53/02 C08L 53/02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)結晶性プロピレン・エチレンブロ
    ック共重合体または結晶性プロピレン・エチレン共重合
    体とプロピレン単独重合体とのブレンドからなり、(i)
    エチレン含有量が1.5〜11重量%の範囲内にあり、
    (ii)230°C、2.16kg荷重でのメルトフローレ
    イトが10〜50g/10分の範囲内にあり、(iii)プ
    ロピレン単独重合部の13C−NMRで測定したアイソ
    タクチック・ペンタッド分率が96%以上であるポリプ
    ロピレン系樹脂と、(B)230°C、2.16kg荷
    重でのメルトフローレイトが0.3〜5.0g/10分
    の範囲内にあり、密度が0.865〜0.875g/c
    3の範囲内にあるエチレン・オクテン共重合ゴムと、
    (C)レーザー光散乱方式粒度分布計にて測定される平
    均粒径が3〜7μmのタルクと、から構成され、 成分(A)、成分(B)及び成分(C)の合計量を10
    0重量%とするとき、成分(A)は50〜72重量%の
    範囲内にあり、成分(B)は5〜20重量%の範囲内に
    あり、成分(C)は23〜30重量%の範囲内にあるこ
    とを特徴とする強化ポリプロピレン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の強化ポリプロピレン系
    樹脂組成物から射出成形により成形されたことを特徴と
    するパッド付インストルメントパネル用芯材。
  3. 【請求項3】 芯材と、発泡体からなる中間層と、表皮
    層とから構成されるパッド付インストルメントパネルを
    製造するに際して、 前記表皮層と、請求項2に記載の芯材との間に発泡ポリ
    ウレタンからなる中間層を形成させると共に前記芯材、
    前記中間層、前記表皮層とを一体化させることを特徴と
    するパッド付インストルメントパネルの製法。
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