JPH09159031A - オイルシール - Google Patents
オイルシールInfo
- Publication number
- JPH09159031A JPH09159031A JP8177294A JP17729496A JPH09159031A JP H09159031 A JPH09159031 A JP H09159031A JP 8177294 A JP8177294 A JP 8177294A JP 17729496 A JP17729496 A JP 17729496A JP H09159031 A JPH09159031 A JP H09159031A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- bumper
- contact
- oil seal
- circumferential face
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
イルシールにおいて、軸5とバンパー3とが接触しても
鳴きが発生することがなく、もって優れた静粛性を発揮
することが可能なオイルシールを提供する。 【解決手段】 軸5の偏心に追随するバンパー3の内周
面3aに、軸5との接触時に鳴きが発生するのを防止す
る突起3bを設けることにした。
Description
あるオイルシールに関する。
のステアリングに用いられるダスト用のオイルシール
(ダストシール)は、従来、外周取付部1の内周側にベ
ロー状の可撓部2を一体成形し、可撓部2の内周側にバ
ンパー3を一体成形し、バンパー3の軸方向一端側に軸
5に摺動自在に密接するシールリップ4を一体成形して
いる。バンパー3は、軸5が偏心したときにこの偏心に
追随して、軸5に対するシールリップ4の接触状態を安
定化させるものであって、直接、密封作用を担当するも
のではないために、バンパー3の内径寸法が軸5の径寸
法より若干大きく設定されている。
ンパー3の内周面3aが単純な円筒面に成形されている
ために、図5に鎖線で示したように、軸5が偏心する
と、軸5の周面5aがバンパー3の内周面3aに対して
広い角度範囲に亙って面接触する。
軸5とバンパー3との接触部に「鳴き」が発生すること
があり、その防止対策が求められている。
み、軸の偏心に追随するバンパーを備えたオイルシール
において、軸とバンパーとが接触しても鳴きが発生する
ことがなく、もって優れた静粛性を発揮することが可能
なオイルシールを提供することを目的とする。
め、本発明の請求項1によるオイルシールは、軸の偏心
に追随するバンパーの内周面に、前記軸との接触時に鳴
きが発生するのを防止する突起が設けられていることに
した。
は、軸の偏心に追随するバンパーの内周面に、テフロン
製の低摩擦摺動材が設けられていることにした。
ルシールのように、バンパーの内周面に鳴き発生防止用
の突起が設けられていると、軸が偏心したときに軸がこ
の突起と接触して、バンパーの内周面と面接触するのが
防止される。したがって軸とバンパーとの接触面積が従
来より小さくなるために、これを理由として、鳴きが発
生するのを防止することが可能となる。
よるオイルシールのように、バンパーの内周面にテフロ
ン製の低摩擦摺動材が設けられていると、この低摩擦摺
動材の摩擦係数が材質的に比較的小さなものであるため
に、軸が偏心したときに軸がこの低摩擦摺動材と面接触
しても、摺動抵抗ないし摺動トルクが従来より小さく抑
えられる。したがって軸とバンパーとの接触部に鳴きが
発生するのを防止することが可能となり、併せてバンパ
ーの耐摩耗性を向上させることが可能となる。
いて、突起の形状は、軸との接触面積を可及的に小さく
し、かつバンパーの本来の機能である軸に対する偏心追
随作用を全うさせるために、軸方向に長い形状とするの
が好適である。したがってこの軸方向に長い形状の突起
が所要数、バンパーの内周面に等配形成されることにな
る。また請求項2によるオイルシールにおいて、テフロ
ンは所謂四弗化エチレン樹脂である。
明する。
施例に係るオイルシールの断面を示しており、このオイ
ルシールは、エンジンルーム(車外)から車内へ泥水等
が侵入することがないようにこれを防止するステアリン
グ用のダストシールとして用いられる。
周取付部1の内周側にベロー状の可撓部2が一体成形さ
れており、この可撓部2の内周側に環状のバンパー3が
一体成形され、このバンパー3の軸方向一端側に、軸5
に摺動自在に密接する環状のシールリップ4が一体成形
され、このシールリップ4の外周面に設けられた環状の
装着溝4aにガータスプリング6が嵌着され、バンパー
3の内周面3aに、軸5との接触時に鳴きが発生するの
を防止する突起3bが所要数(図2では十二箇所)、等
配形成されている。
あって、軸直角方向の断面形状を二等辺の三角形として
おり、軸方向に沿って直線状の稜線3cを有している。
図示したように、軸5が偏心していないとき、各突起3
bの稜線3cと軸5の周面5aとは非接触であって両者
3c,5aの間に間隙7が設定されており、この状態か
ら軸5が偏心すると、軸5が一つまたは幾つかの突起3
bと当接する。突起3bは其程極端に潰れることのない
剛性を備えていて、軸5との線接触を維持するように構
成されており、よってバンパー3が軸5の偏心に追随す
る。
は、バンパー3の内周面3aに鳴き発生防止用の突起3
bが所要数、等配状に設けられているために、軸5が偏
心したときに軸5がこの突起3bと線接触して、バンパ
ー3の内周面3aと面接触することがない。したがって
軸5とバンパー3との接触面積が従来より小さくなるた
めに、これを理由として、軸5とパンパー3との接触部
に鳴きが発生するのを防止することができる。
いて、軸5との接触時に潰れにくい剛性を備えているた
めに、バンパー3が軸5の偏心に対して正確に追随す
る。したがって突起3bが設けられていても軸5に対す
るシールリップ4の接触状態が不安定となることがな
く、よって優れた密封性能を維持することができる。
形に限られず、例えば半円形であっても良く、要は、鳴
きの発生を防止できる程度に軸5との接触面積が減らさ
れるものであれば良い。
って可撓部2が加硫接着される樹脂製または金属製の環
状体であっても良い。
オイルシールの断面を示しており、このオイルシールは
上記した第一実施例に係るオイルシールと同様に、エン
ジンルーム(車外)から車内へ泥水等が侵入することが
ないようにこれを防止するステアリング用のダストシー
ルとして用いられる。
周取付部1の内周側にベロー状の可撓部2が一体成形さ
れており、この可撓部2の内周側に環状のバンパー3が
一体成形され、このバンパー3の軸方向一端側に、軸5
に摺動自在に密接する環状のシールリップ(メインリッ
プとも称する)4が一体成形され、このシールリップ4
の外周面に設けられた環状の装着溝4aにガータスプリ
ング6が嵌着され、バンパー3の内周面3aに、テフロ
ンによって成形された環状の低摩擦摺動材8が焼付等の
手段によって設けられている。図示したように、軸5が
偏心していないとき、低摩擦摺動材8の内周面8aと軸
5の周面5aとは非接触であって、両者8a,5aの間
に間隙7が設定されている。また低摩擦摺動材8の軸方
向一端側すなわちシールリップ4側に、バンパー3に対
して軸5が傾いたときに備えて、テーパ状の斜面部8b
が一体成形されており、またシールリップ4の軸方向一
端側すなわち先端部に、自由状態における内径寸法がシ
ールリップ4の自由状態における内径寸法より小さく設
定された環状の副シールリップ(第二リップとも称す
る)9が一体成形されている。
は、バンパー3の内周面3aに摩擦係数の小さなテフロ
ン製の低摩擦摺動材8が焼付等の手段によって設けられ
ているために、軸5が偏心したときに軸5がこの低摩擦
摺動材8と面接触しても、摺動抵抗ないし摺動トルクが
従来より小さく抑えられる。したがって軸5とバンパー
3との接触部に鳴きが発生するのを防止することがで
き、また併せてバンパー3の耐摩耗性を向上させること
ができる。またシールリップ4の軸方向一端側に、締め
代が十分に確保された副シールリップ9が一体成形され
ているために、このような副シールリップが設けられて
いない従来技術と比較して、密封性能を向上させること
ができる。
は、可撓部2と別体であって可撓部2が加硫接着される
樹脂製または金属製の環状体であっても良い。
請求項1によるオイルシールにおいては、バンパーの内
周面に鳴き発生防止用の突起が設けられているために、
軸が偏心したときに、軸がこの突起と接触して、バンパ
ーの内周面と面接触することがない。したがって軸とバ
ンパーとの接触面積が従来より小さくなるために、これ
を理由として、軸とパンパーとの接触部に鳴きが発生す
るのを防止することができ、これによって優れた静粛性
を発揮するオイルシールを提供することができる。
よるオイルシールにおいては、バンパーの内周面にテフ
ロン製の低摩擦摺動材が設けられているために、軸が偏
心したときに、軸がこの低摩擦摺動材と面接触しても、
摺動抵抗ないし摺動トルクが従来より小さく抑えられ
る。したがって軸とバンパーとの接触部に鳴きが発生す
るのを防止することができ、また併せてバンパーの耐摩
耗性を向上させることができ、これによって優れた静粛
性および耐摩耗性を発揮するオイルシールを提供するこ
とができる。
状態を示す要部半裁断面図
状態を示す要部半裁断面図
部半裁断面図
Claims (2)
- 【請求項1】 軸(5)の偏心に追随するバンパー
(3)の内周面(3a)に、前記軸(5)との接触時に
鳴きが発生するのを防止する突起(3b)が設けられて
いることを特徴とするオイルシール。 - 【請求項2】 軸(5)の偏心に追随するバンパー
(3)の内周面(3a)に、テフロン製の低摩擦摺動材
(8)が設けられていることを特徴とするオイルシー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8177294A JPH09159031A (ja) | 1995-10-06 | 1996-06-18 | オイルシール |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-284389 | 1995-10-06 | ||
JP28438995 | 1995-10-06 | ||
JP8177294A JPH09159031A (ja) | 1995-10-06 | 1996-06-18 | オイルシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09159031A true JPH09159031A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=26497890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8177294A Pending JPH09159031A (ja) | 1995-10-06 | 1996-06-18 | オイルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09159031A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005344928A (ja) * | 2004-05-07 | 2005-12-15 | Koyo Seiko Co Ltd | オイルシールおよびこれを含む密封構造 |
JP2006162014A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Nok Corp | 密封装置 |
WO2008062585A1 (fr) | 2006-11-21 | 2008-05-29 | Nok Corporation | Dispositif d'étanchéité |
JP2014517234A (ja) * | 2011-06-17 | 2014-07-17 | フェデラル−モーグル パワートレイン インコーポレイテッド | ラジアルシャフトシール、ラジアルシャフトシールアセンブリおよび設置の方法 |
CN105042083A (zh) * | 2015-08-20 | 2015-11-11 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种机油泵油封 |
JP2018016149A (ja) * | 2016-07-26 | 2018-02-01 | 日本精工株式会社 | ダストカバー |
WO2018159809A1 (ja) * | 2017-03-03 | 2018-09-07 | Ntn株式会社 | オイルシール及びシール付軸受 |
WO2023074679A1 (ja) | 2021-10-26 | 2023-05-04 | Nok株式会社 | ステアリングダストシール及び密封装置 |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP8177294A patent/JPH09159031A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005344928A (ja) * | 2004-05-07 | 2005-12-15 | Koyo Seiko Co Ltd | オイルシールおよびこれを含む密封構造 |
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WO2023074679A1 (ja) | 2021-10-26 | 2023-05-04 | Nok株式会社 | ステアリングダストシール及び密封装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040414 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040610 |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040616 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20040723 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070205 |