JP3498769B2 - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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JP3498769B2
JP3498769B2 JP29053095A JP29053095A JP3498769B2 JP 3498769 B2 JP3498769 B2 JP 3498769B2 JP 29053095 A JP29053095 A JP 29053095A JP 29053095 A JP29053095 A JP 29053095A JP 3498769 B2 JP3498769 B2 JP 3498769B2
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seal lip
shaft
seal
lip
oil seal
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直人 小林
千代太 緒方
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Nok Corp
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Nok Corp
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、密封装置の一種で
あるオイルシールに関する。 【0002】 【従来の技術】図3に示すように、自動車等のステアリ
ングに用いられるダスト用のオイルシール(ダストシー
ル)は、従来、外周取付部1の内周側にベロー状の可撓
部2を一体成形し、可撓部2の内周側にバンパー3を一
体成形し、バンパー3の軸方向一端側に、軸5に摺動自
在に密接するシールリップ4を一体成形している。 【0003】しかしながら上記従来のオイルシールにお
いては、軸5の偏心量が大きくなるに連れてバンパー3
およびシールリップ4が軸方向から見て楕円形となるよ
うに撓むために、図4に示すように、軸5とシールリッ
プ4との間に円周上の一部において隙間6が発生し、こ
の隙間6から漏れが発生する問題がある。軸5とシール
リップ4との間にこのような隙間6が発生するのを防止
するには、上記した軸5の偏心量分の締め代を予めシー
ルリップ4に設定すれば良いが、このように大きな締め
代を設定すると、摺動トルクが大きくなり過ぎ、更にシ
ールリップ4が早期に摩耗する問題が発生する。 【0004】 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、軸の偏心量が大きくなっても軸とシールリップとの
間に隙間が発生することがなく、もって優れた密封性能
を発揮することが可能なオイルシールを提供することを
目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるオイルシールは、外周取付
部の内周側にベロー状の可撓部を設け、前記可撓部の内
周側であってシールリップ(4)との間部分にバンパー
(3)を設けたオイルシールにおいて、前記シールリッ
プの先端部に第二のシールリップを設け、軸(5)と前
記シールリップ(4)との間に隙間が発生した状態であ
っても前記第二のシールリップ(8)が軸の周面に密接
し続けることができるように自由状態における前記第二
のシールリップの内径寸法を前記シールリップの内径寸
法より小さく設定し、更に前記第二のシールリップは、
前記シールリップの先端部に連続して設けられた基端側
円筒部と、前記基端側円筒部に連続して設けられた先窄
まりのテーパ部と、前記テーパ部に連続して設けられた
先端側円筒部と、断面形状を略三角形に形成された独自
の、軸に対する摺動部とを備え、全体に薄く長く、軸に
対する締め代が大きくなり過ぎないように成形されてい
ることを特徴とするものである。 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【作用】上記構成を備えた本発明の請求項1によるオイ
ルシールのように、シールリップの先端部に第二のシー
ルリップが設けられ、かつ自由状態における第二のシー
ルリップの内径寸法がシールリップの内径寸法より小さ
く設定されていると、図3および図4に示した従来技術
において軸とシールリップとの間に円周上の一部におい
て隙間が発生する状況となっても、第二のシールリップ
が全周に亙って軸の周面に密接し続ける。したがって当
該オイルシールの密封作用が維持されることになる。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【発明の実施の形態】請求項1の構成にしたがってシー
ルリップの先端部に第二のシールリップを設ける際に
は、上記したところにしたがって、軸に対する第二のシ
ールリップの締め代が大きくなり過ぎないように留意す
る必要がある。したがってこの第二のシールリップを断
面形状において細長く成形するのが好適である。 【0015】 【0016】 【0017】 【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。 【0018】第一実施例・・・図1は当該実施例に係る
オイルシールの断面を示しており、このオイルシール
は、エンジンルーム(車外)から車内へ泥水等が侵入す
ることがないようにこれを防止するステアリング用のダ
ストシールとして用いられる。 【0019】ゴム状弾性材によって成形された環状の外
周取付部1の内周側にベロー状の可撓部2が一体成形さ
れており、この可撓部2の内周側に環状のバンパー3が
一体成形され、このバンパー3の軸方向一端側に、軸5
に摺動自在に密接する環状のシールリップ(第一のシー
ルリップまたはメインリップとも称する)4が一体成形
され、このシールリップ4の外周面に設けられた環状の
装着溝4aにガータスプリング7が嵌着され、シールリ
ップ4の軸方向一端側、すなわち先端側に、軸5に摺動
自在に密接する環状の第二のシールリップ8が一体成形
され、この第二のシールリップ8の自由状態における内
径寸法が、図示したように、シールリップ4の自由状態
における内径寸法より小さく設定されている。 【0020】第二のシールリップ8は、シールリップ4
の先端部に連続して設けられた基端側円筒部8aと、こ
の基端側円筒部8aに連続して設けられた先窄まりのテ
ーパ部8bと、このテーパ部8bに連続して設けられた
先端側円筒部8cとを備え、かつ断面形状を略三角形に
形成された独自の軸5に対する摺動部8dを備えてお
り、また図示したように全体に薄く長く、軸5に対する
締め代が大きくなり過ぎないように成形されている。 【0021】上記構成を備えたオイルシールにおいて
は、シールリップ4の軸方向一端側に第二のシールリッ
プ8が一体成形されるとともにこの第二のシールリップ
8の自由状態における内径寸法がシールリップ4の自由
状態における内径寸法より小さく設定されているため
に、図2に示すように、軸5の偏心量が大きくなって軸
5とシールリップ4との間に円周上の一部において隙間
6が発生しても、第二のシールリップ8が全周に亙って
軸5の周面に密接し続ける。したがってこの第二のシー
ルリップ8によって泥水等に対する密封作用を維持する
ことができ、これによってオイルシールの密封性能を向
上させることができる。また第二のシールリップ8の断
面形状が細長く成形されてその剛性が低く抑えられてい
るために、摺動トルクが大きくなり過ぎたり、第二のシ
ールリップ8が早期に摩耗したりするのを防止すること
ができる。 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【0026】 【0027】 【0028】 【0029】 【0030】 【0031】 【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。 【0032】すなわち、先ず、上記構成を備えた本発明
の請求項1によるオイルシールにおいては、シールリッ
プの先端部に第二のシールリップが設けられ、かつ自由
状態における第二のシールリップの内径寸法がシールリ
ップの内径寸法より小さく設定されているために、軸の
偏心量が大きくなって軸とシールリップとの間に円周上
の一部において隙間が発生しても、第二のシールリップ
が全周に亙って軸の周面に密接し続ける。したがってこ
の第二のシールリップによって密封作用を維持すること
ができ、これによってオイルシールの密封性能を向上さ
せることができる。 【0033】 【0034】 【0035】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第一実施例に係るオイルシールの要部
断面図 【図2】同オイルシールの作動状態を示す要部断面図【図3】 従来例に係るオイルシールの要部断面図【図4】 同オイルシールの作動状態を示す要部断面図 【符号の説明】 1 外周取付部2 可撓部2a 屈曲部分2b,2c
厚肉部3 バンパー4 シールリップ4a 装着溝5
軸6 隙間7 ガータスプリング8 第二のシールリッ
プ8a 基端側円筒部8b テーパ部8c 先端側円筒
部8d 摺動部9 保形リング11 補強環
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−42279(JP,A) 実開 昭64−19571(JP,U) 実開 平5−30635(JP,U) 実開 昭61−94618(JP,U) 実開 昭56−50856(JP,U) 実開 昭50−123754(JP,U) 実開 昭50−133770(JP,U) 実開 昭62−122959(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 15/32 311

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 外周取付部(1)の内周側にベロー状の
    可撓部(2)を設け、前記可撓部(2)の内周側であっ
    てシールリップ(4)との間部分にバンパー(3)を
    けたオイルシールにおいて、前記シールリップ(4)の
    先端部に第二のシールリップ(8)を設け、軸(5)と
    前記シールリップ(4)との間に隙間が発生した状態で
    あっても前記第二のシールリップ(8)が軸の周面に密
    接し続けることができるように自由状態における前記第
    二のシールリップ(8)の内径寸法を前記シールリップ
    (4)の内径寸法より小さく設定し、更に前記第二のシ
    ールリップ(8)は、前記シールリップ(4)の先端部
    に連続して設けられた基端側円筒部(8a)と、前記基
    端側円筒部(8a)に連続して設けられた先窄まりのテ
    ーパ部(8b)と、前記テーパ部(8b)に連続して設
    けられた先端側円筒部(8c)と、断面形状を略三角形
    に形成された独自の軸(5)に対する摺動部(8d)
    とを備え、全体に薄く長く、軸(5)に対する締め代が
    大きくなり過ぎないように成形されていることを特徴と
    するオイルシール。
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