JP7118782B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
このため、デフサイド用の密封装置100では、密封性を確保するために、サイドリップ部108の軸方向の長さを長くして、当該サイドリップ部108の内周面108aがディフレクター104の環状板部104aと面接触して当該環状板部104aに摺接するようにしている。
サイドリップ部108がディフレクター104や軸102に接触した状態で軸102が回転すると、接触している部分が摩耗ないし破損し、密封装置100の密封性が損なわれる。
(1)互いに相対回転する軸とハウジングとの間に構成される環状の空間に装着され、当該軸と当該ハウジングとの間を封止する密封装置であって、
前記軸と前記ハウジングとの間に装着される環状のシール本体と、前記シール本体の軸方向外方において前記軸に装着される環状のディフレクターとを備えており、
前記シール本体が、前記軸に摺接する主リップ部と、前記主リップ部側から軸方向外方に向けて径方向外方に傾斜しつつ延在し、その内周面において前記ディフレクターと接触するサイドリップ部とを有しており、
前記サイドリップ部は、その付け根部に肉厚部を有することを特徴とする。
[密封装置1の全体構成]
図1は本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る密封装置1の断面説明図である。この密封装置1は、自動車のディファレンシャル装置において、デフピニオンギヤ及びデフサイドギヤを収容するデフケースを回転自在に支持するハウジング2と、デフサイドギヤに連結され、当該ハウジング2の軸孔3に挿通された軸4(ドライブシャフトともいう。)との間に用いられる。密封装置1は、デフサイド用の密封装置である。
シール本体10は、環状の芯金11と、当該芯金11に固定されているシール部材12と、環状のバネリング13とを備えている。シール本体10は、芯金11、シール部材12及びバネリング13で構成されている。
主リップ部17は、本体部16の内周部22の径方向内側において密封空間A側へ延びている。主リップ部17の外周面17aには、周溝23が形成されている。そして、この周溝23には、ガータスプリングと呼ばれるバネリング13が装着されている。このバネリング13により、主リップ部17が径方向内方へ締め付けられている。
補助リップ部18は、本体部16の内周部22から径方向内方で且つ軸方向外方へ延在している。本実施形態の密封装置1では、補助リップ部18は軸4と摺接する。この補助リップ部18は、軸4の外周面4aに締め代をもって接触して軸方向外方から密封空間A内への異物の侵入を防止している。
サイドリップ部19は、主リップ部17側から軸方向外方に向けて径方向外方に傾斜しつつ延在している。本実施形態の密封装置1におけるサイドリップ部19は、本体部16と一体的に形成されている。このサイドリップ部19は、本体部16の側面部21から軸方向外方に向けて延在している。サイドリップ部19は、その内周面19aにおいて、ディフレクター30の環状板部31と接触する。換言すれば、サイドリップ部19の内周面19aは、ディフレクター30の環状板部31と面接触して当該環状板部31に摺接する。なお、図1において、二点鎖線D1で表されたディフレクター30は、サイドリップ部19の締め代が最小となる位置にある。また、図1において、二点鎖線D2で表されたディフレクター30は、このサイドリップ部19の締め代が最大となる位置にある。
[密封装置51の全体構成]
図3は本発明の他の実施形態(第2実施形態)に係る密封装置51の断面説明図である。この密封装置51は、図1に示される第1実施形態と芯金及びサイドリップ部の構成が異なっているだけで、他の主リップ部等の構成は同じである。したがって、共通する部材ないし要素の説明は簡略化する。
シール本体60は、断面略L字形の環状の芯金61と、当該芯金61に固定されているシール部材62と、環状のバネリング63とを備えている。
シール部材62は、環状に形成されており、本体部66と、主リップ部67と、補助リップ部68と、サイドリップ部69とを有している。
主リップ部67は、本体部66の内周部22の径方向内側において密封空間A側へ延びている。主リップ部67の外周面67aには、周溝73が形成されている。そして、この周溝73には、ガータスプリングと呼ばれるバネリング63が装着されている。このバネリング63により、主リップ部67が径方向内方へ締め付けられている。主リップ部67は、軸54の外周面54aに締め代をもって接触して密封空間A内の密封流体が軸方向外方へ漏れるのを防止している。主リップ部67の断面形状は、径方向内方に向けて先細りである。
補助リップ部68は、本体部66の内周部72から径方向内方で且つ軸方向外方へ延在している。補助リップ部68は、軸54の外周面54aに締め代をもって接触して軸方向外方から密封空間A内への異物の侵入を防止している。
サイドリップ部69は、主リップ部67側から軸方向外方に向けて径方向外方に傾斜しつつ延在している。サイドリップ部69は、本体部66の側面部71から軸方向外方に向けて延在している。サイドリップ部69は、その内周面69aにおいて、ディフレクター80の環状板部81と接触する。
なお、図3において、二点鎖線D1で表されたディフレクター80は、サイドリップ部69の締め代が最小となる位置にある。また、図3において、二点鎖線D2で表されたディフレクター80は、このサイドリップ部69の締め代が最大となる位置にある。
本開示は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、サイドリップ部の付け根部に形成される肉厚部の断面形状を矩形状(第1実施形態)又は三角形状(第2実施形態)としているが、肉厚である限り、その断面形状は特に限定されるものではない。肉厚部の断面形状は、例えば、4分の1円形状、5角形状とすることもできる。
2、52 : ハウジング
3、53 : 軸孔
4、54 : 軸
4a、54a: 外周面
10、60 : シール本体
11、61 : 芯金
12、62 : シール部材
13、63 : バネリング
14a : 第1円筒部
14a1 : 外周面
14b : 第2円筒部
14b1 : 面
15a : 第1環状板部
15a1 : 側面
15b : 第2環状板部
15b1 : 側面
16、66 : 本体部
17、67 : 主リップ部
17a、67a: 外周面
18、68 : 補助リップ部
19、69 : サイドリップ部
19a,69a: 内周面
20、70 : 外周部
21、71 : 側面部
22、72 : 内周部
23、73 : 周溝
25、75 : 狭窄部
26、76 : 先端部
27、77 : 膨出部
28、78 : 環状のスペース
30、80 : ディフレクター
31、81 : 環状板部
64 : 円筒部
65 : 環状板部
A : 密封空間
Claims (2)
- 互いに相対回転する軸とハウジングとの間に構成される環状の空間に装着され、当該軸と当該ハウジングとの間を封止する密封装置であって、
環状の芯金を有するとともに前記軸と前記ハウジングとの間に装着される環状のシール本体と、前記シール本体の軸方向外方において前記軸に装着される環状のディフレクターとを備えており、
前記芯金は、円筒形状の第1円筒部、前記第1円筒部の軸方向外方の一端から径方向内方へ延在する円環状の第1環状板部、前記第1環状板部の径方向内方の一端から軸方向外方に延在している第2円筒部、および、前記第2円筒部の軸方向外方の一端から径方向内方へ延在している円環状の第2環状板部を有し、前記芯金は、折れ曲がり形状を有し、
前記シール本体が、前記軸に摺接する主リップ部と、前記主リップ部側から軸方向外方に向けて径方向外方に傾斜しつつ延在し、その内周面において前記ディフレクターと接触するサイドリップ部とを有しており、
前記サイドリップ部は、その付け根部に断面形状が矩形状である肉厚部を有し、
断面形状が矩形状である前記肉厚部が、前記第2円筒部と前記第2環状板部との前記折れ曲がり形状を成す部分を、軸方向外方からおよび径方向外方から覆う
ことを特徴とする、密封装置。 - 互いに相対回転する軸とハウジングとの間に構成される環状の空間に装着され、当該軸と当該ハウジングとの間を封止する密封装置であって、
環状の芯金を有するとともに前記軸と前記ハウジングとの間に装着される環状のシール本体と、前記シール本体の軸方向外方において前記軸に装着される環状のディフレクターとを備えており、
前記芯金は、円筒形状の円筒部と、前記円筒部の軸方向外方の一端から径方向内方へ延在している円環状の環状板部と、を有し、
前記シール本体が、前記軸に摺接する主リップ部と、前記主リップ部側から軸方向外方に向けて径方向外方に傾斜しつつ延在し、その内周面において前記ディフレクターと接触するサイドリップ部とを有しており、
前記サイドリップ部は、その付け根部に肉厚部を有し、
前記肉厚部は、前記環状板部の径方向内側の端面よりも径方向外方に設けられ前記環状板部の一部を覆っており、
前記肉厚部は、その外周面が軸方向外方に向かうにしたがって縮径する形状でありかつその内周面が軸方向外方に向かうにしたがって拡径する形状となることによって、これら外周面と内周面との間における断面形状が三角形状である、
ことを特徴とする、密封装置。
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